歌舞伎劇:河内山(三)

Lyricist / composer / arranger / performer
河竹 黙阿弥∥作, 松本 幸四郎, 守田 勘彌, 尾上 幸藏
Label
コロムビア(戦前)
Genre
歌舞伎
Publication date
1929-08
Category (AI-assigned)
自己表現
Keywords (AI-assigned)
覚悟, 挑戦, 立場, 意志, 名誉
Notes
商品番号 : 25616, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎劇
疲れ者の顔たとやら、出るままのその像が、語りが知れし上からは縛り上げて口打ちを落とし、まつげの手並みを見せてくれ。 おっと、どっこい。 やっさ、行くぞ。 そう、まあか、行くぜ。 まあ、よく考えてみ。 それは、たとえ語りの名はあるにもしろ、若年寄りの司兵を受けて、お城を務めるお好きや坊主。 おい、こう見えても、高知山はおじきさんだよ。 高知であろうが大名不正に、妻挙を受ける覚えはねえ。 それとも、自由にこの首が落とされるなら、落としてみろ。 どうだ。 よもや首は、もっとおされめえがな。 しからば、語りの次第を言い上げ、このまま神へ差し出して、己の首を落とさてくれ。 それは、そっちの了見次第だ。 だが、語りといって差し出されりゃ、どうせ命にかかわる今日じゃ。 しかし、地獄へ行って抜かれるとも、この山津の下先で、俺が喋ったことならば、 そかもじめ上張りの鏡にかけて心象の、おい、この十八万石に傷がつかねえ。 それとも、承知することなら、語りといって差し出してくれ。 何するわ。 ただし、無難に治めたければ、お使いそうでこのままけいせ。語りといって差し出すか。 俺はこのままけいしてくれるか。 ざ、ざ、ざ、ざ、ざ、ざ、さあ、さあ、さあ、さあ、おい、えどっか行けんの、早くしてくれなよ。 もう、この上は。 そういや、大前殿、お待ちなされ。 ふん、誰かと思えば高木うり、何ゆえお留めなさるるな。 お留めもおさは御文書の内明公文の御思想へ、あまりともおさは無礼ゆえ。 何と。 は、御役目あいすむ上からは、道会殿にはこのままに何とぞお立ち下さりましょう。 いやいや、貴殿は御存じあるまいが、彼は語りの高知山。