お半長(二)
- Lyricist / composer / arranger / performer
- 対象外[作曲], 立花家 花橘(二代目)
- Label
- ビクター
- Genre
- 落語
- Publication date
- 1930-07
- Category (AI-assigned)
- 人間関係
- Keywords (AI-assigned)
- 家族, 問題, 嫁, 義兵, 誤解
- Notes
- 商品番号 : 51271, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
それから、嫁さんがお絹さんと言いまして、これがいたって定女で終わんねえやな。
ところが、おばあさんがお父さんて言うので、その、いたってこれが悪いババであんねえ。
うん、そうらしいな。今、表で聞いてたが。
うん、そうらしい。
で、このおばあさんに連れ子の義兵て言うのが終わんねえ。
で、これに後を取らしたいと言うので、うちがごてごて揉めまんねえ。
ああ、言わないこっちゃな。
ところが、陰居に藩妻と言う人がおわんねえ。
これがまたごく人の家、仏さんみたいなお方でおわんねえ。
うん、なるほど。
ところが、ここのうちのまあ隣に死なのやと言ううちがおわんねえ。
ここに従子になるお藩と言う娘藩がおわんねえ。
で、この張英文が伊勢参りの帰り道、石部の宿でこのお藩と営仲になりますの。
ああ、また張英文もいかんがな。
一家の主として、近所の娘藩と一緒になったり、みだらなことしたらそらいかんがな。
ああ、ようない。そら揉めるのは当たり前や。
よし、おらこれからすぐに京都へ行ってな。
あんばいよう話つけてきたろ、坂井。
いや、よう聞かしてくれた。大きにはばかしな。さよなら。
気楽な人があったもんです。
そのまま汽車に乗りまして京都へいまいりました。
京都の停車場を出るなり、
あっちでたずね、こっちでたずね、たずね、たずね、ってやってまいりましたのが柳の番場をしこうじ。
虎石町の西側に、いまだに帯やが一軒ございます。
おい、ごめんながれや。
ひ、おいでやす。
あや、大阪から来たんやがな。
ああ、さいでございますか。
毎度ごひいきにありがとう存じます。
これ、子ども、お茶をもっといなさいや。
さ、どうぞおかげ。
あの、えらい汽車をまはんとこ、このごろごてごて揉めるそうなな。
ひ、え、え、おらじ、てまいのほはいたってみな、かてえんまんで。
おいおいおい、ばんとうさん、かくしたらあかんで。
なあ、おら、みせをあずかるばんとうやはかい、かくさんならんやろ。
けれども、かくすとためにならんで。
おら、大阪からすっくりきいてきてん、おら。
はっはっはっは。
あるじのちょうえもんちのちょっとこいででんが。
だ、だれ、あるじのちょうえもん。
なむぞもし、そら、おまちがいや、おまへんか。
おまちがい、なにをゆうてんねえな。
だ、よめはんのおきるさんちゅうの、ここいでてもらおうか。
てまいのほうのおかみさんは、おはなさんと申しますが。
うだうだ言いねえな、なにをゆうてんねえな。
おい、おばあさんのおとせはんちゅうの、でてもらおうか。
すれこのぎへいちゅうの、でてもらおう。
おい、ぐずむせんと、いんきょのはんさえここいたせえ。
それでわからな、となりいて、しなのやのおはんよんでこい、おはんを。
よっはっはっは。
まあ、びっくりしました。
なんや知らんと思ったら、あんさんのおっしゃってござるのは、そりゃおはんちょうやん、おんへんかいな。
そうやおはんちょうやん、おはんちょうやん。
よっはっは。
おはんとちょうえもんやったら、あんた、かつらがわでしんじをしましたがな。
ええ、かつらがわでしんじをしたか。
しもた、さきのきゅうこうできたらよかったが。
ごきげんよう。