詩朗読:涙と涙
- AI summary (β)
- この文章は、感情や風景に関する詩的な表現が多く含まれています。以下に要約します。 涙を流すことの不思議さや、遠くから聞こえる笛の音に心が動かされる様子が描かれています。働いても生活が楽にならず、友人たちが自分より優れて見える日には、花を買って妻と楽しむことが述べられています。また、母を背負ってその軽さに泣き、散歩をしないことや、涙が頬を伝う様子、人を忘れずに愛する気持ちが表現されています。岩手の秋の風景や、渋谷村の思い出、北上川の岸辺の柳の風景も描かれています。
- pid
- 3571314
- date
- 1936-06
- note
- 商品番号 : 33289, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 詩朗読
- year
- 1936
- genre
- 文学作品の朗読、解説
- creators
- 石川 啄木[作詞], 照井 瀴三
- duration
- 190
- persName
- 石川 啄木, 照井 瀴三
- publisher
- コロムビア(戦前)
涙、涙、不思議なるかな。
それをもて洗えば、心おどけたくなれり。
遠くより笛の音聞こえうなだれて
あるゆえやらん涙ながるる。
はたらけど、はたらけど、なおわがくらし楽にならざり、じっと手をみる。
ともがみな、われよりえらくみゆるひよ、
花をかいきて、妻とひたしむ。
たわむれに母を背おいて、
そのあまり軽きに泣きて、散歩を歩まず。
ほうにつとう涙のごわず、
一躍の砂をしめしし、
人を忘れず、
愛しい人を忘れず。
岩手産、秋は麓の三胞の野に満つる虫を何と聞くらん。
かにかくに渋谷村は濃い光、思い出の山、思い出の川。
やわらかに柳あおめる北上の岸辺、
目に見うなけとごとくに、
岸辺目に見うなけとごとくに。