けちくらべ(二)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 三升家 小勝(五世)
- Label
- ビクター
- Genre
- 落語
- Publication date
- 1929-03
- Category (AI-assigned)
- 日常生活
- Keywords (AI-assigned)
- 扇, 使い方, 重要性, 会話, 困難
- Notes
- 商品番号 : 50634, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
持っている扇なんてどのくらいを使いなさい。
これ私が実家の扇となお。
年局を切ったらどういうわけだ。
半分に開きました。
これを大事に5年使います。
これがやられて、またよろしい方法を開いて5年。
みっともないよ。
男が扇を半開きなんて、膝だな。
みんな開きなさい、みんな。
みんな開いてここにあるから、
地上に風が当たって自然と扇が痛む。
みんな開いたら顎の下へ持ってきて首を振る。
扇なんて出そう。そんな料金じゃいかないよ。
景気だ。
しかしそういう思い向きだな。
しかしこれじゃ面白くないよ。
この頃に何か一つ伝えて芝居クラブしましょうか。
ぜひ勉強できます。願いたいもんでな。
この頃においでよ。
ぜひお手伝いしますので。
さよなら。
どうもあの人は決してだな。
俺も決してだけど、
あの人に敵わないな。
この頃に来いって言うな。
今夜出し抜けに行ってやろう。
冬を越えたら肝を潰したんだろうがな。
えー、こんばんは。
扇おいで。
ん?
風口開いてます?
開いてるとも。
さっきお前と約束をしたが、
お前が狡猾な男だから、
出し抜けに今夜開けや閉めえかと思うからな。
それで私が閉めて、
お前が来て開けられて、
手入れにまた閉められると言うと、
とても死刑でもかもえでもたまらねえから、
ある時から開けっぱなしだろ。
加工をしてんな、ひどいな、どん。
何しろ中真っ暗くなって分かりません?
分からない。
表が明るすぎる、あんまり。
だからその、
明かりなんて目があるからいらねえか。
そこで断じ目をつぶって、
それからこの中を見る。
要領変えねえねえ、どん。
困ったな、どん。
知らねえねえ。
じゃあこうやって、
どうかしくらいな。
OK。
じゃあこれしよう。
手を叩いてやろう、手を。
手なんていいから叩いても、
これ減るもんじゃねえ。
だんだん肝が熱くなってくるからな。
熱くなってきたらこれまた剥がして、
兵隊の口でもなんでもおこしれえな。
これが手の鳴る方へ。
あれですか。
ごめんなさい。
真っ暗くなって驚いたねえから、どん。
いままなにしたと言ってんねえ。
お、お、お。
つぶったよ、つぶったよ。
何すんの。
裸じゃありませんか。
裸だよ。
そう?
こんなもんなんじゃ裸で風邪ひかんしまえ。
風邪なんてひかしねえ。
おまえがいじってたら分かるだろ。
体が汗ばんでるぞ。
ふんぐるぐる汗ばんでんねえ、ほら。
ああ、なるほど。
縁の下にストーブがなんじゃしたか。
そんなもっていねえことしやしないよ。
そうじゃない。
頭の上に大きな石がつるしてある。
この綱が切れたら、
俺は下でつぶれやしねえかと思って、
はらはらするんで幸せがでてる。
情けねえねえ、どん。
とってもおまえさんにはしやかなわねえ。
おいとまします。
すみませんけども、
マッチをひとつ貸してくれませんか。
お菓子をつけないうちにマッチはありませんよ。
だけども午前はおたけになるでしょう。
飯なんじゃたけやしません。
どうひとまんまこしらえるの。
生ごめを食って水を飲んで、
ひなたでケツをあぶっているの。
どろいとまやどうも。
何しろどうもしわねえねえ。
いまねえはマッチがなくちゃ困るんだがねえ、どうも。
目と鼻にないと言語でなぐんねえ。
ん?
目からしわ出るのよ。
そのしでさがすんだよ。
俺もそうだろうと思うから、
実ははだしてきたん。
俺もそうだろうと思うから、
ささみはうらげんしておいた。