落語:読み違い(下)
- AI summary (β)
- この文章は、ある人物が「ヒラリンさん」や「1、8、10のもくもくさん」などの名前を尋ねているが、周囲の人々がその名前を知らず、混乱している様子を描いています。最終的に、名前の読み方が間違っていたことが判明し、正しい読み方を教えられるが、それでも探している人物の所在はわからないままです。全体的に、名前の読み方や意味の違いによる混乱がテーマとなっています。
- pid
- 1326052
- note
- 商品番号 : 65330, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 落語
- genre
- 落語
- creators
- 立花家 花橘
- duration
- 199
- persName
- 立花家 花橘
- publisher
- リーガル
あ、ヒラリンさんですか?
へえ、おおきに!
そしたらヒラリンさんってどこでおらっしゃるのな?
さぁ、このへんにおらへんな…
もっとあっちで探ねてもらう
え、おおきにありがと!
ヒラリンさんか!
もしちょっとお探ねいたしますが
はい、何ですし…
あのヒラリンさんってどこでおらすかいな?
ヒラリンさんってなぁ…
このへんにおらへんで…
おらへんか…
もしこれヒラリンさんとかいておらすな
見せてごらん
あ、なるほど
こどもさん、これはヒラリンさんとちがうわ
あ、ちがいますか
へえ、なんとかいておらんね
これはおまえ、1があって8があって10があるね
これで1組になったわね
1組に?
うん
下にもくという字が2つあるで
これは1、8、10のもくもくさんちゅうね
えぇ?
な、なんでやす?
1、8、10のもくもくさんじゃ
ほほほぉ?
ほらややこしいんだよな
それから1、8、10のもくもくさんってどこでおらすし?
さぁ、このへんにおらへんな
向こうの辻曲がって聞いてごらん
あざやか大きに
1、8、10のもくもくさんか
ほほ
うちの旦那言うてやったらもっとあっさりしたったように思うねやがな
1、8、10のもくもくさん
もしちょっとお探ねいたしますが
1、8、10のもくもくさんというのございまへんかいなこのへんに
なに?
1、8、10のもくもくさん
ふん?
1、8、10のもくもくさんってなん聞いたこともへんで
あざやか
これまたまちごたのとちがうのかいな
もしこれ1、8、10のもくもくさんと書いておらすか
ちょっとよんどうくんならんか
見せてみなあれ
あ、なるほど
これ読みようがちがうわ
あっ
ちごてまっか
あ、ちがうわ
これは1と言わずにひとつと読まないかん
8と言わずにこれをやつという
ひとつとやつとと
下にきという字がならんであるで
これはひとつとやつでとききちゅうね
ほほ
だんだんごてやがな
ひとつとやつでとききさんってどこでおわすせ
さあこのへんにおわへんな
もっとさきで聞いてごらん
あざやかおうぎに
もしひとつとやつでとききさんちゅうなどこでおわすかいな
おわへんか
おいったら1、8、10のもくもくさんちはどこでやすかいな
ひらりんさんちゅうなおわへんか
たいらばやさんちゅうなおわへんか
これ どりゃわからんこうなったら
しょうがないこれ見ないうてあるいたろ
なあ
おいったらそのうちどれぞあたりをじあろう
たいらばやしかひらりんか
これは1、8、10のもくもく
ひとつとやつでときき
これたいらばやしかひらりんか
1、8、10のもくもく
これひとつとやつでときき
いや ちょっとみなきてみなあれ
あっこへあんなきちがいがいくわ
きちがいとちがうわい
わしはよみちがいじゃわい