浪花節:壷坂(四)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 浪花亭 綾太郎
- Label
- コロムビア(戦前)
- Genre
- 浪曲
- Publication date
- 1932-02
- Category (AI-assigned)
- 人間関係
- Keywords (AI-assigned)
- 夫婦, 浮気, 疑い, 問い詰め, 真実
- Notes
- 商品番号 : 26762, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 浪花節
さわいちのほうはたぬきねいりだが、おさとのほうはつかれているからすやすやと、もうよかろうと、あ、あ、あ、あ、あ、あ、と、
ねがいりうってさわいちがみぎのてをのばすと、おさとのまげのねをむんずりおさえててもといひいた。
あれ!
こじのひとどうぞはなしてくださりません。
やがましいわい!
おのれはな、おのれはな、おのれはな、やせてもかれてもわしというおっとあるみをもちながら、
どこへいってあそんできた?
どこのおとことあいびきした?
なにはしゃんすこじのひと。
わたしにはさわいちゃんというだいじなおっとのあるからだ。
ほかにおとこをこしらえてあいびきなぞはせぬわいな。
そんならどこへいってきたのじゃ?
いったところを申しあげてもよいけれど、
わたしのためにもなりません、あなたのためにもなりませんゆえ、
にさんにちまってくださりません。
なにをいうぜ、これおさと。
みえないながらおっとのほうでにょうぼがいたずらしていわせぬかと。
けんとうをつけてしらべはじめ、
はくじょうをしてもよいけれど、
ふたりのためにならぬゆえ、
にさんにちまってといわれておそかと。
そなたのいうことをきくような、
そんなおっとがあるものか。
いわにゃおのれのいのちをとるぞ。
めくらのいしんいわいでも、
とおしてみせると、
かみのけをむずとおさえてはなさばこそ、
みっつちがいのあにさんという、
おさとのなみだのものがたりは、
おそまつながらまずこれまで。