落語:貸家無筆

AI summary (β)
この文章は、父親と息子の間で繰り広げられるコミカルなやり取りを描いています。息子が学校から帰ってきた際に、父親が「ただいま」と言わないことを指摘し、さらに字の読み方や意味についての議論が続きます。父親は息子に対して厳しく指導しようとしますが、息子はそれに対して反論し、二人の間でユーモラスなやり取りが展開されます。最終的には、父親が息子に対して手習いをさせようとする場面で終わります。
pid
3574859
date
0000
note
商品番号 : 1085, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
year
0
genre
落語
creators
柳家 小さん
duration
193
persName
柳家 小さん
publisher
ニッポノホン
息子のお笑いを一滴申し上げません。 こっちに入れ。なぜ学校から帰ってきたら、お父さんただいま帰りましたと言わないで。 知らなかったの。知らないということもあるから、正常をしても俺に見せたことがない。 こっちに出せ。お父さんそれじゃ裏だよ。裏だってこう裏返せばまた表になるんだ。 余計なことを言うな。お決まりに行かないやつだ。 貧しすぎるぞ。この大福持ちの大の字が伸ばしてる。 こんな大の字あるものか。 これは大福持ちの大の字か。 新物ばかり並べてるんだね。お父さん。 これは剣が打ったのに犬って字だね。 あ、そうか。犬の背中にそばにいっころがぶつかってる。 こんなやつあるのか。本当にお父さんの字が読めるのか。 当たり前よ。 貴様より年が上だ。 そりゃ決まってらんねん。 子供ができた後から親ができるやつあるのか。 これは年が上には決まってるけど、 字がわかるならお父さんに言ってもね。 木を二つ咲いてお父さんは何て言うのか。 木を二つで標しげと。 標しげってやつあるのか。 木を二つで林だぜ。 林でも標しげでもどっちでもいいんだ。 余計なことを言うな。 じゃあ言っても、もう一つお前増やすんだ。 木を三つ。 木を三つでおみき。 おみきってやつもあるのか。 森的だぜ。 木を上に乗ってるから森になるんだ。 木を上に乗ってりゃ森に決まってらん。 木を下げりゃ下げたら。 あんな側のことを言ってるんだ。 変なことばっかり言ってらん。 じゃあお前にね、お皿に言われるんだ。 二度も金質炉をやろと書いて、 木の片口に貼っておくれな。 百倍億円になるんだ。 バカなことは言え。 そんなものは何にもならない。 何にもならないって法庫で貼ってあるんだよ。 木で架けなやで決まりにありから貼っておくれよ。 今忙しいから行けねえ。 忙しいってそこで悪状してるんだよ。 いろんなことを言われて。 そういうもんでそうだな。 そっち行ったら、 しなすみ、遊びに行けってことや。 うちにいるねえ。 仕様がねえやつがあるもんだ。 お前さん、子供にとても地残って金やしないよ。 夜になったら、よそにいくらも貼ってあるわね。 あれを剥がしてきて、 一時発でお前さんの地を書いたのを 初めて見るんだから、 分かりやしねえ。 あ、早くと言ってくれりゃ。 逆さにずっと言われやしねえじゃないか。 あらうちの目、とんで歩いてや。 バカ野郎。 どこ遊んで歩いてやんだ。 え? しなすみ、なぜ敷きに行けってこねえ。 遊びに行けって無理に言うから、 俺のほうじゃあんまり早くといて悪いと思うからねえ。 いろいろ心配して遊んでんじゃん。 心配して遊ぶやつもあるから。 どこにしよう。 そこを寝ちまえ。 寝返しつけたがち。 さりと暑いと。 朝早く起きて。 起きろ起きろ。 さあ、手習いに行くんだ。 起きなくちゃいけねえ。 まだ眠いよ。 眠いってこともあるさ。 子供は風邪の子ってこともある。 あんなこと言ったら、 眠いのに風邪の子ってやつはあるのに。 なんでもよく言うやがって。 眠いんだって、寒いんだって、 そんなひとつはさえなきなりだねえ。 買っといてやったから見ろってことよ。 どこにあるんだ。 こっちに来い。 どうだ。 当たったな。 なかなかいい手だろう。 いい手だろうなんて馬鹿にしてな。 これいじめえな。 これはいじめえったって、 ちゃんと買っといたんだ。 あんなこと言ったら、 これはお前、 造作機、 柿屋と書いてあるぜ。 当たり前よ。 当たり前って造作機。 柿屋というのはおかしいじゃん。 おかしいことがあるぜ。 こうやって貼っといてみろ。 薬業紙だって、 空き棚だと思うから入らない。