浪花節:赤垣源蔵徳利の別れ(二)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- (初代)桃中軒 雲右エ門
- Label
- コロムビア(戦前)
- Genre
- 浪曲
- Publication date
- 1935-10
- Category (AI-assigned)
- 家族
- Keywords (AI-assigned)
- 感謝, 喜び, 優しさ, 兄弟, 絆
- Notes
- 商品番号 : 28600, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 浪花節
私に一人のお父さんなら、お前のためにもお父さんじゃないかい。
わしがとことのえなさけより、お前がさんざいとことのやさしのことばい。
けんぞうの身にとったらどれほどうれしいであろう。
けんぞうばかりか、このわしはどれほどうれしいかしれん。
わしがとことのえなさけより、お前がさんざいとことのやさしのことばい。
こりゃあいつにない、そんだわちにぐつがてもた。
よちとあらわいたしかたはない。
そのほうでもおてやってくれたか。
はい、あのわたくしがおめにふかりました。
そうじゃ、さむそうななりでもしておるわせなんだか。
いえ、こんにちは、大将。おめちものがりっぱでございまして。
おさけとさかなをさげてまいりまして。
お兄さまといっぱいのむとかようをしたい。
あってめずらしいことがあるものに。
そして、あのおだいところでおまちでございましたが、
おかえりはいいかというから、どうしてもやむであろうと申しましたら、
よるになられてはまごとにこまる。
お兄さまのごくだんにんのごもんちをもってこいと申したいますから、
もってまいりましたら、これをかってのはしたにかけまして、
おめちものようさかびきをさして、
お兄さまひとつめきあがれ。
おながれはげんぞうがちょうだいいたしますといいて、
ものにむかっててをついてくちぬうしてぐずぐずぐずぐずひとりごとをいいかと思うと、
いいないじょうるではございませんか。
なんだっておまちになるんでございますといいたら、
ないているのじゃないはなぎきがでているんだとこうおっしゃいますから、
めからはなぎきがでるわけのものではございませんといいたら、
すかくのぼせるとめからはなぎきがでかがるものだと、
ごじょうだんをおっしゃいます。
ああ、あいかわらずみずるだもの。
ああ、それから、あのお兄さまがおかえりなされたら、
げんぞうのすちぎりまかじこして、
あわずにゆくがざんねんであると、
かゆきがゆくをみずる、
ということでございました。
なっ、あわずにゆくがざんねんである、
みずるへがゆくともした。
あんでもだいしょうごえんほうでございますよ。
ということで、げんじょうのひろきまというところにまいります。