短歌朗讀:北原 白秋;トラピストの牛、渚
- AI summary (β)
- この文章は、詩的で抽象的な表現が多く含まれており、具体的なストーリーや明確な意味を持たない部分が多いです。以下はその要約です: 文章は、自然や動物、季節の移り変わり、そして感覚的な描写を通じて、独特の雰囲気を描き出しています。トラピストの牛や七面鳥、キャベツ、虫、花粉などが登場し、それぞれが不器用さや焦り、静けさ、匂いなどの感覚を表現しています。特に「不器用であります」というフレーズが繰り返され、全体のテーマとしての不器用さが強調されています。また、真冬や月夜、夕暮れなどの時間の移り変わりも描かれています。全体として、自然の中での静かな時間の流れと、それに伴う感覚的な体験が描かれています。
- pid
- 3572842
- date
- 1951-02
- note
- 商品番号 : AK146, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 短歌朗讀
- year
- 1951
- genre
- 文学作品の朗読、解説
- creators
- 北原 白秋[作詞], 北原 白秋
- duration
- 148
- persName
- 北原 白秋
- publisher
- コロムビア
トラピストの牛。不器用であります、不器用であります、不器用である。
キャベツがはらりと一皮はねた。重い羽ばたき袋だ。
七面鳥は朱に青い。ふくれ返って焦っている。
とても明るい山音だ。鈴の花粉は唸っている。
綿の香りも新鮮だ。煙幕、爪草、青山木、裸の子供の匂いもする。
サラサラ、サラサラ、サラサラ、トウキビだ。
赤いタリゲは目が覚めて、誰かは来ぬかと思っている。
暑い、暑い、暑い、暑い、平穏だ。
虫も鳴いている草まで、カーンと空鳴り、空の鐘。
不器用であります、不器用であります、不器用である。
真冬さん、とんとん、真冬さん、とんとん、真冬さん、とんとん、真冬さん、とんとん、真冬さん、とんとん、真冬さん、とんとん、真冬さん、とんとん、
敜原所さん、とんとんとん、敜原所さん、とんとんとん、
そうした声がするようで、実はしませぬ儀式者です。
朝は暮らし静かです。腐れた匂い、死の匂い、きらきら潜む黄金虫、ひっそりと打つ尻尾の先、草のちりくず、尿の匂い、また食べかけのひまわりの花もどこかに燃えているはず。
めだめだ、めだめだ、めだめだ、めだめだ、
月夜であります、月夜であります、月夜であります。
お乳があった、真冬さん、とんとん、し、し、し、あとはひっそり、従者です。
渚、朗太陽白き月、炎白く、雲の羽、はろばろに雪流れぬ、
釣り船の漕ぎ泉入りへ近く、さざ波のあやおりにびくびたせば、
光るなし、陰るなし、夕道潮、グラムなし、うつつなし、膝ぐるぶし、夕暮れよ黄金虫うなりすぎて、三五時の花のかのみ虫においむ。