是昌流軍書

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二宮是昌
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二宮是昌
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コレマサリュウグンショ
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東北大学
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
病傷 是昌流卓書 八添 夫此軍法巻者弓馬第一武家 之兆要也其故者治国平天下豆 以弓馬之道為本故武道嗜人者 此巻伝授而後諸芸学学事之之之之之之之之之之之之之故事事事事 之心持也百語易色去事是相叶 者様此旨能々可有鍛錬事肝 要也 『荒井恭唱氏ノ寄附会ヲ 以テ購入セル内南博士 消費一 一修羅馬道之事 一鰹道具に念を入中にも歓腹帯刀 草是三つきれさる様に念を入へし口伝し 一鞍かための事七つの内弐つを能口伝 一芝つなき九つの内二つ可用口伝 一手綱は九つの内三つを能可用口伝 一徳を持事九つ内四つを能可用口得 一馬上にて弓を射る事口伝 一馬上にて鉄炮を放事口伝 馬上にて鑓を遣事口伝 一馬上にて川渡竹事口伝 一馬上にて堀川を蔵する事伝 一岩石をとす事口伝 一組つたひ乗事元内壱つ可用口伝 一早乗早下の事口伝 一軍陣には曲馬は乗さる物なれとも若乗たる 時のため乗杣 時のため乗様四伝 一桜狩手綱はみの息相鞍下のこ事常に 大事谷の息相掌の息相ふいこのたとへは 乗時色々心将の大事何茂口伝是は世間に に羅外沙汰すり手綱なれはよく〳〵鍛錬 有へきなり此手隠を下しては能馬を持 てもせんなきとなり口伝 軍に五之勝事 第一国々諸大名の格を能可知事此格を能し 知と云は其国々の仕置覚の者の数を能 可知事此かくを知りては若軍の時にそれは 〳〵の手たてをして軍に可勝との事也口時 右の格を知事儒者座頭又猿末参ます所 商人是を付れはおのれとしものなり 第二敵の心をよくはかり知事我か人数大小 ともに能遣覚る皮を知り我を知ては千度 戦てもあやうからす我を知りては一度は勝 一度負かれをもふ前義を過不忘は十度に 九度勝たも一度にほろふとなり口伝 第三侍少の手柄成候則感状を出し下々 ならは褒美を遣手物により盃を号すべき事 第四先手の軍をは先の大将に任せ可置を なり先の軍をは旗本より色の指図を 〇すへからすとなり口伝 第五負軍を能るへき事負軍をかく 兵と云は敵大勢にて味方はに勢にて 敵は陣国の地形も能味方は地形悪所に行 かゝり弥悪味方武者色なと悪なれは必負物也 軍に三大将之事 一懸待表裏の心を能知たる人を大将にすへ き事先掛の心は敵に向て懸る時に射散し たる矢のことくかゝるを懸と云是三つの か心将には色々鍛錬習有と云口伝 一弓馬の道を能知たる人を大将にすへき事 其子細弓を感知りたる人は剛と弱とてち と矢のわかれを能知りて矢をとはすることく に武者をも遣ふものなり故さりの矢声を ゑい〳〵おふほさつのときの声にはひやう したるとなり又馬を能知たる人は武者を も能遣と云は敵に向て馬を入る所にては 馬を入馬にて渡す川をは渡し今様に軍 のときにも馬を以勝負をするにより馬武 者をよく長物也故とり馬の道を以軍の伽とは するなり口伝 一生老病死言の心を能忘たる人を大将に すると云は此五つの子物を以死すの所を忘又 苔みをなす所も兼て道に入て能納置等 よりて敵に向て。懸る時にて命をかへりみると ことなしと云り又負軍の時にも行当て 心のみたるゝ事もなきによりて汝軍に 負事有へからすは口伝右三ケ條を三大将の 役に定置義務あらす惣別此三丁条の 子細は軍の極め成によりて此三ヶ條を常し 等能鍛錬して独に納てもつて目を聞 心を廻す君子は千度百度戦迄もあやうかり す亦軍に勝事精なし口伝 一君子は有道の仁道を知たる者を身を放さ すへからす其子細道を知りたるものを うとみ是を遠のくる則必無道の人近 つくものなり近付ては我もともに無道に 成て無道の人を賞して有道の人を殺て は鮎雨濃白露を落てともに消すること く成物也其古人の曰唯賢に押よ君不 肖にして大人ふき林おろそかにして大鳥不 遊水綿して大魚はすますされは能臣下侍 を持て軍に勝へき事也唯君のみ臣たり へし口伝 一侍の家をは常に武家と云此武道の家に 生来りて軍の道に心をかけ先は天 道のおそれいかしたるへきよく此心をは 忘れへがらす如伝 一夫軍法あは吉凶の武者父気の見様絵絵 図を以武者の京様言葉をかへ品をかへ色々 に習有といへとも只究所は大将の心の に成へし其子細は大将心の国にして 武道をも忌れす常に侍を近付情をか かけ廻る付様にして軍場にても目を聞心を 廻し人数を遣ならは手立も人数の立のも 万事翌のことく出来へき物也又張良か 来りてさいを取て軍法をすると云とも 侍心の一同せすはさいに付へからす又ざい に付すんは軍法は入へらす既に店の 七十余度の戦も高祖の下者に付て勝たると 云り唯軍等捕へき事は清兵義兵を 能知韻を待て勝かゝりて勝時専也口伝 一初り軍には武者を惜み武者を遣時にて 鷹に経緒を付かことく遣へし又終の軍 には武者を惜ます勝事を本とすへし古人 一曰君々たれは臣も臣たり君かゝたらねは 臣も臣たらすと云事是以成然れは高野 乗手悪けれは曲なき馬も曲を乗物す物 そ又鷹は逸物なれ共鶯通悪けれはしゝあし てをも不知制悪色にあわせぬらませてそれ か曲に成て重而鳥をは石懸又犬は逸物な れとも狩人悪によつて人切腹に引むけく 切せそれにこりてたる猪をはくわす又鷹 は木もつなれとも鷹上手か持て常にはよく紺 なと飼上してすへ遣時に能しゝ当をして貴 によりて逸物龍こそなけれとも鳥を能寒楚に 右何と目前也今様に鳥類畜類たにも人 の仕様によりてそれ〳〵に能も悪事又悪 も能成物なれはまして侍をそれ〳〵に軍法 を兼而ゆい付て遣ならは鉄つきにならん事 何疑の有へきそ唯色〳〵も侍は大将の世様 なり薄 一侍馬を物に曲なきをゑらひこたへるを本に持て 其後体昇馬を好へし 一具足はさねよきを見て其皮色を好へし 一鑓は物のつまきを見て後に身のよきを望 むへし 一刀は切れの能を指て後に名作と聚墨を 好へし口伝 一侍度々の手柄有と云共跡のなまれを立れ 軍のたひ〳〵に西軍と思ひてかせくへき事 一侍軍に向ての第一の心将此度一番鑓か番 乗をせんと先心懸るへし若又人より先 に退なとしたらは我一人の恥にあらす親類共 まてに恥をかたふるなり又人に逢時は科人 の顔をこくもんにさらすかことくなう只叶 さる時には討死と思ふへきなり口伝 一陣中に出立時に三つのわすれ物可命を忘れ 二に妻子を忘れ三に財宝を能しべき事 一大将先掛をする事非道に先懸をする大将 は只鼠の前の花成へし尤大将たるへは目 を聞心を思し人数大小共に能遣を道とす 若又軍打負て人数不残うたすると云共 自害する事夢々非本意大将たる人は 名を情によりて命をすてす時割を待て 一度に軍をせんと思ふこゝろさしを以名大将と はいふものなり 一物頭はむさと討死せす一分の働はぜんなし 戦か預りたるもの共を定用にたてゝ君 自容の後は誠によるへし 一侍我か心の剛成侭に見合もなく兄懸を して討死する事必本意此人は敵を呑て 着にむかあするいとくなり其故は味方一騎 たるれは韻千騎のつよりと成により爰を いなり唯命を全してかせくへき事尤の 心持道也 一敵味方間近く備たり時には寒けれとも皮 衣を焦す暑ければ扇を遣す両の障れ共 笠をもひらかす意成事を人差其場に かひて喧嘩をせす唯一番鑓を合戦か鑓 一本とおかび鑓の合事を待へきなり 一川端森林草村く下地山下に陣取事 なかれ但時によるへし口伝 一一夜陣にも悪敷所来らはやらいをひきさか もきをゆふへし口伝 一入口せはき地形ならは能々利を求すんは 入る事なかれ但敵相によるへし 一萱野に陣置たるに敵風上より火を付働 かは小屋うしろかり火を付て其焼跡に備置へし 一川中にて敵討には喜身水上を望へし 一城乗には入角を乗へし岸塀ならは横異 なき所を可乗但所により時に可寄橋子 一道木を兼而救可置橋子仕様口伝也 一頭を不ね鼻を第に口ひるをなけそくへし 耳は両のほうをそへてそくへしなり 一一年に名乗時には少の隙に小刀指に名をほ り付て玉へし口伝 一韻打立てきをい懸に給は一町にてはつかれ 二町には息きれ三町にては腰立へからす 此心持を以其時急にうつへし 一敵城に水のきれたるを見は氷渡の出たる 時に水は汲すしてはやく手毎に水を呑 後に水汲は敵に水のきれたるとしへし 一雨の降さるに川水にこらは川上に大敵まわ すと知へし口伝 一籠城の時に水きれたるとて其儘置へから す成程成すへきなり 一敵に人数にて味方備近くへ来らは伏を置 } なんそあつる事有と知へし 一小屋具草薪取書には所を定奉行を付 帰る時分を定而可遣事 一一顔を慕にはかたまり付るへからす打散て 結り〳〵を置したふへきなり 一横鑓は頭を示す切捨と下知すへきなり 一ひ久軍折来せ一時を待一時を合する事 心持第一也 一敵国へ遠入て諸の通路成かたき時ははや くかてを求へき事専や 一悪敷地頼につかゝりたゞはとかく軍を はやくすへき事口伝 一顔味方懸りやすき地形ならはすくるまの 遠前に備をもつ事なかれすくる備を分 別すへし 一一夜味方間の国を越戦地形ならは中国に ましわりを合すへきなり 一鑓を合一きわ手柄をせんとおもふには大勢に 包まれて居へからす時ゟ能柿出度時も有 一出五味方に押立られたり時残度とおもへとも諸 に残事もならさるものなり 一城に一番乗居たる時に先主人の名を名乗 我か名を跡に名乗物也 一味方計なきやうにみつまき立物相言葉是 三つを作る次第定置物也 一用心触は先にやりて其跡より夜廻せ是は 恩夜府を入間敷ためなり 一敵と必戦て勝事あらは若は戦事なかれ と云共必戦て勝へきなり若又戦て勝 間敷ならは君は戦と云共戦へからすそれ 軍半にも着の命にたかふとも戦て就て勝事 はまつるなり 一夫武者奉行は大将代の役成に依て大 物見をもし万事軍の法を能可知物也 先此役は見合もなく先懸をする物をひ かへ又ひかへ過る者をすゝめ万事軍のかけ 引をする役なれは尤目聞心をまはす事 専也是を大将見共六かろ〳〵敷大将は懇に 廻さる物成に依て是は大将代也 一敵旗の乱れは武者のみたれなり又以其色 なとの悪は敵備の紋と可知籠城来と なれは頓而落城候可知口伝 一歓陣備の上に雲赤く黒く白く色に 常になきになの立ならは兎角顔悪敷 と考へし敵籠城の上には時は長城の紋 や又敵の城陣備の上に而て白く黒く立 中に虎か何そ生物なとの類有寒の立は 敵の能事や籠城なとなれは立城は落 ぬものと云口伝 一顔の城陳備せは朝晩の煙のかも立すむさ と大くもりにして見え又有時は煙長く 色えに巻て立て地へかい廻ほうつなと し又家の上をきれ〳〵に廻り地まてむ 御と見ゆれは敵大き成紋成へし見様御方〳〵 口伝煙すくに白く天上すかば吉也 一敵に向懸る時に武者いきほこり立大き に立人の顔も見えかぬるほとに直は味方大 きに勝軍成へし武者ほこり不立は悪し 在ても天上するか又五間も十日も跡に参悪 一敵の陣備にたすけの付は敵大きに負 と知へしたすけとは烏鵄鳶なとなり 一敵地より二毛成馬のはなれ来るは大吉也 其余の馬はなれ来るは悪し若はなれ来 らは此馬の尾髪を切て三返乗廻し西 へむけ軍神へ上可申はせ口伝 一敵の旗楯の手の味方へなひくは味方大吉 なり敵へなひくは敵吉也口伝 一武者蜉熱なとの付廻るかうろくつなとの 付来はあしゝ 一軍に打立て出る時に大将の馬大きにあせを かく事悪し大将の声ひきく武長の声 たかく聞ゆるは大きにいむなりか様の時は必 軍をせぬものなり口伝右如此に武者色旗 色気の見様色々儀を以軍の勝負を是 花と云共一篇には究らす其初はは 色黒付さる方は負負色の付たる方の 勝事多し是大将の心の剛成と弱きと又 軍法を知たるとしらさるとの事なれは心武 しても軍法の懸利を能可有鍛錬事は悪 一負軍を能知と云は敵大軍より味方に 軍にして敵の備は切所を構掛口引口も 能地形には武者色旗色も能又味方の 地形は懸場悪く退場也悪地形なとに 行かゝりたる時に味方武者色なとあし けれは兎角軍は負としへし口伝 一敵大軍成共悪敷地形に陣を取るに味方は 掛口も引場も能障色能所に置候へは手 かるき人数を以長討なとも討なとし敵 は怠る所を討によりて軍に勝と云へし 一顔は家陣にて殊大軍にて司居たるに味 方小軍にて雪降雨降なとにつかゝり敵 近くに陣なと不慮に取召するはとかく軍 に及はゝ負と知へし口伝 一韻炎天寒天に遠く来りて草ねたるか 一未陣も堅りさる所か又跡備備続り御か所に 又地形なと悪して備なと立かゆる所かけ 様成所を油断つく身へし口伝 一入口せはき地形には能々利を求すんは入事 なかれ但歌相によるへし 一崩入とは跡備より人数もみたして引と云也 一くり引もは諸備より一段つゝ引を云是に 替有て引ものおり 一鼠口入と先備より一段つゝ引を云口伝 使番物見之事 一味方染はうつともけり共云敵陣は張共たつる とも取かとも云也又備は味方はうつ共備るとも 云敵備たつるとはかり云此立ど言葉は敵味方 共に云て不苦口伝 一味方人数は打出すかけよくりわせと云敵人 数は押出る押込引入ると云 一敵の幕は引と云しほると云や味方の幕は うつと云揚ると云船の幕ははしらかせと言口伝 一兄手の使に行ての言葉人数を打出せ かる〳〵と引うき〳〵とりもと云や又くり 寒いつれもくり出せともいふなり 一大勢にての戦をは鑓の合鑓を合せて高名 をしたふんもをした襖取たと云五人三人十人 まてもせり合と云也 一敵討と云又敵を切たど云味方をは敵にどこを 切らせてと三者や 一陣を先へかゆるか又諸へ引てかゆるかを諸陣を はらい先人かへたると云也 平柄上中下之沙汰之事 一第一番鑓第二鑓下の高名同馬の上より 組て落高名は鉢下の高名同前や第三 二番鑓脇是は何も能なまれ同様入して 引退時に差出跡にさかり神州に退は一番 騒程の心はせなり又味方手負退を敵 の臣忍て来るに手負引懸て退たるは 大き成心はせなり 一又味方討死仕額ともんとするを敵に頭を 寒せすあけて退は是も手負を退るほとの手 柄なり 一侍か武通の沙汰に大身小身の尊申時に立地等 一大形走りたり兄弟一に回将をは弓矢主と 申也第二国をたて主人をは武藤宿通つ きと申第三覚の者と申又剛長と申其下 は兵と計申一度二度也は兵也三度に重なれは 覚の者と申一度にても一番乗番鑓か二 番鑓馬上にて組高名か鑓下の頭かねて 退か今様の手柄なれは一度にたも覚の者と 申也右の言葉共は大形走りて如斯也此 外は能人の云言葉を聞て可申ものなり 一先備へ使遣時には兵二人可遣事若道 にて敵有所ならは文同文に二つ書二人持せ 可遣若敵に相たる時に文を重られさる 横に仕候而持参すべしなり 一使番先手に使に行に此文を上時を不残 帰くと者の仰成共三日の中の軍ならは 状の返事を置口上を年其口上をくり裏に して我か内の届に状を渡口上をも申依て 我討死したる時にはせみを着に上よと申置 合戦をすへし合戦を仕りては乱る帰へし如 此仕れは君の名々我か名も挙る物せ若 又者仰に条使の軍をするとも軍をせす 急帰り候て念なと入御時は家老より 文を色より陣所の人々に見せよる物也 先手の使には色々の背有物也惣別若名 は先手の使は望ぬものなり口伝有 一敵人数備たるは懸るか待か陣野か見て参と 有時の見様口伝 一敵の陣香は見えたる人数斗か又あの物顔に 人数あつく有か見て参との時にあつき うすきの見様口伝 一川端に備兼たるは川を今越すり越ぬか瀬 は深きか染きか又瀬は幾所等有の見様薄 一おの備たる敵の様は事をなす敵かなさぬか 懸りて崩れは左より崩れへきか右より 崩へき見様口伝 一敵籠城の内鉄砲の玉薬は丈夫に有かな きか見様一枚人を不打鉄砲なともよく成 又久敷鉄炮留のことく不打して城内の鉄砲 なとを構つる人数しならしてときの声 なとを上るものなり又玉は切玉なとに てうつ口つ 一夜城内より味方陣へ三日の内か又晩り夜封 の可出との見様薄有 一城来の時成内の朝晩の極の次第に薄く 成て所々にならは薪のきれたるか兵糧の如く なると可知又ときの声のひきく成て辞論 ひの事のひきくは兵粮のなきとしへし 城内へ悪口なとを縄ひ懸敵に腹をたゝする も敵の草臥たるか未気のつよきかをしつき ためなり 一敵味方備近く置たる時に敵様子を可見 及ために備より馬を乗出して行時は 春夏は左より乗出す秋冬は右より葉右へ 御かへし此馬の乗様は乗出しつこら折 を乗其つゝそ折を禁内に敵の備善悪を 見切へし輪を乗馬悪し 一川瀬を見櫛川端を見るに勝て広き所 に波の立を瀬ど見るへし川はくも今の 所のはかに同ことくに有て波のなけれは瀬 深きとゑへし 一沢辺の田は深きか浅きゝきんの深き田は 稲かぶ少くころひ黒く見え浮草有へし 又渡田は稲かふ白く根に小草有物や口伝 一山路を行に時不成獣なと出走り雉子なと 立騒は其山には大伏有と知へし又致りなと 能見へし 一森林に鳥の立騒きなとせは伏有と知へし 大伏小伏見様口伝 一道に馬人の足形なと多あつて行留るか けあけなとわか京ふみなひかするかせろ蜘の いのなきかケ様の所には伏有と忌へし伏有 所は赤林草村古道古屋敷川端橋本か様 の所に伏有とゑへし大伏は野山谷合け 様の所に伏と可心得 一韻の陣取備の人数見様の事千の人数は 凡六反計の地形成へし万の人数は凡六七 町程の地形たるへし乍去隣国は大将の 心々に音物や広陣をすく大将も有亦 せはき陣水をすく大将も有によりて更 に是かたし乍去凡此分也 一備の人数積は凡千人の人数は三反はかり の地形成へし万人数は凡三町はかりの 地形成へし此心将を以味方の人数伎を能 見覚顔の人数にくらへ可見口伝 一染色備は先魚鱗鶴翼鋒矢可有敵鶴 翼に立たゝは味方はとかり矢に立へし 味方霍翼に在るに敵のとかり矢に立たらは 中をあけへし先大形此よせ参は絵図に 見えたり口伝 一人数の遣様敵勢の気おい懸り来る時は 味方しつまりて引かへ又敵のしつまりすか ゆる時は此方より気出いたるふりにてて かるきは位共を以軍をさせ敵の心を引 見て敵おこたる所を見合て懸りて一討 万事大将の目を聞心を廻す事専也口伝 一敵と鑓を合に一時を待一時を合ると云事 是大事の心持也此心を能しりぬ大将は鋳 に勝事稀禁し敵の崩るゝ時に追討を するにつとくかふ事なかれ敵戦暴にと敵を 討所は切所か細道か顔二通にわかりて行前 かケ様の所よし村ものなり口伝 一大事の軍法は負軍に成て人数を 引死時の懸礼也是は能々大将武者 奉行の目を聞心を廻し色々に備を立 返す所にても大勢にて返し大きに刹を 得すんは其時の軍を立直て勝事は まれなり口伝 城を責事 第一城を責には惣人数の心を合一時を待 一時を懸る事専や口伝 第二夜にくき城ならは竹たはにてしまりせ いろふを上てり鉄砲を城内へ射込夜半時分に たに岡を上杏黄をする様にして色々抔々 の手たてをして敵を草解かして扨敵の油断 する時に乗ゆへし城を責には色々口伝有 下々はわらにて急座の横にしてうき笠 をかふるへし 第三竹たはの筑様竹たはたはの松同馬森 仕様竹たはの下矢さまの白杣道竹たはの 仕寄様さま〳〵口伝 第四石垣とての崩様色々口伝 第五城を夷登時道木登橋の仕様是は 竹にても木にてもうらをうち付るかゆい 付るかする口伝 籠城の持様の古文 第一塀裏にて弓鉄砲の下々迄あたらぬ様 に我か家の道具にて成共能々かこいはしり 矢蔵をも付て下えまて雨露すぬれさる 杣にかる〳〵と小屋を掛居事口伝 第二籠城にならは頓而城内の待共に起請 文をさせへき事此起請は心替仕間敷と 惣一紙に連判を可為仕事されは台城にて は気に心を静心よわく成によりか様に起 請をしては惣の心つよく成物也此起請書口伝 第三頓而後宿々の有なとゝ六て城内の女子 共に力を可付事 第四矢玉薬を一所に置へからすたしかなる奉 行を付方之に分て可置也此分て置事 に習有又籠城になくは鉄砲の数を知り む薬を改算用して玉薬頓而きれぬと おもはゝ遠き敵なとをみ川へからすみ用 心に鉄砲をうつにもむさとうたすな口伝 第五顔近き門口には九つ八つの時分より 捨かゝりをたき猿松明を出すへしすて かゝりさる松明を出すにそあるへし口博有 第六籠城に水のきれたる時には文子共也 かけて成程ひくみ〳〵にすくに井の花をほ らすへし 第七敵陣を取かためさる内に軍法をしらさる 陣を見て大香をか亦夜懸をすへし但 是は能々勝に成と見切ての事也口時 承討之事 第一城内より敵の陣へ夜付をうつ事暫有 一大和符ならは風吹か小雪降り小雨かケ様 の時に二口三口よりも出三所四所にて討へし 討時は武者に鳴呼を付る事矢札を音 事かぎ物聞を先に出すへき事なく口伝 第二小香村は小人数にて手かるく討物せ討 様大和冠も凡同前成へしかねて道筋亦 清子の居所を能見是置事肝要也 第三武者になるこを付る事うけてを前 一に伏置へき事矢札を立る事切火縄を 仕置事皆々ばい木をくわゆる事陳小屋の 内に松明を打込へき事条へ口伝 夜討を討鍛錬用心之事 第一敵夜討うつへきと見知事口伝 第二かき物字を出し可置事口伝 第三夜身懸ると知りたる時に待伏を置 武者になるこを付ると云事哀冠を弓鉄 砲よすくめ敵を射て五ツ時武右合様 色々口伝有 一韻の水応を可知ために敵味方大軍なれは 一の番かき物聞を出し置へき小軍なれは かき物聞はかり出し陳所にすてかゝりを たし口伝 一我か一手をかねて三つにわけて有是直 の秘事や千様は口伝 船軍之事 第一冊軍には武者船の作様専也武者 舟の作様大舟なれは屋蔵を板にて丈 夫に仕や扨亦たなかへも板にてして 鉄にて上をつゝむ又矢蔵の上のかき也 板にまして鉄にて楯をふた置にする物也 又たうの間もとも表二所を鉄楯にして 寒置にするなりまわりは銕うすくして 殊念を入つゝむへし其子細は梶言季 をいためんとて火矢を射付ほうろく火矢 をともにせんと打入る物也口伝 第二弓鉄砲は表二の間まて矢蔵にも舟 内にも置又ともまはりにも万武者は咽の 間上下に置物や旗は袁に立る小旗はとも に立る亦大鉄砲は表二の弓とも矢蔵河を 鳥梶おもかちにてうつへき口伝 第み小船は楯の板をせん等持て梶雪に の居所をかこにへし火矢ほうろく炎 の用心せんなりほうろく火矢示内に 打入さるやう口伝有 第四舟軍の仕様色々有先顔舟味方に よりほそけれは塩上より懸り我か船より 大船にて敵もつよく見ゆれは塩下より 乗かくるなり扨乗返ては胴の間に舟を 付敵舟のともに火矢をいかけほうろく火 矢を打入へし扨ともより乗て先船 頭楽に討取へし又とうより乗武者から 打度事も有口伝 第五顔地へ舟にて行舟よりおろす間敷 とて敵来て軍をする時味方船のかけ 引軍の仕様馬武者を舟よりおろし柱是 第一の秘事也口伝右舟軍の仕様塩の満丁 見て舟のかゝりやうすまるかきの作花相 かきの作様ほうろく火矢のたての仕様 鉄砲石火矢にて舟を打敗たる時に舟 繕様何も口伝有但大工を乗せ人き事 尤の戌也 大将軍秘事 一大軍に負る軍を勝事人数の立様に 弓鉄炮のうたせやう口伝 一馬の入様馬にて乗崩ての皮敵の 一村様条々口伝有 一敵大軍にて味方小軍にて兎角売 軍に成と思ふ時に二度の軍をするに十の もの八つ九つ勝人支合戦の仕様同心持 の事条々口伝有春夏は右より崩 るゝ秋冬は左より崩るく物也 一二つ香の軍をする時には雨風雪降ケ様の時 に夜恩をするか又朝懸をすへし朝掛なし らは横鑓を本とす横鍵をは手なき覚 をゑらひ遣へき事 一二の夜の軍には死せんとおもふ者は生いきんと おもふ者は必死するものそ此心持は命を惜む 者は敵を討たんとおもふ心はなくて身を惜 により敵か切やすさに切そ又戦すして 逃は一段と切やすいによりころさるしものそ 唯何時も二つ昼の合戦の時は身を捨敵 を可切也身を捨働は敵か身傷て逃によ り切やすきものなり此心持は私にあらす 天のあたふる道なれは精なし口つ 此陣を山海を後に至て売当れは吉事也 新陣は四方面と云七日の内に大風電なつて 大吉也雪なと済は悪し慎むへし口伝 周渕 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 一月十一日 此陣神に七日の内に雨降電なる事 うろくつの来る事なとあらは大きに悪し 又川上に雪当時は大谷也川件は中 也川下は大きに悪し口つ 魚鱗 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ UDUDUDUDUDUDUDUDUDO ODELDIDODOODDDDD 亥七月廿一日廿七日 新染色を野陣に置たれは大谷也三日の内 に大風吹電なる時は悪し慎むへし 鶴翼 一十六百八十八軒 大小川丁へいたる所 鋒矢 悪し慎むへし 此陣を取て三日の内に大風大雨降は 偃月 十一月廿九日 一月廿一日 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 此陣を山中に向て置当たるは大吉也是は 三つ嫌事有若鹿色既かれら陣中へ 入馬なと同前にいはへは敗軍也急 陣を置替へし口伝 長蛇 卯十一日昼昼 アインドインド 大火災火災 此陣を取七日の内に大雨降電なるは悪し 慎むへし 華華 図蛇 十一月十一日 DUIUUUULUEUTEE 華華 TONOOOODODL □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ゼロセローローロード EOOOLinnnnnan □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 此陣身を春夏不当は帰陳秋冬 気当て其年を越軍すれは大きに 勝事有 雁行 LOUUUUUTE □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 同四十1日午後10日 □□ Goanianinapp 卯十一日夜 此陣をひろき所に置当てよし川端 なとなれは大吉也 と火をををきたをてきをめてきたしに 衡乾 四月廿一日十四日夜四ツ時より十一日 因渕 〇〇 ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ 〇〇 魚鱗 ○○ ○○○○○○○ 〇〇 鶴翼 ○○ ○○ ○○ 鋒矢 ○ ○○ ○○ ○○ ○○ 偃月 ○○ ○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○ ○ ○ 長蛇 ○ ○○ 、COOOOO ○○ 図蛇 ○ ○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ 雁行 ○○ 〇〇〇 〇〇〇〇 衝轆 ○○○○○○ 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇〇 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○○ ○○ ○○ ○○○ ○○ ○○ ○○ ○○○ 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇 ○○○○ ○ ○ ○○○○ ○○ 三国に伝園ノ目 殿秘事也是は太公 堅周の文王に伝 三国一之園之日 反善悪之日ヲ 不嫌勝ニ当 ● 日ヲ以テ駆 軍ヲスヘシ 負日ヲ以テ 待軍ヲ可整 天道無疑 ○ ○ 其日当テ上ナ肴は 右にヨム下十五百八左に至 ●●●○ 同 々 赤ハアリテ 勝也コラエテ 負也 白ハウヽリテ 負也コラ 上干勝也 〆 □□ ●● ●○○ 黒日ニハ 大将討きで 〇 ○ 十二 同 二 下 上 ヨ 以上 こ 〇〇〇 Co. ● 一合戦場え出陣吉目 丙申庚申辛酉丁丑癸亥 一本合戦吉目 九廿十四廿八廿九是ハ古村夜照 かゝりて大吉也 時之剣先知事 時四つ去て月の数と言せ此剣先に向は 悪し剣先をおふてかゝれは軍に勝口伝 奉行夜掛来方 日四つ去て月数とくるなり口伝 六つらの皇を見て軍勝負兵事 むつらの皇月にそいて有を見るに皇の 有方の悪し色白きは吉黒色なれは大き に負物や口伝 月に四日軍場へ不出日 戊午乙卯壬子辛酉 城を見責る事 一内面の城は水性是は丑末辰戌此方より 漬る 一四面の城は木性西より責へし 一東西の城は金性南より責る 一北面の城は火性北より可責口伝有 一籏はつねには惣人数の先に立る物也 軍を初る時にはこり鉄砲をは旗より先に 立武省は旗にかまわぬ様に腹下に立る物也 古様は色々口伝有 一大軍と軍をする時は大将備は先手と近く 備物也又小軍の時盛大将備は先手と打 遠く備る物也惣別大将備は人数の中に 有と敵の見る様に何時も備る物也 一夜討夜悲の時に武者になるこを付と 云事大秘事也是はほそき縄を引合 事なり又矢札をたつると云は各封帰に 道筋を速はさるために竹に紙を付立て 置者也口伝 一弓鉄砲の立様にて軍に大きに勝事有 一武在遣人は盤将の勝負を以不断鍛錬 可有事尤の心得也 一武石遣大将は名医の薬当の心持を能 分散して武居を遣鍛錬可有物也口伝 一弓矢歟の大将仕玉は侍合戦にて討死し たる跡をは男子なくは女子にても似合の 縁辺を組せ跡を能たつへきこり折安也 跡を立ては討死したる侍をは過去帳に 付置何宗の者にでも此位拝を仕立越か 国の貴き寺堂を立対馳したる侍共の位 外を好意に賞し毎年盆の十四五日に付置 し過去帳を以寺へ参詣えに水を祭る人 により焼香をすへし討死の緒をケ様に 道をたとすれは家中の若輩共是を 見継つきにならんとおもはぬ者はなし又他国 より此子物を聞ては此国をふかくまふにまり 軍に取向てもおぢる物也口の 一古人の曰其天下に鑓つきの家とく是 りてはなし心有文武の侍に情をかけ心一 同になしてもつて一度鑓につき勝はそれ か曲に成て二甲而幾度も勝物也勝ては 鑓つきの家と成ててり矢歌とはいわるゝ惣 口伝 一睡の位の備の武者色は事をなす敵也 懸ては崩さるなり 一相の位の侍の武有色は事をなささる敵也 懸りてたる崩やすきなり口伝 一死の仰の備武府色は大きに事を成す梵 此武者色には不残して剣を折て合戦を すへきなり 一囚の仰の備護色は然りても崩ぬ物也 竹色の敵は事をなすものなり口伝 一老の位の備武有色は馬をなさる敵也 懸りて崩やすきなり口伝 一年日に当て軍にゆかさる方北には 子辰申にゆかす東には丑己酉にゆかす 面には寛戌午にゆかす西は卯未亥に ゆかす慎へし 一玉眼に光あらはかゝれ脈あらはかゝれ脈なく はかゝれ口傳 陰之色〻抜書 一夫惟軍法名色々の深野を以負軍にも勝事 有と云事是是也惣別軍の道に不限侍者諸 学の道に入事専や其子物は生付て知恵有と 空鍛錬より醤の道は出物也不問して能道は 難成と云り亦古人曰責は万に入て浅くしれ 賤は一に入て進知れと六心はかしこき人は我か 家職を召帰に深く知て身を立よとの事也 亦侍は万に入て深く知れと云事は心の及び 諸学をすへきとの事也惣前人によりて心の 不及身の程を不知侍諸学の道を深く窓 して不叶物と思心を尽し気をへらし心の 及所を失ては宝山に入て空如帰也人多物 を忘て戦我理を得事不知人有亦万事に暫 浅と云共我倉の際によりて能事計を憤 我望所の理を得人有惣別物を帙に能 事と云は事多廻遠き事は稀せ夫諸学 の道に入て秘事はい一言其人の胸中知り ことく一字一言を以万事を分と云ん我事は 愛のことくとも廻遠伝ると見えたり其子 詞と馬匠にも言葉を替科をかへ数を尽 して憤有といへとも唯格所は手綱のしめゆる し鶴の浮うりさる心口に当りあたらさる事此等 を能知て鍛錬して乗時は余の手堤は不慣 しても醤のことく出来物やと去り又こちを暫に 色々の染醤数多有といへも唯極所の勢は誰 一弱のつりあひ目のかね心の金弓と箭の狂れ 概を能忝て鍛錬の上を以は万事倹の憤 も出来と云り亦曰櫃長刀を散るにも深キ 替有と云て色々手数多く数といへとも覚 も極所は入身の拍子表裏の待心目のかは 此等を能知て一念以鍛錬すれす勝事は 出来物也と云り右如此成事共は皆軍法に 籠心持なれは大形を起物也故に軍法也 事多廻遠き事を去り我奢を以見立 たる勝事計を近道に起し置物也近道を 起至と云は合戦勝判得本は能仕置成能 仕置と云は先軍場に及て死所不死所を 兼る分別し心に納置物也納置ては善と 悪とを知りて悲悲の心を深く有へし染色 ては理非の道を明に宣置へし定置ては 一な賞有へし狂常有ては諸学業の道 に身を染心を尽す事なく貪欲を去へし 欲を去りては侍り情をふかく熊民を愛し 危を敢仁道有道を近付朝暮仕置武道 の沙汰をして是を忌す紙身を用等持て 国を治平天下を成事皆是軍法の道を 以本とするなり故に心有侍は古馬軍の 道を御受してるに諸塾之古を学事覚 尤の心持也古語曰替色書事是相叶 者歟右之條々能々鍛錬可有者也 城殿之事 一新城を主には野山の遠きかさのなき所を可有 一山城平城周理ならは平城を可取口伝 一本丸二三ノ丸の地形を捨て見合本丸を全くと れは二丸は長く唐へし本丸を長く空は二丸を登 く唐へし 一三ノ丸惣丸の様子能様に可被口伝 一惣縄紙をして侍屋敷割迄して拝念を入堀 をなるに損徳の台所也能見合て扨本丸を取て 扨惣丸を望へし其後二三ノ丸を衣也 一介成すかさあらはかさの方を土手石垣にても 尊く築上天守櫓を上へし惣別天守は 乾の角にあくるものなりかさあれはかさの 二下にしてもよし 一門は大手搦子とも二口有物也亦二も三丁目も明ル 物也四明ル事常に四門とてきらふ物也門の明 様其国の祈祷坊主惣志共の吟味を以 へし口伝 一門は北に明け事きらふ物也北に明すして不叶 城なくは明様口伝 一門の明様に金の高出し丸馬出し辻堂の馬 出しとて三の明様有四時又城生の門は橋王テ 橋なし是極意之門也口伝 一門のひちかねの口伝 一すきそうひらの口伝 一けはなしの口伝 一月見の櫓踏矢さまの口伝 一地矢さま左矢さま右矢さまの口伝 一木竹植所損徳の事口伝 一台ほるに損徳の台様口伝 一本丸の家はうすく立てやねこはいまて ひきく立るへし塀櫓壁あつくして火の 気を専にすへし同櫓内の窓出戸にすへ し城により二丸迄火除を専にすへし惣 別店木も日本にも名城をは敵責落たるは 稀や味方か落也味方か落てハ火か落也故に 火の図を専にする物也口伝 一向坂々亮様口伝 一前坂々第の口伝 一見退く矢蔵立所口伝 一横矢の哥様口伝 一櫓塀の仕様に口伝 一城内櫓に水樽総橋置事口伝 一水の手を取入る事口伝国水道覧の水 多様口伝 一門出橋にする事口伝組忍の門は板橋に して用のをりはかり懸置事口伝 一三手の城差出し様口伝 一出城不申所の口伝是本城へ引書能所を 置へし 一向城付城戸様付城の差脇中にも崩 惣別縄張の指図なと兼てするによりて 城督家の柄なと多分悪数物也人手間も さのみ入さり指図に念を可入口伝 兼而侍組を宣置事 一番組の大将には清兵聞人を用へき事 同左右の大将には義兵の心有人を一人 亦清兵の心有人壱人可有事 一二番備には義兵の心有人を大将にすへき 事同左右の大将には御兵の心有人を 用へき事 一三番組の大将には是も心共成人可有也 一籏本には何の大将野もすくれたる人に 置事是は何の備にも引帰て談合 をもさせんとの事也 一同備の大将には家久敷年寄たる人を大 将に有へき事先大形此分成へし備は人 数により十二備九備七備五備三備たるへし 一御馬験奉行はがんじやうにして兵成人大に 二人有へき事又海馬験将はかい〳〵しき かんしやうもの五三人にも有へき事口伝 一武者奉行は大将にもすくれたる人を可有 事此人は大物見共云此人の役は見合依之 先応する人をひかへ又ひかへ過る者を進め承り 軍の払引する役なれは尤目を聞心を 廻す事専也是第一の役人や口伝 一旗大将は雖もの二人可有事旗の立様三 の大事を不知人ならは数置へき事哥な と云は高き所ひきゝ所又軍半に懸りて立る 事也敵に懸る所の旗は一備に二本有へし 籏大将は一人たるへし組添頭有へし旗大将は 一本に三人たるへし此二本の旗は惣大将の文 出すものなり條々口伝有へし 一侍組頭の役は見合となく進みすくるものを ひかへ老人過候はを進め何時も心一目〆懸るへき やうに兼而評判して敵に向て懸る時は組 の侍を左右にして我中に有て下知して先に 可掛心持老や 一弓大将は矢配替弦なとを兼而念を入 軍場におよんては上矢の射させやういこけ 射る事矢をきらし空穂をきらするやうに いさせへき事尤也口伝 一鉄砲大将は玉薬火縄早かうに兼而念上 入置軍等及ては鉄砲立様同うたせやに 牛にも雨降の打様足軽の懸様能々勢 鍛錬有へき事口伝 一長柄奉行は長柄の直様同総様色々深き 背有へし口伝 一宮北の侍は常にも御大将の側をはなれす自 一然負軍の時には御大将を中にして退へき し若不叶時は御大将の命に皆へきと兼而 おりす定置事是本義といへり 一小荷駄奉行は敵地へ行て敵に小荷駄人 足なとを追落されさるやうに工負軍に成 て小荷精く足を敵にとられさるやうに軍 をすへきり故に小荷駄奉行は敵地へ行て は十人にすくれたる兵を有へし等荷駄奉行 軍の仕様は条々口伝有 一軍方法度之事 一押陣具定のことく先帰より段々に押 すへし跡備先へ行間敷事口伝 一敵に向て懸る時先帰越し諸帰先へ熱間数 事乍去口伝有へし 一定置軍法を頭々下知する時背間有事 一軍場見味方の下々よあるくき説を雑談 にも申間敷事 一辻相撲辻小歌仕間敷事 一大酒宴下之也仕間敷事 一喧嘩仕間敷事若喧嘩仕候て双方共に 切腹可申付事但武道あらそひの喧嘩ならは 理非懸沙汰を以可申付事下々東候ハ迷放可 仕事喧嘩の宿は扶持をはなし他所へ遣間 敷事座敷に居合申候者は相当の過失を 出させ侍なくは百日出仕を仕間敷事 一侍気に立趣き根有ても陣中らん果申事 成も不案じて不叶事なくは開陣して穿鑿 の上を以果に可申付事 一野心の侍覚有を存忘候そ他人の儀は不申 親子兄弟たりと云共急可申上事若隠 置已来聞付候はゝ一門成段たかへきと夢 堅可申付事 一陣屋にて火事出し候はゝ火の設くし抜見成 散可仕事其主人あらは百日出仕を留可申 一乗馬はなし候へは銀子壱枚過銭無くき事 一小荷駄はなし候へは銀子三両過銭たへき事 一鉄炮衆玉薬等火を入候へは百日扶持をひかへ へき事 一弓の衆替弦持さる事あらは百日執持方 ひかへへき事 使番物見但口八階に無之分 一若主人よりてりり御腰物か鑓か長刀かをこそ } 時は兵衛きものは御断を申上頂戴不仕物也 一兵宿は何にも頂戴仕物也又兵在きものに しきりに被下候へは銀拝領家老衆へ預置成 然かせき手柄なとをいたしたらは相帰取載 すへきと申へき物也御鎧御馬ならはものかさり 成によりて程なるは不苦余の物不及申相願 すつきなり惣別余の流は不及此流はめ比也 一手柄褒弁の事一番鑓にハ御朱鑓を可被遣 しか一番乗には御鎧可被遣事跡をして したる人には御拝城を可こ遣事 一名字有人の褒美には金子に何れも相添 可被遣事下之の褒美には手柄の上中下を以 感状加増金銀可被遣事 一国もの手柄には御加増可被遣事 一先備清の心有て旗本寄にしてにこり これは其帰は崩やすきなり先備にこ り崩れんと思ひりても旗本すみて 清の心有てみゆれは契りても崩れさる物也 一崩るしくつれさる旗色武句色見様第一秘事也 口伝 一物見の小旗夜の狼糞雨降の貝の立 様何れも覚物見の秘事也 一伏近く伏見ゆれさる時そし込の仕様口伝 魚鱗 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 1冊 十一月十一日 鶴翼 筆 理 冊目録 十 ALAMANENONANA 囲 まして水水分水水水水水水水水水水 十一月 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 同断二十一日も多くならず 理 松本忠光 長地 七 魚鱗 ○○○○ る。 ○○○○ ○ ○ 鶴翼 ○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○ ○ ○ ○ 〇〇〇〇 ○ 〇〇〇〇 ○○ 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 〇〇 〇・〇〇・〇 ○ ○ ○ ○ ○○ ▼ 長蛇 ○ ○ ○ ○ ○ 〇〇 ○○ ○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○○ ○○ ○○○ ○○○○○○ ○ ○○ ○ ○ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ 一備兼而以立ル事途時 一鉄砲兵様前後の口伝 一弓之立様前後口伝 一鐘之立様弐つの事 一武者六俵立居 口伝 七ヶ條鍛錬可有次第 一一手別手別手一手口伝 一清兵義長有義長清兵有 一敵に至りくてんくわす口伝 一歓に対するの将は舟をあやとるのかうの 一とし口伝 一夜付夜懸する事武者等胴肩衣引廻下に には鉢巻三所の相しるし何も相言葉口伝 一夜射苦熱を打せす勝へき事兼而一手を 三手に分置事能番かき物聞を可置し守 一弐つ雲の軍に勝へき事玉眼に光あゝはかゝれ になくは懸へき心将豚あらはかゝれなくは毎日 へし右の心将には深きせ有て白魂也其 古人曰合戦には死せんとおりふ者は死心す 逃者は必死物也其子細と罷見候処 向戦ものは敵もおはるくによりて死ものは 稀せ逃者は切やすきによりてきる者多 し右の心持を上下共に兼而分寄して 心に納置かせ〳〵へき事肝要也右七戸余 は軍法に渡へき心将の相要なれは鍛錬 もつき事肝要也 大軍の備立様合戦仕様之事 一敵三十万の人数也味方十万の時は何時も やき原なとにて今戦成不可有候十一刀の 備に相当成地形を兼て合戦可有事味方 奉の陣屋も近く夢へからす又大将陳も遠く 不可有先帰より愈く至へし添置備の地形 弓鉄砲の遠様は御大将よりの指図次第た るへし大将陣は何時も切所をかまへ二かき 地形たるへし口伝 一敵人数十一才にして味方人数卅万ならは 二十一万を三つに分十一刀は御旗本たるへし 籏本の陣主は常は先より遠く可立之 物也但額によるへし条々口伝 一敵炎天に遠く来りて者の外たるる未陣も 市かためさる所か亦跡備つゝかさる所か又地 顔なと悪敷して備なと立かたるか今様成 所を油断段く付へし口伝 船軍之事 一第一舟軍には武有船の作様鳥也大舟なれは 胴壁も鉄たりつゝみせいろうあらはせいろう をはて置にすへしせいろうのかへも鉄たり 包むへし矢倉の上はかきにして鉄楯を懸 置がすへし表胴の間も鉄楯にすへし 又とも思は殊に鉄みつゝむへし自然石夷 矢え舟を打破りたる時の将にかす かい針板大工に乗せ可置事 一海上も軍の仕様塩の満干の事綱いかり こく懸りの事なるあひかきをいかけ敵 米乗唐事なうろくつとひほうろくつとひなく 火矢打入事敵打時はみたせさる事火 矢打付る事執を切て置事口伝 一敵地へにも行舟よりおろすましきとて 敵来て軍をする時味方舟の懸列軍 の仕様塩の満干納候義とん馬武喜のおよし然是第一同内 一敵味方よりも大船多く舟軍難及時太に 夜外夜暑を以打可至舟軍の大秘事へ 条々口伝 軍配法県大事 一法螺と云は寅の時九字護身法して生門の 方に向ひ可吹我居立と祈念すへし 一壱番貝の文に曰南血九万八千軍神南無八 一幡大菩薩ヲン摩利支曳ソワカ我今吹大 法螺声ヘンシ三千大千界キヤウニ衆生メツ シヨサイシツァイタウトク阿字文達放之 三歩城塔放十二カ定本来無東西何所 有南北南北南北南北南北南北南北方 急々如律令ト唱へ一番貝七ユリエツテ 七段可吹者也 一二番貝の文に曰一乗妙曲は大法螺をン顔迷皆 ダウニウ阿字文如右四句文貝ノ文唱テ二 番貝五ユリユツテ五段可吹也 一三番貝ノ文日沐浴シンタイタウクワン粟生 身体沐浴内外清浄以前ノコトリ四勺ノ 文貝ノ唱三番貝三ユリエツニテ三段可吹 一軍神クワンチヤウノ具一エリユツニノ五段可 吹也城を承スモ吹也奈モ吉也 一軍貝段数不定吹スツル口伝 一勝時の貝三工り二ツ二丁三段也 一敵調伏の貝四五ツテ赤四工り二段口御 一軍神奈貝二ユリ吹ス干三段 一頭実見の貝五工り五段廿五段吹事廿五ノ 菩薩来段預向有テ弔給トノ観念也 一右調子之事軍神観頂軍貝盤調也勝 時一番貝双調也款調伏三番貝世一越調也軍神 祭二番貝黄調也願実見の具平調也四季ノ 調子吹事何も同前也 一常ノ用心貝ハ放実ト云也方々ヨツテ可吹也 東は二二二丙は三三三西は二二北は三三三中 央は三二吹 一貝の次第九尺五寸也色薄紅梅也是は口伝有 一出家侍両家に具用第一秘事也 一壱番貝七々吹事四十九尊ノ軍神ヲ観頂 と申ト可念二番貝五々吹事共直諸井来 法題向有テ武者ヲ守護シ給ト可念三 一番貝三々吹サン〳〵敵入下可念也 一軍神送申貝之事挙貝也一長二中三短 ト可吹勝時の後可吹也軍若鬨の後軍 仕事有は急くゝソ十一によつてあけ貝不可吹 四時 一貝可吹所の事春夏は旗本ヨリ左秋冬は 右也関始も同前 一年始同軍術貝ノ事南無阿修羅摩軍 悪敵消除ク隠かゝ勝バシホロン急々加律令卜三返 可唱也 一右貝主人御前に置事絹をかをみの貝の内 ノ入フセテ口ノ方ヲ主人ノ方へナシテ可置也 夢ニ貝ヲナヲノケニシテ不可置勝時ノ後貝 の緒トムル事口伝有 一縣買は三段其一段其順也何も吹ステナルへシ 吹出吹捨ニ背有貝ノタテヤウハ一越可成候時 一城責の時初束貝三段タルヘシ但一時ニモタ ツルコトアリ口伝 一夜討待請を懸る貝一段タツルへし口伝 一夜討夜悪来時一手を三手に分ル貝又二手を 旗本へ打寄スル約束ノ貝立様口伝 一カチ物見の時虎旗にて不見時に貝を立る 馬薄 一馬験不見時に見立る事口伝 一敗軍の時方々へ打散たる人数をあつむる 時狼糞に合貝口伝 一籠城之内へ五人モ十人も忍入貝ヲ立城を 攻落貝ノ立様條に口伝忍の貝は見拒要也 可秘かゝ口伝 首実験之次第 一首実見の事大将甲冑対し衣机に腰を拭 太刀の柄に手を懸三寸斗くつろけ左の眼 尻見首を見るへし口伝 一首をみせ申様左の手見は頭を取右の手 とは台を加へ左の眼に甲斐込て市にも 静々と歩寄大将二三間間を隠于右のひ さを立願の方を卒老三度見通申外立て 早々歩帰る心持有甲付なれは甲見なし 甲にすへてみせ申也是にもすへて見せ申也 口伝 一首すゆる事貴人ならは公婦其下は足打 就下はかんなかけにすゆるなり 一馬上と首を持事左の取付に付也又二つ も衣候はゝ右にも付へし 一首に札を付事右の髪に付て若髪に付て若髪 きす候はゝ髪をつき通して付へし入道 なとをは耳をつき通しても付る也札は 絵図に顕す 札 一陣代の頭なゝは桶に入候て桶の蓋に名を書 や首に札は不付又桶の思に経文或は念仏 を書事有 一首を捨事其日によりて梗様有是を友利 の方と云口伝 一首帳之着帳之器様次第 一首壱人名字官物左馬助太刀下に而討捕也 宇津寺二十軒 一首壱人 一首壱つ名字官平川左衛門左衛門 平左助門 名字官 一首壱人名字官殿山田久四郎初勝や 同 一百壱人同同同方印 一月廿九日新左衛門様 一首兵衛 一杉五郎けつ太刀下に而討縁之 右同 名字官 一首壱人 与五郎 一首壱人名字殿与五郎村勝元 右首同み何程にてて加様に段々に書申せ 一番首二三番まて次束〳〵に段々等能念を入 付へき事也 一大将首実見て時は左右に弓に矢をつ かいす紅して吉へし右将の左右門長刀を 抜持て置へし唯今合戦に及時の躰にて吉へし 一頭の数いかほと有共大形能者の首七つはつ 程も実見すへし大将前の名の首数多あり ハ何程も見る事も有常在候ハ首上下えに 見尽へし首実見候て後時を三度上へし 大将作り初て跡軍作物也ときの上様 条之口伝右の実見過て巨酒有肝渡歟 一番に粟二番に長鮑三番に昆布を取た酒 を呑や大将三献過て惣やうの後に大将の 首に酒を千四事有口伝 一位の大将の首なとなれは首対面有其時は 大将の首能洗ひつさき紙よ胡髪をゆいはん てんくわ筆には首にかねを付させ首桶に 入大将の前らん望出し碁盤の裏に此首を すへ大将前には太刀長刀抜身をして 扨対面有色々誓有口伝 一軍半に先手おとより首数来は首数見 尽して勝時をは上さるも吉口伝 一一壱つ頭をは大将に見せさるよし申ても 大将軍をも心得たゝは見様有事に候 侭見んも不苦事 一杉原たてにつきて書物なれとも時によりて 折紙にも書也 一壱番首見其軍の負捕を見知事首の 服首つる〳〵にて見る口伝 一首大将御前に将て罷出候時刀を抜首を 隔て御目に懸申也条之口伝 再札之巻 一串之長サ一尺二寸横介平目に作へし 一串はサヒ皮ヲませ亦ぬるへし但色太主〳〵 好たるへし 一再机付ノ爪先ヨリ一寸置て穴を申ケル なりシトヽメニスルナリ 一串の跡先一寸五分宛金にて毛銀に申毛 何れのかねにもはるへし絵図のことし 一再机の長さ七寸五分也横の底さこり弦に 表ス口伝有 此間何ノ金ニテモ ハルヘシ 丑の人にと此度風 此間金ニテハルヘシ木ノ 先一寸至テ穴ヲアク ルナリ口伝 矢入之巻 一城又は敵陣へ初て矢入立事天神之方破軍 星を考て吉日吉時に矢入へし子午卯酉ノ 目は九つ目の二尺入へし丑末辰戌の日は 其方へ入へシ寅申巳亥の日は五つ目の方へ 入ヘシ射手ハ午ノ年ノ人ニ射サスヘキナリ 一弓は白木や若白木興き時は竹につを用 春は東夏は南秋は西冬北土用には未の ヨリ、竹ヲ切用也 一矢は九郎七郎ノ箱ヲ用ルヤ羽言鴉ノ 羽かんはりへし舟は鶏の尾山馬の尾嶋 ノ羽三専合テ作ル也 一木蜂は三つ葉炉の葉也 一時之声モ矢入之方ヨリアケヘシ亦凱部ケや ウ貝ニ同天ニ帰首は吉口伝有 一敵より味方旗に矢射立る事あらは則軍を 大へし勝事疑なし右条之一献之 一サイノコト再朴ノエルシナキ人是を持也柄 ノ長九寸口伝 一サイノ長七寸庵はサは弓弦に表ス口伝也 囲之巻付筆 一国ト集トハ同体也筆ト云ハ天竺ニテハ ロウト云生や食物には諸ノアンニンソ食事 ニスルヤノ年ヲ歴テソシト云虫ニ成テノ陰陽和 一合ノインヲ請取胎内に篭り九ケ月ヲ経て 人体ト生シテ仏体ノ種ヲ続出や病ニ 三万里飛飯生也然は彼り行先崩レ重 乱せ候ト云事なし故に団筆ニハ是ヲ表 同六十リ伝 柄ノ長ササ 囲之形模 ウイマハシ 九サ二尺 八寸 菖流之園如此但口伝此団ニ小笠原家ノ国也 右如此此団仕立て将軍家は面に日光を 赤ク顕シウラニ月光ヲ白ク顕シ程裏ハ 一金銀ニシテツマクレナイニスルナリ常ノ団ハ表ニハ 我家卿の紋を出し裡には時殿日殿を絵図に 出す者也口伝団仕事押染には右にサス者也 武者仕師は左にサス者也但六具の明は左に サスナリ口伝 筆之事 一夫策卜云は天竺にハロウト云生や有明竹 ノ根ノ筆ヲ以テ霊鳥ヲ打コロシ給其 時の軍に御負有しに依て軍陣には竹の 策深謹ム者や故に軍陣の策はなして ンカクマ柳カ梅か勝木カラスルナリ 筆長云尺八寸トツカ七寸や筆サキハ矢ハツ 申足はインサキニぞ一文字にも切也筋を廿六日 廿八カメヌリ筆ニスルナリトヅカハ皮ニテ又 イクムモノナリウテヌキハ拾ヲサシテコ テヲサシテヨキ比ニスルナリ常ノ筆は 竹ノ根ニテ二尺八寸ニメトツサ六寸タルヘシ 切様は右の筆に曰似節をは半に切る等上 りて長クハツゲ短クハキレト云事有惣念 筆ハ等ク王ノ矢ニ表スルニヨリテ丁定りて 定まらす口伝 一母衣の仕立様色々有同裏部ケヤウ曰 一合戦ノ段勘承何まいつ 一幕の真草の仕立様同軍陣の打様 幕串を仕様同立様口伝 一六具の事一母衣一弓一筋一弓懸一団一半 三気之事 一貝ノ音ノホフサルバフキツナリ高クタツ テサユルハ大吉也 一合戦にヲモムリトキ大将の声高く軍兵 文類シメノヒキヽハ大苦也又時立水夕ノ地陽変ス ルは大吉や中ノ鶴音は中也天上するは不苦 なり口伝 一武府に蚊帳なとの付は不苦也 一大将之馬出陣に時ならす汗をかくは不苦也 一武者息立は大谷也たゝさるは不苦や立て 毛武者息天上するは悪也口伝 一備の上にたすけの付は不苦やたすけとは 鴉鴎なとの事也諸尊共に武者に付を きこふなり但付様口伝 一漆郷小屋陣内朝晩の煙色能書に 立は大告也煙立さるは不吉也立ても 家の上出也もはい廻り切々に成或は ふすほれ家聞に立は不苦也 一陣方籠城の上なと小雲の色に立 其内に承り蔵かなんそ生物の形有て 見ゆるは大吉や雲赤く黒く色々に 有て常になき雲の形有は皆不 吉也色により立様により敵味方貞勝 有と云共きわかる所は常になき雲の 立たる二刀不吉也 一ケタモノナト陣屋参城ならに善悪なき やう有といても常にちりいたる声時様 なれは是も不吉や口伝右之三気何も 見様はんしやうきやたら目違心の 寒遠有によりてあさぬ事も多し故に 急成軍には大将は三気をは余用へ からす其子細そ悪日悪方に懸り籍色 武者色悪日にも然りて大キニ勝事有 亦能日明方ヲ考籍父武者色態 に懸りても大きに負事有め此なれは 着子は諸神教仏天道を常に信し 奉り殊に出陣の前に諸願を立諸願 成就して軍におもむきては我一言を以 勝物や此心持は黄石公張良等秘術の 伝や口溝 右之軍法者是昌私計にあらす張良 か陰の巻に足昌一代の内歎きたる 軍法の能事計を近道に加此書を あみ立る物也若此書世間に洩教に おゐては人々の嘲散なれ共貴殿 御執心不残其上多年御父子御 芳恩難忌に依てせめて此書を 信の為に物置物也可秘之 二宮是昌 元亀二年 河北弐部 高家 河北十郎左衛門 高信 河北五郎兵衛尉 二化四年 兵衛 高須茂 九月吉日 福谷図書殿 12625