三国同盟調印より帰りて(一)

Lyricist / composer / arranger / performer
松岡 洋右
Label
コロムビア(NHK)
Genre
講義、講演、演説
Category (AI-assigned)
歴史
Keywords (AI-assigned)
松岡, 東欧, 東京, 日独伊三国同盟, モスクワ
Notes
商品番号 : AK-133A, デジタル変換後ノイズ除去 : 無
私は松岡でございます。 ともかく東欧の使命を終えて、予定のとおり6週間にして、本日無事、東京に帰着いたしました。 旅行中一行は終始健康でありました。 今日は少し声が枯れておりますが、私はすこぶる元気であります。 実は、きのう久しぶりに満天社員に大連で会いましたので、後編の際、思わずあるだけの声で2時間ばかり怒鳴り続けたために声が枯れているだけであります。 それだけのことで、どうぞご安心ください。 百分一見にしか東京にいて分かったようで、分からないような気がしていたいくたのことが、ひとたび現地に至ってわずかに数日ずつのことではありましたが、はっきりと分かりました。 また意思も深くして、お互いにますますよく疎通するに至りました。 この恐怖症時にあたり、我が国の外交を運用する上において、手出し得たあるところ少なくなかろうかと存じます。 日独衣三国同盟については、ベルリンにおいてヒットラー総統、ゲーリング総元首、およびリッペン・トロップ外相、その他有力なる指導者と、 またローマにおいては、エンマニュエル皇帝陛下、ピオ十二世法帝下に越し、またムッソリーニ首相および外相チャーノ・ハクラと、 急行あったものほか、有力なる指導者たちと交換、面談を重ねた結果、いわば日独衣三国同盟に生命をさらに吹き込みたるかの勘を催しました。 外交上相手国の長屋主なる人々と個人的に接触することの大切なることは、今さら申すまでもないことであります。 さらにモスクワにおいて主なる人々と交換、会談を止めましたが、その中でもモロトフ首相兼外相とは、 特に長時間、育会にわたり、互いに経験を開き、閣議なき懇談を取り、互いに愛しるに謳ったかの勘を抱きました。