講談:暗闇の瓦松(三)
- AI summary (β)
- 内容を要約します。 夕暮れ時、視界が悪くなり人の顔もはっきり見えない中、主人公は牛松のところへ急いで知らせに行きます。途中で野間佐次郎が母親を抱き込み、主人公を妻にしようとして松本を殺したことを伝えます。牛松は野間佐次郎を追いかけ、暗闇の中で出会い頭に戦いが始まります。牛松は野間佐次郎を刺し、最終的にとどめを刺して復讐を果たします。
- pid
- 1326071
- date
- 1933-05
- note
- 商品番号 : 65915, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講談
- year
- 1933
- genre
- 講談
- creators
- 神田 伯龍
- duration
- 192
- persName
- 神田 伯龍
- publisher
- リーガル
たそかかれかという日の暮れがかりの大間がどき、
人の顔もはっきりわかりません自分。
ていしの牛松のところへ知らせるため、
夢中になってかげてまいりました。
ご飯ちょうど小塚っぱら。
どーんと。
ええ、あぶねえ、だれだよ。
よ、おめえ、ご飯じゃねえ。
うっしゃ、たいへんなことになった、たいへんなことになったい。
なんだなあ、あわてくさって。なんだたいへんなことになったってな。
いえ、すねずね話をしておいた野間佐次郎。
あれがおっ母さんを抱きこんであたしを女房にしようというので、
あの松本をころしちゃったよ。
え、おふると野間佐次郎が。
うーん、くしょう。
右も左もはっきりわからねえ感じのねえ子供ころじゃ。
げえ、もう、親たい言わさねえから。
おーい、ご飯、これ、ご飯待たんかおーい。
あれが野間佐次郎だな。
くしょう、せがるのかたきだ、おぼいてやれ。
手ぬいへくるんで、こしさしてもってまいりました。
でばぼうちをくるくるとまひほもし、さかてにもってまつところへ。
おーい、ご飯、これ、待たんか。
深いしさいがあるんだ、これご飯、待たんか。
むちゅうになってこれも追いかけてくる野間佐次郎。
であいがしらにくらやみの牛松。
やろ、うなせがるのかたきだな。
よ、われは牛松だな。
つかえ、手をかげ。
ぬこうとする、あがったしじ。
わきばらのあいたところへ、こぶしもとれた。
ぷせーっとひとつき。
うわ、のっけにそります。
のびっとののじをかくようしとえぐり。
ここをつかんでばったりたおれ。
ひとあすおふれてかげだしてまいりました、おかんばば。
であいがしらに、や、わりゃ、牛松だな。
もう、おふるたいいわさねえかな。
あれ、ひたがらしだ。
にげようとするちいせいまるまげ。
ぐっとつかんでうしろいし。
あ、あれ、とあいたくちんなかい。
さかてにもったでばぼうちょ。
ぷせーっとつっこまれ。
がりっとかんで、あかたくてかめない。
まさかかんじはみないでしょう。
てをはなしたので、
あおぬげにたおれたうえまのりに、
せがるのかたきだ。
ざまみあれ、おぼいてやったか。
ぷちゃっとみごとなとどめをさしました。