落語:区画整理
- Lyricist / composer / arranger / performer
- (五代目)三升家 小勝
- Label
- コロムビア(戦前)
- Genre
- 落語
- Publication date
- 1929
- Category (AI-assigned)
- 都市の変化
- Keywords (AI-assigned)
- 日本橋, 構造, 景観, 魚屋, 商売
- Notes
- 商品番号 : 25494, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
家の構造ばかりではありません。橋まで変わりました。日本橋がすでに立派になった。
あれ、以前には木干しがありましたが、今は木干しがない。やっぱり木干しがないと言うと、すごろくの口などに具合が悪い。
木干しの間に島が見えて、向こうへ富士が見えるというので、白茂が初めて筆を取ったの。今はそうじゃない。
木干しがなくなってしまった。キリンとライオンが背中にくっついていた。
あれはビールとはみあげの広告の橋みたいなもの。やらくころ餅だ。
上橋もご承知の通り、日本橋を置いてはいいせいに良くないと思って、みんな築地をやってしまった。
日本橋の人にいいせいに悪くて、築地の人にいいせいにいいのでしょうかね。
そういう人は死肉に聞いてみたい。
魚屋さんがそうです。
こしらいがみんな違ってきました。
何しろ、昔は畜産のみんな耳切ろうというツッポだが、今はそうじゃない。
京都でおった大場生田というのが来ました。
それで、霞の桃敷に長靴を履いていた。雪見舞いにこしらいだ。
そこで、さむまずそうな発が通っていてくれなもの。やらくころ餅だ。
魚だって、ご承知の通り、今は築地に行っています。
山手へ運ぶったって、ぐずぐずして飽きないはしちゃいらない。
朝早く持って行こうとしているので、みんな自動車で持って運搬をしている。
世の中が進んでくると、魚がみんな自動車に乗って、食うやつは歩いている。
まるみたいな話だよ、どうも。
でも、彼らはどうしたかだったって、そういう面持ちだね。
魚屋さんなら、みんなが乗って振るってやつだね。
馬に乗るのは反対だ。
砂で磨いてきれいなやつで、食いつくかついて借り出しに出てくる。
その手、いくらだい?
え?
その手、いくらだい?
これか。
こいつは十五冠に負けたから。
は、十五冠だけやね。
八冠に負けてくれ。
ぐったりとかって言うね。負けられないよ。
だって、負けられなきゃ仕方がないけども。
え?
買うのか、買わないのかよ。
だから、八冠に負けるって言うんだよ。
何言ってやんねん、まるきゃめん。
知るすぎに来い。
渡されながら掘り込むから、拾って持ってけ。
てめえなんての反対派よりてえじゃねえ。
黙ってくなよ、まるきゃめん。
それっきり買わないのかよ。
買えないから、負けたら持ってけ。
泥棒。
泥棒だよ。
泥棒だって、嬉しがってくれって。
これだから、タイが生きてるよ。
ねえ。
すべてがこういう具合にいくて、
えっと、魚屋さんもまともに具合がいい。
おんなじことだけども、どうもその、
東京というところはともかくも、
神業行くとお言葉がてえねえ。
魚屋さんには向きが悪いね、これでちょいと。
なあ、もし、あの、このタイは、
何本でもあんねえ。
それだけか。
これ、あの、1円50セントらしい。
1円50セントちょっと高いもんがあるな。
高いことは甘えんな。
あんたタイが生きてますから。
これじゃないで、もうあんた目が白くなったよ。
アホ言うなよ、あんた。
けさの6時に息引きとったの。