落語:鼻ねじ(落花狼藉)(三)

AI summary (β)
要約:隣の学者が桜の枝を折ったことに対して怒っているが、学者は謝らず逆に挑発的な態度を取っている。短冊に書かれた詩を見せてほめてほしいと言うが、内容がさらに怒りを引き起こす。司会者に対しても不満を述べ、最終的には休みを取ることにする。隣の学者が覗き見していることにも不満を持ち、対策を考えるが、結局はお店で休むことに決める。
pid
3577165
date
1934-10
note
商品番号 : 66660, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
year
1934
genre
落語
creators
桂 春団治
duration
210
persName
桂 春団治
publisher
リーガル
何でお腹立ちは。いやいや、バッと聞いて下さい。 うちの桜じゃが、隣の学者めな。 おのるの先生から、うちの桜をボキボキおりくすわるさが、 今、小僧に言うてやったら、謝るか知らんとこたら、 何の謝りもしんと、あれこびに逆ねっちゃう。 まあ、このいっぺん、四季節短冊を見て下され、 わしはことあげかえできおったか知らんとこたら、 また逆ねちなことかえたんね。この短冊を一ぺん見て下さい。 あれいま、お腹を立ちあそばすなんね。 かん立てたこで、一ぺんその短冊を見せやすいわし。 いやいや、いかな、司会者、こちらいたします。 いや、おこらいで、短冊を見せやすいわし。 きれいな手ですな。ほめらん。 いや、ほめはしやしないし、あえては学者ですね、やっぱり。 いい手しております。うまいこと書いてやすな、なるほど。 何じゃ、これ。兵越しに、隣の庭へ出た花は、 根性が倒れば、こちらまかせじゃ。 ああ、なるほどな。 ばんとうとう、ほめとくれよ。 おこんなあんたからでよろしがな。 何じゃ、これ。兵越しに、隣の庭へ出た花は、 根性が倒れば、こちらまかせじゃ。 うまいこと書いておったから、ばんとうとう、ほめとくれよ。 いや、おこらんとおきなよ。司会者、こちらしますから。 よろし。これであんた、ださ、むかついてきたよ。 何じゃ、それはむかつくのは無理はありませんけど、よろしがな。 司会者したらよ、司会者は。 ばんとうとう、どんなことして、司会者する工夫ないじゃろうか、 こんなこと書いてきくさに、いやよろしがな。 こうじめや、すいませんけど、その代わりに、きょう一日休ませてくれや。 お、これから休むぐらい、かめへんがな。 お店行って休むのか。 へえ、店行って休ませてもらったら、司会者するにやったら。 えで、何ですとか、縁先さえて、何ですとか、申しに行けませんな。 きょうはひとつ、お店行っとうから、うちは行っとう。 みんな、その、洗剤で、その、ばかさんにしておいた。 へえ、さんざいおんねん。 ああ、洗剤でさんざいすんのか。 へえ、そうすると言うと、隣の学者が、けなりがって、 何でさ、この、ふし穴から、へえ、のふし穴からのぞっておるに違いない。 そいつ、見せんように、根性悪いですけどな。 そのふし穴、しゃぐりこ、爪していてやるわね。 おともこ、のぞくことができへん。 おとしまいに、どっからんと見よる。そこで渡やしちゃった。 へえ、思わぐがありますね。しかいする思わぐが。 なんと、そんなことできるか。へえ、よろしい。 しゃぐしへんへ行くもんが、ちょっとないと、やっぱり、 ぐやり、えんさきで踊ってもらうとありませんで。 すませんけど、ちょっとたことみますけど、 げいこうにさんじんと、まいこうにさんにだけひとつ、 えんさきさん、ながじわんで踊らさんと、やっぱり、 けなりがらさんと、隣から見やしませんさかいな。 おお、あら、こまるな。わしゃげいこやん、まいこうちゃなもん。 それからなじみないさかい、その、わからん。 いえ、なもれ、わしゃもじょうにいとり、 いや、あの、あら、いやの、いや、あのと、じょうに、 ばんとぞう、いてんのか、いえいえ、 あの、おとこいさき、いちゃいちゃいといとりはして、 はい、みとりますので、いや、んなことかめへんわ、 べつにかくさよりも、わかいじぶんじゃ、 いいきもしえなんす、なあ、あきのやの、きっさきは、ながる。 そんな、そんなあとから、げいこや、たこもち、 とりをしててくれるか、えよろしい。 そんなもんなんです、にさんとりをしまして、 で、えんさきで、で、すとどこ、どんどん、 おうさやんざいしまして、 せりゃ、とんなりかい、のどいけったら、わし、 なんです、まぐ、そこでへんかすると、 いや、ばんとぞう、とにかく、おまえにまかす、 しょうしょうかねいっても、かわらせん、 なんとかひとくれ、よろしい。 もう、おまかしなはんにやったら、わし、そのかに、 おくらんとおきやしちゃう、そのかに、 えんさきで、さんざいしますね、おみしえとやすましてもらう、 よろしいますか。きゅういとん、たいとん、 ちょっとおいで、きたらしんき、わたとめいさん、 ちょっとでわかげ。