演説:国民諸君ニ告グ(上)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 林 銑十郎[内閣総理大臣]
- Label
- コロムビア(戦前)
- Genre
- 講義、講演、演説
- Publication date
- 1937-06
- Category (AI-assigned)
- 政治
- Keywords (AI-assigned)
- 総選挙, 解散, 国民, 議会, 憲政
- Notes
- 商品番号 : 29370, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 演説
私は、ここにこのたび行われんとする総選挙にあたり、解散の意義と我々の信念等を述べて、国民の覚悟について所信の一端を申し述べたいと存じます。
私は、大名を拝して、諏訪総総議会に臨んだのでありますが、今日の非常時刻に鑑み、長夜一致、和中協力を中心より深く念願し、これを事後の信念として努力してまいったのであります。
こうして議会に提出せられたる諸法律案は、予算案をはじめ今日の時刻に鑑み、最も徴用と認められる諸法律案でありましたので、政府はできる限り正義と努力等を尽くして、この協賛を求めたのであります。
会期のつくるに及んでも、なお予算案は未だ議会を通過せず、その他徴用法律案は停滞してはかどりませんので、これら諸案の円満なる通過を図るため、政府は3月末までという前例にもない会期の延長を創成し、最大の正義を比例して議案の進捗を超え願ったのであります。
政府は最後まで正義をもって議会の協力を真に求めたことは、これによってもご了解くださることと存じます。
しかるに、衆議院における審議ぶりにおいては、とかく正義の認めがたき者は少なくなかったのみならず、ことにその貴重なるべき延長後の会期においては、ことさらにあるいは開会を遅延し、あるいは留会に至らしむる等、全く現審議に対する誠意を欠き、
現下内外の情勢に対処して、金融なるべき幾多の徴用法案の進行を阻害し、延長せられたる会期も今さに付近として、しかも両院通過の法案はようやく提出案の半ばを越したるにすぎず、
次には、極めて身勝手なる衆議院議員選挙法中改正法律案を提出し、これに対し政府の同意を強要して、委員に抵対せる政府提出の徴用なる法律案進捗の在所を正しめんとする者ならやの印象を与えて、施診をして貧縮施診病ごとき行動に至ったのであります。
各のごとき、衆議院の態度は、断じて審議庫の事極を認識し、一見のこういう抑算の誠を致せる者にあらざることは明白であると思います。
私はかねて議員内における論議の状況をつぶさに目撃し、ひそかに我が近邸憲法に基づく憲政の健全なる発達のため、深く憂慮しておったのでありますが、ご特呼に至っては到底今日の南極の疑いを共に岸が敵者ありと認め、ここに重大決意をなすに至ったのであります。
資源には、今回の解散をもってあらかじめ計画する者なりとか、または外部の圧迫に譲る者なりとか、各種の流言不説が行われておるようでありますが、しかってそういうようなことではないのであります。