歌舞伎劇:「十六夜清心」小袖曽我薊色縫(稲瀬川百本杭の場)(七)
- AI summary (β)
- この文章は、混乱した心情と絶望感を表現しています。話者は、金を借りようとするが、過去の出来事や罪悪感に苛まれています。繰り返し「これ分かってるのよ」と言いながら、自分の状況や感情を理解してほしいと訴えています。最終的には、自分の行動が罪滅ぼしであると感じ、絶望の中で自殺を考えています。
- pid
- 8268190
- note
- 商品番号 : 4649, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎劇
- genre
- 歌舞伎
- creators
- 市村 羽左衛門, 市村 竹松
- duration
- 201
- persName
- 市村 羽左衛門, 市村 竹松
- publisher
- ニッポノホン
家の依頼も無し人と知らぬ絆の最後の日も不便に絡んで断末が
波のままに切り散ってゆく最後の舗道と
哀れなれ
これ、これ分かってるのよ。
そりゃな、お前そのように言い上がるのはもっともじゃが
お前も悪いものに筆を負ったがいいなと諦めて
どうぞこの金貸してくだされよ。
これ、わしがこの通り手を下げてたが
どうぞお前いいなと諦めてこの金をわしに済してくだされ。
これ、これ分かってるのよ。
これ分かってるのよ。
お前どうか忘れちゃったか。
これまた百年も起こったのか。
そんならわしが教えてみてよ。
これ分かってるのよ。
どこが痛いのじゃ。
手を確かに持たせたら。
これ分かってるのよ。
これ分かってるのよ。
これ、これ分かってるのよ。
手を確かに持ってください。
これ分かってるのよ。
分かってるのよ。
分かってるのよ。
これはもうことを呆れたか。
死後に死んだいざよいの、
親にこの金恵みなば、
といともらい心のままと
思いついた悪名さんを
殺して取ったこの金が、
何の、何の扶養に、
何の扶養に、
何の扶養に、
何の扶養に、
なろうといいの。
そうじゃ、
水でしなべんのわしの体、
この湧き出しで死ねという
束の陰からいざよいが、
やっぱりわしを見切りにくんのか。
これはわしのやつ。
こなたを殺したいわけは、
こなたのかたなく自殺よ。
水しなしたらいざよいが、
こなたとともに生きてたんじゃ。
これが今の罪滅ぼし。
そうじゃ、
そうじゃ。