小栗判官(二)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 若松 若太夫(初代)
- Label
- ビクター
- Genre
- 三味線楽(浄瑠璃)
- Publication date
- 1930-09
- Category (AI-assigned)
- 人間関係
- Keywords (AI-assigned)
- 葛藤, 自制, 殿様, 命の危険, 決意
- Notes
- 商品番号 : 51375, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 浄瑠璃
さまびよにた殿様の御前にお尺に出たときは、心の手綱は許さねえぞ。
もし、我が妻に似たかたと乱れた心が出たならば、
今までたてし水からが、ていじゃもう一時に、水の泡はというていでざる。
ものならば、お主様が身のなぎ、心は二つ身は一つ、どうしようぞ、いんな、どうしようぞ、しばししあんにくれけるが、
いかなる責めに負うとても、お尺にこそは入れられぬ。
おゆるしあそばせお主様と、そこ立ち上がりゆかんとす、おりからよろずやかげしたり、かわれかわれかわれ、
ま、どうしたこっちゃ、下に、下にのお前お尺に出ましょうと言うてい、身ごしらえまでできて、
いまここへ来ていやの斧とさがられては、ちょいもんがお殿様に対して一言の申し訳ない、
もうもうこうなってきてからは、主嫌いの差別はない。
主が嫌いに手を下げて、
頼まんじゃならぬぞよ、
頼まんじゃならぬぞよ、これま、小萩殿、
くおじゃくおじゃと言うままに、
殿の御殿へあがらる。