落語:初参り(一)

AI summary (β)
この文章は、初春の初参りに関する話をユーモラスに語っているものです。内容は、馬に乗って初参りに行くことを考えているが、馬の扱いや会話が滑稽であるという点に焦点を当てています。馬方(馬の世話をする人)が馬についてぼやく様子や、馬が犬を追いかける場面などが描かれています。全体的に、馬と人々のやり取りがコミカルに描かれており、初参りの風景がユーモラスに表現されています。
pid
8269286
note
商品番号 : 2121, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
genre
落語
creators
笑福亭 枝鶴
duration
211
persName
笑福亭 枝鶴
publisher
オリエント
おめでたいように、初春の初参りというのを知的に喋らせていただきます。 ただいまと前方とはごろっと違います。 前方は不便。 カビをしますのでも、ザグをすれば加護。 早いのが馬。 馬などはずいぶん滑稽なことあります。 なあ、おい、え、どうなんね。 さあ、だいぶに足もくたぶれてやってるな。 これから馬で参ると思うねがな。 あ、そうか。 え、馬あるかい。 これからなんぼでも向こうから馬出てくるでな。 馬は日焼かすことにする。 しかし、旗でしゃべると応対がしにくいよってな。 おまえしばらくの間、物を言わんとおしになって、 わいがが、ああ、え、げんさんしばらくつんぼになり、 つんぼに、ああ、わしが応対してあげるよって、 言うてもするところやってきましたのは馬方な。 馬方ちも馬のたずなもちましたら年中ぼやいてるもんでな。 ああ、このかきゃあ、ながいつらさらして、 すねっぽちにがんでるがな、はりたわしてな。 ようあんなもちは言うたもん。 ながいつらさらしてて、馬のまる顔ちもあんまり見たことなへん。 最低ながい顔ち。 はりたわしてな。 はりたわされるのいいえ。 みじかい顔ちたいけどもできまへんで、 馬もきのえもんかたで、ひぃぃぃぃん、わろてます。 すねっぽちにがんでるがなって、いがんでるよって歩けまんねん。 あれまっすぐやったら、さちこばって歩かれてしまえんけど。 はい、で、馬がしゃごしゃごて犬をきますね。 ぼいやりしたがり屋さがんで、きょうことばやみなで、馬をおったら、 馬が犬をきしまへん。 さいさい、おはるきんか。 なに、とおいぐんね。 あほくか。 あんたのおかお、いっかいおかおえぇな。 おみやいがんどうすがな。 馬がそうどきかええな、とへちゃわってしまえん。 あれどぉう、ちゅうので、馬が犬をきます。 はい、はい、はい、はい。 おい、きゃくじん、馬ぞやな、きゃくじん。 おい、ねぎでだがってんと、ないとか言うたらぞやな。 ええ、いいえな。だがってんと、ないとか言うたらぞや。 あかん、あかん、それあいけね、なんのおいしきや。 おーい、かわいそうに、おまえおいしかえ。 おいぃ、おいおいおいしきや! おい、ものが、ゆうてにおおなら。 こんばんにおごしかえ。 うぅぅぅっ、こんばんにおいしいか。 え、ものがゆうてにああなん。 そちらのじえも、ねぎでだがってんと、ないとか言うたらぞや。 あかん、あかん、そらすんぼや。 お、おまえすんぼかい。 えー、すんぼーや! しわってうーなのが、聞こえんのかい。 え、聞こえんすんぼ。 聞こえとあるがな、たいじょうおなぼりなしやな。 おなぼりも、まいごろくだも、金キャクも、どうらも、ないねん、そんなふうに。 いいえな、その、まあどうやな、ちょうねん。 そうやな、まあどうや。 かごならはいさらます。 そうやないがな、うまにのってんか、ちょうねんがな。 そうなら、そーっと、のってみりーな。 ええ、そこまであげろ。 まあ、そうやな、こんばんは、みょうじょうとまじゃな。 あ、そうか。 え、みょうじょうに、いいやつあるけ。 まあ、さんではさぶるぜ、げんかんよこづけ、ちょうねん。 さんではさぶるぜ、げんかんよこづけ。 けっこうや。 あたらとにかく、さんではある、いいことにするけな。