講演;第二次欧州大戦の特色(六)
- AI summary (β)
- この文章は、欧州戦争(第二次世界大戦)におけるソ連とアメリカの立場と影響について述べています。ソ連はドイツと戦いながら勢力を拡大し、フィンランド攻略を進めています。一方、アメリカは中立法を改正し、連合国側を支援しつつ経済的に利益を得ています。どちらの国も戦争を利用して強大化しており、戦争の結果に関わらず、これらの国が今後も強力な存在となることに注意が必要だと述べています。日本はこれらの国々に対処するための準備を今から始めるべきだと結論付けています。
- pid
- 1325769
- note
- 商品番号 : AK22, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講演
- genre
- 講義、講演、演説
- creators
- 内閣情報部情報官陸軍陸軍歩兵大佐 林 群喜
- duration
- 158
- persName
- 内閣情報部情報官陸軍陸軍歩兵大佐 林 群喜
- publisher
- コロムビア(NHK)
静かに顔を見てみますと、この風が良い恩恵を与えている国がたくさんあります。
その第一はソ連とアメリカであります。
この両国は各々中立を省防しながら、各々十二分に戦争を利用しております。
ソ連はドイツ側に勝ってポーランド分割を実行いたしましたが、
一日未然中立と承知、しかもエンバルチック三国にその勢力を確立し、
今やフィンランド攻略を進めておりまして、
欧洲戦争の湿地を回復しつつありますので、次第にその強大を加えるものと考えねばなります。
またアメリカは先般中立法を改正してまで、
エイプス側に対する援助の合理化を図り、
現金自国政主義によりまして、エイプス側の軍需総顧の役割を演じております。
そうして欧洲大戦への油を注いでいますが、前大戦の時よりもさらに成り勤国となり、
その強大を加えることは疑う余地のないところであります。
したがいまして、今時、欧洲大戦がいずれの側の勝利に終わりましょうとも、
または勝負なしに終わりましょうとも、我が人法たるこの二国が極めて強力となり、
その蓄積されました国力がいずれに溢れてくるかという点には注意を要しはしないかと思います。
我々は今から考えの中にこれを入れておかないと、
前の大戦後、同盟国たる英国や米国から我が国に加えられました、
日英同盟の会議だとか、二国会議だとか、
その他首下せ足下せ以上のものもいけないとも限らないのであります。
今日我々は神風などと安易な気持ちになることができるかどうか疑問ではないかと思うのであります。
風は世界を公平に吹いているようであります。
これを利用し得る準備のあるもののみに対応するものではないかということを考えまして、
我々はこの二国が欧州戦争を契機として極めて強大なものになるということを心の中に置いて、
これらに対処する必要が今日から最も寛容でないかと存じます。
私の話はこれで終わります。