落語:喧嘩仲裁(二)

AI summary (β)
要約: 話者は海水浴に行った後、風呂に行こうと提案されるが、風呂の入り口で喧嘩が始まる。喧嘩の原因は、風呂の入り口でお互いにぶつかり合ったことから始まり、足を踏まれたことに腹を立てた話者が「おい」と声をかけたことからエスカレートする。最終的に、話者は相手を殴りたいと思うが、相手が先に行ってしまい、喧嘩は未遂に終わる。
pid
3577315
date
1935-10
note
商品番号 : 67303, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
year
1935
genre
落語
creators
桂 春団治
duration
188
persName
桂 春団治
publisher
リーガル
海水寒い坂へ行って、そんなら風呂へ行こうか、言うてな。 何を言うてね、一体。 俺はそんな風呂も海水も、んなこと聞いてへんがな、 風呂への入り口で喧嘩してやる。 その風呂への入り口で喧嘩があるけん、喧嘩から。 いい。 それな、とにかく喧嘩の方にかかわしてもらえないか。 かかわないでええがな。 どうしたい、きんの入り口で喧嘩は。 それなら、きんのね、あたし風呂へこれと行きまして、 わたしも悪いんです。 風呂への入り口をば、なんでね、わたしがさっきね、 一挙意をなんでね、表へ、パッと、そう、わたしがね、 風呂への入り口を、一挙意を表へ、そう、パッと、そう、 わたしがその、ね、パッと、そう、表、出るとこへ、 一人向こうから、表から、パッと、そう、入ってくる、 わたしがそう、パッ、出やすられんぺ、このガキ。 なんでこう西洋人の喧嘩見て、パーパーパーパーのかしてやめん。 お前が出ると向こう半率一挙意だよね、 わたしが出ると向こう半率一挙意、 二人がパッと、そう、何したんだよ、何したやん、 パッと、するやつ、あれ、どれ、それ、おかしげなものやすね。 どうしたやん、二人がパッと、一挙意になりやと思いまして、 何やら、と、そう、あの、ひょろとつ。 ひょろとつ? それを言うならひょろとつやろ。 ええ、そのとつ。 そのとつて、二人が一挙意をとつした。 とつしたとおかしてやねん。 そうやったら、向こう側、わたしのお宮踏み上がったんだよ。 お宮っていう柄やねんがな、あれ。 足踏まれたやろ。 え、足踏まれはったんだよ。 お前が踏まれたやねんがさ、お前が出はんねんがな。 人ごとみたいに言うなや。 足踏まれどうしたやん。 足踏まれて、ムカムカっとしたもんで、 あそこがわたしが一挙意やな。 おい、と、こう、言うたん。 何を? わたしがおい、と、こう、言うたん。 それで、向こう側びっくりしてまたおい、と、こう、言うたん。 それで、この男も同じようにおい、と。 何、何、何、おいにおいかけやん。 どうしたん。 ですから、わたし、言ってやったです。 あれ、あれ、エドコかよ。 いや、でも、肌がたっとエドコになりまんねん。 おかしげなや。 どうしたん。 だから、だから、言ったです。 じょ、冗談。 冗談なことをお知らせながらするなやと。 けったけなエドコやな、お前と。 え、向こうにいて歩かなくちゃだめでござりますると。 おかしげなエドコ使うねん。 どうしたん。 おい、と、向こうも言うまんねん。 向こうも、わたしも、 あなたのお宮中ごと知らんと踏んだやと思う。 お互いにこういうことになるちゅうのは、まれなこっちゃ。 で、お互いに喜ばんければ、 もう、そんなアホな。 おい、どこの社会に足まると喜びなんてあるか。 なんとか、ぽんと殴れ。 わたし、そこで思ったんだ。 こうやって、殴ったらとんな、これ。 原骨くらしたいって言ったと、わたし。 ブカーンと一つ、 いたれって、こう思ったんだ。 で、言ったんかい。 いたれって、そう。 思ってるうちに、向こうが先に行きやがんにゃん。 何にもならへんやないかいな。 アホやな、こいつは。 で、お前も、行かんかいな。 さあ、わたし、そこで思ったんだ。 ブカーン、原骨くらしたいって、 ブカーンと、行っておるさかいな。 で、わたしも一つ、原骨くらしたいって、 ブカーンと一つ、 人のかし知らんと思ったんですけど、 何で、わたしが原骨くらしたいって、向こう行くと、 向こうのぞ、マネスタイに思われると、 帰って行かん。 おい、おい、おい。 マネスタイに思われたらって、 もう、けんかすんのにやねん。 え、どこの社会に感情かけて、 マネスタイに思われたら、いかんって、 感情かけてけんかしてんのに、あれへんやな。 われも何とか一つ、いかんかい。 わたし、そこで思ったんに、 こいつは向こう、ブカーンと一つ、 原骨くらしたいだけ。 こっちは一つ、こう、帰りたいと思ってな。 まあ、それもよかろう。