落語:無筆の親(下)
- AI summary (β)
- 要約: お父さんと子供が漢字の読み方について会話をしている。お父さんが石板に漢字を書き、それを子供に読ませる。子供は「二」や「早く」、「森」などの漢字を読み間違えたり、正しく読んだりする。お父さんは子供に対して、漢字の意味や読み方を教えながら、時折冗談を交えつつ話を進める。最後に、お父さんが「風」という字を子供に教える場面で会話が終わる。
- pid
- 8269134
- note
- 商品番号 : 1558, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- genre
- 落語
- creators
- 立花家 花橘
- duration
- 189
- persName
- 立花家 花橘
- publisher
- オリエント
そしたらお父さん、お前その偉そうに読めやったら、僕の格字どんな字でも読むか。
お前の格字ぐらいどんな字でも読んだるわい。
今待っちゃうお父さん、石板の上に今書いたるわ。
それ、それ、こうしてな、
二という字、二つ書いたらこれ何という字や知ってるか。
分かったるがな。
二、二つじゃないかいな。
それとお前一、二つ書いたらお前表紙にや。
嘘つきだ、表紙にってな、字ありえんわい。
これは早くという字や。
そこやがな、早く書いて表紙に書いて同じことじゃん。
何で、何でってお前一倍でも言ってみん。
ちょんちょんと字がなると、しゃんしゃんしゃんと早くに書かんので、
早く書いて表紙に書いてみんな信じるじゃん。
お父さん、ほんまかいな、ほんまやがな。
そんなお父さん、今度四という字、三つ書いたらこれ何という字や知ってるか。
分かったるがな。
四、三つやったら、そしたらお前お道やがな。
お道、何言うてんねん。
これはお前森という字やがな。
そうやがな、森勝てお道勝てみんな同じことじゃ。
何で、森があったら宮さんがあるそこにお道がまとってたんねん。
な、お道が備えてあるわ。
森勝て森勝てみんな親類や。
お父さん何でも親類やな。
みんならあんたこの字知ってるか。
お父さんこれ見てに木という字書いてな。
こてこちに木という字や。
今度こてがれが書きましたのは、
次元に木、松という字を書いたん。
お父さんは夕葉の命をどっちから持ってきて書くねやら分からん。
出発の苦しみ人、細工がそれを見かねなってた。
まあちょっとこちの人、
三坊さんのお棚、
工人さんのお棚見てんだはれ。
もうお花いっぺん買えんならんな。
花を買えんならん。
おお、分かってた。
これは松という字やろ。
ああ、お父さん偉いな。
白いぞ。
ええ。
ああ、かたかたおかんがごちゃごちゃ言うてるな。
こんなものしゃべりしないかんな。
おかん何も言いなや黙っててや。
お父さん、今度は虹やでいいさ。
この字聞いてるか。
今度書きましたんが、
確率と書いて相撲と書きよった。
ええ。
お父さんなんて顔してんね。
これを読むか。
ええ。
まあこちの人、
あんたの一番好きなもんな。
何?
俺の一番好きなもん。
おお、分かってた。
これは風という字やろ。