講演:皇室中心主義に就て(二)

Lyricist / composer / arranger / performer
早大総長 高田 早苗 博士
Label
コロムビア(戦前)
Genre
講義、講演、演説
Publication date
1929-04
Category (AI-assigned)
政治
Keywords (AI-assigned)
公室中心主義, 天皇, 忠君愛国, 国体, 議会制
Notes
商品番号 : 25521, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 講演
公室中心主義というのは、すなわちそこのことを申すのであって、 あくまでも本館をして大ならしむるためには、その根底に尽くさなければならん。 否、根底に培わなければならん。 根底に培った結果はどういうことになるかというと、 ますますその本館を大ならしめ、施行して、使用をして反申しむる。 すなわち日本においては、忠君愛国にとなし。 忠君愛国というのは何かといえば、すなわちその根底に培う努力を称するのである。 忠君愛国二つの道はない。 君に忠なれば、自らそれが国を愛するゆえになる。 何人も日本民族たる者は、公室中心主義を抱かなければならん。 公室中心主義は党派の異動、政権の遺憾によって異なるべきものでないと、私は深く信ずるのである。 ところが、何がゆえに私は、単に公室中心主義と言わずして、真の一事をこれにこうむらしめたか。 それは他のことではない。 私の考えるところによると、公室中心主義になるものが消極的であってはならん、復習的ばかりであってはならぬと思うのである。 積極的でなければならん。 否さらに進んで、あくまでも積極的であるばかりでなく、一層その範囲を拡充して保育的でなければならんと私はかよう思うのである。 私のいわゆる真公室中心主義というのは、この積極的にして、思考して保育的であるところの公室中心主義を指すのである。 大日本憲法、帝国憲法を見ると言うと、大日本帝国は万世一継の天皇を統治するとある。 これ日本の国体である。 しかしこうして同じ憲法に、天皇は統治権を騒乱し、この憲法の定規に従ってこれを行おうとある。 すなわち、議会の招集をせらるのも、大議所を我々が選挙するのも、その条文に基づくわけである。 これがすなわち、日本の政体である。 すなわち、我々日本国民は、あくまでも国体の皇旗をさかならしむることに骨折らなければならんと同時に、 政体の命ずるところに基づいて、積極的かつ保育的の中勤愛国を志す必要があると深く私は信ずるのである。