野崎詣(一)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 不詳(PD)[作詞], 笑福亭 枝鶴 (二代), 和洋合奏団[伴奏]
- Label
- ビクター
- Genre
- 落語
- Publication date
- 1928-06
- Category (AI-assigned)
- 文化行事
- Keywords (AI-assigned)
- 大阪, 抱き参り, 野崎, 観音さん, 船
- Notes
- 商品番号 : 50334, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
大阪名物の抱き参り。
5月のおついたちから一週間、野崎の観音さんへ参見をいたします。
大阪のあわてもんが二人ずれ、片町をはすかいにぬけまして、
とっかんづつみにかかりますとはるののべ、そのうららかなこと。
おーい、兄じー、兄きのこんぴらだいごんげん。
おい、しゃべってなないが早あるきんざいなん。
なにをしてるてん。
どてしたでぼだもじこうでな。
あらい、おまえは。
若いもんが角をあるくのにぼだもじきたりすないな。
けどおまえはひとつやろうか。
うだうだいいな。
しかしこれからおまえをあるかさんね。
どうなり、ふねのへてつれていたげる。
ふねがあるかい。
みてみ、ぎょうごうさんふねがまっておるわ。
よいしょ、こんなしょんべんかいぶね。
みんながと言うたんのしょんべんかいぶね。
あいらはしょんべんかいぶねでもね。
こうしてちゃんとあるてもうせんのいちまいもひいてある。
みんながちゃんとのり。
おーお客さんよ。
おまえがたふたりのってくれたらふねだします。
ふたりのったらふねだすよと。
おい、せんどうなんべ。
ひとりまえにごせんずつじゃ。
誰がごてつくね。
ごてつくじゃないがひとりまえにごせんずつじゃちゅうね。
ひとりまえがごせんか。
おっとふたりまえがじゅうせんやな。
さんにんまえがじゅうごせんでよにんまえがにじつてん。
おまえがた何人のんね。
ふたりや。
ふたりならふねえかんじょうせいでもいいが。
おいしょ。
ごせんのはくどをにまえわたすで。
はい、おかたすけの。
あ、きゃくじんこのごせんのはくどはいちまいつるつるやな。
はっはっは、そうやろ。
え、ほうたんのからや。
そんなしんしゃなことあるかいな。
おいしょ、かえたろ。
おまえほんとにきゃくじんすまんがな。
ちょっとまえのともはっとくれんか。
なんや。
まえのともはっとくれちゅうね。
かまんかい。
かまいじゃはっとくれ。
よっしゃ。
このがっきゃな。
こら。
あいた。
ふっふっふ。
なんすねえなひとのとたまとついて。
しんどうがともはれっておまえこのひとのともやろ。
あ、きゃくじんちがうちがう。
なんすねえな。
はっはっは。
かえにしとくれや。
ちがうがまえのぼうぐいつかまえとくれちゅうね。
そうならそういえ。
よっとしょ。
ほたなきますよ。
いやっと。
なんでこないにいのかんねえな。
いやー。
おいしんどう。
もうはなしてもいいかってがんぬけるわ。
なんすねえな。
なんじゃいのかんと思ったらぼうぐいつかまえてきわってるわいな。
そうやないがな。
もっかいぺーっとおしとくれちゅうねや。
そんならのっけにそういいな。
ぼうぐいつかまえてきわれちゅっておらきわってんや。
おせえ。
ええか。
いやーっと。
うわー。
はっはっは。
いっかいちもええらいもんやな。
そしたったらつつりがあといよった。
ふねがでてんねやな。
ああそうか。