新内;膝栗毛 赤坂並木の段(四)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 富士松 魯中[作詞], 富士松 魯中[作曲], 冨士松 加賀太夫, 吾妻路 宮古太夫
- Label
- コロムビア(戦前)
- Genre
- 三味線楽(浄瑠璃)
- Publication date
- 1927-10
- Category (AI-assigned)
- 物語
- Keywords (AI-assigned)
- 馬の糞, 岩の粉, 荷物, 仲間, 狐
- Notes
- 商品番号 : 25399, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 新内
ふとときものめ、そのかわりにはこれをくらえ。
そばにあるよ、んまのくせ。
つえにつっかけ、きだあちのはなつらにさしんだせば。
くせ、くせ。
こんなんまのうんこをわっちりたべろとおっしゃるの。
おいの。
じゃと申して、これがまあ。
くわねば、わがふるわなへつれてゆくぞ。
さあ。
さあ、うせろ。
ま、ま、ま、まってください、おきつれさま。
なんじゃ。
食べないと申しやいたしませんが。
わたくしは、ようしょうのおりより、んまのふんのぼたもちは、だいぶちょうほうでございました。
ついでに、このたびは、はつたびではあるし、
ばとうかんもんさまに、そこまめのできないように、んまのふんは、たったでよがろうと、こう申しますんでございます。
これはもういただいたもん、おなじこと。
どうか、そちらのほうへ、おしまいなせてくださいまして。
あはあ、なるほど。
してみると、これはがんふんか。
ええ、がんふんでくれ。
よしよし、がんふんとあれば、ゆるしてつかわす。
ありがとう。
そのかわりには、これからさきへ、なんじがつれのおやぶんのやじろべいさまが申することは、
なんにもよらず、つべこべこべつべつべこべこべつべと、そむきはいたさぬか。
ええ、んまのふんさえのがれさえすれば、おやぶんのこってございますから、
けしてつべこべこべつべつべこべこべと、そむきはいたしません。
ああ、よしよし、それなれば、このにもつとなんじのにもつをひとつにいたして、
あかさかのとまりやどまで、かついでまいれ。
おやおや。
なにがおやおやだ。
ううん、せっかくんまのふんがのがれて、やれうれしやと思ったら、
こんなおおきなにもつをわっちにもってゆけとかい。
おいの。
はい。
なにをうじうじいたすぞやい。
はい。
ゆけともうさば。
ゆかぬかやい。
そんならただいままいりますわいのと。
にもつとりあげつくづくにて。
や、おめえはおやぶんのやじさんじゃねえかといえば。
やじろべがすきだにゅ。
おおおいやじさん。
おめえが。
じょうざんしちゃいけねえぜ。
おれはきつねだと思ってびっくりしちゃった。
おれはおめえにはぐれちゃっての。
このまつばらひとりでうすきべがあるいから、
このやじさんはなにしてるとはなうたうた。
そうそう。
そうするとおめえうしろから出せねえけねえ、
くらっとくらってみねえの。
どんなすごいべんけいだっておどろくだぜ。
おおおお、なにきたじ。
え。
どんなすごいべんけいだっててめえとおどろく。
すっごらんみな、べろぼうめえ。
むさしぼうべんけいという草人が、
きつねのこうにおどろきやしねえや。
うんうん。
ひだこ。
え。
ひょっとしておれてめべんけいはちがってやしねえか。
べんけいだっていろうよ色あるぜ。
あいべんけいもあれなら。
そう、そう。
ええでえけれどの、
こんべんけいもあれなら、
むらさきべんけいもやわな。
そうだよ。
それでは、こうめえたってふばかになならない。
じゃわ、はばかになだなんていえば。
カゲべんけいな。
そうか。
うんうん。
ひだこ。
え。
きつねたぬきってたらまんもので。
うんうん。
にんげんのはらんなか、
そっくりさとれてくれなもんだよ。
なるほど。
あすこいくふたりのものは、
えどこにはちがいねえ。
うん。
よえいやつかついやつか、
ためしてみようてんべえ。
うんうん。
ひとつももんがあったんでも、
くらってみな。
うん。
おめえばわりじゃねえや、
おやぶんといわれたこのやじさんさき、
びっくりしなきゃならねえ。
うんうん。
なるほど。
いまよごしたってら、