雲霞集
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- 不明
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
柳川
雲霞集全
雲霞集
雲霞集上
ハノ上ハヽ
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
同
雲霞集上
修禪氏
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一馬乗に六の心得有敵立けしてせされ馬を挿みては
さまされ錠をふみて踏され腰にて乗て乗され手綱を
引て引され是等は皆馬ニよりて心得か乗也凡馬は
口わろけれとも心の真実成有又口よけれとも心のゑせ
たる有されは一簾に乗所も勢ひする物なり馬により
手綱による口といへりしかれは馬によりて口伝有へし角
の口と云事口伝に有さらなく角の口難知儀もの也
一鞍のしせつと云事上口をひかは尻輪かゝれ下口を引かは
前輪にかゝれ角の口をひかは龍中に乗居て引方の身をひる
けきの口を引かは敵坪に乗居よ
一一礼の立ふしと云事鐙を立るといふは鐙のはなをふみひろけて
きひすにて馬をはさむ也是を立ると云也好すとは鐙のはな
をそうとうのしゝにけつけて馬に添てきひすにて
馬を挟を云也此二を鐙の立ふしといふ也
一上下の手綱といふ事口の内に九品の手綱有上口に三中の
口に三下の口に三有縦令は上口の上角上口の中上口の下
又中の口の上角中の口の中中の口の下又下口の上角下
口の中下口の下以上九品是を九品と云里上品しやうし
やうとは中の口の事也入かまくひ同頭さくる馬をは上口に而
か乗頭を高く上て行馬をは下口にてか乗又さけめの強さ
馬をは中の口にてあひしらいて忝へしさけめむかふ
口といふは何も中の口の事なり
一馬には鞭手綱といへり鞭をしらすして手綱入かたし
手綱を不知して鞭入かたしと云りされとも先敵
を以走おははやく乗手綱を以口を乗しらん程はとると
らすの手綱大方の馬にわたりてよき也とるとらすの
乗様の事何方へもおれ折方の手綱を片手に籠て
ひつてのきり二三をきてみしと折也手綱よく
諸手につめて取てたるなり手綱敬けれはきぶくお
れぬもの也左右へ折替〳〵可折是は手積の手綱
とも小手綱とも云也但頭なやし轡渡す馬にはふかな夫
も鞭あたりはくし同馬の折様左へ折時は轡のかたみ
左の口脇へ添やうに乗へし右へ折時は又か為同前如何
にも外手の手綱をさけてつめてか折也凡角の口も
折ㇾふくともおるゝ手綱也馬は弱き所なくか乗細言に
一三ヲ乗事なかれ常にのれは五方の口そんすると云り
五方の口とは上口中の口下口左右の口の事也かけ折を
乗へしかけ折にあまたの品あるへし角の口強き
馬を折時ともによるへし但シ馬によりて折様は替る
へし過物にはとるとらすを乗通し拾疋に九疋は角口
わろかるへし初心の時はさしたるところを酢知義
ものなり左の口さしたると云馬に右の口さす事も有
されは弱き所にこはき有こはき所によはきくなり
一縄通しと云事是も馬によるへしかけ足を出さすして
乗もあるへし又乗たすけのりころせと云ことも富
よるへきたり其謂は過物は広よりせはく乗ことある
又せはきよりひろく乗事もか有口のかひなき馬には
さすやうにのる口伝有馬ニよりて乗様は替とも馬毎に
縄まはりはか葉也内手の手綱をはゆる〳〵とひきく
取て外手の手綱をは蛛のねに取て平須におし添て
とるへし鐙をは外へ成方をふせて内なり方をはたてに
一踏へし先左へ輪つくりてつつとかけ出して馬をすへ
かくかひ折て又右へ輪つくりて乗へし左右へおり
かへ〳〵輪つくりて乗也せはき庭にてもとをはせ
おすると云は縄返しの事なり
一こかけまはしと云事すくにやりてひつかへしおな
しくあとへのるをいふ也輪廻しを細なかくのし
たるもの也わろくのれはくひなゆる也きつはなちも
つよくふくともさしたる馬を乗事はやわらく
なりきつはなちとはほうみをいふ也ふくとはかしらと
くひとの間をいふなり
一同くうの馬なとは四方口と云手綱をか乗四方口とは
馬を四かくに乗て其かとにて元とおりかとにて折〳〵
のれはきつはなちもをれふくともおれ角の口も
をるゝなり左右の口ならは其請て如此か乗なり
是は口むきには秘する事也内藤流に用なり
一すへたりと云古也馬をかけ出してすへてかひ打て
又かけ出してかひ折又かひをりて角の口を引て
出すを云なり
一かけ折と云古又かけ出して足をためすしてかけおり
〳〵左右へおりかへて乗を云なり尻足も能きく也
一九軒と云事かけ出して山路のつゝらおりをのほることく
に左右えみし〳〵と折てのためかたにかけ折に
一乗を云也是もきの口つよき馬にか用也
一馬を左へおるときは右の鈴ヲ強ク踏てわる身をちと
左へひ侍りむけて左の馬のさうつをましりにかけて
身をはくらの上すくに置て左の股ヲ鞍の上に置様に
すれは馬鹿足をかろくつかひて物にはやくあふなり
左右ともにたなし
一一三三拍子をすゆる拍子あひの事かく前足のあかる所
をさつ〳〵とひけは尻足の地につく時すはる也衆足
の地につく時すゆれはかく前足のあり類所ひかるゝ欠
假は人引馬成とも前足のあかる所ヲ引はたまるへし
一唯前足のひやうしをよく歎あたりをして一ゆへし
三拍子と云古へ手綱を引とうはしきを敷と鐙[
付ると是を三拍子と云なり
一一さんとは馬の拍子なくつくを云也又一さんにとまると云は
一文字にとまるをいふなり
一うしろ足弱き馬の一三なきをは前あかり成処にて
そへへし又一三はあれとも尻足しかさる馬をはこかけ
の芝にてか葉此心得は木陰の芝は露ふかして少すへり
てろあるによりてすへる心より鹿足をすへ付る意得なり
又岸抔くつれて前さかりなる所ニて乗も尻足を
敷付させんために是を小坂下と云手綱なり
一かけ足の手綱と云事過たる馬に出足あらき馬に
か用馬をかけ出さんと思ふ時先馬をたし〳〵と足をたゝ
めかする様にあゆませてかけ出すへし左無之手の下
よりはしこと出せは馬留り兼る成なり
一乗口のそろはぬ馬は毎度ころふなり左へころふ時左の
一鐙をけたし左へおり立へし右へころはゝ右の錠を
けたしており立へし錠をよはくけたせは馬に
しかるゝなりまへゑかきころはゝ左右の鉋をけた
しておもふ程そつて左右の間へおり立へし弓を
持たる時は弓杖をつきても立へし不断心かけねは
馬達者成ものも馬にしかれてあやまちをするなり
一諸の趣を乗てこと〳〵く馬おれふしたるといへとも心の
とけしたかふ事は不定なり我心と馬の心ねとひとしき
様に乗こと只稽古新哥なり如何にもくら数を多ク乗て
けいこする時自然我と馬と心ひとしき様に必か成
一あひの手綱と云いろ〳〵品多き手綱也かたおもなきの
手綱とも云りきくち強はやる馬しさり馬物を見る馬
一三に留らぬ馬これらにか用きくちつよくはやりて
ひつ立行馬に轡のくらみを左右へうちかへ〳〵引出して
乗は口にはる所なくてひはるゝ事なし又しさり馬は
しさる所にて尻輪を乗すへて口にあら〳〵と左右へ垂
を引出しぬれはあゆみいつる也此時は下口に乗へき也又物を
見る馬は轡をさく〳〵と口に当てならせは馬口に心に成て
みるものをわする迄又過物とは日類にも如此客を一三
の手綱引様に左右江はみをぬき出して留るなり又一三は
ありてとまりきらすして行時さく〳〵と口に当てつめ
ゆるしをしとむれは御白りきるなり惣而杏にあひし
らいなき馬を或は口を引或はかくへて馬饗をあひ
しらふ時さしゆること是又あひの手綱のひとつ也
あひの手綱といふ事無上の秘説也馬を乗に裏表と
云こと有縦は片口弱キ方をやわらかに引はひかれを
口をのす時からへて持てさしゆかせは馬理ク都て弱き方
強ク成なり是は馬かおのれと口を直すなり又口強キ方ノ
引はひかれしとす給ふをしめて持時若轡にあいし
らはらあひの手綱かそろ〳〵と遊るすへし其時雷に
あひしらへは有さるゝとおもひて口やはらくなり是は
おもてと云也是は乗手か馬ヲ直すやたとへは乗手か
馬を直し又馬か口を直す心也馬毎に此心得行参なり
一むかふ口を引にしされとも轡にあひしらはさるをは手綱を
からゑなからわか手を馬の平頭に付て下口へおしさくる
様にすれは下口ひかれてはり合てやかてあひしらい
出来るなり
一角の口と云事常右口をひつたおめて外手の手綱をは
中かみの通に引当て右手をは鞍のねに引付て置時
馬通り又は横たちなとせはいまた角のくちにあらぬ
と知へし鹿角へしさらは角の口ニ當りたると知て
あいしらはすへし是を角のくちと云所の義也
一馬をかひ延時頭下候をは鐙の八なに而下おとかいかけ上テ
角の口ヲか引
一下ひもと云手綱のことは此入かまくひそしつらを御け抔間
馬にはおもかひの小ひほをめゆにも強〳〵しめて乗は
入かま首を勢す首を高く持なり
一上紐と云手綱の事是は又首ヲ高く持あをのく馬に
か用也小指縄を取て両方の轡のとちかねに引通して
おとかひの下にかゝそとしまらぬ様に結ひて腹帯に付て
に付てのりつくれは頭せん〳〵にさかる也又のりくた
ひらかして後田抔の足入をしけてかけまわせは
頭を御くるなり
一入たくひの馬を乗様の事轡のはう長きニて手綱
を引たてゝ両方へ引ぬき〳〵漸をすれは痛て頭を
高くもつや
一頭を下歩む馬は木すへの鞭をか打也打はつす様にあたる
やうに折也又鮫の紐の付たる方ニて馬の下おとかひを下
よりあけさまに打也惣而頭下る馬をは角の口下口
乗間敷なり
一御輪車と云手綱の事片口強馬に可用口強方の手綱を
くら詰に梓て追廻〳〵すれは直るなり
一片口張馬之事馬の裏表と云事有段駒方江しつかに
廻してくる〳〵ととす時弱方の口に少轡ヲのす心
ある時手の内ヲそとつけゆるして繁く如此乗候へは
右箔方へ理を得て弱キ方強ク成也強方はおのつから
一同し口に成事も有其ねニならね共さのみ曲はせぬなり
惣而馬の裏表と云事は馬毎にか有なり
一水平と云手綱の事片口強き馬に可用指寄て先手綱
のまかりめを一トよりよりて強キ方の腹帯に引通して
あまる手綱をしりかひのふさにゆひ付へし其後教を以
驚して強方の菊坪ヲさすへし
左へ馬をか廻也暫置てゆるすへき也
馬のひとふてすくに不行にか用右へゆかむ馬をは左の
手綱をくつろけて誅にをさへて右の手綱ヲ高く取
てさつ〳〵と遊るしてあほるへし左へ不行馬
同前なり
一本首のなへたる馬の事木にても竹にても長さの程ヲ
はからひて二拵西方の端ヲ緒を付て左右の水付を
前の鞍に付てか乗餘長キはさしこはりて馬廻りかぬ辺
又短キは無よき程に見はからいてか付候此拵テ鞍数ヲ
乗は直る也後には取テ連〳〵に口ヲか引直ス
一首中なへたり馬は外手の手綱を鎖中に押当け大輪に
かと
一身かけ身そひと云手綱の事肌まほりとも云へり
なへ馬にか用左へなへは右の手綱引詰て左の頭を手
綱くはへにこふしにて押直しおし〳〵すへし右へ
なへは左ノ手綱引詰て右ノ頭を押入又なゆる方の
手綱を人指ゆひに掛て口に当れは直日也人指も口に
当る手綱をはくすへるたつなといへり
一扉足ほとけすして思す足きりて廻りかぬる馬を
は頭を引通して両方の手綱を左へひとつに取見かへり
の鞭ヲ可打左右同し
一返送と云手綱の大夫口強ク過たる馬ノ尻足抔遣かぬ馬に
一用なり返逆とは掛折に懸廻し抔乗時馬を廻す
所にてしさらかすを云なり
一中の滝と云手綱の事下あき強きるゝか用轡のくたの
左右に細キ縄ヲ一筋つゝ付て馬ノ下おとかひのはたら
かぬ様にむすひ付てかけまはしと乗は直け也
一馬の頭を左右へふりて手綱をこすおはなくる方の手綱
をたかく取てなけさる方かひきく取也又しさら
かす時そはみて退るをはそはむ方の角の口を引かは
直ニ可成また御手綱ニ藤摩なくる方ノ轡ノ鏡ヲうて
はなくることなし
一馬場きれの事きれる馬にはきるゝ所にてきるゝ方へ片
廻しに面影の鞭をか打其後指くつろけてきるゝ
方の手綱に鞭を取添て通勢はきるゝことなし
一馬場きれの事きりし方の耳の根を糸にてつよく
ゆひても乗なり
一紙隠と云手綱并はたまほりと云手綱の事馬場
きれの馬にか用昏隠と云は紙をもみて左へきるれは
右の斗に入右えきるれは左の牛に入る也はたまほり
と云は弓手へきるれは弓手の切付の下へくり石を
はさむへし妻手へきるれはめての切付の下にくり
石をヲはさめはきるし古文なし又歳わかき馬の
馬場きれする事わひれてもきるる也七歳に餘る
馬の馬場きれする事は自然きるゝ方におそいば有て
きるゝ事有むまの口の口の中を見ておそひ歯あらは打かき
て取へし
一かさかけ馬の馬場にて弓引時はぬるをは左右のおもひて
つよくつめても乗也又おもかいの下を細縄にて口かわり
て聢と結ても乗也
一柱のくりと云手綱の事物に添馬に可用庭に柱テ一本立て
其柱のきニテのれは必添なり其臨時いつれ成とも一方
添方の手綱り柱にあつれはそはぬ也如此繁く乗はそふ
事なし費しけ抔をかくる時も木に乗かくることあ
らは此手綱を可用也内藤流には祐する事な有
一物に添馬の事身うけ身そひこゝろにて馬の面をものに
当るなやうに引むけ〳〵すれは添心ム也又左へも右へも右へも
馬の草臥程返して打出しぬれは添出なり
一口こわき馬の引共折とも廻ぬを左の耳ヲ右の手にて
取て耳の穴を左の指にて強クさすへし又かうかい鞭
にて平のねも強クさすへしか此繁くすれはかへるなり
右の内前なり
一四の手綱の事縦馬鬼成とも可請也轡ヲ二口はめへし
一口には手綱を轡のひつ手に付て左右の鞍に結付る間
又ゑりあひヲ通て上へ取て鞍ノ前に結ひても昼也一口ヲ
女常はめにかけ
一口こわき馬を乗時か用手綱の事しゆみの髪の下の骨
さかひをこふしにて可押又手ノ内ノ鞭ニ而もさすへし
また髪中にても手綱を引違ておし引也又ふくとて
引送ても引也か様に責れは如何成る荒寺もしつまる也
一五寸金の事ねは口又杏ヲくひつむる馬にか用かねを
四ツ角に打て両方のはしに穴を明緒ヲ通テ轡のくえみの両
のくはんに付也たゝくらみの中ノくさりのなき物也常なり
なり
一十二の手綱の事百曲ヲ直す也轡ヲはめてもろ手綱に
ひつはりてつなきてかり腹帯を結いてとちかねを
さけて轡の左右のくはんに手綱ヲ一筋宛付て一つつとり
て尻あひより下腹のとちかねに通シて二にわけて後の
柱へつめてつなきても尾もとり菖の曲を直す也
一はたまほりと云手総ノ事毛すまひ湯洗相撲に
か用手綱を二重に取てからきわへかけて口の内にてはな
へ通し両方へひかすなり是ヲはたまほりと云也また
鼻ヲもねちまたおとかひへ手綱をかけてもこしらゆる也
余につよくくるふ馬をは四の足を縄にてからみてこし
らゆるなり
一長鞭と云手総の事百曲を直す也秘術也絶にてあるを
一長鞭と云事は秘して也又鞭を持てうつはくるわせ〳〵
するにより長鞭といふ也鞭にて打てくるわすれは首し
まりて馬こりて曲直るなり
一
同人
め此こしらゆれは馬くるひてくひを
あくれはくひままりてくるはぬ也
申
一壱木の手綱の事こはき馬をしたかふる手綱也柱に庭に
一壱本堀立て手綱ヲからきわに打掛て須下に而手綱を
取違て轡の左右のくはんに通して一方おは柱につなき
一方をは人にひかするなり頭をふれはゆるし〳〵す包人に
のせて引たるか能也如此細クこしらふれは尚成荒馬も直る也
一長はつなと云手綱の事百曲を直す縄つかい也手綱をは
おしかけに結て手綱のあまりを能とめて手綱はしを
とちかねに通し扨左右のつよき馬をは左ノ轡ノくはんに手綱
を引へし庭中に土とおなし程にくいを堀立て
くいのかしらにとちかねヲいつかたへもまはる様ニして打付て
手綱のはしを能むすひ付て馬を鞭にてもさほにても
左へ返候様に追廻ケ〳〵馬ノ片かく程ニすれは如何成曲馬も
直ル也右の口強き馬には右の声のくはんに通て右へ馬を追廻し
〳〵すへし又たかさ五尺斗之柱を堀立て土より上
一四尺斗ノ高さに鼻草のとちかねのことくにして何る
へも近様に柱の上より入て手綱のはしを結ひ付て
追廻したるかよき也如前の土同し程にくひを堀立て
つなきたるは下口もおれすきわるき給りたゝ柱のと
ちかねにつなくへし手綱ノ長さは馬と柱との間三ひろ
計たるへし但馬によりて長くもし又短クもすへし
馬の力の有程は曲をもすれともしけくおひまはし〳〵
すれは如何成曲も直らすといふ事なし無猶なき時は
時として人二三人ニひかへさせても追廻す也少足入の
ある所にて追廻候事猶も早くきく也馬麗はあ郷まち
内藤流にしは七色縄と云なり
する間すへらぬ所砂の上なとよし此縄遣こと成か秘説也
一大ころしと云手綱の事諸ノ曲馬ニか用おしへ支をきか
する時ふせて馬戸痛也如何成曲馬も直る也大ころしと
云は右へふせるときは左の證を立右の徒を伏て右の手綱ヲ左へ
越て鼻さはらにかけて左ノ手綱とひとつに左の手に取て
馬の頭を左ノ鞍ノねに折付て手崎末ヲ右ノ手にて
前輪に取添身を右へひねりてふする也馬伏は右の錠を
けたして右におり立テ馬ヲよくつめへし奉り
なから伏け大ころしと云也小ころしと云はあけ足
つなをいれて人にひかす也輪にしても入る也達成人は
我とも可入人にもいれさすへし大ころしも馬の口より
左へも右へも可伏左口強クは右へ伏へし右口強くは左へ可伏
其故は伏て上へなる方ならてはふくともおれぬなり
右へふさは右の手綱とひとつに右手に取て鞍前輪の
左ノ手方にかけてひつしめて扨馬よりおりて右の丸を
左へ打越て馬か能つめて伏見左へ伏る時も此心得候
馬たらは如何にも馬の須ヲ能折而手綱を切付のはつれ
腹帯のゆひとに能つめへし馬くるふ時は足を遊ふ
なり小ころしははたか馬にても伏見小ころしと
いふはあけ足縄ヲ入ておりて伏け也大ころしは馬達に
なけれは難伏小ころしは馬も不働大ころしニかた
〳〵増りたり伏て馬しつまりたらは井あるへし井ノ
有所の事
一しんぜきの事前服のひち骨弐分あけて内外の井を致るへし
一木の下の事切付のはつれ腹帯のゆひとを指にて押へし
一れうかんの事こつ脈のはりつほ
一れうするの井左右の口わき
一せうせきの井はなのわき
一さんせきの井目ノ上めノ下くほき所
一菊坪のゐ左右ノ年の根
一りうもんのゐ新くもての下中骨に添てあり
一きうちやうのゐ耳の根の上かと
以上拾ケ所の井を出す事馬痛ニよりたる儀也扨馬ニ引
超しており乗かけ延て一三をか乗
一笠を見る馬の事かけ折縄返しを能乗て扨笠を人に
さらせてくひ抔に結ひ付て置て打よせ〴〵すへし又横
にも笠を置て打廻か〳〵乗はみなおすなり初は高く
さして次第〳〵にひきくさすへし馬見直して不働は
笠をさして笠の上へ砂を取のふる様にまきて乗付也
一具足驚く馬の事具足を人にきせて庭に立て余所に而
かけおり縄返しに乗て馬ヲ伏る時具足着たる人に
向てひかへて伏〳〵すへし馬おそまは何度も掛折々
乗てうちよせ〳〵すへし馬しつまらは具足着たる
人ヲ馬の後前をかなたこなたへありかすへし其後
具足の袖を馬ノ頭に打かけ抔しておそますは乗
手は左へおり具着たる人は右寄か乗也
一火を見る馬の事庭に火を焼て其廻りにてかけ折縄返し
乗て火にむかひ〳〵すへし又火をうしろになして
馬をしさらかして火近く成時馬ノ面ヲ引むけ〳〵
乗は初は火ヲみなとも後にはみなほす也なま竹抔を
焼て音をきかせて乗は直る也
一雷に驚馬ノ事屋ねニても又矢倉ニ而も高所ニて大鼓
を置て其下にて馬を乗俄に大鼓をうちて馬に聞なら
わすへし
一車を見る馬の事を馬の後になして馬ヲしさらかし
て引廻し〳〵幾度もみすれは後には見直すなり
如何にも馬ヲすかしやはらけてか乗也
一さしあふきと云手綱の事物をみてゆかぬ馬に
か用扇をひらきて見る方の目に打おほひ通過
一面よはき馬の事人にしはお持せて馬の面になけかけ〳〵
させて掛打縄まはしをか乗也当座になをらねとも
一鼓数をのれは直類なり
一うしろ驚ノ馬の事木のゑたい葉ノ打したれたると
こしに指て馬のさらつにあたらせて掛折縄廻しを
か乗馬しつまりたらは或莚ふせいのものをさらつに
打かけ〳〵のれは直るなり
一手綱なしの手綱の事引かゝりする馬にか用猪して
馬を引時はむなかひをときて輿へ引通しむすひ
て引はひかるしなり
一舟ゆるきの馬の声引方をとちかねへ引通してその
はつなの末ニて馬ノ前の足ノこうてヲしかとむすんて
おけは舟ゆるきする度にワか足を引間やかてひきやむ也
一人くらい馬ノ薬の事にわとりのかしはのめん鳥のふん
うふ郷の内の男の子のふん等分に合テ井ノ水を以チかふ
へし但百日後はおこることあり
一筒せめと云手綱の土也人くひ馬にか用手綱二筋にて
違腹懸をしてつよくつりあけて一きはた一くは
一さんせう一たうやく此四種ヲめるにも煎して筒に
入てねはきヲかうへし筒にて又口ニ強あたれは
直るなり又あさし実五合能茶三服酒にてすりくるれは
三日又七日抔はくひやむ也又もくさに火に火に付て口ゑも
入給り又なめくしらを黒焼にしてもかふなり
一せつならと云手綱の事人喰馬に而用舌の中程ヲ
三所計はりにて通して針めを細きかねにてやき
とをせは喰やむなり
一壱寸五分の鮫の事人喰馬にか用長さ壱寸五分かねにて
ひつかのことくうちて轡のはみに苧縄にて結付て乗也
一人喰馬弐けゝ敷馬をは歯のあはぬ程まはり五寸はかり
なる木を布にて巻て轡のはみの長さにしてくみに
結ひ付てはめて馬屋をくらくして夜も昼も火をと
ほして鳥はらきにてなてさす是扨みをすりあて
せすなふれは人をも喰出しつまる也
一盤の上に馬を立る事盤を庭に置而先馬をかけおりう
能々乗て後盤を乗越て馬に能見せて扨乗寄て
〳〵すへし鷹をよるとをすかことし夜ヲ重テねさ
前輪にかしりて立すかして米是をひとつ宛盤の上へ
取て立てはたけ付へしまた引おろしては散々に
乗て又足を取て盤の上に立て伏付〳〵すれは後には
うちよすれは前足はかりを心と立る也其後尻足松も
御足つゝ上付て馬に聲かけはたけ付る也又扉足を
上ぬ時は鞭にてからすかしらをそと打はあくる也但尻足
をうたれて前足を先々おろさは口に当りて盤より
さきへはおろすへからす縦おろす共何度も足を取て
盤にか置よく立たる時ははたけ付て草又は其馬の
好むものをかうへしか様に乗つくれは何時も盤にあかる
なり盤打寄ては前輪にかたりて立すかして少馬と
あをれは前足一上る也其時手綱さしゆるせは
片足を上ル也猶も前輪かゝりて後足を軽くなして
少あをれは皆上候也扨静におりて馬をが休おしへ事を
きして五度十度にも立馬はまれなり但馬によるへし
小たけ成馬のゑた能おりめ無煩心かろくおんひん
なるを御をも足をも能々乗入てか立也わろくあら
は打のけて散々にかけ廻して打寄てあけ〳〵すへし
うすの上に立ルもくいを四ツうちて四ノ足を立もおし
へ様同し
一忍妻と云手綱の事是も曲〳〵乗也如何にもかけおり
縄まはしをつよく乗て馬ノ草臥たる時座敷へ乗
上〳〵繁くして扨左ノ徒をかきノ間え当る程に
静に馬を打寄て右のかたへおりて右の徒を鞍坪に
左の方へなして打かけて置而屏風ヲ立る前をそ
いへと立る置馬はたしかす立る也いかに立付たる馬成
とも忍妻を乗時はいかにも馬を乗テこゑはる出
す程責而座敷へのりあくる也
一ゆきつれの事ねは口ノ馬にハ手綱ヲおしかけに口の
あく程しめてゆるまらぬ様に結而手綱の餘をおし
かけニ能おしかふへし又片口ノ馬ヲハ強キ方ノおし
かけを強くつめて手綱をは中髪に打掛て馬ノ右に立
おしかけのふさを取てゆくへし後にはひかねともあとこ
つきてくる也又口足のそろいたる馬をは打乗立て
足を出しておりさまに此歌ヲ手の内ニ三返よみて入
手ににきりて馬ノ左右の平におし入やうにすへし
たゝりある神は両へなかれ行
とまらぬ馬は何かくるしき
一芝繋の事馬の頭を押伏てゑりあひより手綱を下
腹へ取腹帯につなくへし又鐙にもしめてつなくなり
また水つきより手綱の長さ七八寸斗延テ前足の左
右の間ノ小うてにもつなく也又手綱を片方へそろゑて
馬の頭を折て誅にも結へし又馬のゑりあひより
手綱を下腹へ通シて取て誅ニも結ひ可付也
一手綱うたす事馬の頭を上おろしする由手綱
うたすると云はれ抔の道うちにか乗かねノ鞭を四寸
斗に拵てふりノ髪の下に可付なり
一くわんの木通シの事鞍の前輪に木をしかと当て
横さまに結ひ付て扨通す時左の手綱を右の手に
ひとつに取て左の鞍に手綱を取添押下る様にして左の
手にて右のむなかひを馬の頭の下よりさし及て取
左の膝をかためてうつむき平須ニ顔ヲしかと當て
上ヲみてかへ
一せはき所を通す事片手綱を結てつめたる方の柱にても
何にても手かけて身をそはめて馬をひねり入
様にして通すへし
一りうのさゝやきと云手綱の事忍ひて乗馬ノ時あり
ならさぬためなり轡のつきめ〳〵にわたをまひて
緒付又馬の舌に結て乗なり
一道具なしの事かけをり縄まはしをめるにも能こ
乗る馬の草臥たる時獣むなかひ腹帯を取てか乗
手綱を打かけて馬に静に立そひて左のかひなを
鞍坪に打掛て大指成前輪ノ左の刻の穴へ入てしゆみ
の髪と手綱と取くしてしほてを下へおしさゝへし
扨右ノ手ニては右ノ手綱を髪中に取くして鐙をぬみ
身をすくにか乗馬をかくる時は尻輪にのりめまにも
馬を強くはさむへしはたせ馬に乗たることく心
を持てかけへしまた下坂をかくる時はしゆみの髪を
手綱に取添まへゑおして尻輪に乗て落て鞍ク
後へおしやる様ニか乗又坂をあくる時は前輪ノ左
右ノ誅ニ手綱ヲ引通して前輪にかゝりて鞍を
前へおしやる様に乗てあくる也
一やすん寸と云手綱の事綱の強き馬にて遠く行に
かさおも弓をも持又軍の時太刀長刀を持時の儀也
左ニ而も右ニ而もそのあきたる方ノ手綱を誅ニ引から
みて片手綱にてあいしらいて乗を云也
一馬上にて太刀を抜をもちてのるへきときは太刀にうて
ぬきを入てか持ものに当りても取おとさぬためなり
第一に手綱短くか取右の柄にかけて可乗但手綱を
柄にとりそへてもか乗馬の足出し度は太刀にて
一戦の根をかけ是によりて太刀を不及以前に手綱を
取には左ノ片手綱に取て太刀の柄と我身との間に
手綱をか取これは俄に太刀抜とき手綱をきら
さしか為なり
三曲
一馬上三曲千金魚伝の事
一川には先めての敵を不可切弓手をか切去程に
敵を弓手へなすややうに馬をひん直し〳〵かな
二つには敵の道具を請なかして郷りすこして
馬をひに直して後よりか切三つには敵の馬の
笛ヲ太刀ノみねにてはたとか打うたれて馬かへ
類なりかゑらされはころふ也其敵をか切時によりて
馬のふゑをきることもあるへし四つには打矢なり
うち箭の寸法は根も六寸はすも六寸に同しくろ
かねニてうたすへし根をは釼尻のことくにうつ
へし箆の所をは八角にうたすへし箆の分をは
雉子の尾にて聢さきまて巻へし扨箆の分の雉子ノ
引尾ノうへを兎の毛皮にてつゝみちかいさまに
馬に而も敵の徒のすきにてもうつへし五曲とは
太刀の請様又かまへなり或は片手にて構或は諸手
にて構て敵ノ具足を請なかすへし但シ馬上にて
の兵法なり其時は五ツにかきらす百曲も千曲もか
有なり
一馬を買吉日の事
一日四日吉三日廿五日小谷八日九日十日祝十三日
十四日十八日廿一日廿二日廿四日廿七日廿八日廿九日大吉
一馬乗初ル吉日の事
きのへ辰きのとのにつちのとの面つちのとの盃
つちのとの亥かのとの丑かのへ甲かのとの卯
かのとの面みつのとの己みつのとの丑
以上最上吉日なり
大坪流馬方御執心依不浅従山川清右衛門殿
我等相伝之正本写進之者也
明暦三年
雲霞集中
八下
雲霞集中
一上縄と云手綱の事轡相撲にか用柱のとちかねに
手綱を結付て馬の鎖の下へ取て今一方の柱のとち
かねへへして馬のつらをつり上テ足二に手綱を
掛て轡をはむ也はつなをは例式のことく下のとちかねくつ
なく也轡相撲の事馬のたのとの下の間何れも木を横
さまに結て其木に馬の須を手綱にて結付て前足に
手綱を懸てはむ也
一鞍置すまひの事違腹かけとて手綱三筋馬のゑり
あひへちかへて引詰て腹かけにして鞍をか置能移馬
は置する也
一鞍置すまひノ事右の尻足ノ小うてニ手綱を付て下
腹より左へ取てひかへさせてふむ時引詰させて鞍を
置はおかするなり
一忍ひの糸と云手継の事又夕妻ともいへり鞍置相
撲にか用轡をはめてかり腹帯をゆひて下腹に
とちかねを結付て馬つなきたる左の柱のとちかねに
手綱のはしを結付て左の轡のくはんゑへして
ゑりあひより下腹のとちかねへ通して扨後へ取て尻
足の左ノおつとりに掛而其手綱を腹ノとちかねへ通
してゑりあひゟ前へ取引通して上へ取て右の
轡の輪とちかねへへして人にとらせて馬の働を
見てつめゆるしをして鞍をかるせ此絶つかいは秘説
なりくら置すまいにかきらす万の曲も直るなり
一つめる手綱の事鞍置相撲にか用後に木を横に結テ
其横木にかれらす頂を結付て扨手綱をおしかけて
左右の轡のくはんへ通してゑりあひゟ下腹へ取て後足の
左右のからす故に結付而鞍を置なり
一腹護と云手綱の古也鞭相撲人をふむ馬にか用左右の
後足の小うてに手綱を一筋宛付てゑりあひゟ前へ取て
左右轡の貫へ通して柱の下ノとちかねニ通して詰
ゆるしをして拵らゆるなり
一こしろをしみとそ手綱の事鞭かけさせす野馬に
か用手綱にて尻足弐をからみて鞭をかくるなり
一旗手総の事悪所岩石を通時か用六ツの心得有
一には高所へあくる時は手綱をつよく取て少すちかへて
あけおろしをすへし其時は高方の手綱を高取て
かけノ方ノ鐙を強か踏弐にはまへ輪にかゝりてうつむき
て尻をうけて上へし三にはおろす時後輪に乗居て
そりて鐙を強くふむへし四には幽伝ひを乗時かけの
方の鐙を強クか踏五には高山へ上たらは馬を谷の方へ
向て休へし六には岩石をおとしたらは馬を積して
備へし以上六の心得なり
一岩石をおとさは先上ニてかけ折縄廻シヲ乗テおとそへき
所ゑはせよせよせ〳〵馬に見すへしなけかへさは何度も
かけよせかへりの鞭みたるゝ鞭ヲ打か打落そ時節右
の證をふみ尻輪ニ乗居て手綱を強取て馬のさうつに
ひつく程にそりてか落又片手綱にて落す事もあり
人のゑてによりて左右の間の手を指出し手綱を引
違へて取ふり髪を取添て馬横にならは馬の頭をおし
直し〳〵すくニか落片手ニて鞭の組ちかへしほりて
をも取て落也
一岩石へ馬をあくる事鐙を強くふみ鞍の中に乗居て
顔鞭を時々打てあくれは尻足を強ふみ前足を軽く
つかふ也くらの前輪ノみいれを取上へ引あくる様に
してもあくるなり又強き不残所にて馬あかり
かぬる時は左右錠をふまて馬をはさみしゆみの
頓身に手綱を取てあくれはあかる也
一一内洞成はかけを落す事直ニ落して尻輪に強乗
居て手綱を引立て四足同様に落付様にとはすへし
一祖伝ひを乗時は耳二のあひより先を見て山にそふ
方の錠を立て谷の方の錠をは伏て尚にも強く
か踏着ても谷をみへからすあふなき心あれは馬の心
も乗手に恐るし也若シ馬横ニ左をれは幾度成主
谷の方の手綱を引は馬思ふ様に立也山に添方の
手綱を引は馬ころふなり岨にて跡へ馬を戻さんと
思はゝ幾度も谷の方へ馬を廻してか落
一ぬま渡と云手綱の事常に馬に乗付ねは渡らぬ物なり
一縦は足入なとしけく乗時小足をあつかひつけさせ
馬の前足ひさふし過後足はからす故のかくるゝ斗の
沼ならては渡さぬなり手綱を引立て高く取て
後輪に乗居て露はらひの鞭を打とろ〳〵かけに
渡なり前足たにあつかへは後是は御のみ踏こまぬなり
是も馬に稽古させねは渡かぬる物なり
一川を渡すに馬筏をくんて十疋も二十疋も馬を立なり
へて我さほを鞍の前輪に渡シテくらにしかとしめ付十疋も
廿疋も同ことくに打入て渡勢は馬の駒も強もつれられて
渡る馬数同ことくにわたれは能程の大河も渡しすます也
しつめは共に流に渡は一疋も不残渡さんためなり
一同又竹抔のなけれは今のことく馬を立人の馬のむな
かひをたかいに取くみ〳〵十疋も廿疋も去に渡すなり
是も同心得なり
一渡り手綱の事角の口を乗きの口を乗に用也角の口ヲ引而
かゞゆるかも手もたるく甘く心あれは必おれぬもの也
左様の時は手綱を短く取てむなかひにとりくしてかゝ
ゆれは手綱に力有てかゝゑ能也
一諸詰と云手綱の事物を越時か用左右の手綱ニ鍬の
右の房を取添て扉輪にかゝり出立すかして馬あら
〳〵とはせかけて越なり又片手綱に取てしゆみの髪
をも取添てまたは鞍の見入をも取て片手にては鍬の
くみちかへ誅なとをとりて馬を引帰の鞭を打惣る
物を越時はそろ〳〵とかへし〳〵四五度もして後
著〳〵と足を出してあほれは越事安し
一細様を馬におしゆる事高さ一尺斗台をして其上に
一五六を三わたして其上を五六と馬に不知して
一本取て二本をはか渡綱を平くひにおしそへて取て
声をかけて渡すなり
一贈のとかへりと云手綱の事橋帰に可用帰す時は外の
手ノ手綱を誅の根に取内手ノ手綱を我膝より上に
押当テ外の手の錠をふせ内手ノ錠を立て馬ニ橋を能
見せてくるりと引廻して馬につれて我腰をひねり
て返しはつる時手綱をさつととめへし衆輪ニ置居而
少前へかゝりてしつかに歩すへし左右の間何も同かる
へし帰シ付ぬ馬は帰かぬ日也馬におしゆるは高二尺
斗の台をして其上に五六を五はかりならへて
其上にて返しつけてよく廻れは五兵を一取は帰し
二取はかへし三取ては返し後には二本の上にて返し
付へし
一欠返しの事ひしり返しとも云り左右の手綱を左右の
一前輪のつめにはさみて引しむれは本ノ跡へしさる也
一舟乗相撲の事手綱を馬の腹の下を返して前足の
ねに掛て手綱の両ノはしを取て二人して舟の中へ
引なり足をひろふ時後よりか打またひさより下に
縄を掛て引て足を取て舟にか入馬を引返して
沖の方より川はたヲみするやうにか乗
一浪驚の事波の打方へしさらかし入也始は馬驚てかけ
出れとも幾度も退かし〳〵乗て後ニは浪ノうつ方へ
引向てか乗
一浪驚の馬を直には厩に簾を掛て外より水を簾に
懸へし馬見馴て驚事なし
一早川を渡時は河尻の方の焼をは立ケ踏河上の方の鈴を伏て
可踏又鐙の母衣付の穴に縄を付而腹帯に結付へし
一鐙うけて流けゝ也馬を川より跡へ打懸ル時は河下へ返し
て打かくるへし
一河伏の馬を不伏は又川伏するは必川にて頭下迄頭さけ
させぬやうに木末の鞭をか打上口にか乗川伏の馬を
直すには馬伏は馬の心に任て伏て其侭おこさぬ様に四の
足をゆひて耳へ水を入痛様に暫水に伏てか乗なり
人のひさ過る所程成か谷後には縦馬を乗と不伏とも
河の中にて心を乗て馬を痛れはおこる事なし
一父母ノ手綱の事天地の手綱と袖返しの手綱共云ツ
ぞやり馬痿さしく馬苦渡する馬に可用左手綱を
御悔に取添て右の手綱を高く取てあひしらいて乗
へし
一違轡と云手綱の事はやり馬にか用左の手綱を
右へとり右の手綱を左へとりて轡の引手を口の内にて
ちかへて置へし
一はくり馬の事とちかねを弐左右の前足膝に駈付て
手綱を轡の左のくわんに通して又右の轡のくわんに
通すへし左右の轡のくはんに置たる手綱の末を手綱
と同し長さに指くつろけて手綱に取添てか乗
一如何にはやる馬も前足引つゝるし間は今り止日也
一はやり馬過たる馬をはせはき庭に乗如何とも閑に乗て心を
しつめてあし立へからす若広所ニて乗共弐ついちの
はた坂なとに面を引向てかいおり〳〵閑にか乗かけ折時も
馬物に添は其方へ折也馬しつよりたらは時々足をも出し
荒々とか葉もりはつる時は如何にも静に乗而むきしつ
まる時おるし也
一諸結ひと云手綱の事はやり馬にか用轡の左右のくわんに
手綱を壱筋つゝ付て馬の左右の前足ねに結ひ付て
かけ出してはすへ〳〵一三を乗て馬をしつめてあゆませ
〳〵すれははやり心なり
一騰馬の事騰時手むきに随而左右の間へ打下様にして
手綱に手を添て立時おもかひにても水付に而もとつて首と
もなれは必馬を引かへす也
か折おもかひとらぬ方の鐙をはうけてふむへしまむき
一雁馬の事おしかけへ手綱を折やて左右の轡ノ貫へ引
通して左右へ分て上へ取て馬の首のさかる程詰てしり
のかみの上にて結てかけ折縄返しを乗て馬あかるとき
行さきの鞭をうては無騰事
一又騰馬の事細手綱を轡の左右の貫へ一筋宛付而む分
かひと馬との間より引通して左右の腹帯に結ひ付
乗直すなり
一又あかり馬の事下腹の腹帯にとちかねをつけて手
綱を左ノ杏の貫に結付てゑりあひより腹帯のとちかね
通して前へ引出して右ノ轡の貫に通して左にては
手綱を取右にては轡へ通したる手綱を手綱に用詰遊
るしをして掛折縄廻しを乗は如何成あかり馬も
直るなり
一二轡四手綱と云事勝馬にか角二轡と云手綱を
三に取てからきわに折かけて口の内ニ而わなへ手綱の
はしを引通して一筋をは左の轡の貫に直して
一筋をは右の轡の貫に通して手綱のはしを一に
取てゑりあひへ引通し左右へ分けて上へ取馬の頃とし
下てしやみの髪の上に結て乗なり又四手総と云は手縄
の中をかうきわに折へて轡の左右の貫に有して
鞍欠通して手綱に取添而乗也又強騰をは手縄を
ゑりあひへ通し左右へ分而上へ取て手綱に取添ても
のるなり是を四手総と云なり縄廻しかけ折をしけ
身のれはあかる事するなり
一馬勝と云手綱の左又鷹馬或は笛のねをそうして向
一口強人引抔にか用腹帯の下腹にとちかねを付て
手綱を通して両のはしをゑりあひより前へ取て
左右の貫に通して左右の手綱に取添てかけ折
一縄としを乗はのりしつまる也是は我事の縄つかれ
一鷹馬に鞍下と云物有兼て打て五寸四方に輪の様
して両方に二ゝ花足を付へし足の長さ一寸れ
是も鞍の前の馬肌に緒を付て結付て馬のあかる
時は前にかけて左右の錠を強踏手綱を下て
か乗又はぬる馬にしは此かねを後輪の馬肌に駈付て
馬はねは後輪にのりかゝり尊のくひを引上て廻し
こめて乗ははぬることなし
一級馬の事先馬を柱によせて鞍を置馬の左に付而尾骨
を上へつよく引まけ〳〵すへし又左右へも引まけ〳〵
繁くすへし引なやして後尾をはなして鞭を打
はつしさまに打て見るに尾を引こまは末はねへきと
知て名前猶尾を引きやして鞭を打に引こますは政
間敷と心得るか乗
一毀馬の事獣の尾はさみのつほに手綱を引通して
二重に手綱のはしを引揃は尻足弐のあひを下腹へ
取て又前足のゑりあひを前へ引通して左右へ分ケて
上へ取てしゆみの髪の上にて馬を詰て聢と結ひてかけ折
縄廻しを乗は汲止なり
一駅馬の事おもかひの下を三尺計の初手縄に而口望割て
しかと結ひ付て乗は馬汲事稀なり又舌を結ても
乗ははぬる事稀なり
一はね馬の土也またふりを長さおとかひより鞭にくらへて切て
左右に緒を付てまたぶりの方を脇に打くはへて左右
の水付に結付今かた〳〵をは獣に結付て乗は服ぬなり
一四方詰と云手綱の大夫服馬に可用下腹の腹帯にとちね
を付て手綱を左の尻足の小うてに結付て腹帯の
とちかねへ通して又後へ取而右の尻足の小うてに結付て
か乗駆れは左右の尻足ひかるし間はねぬなり
一長挨縄と云手綱の事役馬に可用下腹の腹帯にとち
かねを付て左右の尻足の小うてに手綱を一筋宛付て
二筋を一筋に取て左右の輿護に通て手綱に取添かけ
折縄しヲ乗は無役古又
一退馬の事退時左右の間へ御廻レ辺籠テ末のほりの鼓又
桜かりの鞭を打てさしくつろけてあほれは先へ行なり
また返てのち馬を少伏て扇に而も鞭にても尾くひの
下をさすれは歩出る也また左右の尻足のからすかしてに
手縄を付て退時後へ人にひかすれは退心なり
一退馬の事へぬかことく乗と云退き馬を広き庭に而平地成
処ならは如何程も退る所を猶強く退かすなり馬草臥
たる時あほりいたしすへのほりの鞭をか打
一退馬の事退ぬ先に後をものに当而御何にも馬を退ら
かして尾骨を物につか勢馬痛むさかひに打いたし〳〵
矢はしさらぬなり
一退馬の事竹をあたしめて退時も尾に当ケ切付のはつれを
手の内の鞭にて御すなり是をはかせの鞭と云なり
一退馬政馬の事二重かわの通にかり腹帯を結て下腹に
とちかねを付る扨両方の尻足のうてにもとちかねを
一宛付て手縄を一筋宛結付て其はし越色二筋二重
かわのとちかねに通シて又腹帯のとちかねに通して
手綱のことく取而退時引しむれは頭引つられてむ
退事如此の拵に而縄廻懸折を乗は退馬其外曲馬抔不直
といふ事なし
一退馬の事獣の尾はさみに付ルかね有はり三かはもち
付てか乗退時敵のくみちかへを取而引なりいか成退馬も
歩出る也是なる秘説也さひ〳〵乗は不直といふ事なし
一山嵐と云手綱の事しさらぬ馬に可用口を引も
せすゆるしもせすかゝへてあをりてねす鳴をして
貴面の鞭をか打足立替はゆるすへしまた片手綱に
取て馬をかゝゑても此鞭を打へし又かましおくし
の鞭をも打へし
一退らぬ馬の事左右の手綱を取違て立すかして上候を
ゆり上ては下口へ引なかし鞭持たる者ヲ左右に立てさむか
山おろしの鞭と次第おとりに打さくへし其後目の前に
鞭をふりてみせて上口に当てしさらかせは退る也
一袖かくしと云手綱の事付相撲にか用乗時手綱をも
おもかいニ取添て袖にて目を隠してか乗なり
一付相撲の手綱の事舌を引出して轡の引手に取くして
乗は馬付る事なしまた馬を引たてみ両方の七寸を鼻
さはらの上にて取違てひつしめて乗なり又おとかいの
下にても七寸を取違ても乗なり
一菖蒲山と云手綱の土へ付て退江馬にか用手綱の下
を尻足弐にかけて両のはしを一にゑりあいより前へ取舞の
轡の護に通して馬を詰て乗なり
一中付相撲の手綱の事切付のはつれの左の腹帯にとち
かねを付て手綱のからきわニ通して馬の須の下にて
結いて左の護に通し高のくひを左へ打付て人にひかへ
させてか乗なり又鞍の手綱を右へ取て須を折ても可
乗なり左の手綱には手縄を持右の手にては手綱を取て
かけ折なわとしをしけくのりおりをすれは直る也
一大付相撲の手綱の事手綱を戴重取而からきわに打掛
て口をわりて口の内にてわなへ至ㇾて一筋宛左右へ取て
左右の書の護へ通して左の手綱をは馬の後へひかせ右
の手綱を前へひかせてしめ付て乗也はたまほりの手綱
とも云りいかに付る馬も付る事なし
一喉授一人と云手綱の事付相撲にか用長さ壱尺八寸
此内二寸は取所に用藤の鞭を先をたゝきて手綱に取
添て口わきよりむちの先をのとへやき入給りいかに馬も
のとを痛に寄て付る事を忌也其侭乗也付すまいの手
綱多シといへとも最上の能事也轡すまひする馬も此敵を
はつなに取添て口脇ゟのとへつき入て明時くつわはむれ
一打きる手綱と云事人引馬に可用引て行時鞭にても
扇に而も又はかうかいにても耳の穴へさせは留る也
引而行時手綱の左の手に片手綱に取て口当り尻輪に
乗居左右の錠を強く踏て行先の鞭を打は留る也
一雲敷と云手綱の事人引馬にか用也手綱を拝の下に而
左をは右へとり右をは左へ取送てもとをしむれはいゆる也
又手ニうたもしむるなり
一大幕と云手総の事人引馬にか用也手綱ニ而も可わう
の袖にても又汗ぬくひふせいの物を引行時馬の目に
掛て留る也又扇も開て目に当る也きねか袖とも云也
一夕煙と云手綱の土夫人引馬ニか用引て行時手綱のま
かりを馬の目にかけて引詰なすり曽にはゆるなり
一夕雀といふ手綱の古又人引馬ニ可用ひかれて行時敵を
抜出して鞭先進左の手に取て馬の目に引掛てすり曽
に御ゆるなり
一片鼻契といふ手綱の事人引馬にか用ひかるら時右の手
一綱を捨てたつかみの上より右の手を指延て左のひつて
のきにの手綱を取て馬の須を左へ引折て誅のねに詰て
留る也左右の間は人の得手によるへしこと成秘説なり
一諸鼻契と云手綱の事人引馬に用ひかれて行時
手綱のゆかりを中かみに左右なから捨而左の手綱の下か
たるを平須と咽の間より右の手を指延て左の手
綱を右へ引出して左右の手に而しむれは馬の口も詰ク
笛もしまりて留るなり
一諸詰と云手総の事人引馬に用片手に而は輿の霧の
房より上を取片手にては手綱の七寸のきりを取左へ身
をひねり後輪に乗居左の鐙を立左の掟を伏て口に
当りてか留右是も同人の得手に可寄
一撃斬手総の事人引馬にか用引て行時左にて右に而も
一我か得手によりへし左へ折は左の徒を立て踏付尻
輪乗居て右の手を左へ越而馬鼻さはらへ引懸て
轡の七寸のきわを左の手綱とひとつに右の手にてみしみ
取て引しめ馬の首を左へ引当也是小笠原流に我する
手綱なり
一黄昏と云手綱の事人引馬ニか用也左右のうてを指出
左の手綱を右へ取右の手綱規は左へ取違て尚も手
綱を短クとり七寸を鼻さはらの上に当りてか引しめて手綱
取たる左右の手にて左右の目を強おさゆれはいかなる
人引馬も留らすと云事なし人引馬には最上の
我説なり
一紙隠と云手綱の事人引馬に用紙を丸めて左右の耳
へ入る乗なりこれは物驚抔にも用也
一笛の根をそらして人引馬又あかり馬にか用左右の
あふみのはなの腹帯にとちかねを一つゝ付て手綱の
はしを結付て扨うるきわに打かけたる手綱の
上より取て手綱に用て乗也また下腹のはるひにとち
かねを付て手綱の中かうきわに打懸而輿の左右
の覆へ通して手縄のはしを一に取てゑりあひを通し
て腹帯のとちかねに結付るかうきわにかゝりたる
手綱を取るも乗なりかけおり縄としなとをのれは
如何成馬も直る也さほとふへの根そらぬ馬をは手綱
の端を左右の誅の根に結付ても乗なり
一上滝と云手綱の事轡をはみはつしてかいて出る
馬にか用手綱を短取そうてを指延て左右の手心
を高く取而轡を馬の下腮に引当テ一三のことく
拍子に随ひてちやく〳〵とあてゝとむれは拍子も
一揃て留也縦一三口のなき馬も尻足か能しき
とまるなり浪の下とも云なり
一鼻渡しと云手綱の事轡はかへはつしたる馬に
か用かけ出る時後輪に乗居て左の徒を立右の手綱を
左へ越て轡を鼻さはらに懸る左右の手綱を右手にて
ひとつに取て馬の頭を左へ折て昼は留也此手継え鼻渡
しとて秘する手綱也うちきる手綱と同心也又手
綱のまかりを笛に打かけてしめても包又手綱
の左をは右へとり右をは左へ取而引手を鼻さはらに引
懸ても留なり
一手綱とけたる時馬留る事とけたる方のおしかけの
房を取て留むれは馬能とまる也
一無養てつるもきニて走事有是を留る秘説也むな
かいをほときて馬きこるを鼻さはらへ懸而留有伝
又右の手ニて立かみを取てさかり左の手にて馬の咽筋
をしめてかつ白しめられて尚成むまも是とまる也
一岩除と云手総の事かけ岩へひかれて行時可用
右の手をもつて鞭の組違を取而ひぢにてさらすをおし
それを力にして左の足を右へ越て我面を馬の尻の
方へ向て折立也此手綱は岩除とて小笠原流に秘する四
手綱のうちなり
一結雁と云手綱の土也又内藤流に秘すか手綱なり七日路
八日路の遠路をも一日二日かけ付て行共馬具
切ぬ手綱也先地乗行要なり凡如此なり
此かと〳〵にて息つかすへし
此かと〳〵にて息つかすへし此ほと〳〵にて息つかすへし
もとくたく
爰にてすへきりて馬の息をつかすへし
-三-三-三-三-三-三
此のことく乗也此心は或語式折むくるかとにて馬の息
をつかせんかため也同又直にかけすへて轡ゑしやくをさせ
てかけ〳〵する地哥一段秘事也是は細道抔にてかな
地乗なり半町はかりかけては息をつかせ〳〵する也
いかにも馬をそろ〳〵と静にかくるなりあらけなくは
かけぬ也何も地乗行要也若又馬すくむ事あらは
馬の左右の夜目の上かとのはつれを少血の出る程にたて
はりにさして乗はいかにもすくみたるも頓而直馬也
少すくみたるにはかうかい抔をもつきて夜目のまんなか
をあたゝむれは直る也是まては地乗の内なり
一結雁の針の事名をちらと号する也最上の秘説也
針の立所の事馬の舌先より手一束計置而初は少立而
か乗魚たり心はつき返し舌先を聢取る通也馬痛而万
ひのけ引野たて針につかへは舌きるゝ事有横針に
つかふへし血たり止は息きるゝと心得而何ヶ度もつかふ
へきなり縦息きれたる馬成共此針をつくは乗也
一日路乗而自心きれたるに此針をつかへは又二日路乗也
一二日路乗而息きれたるに此針をつかへは又三日路乗なり
但此針の徳に而乗共息切たる馬は終死する也然間初
より地乗をも能心得而針をつかふて息のきれぬ様に
可乗なり極無上の秘説なり
一結雁の薬有か人参を粉にして女郎花白き味と
等分に粉にして甘草を煎しそれにてねりかため
丸さ栗程にしてあらめにて包テ其上を苧縄をもて
からけてしかとゆひて轡のはみのくさりに結付は乗るち
一高山を上ては上より谷へ馬を引向て休る也是も結厚の
息合の一なり
一野山を乗馬をつよく責て馬息つき悪敷は早く人の
付るかね一つゝ斗飼へし秘説なり
一汗あひと云手綱の事馬も遠もかけよ又は野山をも
のれ汗あひ不知して乗は必馬も損又病也一汗二汗
三汗と是ヲ云り一汗といふは馬むなかひの辺に汗をかき
て其汗流て前足の爪へ流かゝるを一汗といふなり
如此あらは少馬に自心をつかせへし二汗といふは馬の事に
汗をかきて毛先へ露の様に上事是を二行と云
三行とは目のまふたにたまる事有是を三行言也
此時必々可休なり何もう此なり最上の秘説なり
一桜狩と云手総の長又気口強き馬にか用両方の手綱を
左右の鞘に入る上へ引通して誅くゝ手綱をせかせ
て乗なり左右へ手綱を今のことく引通シテひとつ
に取ても乗なり此手綱小笠流に秘する四手綱の内也
内藤流ニ而此鞘へ引通して小指ニかけても乗なり
然に小指手綱と云也
一扣矢の手綱の事後驚してかいて出る馬に用へし
手綱の長さを見はからいて馬の頭を引詰る程手総を
一結むすひて敵の前輪の左右の手かたニ掛る也馬かいて
出る事なし此手綱は跡部孫三郎狩して夜に入帰る
時小篠原に而跋に追れたるとき此手綱ニ而射召たる手綱也
一小笠原流に秘する四手綱の内也又手綱ヲ一結ひ結て
左の手綱を右へ取右の手綱を左へとり違かくらの
前輪の左右手かたニ懸て置也是は猶吉馬つまりて
働事なしまた手綱を左右ノ手かたニ一まとひまと
ひても置なり長さによりへきこと也又鞍の見入
より手綱のまかりを引出して前輪の手かたニ掛ても
する也此時も手綱長けれは一結ひむすふ也是は何も
秘する手つななり
一糸にかくる手綱の事平須なへて片口成る馬の留らぬは
左へかしらなせして拍子ちかはゝ常にはなゆる方の手綱ヲ
引立而頭なけぬ様ニ鼻さはらに当テ百過其時はか様に
乗共強クなへて頭を投ふる馬乗ぬ也但杏のくらみを
強万へ引出して投振弱き方ノ口を轡の鏡ニ而引詰而
常の一三のことくにとむれはいかになゆる馬もすくに
留るなり秘する手綱なり
一十文字と云手綱の事気口強き馬御手綱に而乗也
手綱を手の内にて鞭十文字に取違て其違めを手の
内に持て手綱の長さを能程に両方へまかりの出様に
真緒に結テ其むすひめを手の内持てか乗いかに気口
強馬にも手綱のさるゝ事なし是は十文字と云也
一むがひ緒と云手継の事気口強き馬に見手綱ヲかん
左右馬とむなかひとの問へ懸て上より引返シテ手綱を
むなかひへ懸而乗也また鞍の前輪のむなかひに立し
一巻にも乗なり下口なとの強き馬を責に乗なり
内藤流には桜狩と云なり
一山陰と云手綱の事気口強馬に乗也鞍ヶ前輪の
見入江手綱を通シテ前輪にせかせてかゝへて乗なり
袖の下共云也
一山越と云手総の事氣口強馬に弓抔持而乗時用也
手綱を右の手に十文字ニ取而左右の手綱を弐三もちらか
してもちりめを鞍の前輪ノ山方に引懸而前輪の
内の上敷に右ノ手を押付る様ニして片手綱ニて乗なり
山形にせかせて乗なり
一壺もちり弐もちりと云手綱の事是口強馬を乗
直時かしゆる手綱也左の手綱をは右へ取合手綱をは
左へ取違てかしゆれは手綱に力有而馬早くお
るしなり猶強をは弐もちりの手綱ニ而か乗如前かみ
中ニて違テ鼓手形ニ乍左右引かけて前輪の内ニ而
又引返かゝゆる也是は弐もちりと云也
一屋里手綱の事角の口を引時馬強テ手の内ニのさ
るゝ時手綱をむなかひに取添てむなかひをもに
してかゝゆる是も秘する手綱也
一おれ手綱の古也著馬のくらをも不置人をも不乗
百曲ある馬を此おれ手綱に而馬をなやかしてかな也
赤ふくと云魚を粉にして馬の目に少ひねりかけ
吹もかられは馬心を失忘然となる也内藤流に秘する
手綱也あかふくと云魚はふくノ内に吉君といふ人ノ
喰ぬ若なり
一干竹と云手綱の事気口強てかいて出る馬に可用殊に弓を
持而乗手綱也左ノ手綱を二重に取て弓一巻まきて
乗はいかに口強キ馬も引而出る事なし縦弓なけれとも
此心得ニ而弐扇または手の内の鞭なとに巻かけて乗は
一如何に強馬も敬様に覚而乗也秘する手綱也千金共迄
一人引馬ニ者行先の鞭をか打行先の鞭とはふりかみ
より鼻さはらへかけて打ヲいふあかり馬にもか用也
一乗くひの馬むかはきノすそくふ馬には波枕の鞭を可打
浪枕とは上口ひる下口ひるをかけて打を色又土喰馬
瓜かふる馬ニも此鞭をかり
一馬たけき馬物具驚く馬には山風の鞭を可打嵐とは
鼻ノ上をいふはなの上下をかけて打也波の上と共也
一級馬には鏡の鞭あひのまくらの鞭か打鑓とは左右の口脇
なりあひの枕とはむなかひの引廻し胸へて打を云也
一車驚の馬具足驚の馬には菊坪の鞭をか打菜坪ノ数
とは左右の耳の根なり
一気道にふき馬物を見てしさり馬川伏の馬には梢の
鞭をか打梢とは左右の耳さきを打はす様に打を云
一黒出はねの馬ニハ相鞭を打相とは左右ノ年のあいを云也
笛の根をそらして面を上テ行馬又しさらぬ馬には貴面ノ敵
をか打貴面とは目の間を打を蓬莱ノ歌ノ歌共云也
一馬場切馬又手綱を越頭なくる馬には面影の鞭ヲか打
一面影とはかま骨懸而打を云ひやうもんの鞭共いふ也
足次遅き馬にはせんたんの鞭をか打せんたんとは左の
さうつを打をいふ也越の歌ともいふ也
一くら高馬には早めのむちを可打
一かけふみの馬には友君の鞭をか打友着とは左のからす
かしらを打をいふなり
一鞍級鐙驚ノ馬にはさんこの鞭とつこの鞭ヲか打さんことは
腹帯のゆひとなりとつことは下腹なり力革七寸
を取て鐙のはなにて上様に前へわけて馬をしつむる也
一前うたかひ橋すまひの馬にははかせの鞭をか打はかぜ
のむちとは弓のうら答鞭の先を以テ下肱ヲ敷こに
つき其後杏ノとちかねに弓の筈ふち抔を指入テ
前へ押而あほれは行ヲ云也
一しさらぬ馬又足のきかぬ馬にはかしにおろしの鞭を
打へしかしまおろしとは前足膝節を云也退らぬ
馬には草かけの鞭をか打草影とは前足の爪きわ
を云なり
一退馬には末のほりの鞭をか打末のほりとは左右の尻
足の沓ゆひノ節を打を云村雲の鞭とも云なり
一退馬には桜特の鞭をか打桜かりとは馬の頭を左右
間へ引折而鐙のはなにて下腮を上様にけるをいふ也
扨馬を頂たれは行也
一松渡舟乗相撲するにはちやうの鞭をか打ちやうの鞭とは
前足の膝節弐寸計下ヲ云なり
一同様相撲惣而何にてもゑすみて先へつきやれは能程
の馬は行なり是はさす手綱ともいふなり
一一沼渡また駒のひれたる馬を遠はせするにはみたるし
鞭をか打起るゝとは左右の平須を打を云也いち
いての鮫ともいふ也
一馬物に喰付候はなささる時はさんかの鞭をか打さんか
とは鼻の穴へ鞭の先をつき入候を云也又耳の先を
喰切程強く喰時ははなすなり
一一頭下る馬には波の下の鞭をか打浪の下とは下総を
打をいふなり
一思かぬる馬にはひはいんの鞭か打ひはいんとは左者の
股を打をいふなり
はやり馬には大きもの鮫をか打大きもとす腹
帯の緒とを打を云也馬しつむるなり
一行馬を留むと思ふ時はいんとうの鞭をうつへし
〽いんとうとは前足の根より膝節懸て打なかすヲ
いふなり
一内藤流には最上秘する手綱なり相伝不可有縦
轡をはみぬき手綱も切る了簡もなき時に用
手綱なりむなかひを取て其侭両方の手にて取候
馬の咽へ引懸て留る也正敷一足もさきへ不行
可触にて
大坪流馬方御執心依不残従山川清右衛門殿
我等相伝之正本写進之者也
明暦三年
雲霞集下
八下
雲霞集下
馬を貴人の前にてか引事式袋の時は裏うち
のひたたれにてか引又は小すわふにかゝもか引ひたゝ
れの色の事は不定により白ひたゝれを用儀有
へし烏帽子かけなしひたられのそはを高々と腰
にかいてか引なり手綱をさして食人弐人して引
出したらは馬を引て請取る手綱をとらせて一人し
引て見せへし左の手にて右の水付を取るほう見に
指付右のては手綱のまかりを輪に取てか引馬
頭をさけは口にあて引上引手にそはゝ口に当りてひつ
すへへしのけひきて退らは右の手にて片手綱に
まりを取而指出して口に当りしつめて取よりて引し
一馬に手縄を指て弐人して引而出る時は手綱の端を
からきわに打懸テ頭の下にてむすひ雲の左の鎧に通して
引也手綱取而引ものは如例式馬の古領方へ立添て引也
手縄取たる者は左の手を指出して手綱を取右の手に而
手縄の末を長く輪にまとひて取而馬に詰て引也此時は
手綱取たる人は上手也手縄たる人は下手也又かうきわ
手綱を打屋すして轡の左の護に鎮付ても引也貴人の前へ
引時は手縄をとらせて必一人してか引也
一手縄の事うちませ本なり白黒木三宮たるへし
此時は却にてする也緒を染而色〳〵に色をする事略徳也
但白き手綱黒き手綱をは用来る歟子細は白する時は
布を用なり
一馬を請取時は馬と貴人との間を不可通馬の後を巡りて
よりへし扨引ての右の方へ指寄て轡の水付と左の
手綱曲を左右の手を指出して一度わか取又貴人
引たらは引手の後より寄て馬と引手との間より
可請取なり
たてすな
軒
□
前如此おしか入
たてすな
是は馬の面はかり御目にかくる時の義也御所様当方
御成之時一家の人裏打のひたられを着て御目に懸ケ
らるし也其時は門の外寄別当引入るを門の内に二家
の人請取て静にあゆませ馬の面を引立而四ツの足を立揃さ
せ引手の右の足をひらきて馬の右に立添而面に掛
御目にておし入るなりまた別当請取御入る也其時は門へは
不知遠侍の方へ押入候也是は当方に限たる義也加様に
面を御目にかくる事軍陣におゐて是を用也
□□□□□□□□
軒
五前
一前
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
二前
此おし入へし
か様に四方懸御目廿文本儀也先面を引立て四の足をよく
立揃させて引手の右の足を開て馬の右の脇に立落て面
を御目に懸て其後うしろを懸御目て其後一廻しに
引廻して左の方を御目に懸て又始のことく馬の面を引
立て身を開て馬の右に添而面を御目にかけて扨馬の左へ
押入也此時は面を両度に懸御目也
軒
四前
一前
二前
如此押入るなり
下兵
如此座敷の左へ身にひつかけて入共又馬数多時二疋め三疋めら
か引なり此時は馬の左をは懸御目にぬ也押入時押手の方を
御覧せらるゝ様に静に押入也引様守前此時も面を両度
御目に懸けなり
軒
四前
二前二
民押入候也
此引儀はうしろをは御目にかけぬ也軍陣とか引給前
此時も面をは両度御目にかくるなり
軒一前
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此押入るなり
民引様軍陣にてか引別たる秘説也面をは歩足にて懸御目て
扨馬の左を寄出る足ニて御目に懸て其侭身ニ引懸る座候
左へ押入給り
一馬をも人にのする時は馬を引立たる人には其侭馬をひかへさせて
一余人馬の左へ置て右の手にて手綱を敵坪に懸らんの手にて
おもかひにてもむなかひにても取て右の手に而錠を押へて置也
一人してひかへたる時のするには馬の左へ立添て左の水付を
おもかひに左の手にて取添て右の手にて手綱を襲に
懸て左の錠を右の手にて押てのする也
一主の前にて庭乗する時主の馬に而も私の馬にても敵も私の
成とも沓をは〳〵へからす素足にかゝか乗
一主の馬を重の庭に而乗共主見物なき時は私の鞍ならは
沓をはきてか乗乗半に重出て見物あらは馬よりおは
沓をぬいてか乗
一主の馬にても私の馬に而も主の鞍置て乗時に陰にても沓を
はくへからす
一主の鞍置たる馬に乗時は鐙に少手を懸て乗也
一鞍置馬に無時は昔はくつむかはき鞭ゆかけをいたして
一乗ける也當世は左様の古也なしのれとあらは畳紙を
取出し扇を抜たせう紙の上に置何にても置て鞭を
腰にさしはかまのそはを腰にかい指寄て何となき様に
腹帯を動してみるに弱クはしめへし又水付を取る
見るよきほとにつめゆるして扨手綱をかけさせて左の
手綱をは前輪の左の手形にとりそへ左の手にて
扉輪をおさへあふみを踏てか乗くらなをらは取る前へ引
出して馬ひかへたる人手綱をかくるを取而能取定て御
略たるかことくに足をむけきひすにて馬をはさむへし
乗果るおりさまに手綱をまへ越てをりたるもおり
後こしたるもくるしからすまたのりたる時手綱をかくる
時左からかくへきにも右からかくへきわくはたせ馬の時は
さたまらぬ也是は引手の心也又はた勢馬乗時刀を
置而乗人あり大に有間敷事也
一馬にかな姿の事錠をはそうとうのしゝにふんつけよと
云り錠のはなを少ひらきて足の大指を分而徒のかくを
踏へしきひすは舌先の中へすちかいにふみ入御きひす
より足こふらにて馬をはさみてしつかに乗居腰寄上は
すくなるへし膝のつほみたるは見にく己少ゑませへ
馬をかけいたさん時は如何にもかゝへて前輪に少かゝる様に
して出すへし顔持は遠く見るもいろし余に近きも
わろし馬の年のあひより一丈斗先をみれは顔持能琶
腰ゟ下は五六を弐本おりたてたるかことしと云り手綱
の取様は乍左右大指と人さし横との間へ取矢橋に懸而
うちへ取る四の指にて二重にか取手綱あいのことは手綱
取たるこふしのあい七寸たるへし但馬によるへし
手綱ゆとりの有もわろし又つまりたるもわろし
ゆる〳〵とか取但是も馬の口によるへき也こふしはう
つむきて左右同通也ひち尻は身よりこしろへふへこ
出又身に付たるもつろしのきたるもわろしたゝ
見よき様に可持なり
一かゝりを乗事秘説たりといへとも絵図に印置物の
かゝりを乗時は鞭をさらぬ也其謂は木に鞭をあてしが
ためなり殊花紅葉木のまへらの雪抔に当て敷こと
あれは乗手の大成ける也惣而木に馬乗かけ枝なと
をおらしてはちじよくたるへき也
祖作程誰
○
かゝりにてさしよりて
軒
一福馬馬に乗時は御止よりて
〇か乗なり
祖作
軒
祖作
〇〇〇
祖惟
如此よりて乗たるはわろし
但誰
○○○
松作
軒
○
馬
○
。
○
○
軒
馬
皆松余用
○
○
○
○
軒
し
○
木
馬
木
木
木
木
木
馬
木
木
四本をこめて乗時は如此也皆松皆柳植たる庭りても
乗様おなし事なり
ね
桜田
馬
軒東向
春
狐
柳
之
て〳〵
軒両向
桜
馬
桜柳
松楓
夏
軒西向
柳楓
馬
秋
桜松
軒北向
楓松
九
馬
久々
柳桜
一四本かしりにて四季の乗様如此春は桜を除夏は柳を除
秋は楓を除冬は松を除て乗へし其季より木を
賞翫する義なりとなた向の庭にてもあれからりの植様は
いかにもうへよ四季に賞翫の木を除て置へし但所様多間春
桜をこめて乗事も有一簾に不か有口伝あるへき也
ても
木
木
木
木
軒
木
馬
木
軒
馬
木
木
木
木
木
木
軒
馬
木
木
馬
木
木
右此四つは何も木三本を如此一簾哥也春は花夏す柳
秋楓冬は松を除て是を乗也二簾も三庵も時足に
よりて乗へし猶のれと所望の時は又二篇も三篇
もかななり
木
木
軒
木
木
馬
木木
軒馬
木
木
木木
馬
木
木
右の上つは何も木三本を乗たる也縦三本の内に四乗
の木有とも除へからす但はつして乗世の内に四季
の木あらは尤か然
木
木
此哥様かゝりを打出
してそとにかゝも乗
し
軒
かうのなき所にても
軒馬
木
木
乗なり
より
軒
木
馬
木
木
木
此乗様かゝりの内に而
乗又かゝりを打出し
木
木
てそとにかゝも乗かゝり
のなき庭にても乗也
軒
軒馬のなき庭にても乗也
□□□□□□□□
木
木
て
軒
木木乗様口伝前に同し
馬
木
木木
木
木
一木を弐本乗時はに此乗也
軒
木
木
木
木
木
木
木
馬
馬
軒
軒
木
木
木
木
木一本乗時如此乗なり
木
木
木
木
木
馬
軒
馬
軒
軒
木
木
木
木
□□□□□□□□
軒
木
木
馬
木
木
軒
木木
木
馬
木
軒
木
馬
木
木
木
軒
木
木木
馬
木
木木
軒
木
本
にけ木をかゝり近く
木
をくはへて乗物也
木
木
かゝりともいへり
木
木
軒
木
木
老君のかゝりとて懸
木
おなし庭にならひて
木
如此ある事有其時は
木
かやうにか乗給り
八本かゝりとも云也
木
馬
木
木
木
木此乗様木をはつして
の乗なりかゝりのな
軒
馬
き庭にてもの事なり
木
木
本本
本本
木
木
是もかゝりにて木を
馬
はつしての乗様也
軒馬
判馬はつしての乗様也
木木
→本
木
木
此乗様も木をはつし
馬
軒馬ての乗様也又からりの
軒馬
内にても乗なき庭にて
木
木
ものるなり
木
此乗様も木はつし
此乗様も木はつし
軒
ての乗やう也
木
木
軒
馬
此乗様は何も木をは
つしての乗様なり
一是は妻戸又細ク明所にて興ふかゝ御座の時は如此意也
軒
木
本
木
木
軒
木
木
馬
木
軒
木
馬
木
木
木
一右の三つは何れも雪の庭にて乗へし弐篇とも乗事
不可有唯一篇跡の能見ゆる様にか乗冬の雪には
松を除て乗春の雪には花を除てのるへし
但のり可う口伝有之
大坪流馬方御執心依不浅従山川清右衛門殿
我等相伝之正本写進之者也
明暦三年
宝暦九年十一月迄
本庄信右衛門
正路
豊島忠左衛門
政房
改善方正
1956
一
□□□□□□□