小夜時雨
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- http://hdl.handle.net/2324/4492557
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- 2026-08-17T18:54:31.456Z
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- 印記:「杉園蔵」
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- パブリックドメイン
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- 高島久寛
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- 医学
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- [出版者不明]
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- サヨ シグレ
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- 九州大学
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- 印記:「杉園蔵」
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
小夜時雨全
草つゝみ病治むる久寿しの美ちは
大和貴介彦名の神代にことはしめ
廿一日より皇国唐土呉竹の世に
伝へと其方に功健とる人はかた糸の
とも〳〵になむたえすありけるまた
近き年ころよに巨俗俚とか名付いふ
あやしき一種のことのゝけめきたる病一
はやりてこも枕高きもいやしきも此
夢をすぬかれむとてむらきもの心を
つくみ立帰せふはたすぐなからねと
木のみちの工めよろつきものものとつくり
出すら其跡の定らぬはそはゆきこれ
るみたりと何かしのいひけむことく
日ころ見もし聞もしつる例なけれは是
を治むる術はけにかたかめるを東の
遠のみことにさふらひ給へる高嶋の君
ことに心をこのみちにつぐされあまらし
日越てそふ魚をはかくさくりはゝめて
その治心たみせそかむかへたまひ世にも
あわねく示さむに一日おくれは人の
患は一日帰しなむこともなけかし今
く寄しの中もいきたなくあらぬ筋に
おもひたゝらんかさめぬまくらぬいなしへ
人の言古業によそす冬は葉もりの
とかいふ神無月名に揃ふ書の小夜
時雨しておどろかし給へるよかの二
おはしらの神のみたまやあへ給ふらも
一かみちならねは長きはそこそ
せためてもいひかさけれ此みちに入て
かのくるしみけぬかれん。ことを得は
たてか舞いさそは末の代ま伝に
かたりつき誰かてあふきたふこと
ばさらむかくいふみ人のいのちも
寿延とあらげたまりてはしめのとし
みなつきの晦日
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長野義吉
}
ラン
御世の名を貞観十四年と申けるとし。咳逆の病いゝ
しく起りて人多に身うげしかは時の人の訴は渤
海国めんまゐ事故にそのこと国のあしき菜に
よりてり燈なりしもの所はいひけるよしみふ人の方を
えたぶこのとし頃御路りといふあやしき病
おこめてあまたの人のいたつらになれるもはこしの
国人とものまふわざり来るに与れるなら玉とよに
いふなるは誠にてもあるへしかの病のもとはなき
その国辺より始まりてもろ〳〵えみとの国とへつ
とめはりたるもの色とえみしの国人の事に三元たり
心そかくてこは花とくさのあしきはら口鼻より
いひふくもあたりそのぬくみによりてゝはきくたし
するなれは常におほかるはき故支やみのはらぬち
冷ゆるたくひとはいたくことなるを其やみさまの似た
るをもてをうにこたまたやいひなと用ぶるくすし
多くみまかるましき人もさはに夜見路に趣くかいと
うち。をしくもなけかはしとてゝ高嶋大人の小夜身雨て
ふ虫あるされたる。いそしさば今更にいもへぐもあらぬ
と己はしと此所の秋この病にかゝりて玉緒もほと〳〵
とせいしき所の秋この病にかゝりて玉ふ
はとえぬへかり老事を大人に薬乞たるによりて
名義おこたりぬれは其厚き恵平悦ひおもふをまし
てそのありつら飛のはからすもつたなき己かおも
得し事とめへるもくすゝしくおほうてゝ大人かはしか
きかしてまゝなめとらへからるしましいなみさはせて
筆ともつそのおのか考はことにかね道けたるもの有
れはこゝには記し出すなむ
安政の七年といふとしのきさらき
源すゑしけ識す
□□□□□□□□
□□□□□□□
同時雨
此頃ころりてふあやしき夜いてきて
わつらふ人いと多かれとつねに見なれぬ
病なれはくすじといへともおもひあ
やまりて極熱の草薬を用ひ
あるは灸をしたゝかにすゑ或ぞし
ふる薬をもちびて人をそこなふこと多
しかくてたへはいまた療方の至ら
しかくてたへはいまた療方の玉ら
さるをしらすたゝひたふるにこのやかせよ
ひやみては恐ぬるもの所とおもびおちま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とふこそあはれなれさてす是を見るに
ものひあへすまゝしくすしのあやまち
て人をそこなふかかだはらいたさに。
このやまひのすちと見あづかふものゝ
しなへにもとていさゝかかきしるし
たるは、さよしくれかゝるあたりけり
枯とつれて中よひのゆめをさてさ
こんともなむ安政といとて六かへりに
なせぬる年張葉月はかり
高嶋久貫識
安政五年七月よりころ楽てふあやしき
やまひいたひて江戸おさらなり国々おも
やまひいて左て江戸はさらなり国々にも
老たるわかきをとこ女わかたすこれをやみ
ていたつぎになる人多のめきさるはほさ
方にのみ多くてゝやごとなきあた葉にはねし
なりけるを八月はかりにいたりていみしうや
みまさりにしかはものゝけにやなといひてこゝ
の讒法かしこの御読経なといとあわたゝし
ありけるに神無月のはしめよりやう〳〵
此やまひ退て人々はしめてこゝちやすまりぬ
絶てこの病もどは異国より肥前長崎に
うなめきたる也とかやとし也。未の夏はすゝし
〽かづ打を七月のはしめより暑さいやませりて。
れは人々今年もまた例のころや有んなと
さゝめき玉ふほとにやかて七月はかりより
はやり来て八月の此頃ことに多かるはいかな
る事にかて誰もおとなきおとちりとふめてさて
おもひかへせはむかしも早く有しなり正。徳の頃
早手といひし病もこれなるへし近くは文政
大木のとし秋の末より冬のはしめ浪花に
此やりしはまたゝこたひと同し病にてゝ其
時しも屈倒よりはしまり寒さつまなとはことに
多く菊やこにさすこしはやみけむ江戸にはなか
りしかしらぬそのときよきこ日ころりと
いふ名はいてきにけるとなりされと一年かき
りにてそのゝちは絶てなりしにこゝ給ひはこ
そて年うちぐしき殊にことしはいやしきものゝ
みにあらて中の品より上の人ももやゝうつり
ゆき去年のたとやまぬ人の多く病なりけり
さてかゝるあやしき病はみなはやみのとくひに
てそのもとは此国にて出来る病にはあらて
来もしより伝こしなりされは文政のたひもこたひ
もにか死国よも始りしこそ其あかしなれそは
もみな西国より始りしこそ其あかしなれそは
此やまひのみにあらすゝ
聖武帝の御宇にもかさのいてこしゝも此手菅原
真備なともろこしより候へりし頃よりそ初り居る
この外肥幾瘡といふかきてもと異国より肥前
のくよじ伝へじまばかくは名つけ又唐かさといふ
あやしきかきもかしこより集伝へたれはさは名つ
けたる、也此病の去手ごとしかちつゝきていて
ありもまたく此六年は望みしとものう
ちつしきこまこのくに来れるよりかゝる病も
伝へしなるへにしさていかなれはかゝるやまびのこ
の国にはなくて異国よりのみ起るといふ此邦
し名ぞもとより豊葦原のなかつ国ともみつ
の名はゝもとより豊葦原のなつ国ともみ
穂のくにともたゝへし如く四時の季供も正しく
て夏はあつり冬はさむくまことに天地四方の
中味の国なれば陰陽の気もかしよらす。その
計と和の筆もて生出たゆべに五穀をはしめ
草にまれ木にまれ鳥けたもの金石のたく
びに至るまてみな中和の性のみ多くて毒有
物はおのつかる稀なるをかのはみしなとはいつれ
も四方のかたはじによれる国なれは四時の季供
も偏にして寒暑もとゝのはす五穀も生出る事な
くて諸の木艸鳥けたもの虫金石にいたるまて
くて諸の求艸鳥けたもの虫金石にいたるまて
もとく有もの多く生出るは其陰陽のかたよ
かたりま気をうくるゆゑ也さる所よりかゝる
あやしき病はいて来る也けりされと一たひその
病をつくなれは於のつから其気残りてそれら
りのちは歳運のたかひなとにづれてその気に
近き季供あれはそうためにふこらひいてくるなり
もひて異国人のくること多かればいよしその義を
つたへて年々に行はるゝもことはりそかしせてその
つらにさまは初はそゝろさむくもお本えすあつく
もなぐまたるいたみはらいたむことなくてたゝひと
すちにくたるはかりなればもとよりさせるく類し
父もなくたま〳〵はめにそゝろさむきも有礼とそは”
極てまれにして大かたはいと軽き症也いづれも
そのはしめはこゝちよくくたるゆゑにかたほら
葉のはしめはこゝちよくくたるゆゑにかたほら
なさものはさらなりやむものもとせるわつらひ
耳はあらし。と思ふまにはけしきはふたゝひみ
たひまてかろきは一日ふた日ぐたるほとにや
つがれいてゝうちふしぬかくなりてはやて口より
水をはきまた人にもよりてはくたりはやみてはき
つよくなる客又くたり“やまてはくものかく成て
はおのつからづかれもいて手あじ冷ずちつまり
かくるしむこと有かゝなをりて人参附草桂枝
乾糞なと熱熱の草薬を用ひあるはやいとなと
すうれは手足の冷はな本とてはきくたりもいや
ましになり。胸のあたり。あつてがはきいよ〳〵まし
て水をこのみそみにあたえくるしむこと多しかふ
成る頃は舌にも白きものいてきてそれかあつくな
りおくめかたより黄色になるものまゝむ人により
てはしめよりこの白き物あるも有れと多は中頃
より以て来る也其舌に指をあてゝみるに多く凍
の如く冷か有れとゆめ〳〵おとろくへからすたとひ
舌にまれ手あしにまれ冷事有ても内の冷るには
あらすゝさるをもしまことに冷る也とおもひて熱薬
なとを用ひまたやいとをすゑては熱中に
熱を加へくるしみをますのみにてすぐふへき理な
しそはいかにといふに此病はもと内の冷るにはあら
ずもとより霍乱なとの如く食物のとゝこほり
よりおこるにも飛すまたく瘟疫のたくひにて
一種の悪診邪気鼻口よりいりて胃中につき
て熱となり其年つに堪すしてくたるなれは
傷寒の熱利にゝたれと此病の傷寒どことな
る処は邪気先肌膚より、いりて胃の内に及
しるゝに応もいや。ましになるものなれは初の本ど
は頭いだみそゝろさむくまたあつき事なと
これ龍気はたへに有故也此病はそれど異にして
はしめ邪気鼻口より入ひたふるに胃中にいるゆへ
肌膚には邪気なき故に頭いたますそゝろさむから
すあつきことなら惣てさる邪気はあつてな
し邪気外になき故に病人はさらなり医師
もあやまちては胃の中冷やすらんとてやいとをす
急熱薬なとを用るまゝ申にいよ〳〵熱気を助てくた
りはるしくなり吐事なきもやかて吐出又たま〳〵
疫病のたくひなることをさとれるくすし有て”も初の
本とかろきくす李をもちふれはもとよりかろきは
幸に愈る事も有へけれとはけし。きにいたりて
は業のちから。たらて病のみ弥はわしくなり目
ひきつり頬の肉おち面の色もおとろへ手足冷
筋つめて脈も絶なとする故に今は内のおとろ
へたら也か冷るにかとおとろきて又例のやいとすゑ
極熱の薬抔用るほとにます〳〵るしみまして死を
うなかずのみまたくたるをおそれてびたふるにしふ
る業阿片なとにて立く哥をとむ事はいとわろしさ
ては至極のころきはさ。いはひに留かもす。へはれと
あとに邪気残りて瘟病に成る有痢病になる
有また毎月其下りし地にいたれは一二度くたりて
おひ〳〵つかる〳〵も有小児は驚風と云病に成有疳み
いふ病になる有かゝるたくひになりしもおのれ薬を
あたへて治せしこと度々有されと是らはいとろき
をすめたる故に命にさはりはあらねと重きは
方だゝく方にもたえくるしみて死るも多く見たり
いつれもくすしのあやまち也されは此病つたひにても
くたりたらはとみに胃中の邪気をさる薬を用ふ
へししかすれはかるきは下りも留り仮令はせしきも
重ぎにいたることなしたゝ一たひの下りまでも馬の常の一
下りと此やまひとのたかひをよく見わけむこと肝要
なりそは前にも述たる如くこゝちあしからす頭いた
みそゝろさむくもなくまたあつきこともなくはしの
いたみも越てたゝには”に下りのこゝろいて来
て竹筒の口をぬきたるやうにくたる也まれにはら
の痛またそゝろさむさのするも有れとそはまこと
に十人の中一人ふたくならては。なし。それば多く難
き病也其下る物は多く米紺汁の如き物又は薬
汁の如く茶色の水か或は小便のやうなる水にて
にほるもなくこゝをよく下る故に中にむねす
きてこゝちよしなと思ふへしたゝその下る時な
にとなくぬるみたるゆの出る如く捨本え、初はさもなかり
しもふたゝひみた飛下りては肛門にしみてその下りし路は
かゆみ有まくのことくならはたらひ一度のくたりにても
此やまひなる事うたふへうもあらねは必灸すゑ
また惣薬なとふつに忌て用ふへからすけはいへと此病
を疫のたくひにてゝ熱のはけしき也といへは左の人は
さら也医師にても多有うけかはすゝいかにとなれは外
候はすこしも熱とおほしき症はみえすあまつけへはけ
してはき下りすれは手足舌抔もひゆる故熱症に
有のゝとおもひまかふも理なれとそはふかくもたとら
奴故なれはて其寒る症にあらぬあしをとみつふ
たついはんき先初のほとは下りてもこゝちよく食物なとも
そのほか常にかはることなしこれ寒るに有らぬひと
つ也其下る物は大便にはあらてゝたゝゆの如きぬるみ
たる水也これ寒るに有らぬふたつ也又かわきいて
きてゝづへだき水を好む是寒るにあらぬ。みつ也又中
にこゝあつき物をこの毛もあれと。それをも事寒ると
おもふべからす。此病のみにあらず痢病なとも。熱つよ
くてがわきはせしきは却るあつきゆなとこのむな
有もの也またくたりて。腹の中は何となくやいと
にてもすゑたるあらうそしてあたゝかにおほゆる
有これ胃中に熱あるにてゝ寒るにあらぬよつ也又手生
舌なとも冷え脈もたえ〳〵になりても胸のあたりやく如く
あつてまたるなくても傘をにくるををきらふこれ熱
骨髄か有といふにて冷るにあらぬいつゝ也此外にも
数し見処あるなれ、と先もあつかふものにもしらるゝを
あくる也かゝる所にこゝろ付なはくすしならすともいか
てか魚又熊薬なとを用ざへきすへてやいとはねつある
症にいむこは世の人もよくしれり〽身にさそふ風の
かもひろるわつねすはよもきか実をいかてすゑましといふ
寂蓮のうたも病のすらたつねすは猥に魚はす
うましといふこゝろ也さるをかゝる熱症にいかてかやい
とすうへき此やまひ一たひにてもくたりたらは其下り
のきると下る物とをよく心付て前に述し如きく
たりならむには此病なる事うたふへくもあ
即年はまつもろ〳〵のあいき物辣ものをいむ酒はさ
らなめ薬にてもさけもと用ふる□すりはかたくい
むへし暮かたくりかゆ又はゆなと用ふるもよく
さましてあたふへしかわきつよくて水このむには
すこしはあたふかよもうでくすしの来るまての
療方まゝ地物のあるは金水よろしかわきのつよき
は薬の外にもこれをかね用ひまほし薬も此水
まて煮つるによし紫雪といふ薬もよしこれは薬
鋪に調してあれはかねやたくはへおとへし此三種はこの
病にのみよきにあらす。傷寒又瘟疫なとの熱のつゝ
にきに用ひてその。しるしいと多しかくはやく心して
よく此やまひのすちじりたるくすしに療治させ
なはいかにはけしき症にても十人は十人みな愈さる
はなしかへつしも此病はいと烈しき邪にて手充
おもるゝか又は薬たかへは一身の津液をことからく
しほりてくたすゆへとみに気血の回りとまりては手
足冷脉もたゆるにいたる也かくなりては十人か中一人は
たすけかたきもいてくへけれはゆめ〳〵手おくれなせそ
熱薬やいと東用ひそさて人の生れつきにて強弱の
ことなるあれは此病をこと〳〵熱症とのみいはしあまり
にかたくなくることしいふ医師も有へけれとさは中へ
〳〵にふがくもおもむことらぬ也。いかといふに此病
はもえまへもいひし如く陰陽のかたりたるはみし
なとより始りし病なれはそをやむ人の生れつほ
はゝとなれかくなれ給ひこれをうくれは胃中こふ
〳〵く熱に化するゆへになわきものも邪のために実を
になりつねには冷るく越のものも朝のために熱となり
なるなれはかさかひもなき熱症也そは此やまひ
のみしかるかあらず未理瘡なといふ病もさることにて
いかよわき生れのものにても興薬を以むことはたれは
しねり此やまひのみなとかあやしとおもふへきおのれ
つら〳〵按に此病其やむさまはことなれと邪気
のすちはあかもかさにやゝをきものなれはぢかき
うちにあるかせゝもならすゝ出くへにし
此論はまへにいふことく口鼻よりいる邪なれはかはやよ
りとつるもの也よて此やまひやむもの有らは先はや
を共にすへし病人のかたへにはたき物くゆらずな
として見あつかぶものゝちはなにいらぬやうにすへし
此病下り多されは一身のうるほ飛絞りつきて元気
さゝへかたしされは葛湯かたくり又はみゆのるひ味
噌汁をとしつゝくはへてたえすあたふへし塩
味噌の気残れはゆはゆはつ通りがだし手あしにから
しぬり味噌魚塩寒なとかならすいむべしこの
病はいかに重きにても物より薬かなへは十日経さい
まれまたる愈へしかるゝきは二日のうち
に常の如く然る也薬なへは人により熱出る有
又かさほろしのこときかざ出るも有いつれも邪気の
それより去るなれはおとろきなせそもし下り
留りてゝ十日あまり九日をへてつねの如くなら
ぬは薬のたかひ也としるへし
地物の日陰の地を掘りて一尺四方位の穴をつく
りそれへ汲たての水をいれかきまはてにこらし
しはらく有てすみたるを用ふ急につくるには
宇つはへ土をいれそれに水をいれかき
まづり上すみをもちふるもよし土はすへて志土も
つともよし
一金水金又は切羽ばゞきその外何に
まれこかねもてゝつくれるうつはをよくあらひ水もて
せんに語置て冷して用ふへしもしこかねなく
はしろかねもゝちふへしされとこかねにはしかす
紫雪これは薬数も多くくずしならぬ。ものゝと
みにつくるへきにあらねは方はしるさす薬鋪
により調したるかあれはそをかねてたぐはへお
くへし
禁忌灸部附子人参
桂枝乾甲の胡椒白芥子
此外すへてもろ〳〵のからきものあたゞむる物あつか
き物をいむたとひかゆ薬なとにてもあつきはいむ
なれはよくさまして囲ふへしさなけれは下りとまら
すまたははきいて来てをさまらぬことあり
はきいて来て来て来てをさまらぬことあり
此書はもはら病人を見あつかふことのゝ料に
もとものの。類にて療治の道薬の方なと
はおのか別にものせる鴻疫新論といふ書に
くはし。あけつらひぬれはこゝにははふきぬ
いかにとなれはくすしならぬものゝなまこひに
薬の方ととつふたつしりたらんは益に
はならて中々に害有ることの多かれは
そはくすしにまかけたるそよきたゝあね
てまり業のすぐれしよき医師をえら
ひおまほしての世のならはしにて衣服なん
と清らかに才有てほこりかにものいひつゝ
かる輿なとにありありくを上手と思ふなれ
とさる医沙に上手はすくなきものにて誠の
上手は衣服なときよらかにも有す口なと
も折。よりきかぬものなとに。有ものなれは
それなとの外聖にかゝはらす。常々学文
ありてゝ術のたしかなるをそえらふ
□□□