権太栗毛〈熊谷出陣〉(三)
- AI summary (β)
- 要約:くまがいのごんたは、主人なおざねのために重要な馬を探していましたが、見つけた馬の値段が高くて買えませんでした。困っているところに、ある人がごんたの忠誠心に感動し、その馬を提供してくれました。ごんたは感謝し、馬を持って主人のもとへ急ぎました。
- pid
- 1329927
- date
- 1939-07
- note
- 商品番号 : Z-183, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 浪花節
- year
- 1939
- genre
- 浪曲
- creators
- 岡本 綺堂∥原作, 梅中軒 鴬童
- duration
- 199
- persName
- 岡本 綺堂∥原作, 梅中軒 鴬童
- publisher
- ビクター
ま、待ってくだされ。
みなのし、し、しばらく待ってくだされ。
わたくしは、な、なにをかくそう。
むさしのくにくまがいのごう。
くまがい。
じろうなおざねのけらい。
ごんたと申すもの。
このたび、主人なおざね、
げんじさいこうのはたあげに、
おめしによって、
しつじんのやさき、
おんまばんのわたくしのそそうから、
たいせつなおのりんまのあしを、
くまにおられ。
かわりのんまをさがそうと、
いつかのいとまをもらい、
はるばるこのまいちへ、
のこるしかずは、
あといちにち。
てんもはたいこさいわいか。
せっかくみつけたこのめいば。
かなしやねだんがおれあわず、
いったんぶしゅうへしっかえしゃ、
主人のかどでにまにあわず、
わるいとしりつつまどろんぼ。
つみはにくいがちゅうにむ。
めんにもったおかねで、
このまをとどけてくだされ。
くまがい、
そしておやくにたったなら、
たとえしんでもほんやと、
こえはとぎれて、
とおしるあかいこころ、
このおんにはまむいる。
いっしんこってひのおとし、
かんにうたわれてげんべいが、
わかえし、わかった、わかった。
おらおまえの主人の名おだねという人は、
どんなひとやらしらんが、
おまえのいのちがけのちゅうぎに、
すっかりつのがおれた。
さ、このまをもってくまがいへ。
おらがじまんのしゅんそくじゃ、
はれのいくさにまにあわせてくれ。
そ、そんなら、このま、
ありがたい、ありがたい。