落語:小言幸兵衛(二)
- AI summary (β)
- この文章は、あるおじいさんとおばあさんの会話を中心に展開されています。おじいさんは、自分が観音の子であり、念仏を唱えることでおばあさんが惚れ込んだと語ります。二人は若い頃に結婚し、35年間一緒に過ごしてきました。会話の中で、芝居やお茶屋、運動場での出来事が語られ、さらに家族や親戚の話題も出てきます。おじいさんは、相手の手柄や仕事の上手さ、若さを褒めつつ、稽古や飲み会の話題に移ります。全体的に、昔の思い出や家族の話が混ざり合った内容です。
- pid
- 8269430
- note
- 商品番号 : 2858, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- genre
- 落語
- creators
- (二代目)雄三
- duration
- 213
- persName
- (二代目)雄三
- publisher
- オリエント
言わなくてもいい。言いにくいところを見るところと付き合いだね。分かっているよ。
こう見えても、私なんて思ってこのおばあさんと付き合いだよ。
のう、おばあさん。およしなさいよ、おじいさん。いいじゃないかな。
わしは観音の子だったのね。
わたしの念仏にこのおばあさん、ばかに惚れ込んだんだ。
一緒になるときに、これが二十歳、わたしが二十五だ。
一緒になるとき、一つ違い。三十五年そってますが、いまだに一つ違いだ。
おまえなんてそんなやぶなとこじゃありますが、芝居でしょ。芝居は明治座。
お茶屋は橋本か終わり屋で、芝居が跳ねて運動場へ一つで違ったのが縁となって、
膝ですすらついて目で知らせってなことになったんだろう。
それを言い終わったことで、一撃といたしましては泣こうとがございましたんで、
あるならあると早くおまえな。余計なことを言わなくても済むんで。
泣こうとは誰だい?
芝居の広築さんが泣くことで、家内の里は三河島です。
家内の里が三河島。
ところでおまえが言い名付けてなもんか。
くれんなったらもしごめでもただもらおうと思ってやがって。
ずるしい野郎だこいつよ。
ことで言いましたことで、金がしまっている。
レッツにすんでもらおう。
ご主族さんでも終わんなさるか。
へがれが一人。
おお、一つになる。
一つ。
相当に相なりますので。
来年が正平。
いや、男でなければいけない。
仲間はどうだい?
はいって、へがれのほうが通りがよろしいようで。
おお、男まいわ。
十人並で。
親の口から言うんだから悪くはない。
相婚の役者にたどいてみると、一村うざいもん。
ね、いい洋補。
かわしや縁者。
そういうようなところの似顔だ。
男がいい。
仕事がうまい。
年が若い。
いや、楽しやがる。
さっきと同じとこで、大変なことになった。
ばあさん、ちょうど一つがな。
向こうの古手屋のお立ち坊はいくつになった?
ええ、十九人。
おお、そうかい。
まことに気の毒だが、棚を架すことができなくなったよ。
何かお気に触りましたか?
すてきに触った。
おそろしく触った。
大変に触った。
おまえんとこの手柄が男がよくて、仕事がうまい。
年が若い。
そんなものがあってごらんよ。
おまえんとこの土木向こうに古手屋のお立ち坊がいます。
私、十君など娘がある。
それとおまえんとこの手柄とくっついてしまうから、棚を架すことができない。
そう、そう。
そういうようなことはもうとうございません。
ところがあります。
ところがあります。
そのうちにおまえんとこで一杯飲んで散財することがある。
さあ、稽古。
こんな偏知なとこに稽古がない。
稽古がないから向こうの娘を頼もう。
頼みに行く。
向こうも近所の土屋屋だ。
紙扇をかすいでお立ち坊がこんばんはってのこと言って入ってくる。
どうか一段願いたい。
おまえんとこの手柄が進めるだろう。
お立ち坊。
お立ち坊も恥ずかしそうにかぼやきもみてもつらく。
これから紙扇をつまいでかかえる。
馬球を持つ。
このところをでろっとなめる筋を。
赤い舌です。
だいがい舌は赤いね。
一人さんの調子ごと。
とろんてんとろんてん。
かつたらんかつたらん。
かつたらんかつたらん。
しんしん。
なんでです。
奇妙な調子があるもんですの。
調子があると日がとじわずだ。
本日も日記文書。
おとのろくたの日記しかなんかひとつやる。
数えてみれば。
えおなじえひに
しんしんしんしん。
おくりのくねの
さみけんをたちしん。
えどくあえたちしん。