内景備覽 巻之下

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2026-08-17T18:54:31.457Z
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1831
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2026-08-17T18:54:31.457Z
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撰: 石坂宗哲(永教), 出版者: 「陽州園蔵版」とあり, 虫損本, 印記:「當璧」
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パブリックドメイン
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石坂, 宗哲, イシザカ, ソウテツ
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医学
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陽州園
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oai:catalog.lib.kyushu-u.ac.jp:2324/4705986
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ナイケイ ビラン
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九州大学
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撰: 石坂宗哲(永教), 出版者: 「陽州園蔵版」とあり, 虫損本, 印記:「當璧」
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
内景備覧 ナー2D 内景備覧巻下 咽喉胃管 夫鼻を天門といひ。口を地戸と云。天気は喉蛇に通 して肺蔵に入。鼻よく胸に通して五気をしる。 気は咽に通し胃に入。舌よく宗脈を受て五味をし しる 按に。鼻は胃の門戸を守り。舌は小腸の門戸を 守る。舌は五味を知。鼻は五気を分ち。上中二焦の 門戸なり。 気味と。今に咽に下る此を胃管といふ。喉の後に戻る 此管に縮強あり。水穀を胃中に送り入。宗脈多く まとふ故冷熱痛痞を早くしり。飲食中の気。鼻 更きるもの。味あしく舌受さるもの。皆此管より嘔 一俗に気味わるいと 吐して。胃中へいれす。 いふ語。当れり。 胸膜 網膜{ 胸膜は胸中の胆にて。其原は横膈膜を根とな し。胸上の肛神二蔵を約束じ。それ〳〵の形に 浴て周く包護し。転覆の患ひなからしむ。また気 遁[ル]命帝」食道男爰の二道をつけて。夫々の所為を なしめ。栄術の大経。その絡。支絡。孫終に至る迄。 次第を乱さぬやうになし。宗脈の聚りたるを守護 して。その独行するものを繋き留め。こと〳〵く膈 膜に約束して。凸凹の機を失ふ事なく。各自由 ならしめ。又助骨の裏面に一はいに付て。胸部の守 りをなす。悉く二重の膜なり。後世心包と名付る ものは此膜なるへし。されと。肌の一蔵に限り纏へる とおもふは誤り也。その後りへなるものは。背助に罰て 着き。下は膈膜に周く接す。諸胸中の病多く。皆 此膜に熱を蓄へ。或は腫を生し。或は瘡を生じ膿 をなし。痛療をなす。邪容篇にいはゆる。諸邪の 恥にあるものは皆船の包絡に在といふは。此膽に付たる也 疾をいふ。 此膜病て。胸中奇痛奇痛奇痞をなす事あり。 針を以て治するに。吾家の透導刺にて奇功 を得るなり。猶別に脳下を刺。膈胆を緩めたら むには。此胆の病自然と愈べし。 一名彊中。秘典論曰。羶中者臣使之官。脳 膈糕 鶻出精神。為之臣。肺主呼吸。恥出納栄衛。 為之使。 膈膜は鏡布団のことく。前は両乳の間にあたり。後 へは低く垂れて十三椎に至る。外辺は白色にして 中は赤し。赤き所は肉膜なり。惣体は白色の膜にて 包む。厚さ一寸餘にして。左右二条帯のことく脊椎は に附て。腰下に至る。是を膈膜の原素といふ。其前面 力両乳間の分に宗脈簇り集る事他部に異なり。 故に終に。腫中は宗気の。海なりといふ。呼吸に伝ひて 凸凹す。酔肺蔵の臣使也。此機によりて味吸調ひ。戦し 一食消化の度をなし。栄術逆順の様を失ふ事なし。 是秘蔵の臣使なり。宋の朱肱か活人書に。脳下に腸 膜あり。脊脇に周間相着し。胃腸瘀濁の気を遮蔽し するものは。いはゆる羶中なりと云々。此説大に意問の旨 にかなひ。深く定理を得たるもの也。此膜上に枝を生じ て。爬神咽喉胸脇脊裏を護し。呼吸を調へ飲食 を見へし。動脈の原始を守る。下に枝を生して。脾蘇肝膽 胃大小腸腎膀胱の諸器及その他の器を抱護して 傾覆の応ひなく。各其用をなさしむ。 四日 一秘典論曰。胃者倉廩之官也。 胃は水穀の海なり。経曰。海の雲気を行る所のものは 天下なり。胃の穀気を出す所のものは経髄也と云ふ。 羶中の下に居り。腹部の最上に横たはり。形広く大 なる壜のことく。其質は膜を以て作り。宗脈栄術下は 焦水道皆膜中に錯綜す。男管は羶中の少し左へ 寄り。胃の上口に入。其底は右によりて。下口は反て中 央になり。小腸の上口に接す。上下口とも常には閉て 此機あしく或は 開かす飲食入時は圧し上けて通る。 急に物を食すれ は此口開かさる ことあり。 此故に胃中に入物。病なくては戻り出ること なし。前に説如く気味のあしきものあれは。胃に入らぬ 先に口へ戻すなり。若語て入ときはかならす嘔吐を 発し。戻しつくさねは止ます。猶気管の一滴の水 発し戻しつくさねは止ます。猶気管の一滴の水に むせて。出し尽さねはやまさるに同し。胃中は上候 むせて。出し炎さねはやまさるに同し。胃中は上焦の 惣して 一気化にて。水穀の気をむし取。其精微をとり、 四日浄気 化の気を精微と云。小腸中 味はかりになして是を小腸へ輸る 一日の味を精糜といふ。 則胃の下口をおしあけて下る也。其下るや再ひ戻る 事なし。若胃中にて気を化し尽さねは。小腸に諭 らず。気を蓄るものは。小腸にても又うけす。若誤て入 時は腹痛を発す。或は吐或は下。その不化の物尽されは 止ます。人胃実すれは陽虚し。腸実すれば胃虚す。 胃中の胆は緩くかじて。食物多き時は漸々に広く張し りて大也。故に聚多し。世の解剖家の説に。その聚 自分と磨擦て。食物を糜爛すとはかりにて。気化の 寒に及はさるは。一々唐国の。非をとかむれ共。五十歩にし・ て百歩を笑ふに近じ。但胃中は常に熱湯の如くにして。能を 諸物の気を蒸しとり。頭脳脊髄を始とじて。十二宮 其他の諸器四肢八谿へ。霧露のそゝくかことく速に 執る事周し。若宗脈衰へて気化度を失へは。反胃を なじ。或は宗脈衰へすとも飲食度に過れは。嘔吐を発す。十 に腸その味を消化するの度を失へは。胃中に 濁を生し。又腎の下焦水を渋する事過多なれは。 胃中依て渇を生する事あり。人房事過多 なる、ときは。命門丹田に内熱を生し乾燥を発す れは。その乱燥を救はんため。腎中の下焦水を 一漉する事過多になり。小腸精摩を製するの水 一液、不足すれは。胃中渇を生し。胃管口咽も共に 渇して。消渇の病となる。必す小便頻数なり。 小腸大腸 凡人の飲食中の気味。其気は胃中上焦にて蒸し 取つくし。其味は小腸に振り下す。経曰小腸者受 取つくし。其味は小腸に移り下す。経曰小腸者受 盛之官也。飲食の味を受盛りて。自己の液と脾応 肝膽より旅り入る汁とを以て。漬して柔軟なら しめ。其形ありて堅きものを消化し。精魔の白汁 を漉して。一身内外を養ふ事猶草木の水及根の ごとし。故に経に。中焦は泥することしといふ也。その製し 出す所の精糜に道ありて。上て脳肺に至り変化 して血となる。是則精神栄漸水道骨脈筋膜 の生する源となる也。古人云。七日食はされは此汁続 かすして死すと。夫に大腸の形たるや。膜を以て造り 革の紐のことく。長さ二丈七八尺。屈曲相連て紐をつく ねたるかごとし。胃の下口に始り肛門に終る。其始中 末の形に異なる所ありて。名もまた従てこと也。細かに 末の形に異なる所ありて。名もまた従てこと 説は。胃下の腸は腹の右に始り。屈して左の方に行 一尺許にして。右腹の方に重り曲りて七尺餘も 続き。福の辺にいたる。此腸味を消化する事殊更 に連か也。福の辺より小腹へ下り。また畳み重なる 事一丈二尺許。仕処にても同しく味を消化し。その 糟粕を次第に先へ執りやる。また編の右の方へ上 行して。右腎の右に並ひ。また上りて大腸となる 衆一勝にてたく厚きと。細く薄きとの差別ある也。 その太くなる所に。下の方へ張出して嚢の底の如きを ものあり。是もまた腸也。又其邊に前に三四寸の径 是下焦にて。腸中の水、液 のことく。蛔虫に似たる腸垂下る。 并中経の血中の水を 流し取り。袋のこときものに洗き。胸中の滋潤をなし。焼尿を結 はぬやうにする事を司る若人飲食多くして水液余りあれは 道あり是を腎蔵へ旅り。清を 大腸は夫より上行して肝蔵 とり濁を尿となしいたす。 山下に至り腹の右の方より曲りで。梁のことく左へ 行。胃下に横り。又曲りて左腎の傍に下り。又曲りて 小腹の左りに下り。また却行して福の底に上る。 長さ凡四五尺許。是を大腸の終りとす。此処より糟 一麹はかりにて大便を結ふ。夫より。また曲りて肛門に 向ふ道を直賜といふ。北陽は多く小腹に登みて十の 八九あり。大腸は多く腹上脇下の部に在て。同しの 形をなす。此大小腸を約束する陽膽は。前に説おく 所にして多く小腸の部にありて。其中央橋の上に 当り。縦横に賜を約束す。此二重の膜の中へ精磨の一 会する道ありて集り。小腸の部にある中焦に 合し。またその焦に起り。精魔の集り会する所に 入。此候ある故に大小腸の迂曲屈伸。宗脉栄衡。 中経中焦及脂膏の類も。こと〳〵く此部に集る。即 是を人身の水吸根に譬ふ。挙痛論に曰。寒気。小腸 膜原之間。絡血中経他の中に客となり。血渋て大経に 注く事を得す。栄衡稽留して行事を得す。故に 宿昔にして積となると云々。漢原と云ものは。即この腸 間膜なり。又この臓を疳侖に盲膜と云。腸癖滞下。 俗に痢病と云。腸中生冷に傷られ邪熱を蓄へ て。腹痛後重をなす。予か家一方を伝ふ百に一失 なし。腹渋を緩くし本便を出す数々。試て数々効あり 稗頻迷切音皮。釈名牌裨。也。裨助化穀 牌は。栄街の細絡。焦の細管水道の細管宗脈の 細笑とにて。混し造りたる蔵にて。外膜ハ柔かにし て水綿のことく形甘藷に似たり。胃の左側に少し 上りて位す。経に脾は胃と膜を以て相違る津液 の官なりと云。其冑に附所は凹にして。左の方季助に 接す。上は横膈膜に付て。後へは脊骨に沿ひ付。下は 左腎に接す。血を栄と中経をより受て水道を 生し。その餘りたる血を。中経に勝りかへす。其水道は 外面に出て精魔道と懸及胃中え循りおくる。 此水至て清くして酸味あり。その精摩道に行や。 精塵を能熟し。程よく薄くして流通に自由なし。申む。 一応に行ては其汁を助け製して。同しく小腸へ洗 き。中焦消化第一の温し水となる。胃に行は上焦 の液を補ふて。気化の助けをなす。水の時義大なる。 哉。水は前に説しことく。栄より血を受けて水道を 生し。其余りたる血を中経へ輸りかへし。中経より 肝臓へ。移る。肝胆の二汁此余点を合せえて生す 若此蔵に悪しき汁出来れは。次第に腫て脹満 し漸く大きくなりて塊となり。驕侈まても垂下 するに至る時は。治しかたし 焦礁 秘典論云。三隻者決涜之管。 水道出焉。三焦説文作麁一 脾に属するものは。胃にあらすして麁なり。全く蔵 家なり。大さ掌の如く胃下居り。脾に属。脾とおな しく汁を醸し。消化の功を成。 一此懸の字。古へ三焦の二字に代へたる故。三焦の 一蔵と。土中下の三焦と・混乱じて。遂に蔵の簾を 一忘却なし。或は有無の中におき。難経には名 ありて形なしと云。時珍其非を弁して形有と 云。其他帰一の論なきは。大本既に誤る故也。本蔵 論に。厚薄綾急直結を説たれは。十二官の其一に て。蔵象に定れり。 血を栄より受げて。水道を脾より受る事。膽の行 に於るかことし。小腸に中焦の功あるも。此籏より清き 酸き滋潤の多き汁を。脾汁と共に騎り入肝膽 二汁の苦烈なるものに和して。消化の用をなす故。 是を中焦の相伝と云て可なり。 肝 秘典論肝者将軍之 官又曰中之将也。 肝者膈膜下の一大蔵なり。栄衡中経宗脈・水道焦 等を以て。織成せるものにして。其中に膽を抱き。胃 の右に位し。君の肋骨の分にありて。胸臓の下面に 着き。胃を覆ふて長く鶴尾の下を過く。前面の 上め膈膜に接し後面の下は共に高低ありて裂め あり。中経此蔵の内にて。漸ど焦とに接して血を術 に、輸る。其中経の血と栄の血とを以て。肝臓の二 汁を渋し製す。同く一管より小腸の上口に旅ふ。 肝汁は苦くして薄く。膽汁は苦烈にして濃し。 其消化の力共に疾く烈しきによりて将軍の官 とはいふなり。又前に水道を生して腸間の膜に送り。 精塵の滋潤をなす此蔵常に血を響む事多き によりて。其色殷た赤し。外面は別に膜を以て包む。 其膜は色白しといへとも。蔵の赤きに依て。其色赤 く紫を帯。蔵象右に位すといへとも。或は脾肝。位 を易へ肝膽左に位し。脾臟右に位するものもあり。 左右を必としかたし。 古今此蔵の眼に通し筋を司り。春に応し 謀慮を出すなと。其他の説多しといへども。みなか 虚妄の空語にして。悉く信しかたに 膽 秘典論曰瞻者中 正之官決断出為 医者肝に属して。肝蔵の中にあり。形宮共に生漬の 茄子に似て膜を以て包む。上口は長く管をなし。汁 を肝より受て。又其汁を醸流して。肝の管と並ひ 合して一管となり小腸の上口ま注き肝汁と同しく 一中焦の消化をなす。又別に細微の管ありて。汁を 肝より膽へうくるなり。脾麁肝膽各汁を生し 消化の用をなすといへとも是を統るものはみな 宗脈なり若此臓及肝の汁其製度を失ふ事 ある歟。或は滓を生し。或は管中に滞り或は欝 結して通する事を得す其汁膜外へ横出し て。直に水道に走り。黄胆及水腫等をなす。若 また膽汁肴餘なるものは飲食の消化もよく 其人多くは勇力あり 腎時正切辰去声水蔵也 腎時正切辰去声水蔵也 栄 上古天真論曰。腎者主レ水受五蔵二六府 胸腹之 之精 十二宮 一衛 主瀉之両腎の間五六寸許にして。鶴尾を臍との中分。 中脘穴の分の左右にありて。形○図のことくにして。 虹豆に似たり。長さ三寸。幅二寸。厚さ一寸余。其凹なる 所一寸許にして。栄術を此処に出納す。栄術の細 絵臂中に周く。下焦に連属す。夫図を上焦とし。 小腸を中焦とし。腎を下焦とす。下焦の職は栄 の血をうけて血中の滓を去り取。又中焦より醸 の血をうけて血 漉して出す。精磨を道ありて再ひ是を撰み。其 一濁れるものを取。血中の滓と同く尿となして。膀胱 暁へ輸り渡す。 胱へ輸り瀉す。 若中焦の水道水多き時は。道有て其水をも更る也。 其輪納るゝ尿道は膜わて小管にしや。左右の腎 の凹なる所より生し。腰背の両側に従ひ下りて膀 一胱の後側に入る此管のかたち左右共に この図のことく。相さる事一寸はかり。腎者下焦の 最大なるものにして。此書中目かして。裡の下焦と いふもの是なり。其他五内に至を焦とひ。惣身の 胆理にありて。汗を煎し出す燕を。表の下焦といふ。 其職は一様なれとも。其居る所よりて。其名各 異にす 與にす 腎の内偽上の方にあたりて。胡桃のことき物あり。 是即焦なり。其中に空ありて。淡黒の汁を 貯ふ。血を栄より受けて。水を汝別して。水道に 輪り。又中経の血の腎に入て。滓濁を流れて。 濃くなりたる血を。此にて薄くなじて。流利し 易からしめて。肝蔵に入る也。 膀胱 十一月十一人にて 膀胱は一嚢膜にして。上は広く下は狭し。その狭き所 は下口なり。男子は横骨と直腸との間にあり。下口 の尿管長く肛門と相並ふ所より前に曲りて。茎に 通す。女子は横骨と胞との間にあり。その下口の屎 管太く短くして。僅に二寸に足らす。膀胱の後面 の下側に腎より通する管ありて。尿を膀胱へ入る 事不断したゝりて。雨滴のことも。膀胱此道より 尿をうけて。嚢中にいれ。満れは下口の尿道に 下す。嚢に自然の縮張ありて。よく尿を送り出す。 若病によりて。此機を失時は。幽疾遺溺或は石 淋。濁液の塊り石のこときものを生し。閉塞をなす。 又丹田守りを失ひて。急に閉塞をなすものあり。 是は多く老人にある也。治療急速ならされは。五 六日にて死に至る。又腎蔵に於て水を漉すの 度を失ふ時は。其水滂流。氾濫して。満腫をなす。 是膀胱の罪にあらす。膀胱に三種の膜あり。外 膜は腸の膜と同し。中膜は肉膜にて栄衛水道 宗脈焦の細絡にて。議成たるもの也。此膜の質。鬱 膈膜に同し。故に尿を程よく留め。又程よく出す。裡 面の猶は。宗脈の膜に似て。皺理多く甚物にさとし。 宗脈の細絡毛茸の如く付て。直に裏面の肌と成。胃及 小太陽の膜の裏面も又皆然り。 こゝに胃腸の 裏面を釈す。 茎垂 経曰。茎垂者身中之 機。陰精之道也。 茎は陰茎なり。尿道を通す。尿道に字脈栄衡の 細絡。他の部より多く給ふ故。其近止を。意の侭に なして。械をうしなはさらしむ。殊に宗精水を撃 丸より通する道あり。尿道よりして射し出す。 古人の膀胱下口ありて。上暑しといひしは。 鑿のいたらさる説なり。腹部に閉門こと唱ふる 名目。いにしへよりあり。是は腸中中集の部に ・て。諸物を爛熟し精磨を取り所にして。臍の 分にあたるをいふ也。 一つの事 垂は睾丸なり。丸は陰嚢の内にあり。卵のこそく。 大に一ならす是を割れば。微細の糸の如き管あり。 粟餅のことく見ゆ。細かに見れは柚子を横に飲たる 切口のことし。栄衡宗脈水道焦の細微の管にて。 あつめ作る。栄の大動脈の。腎蔵へ循る経より。少し 下の所に。一経を生し。左右の鼻に降る。睾丸此栄。 の血を以て脳髄宗気を造るの機をなし。宗精水 を製す。其余りは。又術となして細絡より絡となり。 左は左腎の術の大経に入。右は大経の右側に入。 その垂の外膜は。薄く広く。次腫は革の袋の如く。 外面に焦多く。毛を生し汗を出す。皆宗脈水道 細筋膜にて。織成たることし。時盤温に逢て与く 縮液をなし。又驚懼する時は。窓に縮してなきか ことし。又此内に白色の膜あり。直き卯の外をつゝむ。 睾中に入。宗脈は脳の第八双の胸肋を縮り押へ 至るものを始として。背腰及八體の宗脈ともに。 多く集りて。宗精水を造化し。以て命門に移り 蓄ふ。 命門丹田 命門は。男子宗精水を蔵するの器なり。左右ふたつ ありて。膀胱の後側の下方に着き。後へは直腸にして 接し。上は左右に別れ。下は相応ひて。左右ともに細管。 を生し。同く尿道へ入る。此道より宗精水を射し 出す。その孔は相並で黍のことし。夫睾丸は。宗精水 を製する器。命門は宗精水を蔵する器。大に脳内 精神を醸し製する器に似て。臺重廻轉の形。至て 小なれとも。小腸のことし。要するに独髄宗気を 醸し製。睾丸宗精水を醸し造。及命門宗精水 を蔵するの能。大に上下の義なるありといへとも。夫人 生々化々の用をなすに於ては。同しくして異なる事 あらす。是を精神の舎とはいふ也。 三千六難曰。腎有レ両者。非皆所也。左者為。 為命門。命門者精神之所舎。原気之所整。男子以 蔵精。女子以繋肥云々。張景岳三焦包胎命門癖 曰王叔和遂因難経之文。而腎與命門俱出尺部 以致後世遂有二、門表裏之配而内経実所無也 云々。又曰。右腎為命門。男子以蔵精テ則左腎将蔵 何物乎云々。介賓之此癖雖失内経之原旨猶泉 盲捜二象也。至レ弁二難経誤一可レ謂二至当之論一也 此命門は生々化々の本といへとも。また此益より多く。 の水道を生し。近辺の街と相連り。又精磨の諸道 に連絡し。宗精水満溢すれは。水道に通し術の経 に執り。或は精魔の道に執りて。恥肺の間に入。是 その腐壊せしめさる自然の良能也。 命門の下に丹田あり。その形胡桃のことぐにして。柔 軟。命門より尿道に通する管。此中を貫くは乃チ焦也。 腎下にあるものに同し。宗脈栄。副。焦にあしはりまとひ。 滑液を生し。尿道を滋潤し。尿。管中の塩気を留 めす。滑利せしめ。また命門の宗精水を護して。その 射注の勢ひを助け。其度を失はさらじむ。黄度経 曰。丹田之中精気微。元陽子曰。命門下。丹田。精気出ト 飛之所也。此器老人小児は小さく。強壮の人は大なり。 或は遺精をなし若くは遺尿をなすもの全く此器 の守りを失ふと。衰弱せるとによる也。又此器病ある 時は小便癪閑をなし。或は淋疾をなし膿を生し。 又は尿道中の栄術の細、支絡破れて尿血を一 出すの類。其害恐るへし。是皆淫熱度に過るには 大地震 よる者多し。 胞子宮 女子ノ胞也。胞者包也。所二以妊子之 室也。子宮ハ者。所二以テ蓄二子精一之宮也。 胞は女子の陰戸中にありて。底広く口狭く。中に 小空あり。妊すれは堂実して日に月に大なり。その 質肉筋にて。膜の微細のものを以て織成たるなり。 膀胱と直腸との間に位し。左右の上側に一膜管有。 管の終る所。即子宮なり。胞をさる事寸餘。管あり 喇叭に似たり。管頭蘭花の状をなして子宮を抱護 す。左右宮中卵各八九を蔵す。その大さ鮭魚の はよゝ子に似たり。男女精を構ふるの間。其機相応 ける時上丸躍りて膜外に出。胞中に入則膳胎 をなず。其審なる事は。嚮に余か著せし。年斉 叢書中。奇病源由の条に見えたり。 一胞は。子を妊するゆゑんの宝也。俗に云。子宮是 なり。子宮は。子種を蓄ふゆゑむの宮也。解剖家。 卵巣と唱ふ。皆その名義を得す。素問の注 に。痞の王氷か。肥は子宮なりといひしは。これ 誤を千歳に遺すと。いひすべきなり。 腹筋 外皮二重にして。表皮は 腹部の外皮を剥けは。皆肉筋也。 痛痒をしらす。裏皮は これを しる。 図のことし。この その筋悉く斜めに上る。図の 宍筋を剥けは腫あり。膽の下。又肉筋あり。皆斜めに 下る。此周筋を制けば。此肉筋を剥けは。又膜あり。その 一膳の下。又宍筋あり。直に下る。 ものは太くして。少し高く起る。是を剥けは又腫あり。肉 筋あり。寒く横に纏ふ。十図のことく。又此内筋を 剥けは。二重の膜あり。腸下の諸器を統へ包む。これを 外腹膜と云其内腹膽か諸器を一つつゝ包み膈膽を 樫どして下り。一々位置の次第を失はす。長く連庸 して傾伏の患ひなきやうに約束す。そのえは皆一 膽なり。此内外の二膜にて。諸器諸蔵を包護を維持 して。上下左右。分體の虚却なし。又此内外二膜の間に 綱のことく。薄く透徹して。白き細筋ある膜あり。薄 絹に似たり。此牘二重あり。此二重の間に。栄術棚。。竹 を通し。宗脈水道勝膏を開く分布じ着す。故に一 惣体の色は黄にして白きを交へたる織物のことく。 至てうるはし。此胆栄の血をとり必刑して脂膏を 作り。膜中べ蓄へ。膈膜の下諸蔵諸器の温養滋潤 をなし周く至らさる所なし。腹膨れたる人は膏脂多く。腹 疲せたる人は育脂少し。其腹膏を諸器へ滲灌する ものは。皆宗脈此機を司とる所也。故々宗脈此膜中に 充満す。又所々焦ありて。その用をなす。 水道 水道は働〴〵薄き腫にて管を作り。内外焦のある所には 必ありて。一身悉く水道の至らさる所なし。脾と焦 とより生するものと。臍下にあるものと最大なり。 各微細水道を生する事数道或は念して一と成 又別れて万となる。その大に一ならすして。悉く土下 の諸部に充満す。此水道に節ありて。術の終絡の ことし。是乃其水の逆流を防く為なり。其形もよりよ音 連珠のことし。水道中に。宗脈の末梢。細微のもの。交 り居り。肌表にありては。共に蒸々として。身外へ出 去。この故に。水瀉穀行。或は暴瀉等をなせは。俄に 疲労するものは。宗脈を水に和して。瀉下する事 多きか故なり。汗多けれは陽を亡ずと云も此理也。 水道腸胃の間に。多く集り。陶服の間へは。支別 のみ循り。その終りも又腸間に集り。精魔の道に 入。浸潤して助けをなす。若病によりて悪濁を 生し。胸胃の膜。是か為に壅塞をなし。焦の道 滞る時は。水腫の病をなす。古人是を裏水といふ。 その外。皮部に起る水腫の如きは。胆理の下焦度 遣失ひし。分利なく。水道是が為に。其機を失ひ。 遽かに皮表に横行するの致す所也。是いはゆる 表水病なり。 葛脂 宵は沢あるあふら。脂は凝りたるあふら凡人身の あふらは。外は皮膚に周く。内は胸腹の諸蔵諸器。及 茎垂に周く聚て。皆薄き膜にて包む。その形焦と 相似て。血を栄より受て汝別して盲となし。焦と 相交りて。皮と筋との温暖をなし。冷気を防き。 一遍神運転を自由にし。光沢を出す。此方街の末 梢の血に入て血の慄悍を和緩し。滞留の患 なからしむ。夫人あふら多き時は。遂行遅きに過。 或は又潤沢過て。関節の屈伸。却て緩怠し。由 作行歩。自由ならす。又は癩病を生し又は腫瘍を 生す。経に曰。肥人多膏。痩人多脂と。脂多き人は しまりよく。宵多き人は惰弱なり。膏脂の二ツの もの。その配合。過不及なきをなしとす。 十一日 又身及蔓獣ともに。肉と称するものは。皆血をふくむ 赤き筋なり。栄衛宗脈水道。焦膜にて作りなり。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 周く一身諸部にありて。骨に沿ひ盃ひ。まだ胸腹。 残諸器を附。屈伸運転。縮張緩急。庭作動止の 自由なる。皆其中に宗禄の循る事多き故なり。 外は薄膜を以て包む。その質織なしたる如く細筋 密整して。肉中此膜の白筋交り。或は竪或は横或は 斜。皆よく正しく具はる。その両端は多く白筋に 接す。肉といふものは皆肉筋なり。肌蔵は此肉筋にて 織成たる蔵なり。膈膜は此肉筋を中に包みて。白筋 にて外を纏ひ。形チ鏡布団の如し其他すへて縮張 ある諸器。広狭ある諸器。動止ある諸器。ともに。 皆内筋にて作るものなり 筋 筋は宗脈の至細の支別にて作る。故に白色にし て諸物に応する事。至て殺し。各首尾あれとも 一様ならす。頭尾より肉筋の外を覆ふものあり。 肉筋の尾を接するものあり。一条長く肉筋の 中央に入。其端細長く。又合じて一とをりたるあり。 此筋をすへて復筋と云。其意は伏するの義なり。 此筋すへて肉の表裏にありて。肉筋の全體を統。 主とる。鬼筋の細きものも。皆此筋に集み附て。各々 用をなす。凡筋に屈伸縦横の用あれども。一筋一役 にて。其職を兼たるものなし。 ●播掣攣するは。筋へ雑りたる宗様へ邪気 入て。流動の妨をなす。故に発する也。是宗脈 の邪を逐ひ払はんとの勢ひなり。邪若進て 大筋に入時は。宗脈の太きに着く。故に角弓反張 をなして座を発す。 凡諸の筋を。我欲する侭に自由ならしむるものは。宗。 脉のなす所也。樟鼓影響の相応することく。其度を 失ふ事なし。若其宗脈一たひ度を失ふ時は。是迄 自由になりしものも。立所に其機を失ふ。緩なれは 弛従をなして。収らす。急なれは拘急して。伸さる 事をいたす。偏枯。半身不遂。癰燕等之病是皆 邪気栄衛を害せす。直入して。宗脈を害す。忽に 是を治するの法。其宗脈を引起すを以て専へとす。 宗気に自然の縮張あり。凡物ごとに勇むは宗気の 張り満るなり。事に臨みて怯きは。宗気の縮み遅く也。 不遂の病は。邪気直に宗気に中り。害をなす故に。 半身に中れは。手足頭面。半身の宗。気縮退して。 用られす。手足に中れは。手足用ひられず。頭面に ゆれは。口顔咼斜をなし。舌も其害を受るに至て は。咽喉及四舌半身の宗気。縮退する故に。言語 変渋をなす。此時に当り。其因を審かにすへし。夫 大邪の身に入三虚相撃て暴病棄死を為と。 内経にいひたれは。何れ其人虚分ありて。邪気その 虚に乗して。直に入て皮膚膽理に響留せす。家 脈の大道に中る。故議に縮退して。其度を失ふ。 一旦昏冒して。人事を省せさるは。正邪の会気閉 て通せさる故也。或半時。或一時。或は半日。或は一日に して。一旦の厥逆極れは。則邪気平かにして宗気 もまた平かなり。是に於て。人をしり物を弁ふ。此時に いたり、烏附或は香竄の薬品を用ゆる時ば。邪を 助けて宋気ます〳〵縮退し。栄衛の血脉不随の 方に集り。血張して遂に救はれさるに至るもの。 是予か数々見たる所なり。その初発は針灸もまた 一効なし病因は元是。外邪の入たるなれは。其間塞 を通するの薬剤。発表解肌に過るものなし。 暫くして。邪正ともに平らかなるを待て。針刺の 針灸説約 妙あり。予か数十年の間試みたる術あり。 并神具集 にあり既に 三四日。或は五六日。病の緩急大小により。見計 梓行す。 らひて。灸もまた其所を得たり。多く灸し多く針 刺して。遅かに治せされば。宗気の縮退するもの。直 に癖付て。属して伸す。伸てやせす御顔の唱斜 するもの。元のことくならさるに至る。こゝに一つの。 譬へあり。中風不随を治するは。搗たての饗を取 扱に似たり。臼を揚るやいなや。直に取扱へは。のし饗 にも。ひし饗にも。備へにも。心安く出来上る。暫くにても 手間取て。堅くなれは。取扱事甚軽。義なり。右の如 く一廻り二廻りの内に手早く針灸行届けは病の一 一軽重により。軽きは三十日。其次は五六十日。其次は百日 位にて。元の自由の身と成也。唯用薬の人古人の欲を うけ。補瀉寒温それ〳〵の癖ありて治療の法を 失ふときは。元の自由の身に帰る事を得さる。もの。 世にまだ多くあり。長く欲すへき事ならすや。 世の人多く半身不随に針灸の妙ある事を知る もの少し。此病のことき。薬餌の専ら治する所に あらす。唯其肌表ト臂部の下焦を利し。大便の通 利を程よぐし。宗気の虚乏なきやうに手当し。喘 斜不随は針灸に任すへし。初発する時。昏胃中。 能々おも湯を与ふへし。正気に戻る上は。食事は 必すすゝむもの也。数々試るに。十百人皆一様なり。 客病家他顧の念多き時は往〻治せさる事を致す 恐るへし 模 膜は薄くして透徹り。宗脈の支別細小のもの にて識なしたるもの也。その質至て強くして。諸 物に触れは。速かにしる凡内外の諸器。一切の疼 痛。多くは此膜に在る也。視聴言動臭味の用を なし。気化消化の機。水血の分利その場所々々の 膜にて能それ〳〵の用を助く。又其場所に々によりて 十一月 同十二日 厚薄あり。毒色を帯る膽は。栄術の細絡膜中へ 往来するもの也。また至て薄く白色の膜。大小の諸 器を包み纏ふこと。或は袋のことく。或は管のことく。 譬へは胸膜腹膜は。大にして袋のこそく。膽膜膀 脆膜の類は。細くして管のことし。一身万数此膜に あらさるはなし。宗脈の功支にあらさるはなし 一人身中内外悉く至細至微の草。蜘蛛の巣 のことく。膜に沿ひ付て。周くいたらさる所なし。 是宗脈栄術水道焦の。錯綜して。内外の形 をなし。それ〳〵の関をなすもの也。花人身爪髪 毛に至る迄。皮外に形あるものは。皆この細綿の ことくなるものゝ作り出す所なり 内皮 皮 表皮 彼の二重あり。内皮は宗禄栄衡の細絡。表の下焦の 細管にて。織成たるもの也。蒸々の気を出し。肌表の 守りをなし。外邪を防くの総護なり。夫下焦栄の 血を受けて。其中より水道を生し。その血を術に 流る。水道またその滓濁を。身外に泄し去る。則汗 流る。水道またその滓濁を身外に泄し去る。則江 一空へ移り出す也。皆是淡理の皮部にて用をなす。 汗虫は細微の膜管也。周く表の下焦より起りて。 皮外に達す。表皮ありて。此汗虫を覆。故に汗及 蒸ての気は。表皮を滲透して出るやうに。自然に 作りなしたるもの也。 宜作 金匱要略曰勝者是三焦 下焦 通会元真線之処為 栄衛所注。理者是皮膚茂府之文理也。服食節其冷熱。 苦酸辛甘不レトレハ遣二形體スル者レ其レ由レ入二其ノ勝理ヲ一表皮 薄く徹透り。宗膳は此に循らす。唯今體を皮包 して。その文理は内皮に同じく。一切白米のものを して。その文理は内皮に同じく。一切ひ木のものを 防く事を司とる。汗登を覆ふて妄りに汗を漏 防く事を司とる。汗空を覆ふて妄りに汗を漏 らさしめす。また物に觸れて知覚なし。喧皮は らさしめす。また物に触れて知覚なし。陰皮は 薄く陽皮は厚し。その力の入る所は革のことし。 薄く陽皮は厚し。その力の入る所は革のことし。 骨 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 骨経に詳らかなり。既に梓行し。竿斎叢書中 にあり。此に贅せす。 にあり。此に贅せす。 十一月九日 内景備覧巻下終 内景備覧巻下終 附録 按此六 水熱穴論曰。黄帝問曰。少陰何以主腎。 字可刪 賢何以 主水。岐伯対曰。腎者至陰也。至陰者盛水也。肺者太陰 也少陰者冬脉也。故其本在腎。其末在肺皆積。水記。此 字、註文誤入本文、 ○盛水、宜作積水、 按肺者太陰也。少陰者冬脉也。十一字亦可刪。後 人之讒入也。又按。其未在肺。々一字宜作皮膚二 上□天 腎之有下焦。猶肝之有膽 字。蓋腎者主水。 真論、 脾之有虫。以類助之也。腎之下焦。豌流丘中之滓。 濁。為尿輸膀胱。乃下焦之本也。皮膚腫経之下焦 與腎同技巧。於榮衛受授之際。釀流血中之水。生 水道出汗。是其末在皮膚也。毫不渉ノ於肺蔵八十 一難経。有肺主皮毛。主骨之文。宋林億等。以難 経校索問。慢改経文。今昼刪去。儒者不察医理。不 奇深責也。 帝曰。腎何以能聚水而生病。岐伯曰。腎者胃之關也。関 門不利。故聚水而従其類也。上下溢皮膚。故為附腫者。 宣明五気篇云。 聚水而生病也 下焦溢為水○ 按腎和。乃胃和不生渇。腎不和。醸漉水液必過多 也。過多必不熟。小便為濁。胃中生渇。夫胃上焦職。 善化五穀気。々与水同額。下焦不和。小便為濁為 短少。濁水滂流為裡水。皮膚之下焦亦不知為 膚水也。腎夫胃ノ之関。皮膚夫ニ有之門耶々 医者、至陰 帝曰。諸水皆生於腎乎。岐伯曰医者牝蔵也。 也、至陰者、 噴水 一経曰。降者為栄。升者為衛。夫地気之升者衛也。天 気之降者栄也。降止而針。針者衛也。暗色又栄之江 逞其技巧之機亦受小腸中之水。而則流栄血与 水液。去其瘀濁。輸於膀胱。其血之絶者帰諸術。而 輸諸船蔵是其常也。此機一乖錯。則瘀水暴流。而 一帰衛之血不純。水勢四益。一身之下焦失変。故曰 帰衛之血不純。水勢四溢。一身之下焦失度故曰 其本在腎也。可謂素問者。医之大経。 勢汗出逢於風。外不得越於皮膚。客玄府行於定裡。傳 勞汗出逢於風外不得越於皮膚。客玄府行於沒裡。傳 為附腫。本之腎。名曰風水。故水病下為附腫大腹。上為 喘呼不得臥者。標本俱病。 按。水与気失和。乃気結為水。水勢四溢。水道失度。 逆調論曰。息有音者。胃之逆也。皮膚之下焦不利。 乃宗脉之末梢。下焦之細事。浸潤於皮肌。蒸々謝 去乎身外者。不泄洩。漸為附腫大腹。乃胃気之灌 漑乎一身者。亦失其度。胃気逆為喘呼不得安臥 者。不速折其衝。則為衝心。若得安臥者。冒気不逆。 病易治也。調経篇曰。下焦不通利。則皮膚徴容。勝 理閉塞。玄府不通衛気不得泄越。故外熱。上焦不 通。胃気薫胸中。宗気虚為内熱。故治症者。以利気。 為先。以利水為後。気通則水利。夫堅紫中之明池。 皮膚者胃之門也。用薬者。不可失其機器。 帝曰。水兪五十七処者。是何主也。峻伯曰。医兪五十七 穴。積陰之所聚也。水所従出入也。尻上五行。行五者。此 腎之兪也。 従十四椎下。至十七椎下四穴。穴。穴。為中 行。従十四椎下。至十七椎下。左右去中行。各一寸 五分八穴。為二行。従十四椎下。至十七。左。右 去中行。各三寸八穴。廊骨外。膀胱兪中。脇兪。左右 去中行各三寸四穴。合得二十五穴。 伏兎上各二行。行五者ノ此腎之街也。 体上肉起。為伏兎状者。曰伏兎。伏兎穴在其下針 脚気八所、此穴在膝蓋上、 伏兎上。只有テ 一夫、取用四指一夫、取用四指一夫之法、 而已。今用阿是穴刺伏兎上二行行五穴左右合 二十穴 王氷以小腹之 正兪当之非也、 踝上各一、行。行六者。此腎之下行也。凡五十七穴。 三陰之所交結於脚。交信復溜。三陰交。漏谷。築賓。 陰陵泉六穴也。左右合十二穴。凡五十七穴。今用。 凹穴 凡此二十七穴。古昔神医。治腑腫大腹之穴也。用鍼者。 深溪、有心。如臨深淵。手如握虎。一其神刺之。乃宗脈得 通。宗脉通腎蔵得和。而漲尿之機亦通。而滞気得和。乃 水自行。夫気結為水者得化。胸腫自消。小便自通。腎之 下焦。其機全復。而肌表之下焦亦和矣。以其類也。蓋天 地之間。気與水為類。風者気之動也。其中必含水。水者 就於下者。其中必有気。水有形可鑑可掬。気有声可聴 不可握。和風漣済者気水之和平者也驚瀾終鳴者気 水之不平者也。夫胃之不化者気也。腎所主者水也。腎 善利水。胃善化気。謂之體無不快也。気凝結乃為水。猶 雨出自地気也。其和也為気。気水原同物。水有形無声。 形有声。使気有形者水也。使水有声者気也。故二 気無形有声。便気有形者水也。使水有声者気也。故気一 水平。水通乃気化。不明此理。欲治水病者。将学財 和乃水平。水通乃気化不明此理。欲治水病者猶学期 無正鵠。夜行而失斗也。 一鵠夜行而失斗也。 按するに、疥病は必す熱あるもの也其緩急大 小を察すへし薬を用ゆる者、其始め水碾篇に云如く、 自窮上微く痘、新に臥起する状の如く、其頸の脈動つ 人迎の よ〳〵 の時々咳出て、股の内ひえ、足散対上に、瘴見を 脉なり ゆる時に気を利し肌を解す薬を専一とす腰腹へ痘るゝ 一時節利気利水の薬を兼用ゆ胃腸の内必す癩渇を生す るものなり、一下剤を用ゆへし腰腹股足に疼増して、肩背 に及はんとする頃に利水の割をつよくし、撞逆を拒く手面専 要とす治より斯に初 一要とす、始より斯に至て、治法其処を得れは治せさるも戦の 罪にあらす又九補一政七浦一政五浦一攻の居法ありよく 罪にあらず又九補一政七補一攻五補一攻の治法ありよく 手に得心に知て薬を用ひ時々胃腸の歯を駆て家脈 手に得心に知て薬を用ひ、時々胃腸の濁を駆て、安脈 衰弱の患なく其任に堪しめは金功と云つへし 衰弱の患なく、其任に堪しめは、金功と云つへし 吉井本多春八郎殿 内景備覧跋 嗚呼。夫越人之死無越人。仲景之没無仲 景於是也。内経之道殆乎湮滅矣。定理亦 遂不明。後之人妄據已所見而臆度之贋 託拒格互相紛起。養空守。虚耕真送備。擾 々蠢々従皆馳支離不稽之説而所謂医 道定理之所在。置不後窺焉。滔々者千有 余年于今。豈非天待其人乃闔内経之秘益 乎厳君有見千此以特絶之識説袪千古 之流弊。復起上世神医之道。於分留維坊 之中。著書立論。標医旁之定理使迷者 顔悟豈非天待此人乃聞内経之秘益耶。 今歳夏月。厳君偶抱負薪。病間取其所 嘗著之内景備覧使吾輩校之。更自補宜。 分作二巻。将以上梓。其所説宗気崇漸之 循環。諸器諸臓之功能。燭照数計令睹者 一目瞭然。蓋医之定理於此乎乃盡此書 已以達于四海之外必有奮愁而起。愕然 而驚。或箪食漿以奉迎之或喚呼赴 躍以称揚之者焉乃知以此一定不変之 望。察他万変不定之病。何行而不精確 乎。若至其読之詳之問之習之。而有厭折 已容。則可上以療君親之病。下以救貧賤 之厄。中以保身養性矣。以此広施之于世。 則。魏号望斎之診。豈謂之。難哉。要是一 則起号望斎之診豈謂之点。難哉要是一 時驚發天下不亦一大快事哉。刻巳成 治天下不亦一大快事故部已成 余尋思之。能令一世之医。知吾新復之定 理。袪彼古染之久弊。恵于後学多矣豈曰 誣社彼古染之久嘗恵于後学多弁豈口 小補哉。仍櫨鄙言為之跋。亦奉其教也。 天保庚子秋 数原清庵親謹跋并書 一日 一七十、十七十一丁