昭和十一年三月の「総長の式辞および告辞」と題する東京帝国大学の資料。総長による式辞・告辞を収める文書である。
目次ページで、三月一日の「記念日の式辞」と三月三十一日の「卒業証書授与の際の告辞」の掲載箇所が示されている。
「記念日を迎えて」は、三月一日の本学記念祝賀式が評議会決議で中止となり、予定演述を告辞とともに印刷する旨を記す。
昭和十一年三月一日、東京帝國大學総長長與又郎の記念日の式辞。創立五十九年と帝國大學令公布五十年に触れ、皇室の慶事を述べている。
天皇陛下の文教への配慮、滿洲國皇帝来訪、ジヨージ五世崩御に触れ、本学過去一年の人事として桂教授らの退職を述べる演説文。
本学関係者の退職者・物故者への謝意と哀悼を述べ、昨年三月以後の建築復興状況や震災復旧計画六割完成、農学部本郷移転完了を報告する資料。
大学の年次報告・式辞の一部で、農学部移転に伴う総合大学化、学術業績の進展、海外学者来訪と外国学生増加が述べられている。
総合大学の使命について述べ、学問の分化は分裂でなく、各学部・人文科学と自然科学が連携し「多様における統一」を達成すべきと説く。
大学教授の人格と講義の意義、真理研究と学生教導の結合を大学の本質と説き、学生にも本分確認と最善の努力を求める文章。
学生に大学生活での学修・研究・人格修養と健康保持を促し、就職難や極端な運動に流されず本分を守るよう説く訓示資料。
満洲事変後の時局下、大学関係者へ国体への自覚、学園の静粛、真理探究と学問発展に努め国家・人類へ貢献する覚悟を説く訓示。
昭和十一年三月三十一日の卒業証書授与の際の総長告辞。パストゥールの言葉、大学令の使命、各学部卒業者総計二、〇三七名を述べる。
卒業生への訓示で、学生生活の回顧と前途を祝しつつ、卒業後も学び続け、専門知識を深め健全な常識を養う必要を説く。
知的活動に関する訓示で、専門に偏らず視野を広げること、思索の重要性、独断を戒め人格を磨く必要が説かれている。
社会人として公徳・謙譲・寛容・感謝を重んじる心得を説き、人格修養の重要性と教育勅語・聖訓、偉人伝読書の有益性を述べる資料。
卒業後の就職難に臨む心構えを説く訓示。趣味による修養、実力と人格の養成、適職選択、公への奉仕を促している。
卒業生への惜別の辞で、國際聯盟脱退や二月下旬の大不祥事など非常時を踏まえ、国民精神と卒業生の責任を説く。
「(22」とのみ記されたページで、資料の内容や題名・日付・艦名・人名などを判読できる本文はありません。