桜鍔恨鮫鞘(鰻谷の段)(二)
- AI summary (β)
- この文章は、混乱と絶望の中で語られる独白のようです。話者は孤独感と裏切り感に苛まれ、家族や愛する人々が自分を見捨てたと感じています。特に「かかさん」(母親)や「おじさん」との関係に対する不満が強調されています。また、復讐心や怒り、悲しみが交錯し、最終的には自分の命を絶つことを考えるほどの絶望に陥っています。全体として、深い悲しみと絶望、そして裏切りに対する強い感情が表現されています。
- pid
- 1322530
- date
- 1935-04
- note
- 商品番号 : 53389, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 義太夫
- year
- 1935
- genre
- 三味線楽(浄瑠璃)
- creators
- 竹本 錣太夫, 豊沢 新左衛門[三味線]
- duration
- 192
- persName
- 竹本 錣太夫, 豊沢 新左衛門
- publisher
- ビクター
そこにいるわ。ごはんじゃないか。
いや、お父さんか。
お、お、ごはんか、ごはんか。
このつらいのに、われひとり。
そして、かかめはどこへ行きおったか。
いや、かかさんはお家に行って、わしひとりここにおえて、
おじさんと寝ていらっしゃるよ。
なんて、それは、われを家に放り出し、やけに遠くに寝てもろうか。
じゃあ、かわいいそっちをかまわんから、
おとこのきりもしんていもしんじつすてたに、
こりゃ、ちがいない、ちがいない、ちがいない。
いや、そことはしないで、おれがでに、いろいろとおりをつけてみて、
よむやとおもことはちろでがこらえ。
こらえたが、もうかなわつ。
にくさもにくしむず。
まあ、ふたちに。
いやいや、ちくしょうむねをきりころし、
わがいのちをとられたときは、がただのしんにも、おやのかたきをいおたるのみか。
いおりさまのおとななされたごじょうりょう、
ちゅうべいどろいをもどさねば、つくしたこともみずのあわ。
ああで、もうかなとばつぎす。
にくしゃにあわす、うめのなみだ。
ああ、けんざいにょうも、おめおめとひとにとられ、
かいなしといっしょうむしろよみさされ、
もうかけなしとかけなしはたちもどり。
まあ、いおりさまにこのよぼさをとられたときは、
ああ、ふりかえり、
わがいはにくしたまたあとへ、
うちをのぞいつかどこにつ、あったりいたりみばまがき、
ちででくだくるてておやに、きゅきすにまばる、
もうかけなしとかけなしはたちもどり。
ああ、けんざいにょうも、おめおめとひとにとられ、
まあ、いおりさまにこのよぼさをとられたときは、
ああ、ふりかえり、
わがいはにくしたまたあとへ、
もうかけなしとかけなしはたちもどり。