演説:国民諸君ニ告グ(下)

Lyricist / composer / arranger / performer
林 銑十郎[内閣総理大臣]
Label
コロムビア(戦前)
Genre
講義、講演、演説
Publication date
1937-06
Category (AI-assigned)
政治
Keywords (AI-assigned)
議会, 解散, 選挙, 国民, 投票
Notes
商品番号 : 29370, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 演説
私は議員会における論議の状況に鑑み、真摯熟慮の結果、やむなく遂に確することが我が国のため最も必要ないと感じた次第でありまして、全く対話なかったのであります。 閣のごとく、今回の解散は決して単なる政権政策の総有を理由として行われたものではなく、姿勢・方向の基礎とあるべき、現下内外の自局に対する認識より出発したものであります。 すなわち、従来の例に見るごとき、政府と議会とが政権の対立をきたし、その結果、是非を国民の審判に問うがために行われたのでもなく、また、政府の崩壊する従来政策を行わんとするに際し、まずこれを国民の世論に聞くという形において行われたのでもないのであります。 この意味において、今回の選挙は歴史的意義を有するものであって、国民諸君はこの点に真摯なる考慮を払われることを絶望してやみません。 主に、総選挙たるや申すまでもなく、かしこくも明治天皇の国民に対し、体制に欲さんせしめ賜おう、深き御御心により賜ったありがたき責務ではあります。 国民といたしましては、いついかなる総選挙に臨む場合におきましても、その一票を投ずるにあたっては、御奉公の姿勢を込めて、この重大なる責務を果たすの、心訳がなくてはならんのであります。 いやしくも、この総選挙の意義を軽んじたり、自己の投票を苦い情実によって動かされたりするがごときことあっては、ありならんのであります。 ことに、今回は国家重大の時期に再開し、国民を挙げて自力の高いに当たらなければならない際における総選挙でありまするがいえに、 この点に一段と留意し、私をめし公に報ずる体の真に国家的見識を持った立派な人々を選出せられることを希望してやまないのであります。 政府は今回の総選挙を基とし、従来にし一段の熱と力とを加えまして、選挙覚醒の術を挙げることを期しておるのであります。 小稲川工場、国民職人におかれましては、よく今日の重大な時局を認識せられ、総選挙の意義に関し深く考慮を加えられ、一票の動くところは必強一国政治の基調であり、その一票の正しき行使が結局国政の象徴に次第の関係を持つものであることを得と考えられまして、 近く来るべき選挙に当たっては、我々国民の経典深く流れる優方向の精神を発露するに時短と深く思いを致されることを絶望してやみません。