評議会 昭和十三年 其一 コマ13
- Frame
- 13
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- 評議会 昭和十三年 其一
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昭和十三年八月二十五日
有志代表
井田磐楠井上清純菊池武夫大山卯次郎三室戸敬光
小林順一郎藤澤親雄杉山謙治三井甲之建川美次
江藤源九郎大倉邦彦葛生能久蓑田胸喜松本徳明
綾川武治竹内賀久治入江種矩岩田愛之助池田弘
中原謹司
帝大問題とジアナリズム
-大學自治の學術的根本的考察--
蓑田胸喜
一、『自治』の美名に於ける封建的特權主義
八月十二日に文相官邸に於て行はれた東大總長學部長との懇談會席上發表の荒木文相の帝大改革の信念方針は東朝
報知、都等には掲載せられたが、東日、讀賣が全く之を無視したのはニユースを正しく報道すべき形式的な新聞道徳
にも反したもので、 支那人的の卑怯なる消極的抵抗をなしたものである。 しかしそれらの新聞紙上には本問題につき
學者思想家の唯一人も公然責任ある反對意見を公にしたものはなかつた。
この意味に於いて九月號大雜誌を一瞥しても、文相案への反對意見は二三あつても極めて脆弱で問題にならず、全
體としてはむしろ反對論の敗北を指摘し得る。 敎授群として集團的には飽迄大學の自治、 硏究の自由を强請しつゝあ
る河合榮治郎、田中耕太郎氏等がその意見を學者個人として學術的に公表し得ないのは無信念不自由も甚しいといは
なければならない。『中央公論』九月號の『大學改革への道』に於いて、三木清氏は
『私が遺憾に思ふのは、大學の改革が大學自身によつて著手されなかつた事である。大學の自治を主張する者は大
學の自主的改革を夙に斷行しなけばならなかつた筈である。自主的に改革を行ひ得るものにして初めて自治の資格