柳幕魁雙紙

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歌川國貞畫
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場所: 江戸
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歌川國貞畫
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日本語
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辻岡屋文助
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ヤナギノマクサキガケソウシ
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東北大学
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
未久 柳組 狩 第4 国松堂梓 さう } 長作 三福 貞画 坂元金杉堂 しよへんのじやうし 初代官 柿の庶人冠双紙 柳 まく 料 双紙 初編 上之 巻 金松堂 寿梓 為永瓢長作 一寿翁国貞画 庚三 院本に柳の阿柳がうへを綴りて。三十三間堂の棟の由来と外題せしは。 ○世によく俗の知るところ。夫を一枝仮筆に。這所に千植のさし柳は。 門下と言はんも烏滸がましけれど。戯遊仲間の瓢長子が。ほんのおも ちやの手ずさみにて。書ぶりさへも最青く。今を芽生の若木なれ ども。節くれ立し僕等が。愚作には勝るよしもあるべし。願ふは四方の 看官。雨露の恵みを給はらば。稍大木の数にも入りて。芽出し柳 も後つひに。棟となるの時さへあらん。といさみことぶく魁双紙 連功名做させ給ひね 甲寅の季春新販 為永春水誌のつ 十一月十一日 津島の 家臣 大江の 太郎 惟光 柳の 楮 林 柳の 柳 女夫坂連理 ○三浦上総介 実は 吉州 信夫の八郎 武寅 女六部 妙典 十一丁目 山王考奉行 仲国の 室和歌倉 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 兵庫 表11 親義 津島 十二日は太平次守を横 吉田 こん家か島1津 農士臣」家の場 太平和五十年代表長屋家の 鬼衣 よみはじめ 御くらうせんばん〽これはく岩淵髭うぢ そのあいさつはあとでのことかねぐしめし よみはじめ熊野のまのやしろのがく どうまへこゝにきかゝる二人りのさむらひ〽イヤナ二 あら木弾正ぜんどのおはやい御しゆつし あはせしとほりしゆじん 義親ちかをおしたをし 御しやていたる義澄ずみ こうを津島新の かとくとなすときは われ〳〵とてもりつ しんしゆつせそれに まうしつけつなぎし つき禁底院よりの ちよくめいにより よしちかおふせをかう むりて三十三げんどう こんりうにきりたく はへしあまたのざい もくいかだにくみて いわ田川に口は今 つなぎこれあるを さるすべりの 岩松 いふひとりの杣まに 下〃一一 みやこの けいせい あまたよび よせかみをいさめの かぐらのもよふしその けいせいにうちまじり うめぞのびめもきてゐる□おやこはいふ おやこはいふ やうすそれとたしかににらみにおよばず忠 おけばこれをおちどにため第だてする大江 よしをおしかたづけるせつしやが惟光おほそなら 手だてまづそれよりもさし びに若浦□□ あたり鬼切丸おふきりのかの三之丞此筋も 一トふりこれをこつちへまきしゆくんの手まへ あげんとねこじたどう八といふいひわけなくせつ ものに此そかにそうじを ものにひそつにみつじをいひふたなすはしれた きかせぬすととらんとしたりし かど横曽根籠おやこがかたくじやまはあるまい まもればこのこといまだとゝのはず これにはほとんどとうわへいたす トいふにだん正うちわらひ〽その ことならばきづかひむようけふの まつりをさいわひにかやう〳〵にたばとしは二八のいろざかりそのあいけう かる人ふう。な。なにりてんかとこゝに かるくふうこな。なゝかてんかとみにに十平次はづかしながらほれ申もた くちさゝやきしめせばうなづきて〽そんなにとぞきでんのはからひにて なら上使ばうといつはつて一王おとせつやがつまにくださらばせう たかし人やきく今いひきかせしわがも ろみしゆびよくいづたそのときはよこぞね いひわけなくせつ ふたなすはしれた ことさすればほかに じやまはあるまい まもればこのこといまだとゝのはず〽なにさまこれはよい手だてそれに これにはほとんどとうわへいたす トいふにだん正うちわらひ〽その ながらきでんのいもとご卯木などの としは二八のいろざかりそのあいけう に十平次はづかしながらほれ申みた なにとぞきてんのはからひにて せつしやがつまにくださらばせう〳〵 世々のごかうおんなんとでご ざるトさしよればだん正はつぎへ 生刀 なわをこと〴〵くきりながさするわが けいりやくくだんのざいもくなきときは みやこよりのむとがめ ろうむりよし ちかはたち まちじめつ これにつけて もさまたげ なるはとうけ のいちぞく冠者 為義くわんじや きやつをもしゆ びよくもろともに 〽おしかたづける けいりやくはこの いわぶち 十平次が もう 一けし につきためよしがはからひにて ことこそ あれかのためよし は日ごろより仲 国施のそく女梅園 姫路ばいとわけあるよし をうけ給はるしかるに こんにちとうやしろなる くまのごんげんのさいれい かたよりして〽御上使さまのおんいりとよば はるこゑにたん正が〽もはや上使のじゆらいと あれば別当ぶかたにおもむきてなにかの手 一つかふいたすであらうきでんもかならずぬかりなく 〽いさいしようちいたしてござるせつの しやはこれよりうめぞのひめをめつけへば しだいに一トせんぎ〽はやゆきめ 一の巻ゟその巻りしもはるかあなたの され〽がづ あはせていわ ぶち なききでんのおたのみしん上し つゞきうちあんじ〽まことによび たきものなれどもいもと ながらもあのうの木 はおくがたきこのまへ さまへしさいあつてさし あげたれば只今にては なにとやらせつ しやがまゝにも あいならぬ しかしこんどの もたつみが しゆびよく いつたそのとき はともかくも していもと をもきでんの のぞみに まかす であ らう 〽しつ ないこれでござると 手をさげてしきり によろこぶ二の巻へ らばせつしやに くださるとな そればせん ばんかたじけ あら木 右と左りへ わかれゆく すでに上様と 大いりくる 上使のけんへい一 ふたりははつと よばはるこゑに 手をつかへ がつきつしたの べつとうかたの 〽御上使さまには ひろざしきに 大江のこれみつ あら太だん正 両人でむかふ むかぶよりしづ〳〵 ごくらうせんばん いざまづこれへト いふほどに上使はすこしゑしやくして〽それがし ことはきやうけのさむらひ三浦から上総介のすけ といふもりやくめなればまかりとほるゆるしを 息力 をめさ れよひ いゝもあう けのせき にざを つぎへ 鬼ネ つゞきしむればとれみつは つゝしんで此これがしことはつしま つゝしんで〽それがしことはつしま のけらい大江太郎これ光とて 身ふせうながらしゆ人 のみやうだいじやういの おもむきわたくしへ おふせきけ られ くださる やうひとへ にねがひたてまつると いふに上使はめにかどたて 〽今日くまのゝさいれいといひ ことにはかねてしれたる上使 よしちかためよし両人とも とくにもとうしやにさんけい してわれにもたいめんなすべ きにあまりといへばそりやくの ふるまいきりな がらその ほう 名代 たい たる らへ お も むき申 きかせんその かみみかどのちよく めいによりよし ちかのいへのちやう ほう源家かんぢうだいの 白はたをためよしにあづけ られ又ためよしがいへのちやう ほうおに切九の一トふりをよし ちかにあつけ給ふとはこれ 両家あいたがひに心ざしを とりむすびみかえ忠義 をなさしめんためしかるに ちかどろよし ちかにはがいに ちやうじ みかどへそ かやくのふる まひある よく又ため よしには だじやく にて身もち ほうらつ ほうらつ なりとの きこへざす ればくだんの ふたしなも いかゞなりしや 心もとなし まいねんくまのゝ さいれいにはかの二タしな □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ をしんぜんにかざりつく るの古例おいもあれ ばそれがしとうしよ にはせむかひかの 二がしなをぎんこの 二がしなをきんこの うへ一トまづみやこへ もちかれとある 八 しやうい とく〳〵ふた のおも むき かくの とほり てしなさし いだせトいふ ときあなさ の下まより 〽げんけの ちやう ほうしらへ はたを しが らみ 鯢衣 いできたるかいどりすかた のひとりの女せきにすく みてかゝらをさげ〽わた くしことはためよしがけ らい進んのくらんどが つまのしがらみおつと くらんどみやうだいに ぢさんなしたるげん けのみはた〽すりや そのほうがしら はたをぢさんな いゞきいたしませうトいひいゝしづ〳〵 イヤナニ御上使かづきの助さま おきゝのとほりの女が せんぎなにとぞ ひめかひめならぬ かくもらぬ御目で こかんていひと へに ぜしとまうす のかしてよし ちかゞあづ かりのおに きり九の きり九の ひとふりはト ひとふりはトいふをりしもにはかにもの おとさはがしく〽あやしき女たちをれと 二八ばかりのたをやめをおひたて〳〵 いでくるいわぶちあとより二人りの こしもとがさへとむるをふり はなしとなたをさしてすゝみ よる「イヤナニあら木だん正 どの上使のごぜんはゞかり あれどもいかにもあやしき この女くまのやしろのかた いふにこれみつかしらをさげ〽その ねがひ あげまする トいはれて 上使はと むねを つき それ すみでためよしどのにあひ たいとこそ〳〵ぬかすを きいたゆゑひつとらへてぎん みなせどもなんのかのとて まことをいはずさつする所 この女すがたはいやしくいでたて どもものごしかつかうつま はづれなみ〳〵ならぬとりなり かのためよしとちゝくりあひ みやこをしのびいでしとある うめぐのひめにさういなしと うめぞのひめにさういなしと おもひしゆゑにひつたてとめし つれましてござりますといふに たん正うなつきて〽をゝ十平次 でかす〳〵そのばにおいて一トせん ぎトいふをしがらみおしへだて 〽しばらくおまちくたさりませ 見ればいやしきこの女中らめ わたしの しゆじんせんぎが あればこつちでする はゞかりながら くらんどが くらんどが そのみやうだい 四 ぞのひめとはそりやなにごとと いふにいわぶちめをいからし たる女ぼう しがらみ他 〽この十平次がにらんだまなこ ざういがあつてなるものか 〽とはまたなんぞせうこでも 〽とはまたなんぞせうこでも 〽せうこといふはためよしに 女の身にてあひたいといつたが なによりたしかなせうこ〽そりや ぜうこにはなりますまいよしや またためよしにどういふわけあり ものにもせよそのためよしは 家作のおせわ はかけませぬ なにほどにかばへばとてふぎは 天下のきついごはつとしかけた ぜんぎせにやおかぬトいふをこれ みろおしとゞめ〽おふたりともにあら そひむようこのうへはうめそのか うめぞのならぬを見わくるには 御上使さまこそあきらかならめ 甚切 梅 ばかりさし つまるむねを しづめでうち □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ わらひ〽われは しらはたほう けんをぎんみの ためにくたかし ゆくめ女の めきゝを いたせとは ちかごろ もつて そこつ せんばん 〽ても御上ノ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 使はきやう けのくわん にんかづさ の助さま なるからは うめぞの ひめは ごぞんじ あるはづ 〽ところを 身どもは いつこう ぞんぜぬ〽とは またなぜに 〽さればなり それがしみやこに あるゆゑに摂家 〽眩ぜいくわはいふに およばずてんじやう人に たれあつておもてを しらぬはなけれども をんなごときをいかでか しらん〽すりや世に きこへし仲くにの そのそゝぢよ たるうめぞのを ごぞんじない とははてなァ となにかこゝろ にうな づくおも いれ だん正は うち けして 鯉酒 つゞきごぞんじないとおつ しやるは おなさけ ぶかいご いちごん をんなが せんぎは はや れ ま でト いはれて おどろく 十平次 〽これはし たりだん正どのせつよくごれ までしおほせたうめぞのひめの せんぎをばはやこれまでといは せんぎをばはやこれまでといは るゝは〽はテなにごとも わがむねによめで しらすればいわ ぶちもせんかたな げにひかゆれば 上使はにつこと うちわらひ 〽だん正とやうが このばのとりなし それで身どもゝあん それで身ともゝあん どいたしたおもはぬ 事にとざんじのひま いりしでおにきりのひと ふりはなにゆゑぢさん いたさぬのじやきり〳〵 もてトうながせばこれ みつすこしすゝみいで 〽おにきり丸のおん もてトうながせばこれやぶるゝ みろすこしすゝみいで大江山〽ヤアト おどろく上使の ことはいましんぜんに かほいろこれみつ おぎりござればまへりそのまゝみを かざりとざればまつる そのまゝ手を さげて「御上使さま ちりをぬがつて にはおくでんへいら せられよじばかり ごらんにいれん にてたがひになにか 〽そうしてかぐらの おはるじこくは おもいれもいはず 〽申がのとくを かたらぬむねのうち かぎりといた 上使をはじめこれ光 せばそれまで しばしの御 ゆうよを〽しか たん正 かの 十平 らば七ツのとけい までおくの下まで 次も もろ きうそくいた ともに さんあんないいた せしたちあがるを しばしととゞめて おゝを さしてぞいりに さしてぞいりに けるあとにいぜん これみつが上使の のたをやめは おもてをうちまもり ほつとひといき つぎながら 〽はつかずみやがで 奴やうと した まへに いで〽おも はぬ事 ところを あな たの 図 にてとらへ られうき めを見 図お かげで たす かりし おれい はことば につく されぬ トいふを しがらみ おしとゞめ 〽もつたいないことおか しやるなまことあなさは うめぞのさま〽十二みづ からをうめそのとはト いふ手をとつてしがうみ がかみざへ なほし身を さげて 〽ひとには おつゝみ あそばす ともこの しがらみ になに ごゑん りよ 鰹初 つゞきしためよしぎみ とあなさとのわり ないおなりと いふ事もうけ 給はつてをり まするわたし のおつとくらん どはためよし ぎみのふだいの ちうしんご えんに いながる あなたしや ものわたしの ためには おしゆう もどう ぜん □ なに しにそりやへにぞんじま せうかならずおこゝろおか れますなしいふにこなたは 見るうへは今はなに をかつゝむべきまこと わらはゝうめぞのひめ ためよしさまの をよろこび給ひ〽そのしんせつを おあとをしたひ みやこのそうをあと になしづのむすめと すがたをやつしこしもとふたりに たすけられこのくまのまで きはきしがおもふおかたにあひはせで見 とがめられていまのありさまどうぞ そなたのなさけにてためよしさまに いまひとめあはせてたもト手をあはせ たのみ給へばにこやかに〽ヱヽもうあなた とした事がおきのよはひそりやなに ごとためよしぎみにはわたくしがきつとおあはせ もうしませうとはいふものゝなにとやらゆだんのならぬ右 蛙切 この ばのやう すあなたは ひとまづ このところを ソレこしもと しゆうおとも しゆうおとも してトいふに ふたりのこしもと が〽そりやがつてんで ござります さア〳〵はやう ひめぎみさま トせりたてられ てうめぞのひめ 〽そんならしが らみたの むぞよト ことばのこして こしもとに いざなはれツゝ いでてゆく あと見おくりて しがらみが〽思ひ がけないひめ ぎみさま なんなく おとして まづは あん しん それに つき ても あの 御上 一 これ みつ どのゝ うた の の 勺 はつ が 壱 やがて やぶ おほ江山 もしやそん なん御上使ト いひつゝつきへ □□□□ 十 いだき見かへる ひとまより やうすうかゞふ いぜんの上使 おほみあはせ うち おどろきあな たはひつしやり 瓢長作 春水校校 □□ ぬ たてきるしやうじ こなたはなほもうたがひの しあんもふかきおくざしき こゝろなら ずもいりに ける ○下の巻へつゞく 國貞画 初篇 二篇 釜淵水増石川一 三篇 花笠文京作 一勇齋國芳画 意衣八夾振袖 初篇 二篇 三篇 一筆季士英寿作 一鵬斎芳藤画 再会恋辻占 初篇 二篇 三篇 景斎英寿作 一松齋芳宗画 大柏浮名一曲 初篇 二篇 三篇 吉泉子英寿作 一猛齋芳虎画 がくやしんみち 地本錦画版元 地本錦画版二反 為永瓢長作 歌川国貞国 しよへんげのまき 初編 《書:《書:図書:図書:図書:図書:図書:図書:図書:図書:図書:図書館 柳の幕 さきか計 さうし 初篇のこ 為永瓢長作 歌門国貞画 辻岡屋板 上ノ巻のつゞ 十六三 ○別当所べかとう なる客殿燼のにはさき ちかくうるふはひきやくと おぼたきひとりの下べ かねてあいづの ゑきろの鈴木 をそでの うちより とり出し うちふるおとに おくのまよりあわ ひのふすまさとひらき ひそ〳〵たちでる 弾正ざん岩淵堂 かくと見るより 下べはさしより 〽コリヤおとたかしトおしとめツゝ さし出すしよぜうをうけとりて 〽シテ御こう上はなかりしや 〽たゞみつ〳〵の御用じよ ゆへお手わたしいたせと ばかり〽をゝそれでよし〳〵 〽ゑんろのところたいぎてあつたほうびをとらす 〽あなたはあら木だん正さま 十平次どのあたりに心を〽とゝろへ申トいふ うちにこなたはふうじおしひらきはじめをはりを よみはてくそのまゝみつしよをくわいちうなし 甚刀 おこれへよれ〽ナ二げろう めにごほうびとな〽ヲヽ そのほうびとらすはじ たちよる しもべを しもづを ぬきうちに みづもたま らずたゞ一ト うちそばにおどろく 五十一月次一こはなにゆへに このものを〽げらうは口の さがなきゆへ〽なにさま あつてかひなきひつ ぷげらうなれども ゆだんは大てきそれは さうとがてんゆがぬは さいぜんとらへし うめそのひめこの いわぶちがしほ ときよくひき とこ いだせしを なにゆへに 〽見のがしたる そのしさいうめ ぞのひめは仲国 くにどのゝ そく女にて つぎへ 鬼京 つゞきうたに ひいでしものますトいひつゝいつる ひいでしもの なればじゝ 大内おほ へもさんだい いたしてござり ますトいひつゝいづる をあら木だん正 〽ヤアちさんなり 三之丞御上使 あれば さまの きやう けにつか ゆる上総 人のすけ のずげ 見しらぬ にてはこと すまず かね おまち いそ いで これ 今 その事 たつて せんぎ せばもと より さとき 大江の太郎 大江の太郎 又しがらみも さるものゆへたからの ふたしなとりえぬうち 上使の身もとにこゝろが つかばことのやぶれとおもひし ゆへひとまづ見のがしおきたれ どもいちみのものにいひつけて 四ほうにおつてをさしいだせば とらゆる事はいとやすしたとへ うめぞのとらへずともかのしら はたを手にいるればためよしは たちまちじやくめつ〽いかさま それでおちついたとよくいふ うちはや七ツどうぞ しゆびよくふたしな をとことばなかばに なりだすとけはをりし もおくのひとま □□□□□ ひらかせかづさ の介しづ〳〵いづる こなたのかた天江 の太郎しがらみが つゞいていつるをまち かねて〽サアやくそくの さるのこへ今にふた しなそろはぬはまさ しくふんじつせしもの ならんこのよし御帝がご へさうもんしようかたゞし ふたしなそろへるかと せきたつをりからあなたなる ふすまをさつとおしあけて〽しゆ じんよしちかゞみやうだいとして きんしん若浦紀州三之丞さんの おにきり丸の一チようをぢさん 一一 さしづの したはたばこ とりあげしがらみが 引よせて 成つるぎ のはこを ひもを とく〳〵 おに切丸を うやくしげに ぬきはなし やきばかな いろとつ くとみて 〽こりや おに切丸と おもひのほかにてもつか ざるまつかなにせもの おに切のいちようはやきばに ふどうのぼんじをあらはし かないろするときれいけん にてそのむかしみな もとの 頼光金う 大江山に おゐて 三之丞ととも〴〵に 上使のまへにふたはこ さしだし〽りやうけの みたからそろふうへ からはいざごけんぶんくだ さりませうトいふに うなづくかづさの介政 ( ぞくの しゆ れう 咒童 九まる といふ ものを たゞ 一つとう に たいぢ せしに よりおに きり丸 とは なづけし りやうにつゆ たがはずふん じつせしに ざうゐはある まじいひわけ なさにかやう なるこしらへ ものをつきつけて 上使ふりのべきへ なりわがすい 鬼衣 おかへ かな され〽ヤア したなが きその 一ごん たからの ことは さて おいて この □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つだき まな こを 今 ます のみかかみを いつはるだい ざいにんいで このかへはこの よしを 四十五 四ツ □□□ にちの おたゝり ことをかし やぎぶつ てうど 八 □ さう おうな 上使の にせもの おほ がたり わがね ざいく のおに きか まる とく 〳〵 もつ て 〆 国たゞ にやおか ぬわれ にたい して にせ 上使 とは なんぞ なんぞ たしかな せうこが あるか しなに よつては そのざはたゝ せぬへんとうひろげときめつく ればことばのをにつくあら木岩ぶち ともにとなたをきつと見て〽こは □□□□□□□□□ 三之丞なにごとぞ上使にぶれい あるときはしゆじんの身の うへとうけのはめつへんたう しだいでわれ〳〵が上使のごぜん 手に見せぬぞトにらみ つくれば太郎 惟光程から〳〵 とうちわらひ 〽せうこ なき こといふ べきか たつ て せん き 三十一丁 ちへいち みつどへそうもん なしごにちのおとが めあいまち申せト たゝんとするを三之 永かたほにゑみて こなたを見やり 鬼神 のとちうにておもはずひろひしこの みつしよ上使といつはりふた みつしよ上使といつはりふた しなをうばひとるべき このぶんていしたのなまへ はやぶれたれどうへの 名あてはあらきだん正 これにかたんの岩ぶち もかたりなかまと おしひらきつゝよみくだし〽さいぜんしゆづし つゞきふところよりとりいだしたる一ツつうを 三の丞と いひあはせ 見ぬいたゆゑ さしいだし たるおに きりは なま 言 ぶし に さう おうな なまくら はがねの つけやきば かくあらはるゝ うへからは上使の ほんめうなにも 弾 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かもきり〳〵 ばくじやう おしやれト いはれて それはト おどろく 上使あら木 いわぶちりやうにんは ごんくもいでずうつむけば ばかりのたくみであるまい さアなにものにたのまれた きり〳〵はくじやうしてしまや 〽いはずはとらへてなわ うたふか〽それともみつ しよのいひわけあるか さア〳〵なんとトしがらみ これみつ三の丞さへもろ ともにみぎひだりより せめつくれば上使はまなこ をいからして〽ざんねんや くちをしや はかま〳〵と おもひのほりかくあらはれし うへからはなのつてきかさんよつくきけ 三浦から上総介 かづさ 吉田吉田部吉田部吉弘次郎とはかりの名 しがらみはすゝみいでこゝろへがたしと しなにこゝろをかくるはそちたち おもひしにさては上使はにせものかこのふた さかさんよつくきけ 桂刀 まことはわれこそは すぎしとし忠盛もが がためにほろび がためにほろび たる清平次郎 武平治の 矢一 いち ぞく にて 信夫ぶ 八郎 武 寅迄 とは わが ことなり しら ざる かわれ そのむ ねんを うけ つい よつ〳〵 にみかた あつめ この ふた しな □どりし 津島まの りようけを 手につけて みかどを はじめ 忠盛たゞへ うらみの 矢やじりを むけんの おに くはだて きり まるは あとに して まづ この はたをと いひつゝも はこの しらはた 手にとれば 〽それつぎん 免衣 つゞきやつてはとしが らみがとゞめる 手さきを うちはらひ 〽もちかへつ てはたあげ ずるトゆく をやうじと あらそふ をりからあな たへなげだす しらはたを こかげにうつごふ くせ もの 八郎のとも人 おひゆく三の永三なたのかたにはこれみつ しがらみ〽しのぶの八郎うごくなト とめるふたりをたん正君ぶち さゝへるひまに八郎はかしこに ありあふ井げたをめがけ 〽かねてしつらふぬけみちと 身をおどらせてとび いる井づゝあと しらなみと なりにけり めんだうなとつき のけてうむをいはせで わしづかみやらぬとさえる 同二月一日 こしもとをじやまひろ ぐなとかひやるとたん わしづかひ平ふところ よりとりおとしたる ひとつの まきもの うめ ○うめぞのひめは しがらみのことばに ぞの ひめの まかせたど〳〵とこし もとどもにたすけ もとどもにたすけ 一られくまのゝやしろ こし もと は つと たち よつ て ひろ ひ 関 とり にぐ るを と図はる かの谷へ とりおとせば のうらみちをいそぐ とすれどをんなのあし はやくれちかきうしろ よりどつこいやらぬト 鷲塚左が飛平次 おどろくうめぞのうしろへ かこひ身がまへしたるこし もとが〽つひに見なれぬ おさむらひわたしらをとら へてなんとなされます〽なんと するとはしれた事いはず とまがはぬうめぞのひめこの わしづかゞひとつかみにだん正 ぜう〽だん正 ね ばやく これを とり あげて 〽こりや これ たしかに れんばんぬ さまからたのまれて蕃流ばんどのへぢ さんのれんばんそれやつてはト手をかくるを こなたばやらじとあらそふこしもととづゝ かのさむ らひはぎやうかねにありつくのた てんしてヱヽ どのへひいてゆきぼうびの 〽こりやかう しては ゐられぬはへ名も わしづつの飛平が ひととびさうだ〳〵ト とぶごとく谷まをさして いそぎゆくあと見かく りてうめぞのひめ 〽ひごろねんずる ごんげんさまの たすけまし〳〵 はねにまかせてたつた どりやくか あやうき ところを いくたびか トいふに こしもと さしよつてひめ をいたはりまゐらせつゝ 〽ところもてうどみやしろ みちおけがもなうてなにより さいわひまたもやさはりのない うちにちつともはやくとゆふまぐれみちを はやめてしゆう〴〵はさとあるかたへたどりける 目切 とられつする はづみにいかにや しけんかの れんばんを四 ▼すがたに引かへ なりも 身がつき 白くせ もの でたち あたり をきつ と見 まはして 〽さい ぜん このところ にはの 井づゝを くゞりあん ないしつ ないしつ たるぬけ みちより までにげ のびたれば もはやきのつく をりしもこな たのたかべいをきり やぶつてでる八郎たけとらいぜんのと ことはあるまい 七月一の世 それのみ ならずしら はたもわが ふくしんの 四ノ巻 上 三丁巻ゟ けらいに もたせおとし やればそれもし よしさればこれ よりそろ〳〵とト ゆかんとしたる そのところへ ふみしめつ そとものかた のりはげましてあらし よりあまたの くみこちやうちん たいまつふりてらし たいまつふりてらし かくと見るより とりかとみそれと こどもふたゝびちからを そへあはせてんでにやいばし ぬきもつててう〳〵はつし ときりかゝるをこなたは なほもきりだてなぎたて いちどにうち かゝればおどろき ながらもさすがの たけとらちつとも さはがず身がまへして ちかよる士卒そつを もぎはなしもんどりうたせて づでんどうあるひはとんぼう 二わうだちなやまされたる 雲子らはわなゝくあしを だしてにげてゆくあとにたけ きりのけ〳〵くみいくきゝうで おほくのしそつきりまくられ かくてはとてもかなはじとたのみ がひなきくみこどもいちあし 其うちわらびちりうち はらふてゆかんとするとき いぜんのへいのやぶれより 八郎たけとらうごきなせぞ とよばはるこゑともろとも にあらはれいでたる太郎とれ みつじつていうちふりとび 太刀 一切 □□ こなさは こゝろえ ひきかへし 〽このたけとら がきつきき をうけらるゝ ならうけて 見よといひも をはらず きりむすび ひばなを ちらしてたゝ かひしがいづ れおとらぬ ゆうしと やうし せうぶは さらに 見へざり けり 一丁さきのゑとき まだはるさむき たにあひにおぼろを さそふ月のそりしばたく けふりもいとほそへ下 よをこゝに廻国金いの 名も典山説とよぶしゆ ぎやうじやあたりのこのは かきあつめたきびに一ツのこと なべをかけ身をあたゝ めしかたはらにこれも おなじくくわい こくのむしや しゆぎやう ともおぼ しきさむ 蕃流からとよばるゝものみうけた うちむかひ〽ヱヘンそれ がしがくちから申も をこがましけれどわれ こそは今ひのもとにたれ あつてしらぬものなき 諸国しむぎむしやぎやしゆぎやう田崎吉左衛門 ところきかうにもくわいとくのしゆ ぎやうじやとおもはるゝがどうやら そうな ことはちがへ ごとたがひに おなじしゆ ぎやうの身 ゆぶんそでふり あふもえん おたのみ 申上手を ことばかりいひをるが一丁かいてつきへ いへどこなさはそしらぬ かほ〽はるになつてもたに まのかぜはふきおろすせへかイヤ もうからだをつきぬくようだはイ あアさむい〳〵トいふにばんりうおど ろききつと見て〽ていつは〳〵それがし にばかりくちをきかせうつてもつかぬ 如後此ノ 2編 土蔵の 人を 見舞 を 都 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 魔王祠 二丁おいて さきより といつつん ぼうかあき めくらかめ くらともり見へ ぬがトふたゝび こゑをふりたて 〽しゆぎやうじや どの〳〵それがし事は しよこくむしやしゆ ぎやうトいひさしておもてを のぞき一まだだまつていをるのか じぶんのいひたいことをいふ からはむごんのぎやうと いふでもあるまじ はてなと 両手を こまぬき こまぬき て ひ。しばし しあんのその うちにてん山はなべ ぶたとりのけ〽だいふ ゆがにへてきたどれ かゆでもくつてあたゝま らうかとおひの なりより 甚切 ふくろの 米をとり いでて小なべ のなかへ うちあ 一けるこな たにばん りうふたゝ びちかづき みもと ちかく 曲ハ こゑ ふりたて しやきやう じやとの〳〵 それがしことは くわいこく のト □□□□□□□□□□□□ のにそんなことを いはずともかぜ でゆひかねへその さきにはやくいつて とまらつせへ むかふのみちを まつすぐに 四五丁ゆくと 坂が▽ □□ いは せず 「ヱヽ やかましい さつき からぶづ〳〵 つとこの 坂が▽一まし ▽ある そのさかを右へ はあがるとくまのごん げんのうらへでるそとかう 左りへ二丁ばかりまがればやどやが いくらもある〽イヤナニそのごしんせつはかた じけなけれどそれがしみちはきゝ申さぬ 武じゆろしゆぎやうの身のうへなれば しんざんゆうこくにゆきくれて一チやをつぎへ 魅初 びんこつがらいやしからず がん中すゝどくたゞもの ともおぼへずそれがし しよ〳〵においてけんどうを こゝろ見るところわが ひだりにおよぶもの なしねがはくはわが こぶしをちよつと こゝにてこゝろみ 給へばサ〳〵トつめ よつてもこなたは さらにとりあは ねばばんりうは かほうちまもり 〽こいつまた だまり おつた なさては名 だかきばん りうが 手なみ のほどをおそれてか たゞしわれをあな つゞきあかすはめづらしからず それはさうト御しゆぎやうじや おん身のおもてをみるところじん らんなにゝもせよとばんりうがひだりの かゝるやい心をてん山とりあげて たまらずうちおとすくびもろ ともにばんりうがふところよりして おちちる一チくわんてん山や とつても おしひらき 〽これや これいち みのれん ばんでうじ 曲は まさしく てん〴〵のわざな やいばふりあげてせうこりもなくうち ちうなし〽とりやよい ものがトいひつゝも又 いふときこなた のまつがえに紙 帳てうをたれてのじゆへ せし妙典路とよぶ 女のろくぶしてう をかたねにかき あげてはんしん あらはしうかゞふを それともしらぬ てん山はくだんの一チ くわんよみおはり まきおさめつくわい ばんりうがくび とりあげ〽こよひの あるじはあれ なるほこら心 ばかりのさゝげ ものトかたへに ありあふ辻 堂分の板間ま へくびをすへ おきてきねんを どつてかなにはともあれ うちかゝつたらだまつても ゐられまいとはいふものゝ こゝは山中しなひなんどの ようゐはなし けんで それ〳〵ト たいせし やいばを 両手にぬき もちきつて かゝれば 〽ヱヽめんどうなと いふまもなく みづも▼ こらす うしろより うかゞひ よつたるいぜん のめうてん ふところに せし一くわん をうばひ とらんと さしだす 手ざぎ 妙 てん山 てん山は すこしもおど ろくけしきなく てん山 につこと うちわらひ おちしやいばに 手をかけてなべ づるのごとくおし まげつゝなけもど さきをひしがんとぬ されてびつくりし〽さては われけんぽうにすぐ れしによりわがはな かたなのしたに身を かはしありあふなべ たばんりうがおもてへ べつたりつきつければ こなたはおどろきとびあがり 〽アツゝゝてもまアにつくきしゆぎやう じやとふたゝびこゑかけきりかくるを こなさはありあふたけ火ばしに おろすやいばをうちおとせば ばんりうとびさり手をあはせ 〽これだくこれだトふしおがむを そらは かき 一一一一一一一 鬼衣 春水閲 つゞきやみあいてをそれと 〽見とめねどもくせもの ならんとてん山がしゆ ぜうにしこみしひと ふりをぬかんとする手を おしとむる女ににげなぎ 身のこなししばし あらそふそのところへ 谷まをつたふてわしづか 飛平かの一チくわんを もとめんとさぐりより つゝてん山がおびに 手をかけひき もつたるしやくぜうとりなほし さそくのあて身に飛平は あばらをつかれてづでん どうをりから もへたついぜんの しば火 ふたりは はじめて かほ見 あはせ 〽そなたは たしか 六ねん あと かみがた すじで 〽さういふ そのとき 見かけた 女中 おまへは のトたがい もどす を でたぢ〳〵とよろめく こなたにめうてんが におどろく ひまもなく もへてふたゝびきゆる 火にかげ見うしなふ うばたまのやみはあやなく なりにけりめでたし〳〵 二へんへつゞく 爲永瓢長作 一陽斎豊国画 五十 三次 一筆莽并蕪寿誕 東街造名所領 あつぱれおんな 一筆光平真を附作 一勇斎国芳画 通女迺鏡山 春園梅彦作 一梅斎芳春画 松操艶立額 御見やげものおもしろき ものあたひやすく差上候 錦画御手遊物品々 御家の程もよ布上し さかい丁 錦画板元 戸江 がくやしんとち 辻岡屋文助 春 しやうほ やなぎのまくさきがけざうし 柳幕魁双紙 一 } 喜世画 笑春 瓢 長作 国貞 恵 柳画幕魁冊子 二編上の巻 十七 今入作者の御目見に。初舞台の三番叟他へはやらじと 金松堂が鈴の音よりも尚せはしく。製上たる魁双帋 その足拍子侶俱に。間拍子もよく看官の。御意に慥 瓢長 はゞ米入菴 別号 るが。時を烏帽子の初日の初日の出桑抱の摸様 にかたどりて。名さへ揚羽の鶴の丸。小松の蔭に僕まで。翁気 二十一四 どりで最古き。面を起す一世のよろこび。千秋楽の大詰 まで。楽屋の趣向調ひ居れば。初編に続く二編目は。 題に所謂柳の幕明口上半分左様といふ 寅の弥生吉且新鐫 為永春水記あつ □□□□□□□ 梅花誌 吉郷 平位平平次郎 正幸太太 一九六七七九六七 …… いつのものである。 横 平の助と 根 夫は 横 弥七次 四日 平合黒ヲ根丸 一 初編のつゞき こゝに又その名を 連理柳ゆなぎとよば れし下もとのたい じゆありちとせ をふりてその たかさ三十丈さり はびこりつゝしん〳〵と してさかへたり をりしもふりくる にはかあめ こゝにきかゝ る木焦きこ ども□ あまりも ありと やらん えだは よも に 殿 むらさめのそら うちながめ〽をりわる ざめ なには ともあれ さいはひあれ なるやな ぎの もと かしこ ではれ まをまたう からあゆみ よつたる やなぎのもと さきより やすらふ しづの めらが きせるの 火ざら かしあふて 〽アイわたし たちもこの やうに 田ぜりを つんだ かへり みちつい そこらから ふりだされ とひとりが いへばいま ひとりが 〽しておまへ がたはつれ だつてけふは どこへトとひかけ られそまがしら なる小玉だまの おの平さ ばさおみたちも かきしつての かねでしつての とふりさいつころ 御帝題きま諸よ 口帯かとさま計よ ごぐわんもうぜう じゆによりしよ だうこんりうの こやうを御領主 どれら津島ま のおとのさまへ おほせつけられ みくまのより あまたのつぎへ 鬼 四 つゞきじゆ もくをきり いだしこの 岩田た 川へつな ぎしを なにものゝ しわざ にや その いかだを ひとつ のこら ずきり ながし ごれうしゆさまには おほきなふしゆびそこで 九日茶豆どか黄白根まこ 御家臣どい横曽根まこ さまがことをわけての おさしづで又ぞろ木ざいを きりだす御ようもう むらぢうがそう がゝりそれにまた おとのさまといふ ものはなんときらくな がりこのぢうからの のびたにまたこのあめ おかりトいへばこちの ものではないかはふ このあたりをおたか がりとやら〽サアその とのさまわたしのくち からいめではないがいやみが なくてしやんとして画ゑに なくにしやんとして画ゑに あるやうなあのおすがた けふせつかくのおたる そらあいでだん〳〵 おなぐさみにも なるまいかと おもへばしみ〴〵 おいとしいといへば いぜんのしづのめが 〽アレまアおまへと とやらはれたとやら 一をたゝずむいぜんの きこり〽さいぜんから そなだしゆがなにを いふかときいてゐれば あのごれうしゆの おとのさまにほれた もつたいない事いはん すなホンニはれたト いふうちにあめも どうやらこぶりに なつださア〳〵 ゆかうトたち ゆかうトたち あがれば〽ドレ わたしらもト しづのめもうち いれだちていでて あなたのそち よりして足 剣越しのつきし ゆへをりしも □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いきをひする どくとひきた りしがいか にやなし けん一チはの たかあしをを やなぎの こずえに からまへられ しきりには たゝくありさまを たくありさまを とほめにそれと 津島灯よしちか あまたのいへの子 じたがへてやなぎ をめどのながなはて はしりきたりつ きつと見て 〽常陸介のすけ 義温型はいづ はや雁 二羽に 一チはの 四 れにあるわが ひそうなすはや ぶさのあしを をこずえに からまれたり とく〳〵たかを とりおろ たとへ て見れば すりばちへ やいとを すえる やうな ものちつ ともあなた にやいう ぜぬぞへ そりや むぎ めしの すへぜん とろじる しても およば ぬ事 こりや をかし いと あだ くちつぐ こなさにぬ した事がおかりの をり〳〵見あげ たをなんが おもふて ござん して も □□□□□□ させよ はやく〳〵ト はげ しき ことば はつと □□□ しやてい よしずみすゝ いでつゝ手を いかへ〽せつしやも かくと見うけし ゆへむらやく どもに申 つけあま たの杣ま をめし いれ ごゆうよ くださる べしといひつゝ つぎへ 兜二 つゞきこなたに うちむかひ 〽なんぢらも 見るとほり やなぎの こずえに からみしはや ぶさこだまの なすめいぼく ごれうしゆ さまの おほせを うけあれ あのとふり しめなわ おの平とやら はりぬ よばるゝ ものはそま がしらとか きゝおよぶ よぢのぼりとく〳〵 なんぢやなぎに たかをとりおろせ ひたいをなで〽おふせ といふにおの平 ではござります れどよの木 ならばかけのぼり おたかをとらんも やすけれど もとこの やなぎは 御帝色 をしり居ゐをたてて むらぢうがうぶ すなどうやうさく もつのぐわんがけも ようきゝますその うへにもちとせ をふるかゝる たいがほく なるゆゑに せいこん にても そうろめか このこずえに のぼるものはたち どころにごたい しびれきを うしなひて おつる との いひ いたへ この さまより おことばくだり連理帆 やなぎとよび こと ばかりは 二の巻へ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ごようしやト いふをよしちかから〳〵 とうちわらひ 〽たとひち とせをふれば □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ とてたかゞひと木の べろ〳〵やなぎせいこん なぞとは こと口 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ をかし し さり なが ら さほど まで のぼ る 六人 おそ めし くば そま の やつ ぼら ちから を あはせ とく〳〵 やなぎをきり たをせと いふにつぎへ 連 理 理理 十一 この画 つぎへ 二丁見 とふし つゞきとなたの よしずみも 〽そはよき きみの おぼし つき かく ては いへんある まじといは れておの平 あきれはて 〽のぼつて さへもたゝり ある世に おそろしき このやなぎ木を きることはしよう ばいでもなァ みなのしゆと わかへれば むらゆく はじめくち〴〵に 〽おの平どのゝいは るゝとふりごれう □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ませトいふをきにる津島 たらを をしいゆゑくびを うたるゝほどならば 〽おそるゝも じつはいのちが ナウミなのしゆ〽さう とも〳〵やなぎのたちは あとでの事げんざい 目さきできらるゝ よりはてんぼのかわ にこのやなぎ 〽きつておだかをすくひ ませうトいふによし ずみおもてをやわ らげ〽かのはや ぶさだにとりえ なばほうびは のぞみにつぎへ しゆさまのおさしづ でもよしずみさまの おふせでもこのこと ばかりはいくへにも 一軒よしちかもとより たんりよの大せう なればいかれる こゑをふりたてて 〽とるにもたらぬ げすげらう かれこれトひま どるうちアレく たかゞくるしむ やうすれうしゆ やうすれうしゆ のさしづにしたがはず いよ〳〵やなぎを きらじとならば かれらがくひを うちはなせトはげ しきおふせに そまなりま たがひにかほを 見あはせて〽やなぎの 七 岩田川 いわた つゞきまかすべしとく〳〵 きれとせきたてばほう びときいてきをえし そまどもてんでに まさかりふりあげて すでにきらんとする をりしもはるかあなたに こゑありて〽しばし〳〵ト いひながらみちをはやめて はせきたるは近臣焼 一横曽根だか かくと見るよりよしずみ が目にかどたててこゑ あらゝげ〽たれかと おもへばよこぞねうじ きみのじやりいに きらするやなぎ じやくねんものゝその ほうがなにゆゑ あつてとゞめしぞ〽されば いさゐのやうすはぞん ぜねどたゞいまそまが申 せしをあれよりほのかに うけたまはればこのやなぎ にはせいありとかたとひ とるに たらざる そまらを かたらひ かゝる ちとせの めい ぼくを きつて すつるは なさけ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なしむえき にじゆもくを きりすつるは めいを たつ さることなきにもせよ こずえにたかのからみし といか とてとるべきすべは あるべきに らし 〽こはした ながき そのいち ※※※ *三巻 ごんして またなん ぢが手だて にて やなぎも きらず はや ぶさを たす け とる べき じゆつ ありや にもひとし きどうりもつとも はづべきことならずやト いふによしちかまなこを思 へんとう しだいで 手は見せ ぬしねめつけ られてもつぎへ 鯉二 つゞきそれよりさきに かのたかはあしをの きるゝとそのまゝに かたへのえだに羽を とめしがかくと 見るより平太郎 〽それ御きん じゆしゆと きしづのした こなたにひかへし さむらひがすゞ とりいでてうちふれば たかはこずえを つとおろししやう ぎへかゝめし よしちかの こぶしへてう とかへりし かばよしちか はじめ ともびと らは横 曽根ぞね のことば にすんぶん たがはねば目と 目を見あはせ うちおどろき めき しばしことばも とゝり なかりしがなか さいつころ にもよらずみ この岩田いふ 川へつな ゑみながら〽平 ぎし 太郎おどろき 筏だ いつたるなんぢが しゆれんよらずみ かんしんいたしたと なにものゝ しわざ にやいち ことばにつゞいて やのうちに よゝちかも〽くわ ぶん〳〵トいふしたに 平太郎は両手を つかへ〽ハヽアありがたき そのおことばかくしゆび きりなが されこの ことみやこへ きこへなば いつゞの よくたかをえしうへは こゝにひとつのねがひあり おんきゝとゞけあるべきかト いふによしちかうなづきて あらだまつたるそのねがひは 〽ねがひともふすもよの ことならずきみにもしろし ごさたも あらんかと ひとのうはさ をきくにつけ おくがたはじめ いつ家中□□やすき こゝろもなかりしに きみには けふのごゆう らんその ごふきやうも かへりみずおとゞ めもうせど おもちひなく これまでおん これまでおん いであるものゝかく ふてはづのあるのみ かのはやくれ にもちか からんこれ より すゞ にて おこへし かややきき 二米三米 奴どき くわん ある やう ねがはしう ぞんじ ます こん にち おり て おん とも せし この 申シ あげん ためト きくも うるさき よしちかゞ いかりを おもてにあらは〽つぎ 鯉二 つゞきしていひやらんと するをうしもよしずみの いへのこふたりひとりは一チは のたりをすへひとりは霍罰を 瓢長作右衛門 手にさげていそいで こゝにひざまづき } 〽わがきみさまへ もふしあげます お手がひのはや ぶさがきいぜん つるをおひゆきし にあれなる田 なかでこれこの ごとくとくだんの 国貞画八 きばやの よしちか こぶしに かへりし はやぶさの もろ はね とつて せより ふたつ つるをまへに おき〽とりえ まゝてござり ますじきくに よしずみほゝゑみて よくもしたりでかし た下いふをきくより 春水校 に しばし あきれて いたりける 下の巻へつゞく さき てはつたと あなたへ なげつけ ればこれ はトおど ろく 平太郎よし ずみも又もろともに 柏篇 二焦 金淵水増石川 三篇 花笠文京作 一勇齋國芳画 戀衣八丈振袖 初篇 二篇 三篇 一筆季士英寿作 一鵬斎芳藤画 再會戀辻占 加篇 二篇 三篇 景斎英寿作 一松斎芳宗画 初篇 二篇 大柏浮名一曲 三篇 吉泉子英寿作 一猛斎芳虎画 がくやしんみち 地本錦画販元 辻岡屋文助 一同断断断同 歌川国貞国 しやうほんじたて 一一 二編の下 一藤元金松堂 柳の幕 辻文梓 けんがあ さう し 二篇 為被 瓢長作のこ 歌川 国貞画 喜世画 十一 上の巻よりそのときよしずみすみすゝみいで「こはなに 一人にあにぎみにはごひそうありしはやぶさを 〽つきさきすてしはよのぎにあらずわづかの こえだにあしをゝとめられ のがれんとするすべも なくすでに しせんと しせんと なしたる はやぶさ □□□□□□□ きつとふく かぜにこずへを はなれておち くるま 十十四 桂二 おと そふて あしをねらひ はづさず あし 平太郎めにほまれを せます〳〵つのるかれがまんしん いこんはたゞこれのみならずあとよりはな せしなんぢがたかにえものゝつるを とられたるかた〴〵もつてかひなきこのいきりしはおもへばにつ たりこれにてむねがはれたはいトいふとき手のうちトつぎ いきりしはおもへばにつ くき手のうちトつぎへ かはの ねよる つか 理理連 一三一 兜二 つゞき|〽ヤアなにゆへとは りよぐわいせんばん なんぢわづかのしや じゆつにほこりわれに むかつてことばをかへ そのうへいらざる かんげんだて さアすみやか にたちさら ずはぬく手は 見せじトいひつゝ もおびたる太刀切に 手をかくれば〽その お手うちはかゝご のまへたとへいのち をめさるゝとも おいさめ申すが しんかのやく なにとぞ たちまち てんちどうよう して疾風懸 さつとふくよと 見るまにふしぎや 見てまにふ やなぎのこずえ よりもえ 也たついん くわともろ ともにもつ ろうとして女の すがたかげの ごとくにたちあら み心 あらためられ 〽いやだ〳〵かなはぬ るだもうこのうへは トいひながらすでに 手うちと見へたる をりしもそらにはかに かきくはいりやみにも 手をかけたる はるればきらんと したるよしちかゞ おぼへずひか るゝうしろがみ かたなのつかに まゝふたあし みあしたぢ〳〵 よしずみそれと 見るよりも〽はて こゝろえぬこの ばのてんべん 東風とちそ よぐとおぼ へしがにはか にむらくも ひとしき ありさま に たちおほひ あんやにひと しきこのてい はトいふに さすがの よしちかもすこ しおそるゝ けしきにて 〽あれ〳〵 いんくわ もへたち て女の すがた の まぼ ろし にト くるふ こな たに 平太郎 さてはちしほの けがれなるか またはやなぎの せいこんか はかりしらね 一ど〽きいなる このばのつきへ つゝきありさま としく かほ見あはせ たゞぼうぜんと したりける まへのゑとき いとゞ のど けき はなみ づき せち ゑひな さゝげる このひとへ は〽思ひ くの 図 財はなくらべそれはさうとけふはとりわけひよりも よけれどどこへでようもかごのとり〽ホンニ それ〳〵かういふそらにやどさがりする 人はおなじながらも大きなしあはせじ いふをこなたの こしもとが〽そう いはしやんすも むりならねど わが身でわが 身のまゝなら ぬがごほうかう のつねじやぞへ それにつけても こちのとのさま よしちかさま このほどよりの さへずるえだ のとりならて こしもとどもが かゝましく 手にてに はなづゝたつ さへていつも かはらぬ やよひ の太 □□ お身 もちを こゝろ ある か しん なさ れ ても つゆ ばか りも おもち ひなく いとゞ おこゝろ あら〳〵 しくおほ うちの おつとめをおこたり給ふ のみならずとしに一チどの 御きちれいみくまのゝ おまつりにすらもふで 給はねば〽おいとしきは みだいさま またひとり もうたいていな ごしんらうト いふをこなたの さはさりながら ちつともはやく このはなを〽それ このはなをそれ がようござん すトゆかんと したるすぎど ぐち馬野むま 茅兵工あし たちふさがり 〽やることは ならぬ〳〵 とゞめる をこしもと どもはにこ やかに 〽これは したり いつも せつ ゑ 6 吉 れの ひなへ つきへ 鬼一 つゞきそなへるこの いろはなごぜんへ いそぐわたしら をなにゆゑ あつ もとは まつ まし 九十 いひつゝ こなたの あし べゑを しりめに かけて たつて ゆくあた 見おくりて きへのまへ〽コレあらべゑ こゝへおじやさいぜんよりの あらそひをことおほかたは もれきうがふきつをまねぐ そちがことばこのよしきみへ おとゞめ なされし 〽なに ゆゑ に もうしあげなばいかなる とゞめのあらんもしれねど けふはせちゑのいわゐと いひことには上使もごじゆ らいゆへこのばの 事はその まゝに 〽すりや おゆるし くださる とはしれたことわがきみよしちか 公このほどよりどしよらうト おほせたてられ泰内だんすら し給はねばけふの上使臣も おほかたはふさんのとがめかさなき ときかの岩田山は川にきりなが されしざいもくのおとがめかそれに なんぞやばんじしつそにある べきをおくがたのおほせかはしら ねどもたとへせんれはあるにも せよひなあそびどころじやない いまにも上使のじゆらいもしれず 此この事を〽イヽヤ ならぬやらぬはじ せりあふこなたの みすのうち〽そう ほうともにあら そひむようトとゞ むるこゑにしづまる こしもと〽いまのはたし かにみだいさまト おの〳〵そこにおり しけばたれたるみすを めつけやくのあしべゑがならぬといつたらなら ぬはい下ねめいけられてもひかへぬとしもと〽イヱ〳〵 もうけて菊前へきち れいたがへずさゝげのいろばな それはおめつけやくのおゝせともぞんじませぬ ふきつをまね〴〵今のおことばなほさらものは いわゐがらとやらどうでもおそばへわたし らはしいてとめだてなさるならみだいさまへぬ そぢたちはそのひともとをひな だなんトみだいのさしづに まきあげさせしとねを よくもぢさんいたせしぞみづ 十九 からがゆるすうへはちつともはやく とな〽□□ 二もゆる してえ させんが その やうな いみ〳〵 しき 事は つきへ 魁平 つゞきしかさねていはぬ ものいごをきつとつゝ しみやトいろにあし べゑおそれいり ふたゝびかへす ことは をとたゝんと したるを十平次 〽みだいさま しばらくト おもひあり げにとゞむ ればみだいは こなたを 見かへりて 〽みづからを とゞめしは なんぞ よう ばし あつ なく さしうつ むいてゐる をりしもかたへのすぎ戸 おしあけてたちでるいわぶち十平次 みだいのまへにりやう手をさげ〽ハゝ いさゐのようすはあれにてちゝいち いつにかはらぬおなさけふかきみだい さまのおはからひありがたうぞんじ ますトいふにみだいはうなづきて〽いつも そちにもすこやかで〽あなたさまにも ごきげんよう。イヤ 十二あしべゑどのみだいさまの おなさけゆへおん身にもつゝが なしいごをきつといゝしみ めされおれいはそれがしよき ようにとく〳〵おつぎへたゝい せんトいはれて馬のあらべゑは しほ〳〵としてつぎへいるしとねを はなれてきくのまへ〽トレ わがきみさまのごきげん まき おねがひが〽あらたまつたる そのねがひは〽しからば おきゝくださるとな〽みに かなふたることならば 〽それうかゞつてひとつの よろこびそのおねがひ はトいひさして手をすり ひたいをなでまはし したなめずりして またいふやう〽ちと めんぼくなき事 ながらあら木 だん正がいもとご うの木事は それがしかねて しうしんなる にしかるを みだいのおん なかだちにて かたくなぶしの 平太郎へいひ なづけとして くだされしに いかなる事にや 平太郎これを きらひていとつれ なくまださかづき もいたさぬよし吸 三の巻よりちとみつくにて ぬさやうなものゝつまと かれがためにもおほきな しあはせなにとぞ みだいのおはからひ みだいのおはからひ にてせつしやが つまにくださらば これにかへたる よろこびなし かくなる うへはとうじ せつしやも せつしやも とりつきやく 助 なるよりそれがしにかしづかば 第二 きみの ごぜんも よきやうに やくぎを とりもち トきいて あきるゝ きくのまへ 〽そんなら そちが けんに せいと もふす のか 〽なか〳〵 もつて さに あら ねど よぎ なき ねがひ なにぶん 〽それほど にも までにおもふ ならこの事 ごぜんへ申上ケつぎ 魁二 つゞきわらはが見ごと きらせてみせう〽す りや平太郎めトろの御 あがなるをしや 木がなかを〽イヤ ふぎものゝそちがくび ごせいばいのやいば にて見ごとわらはが きらせて見せうふとゞ きものめと身をおこ せばすそをとらへて いわぶちが〽これまで おもふにみだいさま 〽かなはぬ事 じや下ふり はらひ 下まを さして いり 給へば こなさ は しり ゐに どつかり たをれ しばし ことばも なかりしが よう〳〵に 身をおこし 〽さても につくき きくのまへ このうへは あることない こととのゝごぜんへ ざんげんしていま にぞおもひしら せてくれんをゝ それ〳〵とひとり ごちうなづき〳〵 いりにけり 〇こなたのをり戸ぬ □□□□□□□□□ をさと ひらき いりくる 冠者 ためよしが 〽がてんゆかぬはよし ちかどのゝこゝろの ぶしをとを ざけて家国糸 にこゝろをかける ねいじん うちちうぎの つゞきざんしやをちかづけて日ごとに つのるがいわがまゝこゝろがゝりは けふの上使あねうへとも かねてしめせしこと あればなにはとも あれしのんで ようすを うつゞ はんと しき なら べたる とび いしを おとなさせぞとふみ しめ〳〵おくにはさして あやみいる さいふを 見かへり きくの まへ 〽あまを とらへて みだりな 事を 〽その おしか りは とく より せうち かくまで こゝろを つたして もおきゝ すみ なき うへからは かねての かくご なむあみ だぶつ トいひ い かた なの こゝのゑときひとまの うちよりきくのまへ あはたゞしくもはしり いでればあともつゞい いでればあとにつゞいて くわんじやためよし いせうのすそをしつ かととらへあねうへ さま〳〵ト まへ 金菊 うち おど ろき その手に しつかと とりついて 〽そのしん ていをみる うへは しぬるに およばぬ ためよしごとの かならず な〽そんならふぎをとくしんで 〽さいなアいつぞやようぢよに もらはれてそなたのやかたへ ひきとられはじめて おもひつめみづからこゝろをいた めしがたねはらかはれど あねおとゝそれともいろ にだしかねてゐるうち こなたへかしづきで がみのやさすがたをいとしらしいと つゞきまみへしそのひよりまだまだまへ そふをり から おくの まより 〽ふき もの こゝろに みつ けた そま ぬよしちか どのそれ につけ ても うごく な下 あは ひの ふすま ひら かせて つと いで きたる つしま よしちか かねてしめ せし事な ればこなたの ふたりはざを しめて〽よしちかこうの おんめにもこれがふぎと 見へますかトきくによし ちかこゑふりたて〽だまれ ためよしくわごんなり 男女あんひとつにより そふをふぎと いはずになに といはふや かくごいたせト ねめつくれば ちつとも さはがず きくの 〽これが ふぎ 見 ます なら 玉けふの 日まで わすれはやらぬためよしどの かならずみすてゝくださるを 児二 つゞきしおん身のふぎも かへりみてなにとぞみひ あらためられこくかの だいじをおぼしめせ〽ヤア したながきをんなが一チ ごんこのよしちか身に とつてふぎとよばるゝ おぼへなしといらだつ こなたにためよしが 〽イヤふぎなしとは申 されぬだいゝちはしよ らうといひたてたへて しゆつしもし給はず きいつころ岩田いは川へ つなぎし木ざいなに ものゝしわざともなく きりながされいか のごさたもあらん かと世のふうぜつ もいとひ給はず おん身はたかのゝ ごゆうらん さがなき ものゝくち のはに かゝるを それと かなしみて かなしみて じやくねんなれども たかく 御ぜうし のおんいり とよばはる こゑに よしちり はむかふ をきつと うちみやり 〽なにぜうしの じゆらいと なじいふ ちうかうまつたき ちうかうまつたき 十六分を 平太郎身をさしたしての 平太郎身をさしたしての かんげんをつゆほともおもちひ なくそのばにおいてとふざけ られこゝろならずもねいじん ばらをちかづけ給ひ がいをもつてことを おしひごとにばいする わがまゝたんりよこゝろ よからぬねいじんざん じやをかたらひ給ふは むほんのきざしとおぼへ たりなにとぞその事 あらため給へこれを ふぎとはもう。ソウヤと いふをひきとりきゝの まへ〽かねておとうと ためよしとしめしあはせ かくふぎものともて なせしもこの事もうし はべらんのみといふによし親 はべらんのみといふによし ゑせわらひつゝ〽ことも をかしきなんぢらが かんげんだてたとへさる 事あるにもせよおのれ らごときのことばを しやばかなことをこのうへ ふぎともふさずしてなにを かりるよしちかとおもひ ことばを かへすと ならふたゝび このぎはたゝ せじとことば せわしくいひ やぶられかへす ことばもなき をりしも かなたのかた よりこゑ うち みなたの つきの まより いで だん くるし ぜう 十平 次 わが きみ には これ に ごぎ あり にや 〽ラヽ だん ぜう 十平次 ぜう しの おもむき きらずとも しれて ゐるとく〳〵 あれより おひ かへせト いかりの こと ばに りやう にんは 〽それは あまり にかみ への おそれ なに は とも あれ おで むかひ トいふ に よしあり つぎへ つゞきせんかた なく〽きゝの まへためよしは もうしつくる しさい あれば つゝしん 為永春水閲 為永瓢長作 梅蝶樓國貞画 本虫木 ○この ゑの わけ三べん にしるす ひかへ よと つぎの ひと まへ まへ とふ ざけて ちか はじめ あらき いはぶち いぎを たゞして でむかひ けり このよみ 三べんへ つゞく 一陽斎豊国画 五十 東街道名所領 三次 一筆莽蕪寿誕 筆巻七五ツ寿作 一勇斎国芳画 連女迺鏡山 松園梅彦作 一梅斎芳春画 一松操競立額 御見やげものおもしろき ものあたひやすく差上候 錦画御手遊物品々 御家の程きよ布上し さかい丁 錦画板元 戸江 がくやしんみち 戸 辻岡屋文助 柳募県内蔵 さんげん 金杉豊殿 上の巻 十六丁 第四 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 柳の 幕 十四日朝夕方 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 露 長作 魁草 金松 金堂 国貞画 三編上の巻 寿梓 いたことことはなんといふといふこといふのいいいのいのやいののいのいのいのいのいのいのや 一ふところに寝る鳥替る柳かな 一右に記せし一詠は。這昼の作者の尊父の大人六草庵の口ずさき。 みにて。遊女に贅せし秀逸なり。其懐子の瓢長ぬしが。柳に肉し 這回の新案乳の香も失ぬ編述とおもひのほかに出来も よく。那平太郎が放つ箭と。倶に當りし評判は。鷹より先の へ落が来て。次編を〳〵と書房の催促。こなたは乗地の走りがき。 三編上つて莨の間に。這端書をと乞は るゝ侭に寝る鳥替つた案じもあらねば此小冊に 所謂ある。柳の一句に半員を塞ぐ 爲永春水記あり 卯の春 あゆゆゆゆりかい 義親の内室 菊の前 □□□□□□□□ 源冠者 為義 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 孫作 女房 於柳 実は 連理 作り徐々 年比上を投出曽モ操と 孫作の 織物 鬼主 二編のつゞきまたりや上使 の御しいりとよぶこゑもろ ともしづ〳〵といりくるこなたに よしちかゞかくと見るよりおも てをおこし〽こは仲国なほどのと 思ひのほか上使とあつてによぎ のじゆらいは〽みづからことは 禁裡きん守護職して たる忠盛たがこうの おゝせをかうむりおつと 中納言ちうな仲国なかの 中納言ごん仲国なり やくめなればまかりとふるで ござりませうトいひつゝいともしと やかにもうけのせきにざをしむ ればあら木いわぶちかしらをさげ 〽御上使さまにはごくらうせんばん それがしことはよしちかゞかしんあら 木がん正〽いわぶち十平次〽上使の 木だん正〽いわぶち十平次〽王使の おもむきおゝせくださらうなら ありがたうぞんじますトいふを きかずともしれてゐるけんゐをふるふ たゞありのげぢをうけしよだいみやうどう やうにさんきんせよとの上使であらうな 〽されば平忠盛たいらのちよくめいをかう むりみちのくなる清平の子武平弥をちう 心つしてより四かいおさまりしよだいみやうきんきん めうだいとしてつまの新倉紀の さへてよしちかゞ〽イヤ上使のおもむき 北 ※ 掛 参 同日本社 おこたりなかりしによしちかどのにはびやうきといひ たてつとめをおこたるのみならずさいつころ帝崎御ご ぐわんもうぜうじゆにつきしよ〳〵ぶつでんこんりうの 木ざい紀路潟のそまどもにおゝせつけられみくまの よりおゝくのじゆもくをきりいださぜいかだとなして 岩田川路たへつなぎしをきりながされ つゝしみてこそあるべきにそのごと なしたかのあそびあまつ さへちとせをふると きこへたる 連理れん 連理れん 柳やなを きらん とせし こと かみを おそれぬ がいわが まゝつひには てうじむほんのくはだてあらんとの 御うたがひまつたよしちかどのゝいへにいた はるぢうほうのしらはたはためよしどのに あづけられためよしどのゝいへのてうほう 鬼切丸おにきりはよしちかどのへとりかへ あづけおかれしはまつたくりやうけの わじゆくをおぼされてのみかどのゑい りよしかるにそのへるぎふんじつせしとは ことひとへにしゆごのおろそかなるゆへと みかどのげきりんもつ ともすくなからずこの事 きつととりたゞしぎやくい なくばたゞもりこうのさしづを うけさんきんあるべきじひつ のしんもんとりかへれとのきびしき ぜういトことばもはてぬにつぎん 鶏三 つゞきよしちかゞ〽こはいはれなき 上使のいちごんよしちか身にとり おぼへはないトいふをについてだんどが 〽たゞいましゆじんのまうせしとふり おにきりまるふんじつは まつたくのきよせつ またよしちかに 逆心きやくなぞ とはかたもなき よしちかうちけし〽たとひ みかどのおゝせでもたゞもり ごときのげぢを うけかしらを さぐるよしちか みなそら ならずしん ごと〽イヤ そのいひ わけきゝ にくいかた なきならば もんなぞとは おもひも よらぬを なきにもせよ いわた川のいかだ の事またおにきり のひとふりをも今 みつどよりさし あげよとおゝせくだ らばなにとしめ さる〽さアそのときは とばかりにてさしいかゆる をわか くらが しりめに かけてうちほ ゑみ〽さアだん正と やらへんたうをしやらぬか こりやへんたうがなるまいト とびつめられしを むけ なば むけて 見よト たちかへつ てつげ しらせよ ばつな ことを 2 たてて いでくる わり浦ら 三之丞 かくと見る より十平次 〽上使のつぎへ いふ をり から あは たゞし げに あなた より ひたりの くせもの おひ口 魁三 つゞきごぜんきみのごしゆつざ たちさはいで見ぐるしいひかへ さつせへわかうらどのト いはれてはつと三之丞 こなたを見わたしくせ ものゝきゝうでとつてしたに おりしき〽ごぜん ながらもしつ れいごめんこれはいへ なるものは信夫かくし 人のの八郎 武寅崎がいちぞく にてさいつごろちんじゆ くまのごんげんさいれは のをりからおいへのてう ほうしらはたをうば ひとりてゆくゑしれす しかるにこんにちしゆつし のをりからうさんのもの ととりおさへしがあんに たがはずかのくせもの くだんのみはたもこれこゝ にトいはせもはてずくせ ものはとられしかひなを もぎはなし〽それやつてはと あらそひつゝこなたのかたへ ちかづけばよしちつてばやく くせものがもつたるはたを くせ とりあげて 〽これはとおど ろくくせものを たゞぬきうちに 一トかたなきら れてしはし もたまりえず あんどりきつとづでん どう三の丞はすゝみより せんぎもあるべきこの巻へ の巻より」そのものを〽手うちに したがなんとした〽まだ そのうへにとりえし みはたを〽よしちかたしかに じゆのうしたはからす このはた手にいる うへはもはやちか つくわがたい もう上使 にたちし わか くらと やらさァ すみやかに すみやかに たちかへらずばこのよしちかゞ 手は見せじトいらだつこゑに わかくらが「上使にむかつと かた〴〵のぶれいくわどんしん もんもかゝぬとならこのよし みかどへそうもんせんトたち あがつたるつぎのまよりはし りいでたる平太郎〽御上使 さまにはしばらく〳〵おとゞまり くださりませうトいふをねめつけ だん正が〽たれかトおもへば横 曽根髭うじとのゝごふけう かうむりながら上使の 御ぜんもはゞからずなに ゆへあつてこのせきへは ゆへあつてこのせきへは 〽おんめどふりをとをざけ られおつぎへとのゐをせし ところおいへのだいじと うけ給はりそのおしかり もかへりみずわざ〳〵 すいさんいたせしと きくよしちつゞこゑあら らげ〽じやくねんものゝ そのほうがぞんじ しつたしさいでない とく〳〵さがれはや さがれとねめつげ られてもちつとも 兜三 〽つゞき さはがず しさい のあれ 〽こりやさう なうてはかなふ まい〽しゆじん よしちかぎやく しんとのごふ いふを ころさの おわか くうが 会 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 〽わら はのたつ をとゞ めしは し さい ありげ なこと ばの 凶 奴はし〴〵わら はがゆるす 平太郎と やらちかう 〳〵〽ハア それ がし 事は よし よし ちかゞ かしん よこぞね 平太夫 がせがれ 平太郎 と申もの おたづねのかど〳〵申 からきいたしませう ぎなく おこたら ずきんしあるべき やじひつのしん もんやがてさし あげ申べし 〽なに さま これは ある して また いかだ はきや の ことほう じつのいひ けんふん わけは〽さ れば候さきつ ころいかだは きやくのその をりからそれ がしひそかに きこかども にいひふへる またもや 木ざい きりいだしをつぎへ つゞき申つけおいたれば ことおほかたはとゝのひ しがなほ又しらべを へしうへにひならず けん使しをねがふ べし また おに 切 の いちよう はいかにも おきゝに たつせ しま □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 奴とふりさる ころくまのゝ さいれいの そのこん さつにとり まぎれ しのびいつ しのびいつ たるひとり のとうぞく かの一トふり をうばひ さるをじゆ ごのものども いであふて のがさじやうじ とあらそひ 一つゝ右のふと もゝきりさげ しかどもふせき のくせもの ことともせず きられながら ににいうせ たれば そのきず しよを ねがく 下 ひそかにせん ぎいたせしが 今にいた てゆくゑん しらすこれ また ひのべの ごよう しや あらば くさを わけ ても それ がゝが 丁目 せんぎ じいだ しさし あげんと いふに わかくら うなづき て〽つま びらか なるそな たの ことばそちに めんじて なにか のゆう よ〽すりや さつそく のおきゝ □□□□□□□□□□□□ ありが たう ぞんじ 五十一日 年 ます なに はども あれ 御上使 さま には しばし のうち のど 〽さらば きう そく わらばゝ下ま にてそなたのへん じをまつであ らうかの次へ 鮭 つゞきしんもんはひつじのこく まで〽いさいせうちつかま つるといふにうなづくわか くらが〽そのしなこれへと さしづのしたこなたにひかへし さむらひがぢさんのまりだい まりおけをうや〳〵しげに ざしいだせばわかくらはうち さしいだせばわかくらはうち 見やり〽よしちかどのには かねてより蹴鞠きゝをこの まるゝよしこのことみやこに きこへしゆへたゞもりこう よりその一トしなトいふを うちきくよしちかはすこし おもてをやはらげて〽そは なによりのおくりものせん ぜうのなかにもひとつの たのしみはあるものなるが われいかなることにやこの みちをふかくこのみ矢や じりをみがくそのなか にもとりおかぬは しうきくのみ つね(だ すぐにこゝろみ いたすべしトいふ にわかくら うちゑみて 〽さやう ならばいつ もじいたし ませうト いひつゝしづ かに身を おこせば あとに つゞいて よしちか そも〳〵まりは唐土談にて 黄帝一つの御じときにしう ゆうといへるものむほんの 成しさいのありそうなら しばしかんがへ〽をゝそれよ くはだてありしにより 牛皮畑をもて まりをつくりくび になぞらへおく らせてたち まちこれを ばつせしとある それより いまに あたる まで しゆう〴〵 みな〳〵おくへ いりにけるあとにしあんの まり おけを もて くび おけに もち ゆる事和 漢かんともに おなじとかや さすれば きみのおん くびうてと 平太郎手をこま ぬきてひとりごと 〽がてんゆかぬは たゞもりこうより おくられしあの おんまりなに □□□□□□□ 四十一 四十四丁 の給ふなぞなるかト うちおどろきしがこゝろを しづめ〽イヤ〳〵魔離まとかき し字じをあやしみはなるゝと くんずるをこつてはしめんに あたふまじすべ こそあれと □□□□□□□□□ いふをりしも いふをりしも 第二 おなじおもひ の三之丞 さしよりなが ら〽よこぞね うぢさぞりし のごしん らうおさつて く申それがし 申候それがし にあひの ごようも あらば 〽こはよき ところへ三之 永一どのごぼう しのだん かたじけなしさいわひあたり へおこゝろを〽こゝろえ もうすト見まはすうち こなたはやたんとり いだしくわいしに次へ 兜三 同廿二月一日 同断同右同右同 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 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といふしたにはつと こたへてこなたのいへ のこたいせし小づかを ひきぬいてしゆじんの まへにまいらすれば よしちか小づかをとるより 一も手ばやくまりに つきたててくゝりの いとをさときればなかに たゝみしひとつのかきつけ さこそあらんと引いだし ひらき見るもんごんに ひらき見るもんごんに 一ツ兵庫頭のかみよしちか董し 仕候をおこたるのみならず 逆心ぎ□あるよし上聞刻やうに たつし帝どのつぎへ 十 つゞき 逆鱗りん 大かた 春水校校 ならず はじめお いそぎうつ手をさしむけて 誅伐持つせしむべきものなり 平忠威皿江ためらの摂政せやう 師実ざね奉敬と はじめおはりをよみ くだし〽さてははやくも くだし〽さては わがたいもうの みやこへろけん なしたるか さても〳〵ト おどろきて しばし ことばも なかり なかりけり 瓢長作あつ 国貞画八郎 ○この よみ 下の巻へ つゞく よし親 初篇 二篇 三篇 釜淵水増石川一 花笠文京作 一勇齋國芳画 戀衣八丈振袖 初篇 二篇 三篇 編一筆季士英寿作 一鵬齋芳藤画 物篇 再會戀辻占 二篇 三篇 景斎英寿作 一松斎芳宗画 三篇一松齋芳宗画 大柏浮名一曲 布篇 二篇 三篇 吉泉子英寿作 一猛斎芳虎画 がこやしんみち 地本錦画版元 地本錦画販元がらんしんでかち辻岡屋文助 春水授 一断馬藤作 駿川国貞助 下の巻 柳区幕 臥 新長竹辻文 梓 国貞 辻文 { ありし 三輪 画 □□□□ 下の巻 十四人九 上の巻ゟ よしちか こゝろを とりなをし よせ手のぐんぜい ちよくめいなりとよばはりて 一出丸智の四はうを とりかこみ 大江おほのぬ 政太郎これみつにははやうち じにとのちうしんありおひ〳〵 こなたへよせくるつはもの らく城地せんことまの ないゆつ ておかる母よたぢ あたりとく〳〵 ごよういしかる べしそれがし ことはこれ よりすぐに ひきかへし 候トたち あらんとは かねてのかくご ところたゞ いたんず手 くばりならん ころにくゝも はかりしよなと いらだつところへ 三之丞いきせきと してはとりいで〽わづ かりがわれを きみこれにござ あるや忠もりが やぶりしこのまりは とりもなをさず たゞもりがくびはて たとへ軍馬たんを むけるとも忠盛もが ごときはおそるゝに たらずすなはち こゝちよきいくさの 手はじめきもいさぎ よしといひつゝも ぢんがねたいこよし みゝをそばだてて みゝをそばたてかへは えぬあのとをよせさつする 小まつのもとになげ つけるをりしもきこゆる ぢんがねたいこよしちが 〽はてこゝろ みゝをそばだてて〽はてこゝろ よせさつする さるとこ わかくら ろへまた ひとり 御上候 さま には にげきり もんよ まして ござり ますしだい によせくる あまたのたいぐん このところにござ あるまもはなはだ次へ 次へ 丑年 魁三 あざわらひ〽おもふに たがはずわかくらは かぜをくらつて 小げさりしとり あやうしなほおひ〳〵におひ〳〵におひ〳〵におひ〳〵に ごちうしんトきくよしちかは ひとへにねがひたてまつる〽ヤア あざわらひ〽おもふにひとへにねがひたてまつる〽い こざかしきそのいちごん しんもんかばこうさん どうぜんふたゝび ことばをかへすと たとへなにほど こめばとてまた ならこの よしちつゞ にほどのこと 手は見 あらんとはいふ せじと ものゝ大江のこれ いへども みつうちじにせし こなたは こはこゝろもとなし こなたは おそるゝ 一ゆだんは大てき いろなく 手やりはもてと にばゝるこゑに 〽こはあさ きんじゆがこゝろえ ましき みこゝろね さしいだす手やり いまさら をこわきにひついまさら まうすに さげておもての およばね かたへいでむかふおよばね あなたのかたよりどもそも〳〵 鞠がは飛鳥 平太郎〽わがきみ 井にす しばしといひつゝも 波なん たちふさがる それ〳〵の こなたはいとゞ しきあるに みこゝろね わがきみ いらだちといり どもそも〳〵 思くだされたゞもりこうへのしん もんおんしたゝめくださるほかなし 極官どくく まつ いせう これ まつ たく たく がみを おそ れぬ みあり さま ひごろ の ことは ことは さて おいて みかどへ はむ おん ろふ くわ だて な に とゞ まりて れるとゑを しぼり〽ヤアまた しても平太郎 なにゆへあつて とゞむるぞ しいて とめだて なす ならば なん なん ぢも どもに わが鎗が 玉だとく〳〵 にはこの うへも なき とく〳〵 しん ゐん かき 給へ かくあるときは それがし ぢきに たゞもり こうの ぢんしよへ ぢさんし すぐ さま そこを ひらいて こわ ぼく とふせ 〽アヽヤ □□□□□□□□ とりはから はんいで〳〵 のかぬ しんもん〳〵と のかれま たまはゞ いはせも せぬもと よりきみへさゝ げしいのちいまさら なにをりおどろくべきわがきみには つねならぬそのみけしきにていづれまで 〽いづれへとはことばぬるしよぜてのやつぱら いち〳〵やりだま〽こはものにばしくるひ給ふかむら てきのそのなかへきみいちにんにてきりいり ごらくめいは まのあたりかく いふあいだも あやうしく ごれんぢうを のこゝろのうちすこしは ごすいかやうなしを はじめとしていつかちう おはらず よしちかゞ〽十二 たゞもつが 雑本丁 どもに わがこの やかたを つぎへ 十一丁 兜三 もつたるあふぎに てうとうけどめ 〽おいへのごせんど 見とゞける それ めつたに までは しな れぬ 平太郎 出 □ なが ら おん手 やり さき □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あるひはひじもて詞は がひじめうけつなが はつしト はねあげ しつ見へ たかしが つゞきおびやり ざれやいばも せんはこのむ ごんこの一ツ ところ四海かい みけづら はしき そのいち あはせす わぼくとは をのぞむ よしちかゞ の二これ しきに おそれん や〽イヤ その おし なく やくゐを げがしためしなし もちかばかりは見ごと おもひをとげて見せるは 〽イヤよこに車物はおさ れぬ〳〵〽もうこのうへは りやうけんならぬいくさ のちまつりかくごせよと つきだすやりさきおどろかず くはだては まことに あやうしとうけの あやうしとうけの 家名めいをたつの もといちかくは奥州のく 青平薩武平岸ぎやくしんあつて かめいだんぜつぜんしやのかへるは こうしやのいましめたこへなん まんのせいありともぎやくしんの やいばをもつてうちかたんとは おもひもよらず和漢忽ともに 提手 平太郎は さそくの きてん あな いた たの べい めに かけ もつ たる あふ ぎを はた ものといふ ほどに〽これはと おどろきよし ちかゞうしろを 見かへるその ひまにつぞへ つゞき 平太郎は つとたち よりもつ おつとつてよし おつとつてよし ちかのまへにつき たる手やりを つけ〽しんもん ごとく おんしたゝめ しん ござなくば おいへにはかへ られませぬおそ れながらそれ がしがかねをおろし たてまつるその うへ からは それ がし とても この ばに おい て おい ばら かき きりあの世よに おいてぜんくん わけ つか ま 図 さアしんもんを したゝめらるゝや たゞしせつ しやが手を くだそうか なんとで ござるわが きみさま いやさごしゆ くんよしちか こうトじりく こうとじりゝ じりゝとつめ よればこなた はなんとせん かたなく〽平 太郎はやまる のきんじゆかみにつぎ人 ないかにも しんもんした ためやう 〽すりやおん したゝめくだ さるとな〽ヲヽ かならずともに はやまるな たれかある りやうしもて よぶこゑもろともいぜん 十四 くれゐたる こなたのかたには のしん もん 平太郎くだん さし いだせば わつ くら さつと よみや つゞきすゞりに とりそへツゝたづさへ いづるをひきよせてふるう もしをおししづめすみ くろ〴〵とかきおはり こゆびかみきりけつぱん なし〽平太郎うけ とれといだすを こなたはおしいたゞき ○もごんに弓矢神やみやを 誓妙にたて並心情なく 参勤顔おこたらざる だん偽跡なき神文以 仍て如件のごとし兵庫 頭へうご義親介トよみ おはり〽はゝもつだいなき このしんもんたしかにうけ とりたてまつるかく御したゝめ ありうへは忠盛かがこうの 御陣所に成へせつしやが まいるまでもなくおいへは まことにまん〳〵ぜいそれお しゆくししことばのしたに こなたより ○うたひ○しろい なみしづか にてくにもおさ まるときつかぜ」ト うたひにつれで ひとまなる幕ま はりまはせしその うちよりたち でるわかくら ためよしの あとにつゞ いて三之丞 〽これはと おどろく よしちかは がてんゆか ねばぼう 女房とゆめ 見しあとの こゝちして ひとりしあんに 同生三 くだし 〽いつはり なきしん もんたし かにじゆ なう平太郎 とやらがしん らうさつしいる トおゝせにはつ と平太郎〽しん もんしゆびよく さしあぐれば さしなにねがひ よしなにねがひ たてまづるト いひつゝこなたに うちむかひつぎへ 身三 つゞき〽しゆくんを はかりたてまつかし ことおそれおほくは さふらへどもごか めいにはかへがたし きこへしも 恰光と もうしあはせ 御城下ごぜうに かひかねたいこを うちならさせ たゞもりこうの ぐんぜいともて なせしせつしやが いまとほよせと までかゝれしうへは おん身にまいらす ものこそあれ たゞもりこう かねてより かういふことも あらんかと ためよし どのに あづけ られし あの白 はたは 源家づんに つたはる けいかやくこれも ひとへにしん もんをおんしたゝめ をねがはんためこの うへのおんはら いせには平太郎 めをごぞんぶん にといはれてよしちる いよ〳〵あきれまた いよ〳〵あきれまた いふよしもなかりける わかくらさこそとなぐ さめて〽よしちかどのゝ ごしんていかくしんもん のはた ならず せうじん まこと のみはたは のみ これこゝ にしくわい ちうより してとり いだし〽いまは ぎやくしんなきに よりすなはち おん身にまいら 四 さしおけば〽かたじけなしと よしちかはくわいちう なすをため よしが〽たゞもり こうといひ わかくらどの なにからなに までおとゝろづけ しまことのこゝろを よろこぶをりから はやひも八ツに なるとけいそれと きくよりわかくらは 〽いまなるとけいは やくそくのひつじ のこくたゞもり 三の巻よりしゆくんのまへに こうへこのよし をちつとも はやく下たち あがれば〽この ためよしもどどう 〳〵〽おんみおくりは 三の丞トさんにん ひとしくざをたち しがためよしこなたを 見かへりて〽かくなにごと なくおさまりしもひとへにぬ 桂圭 矢 する なほも ちう きん おこ たらず ちかひの むねを わす られ なし わたすを とりつぎ 平太郎 四の巻へ 成平 太郎 が はか らひ ゆへと いふを ひき とり わる くらが 〽みさ ほの まづは とし さむきに あらはれ ちうしん はくに 給ひしゆへ あんどつぎへ あやふき にあら なくと やうよしちか やうよしちか どのにはよき けらいをもち こくがの 鬼 つゞきし。いざ ためよし どのごどう〳〵 トなみゐる ひとに ゑしやく してさん にんつれだち かへりける かへりける まもあら せずこなた あと見おくりし のかたより だん正はじめ 十平次第べゑ らがずつくといでて ぎをかまへ〽やうすは ちくいちうけ給はる すりやわがきみには さゞもりへとうさんし 給ふおこゝろよな下 いふによしちかうち わらひ〽あらべゑこれへ とまねぎよせみ にくちあてうな づかせ〽がてんが いたらはやゆけと おほせのしたに あらべゑははつと こたへてたち をん なの あがりはかまの あさ すそをたかく とりたゞいつさん 一にはしりやく よしちかふたゝび こなだにむかひ 〽いかにだん山 十平次平太郎 めに見ごとはか はかに わがほん わがほ しんに たちかへりし とおもひ まことの はたを あたへ られしんもんは かいたれどいま またうらを かきかへて あしべゑに こな ばかものと あざける こなたの りよう にんは 士卒そつを それ したがへおひ うか やつたれば だかゞをんなの わかくらひとり あのしんもんを とりかへるはしれた がつて おちいき まうす トいふを そともに ことまたそれに つきおもはすも きゝの まへこと 手にいかしまこと 大かたは のしらはたかしこくは 見へづれどさすがは たち きゝてつとはしか のまへはたまり 奴だすかたなを ぬきうちにきく えずうしろへく どうとたをれしが ずつくとおきて とりすがり くるしき こゑを はげまして 〽そのお手 うちは うちは うちは かくごのまへ なにごふ そくに ぎやくいの くわだて あらため たまへ わが つまと いは せも はてず また ひと うち もの いひた げに 見へ たり つひ に むな しく なり けるを 〽これ より よしちかゞ いと おどろく たん正 たもとに すがり より あきれ 〽すりや はてたる いまに おこゝろは 平太郎 〽すりや あらたまり ませぬかと いふをよし ちかみ にもかけず にもかけずには 帯釼たい もてとよば つぎへ はつてさしお 兜三 一つゞきしかあしべゑを うつ手にたてられもし また上使にきよじある ときはかへいておいへの ためならずとくやむを 十一月十一日 にらまへよしちかゞ しやうを いつはる につくき やついま よりいい ほう申 つける 〽ヤヤ それ がしを ごつい ほう とな 〽いか にも たす け がたきやつなれと かめいをおもふこゝろに めんじ〽はアなさけなき をはつたとにらみ 〽そのしやつつら だん正ぶてと みこゝろと見あけるおもて さしづに えたりと だん正が 「ヤイ平 太郎日 ごろ なんぢが ちゑじ まん はなの さきへ ぶらさ がりいまぞ むくつて このよい ざまこれ このくびが このくひが どうへいいたが まだしもだ りしればかりだと おもふなよ平太夫 へもこのおたゝりト もつたるあふぎを ふりあげて 〽コウコウ □□□□□□□□ とのゝじやう いだなん とほねみに こたへたる をすきくわ かせぎのどびやく しやうそのせん べつにはだんじやうが たゞいまとらす 一鯛わびらあし ありがたく いたゞけと あしげに はたと けたつれば けたつれば こなたは むねんの なみだを はらひ ずつくと おき るを 十平次 おしすへ さやに かたさき かいても かいても およばぬ ことだ 〽ほへいら ことだ なんぢら こときらうにん にはふかあみ がさも ふにあいだ これで こゝろが さつぱり 七ト いふに いふに つぎへ 鮭三二 うだきよしちか うちゑみて 〽そのさつぱり のきばらしは いもやかたの ゆぎくら 詠花楼こんはくわ にしゆ えんの もよふし したくしや だん正はこゝろえて 〽わがきみには ゑいきを見せる のけいりやく 〽おのりものと もろともかき すへるかごに よしちつのり うつり〽ヤイ平 れといひつくれば よきおゝせてきに 十平次がよぶこゑ 太郎このよし ちかゞのぞみを とぐるはまたゝく ひまいまより こゝろをとりなをし だん正十平次 らを見ならつて しのぎをけづる しよぞんは ないかト とひかけられて 平太郎〽ても おなさけ ないトいひ ながら うらみの なみだほろ〳〵 とびんの そゝげにつゆ のたまちう ぎにこつたる まなじかに 見あげるおもて をよしちかゞ 〽そのほへづらト いひさまにいば はきかけてその まゝに〽のりもの やれと戸をひき だてみちをはやめて かゝせゆくこなたに だん正十平次〽イヤ 十二平太郎わがきみにも おゝせのとふり われ〳〵に 〽かだんとならは それがしが よきにすい きよしゑさ すべし いまよしちつ どのを おこ さうも ねか この だん さうも 正が りやう けん ひとつ 〽いらへ 〽いらへ せぬは ふせう ちか ちう ぎ だて なんに する ゑり がみ つき たを せば だん 平 たち われに まだいつておく事が あるすぎしころ 亀井 兜三 いぎいもうと うの木おくがたの なかだちゆゑ すこしも こゝろにすま ねどもよん どころなく いひなづけと しておくり しがいま よりすぐに よりすぐに とりかへす このごとも とにいひなづけ だん正がいもう せしなぞとかうげん こゝな大だはけめト いひすててふた をはくなよても 〽ふちはなされの にはからうにん はて見す ぼらしい あしみあしあゆみしが あの ざまじ さも にくてい にあさ けり ちり かひ うちはら ひりやう あんは □□□□□□□□ たに おち ち ひとつの 手がみ それと めばやく とり あげて 〽名あては よしちかの あとにつき てらじま さしていそぎ けるあとに のこりし平太郎 たゞぼうぜんと したりしがぬ あらき だん正 さまへ さまへ なんでも きのぢより やうすの ありそう なとくだん のしよ じやうを おし ひらき はじめ おはりを よみ くだし 〽こりや よい ものが 手に いりしと いひつゝ うなづき くわいちう なすをり からかな たにむれたつ 蝶々につぎへ 十二十二 つゞき こなたは を つ 〽はん えぬ あか きは しろきを おびたつる しろきは あるじもろ手を くむをきつかけに チヨンこの見へ よろしくまく 四へんへつゞく ねいじん 平 ○此ところ にて 一寸 御ひ らう あかきを おひたてゝそふ のむらがり たんらんなすは まのあたりに 源平成のたゝかひ ありといふしらせか なにはともあれ いけておい てはおいへの さま たげ こゝが しあんの ごくいで 爲永春水閲 爲永瓢長作 まづこの へんは めでたし 近日 やさいばめ売 優燕出し 女經當 女謡當 初編 二編 瓢長作 国運画 歌川國貞画 五十 一陽斎豊国画 三次 東街道名前鏡 一筆菴并善寿誕 筆巻市兵寿作 一勇斎国芳画 通女迺鏡山山 松園梅彦作 一梅齊芳春画 松操艶立額 錦画御手遊物品々 御見やげものおもしろき ものあたひやすく差上候 御花の程きに布上し さかい丁 戸錦画板元 戸江 がくやしんとち 辻岡屋文助 一奔魔双紙口編 しやうほんじたて 正才判 議長作 国貞画 金松 斎の幕 寿梓 鬼子紙 瓢長作 四編の 下 国貞画 寛政頃は操りの幕がこはぜで落たるだに 十一 竒なりといひしは先哲が正本製と題する 合拳の序に残されしが今は殊更巧みにて 大豆の音は雨と閉せ藁振音を風ときこ ゆの類新竒といふも愚成筆にいかでか 一写し得んなれども花ある弥生の狂言書 房が需を僥倖に痩腕ながら春水の加筆に 引出す棟木の由来舞台の道具立は國貞 一にて彫工と摺師との仕立榮よろしく板元は御存の 金袷堂されども愚作が幕のおあいだあつかま四編の立まはりにつたな き筆の不文句はばちが当ると御叱下され唯御引立と御求をねがう になむ 甲寅の弥生稿成 卯の春発行 爲永瓢長述五〇 柳の四 太郎 横曽根 京太平太夫 □□□□□□□□□□□□□ 一七月廿一日 なる 一十一 約妻卯の木 右ノワ のものを見えざのを見えるる 欲念 実ハ 猫舌 胴八 爲義の 家臣 進の 女2時末の家の 定 木樵 猿えの 岩松 實ハ 熊野の 夜刃 九 卯の日 三ぺん つゞき やよいの せちへひな まつりしき かさねたる もうせんに ならべしびなの ゑがほにも 同おとらぬうの 木がふり袖竹に はりもてつゞる人 形おいしやう もそれと三升ます じまはりどめ しつゝほゝゑみて 〽これみなさん やう〳〵とでき ましたいだすを ○此お万がこと 後編にとく ものかたときはな さずだいじにかけて もつていたをみだい さまがごらうじて はやくも それと おさ Ad あそ ばし ひとなきおりのおほせ にはそれほどまでに あの平太郎をおも やるならさひわひさだ まるつまもまだなければ そなたの返事わんじをきひ たうへ兄あだんこへも はなししてこゝろののそ みをみづからが なかだぢし こなたの娘むすめ らは ●〽これはよう できましたさい わひせちゑのはれ いせうすゞにきせて みやしやんぜといふに うの木はうなづきつゝ 人形ひきよせきやかへ るをひとりのむすめが いく〴〵見て〽このにん ぎやうはどうやらあの 平太郎さまにトいふを こなたのまたひとり なアこのにん きやうには わけのある ことみなさん きいてくだ おをくへでる おりもこの日 人形をも○ さんせわたしが ▼「ホンニようにている わいなといわれてうの 木はおもぶせに〽さい ゑさ そうと あほせを かけ とき ほん にゆめ とも かつれ もかれしさ あまりて たばい したがゑんの はしみたいさまの公 つとおしひらきうちにいり おなさけでこの芦 場ましばへおもひ とゞひてきまし たといふを なたのむす めらが 〽それは よいみだ いさまこな たへごさん したその ときはさぞ うれしかつた あらうなじ いふをりかなたの そともより ほうきかたてに 弥三平やさいが 〽やれ〳〵此ながい びにけさからのおに はそうじでもうがつ かりとしたこどもと ちがつてとしよりの おもりはまたかくべつ ほねがおれるわいそれ はさうと大ぶはらがきた やまだじレひなさまのおぜん でもごちさうにならうかじ いひつゝかたへのしをり戸を つとおしいらきうちにいり こなたを見やりひざまつき 〽これば〳〵みなさんおそろ いでようおいでなされまし たじいふをきくより むすめちがさきからちつ ともみへやらぬけふはどこ ぞへいきやつたか〽いへもう どこへもまいりませぬが けさからおにはのおさう じでをほだんなさま のおあいて今よう やくとすめました やくとすめました ところがはらがけつ そりとすきました かの木さまれいの とふりおびなさまの おぜんぶをしいふに こなたはうちゑみ つゝ〽あれ弥三平と したことがあの ぎやうさんなことわい なかつてにさけや ことばのした そんならこち さうになり ましよかと たつをとゞめ てむすめらず 〽そのおきうじは わたしらがといぎへ 柳の四 ざをしめつ〽ヨレハ〳〵ごきん じよのむすめこかようおい つゞき たなの ぜんぶを かなたの とりおろし まへにさしおけば やう これは こんで「インとの まことにはゞかり とぜんひきよせ てひとはしに 三わんかき やうのことで さがりましたあぶないことで ごぜんとしんじうするとこ ろでございましたやれ〳〵 大きにおせわさまトうち わらひつゝせんかたよせるその おりしもおもてのかたより 平太郎上巳 ゆわんではあんまり けかないとうそその おはちごとくたざい ましとはしさこんて かなくりこむ飯ツゝか つかへて弥三平は むねうちたゝ くるしむにうの 木をはじめむす めらはをほきに の御しうぎ 申トいふこへ きくよりね 三兵ヱがやうの 木さまわかたん なのおいてゝ ごさいますと いひつゝおり戸 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ をしあけて 〽サアおとほりな たの平太郎しもべにきう そくいひつけてじつ〳〵 されませトいふにうの こゝに 木もにこやかにてむかふこな ・ おだ ろき たちさは ぎせを なでおろし ゆをずゝめ なとするに こなたはほつと いきをつき〽アヽ これはとなた もありがたう もありがたう そんじます そんじます ▽ 卯八日 平 にはけさほど よりおにはの たと申あげてくりやれ おそうじでおくた びれなされまし だかいまがた おをくでおやす みなされてゞござり ました〽フウそれはごへ らうさりながらもし おめがさめてござる なら平太郎がまいつ 〽かしこまり また うの木が をしとゞ め〽いま かたおやす みなされた をおたし もうさい てもよい わひなァ たんな さまが ちつ とは さつし たがよいわいなら 〽けふはおせつくてもこざり ますれはあなたもまア ごゆるりとなされませ〽ヲヽ けふはゆるりとしてこよいは こなたへいつしゆくしやう 〽あのおとまり弥三平おとまり しやとひならそりやおられ しうそんじますといふにこな たはおしかへし〽だがおやひと にはさしかゝり申あいだき しざいありやさ平かくと してくりやれ下いふおりおくの次へし 柳の四 ばぬ平太夫へいだそれへいつて たいめんしやうとふすまおし あけたちいてゞ〽コレツヽ 平太郎せわしい なかゝらわざく かゞきしひとまより〽それにおよ しうしにま いるには およばぬト もうしおい たにさりながら おかみをはじめ これんちうにも けんよろしうこさいますまつおや ひとにもおさわりのうじあいさづ おわるかなたにはさきよりあそふ むすめちが〽わたしたちはおい とまをトいふをこなたの平太夫 〽これば〳〵むすめこたちもつと あそんでいつたがよい〽とうさいせんから なかあそひおいたしましたじいとまを つけてたちかへるあとをおくりてやさ平 が〽さようならばまたおいでなされ まぜトかへるをみやり平太夫〽けふはめづ らしくゆるりとしやれなにかなち そうをさせやうトいふをうの木が ひきとつて〽なにはともあれこの しろざゝをひとつあけてはどうで こさりませう〽これはよい▼ こきけんはよろしいか〽ヱすいふんごき 一の巻よりうけるをこやり〽平太夫 〽だいぶすみやかねぎはがよい うの木にはちとできるくちと みへるはイ〽イヱぶてうほうで ございますはゞかりながらこの おさかづきはごへんぱいトいだすを とりあげ平太郎これは あまりにちいさゝていたゞ いたやうでないその木 もそつとおほきいのは そこにあるまひか〽そんなら これでととりおろすきりこの こつぶをゑ太夫〽それはあまりたい はいであらう〽イヱこれはけつこう おやひとこのきりこは長崎なざきから のことうらいでござらう見ことな うつはサね三平ひとつつぎやれト いふを見うねし平太夫〽そのほう にもだいぶけいこがまいつたと見へる 〽イヤけいこどころではござりませぬ 七のほどはたいぶのぜうごわがきみ としゆゑんのおりにはそれがしを めされ平太郎をよはせてあそ ぼふなどゝしかゐたいはいでのめ ほふなとしかもたいはいでのめ ぬなどそのやうなぶつうなことがある ものかもうひとつふたつとおほせつけ られをゝきにせうだついたしました ヱヽイうつはがよろしひと又かく べついまひとつかさねませうし 卯の日 ▼こゝろづきといふにうの木とやさ 平がひなのさかつきてうしを おろしとなたのまへにさしおけば 平太夫はさかつきとりあげんトレ わしがはしめてさしませうと いたすをこころへ やさ平が しやくを つき さすを 平太夫 さすを 五十太太 おしいたゞいて のみほしなから 〽おやひとにばいま ひとついかゝでこざる 〽アイヤもうわらはもう よしにしませう〽さやう ならばこのさかつきはうの 木へさそう〽それはありか とうぞんじますと 手いだすをふたゝひ 平太夫〽コリヤ〳〵 平太郎さけは うれいのたま はぎともう せばすこしづゝは よきものなれど あまりすごし てはかへつてこの あだとなる もの ほどゞに いたすがよからう うれいのたまはぎ よきにてうだいいたし とらさうか〽へしありがし とうぞんじますがつぎへ 〽イヤそのおきづ かひはごむようそれがしも ますトいふうちに アヽめいていめた したおやびとごめん くだされしかし ながらたいはいで たてつけはちと ひどいやさ平 そちにはまださか づきをせぬこれをひとつ 柳の四 ます〽これはぶつうなめてさらしじつ ものであるそんないぼのすぜう もうひとつかさねてさながら おやごともおとゞめまこと なさればごのうさんにおもわねば いたさう卯の木サいさゐを 一つついでくりやれをゝ じみ弥三平がしやくしたゝめて とちがふてまたゝぼのかのみ しやくはかくべつだわい りよいきぶんであるト さうとの木やさ平もよく きゝやれいまではおやびとも あれ〳〵あのように むづかしいかほをして いられるがそのむかし ゑましげに〽それがしが ひとつはなしをしてきか ぼのすぜう いざゐを 大じやうに はなか〳〵にいた づらをなされ しためて たと見へ それがしがまこと のはゝといふは熊 由□のもので名□ をみゆきとよびこの いへにこしもとの すく りしところ そのへんじに へぎわたくしはまこに若十五のとしはゝうへの ぶてうほうでござりおはなしにてはじ ほうこうにすこし ものもつともごふう ふともにおこゑん なくくまのごん あんへきせいをよらず やしなひの ところがそのはゝうへを しるしついにまことのは なくすぎられとおもひ しがおやびといづ しかごほんさいを さしおかれその みゆきにおねが つきほどなく くわいにんしてまゝならずすぎゆくうちに うまれいでたがこのいつとせあとは 平太郎そのゝちうみのうへには合 ほうこうにすみしげせわにもいふとふり ものもつともごふうはらはかりものと ふともにおこゑん なくくまのごんくわいおもひも しがおやひといつつかへて孝行 しかごほんさいを とのことそののち いつとせあとはゝ うへには合 はゝはわれ 三才さいの かりいとまを とつてくま のへかえりしが そのゝちも貞 はゝとおもひつめとしをかさねものこゝちつきて 女をまもり いまにおづとをもたずと きゝそれがしはまたかくとも しらずやしなひのはゝびとをまことの たづねとびたくはおもへ げせわにもいふとふり つきほどなくどもしゆじんもつみはわが まゝならずすぎゆくうちに 合ついにむなしき身と なられちゝかへにも ごふじゆうまた ふたつ国 給 ものこれは むかしのはなし じやがいまの はぬしを ひとついだ そうよの たとへにも いふとふり おとこたる ものはかどを またゞと 七にんのてきが あるともう あるともう にはおさみし からんとまた ぞろくまのへ 出府しぶつの もろしつかはすと すまして ぶしの いま家 もあしつかはすとこと 来る いま さら たち かへる こゝろ なく れ 〇まづ しくとも 古郷ふるさと それ らの こゝろ がけ なれ なく ては かな わぬ それがし なき ときは ちうへの おなげき しき さよう なことは さ. おんなに かきらずひとは かやうにありたき なきこと ながら やさま まんいち のつぎへ つぎ いたす 「イヤモウ ことあるときは そちやいかゞ それは ないこと でござり ますがその ときはおゝ だんなさま うの木さまの ごかいほうは もうすにおよ ばず第おと 助右衛門はつもん もさいわひこの おやしきへほうこう あたしおり かれをもまた ますれば かたうでとも たのみかたきを せんぎしいだし あなたさまの あだうちをイヤサ かようもう せばなにとやら あるような ことでこざり まするがとゝ それ〳〵これは せけんのはなしで ござりますと いうをうの木が うちけして 〽やさ年までが そのような いわぬもの またしても そのやうなこの いみ〳〵しびことは 同〇日 一〇むづかしいこと ばかりおほせ られずと ◑かゝそれよこれも せけんのはなしで ござりますトいふ ときこなたの平太夫 〽みなはせけんの はなしをしやるが わしはいまげんざいに あることをはなし ませう平太郎 みなもきゝやれ このほど でいりのあぶ らやがまいづて もうすには 当年とうわん あれ あそこに ならぶおひな ならぶおひ さまのよう □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ふつてい ゆへいまに あぶらが めうと なか かく ぐわい やう × かうじき に公 つかひ よう の あぶ らを かつて おけ と もう すに あァもう よつて しんきなこと 十三両 わいなうト いひつゝ ぶん 水油よがら こなたと かほつ あはせ 〽ヲホー ほんに わがみ おくはしよ をとゝのへ たれど そのあぶち をおさめ 見しよ なければ としたことが つぎへ つゞきその 杉の四 大阪市 まゝにあぶ らやの納屋やへ らやの御屋やへ あづけしところ そのあぶらやが またぞろまい つてもうすには あづかりのあぶら こと〴〵く籠たがが きれてのこらず こほれしゆへりやう けんいたしくれよ またつかひやうの あぶらは二升にせう 三しやうづゝけん きんにもとめよと もうしあがぬう ともいはぬがこれは せがれなんとした ものであらう〽され ばぐござるたいきん のあぶらをうしなひ あがなうとももか さずそのうへげんきんに もとめくれよなぞ とは言語いどう だんふらちなあぶ だんふらちなあぶ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ らやでござるおやひと なぜおでうちには なされませぬ 〽サそこじやで わたくしのしゆく いよりたいろくを てうだいいたす きみのかうおんを わすれひとを がいさばじさつは もとよりさする ときはたいぜつ なるいのちをつう やすのみならず なみへのふちう おやへのふかう そこがしあんの つけどころで あるわいといふ にこなたの平 太郎おつるなみ だをあしろくし 〽おほきにめい ていいたしまし たとばかりにて なんといらへも なかりしかば 印ノヨ 平 の平太夫も そのまゝにことばも それこなかりしがうの木は ホツとといきしてやさ おも ひさうな ものをきゝ ぐるしひ くれをまつとは ○は戸わかつたもつ ともじやく そんならわしも おくへいてもう ひとねいりやす もうか せがれ はかま でも とつて ちとくつ ろいだが よいやさ平 すこし こしをたゝ ひてもら わふから やさへいびき 平また日はくれぬかや 平また日はくれあかや はるのひはながひと いふても ▲ あま りじや いふるほ まもりて 平太夫〽これは したりたま〳〵に せがれがゆるりと ながくと まちつたに日を こそ る つれをくへ いるうの 木はあと を見 をくりて 手のと ぶさ たに うは くと 〽あなた ちと 〇〇 8 お はか までも おとり つぎへ つゞきなされ つゞき ませトいふに こなたの平 うなづき 太郎「イヤ ゑましげに あなたに かざりし たちあがり ひなの貝桶 硯よりふみ かいおけとりおろし おろし硯をげふみ 箱ばことり かたひじもた おろし せていたりしが ひなだんの うの木はかへす ことばなく る …… 世 八 本 □○おもひのまゝを はながみへふでにこのおふみはいづれ いはせてまぎおさめからトとはれて くだんのふばこへうの木は むすびこみかなたの まへにさしだして〽ヲゝそれ〳〵 〽あなたおつかひがごれんちう まいりましたじさまより 〽なにごれん きこゆるこなたは〽なにごれん おもてをあげちうさまより 〽どれどこに それはふし ぎと公 おつかひが〽それ うの木は そこにおふみが まへりました まへりました しあん して〽この おつかひはいづ ごろまいつた 〽さやうでござい ますいま すとし さきし がた いへけさ ほど まいり ました みつ〳〵 〽これは げいせう なわ ○○ の 御用 ゆへ お手 たし いたせ との ご口上 二十一 ござり ます まこと しやかにいゝ けれは〽そはき かゝりなにゝも せよとおし ひらぎひもを とう〳〵ふみ とりいだし 〽〽ナン〳〵一草 申あげまい らせ候おもて むきはめうとと 見へはべり候へとも すこしもめうと ちしきことも なくおわしまし 候ゆへ人しらぬ心を いためまいらせ候 どふぞ〳〵まことの めうどごとをいたし うちつければうの木はとけぬ娘 ぎにふたゝびなんとせんすべなく たゞうつむいていたりしかこなたは次へ たくぞんじあげ まいらせ候めでたゝ かしくトふたゝび三 たびよみかへし〽ばかな ことをといゝさまに引さきかあたへし 春水校 四十四日 瓢長作 國貞画 あわてなをもたもとにとりすがり〽こりやこれたり ぜう此さりしやうはなにゆへにかくなることがあるならば なぜにいふてはくださりませぬしハヱのかれぬはなしはせぬし せりあふあなたのひとまより〽平太郎まア〳〵まで つゞき心をとりなをし一人り心にうな つきつゝ「コリヤうの木もしそれがし いまあらためて平太夫がまうしきかせる 世になきときはそちやなんと する〽サアその時はあなたに かわり父上のごかいはう 〽それともに親兄が とりかへしさいゑんせいと いふ時は〽おつとにつくがおな このならひあまになつても さいゑんは「せぬと申かそれ きいて身もあんどトいひはゝ あり合硯を引よせくわいし になすらきは になにやらさら〳〵と筆はし らせて三くだり半ねばやく こんでうの木が たゝんでうの木がおびへさし はさみおつとり刀にたち 上りさらばとゆくを引とゞ めうの木はさらにがてんゆる ねばくだんのかきつけかたねに引 だしひとめ見るよりおどろき したいがあるしばし〳〵と とゝめける 此よみ下の巻へつゞき かまがふちみますのいしかは 釜淵水増石川 初編 二編 三編 恋衣八丈振袖 初編 二編 三編 花笠文京作 一勇齋國芳画 一筆李士英寿作 一鵬斎芳藤画一 再會戀辻占 二冊景斎英寿作 読切一松斎芳宗画 大柏浮名一曲 初編 二編 三編 吉泉子英寿作 一猛斎芳虎画 がくや新道 いわしろ町 地本草紙問屋 辻岡屋文助 為永春水 しやう 校舎 田編 下の巻 發行 金福堂板 長作 国貞画 春水機 柳の つかく さむかき さう さうし 四編の一つ 板瓦 辻岡屋 十一 十七 三 ゆへざんじのこきうしておや人にはなにゆえせつ しやを〽ヲゝよびとめたはほかでもない さいぜんゟしてなんぢがぶんいうとに さいぜんゟしてなんぢががんちうことに よそへしことばのはしぐしさいぞ あらんつゝまずかたれととひかけ られてなみだをはらひ〽すりや 父上にははやくもわがいを〽そ れをしらいでよいものか そちをうませたおやじやわい 〽はゝありがたきそのおほぜしさ いと申もよのことならずおや びとにもかねてごしんらう 上の巻ゟつゞきよびとゞめつゝ平太夫いぜんにかわる 上下親も大小あなたのふすまおしひらきいづるに はつと平太郎とゞゆるうの木のわきばらをかたなの こじりにさそくのあてみのけにそつたるありさまを 見るよりおどろき平太夫〽こはなにゆへにうの木を ば〽イヤおきつかひなされまするな身のさまたげ いつゝうをとりいだし〽うへの みけしきなくかゝるねの なあてはあらきだん正紀路きの じんのはびこるかへは ぢより鬼切九本にきりの おいへのごせんど いるぎのことなに おもへども 見とゞけんとは かのいさ いはこれ □ すをとりあげ にてごせう ちくださる べし 平太夫はじめ おはりをよみ くだせばこなた はなほも小 ひざをすゝ 〽そのしよ ちうにも ありしとほりわがきみのごふ ぎやうせきひことにつのりしだ いにねいじんざんじやをかたらい 玉ふのみならず逆心ぎやしんのおん くはだてきくにしもひずこゝろをやえに はやくもみやこへきこえおんうたがひの上使こん にぢじゆらいすでにご家名かめはあやうきばあい なれどもきみにはかみをおそれぬみありさまさらに うちくだき身をさしだしてごくわんげんもうせし かどつゆばかりもおもちひなくしかるにそのこと 卯の四 つるぎのとう ぞく熊野 たの奴刃 かく 丸やしやと てはとてもわが あるからはそれに ちからにはおよばじと こゝろに見すてすでに じさつことかくごのふり からはからずねにいる これこのみつしよ下 ふところゟかの ちからにはおよばじと せんぎいたさんとは ぞんぜしかどすて おかれぬはとゝふの ねいじんかれらおそ いになきならばつきへ 上 いぎおんくはだてもおよぶまじ よつてそれがしとゝふのやつ ばらいち〳〵に きり だいら げん事 じん ばらを 〽ヲあつ はれ でかした それで こそ平 太夫が せつ せつしやが しよぞんさいぜんあふら にたとへしばいけんあり がたくはうけたまわれ どこのことばかりは おゝせをそむき これよりすぐ さま 二二二 わがきみへさしあげるおもひ このせがれ あぶらにたとべし けうくんはそうならぬまへの ことかのつるぎはそれがし きつとせんぎしいだし のこさずこれよりすぐとはいふ ものゝ平太郎きみてうあいの ものどもをあまたねにかけたる うへはながらへさらんとおもふなよして そのば しよは いづれにて 〽されば そう ころう □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ きみには ○ききしがたより寺嶋 せがしのおもいも のおしもやかた□ 花楼にごしゆゑんの おんもよふしひぐれを 見あわせそのせきに まぎれいりかれらを ぱつぜんせつしやが手 だて〽そはくつけうのば しよがらあとかまはず に平太郎八ツトこだへてたち あがりゆかんとせしがうしろ とすこしもはやく 〽きやうなればおやびと おさらばし立をとゞめ て平太夫〽せがれねた ばはよいか〽おゝせにや およぶべきしこふりなすやひ ばをひらりとぬきはなし 〽おやへよりおんゆずりの備前 どが吉光よしかねたばもかね てまつこのとふりトさしいだ すをきつさきかけてとつくと みくだしうなついて〽ソんど〳〵 それでよしおさめよといひつゝ めをもてさしづして〽よういが よくばはやゆけとことばのした を見かへり なみだを うかめ〽これ がこのよの おわかれ といふに こなたも とも なみだ おくるく こゝろを とりなをし 〽ゆかめかぬかと おいたてしが ふたゝびまてと よびとゞめおやに こゝろをひかざれ てみれんなはたち きいたすなよとく〳〵 いはげ〽おさらばとはせゆく せがれがあれ見おくりよも しぞんじはあるまじがいちにん にてはこゝろもとなしヲそれ〳〵 とうなつきつゝとうじものかた へ おしはだぬぎなげしになけたる絵より おつとりこわきにかひこみはせいつる おりからこなたにきぜつのうの木より ようとこゝろづきかくと見るより ようとこゝろづきかくと見るより おきあがり〽まア〳〵まつてちゝうへと はせでるたもとにとりすがり〽いさいの〽つぎへ 柳の四 大じじやとてこれがとめいでおられ ませうそれともおいである ならばわらはもともにと かきくどくたもとをはらひ つきのけて〽インだいじない としよつても平太夫おんな どきの手をかろうかじよろ どきの手をかろうかしよろ めくあしをふみしめつゝはかま のすそをとりあげてゆかんと せしがまた見かへり〽おや あにへの孝からおつとへていせつ うの木かならずわすりやるな 下ことばのこしていつさんにあとは かすみといふまぐれこづえの はなともろともにちり つぎようすはうつゝにもそれとたしかに うかゞひましたあいてもおゝきそのなかに おとしよりのたゞおひとりいかにおいへが ◎さしたるわきざし手ばやくひきぬき とりなほしたるきかさきをのんどにつき たてアトの ゆく身こそあわれ なれうの木もそれ 二身をおこし 〽こりやかうしては いられぬとこ ろせめては あくじ あのあに にくみせぬ さんの もうしわけ わしもこれから のさけび のけに たし ありさつ にやさま丁 びつくり うちおどろ き〽こはなに ゆへにうの木 さまじいひづゝ 手をいを だきおこぜば うの木は ほつといき をつきいと よりにそる のかうおつとへのていせつ こへはげまし いまちうへの おほせにもおやあにへ をわするなどあるから ばこれが死しなずにいら りようかそなたはこれ よりてらじまのおんしも やかたへおもむきてあにへ くみせぬ身のきよらか かくよとあなたへきこへてたも はらはがさいごをふびんと ア □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 寺じまへ そうじや〳〵におび ひきしめゆくをやらじとやさ 平がおくのひとまをたちいでゞ うの木のまへに 手 たちふさがり ゆ〽いさ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あれにてのこらず あゐたはものにくるひ玉ふ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かましてじよちうのたゞおひとり あのてらじ給へはあぶない〳〵その 出すけだちはこのやさ平〽イヤわら はがそことほしやと狂気 きのごとくせり合てし はしあらそひ よどみしが □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ うの木は それよと弥三平が同 卯の四 おぼさばみらいはかわらぬめうとなりそれ ばつかりがみらいのたのしみくれ〳〵たのむ やた平じいふもくるしきだん まつまあと くごもりて 見へけるがはや いりあひのかね 道ぐぶんまはしつぎへ もろともきへてかた なき花のつゆとな をたはいらへなくばかり たゞほうぜんとしたり しがりよう手を しがりよう手を あはせふしおがみ くちにろくじをくり かへしかくてははて じとものはらに へじと手のばらに なみだをはらひ ひたちあがりうの 木がなきがらおしかたづけ のこりしやいばをぬくひとり こしにおさめてしほ〳〵となに やがこゝろにうちあんじふたし あし三あしあゆみしがいし につまつきたち〳〵とよろめく びようしをきつかけに チヨン〽おいへのだいじになり たはやいじ◯此見へよろしく 柳の四 たかどのゝ場かくて 詠花楼ゑいには もうけの酒宴勉も やゝおはりはやごき くわんの供とおまはり ふれながしたるその おりからうかゞひよつ たる平太郎むねに おもにはおきながら 身はかる〳〵といでたつ てしづ〳〵のぼるゑい くわろうおりしも あなたにのぼりくる あら木だん正十年次 あとにつゞいて芦兵へ らがたがひにか心を 見あわせて一たれ かとおもへば平太郎 トうちおとろけばうち ゑみて〽ヲゝそのおど □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ しざいあつてさい せんよりこの こころにまち うけただん 正はじめ いち みの ものひとしくうしろにかげ しりぞきしりごみしつゝ たかどのをあなたのかたへさかり けるかしこにきこゆるたちおと をしるべにいきせきやさ平が をしるべにいきせきやさ平が いかよる一つ ちるよるてきをきりのけ なげのけあたり見まはし わかたんなに といきつき〽なにとぞして おめにかゝり なにかのよう すをもうし あげ心のこ さずたく かひしそのうへは おんみがわりに このはらをそう だくしかなづき つたかどの さしてのぼ らんとした るむかふに あし兵へ らがやさ平かく こといひさまに うけゑん 四五人ひとしく たまるべきね うちかるこなたは おひしうへの またふかで ○日あかるいうちにはや むまのはしるごとくに それ〳〵とにげあし だすを弥三平がのが しはやらじひと うちとあびせ かけたるかたな とゝもにおも ひがけなきうし ろよりこえを もかけず十平次 がうちだすやい ばにねさ平は かたさきふかく きりさげられ あつとひと こゑのけぞる ところをこなた はすかさずふみ またがりをきんと 十一日 したるやさ 平がのんと にぐさととゞめの かたなおりしも はせくる平太夫 としはよつても ごうきのおやぢ かくと見るよりはせ あたるをゑたり とひつしの はたらき いかで ◯やつぱら一人りもそこをうごくなト いわせもはてずだん心が〽かたはら おかしきそのいちごんすりやさい ぜんのてうちやくをむねんに おもつてしかへしが〽なにそれ しきのわたくしになんぞかたなを けがさんやそのしさいきゝたゝばと かのいつゝうをとりいだしおどろく こなたのめさきへつきつけ〽なめては 弾正だんぢら はじめねいじんばらよしずみどのへ かだんしてあのほうけんのとう ぞゝもくま野の夜刃丸やむやと やらんをたのみしよしあくじのいち〳〵この いつゝうにめいはゝなりなんとおほへが あらうがなトきゝもをわらずいらだつ だん正〽だいじをしつた平太郎ばらして 平太郎が忠義声にこつたるきつさきはひごろに ばいしてするどきたちがせなにかわもつててきす べききかまくられてだち〳〵トも○ しまへトさしづのした〽こゝろへ申トいわぶちはじめいちどに ぬきつれきそひかるをこなたもともにぬきあわせ てう〳〵はつしとたゝかひしがもとよりしゆれんの よたりはついにたをれふす かくと見るよりあし兵へはなにを いふにもこのふかでいまてき とうはぜんたいふかくやがてこの みもあのとほりおそろしゝに ほたんの花トこゝろにおもひ さだめつゝもつたるかたなを そのまゝに馬野腹あし 兵へあしもとの○ ちかづき〽かくご ひろげじこへ もろとも もつたる鑓が をさしのべ てねらひ たがわず わきばら をこなた はつかれ てたま □□□ ゑ たをれ ム やりもろ ともおき あがり やひばをあわせん すでに 山とする を心え 平太夫 ついたる やりをとり なをしいし づきもつて つぎへ 柳の四 きつ 日 さきを 平太郎 はうちなや ましいよ〳〵 せいしんひき たてゝなんなく こゝにおひつめしが こなたはつぎへ 卯の日 つゝき十平次があしもと〳〵 てうとうちはらへばいまは いたでにこらへかね ふたゝびどつかと たをるゝをそつ かに○ ○ふ まへ のど もとをやり のほさ きに さし こほす そのとき かなたの ひろ には あけにそみ たるだん 正があま たのてきづ ③ かね しだい によ はる日 内藤次 かほ 見あわせて そちやせがれ じやないか〽あなたは おやびとこれはしたりと うちおどろき〽してごらう たいのなにゆへあつて〽このとこ ろにもとよりきたりすけ だちなさんわがしんていなれ どもさいぜんかくとしらせなば いなまんことのひつぜうなればわざ とすげなく西の巻へ きうけゑんようもなくついにかた なをとりおとしよろめくかたさき またひとたちきりたをしろゝのり かゝりふえいちももじにさし いらぬきそのまゝうしろへ蹴け かへしてしたゝるかたなのちしほをば うちふり〳〵あたりを見まはし あとひさりするこなたにはそれと もしらぬ平太夫これもおなじく 十平次が死しがいをあとべにかひ のけてあたりをうかゞひ たちよりしが ○たゝ 脊中セウトセ かひしがこず への花のうすあ かりたがひにゆ なかを うち あわせ ふたりは おだ 此 とび わかれやり とかたなと ふたうち みうち ① 三の巻ゟおひやつて つゞいでこくはきたりしなりさは さりながら此ばのよう すはいかに〳〵ト とひかけられ こなたはおもてになみ だをふくみ〽こはもつ たいなきごしんらうし かくまでわれを おぼされ てかト A 江戸 ▼でかした 通平太郎 ひかくしわう お せしとへからは まことにおいえは まん〳〵ぜいいま おもひおくこと しなしとあんどの なみだをおし ぬぐひいかにもおゝせに したがひだん正 はじめに ていにこなたも おちつき一すりや おやびとには十平次を おけがゝなうてひとつ のあんど下ふたゞひなみ だにくもりしがそれと うなづき身がまへして 〽おんなごりはつき ざれどしに 詠おくれてはごに いちみの やつばらおほかたは 〽しとめたれどなり ゆくへをしらずと 太夫〽その十平次は それがしがすなわち これにてうちとつおどろく平太郎 たりあつぱれ▼ やつばらおほかたはちのちぢよく しとめたれどなかにおやびとさらばと いわぶち十平次いつかくごのおりしも れへかにけざりしや平太夫はおしはだ ゆくへをしらずと いふをひきとり平やいばをぬきとつて 梅の四 おいがさきだちわかきがのこるは世のじゆんとう あくにんなれどもおゝくのひとを 手にかけし申わけめいどにおいて 先君せんへおわびせんとはかね てのかくごさりながらさいぜん 「つゞきごせうがいといふにまなこを見ひらいてくる しきいきをはげましつゝ〽なにゆへにとはおろか〳〵 なんぢにかくよ とつげ しとて これ また せう しゞゆうをきいて平太夫くるしき 声をはげまして〽ヲゝでかしさうの木その ていせつを見るうへはせがれとゝも下此のばを おちいぜの三世も いんなき はひつ ぜう それ ゆへ 会 大かくは 今かくは はかりしなり はかりしなり おしむにたら ざるこのしはばらちつとも はやくそのほうはこのばをおちて いるぎのせんぎとく〳〵せよといへども いらへなくばかりしばらくあつてかしら をうちふり〽おやびとをさきだでゝなに ○ 又 いふに こなたは おもてを おこし 〽なにさま 三ッごに ならふあさ せのたとへたゞ か○〽アロ はなしませぬ おふたりともにごせうがい あそばしてあのみつるぎの ごせんぎはたれがのこつてなされ いつたんにしに おくれじとおろかにもこゝろ 〽アづかざりしこのうへはいかにもうの 木がことばにつきちうへのおゝせに したがひかれをめしつれどのばを めんほくにながらへんいでそれがしもおんと もトいひさまかたなをとりあげてすでに こうよと見へたるときしもにはかにふき くるかぜもろともさとちりか寺柳ばの うちに卯の木がたちあらわれいぜんに かはるいろもなく〽わかつましばしト おしとめつゝつとはしりより平太郎 がかたなのかひなにとりすがり〽まア まアおまちなされてくださり ませわらはもすでにじがいと かくごはいたしましたれどこう ゆうこともあらんかとおし からぬいのちをながらへ おあとをしたひまいらせし も此ごせうがいをとゞ めんためトいふを平 太郎きゝあへず 〽いらざる女がその とめだてけが 芦 せぬうち にそこ はな しや も まするそれのみならずあなたが おこゝにごせうがいあそばしたら おちのびくまのはさいわひじつ ちゝかへのごせうがいが せとなみだながらにおしとむるのかくれがずいふん ぼのこけうなればこれよりすぐ いゝかへのごせうがいがにかのちへいたり夜田丸ふ是と むになりませう 〽サアそれは〽それじやしてつるきのせんぎあ によつておとゞまりあそばのみくまのはくつけり こともにぬかり なくサヽ見とが められぬその さきにかいしやく いたしてちつとも はやく〽それじやと 申てげんざいちの おしるしを〽うた すこのまゝくつかへ をさするはふこう でないかね 同二十一丁 とく〳〵かいしやく〳〵 こなたはせんかたなく 卯八月 杉の四 四つゞきはウヽばかりにかしらを さけ〽いかにもおしるしうち たてまつるおや びとこ ふたりはな へみだにくれに 子わかね こめん □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つぬいたるやい ばをそのまゝに しづ〳〵うしろへ たちまはる □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ おひのあし兵へが いさいを うかゞひより平 太郎かんねんと いひさまおろすやい □こなたは いくたびか やいは やいはを ふりあけ す ▽ かき いだき わつト さけ きわつば こかわり秋は もみぢ にて がれ はとなり て柳も みどりをゑぬ さるほどに みくまのゝかた さとにかやも てふきし一つ 玉のこいへとか めうてら せしぶつ ゆくるしげに すがりだんに ひとり 〽おばをばこなたは心へ やりすごしもつたる じらはをうちあけて みつもたまらすたゞ ひとうち〽 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なんど おもてを のぞく 一ッ世のあいべつ なむあみだぶつト あむあみたふ とのふるをきくより うしろに平太郎かく の僧 竹が うち りくにわれかが くもるおぼろぐも うの木もなみだに むせひしが平太夫 はせこしが平太夫 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ てははてじしなみだを はらひふたゝび手 おひをふしおがみ ヱイトかけたるこへ もろともに せひなくまへに むかひ かね うち ならす ころた より いうちおとす 首を のれんを わけて かの 禾は らう母がの みゆき これは〳〵 飲念ねんさん ごくらうでごさいまし たおつとめがすんき ならけふは孫法の たんぜうびこせんなと あくぞくをほろぼ すかどでのちまつり もんどりうたせてつでんとうかへ すをしかめに平太夫はやく とひきとるかたなもろともに □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あがりませトいふに こなたはつむりを なで〽かせもう なてつやう いづにかわらぬ おばこのせじ おそんならち さかに □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ それはさうと次 即ち四 松の四に 〽つゞきけふのぜん ぶはあるのいゝ になますつき 〽そのしんはい ならかな らず ごむ よう 9 ざにつきながら〽といふも 心ほかのことでもないそなたの おいご岩松まかはしつてのとほ りながい入牢じゅ どうなる ことると おもひのほり ごんど帝かと さまのこたい がわりで ならほんに ほんまにな をりまし たるや 〽それ ④ そのなまぐさが ぐそうはかうぶつ せうしんものはちかごろたち ものわさかなをくわぬ ぼうさまは蛸になる といゝますはひかくあの うつくしいよめごのきるじ でどれおとぎにつかう からおとけながらに たちあがりのれんを わけておくへいるあと にみゆぎはじゆず つまぐりゑかうに かるそともより のこしやめん とのことけふ いくわんしよ からひきとつて きましたよろこば んせなんとよひしや わせではないかそれに ついてみち〳〵もわしらがいけん をしましたところいわ松がいふ にはさらりとこゝろをいれかへ ますほどにそなたにわびこと してくれとのたのみもとから 〽して こに はく びより にんに 人参越 のませ たやう なもの ます〽 いぜんから 戸やくち へはきて もけ ろり なを つた いるがはいり にくいかあれ あそこにいわ松 あそこにいわ松 こちへはいらづ せへとことばに 〽おばさんごめんなされ わい ついてとのかたより 〽おばごはうちにかく トとひかけられ こなたはそれと 身をおこし 〽たれかとおも へばむらのしう なにやらわしに 用ばしあつてか 〽さればさてま さんにはなし たいことがあつ こなたはそれと いふにみゆきは かぶりをふり 〽いつも〳〵とな さんたちの しんせつを むにする にはあら ねども 〽おばごはうちにか〳〵わるひものでもなければ トとひかけられ はれとやつてくだされと て見らるゝ とほりうち 会 そろうて きました わいまづ ゆる さん せ 四 会 どうやらがてんのゆがぬ ものまアあれがことは うちおひてくだされと いふをうちけしおし うへし〽イヤもうなをつた〳〵 もとのいわ松じやこざら ぬぞへいまそなたが見す てられてはあれもさぞ かしこまるであらう 〽なるほどいわ松がた めにもひとりのおば ならぬぞやトさながらおひ のよろこびなみだくど まことしやかにもてなし て〽ノヤもうこんどのじゆ らうではもこり〳〵と おりましたトいぎへ ませトいふをゆびざし むらおさが〽あれあ のとほりしほらしく なりましたしきくに みゆきはうなづきて 〽りやうけんしにくきこと なからみなのしゆの ことばにめんじこんど もまではゆるしてやり ませうこれいわ松や いまゝでのやうではどうも くもいふがしんこのじひ きくいわ松はしほへと いたしましたおば さんちつといつて ごらんなさい ころうといふ ものはあんまり おもしろひもの ではござりませ ぬそれについて やころたりい ないてばつかり けんをおもひだし 柳の四 つぎめにつばぬりてそうなみだすゝりあげ つこへあげてなくがごとくにもてなせば みゆきもともになみだぐみこみなのしう がいわるゝとふりどうやら心がなをつ たトみへてあれあのようにない ておりますじよろこぶこなたの むらをさは〽これでそなたも びとつのあんしんとしたちも いひがひがあるといふもの それはさうとこんどさき のみかどさまが頭痛がう のおなやみとやらで三十 三げんのどうをごゝん りうあるとの うあげ ありがとう ございますト いふにこゐたは うちうなづき そんな □□ 一ゆゑしやく してこなだに むかひ〽イヤヤミいわ 松やがふはさい わひふろもわい ているほどに めにでもはい つてそのきもの をぬぎかえたが よいどれきも のをだして おこうかと いそ〳〵おくへ こと それに つき御領 主ごりやう のおとの さまの おさしづ でこのく まのから むな木を ひきいだ すとの ごけんぶんのおやく にんさまがみへる つぶやき わかれゆく のこるこなたの わせがなをつてきだ いわまつはなに やらひとりうち ゑみて〽こりやしや わびこのごろ せけんのうわ せけんのうわ さをきけば このやの 養子よう 孫作まづさくの 女房により といふものは ゑらいうつくしい はづともうむら ちかはおゝさわぎ とひとりがいへば またひとり〽さい ぜんひとのはな すをきけ ばそのむ かし蓮花坊佐弥とりいふ三 行者けうじやかみくまのゝごん げんへ百度ひやくのぐわんがけを して九十九夜よめにまん心とかあん しんとかのこゝろがでゝついにそこでしな れたげなぞのぼうさまのどくろと やらいふものがあの連理柳しんりのもと にうつもつてあるとの辻なんだかさつぱり わからぬがそんなことからこんどのごゝん りうとかいふはなしいまにきわめてくわし いことがわかるであらうトいふをひとりのむら やくが〽それはいつぞやはなしにきいた九十九よ ざでしなれたとかことはちかべどかの梁草に くさのせう〳〵とやら浅草あささのせう〳〵と やらにゝたはなしたわざりなからわしたちは どれおいとまト三ンにんひとしくたちあがり 〽これいわ松どのやかならずともにしんぼう ざつしやいトいへどもこなたはいらへなくみゆき はそはへさしよつてこれはしたりいわいから はそばへざしよつて〽これはしたりいわ松おれ いをいやらぬかトいわれていわまつおもてを あげ〽なにあいつらはこんなことがせうばいト いひさしかけて心づき〽〽めこれはみなさん入 ながら いでゝ 八十 四月四つ ゆくみゆ きはあとを みを くつて 〽おいそがしいとこ ろにありがとう ぞんじますトの ものとのはなし そのうつくしひのを おれがしめこみ まごさくめはおはらひ ばこおばどもその うちして やつて この 家いへは 遠 が ふう ふで しめ 二 う ま うまひト ひな いひつゝもこおどり なしてかしこを 見かへり〽ヲヽあの 小袖にこそ たしかに娘女よめに のきかへおばごも かつくなぼうたはくれ まいと芋右にかけし たるこそでをぢごろ 松田 つゞきはづし〽ヲヽいひ にほひがしをる なんだかせなり むづ〳〵とじひとり ごちつゝいせうを ぬぎかへ〽どうや なんだヲぼんの ふとんのかたりわる これさひわひと ふどしに ひきしめ 〽なにかおび がとあたりを みまはし あるは〳〵ト 立よつてのれん を下のひきちぎり ひとへまはりの 三尺おびひき ずるすそをつゝ 五十八 瓢長作 国貞画 春水閲 まづこの へんは めでたしく〳〵 此ところ にて 寸 ごひろう いはしより あげよごれし ぬのに まるめておし やり〽さァこれ からひとふろ はいつてこつ ちのこんたん こりやいそ きたらあご もて一人が うなづき かしくぬつて つゝ奥の 間 初編 より 濡衣女鳴神 おい さし と美をうふう て □□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 爲永瓢長作 歌川国貞画 近日 売出し 一陽斎豊国画 五十 一筆拳幷蕪寿誕 東街道名所鏡 三次 あつぱかへおんな 筆鼻鼻色は寿作 一勇斎国芳画 通女迺鏡山 春園梅彦作 一梅斎芳春画 松操艶立額 御見やげものおもしろき ものあたひやすく差上候 御花の程なの布上し 錦画御手遊物品々 さかい丁 注意 錦画板元 戸 がくやしんとち 辻岡屋文助 柳野幕一 哥 瓢長竹 浦貝画 金松堂梓 板元 将 第4 12975 2曲 柳幕賢恕 しやうほんじたて 正本判 瓢長作 柳幕府加紙五編上 国貞画 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 三十五文文 十一 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 周貞画 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 珠 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 千本 五十八年 柳幕魁双紙 瓢長作金松 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 壱樽英水枝 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 柳の糸のほそ〴〵と写しものせし一小冊も看官の 一恵にすでにはやだん〳〵登りに伸あがり今は一宇の棟木と 一なる柳を麦に曳出しの木造りの声にあらねどもゑんやら やつと綴りしに猶二番目の條さへあれば短き才に烏滸が ましく長き三十三間堂のその返し矢まで出さんとするに次 一夫の催促しげければ燈火のもとに日ははり弓心矢竹の 一屋津当り後者に叶はゞ愚按は更なり書房が上なき悦びなれ 万今ども素より文事にくらき身は拙きことの多かりなんそは田畑にも 種まかず自然と生たる例しなければ予も又作家 の権おろしと及ばぬ所は叱り玉ひ大目に見そなはせ玉ひねかしと理くつくつ見付て不忠ます 嘉永八年 卯の春に致鐫 芋豆 十八為永黙長記右衛門 仲国の室 和歌 和歌 女兵ヱニル梔子の 一六十一日 柳 れい 霊 九菱糸 孫作 そまこだま 杣小玉 分分 om fintintintind and on on mon on mon 鬼吾 四へんの つゞき こゝにき かゝるさ むらひは 冠者くはん 為笑はよめ の家作の しよ まで引 とりに 進のの でたらあと 蔵人心うとに そまがし らの斧 平安 はじめ そまこを のまつりもうきはめてうちに もどられたであらうトひとり ごちつゝたちよる戸やぐちくらんど はこゑをかけちとものがたづね たいそまとうれうとやらん まご作がたくはこれである ( □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あとに したがへて まご竹が すみりを たがね きたりしが おの平は ひざまづ き〽おやく にんさま へ申上まち出た づねのと まごそいたくは あみなるわら かな〽いかにもさようそのまごさくと 申はわたくしめでござりますがなに いかごようばしござりますかト いひつゝおもてを見あはせて たがいにびつくりすゝみ より〽あなたは進人の くらんどさま〽きでんは よこぞね平太郎とのうち たへあんぴもとはざりしに〽まづ はごふじでてう〴〵しこくそれ がしこともたゞいまにては ずんど身がるなきこりの よわたり見ぐるしけれ どこのあばらやいざ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ましたれ どおめもじ いたすは 斧 やいまが はじめて まごゆ とあそば せといふに となたも ゑしやく して こひざ をすゝめ あらため ていふやう 〽こんにちそれ がしとうしよへ くだりしその しさい下 とふりうげたま はられよこの たび白町にしらの 法皇わう御し頭痛つりのおんなやみ つよくさま〴〵とごりやうぢありしかどさら にそのみしるしなくあるよのおんゆめ まくらにひとりの法師あら〳〵とあら はれ給ひわれこそはそのむかし蓮花 坊ばんとよばれし行者じやうまことい 〽おん身のぜん年代なりそれがし心に まことは がさしでござり またとゆびもて それとしらすれ ばくらんどはうな づきて〽これ よりはその ほうども ほうども どう〳〵におよばぬ ちつともはやく きりだしのよう ゐいたせその おのいれのこゝも げんは申ノ刻のこゝ をはじめと いたせばしぬ かりなきやう あいふれよトいひ つくれは一かしこまり ましたトいひさま におの平らは たちあがり右と 左へわかれゆく かゝるをりしも むかによりかへり きたりしあるじ まご作〽けふは をりわるいいは まつどのゝごしや めんを代官兵衛 おとふりとさき にたちかどの あけ うちに いる □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ だいぐわんをたてすでにけちぐわんに あつてくまのごんけんへひやくどの のぞみあつてくまのごんけんへひやくどの ちかづきしところいまさらいふ てかへらねどほうりきの きごくあるにまんしんを せうじ九十九度どのぐわん ぎやうにあやしくも擲きの 木のせいこんあらはれ わがだいぎやうの とくによつて人恵恩 藏 のしやうは うけたれど うらむらくは 連理れんを むすぶ女性 むすぶ女 しやうのゆなぎ とひきわかれ 女柳ほうの われをうう むること又ごろの 六 一ほこりをあらさめ をりしも ずばもくぜんにたり いそ〳〵によう あらんとしゆしやうにもつげく ぼうおりうのれんおしわけ たちいでながら〽これはどなたさまかは ぞんじませぬがようこそおいりあそばしたと いふをひきとりまご作が〽あなたはいぜんの どほうじはしんのくらんどさまとおゝせらるゝことがましくもいひつるかなだい ”かた〽そのおなまへはねてよりかけ給はりおぎやうまんぐわんのさまつぎへ たりしがいかにわが身をうら めばとてひぶうのくさ木の たゝりなぞとはことおかしわがかう だいのほうとくをもおそれやらず ことがましくもいひつるかなだい ぎやうまんぐわんのさま つゞきしたげなすはてんぐ 狸介のわざならめいで 法皇 ゆめものがたりれん げぼうのことは すみやかにたちさらずい 初へん十七丁 うけへし御法外のしるしを うけへし御心法のかけし 見せんと珠数ぶを めの あはせていのるとひとし くかたちはうせて 見へざりしが あやしの とりの とびかうと見るより ふしぎやめくるめきごたい すくみておぼへずもむな しくそのばにらくめいせう そのわが髑講どゝのくま のなる女夫めうざかに としふるきれんかの 柳のもとにうづもつ あれば □□□□□□□ おさめ 給ふとの こと御れう しゆなれば きかだしの御用は 義ちか公ため義公へ おゝせつけられしにより都 路司のばんじきはいは大江 秋のこれみつごのうけ給はつて 上京きやうありとうしよのかたは それがしさはいかけ給はればきでん そまとうりやうとやういたさるゝ よしなればきりいだしのおさやく つとめられてよからう ▼ゑぐみと てらしあは せ見給ひ ねかし 〇名をまご 作とよび そまとせい はいたすもの のいぜんは よこぞね平 太郎ひじやう なりともとし ふるやなぎの ねをたつはこの まぬところ又きり いだしましたところ いたし がかくべつ手がらと それ うがち てとり いだし一ツ の堂かへおさめ給ひまた れんりの柳をいかせ給はゞ たちまちなやみへいゆうと 三夜せんひとしきゆめ のおんつげしかある によつてこのたび きりだすかの奴 一トしゞうをきいて まご作が □□□□□□□□ ではござり ますれど かりに ○ 奴柳をむなぎとなし三十 三げんのどうごこんりう とりいださせたる法皇にうぜん しやうの御頭言をそのうちに いふでもなし下きゝいるおりうは ぎやうてんをきくたびごとにあはてふた ぎやうてんしきくたびごとにあはてふた めきさながらそれともいひいでかね ぬきさながらそもにいこいてか もじくとしていたりしがおつとのことばに ちからをえて〽さしてたをなごと おぼしめしもござりませうがこりや おつとの申されますとふりそふ のうてはかなひますまいも あの木は柳ぎのやなぎと あふしまして有よりれゆりを むすぶめうと木なるをきり や給ふとは 〽おなさけな こりやたとへ しおうけをいた されましてもわたくし がへんがへでござり ますといふなき てゐやれ。ヤナ二くらんど 作が〽これはしたり おりう女のしつ たことでないひかへ さまなにもわたくし からがい ばかりがこの所の られて くださる ようねがは そまと申人でも ござりませねば このとうれかは ほか〳〵へおほ しゆうかきへ せいけ 巨 そうちゃんでもつたかしてみることゃんちうちゃんさんさんだんだ。 今 云ひ 十九 同一 四四四 りめぐららせ玉げ平あちあらぜとかねらみら ましたちのさきてひたものみ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ から 九一一一一一一一一一一九九一一一九九一一一一九九九九九九一 九十六日 鮭五 〽あはやととりすがり〽まア〳〵さいはいぬつとしおいへたいさんのこりからしんていを見るうへはおんとの つゞきあはやととりすがり〽まア〳〵 まつてわがつまといはせもはてずまご 作が〽今いふたこときわけてかそなた すご〳〵さきだてとあの世にござる ごれんちうやちゝうへになにめんぼく にながらへんせうがいしやうかとく しんしてたもるかやサゝぎりといふ字は わきまへていやらうがなじいひつめ られてこなたはなんとせんかたも つきぬなみだをおししづめ〽なるほど ことをわけでのあなたのおほせもう〳〵 ふつと思ひきりまずほどにどうぞ おとぐまりくださりませとはいふものゝ どうでちりゆくかれやなぎ〽ヤ〽柳の こともくらんどさまのおさしづを 〽うけ給はつてなにかのよういさ きゝわけたならさられてくりや れかならすともにたんきな ことばししてたもんなしふたく びなだめなだめられこな たにむかつてまたいふやう 〽なにと女らそれがしおの いれのこと心にはそまねども り〽まア〳〵 〽といはせもはやずまど思へず手にいるこの一ツつうトはだのまもりをうたがびはるゝまへ いふたこときわいてかそなたをおしひらきとうだすながきもこいごらん ぜよだん正きのぢすんぶんたがはぬ んちうやちうへになになにめぼくどうちつどうしよこのぶめんにももじやつけてたちあががなほいふかしげにてい くまのゝ夜刃丸おしやとあるに もとづきかりのよわたり ながらきこりとなつて 山ふかくまでかのなを しるべに なにと ○みよしのゝ山のあなさのをそさくら しんていを見るうへはおんみの しんでいはいは ○うたがびはるゝまでうの木どのは そばめにしてつねにかはらずはゝ このかいほういたされよじいとまを つげてたちあがりなほいぶかしげに二かい を見かへりしづ〳〵としてかどべにたゝずみ やがてさきてるとき をまちなむしな。 なごがてんかトさし しめせばこなさもそれ とうちかなづき〽なにから なにまでのこりなき おはからひわすれはおか ぬかたじけなしさやうな らばくらんどさま〽まご作 のおのいれのこくげんは申さ 一のもいといふ の上こくかならずともに の上こくかならずともに ぬかりなくしかとことばを いがへ申た〽いさいしやう ちいたしましたのちほど おめにかゝりませうト ことばかはして 帝咲のちよくめい おいへのおためとなること ならとくおんをほうずる ひとつなにをかこれをいな むべしこぞにすぎにしとし しげきみおんたかのゝをりから なく せんぎいたせど いまにわづかの手づるもえずされども いんようのりようつう手にいるうへは 〽つかぎのせんぎもまのあたりとちから まづなに しらせばこなたもうな ごともわたくし にじめをもて くらんどは ともびと引 いれかへりゆく のれんのうち に身をよせ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ てこゝのやう こがすみとなつけしはや たかいかにやしけんかの柳の こずへ又あしをゝからまへし ときしもあまたのそま どもをあつめ給ひきらん とし給ふそのをりもわが 一矢やさきにあしのをゝいきり きらるゝやなきをいつたん たすけおいたればいまは のがれぬみかどのちよく じやうおゝせにしたがひ とうれうのやく〽つと おしひらき〽十二〳〵おん たのみにつき鬼切 丸おにきりの一チ よういろ〳〵と しゆだんをつくし おんやくそくの とふりぬすみとり候 むるとあるからはみやたへ ひきだすみちじゆんづけト くらんどがだす一ツつうを ところしゆごのしうしやに 見とがめられあやうき所 をそゆるくらんどがこなたを 見かへるそのをりしも 二かいのしやうじそと あけてしじゆうのやう すをたちぎゝいわ松 たがいにかほを見あは せてたてきるしやうじ おどろくくらんど〽なん でもあやしきあの二かいと おつとりがたなにたち あがるそでをとゞめて まご作が〽あれなる 二かいはせつしやがぎり あるこのやの まろうど をやか〳〵とにげさるをりから 左りのふともゝきりつけられその きずいまだへいゆせずはなはだなん しゆびよくわれらかたへ御ンあづかり申上おき候あひだ じゆういかまつりいそうらうざりながらほうけんは づき〽ごこくへんじを あいまち申スかく へすをきゝ いるみゆき まごのみどり が手をとつて 孫 〽やうすはのこらず きゝましたこんどの だいやくとゞとゞとゞとゞと なくつことめてたも りや〽イヤはゝ人 にもおきゝのとふり このごようをつと めたならきさん のつるにもなり ませうまアよろこん でくださりませト でくたり うちゑむふたり に引かへてお柳は いら いとゞしほ〳〵と しのびかねたるそで のあめみどり なんどきにて もごようしだの さし上申べく候 はめばやく □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ がんぜなく だん正さまへ紀路方 よりとりやこれ みつしよ〽その 名がきにきのぢ もつねなら ぬはゝのけしき を見てとつて おさなごろに よりとあるからはそのとうぞくも このくにゝ〽たしかにしのぶとぞんずる しゆびよくわれらかたへ御しあづかり申上おき候あひだこのくにゝ〽たしかにしのぶとそんする なぐさめつゝ 〽かゝつぎへ つゞきしさまちゝくだされやトいはれて おりうはなほもまたさしぐむなみだ おしかくしみどりをかゝへてなにげなく 〽どうぞあの柳のおのこれはおとゞ まりなされてくださりませぬかト いふにふたりはふしんがほみゆきは ひざをすゝませて〽これはしたりよめ 女としたことがせがれのきさんのはしに なるこんどのさいわひそれにふせう ちをいはるゝはどうやらがてんが ゆきませぬ日ごろのなさけも しばしことばもなくばかり かゝりしそともにそまと どちおの平さきに どや〳〵と 〽まご いられぬそのおのいれをされぬ いとい いれのことじやさきし うちはしごとに いれのことじやさきし かゝれぬといふ かたおやくにんさまか ものじやそれで おほせのあつたかれ わざへむかひに これ申村の上こく きたサゝはやう〳〵 こちらの手くばりは よけれどもかん じんのとうれう のこなさんが トくちぐに まご作は たち上り 〽それは ことによるそりやこぐさ一ツほん でもねをたつはせつしやうなれ トおはらぬことばをおりうは引 とまうしましてれんりのめうと木 そのめりとのなかにはうろのなさけ にてこれこのやうなあいらゝきみどり もさだめてもふけつらめそのねを たつはなさけなやトかごとがましく かきくどきわきでるなみだこらへかね てぬぐひとつてくちにあてよくとなき いるひぎもとにみどりはふたゝびとり すがり〽かゝさまきげんなをしてト すがり〽かゝさまきげんなをしてト きくにおりうはいとゞなを〽かはいや みどりしだきしめてなきしづみたる ありさはかにまご作はふしんのこゝろ これやらず〽してあのやなぎを とり〽ましてとしふるたいじゆのやなぎあの 木はさきにもいひつるとふり柳都のやなぎ 作どのは うちにかトかどの 戸おしあけ〽イヤこゝにか〳〵 かゝしゆもいやるなハヽアなんじややら ひそ〳〵とはなしごゑがしたがへんじをしやら ぬはさてはかゝしゆのどこやらへ今おのいれ のさいちうか〽たれかとおもへば おの平どのいつもながらじやうだん らう あつた そん ならいつ しよに やかふか トいふに おりうは ぜひなくも〽それではいよ〳〵 あの柳を〽きらねばなら ぬけふの女くめ〽せめては 入とよひ一トにのごゆうよ も〽みかどのちよくめいゆうよ いたさばすぐさまおたゝりせん なきことをとやかういはずことおの まるさんもつてきやれじせりたてられ しほ〳〵とせんかたなみだに二郎しなを きるがなんでそのやうにかなしい のじややなきがそなたの身 うちでもあるまじに〽ヱヽ 〽わしがきらいでもひとがきる わいじいひはなされて ばかりマヽこつちへあがらつせへ 〽いなさうし ては政 おつとのまへにさしかけばこなたは てねばやくまるさんにあしさしこんで ひも しめ くゝり〽さ やうならば ますと のかたへいづる をみゆきは 一見く はゝじやひと はゝにやひと いつてまいりま せうといいふ ものゝひがくれ たらとのがん びやう〽ヤそ りやどうぞしや ツたかトみゆきが おどろきうち けして〽イヱひが くれたらひの ようじんを おくりながら〽ご ようがすんだう はやうヱ おたのみ 申図 ▽もどつ てたもい のトいふを戸ぐちに おの平が〽おばごりつぎへ なういつぞやこんたとともぐだんふさまにたの まれてあのいわ田川へつないだいかだをんしれず きつてながしほうびのかねにはありついたがその のちせんぎのきびしいゆへあたまをまる めかりにすがたをすみそめてこのめう とざかにどうしんぼう名は欲念ねい とあらためさがまだあらたまらぬ 心のよくねんうまいしごと もあらんかとわけこんだ こいやのあるじはきかしやれ なう横曽根よみ平太郎 じやげな又あのない つゞき なにも あんじらるゝ 太かな こはないこんどの しごとがしゆびよく すめばほうびの かねはずつしりじや そのとたはわしも もちでもごちそうに なりませうトいふを なりませうトいふを みとりはきゝつけて 〽とゝさまわしにも しい〽ヤ □□□□□□□□ 〽かゝさんにはまアおくへ〽そん ならせがれにけがのない やうごんげんさまでもしんじ ませうが〽それがよろしう ござりませうト おりうもひとしく のれんおしわけ おくへいるうつり くだされや〽ヲヽ かはつていわ松が ぎはだん正さまの ▼いわ松ひさし いもうとごりの木 いなうトいはれて こなさはびつくり とやう〽ナニそんなら やかしのまご作は平太郎 げうてんとびのき ながらかほ見あはせ〽ヲゝたれかト思へば わりや猫舌蛇のどう八じやないか 〽をいなら〽ヱヽびつくりさせ をつたそうしておぬしやァ どうしてこゝへ じやとあのへい太郎そ りやうろ〳〵してはいられぬ はへ〽なんとま大へんじやない かいなう〽しかしながら女 房はだん正どのゝいもうと あればこればかりはちうもん きれば とふりにゆくかもしれぬ 斧 それはそうとエゝきさまの名 はむづかしくて きうにでぬはい いつぞやくまのゝまつりの やつぱりもとの とう八きゝやれざ をりだん正どのに ほんにもくりの子もち をかつてやりませう〽イエ〳〵 わしやもちよりもやつとうする きんぴらのあやつり人ツぎやうが よいわいなウ〽ヲヽおとなしうる しやれそんなかみなのしゆ ゆかうかトそとものかたにいで たつたもとおりうはしばしト ひきとめてまたさしくもる いちごのわかれかくと見る なにやらきよろ〳〵 うろたへまなこ〽こりや はじめのつもりとは大きに さんだんがちがつてきた さんだんがちがつてきた 一ハイトしあんのうし ろによくねんがおゝ ごゑあげ〽さるすべり。 たのまれてこの さるすべりが すべりこみ 一かの鬼切にを あはいよく手も ぬらさずに つかみどり あとくらま せてにげさる をりしゆ よりそまこらは〽こりや てつきりちわげんくわ でもあつたと見へて ゑらひわかれがわるい ぞやトいふをりはる かにきこゆる竹田ぼう 〽そりやあのほうのねは もうひとよせはやく ごのやつ らに みつけ られこれこのごとく ふともをきり つけられしが□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かこふかとにけ さりはにげさつ しやんせトさはだつそま どちかみならぬ身のまご 作は一世のわかれとゑ しらねば〽そうじや〳〵し さしうつむきて いたるにぞいづかしながら みゆきはさしより〽なにやら うなづきてとうれしそでを ふりはらひすげなくもおの正 はじめつれだちてやなぎを さしていそぎけるあと見おくりてすなれどもおつとがきさんにも おやこさんにんおりうはほいなきならうといふだいじなごようことにはみどり かなしさになみだそゞろにとゞめ九がたんじやりびせきげんなをしておたなへ かねかたへのみどりをかきいだきみきでもあげたがよいこんなめでたい〽こんな云うちにせんだもすこしは「次へ たれどきさまと どうやうあまり せんぎのきびしさに あたまをすつ て世を しのび もとより すきなさいのめころがし つまらぬことでおさへられ ながはじゆちりのその ながいじゆらうのその 同十五 つゞきさめたやうすそとで 又一トけうげんやつて見やうと 思ひのほかさきしがたさむ らびがはなすを二かいできい てゐればこんど帝どかのちよく めいであの連理柳やなぎをけふ きりだすとのさたそれについ てたいへんなはかの宝剣坊おれが もつてゐてもあぶなければその やなぎのもとにうづめておいた ればよもや心をつける ものもあるまいとは思へ どももしやみだされあい ながりな つらにものされては〽ちつ くりたいへん〽さはあれ おれがとりにゆけば ぢきにおさへられるは しれたこと〽こりや大たん 〽まだそがうへにもなだん正 どのへおくつただいじのみつ しよをあのまご作めに 二つうまでとられていればして のことも大かたはばれたと見へて 〽ヲや〳〵大へん〽たのみに思ふ だん正十平次はとく亦やられて しまつたとのはなし〽また 大へん〽なれどもみつ しよはかくし名なれば まだおれが夜刃丸ままへ とはよもしるまじ } なれどもまご作 あつてはうしろやす からずこよ ひはぜひに おしかたづける 〽そは大へん いやもう 大へんと大 へんがくぢ かつてさつ ぱりときま ぎわからぬ なうトいはせも はてずいかつがま しく〽ヱヽおどけ しかたい どころじやないそこ でさいはひよい所へ おぬしがきたればたの みといふはほかでも ないこんたはかねてすいし れんがたつしやなれば あのいわ田川へとび こんで人しれずすいちう より柳のもとじやかご のきわにうづめておいた ほうけんをとつてきてくれ たならだん正らのゑんを もつて本人迯のひたちの介 ふき なら せば かね 梯通草 魁双紙 〆十七文 さればか ことなれば せどのかた よし よりおの ずみ とうへ もつて ゆけば ほう ズ の一 かねは つつしり だまたいひ はなしにとり つくいとぐち こういふはなしも 心もとないゆだんは 平が あとべ につゞ いて いでくる そまこら 〽おかしら へこれにトいふくちを 〽コリヤおとたかしトおし とゞめさきにすゝみし みゝにくちよせさゝやけ ばおの平は又こなたに むかひみからみへへ いひつぎてよなづき おそれとく〳〵トきの せくまゝにだみごゑの おのがまゝなるはやくち に心をゑたるよく ねんが〽そりやなに よりやすいこと だいじを □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あふにいわ松は〽が てんがいたら又のち にトあたりへしのば せ〽まづこれまで こと大かたはとゝのふ たこれからあの まご竹めをばつ さりヲかべにみゝ あり二かいにくち 〽ひとやきかんとりやうの や手にくちをおさへてと見 かう見さしあらしいゝうるゞ ひけりもどうぐまはつて しられたまご作めは しられたまご作めは こんたががてんか〽ヲゝあとかま はずとちつともはやく〽一丁も せわしないどりや一トはかり いつてこよう下すそとり あげていつさんに柳を しほりにいでてゆく あといわ松はおひかけて 〽こりやどう八うろたへて しぞんじすなトむね なでおろしまづいつ おくのまにみどりはゆめ やむすぶらんしと〳〵ト うちつけておりうはいとも しほ〳〵トおきいでゝふすま いあなたをのぞいつもとりつ おづ〳〵とわが子のそばへ立 よれどゑもいはしろの むすびまつえながわ らはすみだり子のね がほをながめつとつおき つわらふはなくにいや ほうはこれでよし ます思ひをこへたてら これからが内まくと ねにこそなかね 心にかなづきたもと かなしみのむねに より手あそびの ふへとりいだし成 せまりしうきなみだ しぼるにあまる次へ かつゞきしそでたもと身もうくばかりになきしのびおつるなみだ そでにせきとめ〽このまゝにこの身がをらずなりぬればほば なくあらんなげきもせんさぞたのみなく思ふらめあそびあそびに でてもともどちにはゝなし子よ柳の子よとうたはれなば かたみせばくや思はんと身をあせらせてぞなげきしが かくてははてじとよう〳〵にきをしづめ〽ヲゝそれよたがい にかほを見あはせては身のうへかたるもおも みづからがいひのこすをかならず ゆめとおぼさずにねみゝに とつくり下きゝおぼへちゝにも ばゆしねしづまりしをさいはひにいま つゞきしそでたれご身もうくしかりになきしいびおつるなみごを立こゝにたまぎわるときとそきたれはぎ さらばとおりうはみうちのくるしみを じつとこらへてみどりをかいのけたま ぎるばかりアトひとこゑたをれふし たるありさまにみどりはかゝさま ▼かはいやなト はなれかねたる ときしもあれ ひとまのうち よりちうぼ かゝさまじまつはりつくをふり はらひくるしきこゑをはげまして のみゆき まろ 〽わかれ びいで 春水 〽やうすは 校合 きいたコレ かくよしつげてたべくつ おりう よめぢよ われこそまことはれん なうなに り柳のせいこんなり ひじやうといふもはづ かしやけふを一チごと 〽とてつれなくやる べきぞやよいな してよひものと きへゆく柳うろの はてしなげきを めぐみにくわいたいなしかようにおやこと なりぬるもひとかたならぬいんえんぞや母が きへゆくそのゝちもわんばくいはずおとなしう ばゞさまのおゝせをそむかずはやくせいじんして たもやそののち〳〵はちゝの弓矢望をうけつたへ いさぎよきなをあげてたもヨヨはゝは今をかぎり にてもとのやなぎにかへるぞやかならず草木成仙 義務とゑこうをたのむつまよ子よはなれがた ぜなやかなしやといふこゑさへもしらびなきたつてわ ゐて見こゑあげてわつとばかりになきさけべば ねむりさめてやみどりまるがんぜなければおきいで 〽かゝさま〳〵なうちゝくだされトとりすがるを〽ヲヽ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 瓢長作 同十一丁 国貞画 やかなしやといふこゑさへもしいびなきたつて見 みどりかトだきよすれどちぶさくゝますよ すがもなくかぜがもちくるおのゝおとはつぼく ねむりためてやみたりけるがんぜなければおきいでとろ〳〵ふう〳〵といとかまびすくどよめくこゑは夫がさはうせふけり 〽かさましなうちゝやだされトとりすがるを〽アヽれりのいとをきりはらふまさかりごまはま〽此表へつよく よそにだにあはれ とたれかいふまぐれ はやいりあい のかねのこゑ しよぎやう むじやうとつく おと下ともにちり くる柳のはがくれ もへたつほのうの ゐてみこゑあげてわつとばかりになきさけへばすがもなくかぜがもちくるおひゝほとはつむくそのうちにお柳の そのうちにお柳の すがたはうせにけり 此よみ下の巻へつゞく 釜淵水増石川 初編 二編 三編 戀衣八丈振袖 初編 二編 三編 花笠文京作 一勇齋國芳画 一筆李士英寿作 一鵬斎芳藤画一 再會戀辻占 二冊景斎英寿作 讀切一松齋芳宗画 大柏浮名一曲 初編 二編 三編 吉泉子英寿作 一猛斎芳虎画 がゝや新道 いわしろ町 地本草紙問屋 辻岡屋文助 ○同月三日同 しやうほん □□□ 五編の下 じたて 乙卯新春後元金松堂 瓢長作 国貞画 俳の幕府奴賊 春永校合 五編下の巻 乍憚口上 此双紙御意に叶ひ後編御尋 しげき段有がたき仕合奉存候 第五編お柳子別のだん 連習堺ひきいだしゟ 三十三間堂通々矢浪宅の 仇夢忠部の五人切とう これ迄の通りちたなく出殿 御覧に入奉り候間不相替御水 御高評之程奉願上候以上 板元金杉堂 四九 まごをかきいだきよしとばかりになき まろぶかるおりしもかたへなるにすま おしあけたちでるいは松〽せつかく おれがものしやうとおもつたおりう は柳のせのはてばか〳〵しやかくまて ことのまちがふものかよし〳〵この はらいせはばかめをせめあり がねをかきあつめたそのうへで まごさくめをしておればなん にもこつちにいひふんなし ひとりごちつゝづとたちよれ ばとゆきはなみだのおもてを もたげたれじや〳〵とは せもあへず一イだいじ ないぬすびとじやヤヤ とひつくりしなががも □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ても見ここのなひこの 草家作りやうけんして いてくだされ〽イヤアヤばゞ おれじやといふこえきゝ じやないかヱゝなにをいやるの つけてこなたはおもてをきと 見わたし〽そちやいはまつ 上のつゞきそこよこゝよとはゝと子が「かゝ さまどこへゆかしやつたり候様いなうかゝ さまじみどりはひこまをはせまかり めもあてられぬありさなにみゆさは びつくりとしたわいヤイ 卯の五 ごもみゆ きは耳 それどころじや いは松〽コウおばごへそくうがねがある であろありがねもろどもこの にこなたはしつかとまつはりつき いふてもすぐにはだしをる まいすべこそめれとたち かゝりぬきいるみとりをこわきに かひとりゆかんとしたるありさまを おうなは見るよりあわてふためぎ 〽それいなしてはとさしゆるをしやめんとう なといわにうつがかいのげのけだすあし 〽ヤよいせ松そんならそな たはまだほんしん それどころじや ござらぬといひはなされてもねづよい でなかりしか「ヲヽ さいぜんまこと しやかにたらし こみこのいえへ次へ 木口三 つゞきかへうきたりしも見せんだしごとのあつたゆへ これがなをつてたまるものかサアいきあるうちに ありがねだせじさくにみゆきはむねつぶれ〽うつ けしものとはしつたれどよもやくとおもひの ほか見さげはてたるひとでなしなにとてそのわか やるべきぞトいわせもあへずゑせわらひ〽ぬかし やるべきぞトいわせもあへずゑせわらひぬかし たりかたくなばゞかねをだそのがいやならば人質公 じちにしたこせがれめをこのまゝくびうころ そうか〽サアそれは〽かねをだすかころさうかト 手つめとてづめにとひなしられてそがまゝに みゆきはあわやととりすがり〽そふはさせじと あらをにおりからまごさくはなにとやうこゝ ちすぐれぬのみならずむなさは ぎしきりなればかゝることはゑ しらねどわがやのことのおも はるゝにそのうへ鳥眼 □□□□□□□しあれ ばおのがやくめの はてしをさね わひ蜩ぢじつぐ るゆふゆ ●それがし もだりしうへ からはおい いはまつならずしゆれん のほどをしらせてくれん となをこりづまに もすそをかゝけ身が まへつまくりだしたる ふともゝにたしかな たちきづ五六寸九石 見とめてまござく うちおごろき〽さい ぜんくらんどゞいゝがん りきたがわず右の ふともにたちきつ のあるからはわれが ほんめう夜刃丸ヤしや であらうがなこりや 〽せんぎのてづるにひと あらことせづばなるめへ 〽アヽあじにからんだ 一せんぎだてそういふ わりや横曽根とそ 必 平太郎かうなに 風もかもぶちぐし かれはゝ びとじきくにらう とはんとするときなげのけはれたるいは松が □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ひろげといひつもいま ぼはすみよりいそがはしくもありつることを ものがたるにこなたはおどろきなをもくはしく しとはしにさがりとおも ひのほかおうなに にげなき▼もいかあじあふて まごさくがもちらへり かたへにおきしおの とりあげ〽なかいは まつのふしくれ こぶしからいかあま □まぐれとりもやどりをいぞく なるすゞめいろどきすぐるころ かどの戸とおしあけたちいりながら いまもどつたそにようぼども はゝうへはおはさぬるといへどもいらへ かけだになければさてはとこゝろに いぶかしみうかふおくのひとま よりものいふおとのたかやかなれば さこそとあわひのふすまをひきあけ かくと見よりつとよりていまいは松が こわざにいだきしみどりをやにはに かいとりてもんどりうたせてつでんどう みゆきは見るよりうれしさかなしさ ヲまござくやうもどつてくりやつたのト いふもなみだにやるせなきおもてをのぞ いてまごさくが〽おけがゝなうてまづはあんと 卯ノ三 □□□□□□□□□ つぶやきながらおきあがりきと見わたしておど ろきつゝもさあらずもてなし〽わりやよめしの 〽手のうちと よきのむねうち よきのむねうち これくらへといひも おはらずまくしかけ たるおのゝはをこな たはころへやり すごしある ひはかたなす べらしてしやし あらそうその だみごえ たてれはみど しりまる〽アンとゝさま わしやこわいわいなうしとり □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なせなげたじ 平太郎左衛門まごさくどうしてこく おりしもはるかに てきこゆるかね のねにまこ さくはおど けかたちをたゞしてごな たをむかひ〽どうして きたとはかたはら いたしこの つくこどりをらうほにあづ ろきて 〽なむ さんあ れは □□□□□□□ むねは まごさくがすみ 〽かいままたおん身をね めせしも かねていう ぼのおゝせを うけはに かはつていまのせつかんこのいごきつとたしな まづはしきりのそこへなけだすとぞく〽ア しざいらしくつべこべとわれが手にあふ事 さぐりあし さきをみめき はめばやくマレ てまごさゝそな たはなにとぞ しやつたかしやつたか にみざりははきへ 木の王 もせたなれどもまことは ひとつきあましめの わづらひしいふにかな ありはいは たのいはながおもて をのぞきまござく わかやとりめたな 〽イヤずんどあきらる いふにいか松と見 かゞきなみたくは〽ばゝさまとゝさまはめが見ぬ わいのう〽ヤそりやまアいつから一にようほう にもいひふくめこれまではおるくし ちゞさなみだぐは〽ばゝさまとゝさまはめが見へぬ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ をうしろに ならじめさき かうみたなぞこ にうち鳥目 とめともとり めともおやゆ ずりのおく きなとり めヱ やおもしろゐわれが ふじではひとりの事 にはちとあぶないと おもつたにさいわ ひのそのとりめ なますにはやり してくれんずと またうちこめ は身をかはし おのゝゑしつ やかり かとま さかひ くをやら ○おりう ひしやうの き木と 入こえ きゝつけて まごさくが やよなう ○ 十一日 いひながらもなさけあればこそこれまで にむつましくもなれぬごそひとりのわかを もうけし身がなにとてふりすて かへりしぞせめてははゝを見おくるまで みどりがせいてう見とむるまで ともにかいほうしてくれよトかこち なけばよう〳〵におりうはしほるゝ かほふりあけ〽つたへきく安部の 童子どうじがはゝうへもてうどわり 身とおなじことひとりの和子四を のこしおき信田多の古根坂 にかへりしとやそれは野丁知の としふる身これはもと より草木さうのかえる ふるこのはやなぎはきりくず されてかれやなぎ かへるといふは きゆる身に なにとて 祭 かたちをのこ 〽すべきさはさり ながらかやうにとし いきちぎりしもみな ぜんしやうのちなみ なりさきしがた くらんとどのがいひ つるごとく白河しらかは の先皇ふうがぜん しやうれんげぼうが しんじんのきどくに れでしはしのうちのじやまはらひそれにつて てもなごりあしきはおやうのなりゆきこのこれ みどりがかわゆはないかゝふびんにはなかりしかみどりがへ 合 に たは あたへ きばら つかれてアトひと こえしりぎねついてどつ かこふせばみゆきはひざ をすゝめつゝまごさくいみじやい〽よろ くもでかしやつたそなたがもどすじよのふ〽かゝさまと おのゝえにひはらをうたれいはこえをはかりにさんにんがてんに まつはあれあのたふりしんたはしなう〽まづたけひちにふしてなげきしづめばさすが これでしはしのうちのじやまはらひあれにつけにゆひるゝころしうぢやくのまたもす てもなごりめしきはおやうのなりゆきこのこれかたをこつねんとかたちはしほるゝ音神様をくて みどうがかわゆはないかふびんにはなかりしかこどりがひのたちあがわるくありさまに〽かたまへ のやうのど より入界□□の しやうをうけゑ あるもの 玉ふもとおん てふうふとなりしも五ツふとせのはるや かけよるみどり をそがまゝに 〽かはひトばかりを よきいだくの いてくだされたと ○身は柳さの 木の精魂を なりそれより 六御そじよねんをへて ちうへ平大夫婦さま これなるはゞびとひそ かにちきりをこめ玉ふに やどしてゑかたきにんがいにいで たまみどこの身はなんとせんかた なくさきのしやうにてちかひたる そのちぎりをむすばんとおもふおり からおいえのさうどうほどの木 さまにはあへないごさいごその なきがらにまつはかしがこれもすぐせの ちなみにて死来あもの文字師をへんと つとりにかくときはとりもなをさず柳政の 一千五千[ヲ]そのおすかたをかりそめにおん身 のじがいをおしとゞめこのさともちのひ むかしのはるのころよし親ちが こうがおたか野に鷹への あし猪をのかゝりしとき こえをはかりにさんにんがてんに あまたのそまに たけびちにふしてなげきしづめばさすが にもひかるゝころしうぢやくのまたもす がたをこつねんとかたちはしほるゝ青柳にを のたちあがわるゝありさまに〽かゝざまい きりくぞたれ すでにかれ なんこのやなぎ そのおもろきに 卯十一 桜の玉 つぎおまへがむと 矢さのねがら 雁筋をたす けてみや郎の えだにさはり もなかりつる それそのとき のなさけのしん をくわつきひも かさなりて女な ぎのはなのわ このみどり まるもはや ことしでいつ とせの春秋 おきのかさなり てこぞふこと とちえづけば 乳ぢがなくとめ そだつべしア〳〵 こゝにちりくる 葉はわががふれ をむかふもの なるかとおも へばやるかた せんがたも なく〳〵見やる あしもたべ ちりくる柳の はがくれやみだ の事にもなきこともあから □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ さまになるときは この身のわかれ おもひすぎひめめき しはゆるしてたべそれを ねがらにおいえの さいかうかならず〳〵 みどりがことあたのみ もふしまいらする またのやぢりくるね □ほりすれどもかひ なささちなさおぞましや なをもなげきをます らをがひざにながるゝ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なみだがはぶかき うれひにたまり へずなにとていれ なくやるべきぞと たもどをとつく ひきとめば みめきもとの にとりすがり まつはりとゞ むるよすが なくおりうは もえたつ ほのほと 三千文 にんがやみより ひとしく かたちは きへてうや にけるわつと ばかりにさん やみにまよひつゝ たがひに手と てをとりかわす ははこのみをせむるかしやく □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ そでになみだは はぶりをちもの さへいわず いたりしが るゝ心おし しづめ はやくち木も ときいたり 宇外の棟杣 となることも ひとつは女え なるのりの えん仏果以 □につれし ゑんあれば なさけのおんを ほうぜんため ひとつのかたみ まいらせんと あとべのかた よりとりいだ す袋次に おさめしみ 剣をまご さゝが手に わたせばこなた はひもをとく〳〵 もかゝぐら〳〵ほう ゑみて〽ヲゝこりや これかやうけん 〽さればひなァそ れこそはかねて よりたつね玉ふ 鬼切丸方にさし まで わかるゝ とききたれ あの見んこと もこれ かぎり い ふりは さいつころ よりやな ぎのもとに うつめあり □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ さつそくおん 身にまいら せんこは おもひしかだ さする ときは すゞさま ごきさん うの木 さまの 卯の丘 くないつまでなごりはつきね 合 みどりは〽かゝ 様〳〵と ちがうしろ にかけめぐり たがねさま よふわが子を 見るにたへかね まごさくが ひざにだき とりなぐさめ つふばんもつ へんくわ そうぐわの 〽アはびとわれよりは このみどりが母へ首 めうふつぽう ふかしきなむ あみだふつ さうもく成 仏でう〳〵と こちにとなへて ちやくにひか きく にこな されて さぞや なこりの まで おし さゝは からんいま ひとめは るへたく さらなげらば 十日宵のきくつざへし 十四 林の玉 つぎさのみな なけき玉ひそ ことばにいへどこゝろ にはなをはれやらぬ 豆州寿苔あいが はてしなげきと 見へにけるかなた にいは松おきな をりやうすは まさしくわいちも一チ味にも のやつぱらのがしはやらじ てあへ〳〵といはせもはて ずいらだついは松〽もの ないはせぞうちとれと のりはけまされてむら がらすねにてにおの をふりそらし さきへ きいたあ の銅八十 せめは なにをしをつた すみ □□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ないき玉ひそのやつぱいのがしはやらじ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ みどうをいださき成いらちてぞ いたりしがおもひもかけず おの平がどつかと▼ 儀 もとぶみとゞ まるべきちから もなく庭には もせのこな かゞりしみざい かばもとなみ よりかよくれん はきおうとけた なのあしつれば もとふみとぐこな まるべきちから もなく庭にはくち がれへみと りをいだ わき きしそが でる かいやもう ふて〳〵しひ 柳のせい もとその ひとふりは おのれがあそ こへしつめて おいたをこの いわまつにこと はりもなく おのせい でもきの せいてもその 〽ひとこしはやらぬ〳〵 〽コはしうねくもいひ まゝにざん ぶとおちて いきだくたり まごさくそれとも しらざればしき りにあらそう うしろより いは松 介おの平が うちこむおのを やりすごしおのとり あげてうけつなるしつ めは見へねどもおぼへのこぶし こえをしるべによせたてじ こえをしるべによせたて とこゝろはやれど眼 なみ 也 とめ あへ す 皿ぞう の たぶ さに もろ つるかななんじらがために 一このいちようふんしづ おのく 〽むねもてゑい うへからはあつたに せしよりいくそのかん なんおもわずねにいる わたしてよい ものか〽見ざ そのしなわた といふこえもろ ともに背せのほねおれ こうちつければさすがの まごさくたまりかね ウンとのいそるその ところをいはまつは さまに いわ さずばとつく としやうト そつかにふみつけ 宝かけん氏とり まつは ゑせ ゑせ いは松がむし ぶりいくをまごさくがやらし とあらそふめくらうちあな どりがたくやおもひげんずき を見あはぜいは松がとら れしかひなをふり あげて〽このおに きりはよし ずみこうへ もつてゆき ほうびにする のだまま もぎりそとものかたへ さくわれ はしりゆき〽みんなとい にはの しんだい やいたぞこずやと ま かなわず おゝごへたてよば わればかねてその るかへめへがな あれあのなが 一いやえたりけんさぐり手にかゞくり おのもててふとつきたせば おの平はむなさきを したゝかうたれてアト おもてをみゆきは見て もてをみゆきははてしたゝからかうれてアトイヤうご 〽こなさんたちはそまなかまへ ひとこへこなたのかたへ おの平どのもそんならト つでんどうこにたゝ うちおどろけばまござくがんずむらぼのすめき れみゆきも みどりもはまり おつてくたばつたは イヤうごくなく このうえはらぬが ばんだ一寸 わらひ □□ いま すこし うち なや せれ のした あま おのゝ むね ども つぎへ きざみ五分ぶん 卯十一日 上立 桃の丑 つゞき丁ケ二うくとみぎ ひだりよりうちたつ ればなにかはもつて たまるべきそがまゝ どつかとたをれ ふすおもてをのぞ いてかたへのわる もの〽おからら もろひ やつだふ まごさしめをいま ころざば手もひま のいらねども あはちのようが かんじんだとな こひ〳〵トよび つれて柳をさし ていそぎゆくあと にふしぎやいん いんとほのほも □□にやならぬそ えたつと見る 又 まもなくながれに しづみしみどりく もう しにおつ たトいふ おりしもはる かにきこゆる きやりのこえ ○ゑんやらやいの やいトきゝにいは まついそがはしく 〽あれあのこえはもう 柳をひきだすようす アヽ車くるおについてゆき ほうびのかねをせしめけり まる みづに おぼれし いろもなく むつく迄おき てたえいりし みゆきをさしむ むべに ひきあけて こなたに 22 三の巻より「とゝさま ひのうころをたし かにもつてくだされ すさましよぶ こへにやう〳〵と こへにやう〳〵と いきいでゝにご いきいでゝにご さらはむねなで おろしホツた ひといき 〽アゝみだ りると のゆかねばさぐりよい んとするかし ろふ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ まごさくの くちにながれの みづをくゝませ だき おとして 四の巻へ るうご めくを 三 うんと ふみつける ここへもろともに おの平は両眼 わが子を ひきよび かきなでつゝ「ほん よばゞさまは どこにござる〽ワく ばゞさまはあの流 やれにおちておはて なされましたゆえこちらのきしべえ ひきあげておきました〽そりやたれ が〽アイわしがトいふにこなたはがてんゆ亀成のごとく手あしばた〳〵と ▼きを うしなふたる おの平がこゝろづいてや おきあがり〽まごさくやら ぬとうちかるをこどり よこゝろへたちふさ わやんとびだし 死ししたり まごさくの けるまごさくは こゝろもとなく 〽ほんよみどりよ いまそこにいた □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ くわとゝゆにおの平はめくる めき身すくみてさながらつりぜし がりなんのくも ばじさんはどう なくなげした丁めのおの ふせれば平のおじざんは ふたわしがふんだち あへめがつぎ 卯の上 十六 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つぎ一こびでゝしにまし たわいなァ〽わりや なにをいやるの ゆめでも見おつ たかしくちにはいえ どころにはもしやと さぐりより〽どれ〳〵 かたへにいんで ひをさしよせ心を こがすけむりさへおや 子が心つふしけん うごめくからだに なをくちよせ〽あつ なをくちよせあつ たしかにはた どこに〽アイこゝ じやひと □□ へもつゝがないか〽イヤいは松に うばわれました〽それやつて なるものかいなうとく〳〵 なるものかいなうとゝ〳〵 おいとめとりかへせう おいとめとりかへせよ はゝのわうしはぜん せのやくそくあと かまはすこずい ぶんおやこの にといふを □□ しるべにかゝ ぐり〳〵はや くもさとりおど ろきてアこりや これまこに又 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ さまと かはいひ つま子を ふりすてゝ かえる 柳はきか くづされ きづなに □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ひかれ まよふで あろうト かきくどき 〽ものいふ こともこれ かぎり □□を かぎりに ▼さてはおりうのかげ 一又さてはおりうのかけ 身にそひみどりを まもるものなるかなに にもせよういてんへんと にもせよういてんへんか しがいをはねのけいま まで心もつかざりしがぜつ するまでにてうちやく され身うちをひとつやぶ られずわづかにもいたみを しらぬはこれも柳のたすけ かとひとりごちつゝまたかき よびいければ みめきはやう やう心づき にか〽アイ〳〵みどりも こゝにおりまするお心が いきましたか 〽かしこひ〳〵 めを見びらきて あたりを見まはしいと よりほそきこえをあげ 〽まごさくかまごもそこ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いとひ横曽根 春の苗氏女郎を ふたゞひおこしなば これにうへこす よろこびなしすえ のさかえを見せて まごさく さまだ さまた いきやら ぬかそれ もふ じやと ひかされ ゆうよ して せる ひへきるみゆき〽こりやなにと ぜうどうせうじたつ たりいたりきはせん どう〽アヽめがあき たいひちきたい とりめはなん のいんぐは ぞやすべ 女につ りしさい せうの この世にむくう ものなつつと はゝにとりつき 身をもだへ よとばか しおいり りになきの こゝろをとり さぐりはゝの死しがいをだき おこせば身うちはこふりと しがわれと してみ はいかぎ は▼ □□□□□□□ なをし〽そふ 今迄 じやみづに りはおくへ おぼれしから かけいつて だにはわらを たいてあたゝ めかたねの むればふたゝび いきをかえすと うつし〽アイ きくそれよ〳〵ト きくそれよ〳〵とさしだすを一ヲゝとふ さしづにうなづき さしづにうなづき□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ みのかさあつ ││「「 うつし〽アイとゝさへ つし〽アイとゝさま 孫 とさしだすを一ヲヽよふ たもそれがめいどの みやけぞやとり わけふびんは この 十四丁 十一 みとり かわいや はゝには おもわぬ わかれがんせ なきこゝろにも さぞやひんのう おもふであろ またひとつ にはよめ かやう わかつたとひきかけて てに かるみつ るぎを つきへ 卯十一日 桃の王 つぎしおめ〳〵とうばわれ てはつくせし忠義 きもよづの あははや とゝ〳〵ト おいにほそる 知死期時ちらど はかなくいきは たへてけるかゝりし ほどにまごさくは いふこえもしだ かさなるおもひにわき いづるなみだおそでに せきとめて〽けふは いかなるあくにち ぞつまに ひとりの はゝはひごう のごさいご とりえや いるぎをかば わるゝとはなに ごとぞわれほど さちなき ものなし 亡人 くやみ のなみだ はぶりおち かゝるかき めをみくま のゝ那智女の みやまの 五 うなづきつゝ いまいちど みどりにもまごさく 見せわれも秋つては とひくらん 一ととのにの たいめせんじおぼつか ひとり心になくも かなづきつゝ まごさく アリレミどりそれはさて 一よねをおきいはまつは ひきやいわたがは 一みどりはよりはるか さきだち あい〳〵と あいろも さきだちのみなかみ あい〳〵となみまつばら にたゞひとり わるかのいち ようを ふくろのまゝ にたばさみて あたりみま ぬしかろ〳〵と 〽なんでもこの をにきりを もつていては つがふがわるひ もしやあのくらん ぞやらに見と □□ 印かえ おつる と見へつるが かくてははて じとしば おさめ しばの とり いはまつ もとふくはゆく なきいる みだりを をもとりかへすべく なぐさめはゝ またふたつにはたとえ のなきぞら すがたは見へずともい がめられては いちだいじどか そこらへきの つかぬやうろくして おきたいものだが もらやまぎの せいもあゝ ひき木となつ てはもちだされる きづかいあらじ ひとにや見ら れん見られじと あたりきよろ きよろたゞ すむむかふまご さくはいき せきこわが 子をしるべに いそぎたて まつばら さしてきか かりしが みどかは ひかるゝ 柳はわがつゆの なきおもかけ めばやく 〽あれ〳〵 ときま つぎへ 十八 梅の玉 つゞきむかふのまつばらに いはまつのおぢさんが〽ナいはにいてゆくわいなトくもなく まつがい ける とか げく といら だつをこなたは それときくより もあわてふた めきき あとへひきもだすたもとを とめてまこさくが〽かくほりよく もゆあひしはひごろしんずるかみの 加護さもはやのがれんみちはなし へるきをかえして縄返かられといは せもはてずいはまつがいらえは ゑせで身をひくめかの おにきりをふくろのまゝ にさやもてはづしと りやうあしをうち つと見て はらわれてまごさくは 〽あれば やかに やかに まごさく みどりいかん としてもいふ あはしたゝかにうち なやましわきのねとめ ておいたれはたとへいき おもながけねばよこさまに たをるゝかたさきこなたはすか さずあしにふま立てうご みどりいかんかさずとられしかひなをふり としてもいふほどき〽やけれこびつちよ がしさよまごさくはりやいつのはしにか あはしたゝかにうちなりにもにせず なやましむきのねとめゑらひちからに ておいたれはたとへいきなりをつたななんにう いでしにもせよこゝ 手だしをすれば ませきつるやうはなし またみどりめもみづ このまごさくめは におぼれたすけあぐ そがまゝにふみ べきひとのなければくた ばりいらんとおもひらに 第一図 なりをつたななんぼう ちからがあればとて いゝかくまで 〽かきむりいまつぱらにぬことりまゝあれおぢさんが正にゑるトいふにことりは手を○こかくまで ふかくはれる いはまつのおぢさんが〽いはにいてゆくわのなトくもなくあわせ〽アヽアヽアンとさまたすけてふからはとゝ まじにこの くだされやトきくにこなたの 身のまもる まごきくがびんのけずかんて んずるかみのアトさいび〽アくくちおしや 神もや仏にといは アトさけび〽アくくちおしや めが見へたらいし おはさねる能 おはさぬか熊野 戸のかみよ なうおやうと なげきつなもしつ かきくどくに おや からすのはおとしてふたこえ みどりはこそへずはせ よつてくもなく毛 腰が手かびのいて ちゝをたすけて すがりより〽どこ もいたみはしま せぬかと こはといきほつとつくかねに 会 岩 みこえなき つるゝ空児 かへりていは 松が〽いまなる かねはまだまよ なかとび かう烏 なん かしこえきつるは心ゑずなに なかとはいへあなたみ はしらんもくちんどもち はしらんもくらんどはしめ やなぎのけいござひ わいかれはめが 見ねばやりすこし てにげんずとちか づくほとにおも てをそむけそせを てをそむけそでを かざしてゆき ちがふきゝ うでとつ はともあれいであひなば あれのこれのとめんどう あれのこれのどめんどう て □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 卯八三 しつかととめ られとりやどふじやそん ならせりやアめが〽のぎへ 孫 いぶかし □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ すこしもはやくいきのね とめてくれんずとかのひと ふりの介とく〳〵 〽こりやまごさくしう 〽こりやまごさくしう ねくもよぼ〳〵と こゝまで死しにゝきつ るかれわしさほう びをとらすこれくら へしいひさま ひらりとつる ぎもいな ころへかい しつときり たすきゝうで 一乙 香口ヱ かゞき一見へる「おく城竹の道此ませ見へるは ふしき〽十そんならいけておかれずとゝふたゝひ きりこむかたなをもぎとりもどりを うたせづでんどうゆ あいた 入冷国 □□□□ 身に 壱こぐと のみ とりはいともゑましけに とりはいともゑましけに 〽とゝさまいよふなつでくだ されたの□ぼんよこゝは もふめが見へるそよ さきわれるらし あんせよ ためめが われからしも たにつて たはすか □□□□□□□ しみわたる □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ よこおぼへし みどりはづゝくと たちあがり かけかあち ぬかおりうが とはれにくち ばしるやよのうまご きくごのおんこふる としつきの孝道 からうと信心よん のくどくにより をそくぬ らんつき ひの両眼 りやうあき らかにたち をうち玉ふも かみやまこと まちあくと いくそのくしん にのぞみを ゑられし いるぎのあ とくはた 大權現だ ごんの神 勅ぢい ぞうし ⑨ りそ なは せとい ふこえ ばかり きとゆるに ことやかに ぞはじ めてこな たはこゝろ つき〽まことに ふしぎは この両がん ひとへに かみのかご なるかと まもは 卯の三 このきつ たを □□□□□□ やうれしや うれしやなにより だいじはこの みつるぎと おらいた だく あとべの かたにいは まつが あたりに たちし 高札からざ ひきめき うせがため 〽わいちおや こが□□ 此ふくろをおしひらき 牛蒡うのまもりをとり いだし見ればふしぎやなあつ たの烏からすのかけだになけれ ばさてこそ大 日大こ げんのふしぎを見 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ともろとも にあなた おしいたゞさつふしおがむ時こそ あれまたもはおとは よろこびがらすとひ いれ〳〵まのあたり ひらきし紙かみはそが まゝにもとの牛王にうと なる鐘かにははやあけ玉はせ つぐる山寺までうに つゞる山寺まにだす 欲念に つきだすしもく欲念よし ねんがあと ともろとも かひなをり 一に王 いんかへり てうろ たへまな 〽こいさせきとには てふためきにげ きたりこゝにたゞ どむまごさくに ずむまごさくに ゆきあたりつゝおど ろきそなめち さんぼうわりや まごさくと いちあしだし 二十 右の五 十一日 同断同所 同三十一 〽むかふよりともひとぐしてひとつの しかりものよくねんはすりぢがひゆかんと したるかしのうちまどのすだれをはね あいていともやきしきねをさしのべよく 〽ねんがきゝかでしかぜしかえされ おもひがけねばきやうてんしふりほど かんとするおりしも あなたに戸とこえ あつてひとつの しゆりけん ○此だんいまだつき ねどもでうすう こにさだめあれ ば右にしるせし 國貞画 のりものゝうち ならびにこのさむらひ のことなど六べんの はじめにくはしく とくべし ちよつと ごひらう三編継 世話源氏宝輝双紙 瓢長作 つぎ にけだすを なをまござくは うさんげにおい とめんとするこな たはあと朝霧 たはまたま さりにくろませて うろたへさはぐよく ゆきかうたるも ねんがのうをはつしと ういなつれァさ うちぬかれアレさけびつゞづでん 春水閲 どうおりしのかなたに車揺の木 やりか和歌はのうらには名所御 ござる所權現成二に玉津嶋八坂文三千 さがり松葉塩竃竃竃ゟ塩塩塩竃竃竃竃塩塩塩塩塩竃竃 すはやそのゝめのなみ松ばらきをひ はやして地車□のとゞろくおとせいさ ましくのりはげましてひきゝしがいかにやし けんにはかにくるま丸ちにすはりゑいや内 瓢長作 □□ して入忠に ぶどもおせども ひけどもいつすん もさきへゆかぬぞ いぶかしけれ 国貞画 辻岡屋板 近々出板 御高評 奉希候 海内無双 如神湯 ひつのくすり 西にるいなし 京ばし五郎兵衛丁 小鹿原製 柳幕料双紙 為永瓢長作 歌川国貞画 何 適女廼鏡山 一筆菴英寿作 一勇斎国芳画 松園梅彦作 松操艶立額 一梅斎芳春画 都鳥汀松若 《題:《振り《振り仮名:《振り仮名:《振り《振り《振り仮名:《振り《振り仮名:《振り仮名:《振り仮名:《振り仮名:名:《題り《題り《振り仮名:《振り仮名仮名:《振り仮名:清作 歌川国貞画 江戸錦絵板元 さかい町かくや じん道 辻岡屋文助 柳菓鼎双紙 兵編の上 しやうほん じたてろく 瓢長作 国貞画 金財堂梓 柳の幕 斯ざうし 六編 衆長作 上の巻 国貞画 金松堂梓 柳の糸の青々とかく書初は葦太に師匠の そへ手を力草恵方に向ひ墨摺ればまた此返 初空に手先も解ぬ薄氷硯の海の黒々と人 並顔なる拾ひ書も推の実革の思案なく とつかりと突く頬杖を見咎められて書房に せり立られて叱られて天窓かく〳〵書添るいつ まで草のいつまでと唄へど大尾も一二編たら ぬ筆の草々も看官様を五大力かきなす 十一 窓下はこの草紙の外題に縁ある柳 原のむかふ 爲永瓢長誌 當る春吉且 ○廻国 ゆぎやうじや 修行者 てん 興山 后ニ 勝間源五兵衛 荒 ○於 万后に 那加町の 芸者小万 ○隅田の里桜草売 羽市 ねこじたどうはちよくほん ○猫舌飼介欲念 一広政家主 銅右エ門 ○勝間の 着裳 初右エ門 式工場の ○小舟の船頭 操廻の弥介 横 曽根 年大正書を損じ が実は信夫の 武寅 五編の つゞき このとき かきくる あと べに そふて きた 二十二 のりもの よしちかのきんしん笹野 三五兵ヱいてのさんそれと見とめて うちだすしゆりけんねらひ たがはず肩めさきをうてば つきそふわかざむらひさゝの がめくばせころゑて刀な のさげをにさそくのはやなは もどりうつたる欲念賭を ひきたてかゝるかなたには にはかにうごかぬかの 地車分まとやせんかへやと まごきく 斗七 蔵人くらんちかづきて おちこちびとをおし しづめ〽やよさはぐまい にんそくどもおもひあたりし するをこなたにそれと見る よりも身づくろひして孫作さく が緑などをつれていで むかひゑしやくおはりへ もんちやくするとき追の ことこそあれせくな〳〵とせい ていひつるやう〽さて こそこの木の うごかぬはがん ぜんおやとおんあい のわかれををしむと おぼへたりそれかあら ぬかなき妻まが 霊地をもいさめ もうさんため なにとぞ あのざい せがれ めにしばし とらせて給は らばありがたか らんとねぎごとを きくにくらんどうなづき つゝ〽さこそあらんそれがし 御レ身の さい ぜんつぶさ につぐるもの あつてそのこと つばらつ なき たまを いさめ まつる にしく さらば ことなし 棟きを 新宮の はまさき いわし かけてひくしほにあとはらみ こねをなぐさせんなんみはそれ よりみづるぎをしゆごしまつりて のはしか のぼられよわれはさきだち このみぐしきみにまいらせ そのよしもおんみのうへも りようくんへきこへあけなば 横曽根はたのいへさい こうはさうゐあるまじ ○イザイザイザイザイザイザイザイザイザイザイザイザイザイ すゝめにまご作かしらを さげあつき心をよろこ びつゝかたじけなしト一チ れいしておや子もろ ともたちかゝりみどりが ざいをうちふればふし きやくるまはすら〳〵と はじめに まして 見へ けるに 木やり なん いどは まご さくが かだす あふぎも しほれごゑ キヤリ ○むざんなさ かなおさき ものははの やなぎを にもさは みやこん おもへりおりうと おくるもと やらがそのしさいまはくまのゝ 同 鬼一 なく〽この木がわしのかゝさまかトざい うちすてよくとなきすがりつなげ けばまご作がなみだにこゑも かれやなぎひけばひかなゝえん のつなとりおとしてぞなげ のいなるあなたにすへたる きぬるあなだにすへたる のかものより〽やよ くらんどトやう平太 郎にもそのしな ぢさんにおよばず トこゑたか □□□□□□□ 〽やなぎのつゆにそだてあげたるそのみごと り子がヨイ〳〵〳〵ヨイトナトきくにみどりはいはけ らかに しづ〳〵 べゑ〽うちたへ申たよこぞねうぢすぎにし おんみがちうしんもいまはあらはれごしゆくん にもおんこゝろをあらためさせそのご せやくもおほされてともさへわづかにめだゝぬやう わらはをおくり給ふならんトいふどをついで三五 こうくわい今時酢をかむ ともつきじとせんびをくひ 給へるのみかごよつぎの わかぎみなきをさへなげかせ 給ひほどしもあらずごえんある 一ためよし公のをとうとぎみ おんわたましのあるはづにて はやわが きみには ちかきころ 入道だ 戸をひらかせて たちいでるはことびとならず 仲国役の内室京和歌 倉兵あとべにしたがふ 三五兵一さん石はつとばかりに こなたなるりやうにんみどかも もつともにりやう手をつく ぬかつけばわかくらはいと よしをいは ねばそのふしん ことはりなれど とづからがこのちへくだり はべつしもすぎにし としのはるのころみつるぎ なにかの事につき夜風 のやくをおほされし をりしもをつと しとやかにかみくらに しやうぎをすゑ〽平 太郎がいくそのくしん さつしいるせんぎの みいるぎえしうへは さぞかし心いにおもふ らんまたくらんとには こたびのやくめ御頭領 とりゑしそのよしは つげあつて このちの こともめい はやくもみやこへ はくトおほ せ給へば くらんどが 〽してほど どふきこの さとへなか くにこう のうち ぎみの 御ほつか 御ほつか ありしは なにゆへぞ 〽されば とよ なかくにどのときの やまひにふし給へば 忠盛を公公の ごないにてわらはが かはりたかしに よつこたびの 弐 清 清幸ノ ふたつ には とふらひ なきたまをなく さめ給ふありがたき ごれん ちう ならび みこゝろさし 一げにもつさい なやそれとてもひと ありしむかしの平太郎が すんしのちうぎもかひ あつて四海久しづかに しらなみのなみ まにかくすみつる ぎもいまねに いかしはわがきみの ごうんもつきぬいつとせ すこしもはやくこのみつるぎわかくら さまへおとりつぎトいだすをさ こそトくらんどがあなさのまへ にさしいだせばわかくらしづか にとりあげてうちかへしつゝ 見かへして〽まがふ へにいづれもごしんらう わう死し いのものへ とて ほだい を のひぎかもつきなんこんにちたゞいま つぎんア つゞき かたなき 鬼刀なに めきゝの やくは三五べゑト おほせ給へばすゝみいで 〽平太郎よりさしあぐるつる ぎにまがひはなけれどもやくめなればトうけとつて〽すんぶん たがはぬまことのみつるぎいざおんをさめトくらんどもみぐし をまへにさしおけばあなたはうなづきめくばせして その二夕しなをおさめさせ〽してみつるぎの とうぞくは小おほせにこなだの まご作が「そのとうぞくは わが子にてそのくせものはそれ みくまのゝさとに なりての岩松皇 が思ひのほつに 本名めか夜刃九 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ にもいふとふりせんぎ □□□□□□□□ いだらてぬすひとをとらへて見れば がしがうみのはゝにはまこと のかひそのこゝろざまあく まであしくひとりの おばさへ手にかけん かれがやうすとしつ たればなげだしこらす きうめいにあなさ はなをもこり づまのはしをり からげしふと もゝにみだす 太刀きず三四 ずんそれをせうこにせめとへば まが入かたなき夜刃丸とかれ からなのるをりもをりじざいかな はず思はずもふかゝを鶏目的の わづらひにみたちはうば はれさん〴〵にうち な なやまた かりしがかい ほうにひとこゝろ でてかたりつるやうす れころも さへゆれて 心も□ をきけばはゝびとには そのさうどうになさけなやあやまち ながれへおち給ひはかなきわかれおやと 子がえんもこときれいらへなくなみだ ながらにおさなきをつえに あとあふ夜刃丸にてんのあたへ とりこなるなみ二の巻へ 当りや卅一丁 御せん茶 一の巻ゟ まつばらに いであひしが をさぐりよりつゝあらそひ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ こなたはとりめあなたにはみつるは 引ぬきなぎたつる りよりつゝあらそひ しがすでにあや ぬをりしもあれ めしぎやりやう かんあきらかに なんなくみつるき とりかへしとりおさし へんも かきぬ 十一 にんなからもなき やすかり しがあく はゝに 千代 (吉 ながる えんのものなる をとがにいだ すもほいなければごぢやう をまたずそれがしが 手にはづせしはゆる させよ にもすこしおもてを見しる ものそれともしらずいま こゝにきかゝるこなたに はせくるはとはでもしる きうさんの僧師 しだいにちかよる のかものにゆき 一あたりつゝおどろ きてすぎるおもて をと見やれば かみはそつてもその おもざしかつこうたしか おもざしかつとうだしく におほへのものその におほへのものその よるいとはえしら ねどまどのすだれを はねのけてとりおざ ゆればその身から あしきをつぐる おろかもいさいかひ せんぎの手がちにと そのまゝみやこへおくら かれはもとより せしがこれらはものゝかず だん正ちにくみせしかども ならずめぎすはいちみの くはだてのそのほんにんはおとうと君よしすみはむ きゝおよびぬ〽ヲヽそのよしはみやごへもはやくきこ へてよしごみにはにしちかどのへおんあづけ おつてごさたもあるとの事またそのぞくは なきものになるともおなじよるいのもの どう八とやらいふものはことゆへあつてわらは ひとりとて信夫ぶものは臥 武寅朝はむつのくに にてほろびぬる武平次郎の よるいとやうありかをせん ぎしそのうつてもつぎへ なくもしゆご しよくたる 忠盛かかこう しよくたる よりと ぢきの つゞきよし 一文献 せう□ どのへおほせつけ もつこともこたびちよく じやうにて むすめ梅園 そのためよし どのやくてんさだまり ためよしどのおとゝ 津島おけへようしと あればほかならぬ なる千太郎との りやうけのことは おつよにもあし おつより くはとりなし たあるまじト おほせをついでくらん どが〽によぎにまれ なるわかくらさまをのとも およばぬおよばぬおはからひかたじけ 孫 丸みつるぎせんぎある うへはうけ給はれよ横曽根甚 ろこトとりだすもんぜうおし ひらき○一ツ御家臣ノ横曽根 平太郎忠孝舒まつたく まことのぶしのよしたのもしく思 ほかにばつせしものゝ高た をそへ長臣梶たるべく ものなり。よしたかどのへ たゞもりよりトさち〳〵とよめ きるすればまご作がはつ とひれふしかゝこみて〽もい かずならぬそれがしへ 身にあまりたるありがた かりしごじやうのむねおうけ しなにかはきさんの うへさやうござ らはわかぐらさま 〽わらはゝこれより よりあらきだん正その をきゝおよぐりき さんのうへはほんちはもに ふたしなを たゞもりこうへ すこしもはや く又くらんど には棟むなの さはい〽いさい しやうちトたち あかりゑしやくす なしてくらんど はあなたへ となたの わるくらは いぜんの かごにのりうつり右と左へりやうにんが みやこをさしていそぎけるあと見おくりて 三五へゑ〽こんにちとうしよへくだりしもみつるぎ 掛 そをすゝ おもふし めきゝふたつにはおんこゝをどうはんいたせとの ごしゆくんよりのおほせつけおこゝろしづかに おのぞみかなふ御身のてう〴〵なには よういあれまたそれがしにも蚕浦はら のめうじは養家ならのおとうとを のめうじは養身からのおとうとを 三の丞となのらせてうけづがすれば めそれづしにはじつかの笹野を さうぞくしてなもあらためて 三五べゑいぜんにかはらず御こん じやう〽それはこれよりねがつこと ともあれそのおはなし見ぐるし けれどせつしやがあばらや ●「たがひにつもるいつとせの〽うん なんくらう〽身のうへのおもの がたりをいたしませうさやうな れば笹野かゝうじ横曽根のうじト たちあがるをみどりはなにやういそ〳〵 と〽そんならとゝさ介けふからはばく さまやかゝさまのはなしにきいた おさむらひにわしもなされてくだされや 〽ヲヽそちもけふからはさむらひじやおとな しうしてこうきやとみどうが手をとり もの〆たちあがり〽いざごあんないト いふさきにたちふさがりしそま こらが〽まご作やらぬトくちぐに たちふさがるをみどり丸けふより わしづとゝさんはよこぞねといふおさむ わしがとゝさんはよこぞねといふおきむ らひ手だしをするとようしやはないぞ したりこせがれめがそれげによつて次へ つゞきやらぬのじやや〽なんでわいろが そのとめだて〽なんでするとはしれ たことおいらがかゝらいは松はじめ おの平まで〽手にかけたるはせつ しやがなさけそのりやうにんを かしらといふわいらもまさしく せんぎもの〽そのせんぎより人 ごろしのそつちのせんぎせには ならぬしゆつせのしうぎ いはつてゆる下ひとしく斧を をひらめかしうつて かゝるを 一三廿一日十五日や 大矢 一右六一リ みどりもとりに四五人 をのだかうたせ てづてんどうそれと 見るより三郎 見るより三五べゑ つかひそのろうべを まつりこんだが三げんどうそれ ゆへこゝのおてらはば蓮花王 院王身頭痛山さいう平愈 〽さすがは父の子あつはれ 下屋残をあげるをふしんぶげうがよしちかさま 下辰城をあげるを きつかけにまし東ざい これより第二ばんめてたし まりさやかにごらん下きれ ふしんぶげうがよしに すつはりわかりました 〽わかつたならば かかしやたれかぬ 〽きすがは父の子あつはれ寺崎やといふそうだそこでこの ふしんぶげうがよしちかさま〽それを ませ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 〽二丁おいてまへのゑたき大矢数かず 平愈寺茶見世の場的場伝と としるせしくひのそのわきによし しりおくふたりのもの〽みなんと月日の たつははやいものだもうこれこの三十三げんどう 今じやアおぬしもれうりにんの喜助亭といはれ はなしなかばにてぢややのをんな〽そんならおまへ さんがたがこのおどうのごふしんに 〽ヱヽそのころはちつとばかりちから しごともやつたのき〽それじやア このおとうのわけもよくご ぞんじでございませうこのあい だではそんなでもこざいませんが おたつねこれにはわたしもこまります 〽こりやそうだらうこういふわけだせんの 者まがらでそのかりべがきのくに連睦やなぎのその ずがこひのことのてぢや屋なるしやうぎに そのわけをおきやくによるとくはしく がこゝりうになつてもちよつといつとせあまり てこのこちじやアずいぶんかほもうりこんだがくるしんだト 大やけさまのぜんしやうは蓮花坊絶げといふ修行 もとにうづんであたゆへ頭痛分のおなやみそとでわかしゆの 折 つしまけへ出らせつけられその柳をさりいださせてこのどうのむなぎに □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ さうとぼんにてのよしちがさまのわかとりさま 千太郎さまといふ おかたがけふこの どうにとふし夫やを なされる いふはなしだ さうで ござかま す〽そう そういふうち だいぶはなしが ふけやしたドレ いゝ所でこれからそつちへいゝ いかうか たちあがり 〽そんなら九助すけ 〽おぬしやアそつちへ 又あは入トいひいゝ 二入リは右左りあゆむかふに きつる一人り〽おぬしやア九助 一所よ〽そりやまアなんぞ いゝくち心も〽ナサほか でもねへがせんだつて かしておいたかねが とつちに いつよう だどうか 〽ヲゝかりたものた 跡 からかへそうか やぶかうぼうに いはれてはどもんもごどきねへそのうへにけふは ちつとざしきもおゝいあしたまでまつてくれろ 〽そりやアそつちのかつてづゝてめへがいつもの ぜうもんくこつちのみゝにやアたとがいるけふは ぜひともかへしてくれ〽やぼをいふなよ出ぬしたつ てくりまはしの弥助といはれてこぶねのりじやアばく もきかせるものじやアねへか又おれとてもこの とちじや九助〳〵とたくさんそうにあちらこちう でよばれるものたまんざらぎりもかくめんから てまつてくれてもいゝじやアねへかし〽いひやまて ねへりそへの つかねへかしかね だこちの用は かゝれねへけふは なんでもとらにやァ ならねへ〽できねへ といつたらでき ねへはイなんだ わづかなかねをかしておいてわうらいばたでとやかう とそのかうらいやでとれるなら〽ヲゝこうして とつて見せやうとむなぐらとりしこなさよりき かゝるかしまかんだべゑわしづか元立ちりよつて 〽そちのははこまはし文助でないかへさやりへつぎへ つゝきあなさは かゝまさまわし づかさま 大次 にも ごどう〳〵〽なに かしさいはしらねども わうらいなかで見ぐるしい 〽ヘヱやすけにすこしばか り小がねをかりてをり めにかねをかりいとり ますがむりなさいそゝいたしますから〽そのかね身 どもがかへしてくりやう〽しかしそれではおきのどく いふをうちけし元平が〽そのかはりにはかしま どの小まんがことは九助めがよろしくとりもち いたすでござらう〽そこにじよさいはござる まいイヤナ二してそのかねはなにほどじやかへしてくりよう 〽三ぶ二しでござい〽そんならこれをとつておけしいだすをやすけ うけとつて〽こりやこれ小ばんこれではちつと〽ハテサりぶんも あるであらうかんたへゑどのとつておけとおゝせらるゝ とつておけ〳〵〽それはありがたふぞんじますそんなら九助 とはけとつたぜ〽かねをとつたらいゝぶんは〽これせへとりやアへとりやア なんにもねへ〽ナニしてやすけがゐどころは〽すま ゐといつてさだまつたねどころさへもゆきなり にあつちへふつかこめちらへみばんどまりの小ぶね のりのりかゝつたらこぎつけるわるいことなら ぬけめなしでいりがゝつたごようもあらば九申 までじおいたまにいたしませうさやうならば おふたりさま九助おれいをよくたのむといひすて あなさへゆきすぎるをかんたべゑは見やりツゝ〽やうやうやらいち もつありそうなつらつきものどし 世をゑのが信天則の八郎たけとうがつめをかへすと人のうは さ〽そんなら今のがたけとうとかこりやかたうでができたはトひとり うなづくとなたにはとものをりすげアイタミトさをれしが〽とりやアス 斗七 飛 かずのまとばとこれ かずのまとばとこれ ぼうぐいがれ がちかよつて「天矢 たつて もねへ やらいのうちがら ことの矢やと思 □□□□□□□□ つはてつきか とふしやが それたは□が おともさん けがゞなくもて まアしあはせ これがまごとのた とへにいふわるい □やききといふのだ らうそれはさうと はるさがく矢があたる とはえんきづいゝとはえんきづいふ にこなたのとん平が〽けふ へばかとの千太郎此どう ないで矢かずのけいとその矢 をこんじとりよせて〽あんに たがはず千太郎兵衛 こゝにかいてあるこりやと ものがかんだへゑどの 〽それはさいひなに かにじやまな三五 念をうしなしや だんはとん平どの みゝにくちよせ さゝやけば 〽ナヽ心元ヤ トとん平が 又つげうつす 九助のみゝな がてんかトうな がせばそれはや すけがやんまはり うつてつけたるこん たんはとふくも ゆへまいあと おつてしゆご 一よくなぎは いたさせません 〽そんなら九助すこしもはやく 〽どりやいつてまいりやせふト こそはしをりあなたを さしていそぎ ゆく二介 はまと に かほ見あはせ〽かれも よつほどしつかりものまづ 一ツぽうはこれでよしさはざり ながらとん平どのかのいつ つうは折助をがめにつぎへ 〽かきいかにもさやうトよびちがづけろ〳〵出ぬしをこふうもしやれだげしにんにもうつていようトくちがるに もとちかくさししめせばみら助はつしとはもそなしのなぞせりふさいてはどろく千太郎ほでにあたんをおしかくし うなづきいだすしよぜうをうけとつてしやうぎにくつぶすそのていをみる うをうけとつてしやうぎにうつぶすそのていをみる につけこむかんだべゑ〽イヤサ三五 につけこむかんだべゑ〽イヤサ三五 〽ゑんならおだんな此手がみをまんざの中へ べゑどのそれがしわしづか両人は ちうざのあいだおてまへがつき よろしくだうぐまはる 一〇茶店 三十三間堂 そひながらかようなぎがしゆつ こゝのゑとき たいのいたすはあの小まんがおかし 通シ矢の段まはつに 平愈寺かじのどうには津島おし なそぶりを思はれてかあれはれてかあれはれてかあれはせつ よしちかのあとめときはまる千太郎 せわしくあふぎうちつがひ〽イヤナ二三五べゑ みなのもの今のおれのやつぽんのしゆ いふもの矢がそれた ならそのさきを れんの手なみなんとおどろいたり〽ひごろ なそぶりを思はれてかあれはせつ しやがいや十二サひつきやうとのゝ いそんじはおんみのぶねんおちどく 笑へぬトのゝしる にましていやもふかんしんいたしました〽かん じたものであらうがなトきげんのこなさに かしだべゑたん□ひとしくもをいかへ〽わかは かんだべゑとん平ひとしく手をつかへ〽わかとの さまにはかず矢のおつかれごきげんうかゞひたてまつる さゝのうぢにもごしんらうトいふをうちけし なぜせんさくは さつしやらぬを をにつきとん平が〽さやう 千太郎〽イヤ〳〵すこしもつかれぬはいまだ三五 べゑがとめをらねば百すじや二百すじ のはした矢はなんでもないそのほうども にもおどろいたか〽いかにもおどろき いりました〽まじめなかほ してうそばつかりおれが ぽんのぽんといたかづ やのあいだは両人とも どこへかいつておつた じやないかそれにいか にもおどろいたなぞとは げいしやに 心をぬか されてか かやうな ことが方 一チに おくに きこ あるとき はわれ〳〵 までがぶ てうほう しなによつ てはあいやくもいたし にくいと申ものきつと はからひめされてより らう〽いかにもせつ しやがぶてうほつ とのけがにんはそ れがしがりやうじ いたしてつかはさう〽ヤ 〽きつとほんぶくいた 灸 もつたのらしくくびかたむけ させやうイヤナ二サ おいしこのものゝみやく とられよトさしづのした 〽これはふしぎ〽なんとでござる 〽まづぐろうがみたてゞはぬくみ 二月廿一日 〽はいけんいたしてをりました〽そうかそんならゑらいか〳〵 〽まことにかんしん〽そうであらう為朝顔でも与市いちでも なれが右にはでまいなトよろこぶなりしも こなたなるどうのわきよりせんどうのや助 がさきにあとべには戸板紅にのせしけが ずるいやつしやなア三五べゑ〽イヱ両かにもせんとゝまで にんをにのふてこゝへつきいだしや助はそれ 矢をさしいだし〽おさむらひさまちと おたのみ申ませうらわりひざにとつ かとすはればつき〴〵が〽わかたのさま のごぜんともばゝかりなくりよぐわい せんばんさがらぬら〽〽ヱかたのつかねへその うぢはしやめつたにはさがらぬトいへ ばこなさの千なら〽ヱヽわかとの さまのごぜんともはゞかつなく りよぐわいせんばんさがらぬから 人なみがほにものいふを三五べゑはおし とゞめ〽そのおゝせではござりま すれどしばしかれらはそれ がしにノヤナそれには 〽しさいがなければまいり ませんそれなる男と つれだつて此から門 をたふるとき思ひ がけねへこのそれや ひたいにくさとつき たつとそのまゝろんとたをれたなり医 ひへかくりてだてもつきてよくみればその矢にしる女 者をもくすりもみなづきのあめほときかず やう もたつふり平みやくでとんと そのまゝいきた人〽さやうで ござらうこのやう なきをうしなつ たびやかにん には大きな きうが よろしい もの〽それは おあんじ やくらろに もぐきは さいはひ たくさんト とりだし大きくおしまろめ〽へゝもそつ と大きくいたしませうト又つみそへ おなまへをゐあはこものが かう〳〵とおしへをしるべにまいり やしたこのやをいだしたそのいかゞした〽小万さんには今あと一つきへ いひげんトいへどこなさはさゝいれず火をさしよせ てもちやいのあふぎにじつくとうちあふぐぐ てもちやいのあふぎにばつ〳〵とうちあふぐ てけがにんのへそのあたりへさしおけば や助はきよろ〳〵〽イセもふしそれ なる男はふだんからきうのき の字じも大きらひそればつかりは はかしもあなたに朱本のむすこ 粂吉郎さきにたちげいにやたいとを 引つれておゝせにしたがひげいしやども めしつれましてござりますじきへよりこな たのかんたべゑわかとのさまのおまち かね。そいそいでこれへだが小まんには 鬼士 つき「からあのくめんとぞうろ六つものあめあいかやいかいふものあのたが かんたさんにもおまちかね〽イヤわるとのがまち かんたさいにはまやうにわかわがにあがちちなれねねのびや かりじやしいひまぎらせしこなさにはいぜんの はこでござりますがおのびいにや〽さしざしざしをうりすものへとこまづかとあられませよくなんしか子ども きうに火がまはりかのけがにんがらごめくを たるに火まはいちのいかんがうためごところこといすいへおまぢひたからはてのやとのふをゑを立てしきをしておなしやかな引つゝ なをもひさへてうごりさすうめをがみて 毛あらら〽リヤそのたいどもきゝかのあきが〽まそのたまどまどほどつと立あがるをたはこまつやがうち 〽ごやうぐうぐりさすゑめちが立てあらら〽いはいきものききのあせが〽黒天の事あとまをはこまろときはこまのと たまりえず〽とりやのうたまらぬアツト たまの恋哥やありあかにはぬがとかひますひますいかなりも国の堂のだし じだんだふんではねおきはしや助はおして 申もの〽太郎わかつただいか とおかるあとにのと とゞめいゝ〽それではとつちのからうが がちのしぬ りしみ五ゑとのどのゞうしろ ちがにといふもきゝいれずおしのけづきのけへおき をみなくりつゝ〽ひ あがり〽どうしてがまんがなるものかよにげ だすとなたにくめせが〽はよかり人のき助じや たらはぬおんみにて あぞびにす なわるじやれするなトいひつゝもとつか ばいいやらしく としりきねつかすれば〽こりやたまら ぬじおきなをり〽わかい所へわかだんな ふけか給ふを かんたべゑとん 平どもが まことにおあつかぎりますトやいにの あとにつばいりつけやみくゆかすみと にてゆくあとを見ゆりて並べゑうちわらひつゝ 〽はナきゝりのきゝめばひどいものじやなトきくにや助が 〽おさむらひあのけがにんはいきいでゝもあたまの きづはなをらねへ〽かうやくしろがほしければ とうにんかれて身がりよくわんへきづしよを あかためわたしてくりよう〽たとへとうにんなければ さてきづをつけたにさるいはねへ〽イヤそのあらそひはゆうしばちあつてあつトおそろ〳〵 今むやくたつてつのらばそのみのらへどうやうおもそにに十六郎おもをあげてほと思いき にんおほ人が〽そらいふ女さは二の丞〽ワがゑをしつたはたしかにこなさのけはゑを見かすツゝ〽あそこいさ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ そんならば又あらふトあとも いはずくひまぎらしそみにし てしふ〳〵とのこきしみちがへり 瓢長作國貞画 そのかし □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ゑばに おのれがげいにや ぐるひのやさんざけ 今ないとしたもので あらふそれにつけでもきにかゝろはよこぞねうぢがかきに しゆつふおくにおもておゝとのゝどひやうきもしや大せつかたゞし わかとの御身もちあしきときこへしことなるかまだそのうへ に心改はさいぜでこれへきたりしくせものそのなもたしか や助とやら下あらんではおいたれどおもてにたる トいふのみにてせかりとなければせんきもならずこれらの 事はごからうがしゆつぶのうへとはいふものとゝろな らぬとひとりごちうでさしがみてたゝずみけり「下の煮つく かまがふちみますのいしかは 釜淵水増石川 初編 二編 三編 戀衣八丈振袖 初編 二編 三編 花笠文京作 一勇齋國芳画 一筆李士英寿作 一鵬斎芳藤画 二冊景斎英寿作 讀切一松齋芳宗画 再會戀辻占 大柏浮名一曲 初編 二編 三編 吉泉子英寿作 一猛斎芳虎画 がゝや新道 いわしろ町 地本草紙問屋 辻岡屋文助 烏末 一舂水板合 しやうほんじたて 正府 六宿の 乙酉秋板 辻岡屋板 柳 延 普 身 双紙 六郷 下の巻 瓢長作 国貞画 三 十一 庚十 上の春よりつゞくしもこなたにきかくり よをめにそれとみるよりもとものわかとうしもやらにしばし のきうそくいひつけてあるみとかしわかとかしもらにしばし のきうそくいひつけてあゆみかゝりしこなたなるみ五 言へは見かへりて〽これは〳〵ごからうにはおもひの ほかにおはやいごしゆつぶしてとうしよへは いづれから〽さればせんとくごりよくわんへ ちやくせしらどもわかとのにはこの堂内おどり にとふし香のおけいこありとかけ玉 はりまたいづれもにもおとものよし なれともゆうよなしがたきごように よつてこれまてすゐさんわかとのさまには いづれにととはれてこなたの三五兵へごようのやうすきに 栗木木松やにてごきかそぐさはさりながらごゆうよもなりがたき とはきにかゝるごようのすじはなにごとにや〽そのたいせつはおほとのゝ こひやかきしだいにおもらせてさほんふくはおもひも よらずおひしやもてをつくばかりにていまもあや うきごやうだいそれについてはおい〳〵に 千太郎君をときこくを申おくりて あいまつにそねりのごきたかつてなく ひたいをあつめ老臣御いがこゝかいたむる そのをりからとのゝこびやうきおたづねの こ上使しやうめうにちこ当所とうを こほつかるかあるよし忠盛たゞ こうよりごない力あれは かんあにぎみためよしこうにも ごしんらうおかたならずそれのみか きみおんあとめのことさへあればぜひにとよひは おともしてごきこくなければおんいへのまことに 一 かれば〽わかとのさまにはかづやのおけいこたゞいますみてかしこなる やなきちへん下 金拾小里 上梓 「 たいせつ〽せつしやも そのぎをぞんずれば さま〴〵としてごき 国にをひたすら おすゝめ申せとも つゆばかりもお用ゆ いなくそれにつけ てもこゝろやくきは □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ をそゝのかし 酒色汁や をするねい じんどもかれらが しんちういふかした はてなんとたもの ならんじふたりは はかろ〳〵ゑひさましおもはずとな たをみるよりものそ〳〵と しやうぎにこうち かけしあんのこな たにげい忍のに万声ひとり してちかづさつゝ 三五兵へさんト ひつゝたり つくこなたは ぎやうてんしながらも さあらぬていにもて なして〽たれかゝ おもへばそなたはにまん頂へ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つき「てもかたくろしいかほわいなァ〽して〽ゆくぎやうさんらしいきうごよりまたはひ ぎやうさんなそのようは〽アイわかどのなきとであろ〽トヱそのやうなこじや五い さまがきうさよう〽ナ二わかとのがわたしもちつとはなしたい〽アリヤ〳〵にまん 〽カ二そのやうにびつくりと しやさんすやうなことでもおとのよりのごようのよしうけ玉はりあるこの ないせしといやしよに のぞき〽ほんにあなたは平太うして きやしやんせと とるてを こなたがそのなまへを〽ごぞんじないはおどう はらび りながらゆびをりそゆればやとせあとまだ 三五 そのころはふたつわげ君場梅しのさとの □□ ご隠居いんじきまでをり〳〵おめもじ はやく すゐして めくば いたしましたうの木さまのあそ びどしおまんといひしはわた くしときいてこなたはひさ させし〽また をうち〽きけばなるほど しても どこやらがおさないときの おもざしに見おほへあれどその こなたがどうしてとをいこのさとに 〽それにはふかしいかなしいことたゞいひ それとおえなしもながいあいだのうきかんなん 〽それをおもへばそれがしにもいつとせあまりのよいしんく かみやあはれみ玉ひてかこのうへもなさいまのみのうへこと はざにたになどうび八おきといへば身をだいじにじつあるひとを たのまれてよにでるときをまたれよしことばかづなくしんせつに どういわれてにまんはむねせまりいらへもなさでゐたりしがこなたは はやくもはじめよりにまんがやうすを見てとつて〽アよニさは さりながら三五兵へどのさしあたることのやうすと いふものゝわかとのごしゆけかのそのなかに 申いだすもなにとやうこゝろなきにも にしうへにごとく □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ くゆもととやらんにて一ゑんろのろかれを やすめおればとのゝ ごきげん一見はからひ くだされ ゑしやく なして たちに 〆よきにごさたを あがる 図 とき しもふ まんは をんなぎ うまし につけかな さしこむ つかへを おさへかね やなきいへん下 ●はをかみしめてのけさまにそり やかへりしにおそすむ 三五兵へはとりおさへ 〽こはなにゆへに とりやこまん こゝろをたしかに もつたがよい下 よびたくる 〽みゝにくちよせ よびたくる こなたの かたの平 太郎もち あふくすりを さしいだし〽おんには あとにのこられて にまんとやらが かいはうをたのみ申トいひ すてゝくめもとさして あゆみゆくのこるくす りを三五兵へとりだし もちひさせんにもはを かみしめてかけえねば とやせんかくやと見えれど こゝに湯るもなくみづも なくせんかたつきておゝ それとうなづきながら かのくすりをくちにかみ わかさへめしあなたの くちへくませて おひとりでてかいほう にてもたらすゆみつなければその うんといひつゝ みづおちの あたりをごつとおき なればこなたは ほつとふたいきみいきみいきみいきみいきみいきみいきみいき こゝろがきてやあたり を見〽三五兵へさん 〽ヲヽころがついたか〽アイ もうようござんす よこそねさまはへ 〽くすかをおいて いやもうゆかれだ 〽そんならおまへが おひとりでてかいほう くまりもくちにかみわりそな たのくちへ〽そもやほんとうに まことかえそれといふのも あのさまのむすび玉ふかみ五 兵へさんそんならこないだいふた 兵ウへさんそんなしこないだいふた こととくしんしやさんすつもりかへ 〽そのことのははかないがわがわかこの さまのおもひものめつたにかけ もいはれまいかういふうちも もしひとめに〽アレまたしても そのやうなにげくちいふてじら してか〽イヤそなたのこゝろついた ならゆかねはならぬきうさより 〽ヱヽモウかつてにゆかしやんせすん 十二 つもりてだすのだいゝかずくにひらくは しれたことそうしたなかのそのぶんにみも しへさんをとをざけろといふ文句ゆんが かいてあるのだそこで笹野次郎はくちだしならずとん平さまと あとのこんながあとのこんたんからくりはわりとのめまにんぎやうその でづかひもつがふよくゑようゑいぐわのそのときはこつちも赤いぐわの おしやうばんきみをおもふは身をおもふだまだまだそのまへにこのことをやりおゝ 〽すればさかていづしり〽そいつはなによりいゝはなしきつきはまんま しゆひわるくおほきなきうでやりそゝないたいろなほしはん くちかたをいれさせてとつぶやくうしろに よこそねのともまちしたる君筆 近弘わか平どうのかけがく見まわ つておもはずきゝしぎひつのしゞうそれと 見るよりつとたちより書状製にてをかけに とりあぐるこなたのき助をりすけはおもひ かけねばおどろぎて〽それやつてはとさはゆくを こなたはやらじとられじと三人ンひきあふそのはづみ さむらひたちいでゝなをり助をひきもどししよじやうを とつておしひらくと見るよりき助がやらぬはとさしだす てさきをうちはらひもどりうたせてかごかせず のこるもなげのけつきのけてちかへもよせず よみくだすじやうにとりつきをりすけがなかより さつとひきちぎる四人ンのこの見へよろしくまく ふうじはきれてかのてがみおちるをてばやくをり助がひろい とりつゝかけいだすこなたのどうよりたれともしらずひとりの じやうるりあかた川のばまくあき まく やつせつ女〳〵トかのをりすけが いとはで ひぎらぎりし手がみのはしを やかなふたりづれ 〽むかしをとこの かひつかみはせくるあとを よこそねのわがとうわか平 あくたつむかしをいまに あくた川むかしをいまに おいかけてとりあいながらおし ふせてちきれしてがみをすかし 見て〽とうざい〳〵じやうなり なだいはるつげくさゑにしのあだゆ やくにんかへなしよみさすを〽そうは やらぬとをり助がなにをといひつ はねおきてふたびとりあいあら そうてあなたのかたへゆきすぎる千 〇しやうめんのつりまくおちて 〽こひぐさのなにあふさとの ゆふさくらナント源五兵へさん よいけしきではござんせぬか 〽さればいなういやナニ にまんみち〳〵もいふとほり やくにんかへなトよみさすを〽そうは小まんみち〳〵もいふとほり そなたのぎりも此源五兵へが いきじもたつといふものわかげの あやまりいつたんはそれとかく ごもせしかどもよく〳〵おもひ 三丁おいてつぎのゑとき あくた川としるしぐひたつほそながれに まはして見ればしうをもつ 身はわがまゝならず や夕さこへして 〽つき」トいひつゝむねにてを あてゝ一カイヤヽことさしかつ〳〵 こなたは〽これはとおどろいて ふたびつかへのみづおちへさしこむ てさきをしつかととり〽わたしの つかへのなをるまでよもやら すてゝゆかしやんすまい〽そんなら いまのはかそなやみ〽イエよう そこおしてくださんせざしきへや けいみかさまをいひでになん のとかんた兵へさんとはいふものだ あのおかたがいつものうるさい わるじいをはづしてこゝゑひ ざまそれゆへおまへのごかいほう もつとようしてくたさんせ見 とがめられぬあのところへわしと いつしよにきやしやんせとてをとり あけていそくと〽なにやらむかふ に人おとが見とかめられぬその さきにこうござんせとひき たてゝあなたへゆけばこなた よりうつりかはつてしもべのをり助 いそゞあとより〽おい〳〵もしへ しをか町さんトよばれて こなたはふりかへり 〽たれかとおもへは料 夜人かかりのき 介母だな なんぞ 三 いそぎのよう でもあるか〽ちつ とだんなへあい てへのだが ぞいゝしごとか どこであらかな 〽さんなはあの つくめもとだ おれも いそいで ゆくところよ 〽そりやまたなん かまいくちならのせてくれ トいふにげらうはくちさかしく 〽かういふわけ だとなて がみをうち ふところより とりいだし〽此 てがみはお いくにもとの 御家老職 ごからう にせふでだ といつをあの くめもとの みんなならんた そのなかへいま くにからきた 午十一日 ならおまへはなにやら ならおまへはなにや さにやんしたな〽いま さらなんのみれん らしいこゝろがはりに あらねどもどうも それではよこそね どのへしめしあは せしことさへあれば 此身のうへの ぶしたらず ぞへしよとかくごしよとかくごしたおまへにこゝで見やすて しをおもひいたしてき 二 ひくださんせと いふをおしのけ しんしよくが しんしよく 〽こいつはてつきり きつねであか いつたんこゝ までともな へばそなたの いひじやうたゝ ぬにあらねば しるべをたよ りにおちて いまごろこらに うろ〳〵とわれらが まへではよし玉へはらひ 玉へとまゆのけにつは ぬりつけて鈴すゞうちふり〽そう うまくはだまされぬどれしやう たいをあらはし玉へたかまが はらにとやりたすを たもさなけ うしろに てそなたにもこゝよりもとつてたもらぬか〽そりやままなにをいはん よさかくこしよさかくこしたかまへにこしたかまへにこしたかまへにこのこのこのみ ●たゝすむあめうりが 〽まアおき玉へとは のけ〽八アおまへたちは かけおちだのちつと じだいなせりふだがせう ばいものゝ狐鳩あめきつねが ばかせばかりうどがねらいを 〽せうやがまじめでかつわせくの 〽︎のきつねあめといふをわきから しんしよくが〽そんならおゆへもひとつ あなのきつねあめ〽こいつはいちばん あてられた〽てつぽうでなくつて 大きにおしあわせ〽それはいゝが おまへがたもきつねをはなて とつくりとまじめなせう やであんじこみその かりかどのてつぽうで づごんとあてる江 つごんをきつ しあんをさつ しやりませやト いふをうちけし 源五兵衛 ればとて このさとに そいふいまし そはふはまして なほならず いふかほ こなたは うちまもり 大矢数的場 〽いん〳〵云 わたこしとも はそんなもの ではござりませぬ ヲくそれ〳〵この ぢよちうは いせのふる 〽そりや なさけない 源五兵へさん さくのがしきや さゝのざしきや そのことをけいしや づとめのならいじやト くめもとでいまゝでいふた おもはんしかうがはじめから まことしんじつあこがれて わたしやによう ぼのきじやもの ぼのきじやものト とりつきなけくをりからに じやうるり略す こゝにきかゝる きをいのかゑ きや花台改かたにいそぎし きしあとにつゞいてしづの めがよしごつみとりそは〳〵と あゆむうしろにあめうりと へいそくかつぐ神職しんが 〽おい〳〵なんとはるのみちづれは ひとりもおほいがはかゞゆく いつしよにゆかふじやとざらぬか 〽そんならいやしよにいさや しやう〽サアきやしやんせとつれ だつてすゞめいろどきなり ければやどりをいそぐ むら子どりこなたのふたりを 見るよりも〽こゝらに見なれめ おふたりづれさくらさうをかつて くだせへ〽よしごをめして やなきみ 此うしろ向の むうしめ白の さむらひのこと 七編にわかるに □□□□ 喜 市かへまゐるもの そこでこの女中ぢよ をおくりながらいせ さんぐうをいたそう とたびのもので ござりますが この土 手で 〽どほりの みちにまよ なんじうな ものでござり まする〽それは こまんなさるで あろたびの つかれのうさ はらしにあめ をかはねば おどらぬのじやが りまじんと あれば おたのみ申シ 三升おであめ ひやうばんを おたふくあつ にはしほふき あめそのも あめそのものも づゝしを いひつも次へ 卯十一日 よりかみめんを つきあめのはこよりかみめんを つきあめのはこよりかみめん とりだしながら〽これ申ン 神主かんさんには此めんを あいけうむすめはこつ ちのめん〽それじやと いふてわたしがまア 〽はてだいじないと 派 ●祇園町ぎふんの くるはじやが そのふるいちの いせおんどを あたらしく したおどりが したおどりが はじまり こんど せけんの 大ひやうばん その しんもんくを なんと みんなで おどらう ではある ではある まいか 〽なるほど といつは おもしろ からう日 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ さう とおふたり さんは 〽コヽ さうだ たびの つかれも あるところに こんな こんな おどりも たいくつ だらう 〽サアひも くれるがこの あたりに とまりやと いふもなし やどりを かそうも合 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 十四 ▼なんなりとおどつて おめにかけたがよい さア〳〵かまはずやつたり〳〵 そんならおれが かいきりにはるの北の ずゑのきさんじおとり きゝおぼえたる ゐなかうたちくとん ばかりやつてのけうか 〽しよもうじや〳〵 いたし 〽うなきどじやかはぶなりな ものよそれほそみぞに どじよによつりせどさ しのばゝほくりはよしやれ がつくりそつくりおとがする えんのかまちでけつまづいて あいたちこさんりのきうを すりむいたこゑさたちや るなあけがらす 〽これはまことに おもろい それはさうと そこのぢよちう さん はいせのふかいちへ ゆかしやんすと いわんしたが なにあふいせは 若 折 おどりのなどころ 〽そうとも〳〵 ひともしつ たる いせおんど たる なんと あねさん おどつて 見せるさは ねへかヱ 〽イヤその いせおんどで おもひだしが たか このごろ おれが きとうに はいる 合こちくらの うちはやよひの ひなさまの火うち ばこより まだせましトいふを 〽それはおいらが うけあつた このおれが かなづきうへ木やが じきこのりやうは 十五 やそさい〳〵 あくた川 〽つきでいりのだんなの べつさうだ ひとばんばかりはきがぬなし 〽そんならそなたの 四のまきへ 「春秋「「「 「「本書文 □□□□□□□□ 本来 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 日 みの春ゟことばにつきそでふりあふもたしやうのゑん こよいはおせわいなア小まん〽それがようござんしやう □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なせへとはなにをかたにさきだちてふたりをともなひ いそさゆくのとかみたりめあと見おくりこそれじやアたびの おふたりをよろしくたのむぜうえきやきんまづ あのほうはあれてよしこれかがそんならしてもんくの その手おどりとやらうそうか〽そうしやせう〽サア ならず そうおどりのはじまり〳〵 こなたにも小まの をびをぐる〳〵とたがひに もかたへさくらかざわどなか〳〵にちまた ねりゆくくつをとはぐもいにしらぬ 汰こめにあそびといえどいとまるや 〽くわぜんにてふまふぬんぷんたるゆきを めくらすまひのそでかえすくもおもしろ アイヤナ〽アイヤナアヤウ〳〵しいきつねつきつねいにまぐれさつされ ああやにばかされたわいたかまがめら〳〵 〽ほんにおもせずひがくれたはやくかへつてうちにけりありあのあや やすみましよトさんにんいちどにあた ふたときとあるかたへいそぎゆく道具 かはつてつそうののきにかけたるよしりとかはるしかけのどうぐだれたる すだれさつとまきあけれは源に立〽とうでもすだれさとおちくればうちふいぜん 〽わしはもどろうとたつを小まんがとりすがり〽□やの案□なちていとすさび どうよへなしさゝられころとなたはあとへたち〳〵と・ありたるあばらやの名はいそのそ 〽よのきかにゆめといふものなかりせばぼほ□にはらいていてひとりのをとしもす ゑいうき身をばなになゝたとへんまことかゝりそうやせございますちつとおたのみ ふたつまくらにとふこともないてうわしいきも申ます〽アイ〳〵〳〵とこのものする しらずわかれをいそぐかねのこゑし小方はとう初はエ門はいるのれんおし さゝゆるそのはしにあなたのはかまをびわけたちいせゝ〽〽アそほやさん ませもとけてうれしきむねのうちもどるも ゆるすしたひものせきに せかれしうれしきにふた りはそば元よりそうて ほかにことばもしかり しがたゞうれしいし いにまぐれさつとたれ 十六 十七日 ませんおは づかしいことな がちお見 ねいてはかり またかちを はがしてはじつ にいのちをとり かけどふり つゞくそれさへ きにのさへ わたを くいたりくわ なんだり しゆう じかふた りをたす けるとおも つてとかを います ことはり ば ◑こなさ なるひと まのうちに 源太夫 よぎだき しめて 〽リヤ 小まんを いふ こゑに 三十一 はるつけぐさ〳〵ゑにしのあだゆめ 梅艶解仏夢 じやうるりば } 〽さしあつたつけもつていつてくんなせへたかまるしきはいつしよにして 〽ヱ〳〵ふろしうございますといでゆくこなたのはつゑもん〽それは そうとおだんなにはかえつてござるとねてばつかりとはいふものゝ しかしながらねていてけがをしたものは高問明明 師立いろけさごぜんまアおやすみはあんしんと ひとりうなつく戸とのかたより米をやがさきに ひとりうなつく中といかなやつれさつて まきやのていしゆさかやさかなやつれたつて 〽ほよいそころへはつゑもんさん〽たれかとおもし 〽ヲヽよいところへはつゑもんさん〽たれかとおも へはおそろいであんまりよくもごさいます まいけふなるほど十四ツかとなたへもたん〳〵 おくれまことにおきのどくでございますが 〽またけふもできませんかね〽とふぞ みそかまでおまちなされてくだされ まし〽まきやさんいかゞでございますね 〽まとにまちにくいところたが〽さやうさはつゑむ さんいじつにかほでうしたのたから〽それはごもつともで ○ございますがじつにかねと いつてはおはぐろもこざい おめがさめ ましたから 〽ヘヱそん ならゆめを ごらんなされ しやうじ あけれは 源兵衛 あたり 見まは たか合 ましたか〽ツヽ 小まんと わりなき 城 いぶ □□□□□□□ たがははテ ぬさ とふりで ○ていに 小光と いふおこへが もふたいの なされまゝ いまくう ものもの ませぬあれ 内 同 そのような〽コリやくなにをじす みなさんへもおきのどくな よろしいに そのような「コリやくなにをじす とうものがなければはやくそれ がしに イヤこれは〳〵みな そろわれての さやう 8 おいでごかん せうのことも はつゑめん めにまか せてない きはめて □□□□□□ いれのしやう きんもござ れはそれを もつてこれ までおかし □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ のひきだしにある なつたであらうナニ はつゑもん奥のたんす みきんをもつて まいれ〽とんも ●なればはつ ゑもんめがふ しやうちのよう すしわいやつで ごさかだがそれを くつすもほんいでござ られねはりようさん ねへことうそ ばつかり 〽イヤかよう いたそうくに もとよりきん すはまいつ たれど 利金欲 くだされたたい きんかいさい いたすで 〽ござらう 〽さやうなれは まちがへなく 〽はいゑもん などゝちが などゝちが つてせつ しやがもふす ことまちがいは ござらぬ〽そん ならまたじめに かりましやう はつゑむさん さやうならば □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 〽ヘヱざやうなら おいらはしら ないよ ちかちには□ 〽ハアぶしににごんはごさらぬハイさやう ならばとかけとりはおもてのかたへつれ だつて〽なんだかさつぽりわけがわからぬ たいそうなことばかり〽さればさはつゑむ どいゝくちぶりではどうやらないしよも 火のくるま四百四痛しいやくのそのうち で〽ひんほどつらいものはねへト身ぶりの こなさにさかなやがそれはさうと此 あいだあの勝間杉さんのはなしを ○きけばはらがはりの いもうとゝやらこれに しやわせわる がはりの ておやのな交さへしらずにいたく おちぶれてたよりなければい 回国旗の 女六部院に みをやつしわり こうがいのかたわれを せうこにおやと兄弟 此断をたづねてめぐる しよこくの札所ふざ しよこくのれにしか 〽そいつはくうなたづね もの〽ところがあの 源五兵へさんも武者 しや修行坊とやかで 六部あゝになつたり さま〴〵とめぐりめべ つてそのおんなにで あつたこともある だがたがひにそれ ともゑしらねけ すぎてまたもや きよねんのくれあの 平愈寺いでで つたところがいちど ならずにどさんど めぐりあやとはなら なかにふかきすぐ せとふたはりが かたりのきへ 一 炎 きあふたる 身のうばな しもわりふを あはせりとふり そのなもたしか 曲山さんめうてんそこで あのうつまさんがもつ あのかつまさんがもつ ていたわり女十が門の かたわれとおんなが しるべにもつていた そのかりがいのかた はしとあはせて見れば すんぶんたがわずの ◑それからあそこの 浪弥たくえつれて もどつてちかごろまで もどつてちかころまで ふらりといたが このあいだ たしか 奉公に でたはなしだ なんとわりかな がいやいんらうで おやこのなのりや けうだいがわかると いふは狂言せやうや くさざうしのすしには ずいふんあるやつだか 〽さうさけんざいめぐり あつたといふはめつか しいトさゝやきあにて もぐりゆくうちの かたにははつゑめん 〽もしわかだんなりや 源五兵へあなたは なア〳〵むしやしゆげうの ためながのおいとま おねかひあつてしよこへを めぐらせ此みやこにおとゞまりあり しときくおやだんなのおゝせをうけおむ かひのためまへつて見ればおもひの ほうさやうなかたではなかりしがいか なるてんまのみいりしやけいしやごかひ にお心もなりもみだれてみち ならぬとうざのかれのやすうけ あいもふすまいとはおもへども 見るにたへたるおはからひおくにへ もどつておやだんなへ此はつゑのんが大 なければ しさいなし 此ことばかりは わかだんなおと こまりなさ れてくたされ まゝ 一会 いひ わけなしにくぎは げいしやの小まんとやら とはゆ 〽コリ〳〵なんぞといふとかたくろ しくおやだんなにすまぬなぞとちのひとなりとも かたくろしいいまどきのよはそれ酒色引やくにおぼ ではゆかぬしかしむかしももろ こしにてはげんそうこうてい〽なるほどそちはもの わがてうにてはみなもとのしりしやよいと申せば よしつね木そよしなかなんどすておうぬうたつて なあるひじんをあいされし なあかひじんをあらし ためしもあるいろをこのへし むはめいしやうの ならひじやわい 十二おやびと にもごり しやうかんどう 〽サアそれは 〽それみやれ つぶくの こまらうがな そのやうな なしゆく もしかぬ べならめしをくつてはや ねとやらうか〽めしもひと つぶもございませんそれれ こといわずとも もふひがくれた あかりをつけや 〽あぶらはひと たちしもござい ません〽そん いもうと こまつた きへたづ なァ〽それ ねいだ ごらんなさい ましきにし やうにも たき こうくり ◇ おけばおや びとにもさそ かたへに あり あふ をき さ わきの はしらに 西 うちつけて うちこはし つゝつと さすを 戸州かの かたにひと およろこび 〽さはさりながらむかしより目 おとして おと つき つぎ ごめん ○なさいましこれは まつくらでござ いますねへ わたく しはそん はようや でごさい ます 〽かせんこく おはなしの おめしもいと おはおりを もつてまいり 十ノヲ もきれてはすこしつがふもわるけれはだいと すぐにあとからおとゞけ申す〽そんひきかに う □□□□□□□ ならこれも「そこはこな そのときにたがよい 〽それではように こちらのすべに まにあはぬあとから 〽つも おやあけるそう おつしれば 此ほどまちがいも のそん のたせて あけるそう ますまい がわた くしの とりはか らひで これゟおとゞけ申 はずしづ ついゑん にはたゞ いまと □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 兵へさん此 あいだから のそんせ よう◑ ◑だいはなんといかゞをございま せうそれはさつそく たいごむしん ながちでうちんを 〽おやすいごようせご いますがそとから きたものがあからを かりずにそちらへかと 〽とは〽ハテいまのうき よはさかさまじや 十五日 〽おまま の□さまは うちわらひつてうちん のらうそくかりてこなた よう きものを なるひばちにさしよせ とろ〳〵とうちこはしたるとやかうと おきごたつのかうしをこよひもでかける たけおそんりようやはつもりしやな〽そ いとまをつげてそこもやゆかうト そこに分てのかたへゆくまいと 帰りゆくかたにおれがあしで 腕かくむ初右衛がおれがゆく ことばもなくていたりなんの しかへ行わかだんなつきへ 瓢 いごなしやうしやうしやうしやうしやうしやうしや なとしたらはよる らうとひたひを よせて両人程を がしはししあけの そのおりしも 〽源五兵兵へさんおむ 中いの 〽つきかまいにならうぞとこと ばなかばにおもてよりとう おくまを さきに しよのいへぬし初右衛門 たて 〽ちよつとお見まい申ますじ かどよりはいれは初右衛門よい所へおいへぬしさきから ちよつとあがらうとおもつたばかりせいそがしく〽ハアへ やちんのことはりか〽イセそれならばまだしもだがちこ おりいつてこなたへおたのみよいではなだがこちゝいへト いふにいへぬしか〳〵とてうちんけさんとするところを いににいへぬしかほくとてうちんせんせんをまく 兵衛へがごとゝめ気シてうちんけすとたはこの火がひとつもないといふさはき せるかえたいた火ばちの火もはなしのひまにきへました〽それはきびしは 火の用心のよろしのことゝめきはむかまひなされますかたばこは これてそつ上にこれをけしたらなはなしがみへまでまでまいとあげ かちのひつゝこなたのさにつけば初ほろとひぎをすめその おたのみと申ますもほかの上ではございませんとそんしとふり ないしやうものまつたうへにだんなにはいかなることかげいしやに うかされうちにござればねてはつかりよことひどのはだつひに うかされうちにござれば ありあふものはしろなしてたべものにさへことをかきそばふたる づゝがけふのしよくわたしのはらはいとせぬどそれがかふ ゑどのようなことにならうもふあんしんそれらの いけんもねがひたくござやう〳〵もしまんいちのことても あると此いなしがやつかいものまたふたつにはこなた ではしちもつおとりなさるとやらすとしなりともは 〽のわずかのあいだ此初 右ろにかしなされてくださることは〽ヱヽ できますとも〳〵しちはせうばは又その うへ心やすいおまへのことさいわひほかへ しちとりにゆかふとおもつてこれこゝに たんとはないが四五里よう あまりそかいふわけなら此 かねでしてしろものをしんませうか 〽その所ものがあるならしなにも しさいはございませんかきゝものゝ ほかにはかなんにも〽そのしながなけ ればどふもおあいにくはてきのや る たいこのてん八まはしの 九すけどや〳〵として いりきされば〽そりやまた きたし初右衛門がかほを しかめていたりける 此よみ七へんへつゞく 国貞画 春水閲 柳幕料双紙 アンセス 為永瓢長作 歌川国貞画 違女廼鏡山 一筆菴英寿作 一勇斎國芳画 松操艶立額 松園梅彦作 一梅斎芳春画 都鳥汀松若 柳水亭種清作 歌川国貞画 江戸錦絵板元 さかい町かくや じん道 辻岡屋文助 為永春水覆合 百弐番 板取金杉堂 やつきの まかへさき かけ 七へむ かみの さうし まき 瓢長作 国貞画 金松堂梓 あき画 永代共入舟 十一 (正正 又当春も金松堂が時をたがえぬ 一魁草紙柳の幕の七編まで八百八町の 一恵よく重々ていと長く是迄引出 五大力 車力にあらぬ他力の御恩厚き誓の裏皮に 工も薄き合巻是に洩たる其条は大尾に成し 八編の委き納に見玉ふを願ひ辰春 安政三丙辰発鐫為永瓢長誌○○ 一げいしやこまきち ○芸者駒吉 実はさんごべに 三五兵衛 約妻 佐き大き刃 ○糸本の 忰 粂吉 表1の赤色 ○大江の 太郎 惟光 ○女六部 妙典 実は 勝間 源五兵衛 姉 於妙 桃十 六へん つぎ しあん なかばに 銅右エ門 どうゑ〽イヤ 初此ゑむ どのや さしがまい ども いふこと だが ひとの うえには なくころび やをきと いえばさのみ くらうにさ れずとも だからはせ あいのまはり ものひく □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なれば いたゞき よ いたるものものもの □□□ ゑむさまごとうぞ ゑむさて おさめてくだされの おしなが できたら 月 しやう 〽これは したり おいえぬし それは □□□それは あま りせ □□□□□□□□ ◑つて くださると じつになみ たがこぼれ ますとは いふものゝ このいつしゆいたゞきまし てはおきのどく〽ハテもの がたいはつゑむ 末ほあれば きししほの おいし よいし同 ときをまた しやれとかみ いれとりだし 身をすめ 北 〽そなたの たのみに とうやらして しんせたいが しつての どのトいふを こなたの げんこゑ 〽おぼし めしだいた だいておくが ならば いひ〽さやう もとふり しちしやう はいよきんと いふもござら ねばこれはまと にわづかなれど しんぶきの朱 ふぎんそばなと かうてくさは やきうまたく らうにおもはれ てはだいいちも 卯二 □□□□□□□ だのどくといふ ものもしやこなたがへ わづらふときはかえ つてこのばのふちうになるへ わづらはぬやうきをながし くまてばかんろのひよりと やらきうごしんせつにおろしや事 □□□ さげすす なるともふすもの かくあはらやは はいしやくしても さやうなげんご べゑではごきらぬ なかてうより まいられた ひとのおもはく しちもつとは ほかぎぐ あしよめに ぜしてこな たにきゝ いるはと まはし なかいの まへを くろ ませば ⑫ 紀国村の芦場 あしのさとのてう にんにてこのせしが なを細は松ぢと よばれしがはじめ このちへのぼりし ときひとのすゝ そのいを さつして どうゑもん これは そそうち おさしあいで あつたかな それはそうと めに げんごべゑさん ことばのはしには なか町 そのなかの よいなか てうがわしの なか きんもつはじを いはればもが てうのにかねとのひし □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ げいやになしみこと めづらしくうつゝを ぬかし見ねより わらら はつゑむ どのも きいて くたされ つまれは おなじ あづかるしいれの かねはいふにおよ ばすしやくざいして げいしやにいりあげ そのあかつきのいひわけ なさにふるさとへもかほむけつぎへ一 □かのちは松がむざんのわうしそれた 見るよりむねつぶれにげじり からげゆくあたるひともあらうに 植曽根は仕ぬしうさんのそうと ひきもとす手さきをかいぬけ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いちもくさんにげるあなたに つゝきならす身をにくしせんかたなだけのひとぜはであの 中納言衛門仲田弥せさまへぶけぼうこうにすこみつろとめ 近江もの三井寺駅へおさめるとがねもくひらあまりあづかる ゆくとちうからふとあくねんにすゝめられとつてかへして なかてうにあろうことかなしうの年わづかのあいだに つかひすてかねがなければつきだされみのはきどこ ろなくふるさとにちかきくまのにみをひそめどへをへ くはゞさらとやかわかぎのあやまりよからぬ迄に きをまはしわるい月日をおくわうち津島やの 長臣ねだん正とやかいふひとのたのみとやかで猿 こおものそまいは松がすゝめをもほうびのうねに のりがきてやすうけあいのおゝしごと岩田川がいた につなぎたるごようのいかだをきりながし 猫古御の銅八代りとあだなをされて猿二才と けだものなかまのわるだくみさるぢへかはれあれこれと わるいこにはそみやすくたくみをはたすひまも まはりうねどうしんぼうかたち見へねどしのゝめにこなたのかたち見だ なりかねてまは されになむさんぼうづがあはをくひおよぎ ればねよい かけたけたれゝろがいあとくらまして少くさきに口ごりかいあつて銅八はぢがなきがらそなたへかた かけたるこゝろがらあとくらましてゆくさきに なくあらとのせんぎきびしさにかくるゝあふとそのまゝだいじのたいみ くまのめうとざりあたまはまかるくしやうこりもなくのりまされさるに そりすてても心のかどがなかつてすべりこむやなぎのもとのこつるぎは かたち見へねどしのゝめにこなたのかたち見だ おりあしくかきくるおこはせん 主人財なかくに ぎみのごない しつ和哥倉紀州 さまこゑしらぬは すれちがひゆく かごのまどすだれを あけてきゝうでを とられなからもふり ほどくひまもあら せずいましめられとか しよのやしきへおく られてやう〳〵さめる あくねんのゆめをうし ろにさきだゝぬむやくの こうかいせんかたなくたゞあるまゝに はくせうしてしけいをまちしそのひにはろくしの 〽みなもくちのうちかくごきはあしうしろには おなさけぶかきごしゆくんがにくむにあまる わがいのちみ手のやいばにいましめのなばきかなし おもひもよらぬいちめいをたすけ玉はるありたき ごりかいあつて向八七軒がなきがりそなたへかた ○口口 づけよともつたいなきとこゝろさしにわかけのうんとはいひながら われとわかみをうらみしがにくきはげいしや小かねがこと いふてかへらぬことなれはあたまのまるきをさい わひにしゆつけをとげんとおもひを さだめひとまづあし 場ばえたちかへり あににもなせる このとがをわびんと おもふかひもなく □□□□ おのれがみちなき 一かねゆへかしたいに つまりしんだいを あにふうふに きにやみて むなしき かづになかれ しくきくに ちからもなくばかり ひとりのあいのみのかへをさけば それさへなか町のぞはしやにしろ せしひとのうはさわが身のあだにひきくらべあか らぬさとにしつむかとおもえばものをとふさへも こゝろにそまねばのぞみをとげなきはらかかの ぼたいをとはんとおもひしかどちかきしるべの ひと〴〵のすゝめにかめいをたてよとのその じつしんもむになかずひとのおせはを かりそめにひとまづとうしよのいえぬに かなぶつのどうゑむとづんとましめなつき 楠女 やかとこじちをとつててうふやくにん〽なるほどあくに つよきはぜんにもふかくはしめてきくしこなたのす ぜうとはつしつがいふをうちけしこなた なるまはしの九助おくまらはあくむし のびして〽アヽよのなかいときは おだんきもよりろふかそう こうするうちもう五ッ 〽それはさうたがげんご べゑさんこのあいだの ごかんじやうをおね がひもふしたいもので 北 きしはいやくあくをかへり見ぜんをつむゆへにかどうなればいつぶくの色くたされト いひつゝたりてこなたなるひと まのうちよりひとふりの しらさや 〽イヤおいへぬしちよつとそれまでごどう〳〵 くたされまいからいふにいえぬしどり まのうちよりひとふりの〽ゑもん〽おたなうちとあればよそならず かなにごようかはそんせねどしやうち〳〵と なついてともにそともに こわきに おしかくし いでたてはみをひそめて 〽これはごくらうちとおり いつておたのみが〽さやうな らばこれまでゝおやすいご ようてござりますしておた 入のみのおもむきは〽されば ほかでも □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ごさいます「ヲヽそれ さいぜんも なかばてかとたゞ うけ玉 いまながや はれば うちより しな うけとり さへ まいるきんす ござればそれにて かんじやういたすでござらうついそこ あれば きんす をおかし くだ さつと ○〽それはごねん のよしゆ におよひませぬしちはこなたの しやりばいがら〽さやうなればお一 がいもふすこのしなはゆえあへ ひとのじうだいもの三のまき の 巻ゟ 備前 □の舌 廿三丁 けんさきへ〽まだかんじやうもあらうから○でんばちがだんなこれからすい 〽けんご兵へ〽まだかんじやうもあらうからゆでんはちかたんなこれからずい とつておきやれといふをはづさずりやうとのりこんではなんといかゞでさん にんが〽それではまいどかきのどくとしやうな〽さればさうちにいても にこくものゝうし道よりさしでるたいこの◑きがはれぬそんならこれからや ◑きものちとかせけ しやとねまきの うへえはおりひき かへ いでた を さいあつ それがしがあ づかりおるたい せつのしなれど ○〽それはちれろかたぢけなひだがこのことは初なむにもし こないく〽そのとならおきづかひなさ まんとこつなき にうよりあればながものかくしどころがござり れますなとはいふものゝちと 〽ママ ベマママ 三りやうきんにます〳〵トいひつゝくだんのしか さやをうちぶところへねし さるまいか〽これば こんでそろ〳〵はいるかざ さだめてけつ こりなおしきびしいゆへかよにいかにな なであらうがせんしやくがどうも ます〳〵トいひつゝくだんのしかへで ねこにこばんならぬとはぢかり わかりはせねど おなかごをちようちにおいたまト つとはいけんとたばこのどうぐとり うちかへしこばん さんまいとりいだしいでゝゆくあと見おくりて にはたちませうがさいぜんもかんじやうとだすをおくまがうけん いふとふりげいしやあそびのふか いかはかならずおやめなされませうどんトミかへるとなたの おつしやかとふりごようけんこべゑ〽そりややくそくの ゆかうからさいぜんかり □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ でんばち はやしだいぶん たいこの でんばち うち はらがきた やまざそこらで あつさりあつがんで 〽それがよかろと ゆくあとをはつ ゑむはつんおくつて 〽おなさけないわか だんなそんならどう でも「ヲゝるすてい トいひすてゝかけ も見へねばはつ 右つろろ〳〵なと だにしあんし 〽かてんのゆかぬはいまのこりやうだんなの 手にあるはづがないいえぬしのそふり といひてつきりあやいあのつるき そうだくとうなづいてざざりよつたが かたなばこ〽そりやこそないはこれつきへ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つぎまでは よもや〳〵なもひしに そんならもうあの小 まんめにほんしやう 左下ゟ あれなるひと まへひかへしとこめ いまだあいすむ みけしきなくじだいにじ こくかいりなばおいへのだい じにわかぎこのおんしかりも かへり見ずすいさんいたした平太 宿がもふしあげるかどくをきはけ 玉ひごとくしんねがひあげるはよの みならずかねてきみにもしろし めすおんちゝぎこのごたいせつ いまもはかなきくさばいつ ごかめいだんぜついつかちうがうへなき なげきかくもふす平太郎がこゝろの うちをおさつしありこよひはぜひにごき こくを〽いやだくいえがしんでもたこへおやが つぶれてもあの小まんがしたがはぬそのゝ うちはごきこくはいたきぬはへといふときしも あなさにひらくにはくちよりこゝをめかげて はせくる折女おりきゝへるわか平それと見る より平太郎〽なにごとなるぞきみのごぜん ひかへおろうとねめつければわか平はつと ひざまづき〽ふかき君さいはぞんしませねど ぎひつのしよじやうトいひさすをいわせも はてずおりすけがそれとつきのけいりかはり 〽おくにもとよりかきうのごようしよ〽そりや いつはりとわか平がさゝへかゝるを平太郎 ひかへておれとおしとゞめしてそのしよじやう は〽さればこれなかわか平がわたせとあり そうそのはづみふうしめきれてうちひらく おりしもきかゝるひとりのさむらひじやうの なかばをひきちぎりゆくへしれねと そののこりとそでのうちよりとりいだす かをこなたははやくおしひらき〽さんもひやつ びきおんりやうりだいおなじくみびやつびやつびき げいしやあげだいかしまさまへこりやかきだしそれては これをとさしだすをまたおしひらき〽おぼえ ひとつこれでもないはそんならこれとさしいだす しよじやうのやぶれをおしあはせ〽ヲゝこれ〳〵ト よみくだすをとん平かん平かん太はくびざし まてもうばわれてかこりや ひとしあんトいひつもおち まのしきいふみはづしばづ たりおちるをきつかけに チきしこの見へよろしと道ぐ まはる栗本ざしきの場 ゆそれのみならずおたづ めうてうごほつ そくおあとめ のきみござ なければ わのごじやうしきのぢへ しとねのうへに千太郎せんた うつゝをぬかすかたわらにつき そふとん平勢太めんべゑさん ばいきげんにうちてうしおごれ おどれとさしづのしたはつとこた えてまめげいしや せへすがもねへいちかいたんじうのいそのげい 下田とおとりにつれて千太郎〽こりやおもし ろいよもひとつおどつて見せうとたち あがりあふぎひらいてどうまごへかたかくへ ゆくならびまくれ。ひまじやうかいてよら らつぱりちゆうらい。ぽつぽうのきんらい〳〵 君うはくらは。ほつづほう。しつたかはくらん ねころんぼ。ちゆくらばいくおちゆくら ばい〳〵どうじやくおもしろうらうといふしりしも ひとまのうちより〽まことにえしんつうまつると しやりしひらいてしづ〳〵とたちいでる横曽根社 平太郎はおこなたはかほを見あはせてなにとこと ばもなかりしがかんたべゑはすゝみいで〽よこそねのさはさう れば千大らうはにが〳〵しく〽平太郎へおこと どのへおことばをくださりませといひあげながらこんにちそれがしかさうのく れば千太らうはにう〳〵しく〽平太郎へおことしゆつぶさしおきがたきゆゑ ばをくざきる〽はゝありがたきごじやう○なれどしゆえんのそのなかへも のべ〽そのぶんめんでは三五兵へをとう ざけらる迄ようぜう〽きもはか られねど □□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ らるゝこと のみなまへ なければ 一こふすへ ともきだ まるまい こりやかれ いよりは まだそこ らに〽ヤ〽このしよじやうは それがしからくわひちう なしてしもべらには しばしのきうそく いひつけてもとのざに 〽つくこなたにはあくび たら〴〵イ太郎〽せつ かくわしがごきげんよく あすんでいればとや こうとむづかしらしい □ことばかりまたおくへいて おもしろうあそびなを そとぎをたつてみなひき もふしいだまも つれておくへいるあと見 はゞかりあればせんこくより中へ 廿七 一つき一平太郎せんかたなければたんそくしなにやらひとり うなづきていぜんのひとまへいるとぐちにまんを さきにまはしの九すけさみせんばこをひき さげていりくるこなたにこの やのにようぼうおろくは それと見るよりも「ヲヽ 小まんさんようは やうもどつてきて くだきんしたわつとの さまがおまちかねそ れはさうとあちらのおき やくはげん五べゑさんであらう かな〽さいなァそのわかとのさ まとげん五兵へさんにはわたしもしみ じとこまるわひなア〽さアそうでもあらうへ があのやうにおまへをおもふてごきこくも なされぬあなたがなきこときはおいへにかゝる こよいはぜひおまへにとくしんさせよとの ことをわけてのわたにおたのみ おつきのかたのいたはしさまた そのうへにごたいけを つぶすもたてるもこな たのこゝろあいととく しんさしやんすりや あなたのおいえもばん だいふゑきおまへも うへなきしあいせずくめ うへでこゝろにそま ひつたんそうしたそのうへでこゝろにそま ずはそのときにどうでもしやうもあらうもの それともいやとじやうはつておいへをつぶせばすへしゞう おまへのめうりがおそろらいぎよういふたなら こなさんのきにそむまいがどうぞしてそうほう ともによいようにとおもへばおもはぬにくまんぐち いふもこのやのにようぞやくわかうきかずにしあん してそまぬこゝろもそめかえていろよいへんじを しやしやんせなアカ助どんまアざつとそんなものへも ではござんせぬう〽さやう〳〵おかみざんの おつしやるとふりはになるときはおや かたはいふにおよばずこの九すけまで おほしやわせずつしりもと手に ありつくといふものだじつにきが わかりやせんにヱヽこまんさんへわらつて つらいげいしやよりすぐさまのられる たまのこしそれともほか にいひかはすいろをと こでも「ゑ〽あつて みさほをたてる きかたてたところ がにごりのながれ げいしやづとめは じよろうもどう ぜんあいとへんじを こまんさんおうみさんにもあのやうに おまへをおもふておつしやるをひとに ばかりてちきかせそしかぬかほのそらふきぶ たばこあんまりふかすとあほうになる 内に あほうでござんすむしのひ それじやほどにどのごまいとしひ ようにいふてきかおかたにあいの せてくださろと せてくださろとものはじも かねてつらはる おきやくほどみづりよがいながら ふつていなしてこの小まんはけい しやのばしで さみせんの身はどう ならうと ござんすかち よアその やうな うるさい ことを しばつく しばらく おいて つくだ さんせ よつ てもつか れぬあい きつに 九すけが あほうぐきじやと ひとがいふ〽アア わたしはかま □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ だとにくてに たちし そのかほ しむ小まんが ふきたす たばこの けむりほく ほくむせて しぶ〳〵と 〽どりや おかみさん くちなを しにいつ ばいおごつて もらいやしよト のれんをわけて おくえいるあとに おろくはことばなく さしうつむいて しほんのならばおも てのくちより はつゑけんとうゆ がつぱにたかじり からげ〽こりや 挿母 つゞきよいところへおかみさん にもさいわひと きくにおろくは 見かへりてさま がに吉川氏 せぢもしやう ばいがら 〽をやめづ ばいがら らしいはつ ゑむさんきア こつちへとそら さぬことば〽そう しておまへの そのなりは 〽ごめんな せえうちをでが けにふつたから 〽そとはふつたか しらないがわた しのうちはまだ もらないひが ふらないで おしや わせ。 とう □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□ ずてはつに のんおはつか しいこのなりも 小まんさんにおねがいが 〽あのわたしへおたのみとは 〽ほかのことでもございません おもひきつてくだきりませ 〽わたしはちつときやいがわるい やぶからぼうにおもひきれとは そりやなにをトじれるをおろくが とりなして〽そう わがまゝにいは しやんしては どうも はなしが なりませ ぬトいふを ひきとり はつゑもん 〽これはわた しがわるかつた きのせくまゝに だしぬいてそうばつ かりではわかるまいどう いふわけかしかねどもちかごろ まではおんなのはだもふれまいと右へ 〽わかひにまれな よにものがたい わたしのだんなもと 一より孝仁にもうと からずぎをむねと するおんかたがいつの ころにかおん身に なれそめもうほん しやうもあらばこそ あるものないものしろ なしてましてちかくは ちうやさへそれのみ ならずゆへあつて ほかよりあづかる ひとつのつるぎなくて かなわぬしな さえもしちいれ しての右かよひに さんどのめしもくう くわずこれこの きものもはし めはぬのこわたを ぬいてはこめをかい うらをはがして たき木をかひ もうこのうへは たゝいても なみだしのほかは でるものも なくになか れぬ ひんの せめ かり ほかはふん つくしひしぬの べつなしそれは ともあれ おくににござる ふたりのごしゆ じんへとの はつゑむか なにとせん かてれきゝ あしゆう じゆうが しんくを すくひ小まんさん あいそつかしてくだ さらばしぜんとさめる こひのゆめ 城丹 つゞきどうぞこのこときゝわけておもひ きらせてくださりませトなみだ ながらもまことあるたのみの ながらにまことあるたのみの しじうきのどく さに小まんは といきしなが らも〽ことを一 わけての おまへの おたのみ 〽そうなるときはこの小まんも 〽そうなるときはこの小まんも およばずながらお身のため まだだだ まだたん なは〽アイひら 〽なにぶんおねがひもふし せへえ ますさはきりながら きて じや ほど いまに きわ けぬの じやなけれども そのことばかりは たゞあいとどうも とてどう まアそれがいかれ へんじがなりませぬ 〽すりやこれまでに たのんでも〽あいないな へんじのならぬ ましやう〽ヱヽそ れでわかつたそん ならばだんな ばかりがこなさんを ばか〳〵しいといひ そのわけははぢめて くからつゝもしあんのむねに あふたぎしきから 手をくんで〽フヽ よのひとさんにいや ましてたかわぬ わしをとやこうと おもふてくださる かれくさはおれいも ことばにつく されずわたしが そうきけばこな さんにむりは なけれどいま にてくださるなけれどいま まではそう いふことゝつゆ しらずてうらんで めてばか〳〵しいといひ おため つゝもしあんのむねにおため ならねばこりや ひとつわたしがいふて 見ましやうか〽そんなら どうぞよいようにしゆう しゆうふたりをたすけるきで 〽それはわたしが 〽それはわたしが のみこんだ □□□□ こな たえ ごさん す はづ そ れで この 身も おち ついた かほ 見 あわせ てはまが わるい ござ らぬ かち に 同 たゞの身のうへ ばつかりおりま ならぎりにも したはてなんと いろよふなび したものならん かねばならぬ トしあんをわか ざしきもにと ねてこのやの にようぼう さんどよきなき ところもいひおろくはひざを のばしなびかれすませて〽そうしたことゝは ぬといふこの身わたしもしらずしやうばいがらの にはふとしたせじぐろめいまのはなしをきくに ことからにせつけおまえのこゝろがいたはしき かけていふに かけていふにいひとうはなけれどもいは いはれぬひとさんとぬはかえつてあのかたの かはすまくらもふか がはのながれにちかき げいしやじやとて ぎりといふじが あるものを どうこの はだがよご さりやうそ れといふても きゝいれなく あいそづかしもきに おめずおはらもた とめずおはらもた とうにあれこれと いふてくたさるかつま } さんたとへこゝろになければ◯ 戸 おいとまト かつはひきかけ たちあかるを おろくは しばし よびとめて それは さうと もしひよつと よくきやう げんで して見せる おつま はちろ べゑのやうな ことには なりやしまいか まへは さしつめどかぐ やのやへゑと やらがやく まはりそれは わつちがうけあいます そんなだんなじやつぎへ 同十一 一つきごさらぬトやすうけあいにはつゑもんもと きしみちへいそぎゆくおりしもこなだへきかゝるは このやのむすこくめきちか〽それみつたまりと こまきち〽もしえけふのおき やくさんはおぶけさんじやと いはしやんすがおざしき なれぬこのわたしに〽つと まるどころかそのおきやくは てうちんを見せるあとにはけいしやの まことにしづかなよいおかたおとなし そうなこどもしゆとおほせに おまへはもつてこい小まんさんも こなたをと いふて 瓢長作 糸 ○はだしそんな ことおもわずと あんじかよりは かみ やすい いそ いで はやう ○おぶ ござん けさんは せトとぐちを あげるほどなれはわるいよう にいとりなすまい〽そうでも あらうがわしやいつそその おさしきがおもわれてこむな さはぎがするわいなア〽なにさきつ かうことはないいまどきの○ いきとゞいて いきたかちてうにん しうはかえつて さしてあゆみける 下のまきへつゞく 國貞画春水校合 釜淵水増石川 初編 二編 三編 戀衣八丈振袖 初編 二編 三編 花笠文京作 一勇齋國芳画 一筆李士英寿作 一鵬斎芳藤画一 再會戀辻占 二冊景斎英寿作 読切一松斎芳宗画 大柏浮名一曲 初編 二編 吉泉子英寿作 一猛斎芳虎画 三編一猛斎芳虎画 生綿 がしや新道 いわしろ町 地本草紙問屋 辻岡屋文助 稲荷県数三田 正十一 瓢長作 国貞画 七宿の下 柳のまく 群馬島 七篇 鮎長作 下の巻 国貞盛 白松堂 す梓 仲町の茶屋 あきた 十六 上の花ゟつゝ也こなたの といはつゝくしとなたの おくのひとまには ひとつのはこもて かん太郎 べゑあたりに ひとのあり ともしらず 〽まてまとしゆび よくちよろ まかしたてもと きんのみ びやくりよう それで小まんの 身うげもやす也 できたといふもの またそのうへに おいそのてう おひえのてう ほう若 葉押と なづけし名館 できもそうどうの こまぎれにおれが ものしておいたれば おほとのはいまにも こかりのこるはいよく おくばかにしたてあげし たるばかとのひとりほどよく あれさへおしかたづけよしずみ 師の七 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ごとのがわうりやうののぞみ●まゝ小まんをによう うなはゞ苗ねもあげばかをぼにちろ〳〵ともだゆ しこんだおんじやうに しこうがうま □□□□の友いぐわはそれはさうとすこしの こゝろの あいだこれをどこ か文ヲあかは〳〵ト かなづいてかた へにありあふ 〇品のやちかり これは さみせんばこ あ まりしん きくさらぎ しつレからのざみ せんばこをちよい とかりて かねいれたりこう やつても見たり 今おどけながらに とおどりし三百 りやうをおしつくし もとのどくにとり かたづけ「これでは きのつくものか □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あるまいそと でこのおし下 ばてはか やうに つぎいたして もとのとこ ろへなを おけば でいりの おゝきに この前 やの ことも たが ぬす みしとも しらべは つかぬその とがを 三五へゑに ぬりつけて通 かれをとう ざけその あとはおれが ひとりでいふな めをだすのろに ま人形焼ばら とのゝそのでづ かひはかん太べゑ 土のれながらも ふかけいとよろ こぶうしろにまは もうたゝいてもむづかしいよいほど〳〵に○かねはつつしりだこいつはうけに おつつはなしわかとのさまをゑばにしていつてきたかとかつ手のかたへゆき あの小まんめをこくしんさせかん太すぎるかたえのしやうしさとひかき さんにあげるときはほうびのも ひそくたちより平太郎をゝそれ それトうなづいてきみせんばこの ふたとりのけりやうのたもとへ 三びやくりやうあしかくし つゝはちまいの ●ぼうとやらこふいふ ぼうはよけれども ぼうはよけれども かつまさんのびん ぼうは ごろたのひしを みつ とつて かねのかは うち いれていぜん のごとくとり おさめ ひとり うちゑみ いりにける うつりかは つて三 五兵へ のれん なし わけ たち しの九すけ〽かしま おさんかん木さんと よばれてこなたは びつくりぎやう てん〽ヱヽかしま しひはア九すけら くさめ入九すけは てうしよくたゞいま あなたのをかはさを 〽小まんがしたういち ほめられ〽にそしられの 三五べるやかんたるようでも あつたのう〽なにうしさ いはぞんじませぬが いはぞんじませぬが うれしそうなおひとり ぶたひ小まんにたはむれ ぶしのきよく〽なむさん いまのをきゝとつたか九 すけこれをとつてをけ〽これをとつて れは小ばんでさんまいきん くちふさきのこちさうに およしなさればよいものを 〽そのかはりには小まんが助 へんじ〽そこにぬかりは ござりませぬそんなら九すけ またああふといぜんのはこをひき かくえいそがはしげにわかれいるあと 見おくつてこなたはにこ〳〵〽いぬもあるけば 一次 □□□□□□□ よくこなたへげい しやの小まん 〽おまへはぎに のやしやんした さきしがた からあい たさに わたしや きがして ちたわい □□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 〽わしも そきたを さがして いたあれ またし てもうそ ばかり たれぞと をこかで つぎ也 上 梅の也 いわんす三五べゑさんこの身をはたせず三五べゑ まうすほどならばおまへも〽こまきちはやふ わたしもこのくらうつらいこうきやれと手 なくあれいまのまに たれやかをいとしがらせて きやしやんしたそれいは しやんせとうぞきかせてくだ きんせ〽ヲゝいかにもすいりやうの とふりまことはそなたにあいそが つき〽ヱヽ〽こまきちはおらぬかトと したにこなたよりあいとこたえ 駒吉誰がいでくるてをとり 三五べゑ〽このこまきちといひかは した〽そんならまこと〽ねんにや およぶときくよりも小まんは ふたりをひきはなし〽こまきつざ そのしさい小まんどうぞきゝわけては事をこまきちがすそにしつか くれまいか〽よそ〳〵しいこのわたしえつきとめて〽そりやあんまりしや あらたまつたそのおほせ〽たのみとなさけないこのへんぼうはこま いふもほかではないどうそそのきつざんわすれずおぼえて 身をわかとのえ〽そりやなにいやしやんせトいひも おもひはせぬものをもうをひきあふて いはしやんすなヲゝそれ〳〵りやうにんはかねて おまへばこゝろがはりしやな わたしが心もふにちがいひとまのうちへいりに なくあれいまのまにけるあとに小まんは たれやらをいとしがらせてうつとりとしあんに くれしとのかたに〽ちと おたのみもいしたい かん木べゑさまなるぢよちう とん平さま〽しらぬわいの ことばのこのやへごりよなア〽しら ございしくなさるくうしかた ちととりつぎをたのみたい もしぢよちうトひきやく ていのさむらひが つざんいえども こなたは うつとりとしあんに にもかけず ◑そみ うつとりとしあんににもかけず おたのみもいしたいみみしいかそ なァ〽しら おまへはまアおとなしさうなかほを くれしまのうたに〽ちと〽さてはこのをんなん みみしいかそれ たえてしくなさ事よしぬとあれば つきおもしろうはなさんしであらふがな〽□三三五歳〽小まんあたらしいのはまたかくべづト イヤしんじつにさがしていたわしがたのそのきくに小まんはくはつとしてありあふきせ まいりし ひきやく でゝあなたはさいひ とん平きま はやういふて くればよい〽たの ございしくなさるゝうしかたがないやくれば みましやう〳〵ト よぶこへにをいと こたえてとびでか 〽いづれ かりのおづかひ 〽さいふ こなたは よず兵 こうの ごけ らい して ごようの おもむきは しゆじん 常陸介 ひたちの すけ より 三つ じの ごじやう かん太 へゑさま ごりよう しよ うちへ お手 わたし いたせとの もふし つけ国には ともあれ こなたで □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ わるさんけふこのころうら わるさんけふこのころうら ざしきへてておきやく ぐるひもはやからう いろごとするがけい しやじやかないにまん のかほにやうもまア どろぬらさんしたその おまへはよつほどすいなはたし らきものわたしらなぞは そのことばかとしが およばねとおもへはにくゆかねばさも やトいひつゝももちあらん あふきせるふりそなたか あげればこなたは かほうちあかめ 駒 や〽ちと んほうより きうそく 〽いやお手 わたしいたした ならさつ そくにたちかへれ とのもふしつけ 〽それはごくらう ごじやうはたしかに うけとつた きつそくはい けんいたそうと うちとそととへ たちわかれにます いるのもきがつかず 〽こなたはおくえいそぎ はつかはしげに 身をそむけ さしうつむいていたりしが 「アヽまたしやんせ小まんさん おはらのたつはことはりながら おまへのおせはになるわたし こなたをのけてそのやうな〽いえ〳〵 こひはしあんのほか〽さアどういふわけり しらねどもけふはじめてのおざしきから ふかいようすのあればとてまげてこの身を おもてむきばかりのこひトいひざすを三五べゑがつ うちけして〽こりやこまきちなにいまさらかざるに およばぬわしがあれほどいふたことまだうたがふ ゆくいれかはつたか 一ちどりあし〽小まんは いぬか小まんはといひ つゝかしまかん大べゑ 〽おゝよいものみつけた ひこりや小まんなにを ひとりてんがえて とくしんにせの をるかんがへごとは身のどく じやさけでものんで かためのにいまくみたかひにとけて うき〳〵しやれさけもて こいと手をたゝけばあいと いつませぐさしつぼりぬるゝ ひとまのうちさアこまきち下 こたへてなかいどもさけと ひとまのうちさアこまきち下こたへてなかいどもだけと 手をとつてたちあがりツゝ君へ かぎもちだせはふん太へゑは よりそふて〽小まんひとつ のんでくりやれ〽わしや さゝはいやじやわいなア 〽をゝいやでもをうでも こよひはぜひわかとの さまがおえうけなさる とくしんかどふじや〳〵に 手をとつてひきよせ かるをつきのけて 〽もう〳〵かもうて 大べゑは くださんすな きやいがわるいと いひさまにつとたち あがりおくへいる あと見おくつて かん太はむつとし てもわがまゝなと 〽左ゟ一てうだいいたすで ごさらう〽さりとはかたい くつろいでいつこんともうト さしさゝ れつかん ○くだされトあればかん 太はゑたりがほ〽さこせん もてトさしづのした げいしやはありあふさみ せんばここなたのなかへ もちだして〽いつのまに やらこのはこはきつう おもかなりましたト なにごゝろなくとき かゝるひもをおさへて かん太へゑこりやめつた にはあけられぬ〽そりや またなせでござんすへ 〽イヤこのはこにはしさいが すこゝおもしろ きけん丁 こからう ちとの ○ねこ をへん へつかせ こいかゞで ざらう 〽それはさだりうさぞかしもつて 〽それはさだ あしおもしろごめいわく〽いやほかに からんなにをひくさみせんへさのみ やあるトいふをひきとり 平太郎〽してそのしさいは 〽しさいともふすは かやうでござるさきりに かくはもふしたがまことはそれ おしうまれついてのきみせん ぎらいべんといふおとを きいてもすぐさまきぜつ いかゞで〽はてそれはめいようなその さらうおといみではこのやの りうさぞかしもつて しろごめいわく〽いやほかに ひくさみせんはさのみ □□□□□□□ もふすもふあん もふすもふあん ないよきにおきづね〽しからはお手まへ 〇あいそづかし まア〳〵しづ 〇あいそづかし たち かゝ かにしや しやん七ト なだあるこなたの るを ひとまよりしやうし なかい げい ひきあけ平太郎〽イヤ かしまとの身どもがひと しやが つおあいていたきうさい とりおさへ〽小まん とりおさへ〽小まんぜんよりころにろにあまり さんのわがまゝはたいくついたしたときいて どなたもしつていやこなたはおどろきがほやはらげ しやんすいまにはめぬのながらも〽今はさだめてのごたいくつおさん君へ 卯の上 ざんじ のあいだ となり ざし きでゝ ごきう そくそれ かしこれ にて たのしみ もふさん〽となりに見る きへこゝろようらずその ぎはどうそおさしやめ 〽かみなりきらひトいふは あれどきみせん 柿のせ 〽つゝさ〽ぎらひはいまがはじめておたのみ なれはそれはさしおきこのたびわかとの このところにごとうりうについては きだめしごじゆようも〽さればで ござるをゝくのつひえごようい きんももうおゝかた〽さこそ〳〵さん とぞんじせんこくおもり はず手にいるきんす とうざのごように あいたてんトそ でのうちより 三びやくりやり ひざのむかふへさし いだせばかん大はきつと 見ても のおどひ ろき 〽そんならこれがふ はこのふたあけん とするをおしとゞめ 〽見るさへこゝろよか らぬとたゞいまお ほせあつたじやないか □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 十 くみさけて こなたのざし きへあげづめの にまん さんに ま 心そのよしを はづ かし ○ めし つかふ へやの じよ なが□□ うち四 あけて たのみを いとも しんせつに しめし あはせて なみに おいとま ぬがふて かりにげい しやのこま きちそれも あな だに あい たさに ねかふても ないけふの そのまゝせつしやがおあつかり 〽イヤお手まへにはおあづけもふ さんおかねさはいは三五べゑでは このうちをとさみせんばこふた とりのければごろたいし このきと そだち玉 きゝたる かまれ それと見るよりかん大 べゑけうさめがほに ゆゑわた しが おどろいて〽九太夫なら □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ おもひ ぬ三びやくりやういま〳〵 なき身はひにましておつとゝおもふ を以 あなたのことじせつをまつておめもじとほとけに いしになつたはトたがひに ちかひかみかけてたのむつきひのめぐりきて かほを見あはてしばし ことばもなかりけり。ひとを へだてしこなたには〽こよひは がたよりなければとやせんとこゝろに よかんもとりわけてトおろく のわづらうそのおりから きてんたてまはす屏風によう り。ひとまかぜのたよりにごしゆつぶときてうれしさは おゝかたならずさながらおそばへたづねよる うちにさしむかひ うちにさしむかひ わたしがごしよに 〽そんならとな たがなぎさ であつたか □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 〽ごそんじ ないのは こもつとも いまもわた しがいふとほりへ 十二のとしからごしよほう 十二のとしからごしよぼうこう たのこにおもふひとりのあに さん十平治旅ほどのにはだん正さまの あくしにくみしはかないをめいをのこせしのみかいえさへ□ 卯の一 ▼おほせ むすぶの かみのひき 玉ふかなき おやくのひき あはせかいひ なづけのとのごしや とおもふてつくす わたしのこゝろふびんと おぼさばすいりやうして たのみになつてみ五ゑ きんいひなづけある こなたのことおもわぬ にはあらねどもとひ たづねんにあてどなく すぎゆくうちにこの さいわひおもへのほきな けふのさいくわひ やつぱりめうとになつて くださんすか〽いまさらかはつて よいものうトたがひにむねをつきへし □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 〽きうちあかししばし かたらふそのおりし びやうぶへたてし こなたには小まんが ようすきゝ すまし〽おふたり さんおめでとうし よぶこえきいて 三五ごゑびやうぶ おしやりたち いでながら 〽小まん うまく たましたな 〽さればいなア あゝいふ おかたのあり ともしかず わけある わたしは なほさかに なきさ さまの おのぞみを かなへて や あげ ねば この 国 四 三のまきゟ わたくし なきはかかひ ゆえにおも わずも □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ かそ からでた まことの ゑんきるに きられぬ いもせつな むすび あはせし おや〳〵か かげ身 ながちも およろこび まんかた じけない ぞよきそれは きいてつかた しもあんど もしやあなたが どうやらと いままで あんじており ましたそれで この身のもへ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ぎりもたち とのゝおいえも たつこよひそんならぎりを きゝわけてさいぜんわしが たのんだとほりわかとの さまを たてゝ くりや るか 卯の二 小まんが どうも あなたに すまぬ ゆへ おろくさん にもうち あけてはからひ あふせたこよ いのしゆび さぞおうれ しうごさん しやう〽それも こなたが 四のまきへ かたしけ ない〽アイすゝむ こゝろはなけれ ともおいえに ある手づめの おほせ せんかた □なくも かり かねの はるを る さ むう ゆく わかれの つらさ こゝろの うち すい りやう つきへ 柚の七 きなされてくたきり ませ〽いつたんごきこく あるうへはまたせんすべも あしげにはそれかし とてもはからふまい かならすたんきなこと せすとやさしきこと ばにむねせまり うかがなみだをおし かくし〽せめてみらいは ふうふのゑん〽に せのちかひに なにかなら あたり見まはし 三五べゑうたへに ありあふさみせんを ひきよせながらも ふでそめてきしやう がはりの五大力にさい かきくだしつゝ〽こりや 小まんちかひも かたき五大りき ぶしのせいごん これみやれじさゝ だすさみせん 手にとつて〽うれ しきちかひの 五大りきわど 紫の方 ます 〇〇 ナシテ国 四 □□□□□□□□ しがきしやうも なに やららうちあんじつゝ〽コヽ それよと小ひぎをはたと うちだゝきうなづきなどちうなしてたちあがり らもありあふすゞりふでそなたがとくしんさく とりあけて一字衛とへん うへとしたとへかきそへかく うへとしたとへかきそへかきそのゝりよしくりよしくませの 〽そんならよこそゆさまこそゆさまこそゆさまこそゆさまこ これ見やしやんせわたしが こゝろみらいをたのむうら こゝろみらいをたのむうらじのことをそれがしにふくれで かはえおもひもあつきいちさいぜんもどられた〽そん まいぎしやう〽五木りきにかどうでもゆか いちじとへんをかきそてしやんすか〽と ゑらどうでもゆか とりもなほさず三五りやいてこすば 大切さん□〽そのさみせんはなるまい げいしやのたま しいちかひを たてるおん なりみさほ 〽ふしの いきじこひは ふたみち〽ふた ばぐきいいまで ぐさの〽是らいは 三ちづれきしやう おしかにうけとつた わすれはおかぬといひつゝもこしにたいせし わきざしの小づかねきとりさみせんの武 御りに いふを きゝとり こなたへる なぎさは いまさら おもばゆ げにたちいで かねしびやう ぶの うち それと きてより よいしほと かたなをとつかた さしいだゝ〽はやう もとてくたさんせトいえ は小十んもそで んもそで とめて〽もいちど □□□□□□ かほをトさし のそけば〽まさ * あはれぬと いふではなし なんのかな しいごとそや かみなかぬ 身の三五 * 一期 の わか □□□□□□□□ □□□□ ねは いそがは しくも いでて ゆくあく 見おくりて しほ〳〵となみ だにくるゝ 小まんをは なぎさが なぐさめ いたわりて つぎへ 桜の廿 つぎなにかの れいもこま〳〵と みばかずなく 身をつくし またあいま しよといひ おはりいせんの ひとまへいりに ける小まんは◑ ◑ひとりしより ぼりともの おもひなるわが なみだなにやらそれと うなづきて〽せめてはひと ふでそうじや〳〵トいひ つゝもありあふすゞ とりあげておもかく 二階にの うらばしこ おもひつめ たるだん〳〵 をしのびて こそはのぼり ゆくおもて のざには千太郎 かん太を チ 《 〽四十しきと見たし〽さいふおん身はかしまうぢ わかとのさまにもはゝきみかねてよしちか こうとようしとなかせられしとは不のか にもきゝおよびおそれながらもしう ちやくしごくおもひもからぬおんめ見へ さはさりながらイヤナ二かん大べゑとのたゞ いまももふすとふりあの小まんはちと それがしとゆへあるなかせひにこよいは たいめんしてたかひにいはねはならぬこと 〽だまらつせへエげん五どのかれはごぜんの おもひものしゆじんにたてつくふしよ ぞんもの〽こはおことばともぞんぜぬをや 河原やさゑもんはごけらいなれどそれかしは 源五さゑもんはこけらいなれどそれかしは せんねんしゆぎやうのおいとま国はり石に いちりりをてうだいせねばごけらいとは もふされぬつんどきがるならうにんもの きみごしうしんかはしかねどももふし らいだせばぶしのいきじもしやわか 上の千リやうにてお見うけあれ ば身はばいまし二千里やうにて 見かけいたすあとへひかぬが をとこのいきじトいひはる 戸口会にそんりやうや 〽ヨウ源五へゑさんいつた ことはあとへひかぬとりつ □□□□□□□ ばなくちをきゝなさる がいつでもくちの三ぶ いちはなしのいつたれが つきぐに けいしや なかいが いりまじり にとのしゆゑんもにぎやかに とかはやしたるさいちうに おもてのかたよりたいこの てんぱちおもしろ きげんにたゝきたて 〽おきやくだようト いふあとについて あがりし源五兵衛ゝおろく きんおもひがけないこふ さたばかり〽おとう〳〵しう ござんしたきつうおそいにどう してまた〽イ〳〵とうやらしきいも してまた□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ たかけれどさいぜん小まんに くちをかけやう すをきけばこな たへあげきり だいゑな きやくでも あらうけれ どそこはそなたが つがうしてゑばしなりとももろふて おはらぬことそをこなたより かん大べゑがめにかどたて □□□□ ねへそのくちさきに たまされておいて口にや かえつたそんりやうわぬ ぎものだいもいけぶて はらわずきあるおゝがたり かれてはヱヽおや かたへすみよりさ ませんまに 見かけ のぎ也 づめのあの その 小まんさしきをぬす ぎならば むはとうぞくどう ぜんかなわぬことだト あいなるまい あいなるまいぜんかなわぬことだト 〽こよいはこのざへあげきいてこなたは右へ 柿部屋 同断 〽かさし小まんはこなたを さしのぞき岡源五兵二ほんさしたとうあつこうのはしにおく さんそのはしめうらいろ〳〵とくふはくへねへきのまがひそくとかたへのかたなん いふてくだきるおこゝろがきいたりなきはそつととりすきをうかゞひ わしやうるそうてなり七ほん八ほんざしさしさしさ ませぬもとよりおまへとふきアかえつてひきぬいてそとものかたなけいだ きがあはぬそのうへさもこれトちかよるをせばこれはとおとろくうしろより しいそのおすがたしさいとつておしふて九助がそれとつきたしてどいたり ありけにこののちども此兵へ〽ひとはどもたてきかおもてのくち〽ひどくほね 小まんといふてはくだあれわれはさやうにをおらせをつたお手もともに さるなトいひすていたたぬはづとえりがみ呆身をよせすきよりううなかに はたとたてきるつかんでつきやれどせうこりもそともにはほゑがしがしほくと しやうじしなたはなくおきあがり〽おゝわらひだかたなのちりをうちはらひ合見て むつと見わなしわつかばかりのかねをくれ小まん〽ゆかしよのものものはかねて〽こにかたづ入 一まいことはなけさんをとりもてもよくてきたよりはへぼうなりとはこづいひをつ ればかん大べゑまんいちせわをしたところかきたれどあまりとたかたへゆる事 いづれもあれをくはせることがてきやすめにあげいえばはてひと きかれたかゆへあるくのはてはひつぱりかよたか一今ごちあなたの ならことはことおかしいにたすのほかはねへそれにかたへゆきすぎる はてよいざまトいひなんだいたすばづも つゝもこえをひそろ〳〵いたさぬもあるもあるものぞきなし 〽いづれもあれをくはせるこかできやすめにあげいえばはてひとではないしや いたよいふを かん太がかん くつて〽かれは めてまたいふ よう〽とぜん小まんに れんぼのかれめを かうじうつまね に千太郎は 折 はやりもどつてくださんせ いふをひきとりまはしの 九すけ〽ほんとうにげん五 べゑさんかへつてくだせへ せつかくたんなのおざし うないて きがをかしくしらけて 〽ヲくふて〳〵ト さしづのした ゑたりとたちし かん大べゑ丁ヤ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ しまいやしたせうだんじや ねへトそでにてをかけし ひきいだせはこな よくもきけ きるひをかたり いひかけなす なんだ 人はむつとしふり はかひいてやな きみのじやういだわりや にせてといま はてはきんちやく ひるとんびとのゝなまへを うれたかにさらさぬうちのや こせつかかん大みがれんみんだト局 をあげててう〳〵トうつたるかなめを とりなをしひたいをはいしとつきやぶへ 画の 銀 後織 ればとなたはおさへるし ゆびさき に a のはし めに くわ へびつ に 見あ じむちう けるおもて ほを見てをかん木惣右衛門 よくあんじて見ろ一ばんめ からぶされているだい ゆくわさなんだ大に □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いち男の□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 源 □いひの□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ めこばせをのみこむおくまは うなづいて「げん五兵へさん おまへのようなやし 〽やくとおもはれ てもあたり きんじよへぐはいどん とびん もとより ほうがみ かちのおきし しゆれんの ごぶしなにを しやうにもはかられぬ 九助はあとを見へかく れに〽なにをしへゑるとじや ございませんがあとをかけて 〽すこしもはやく〽どりや見てとやう しいでゝゆくおりしも四つになる かねをかぞへておろくげいしやらが ありやもう八まんさまの 第四ツのねひとまづあつさり をかたづけてちつとおやすとき なされませトすゝめていちどに どやくとおくへねにゆくむれ とりにひとつはなれしかん大恋 とごちをのぞくおもてには しもべのをりすけな 卯の二 扨のモ 〽つきそれと見ておたんなばんしつがうよく やすけきすけをみかたとたのみこれ からでかけるいしばのかしおたそのこと ならばかう〳〵とこみにくちよせかな源五兵へはあたりを づかせ〽かならずともぬかりなく〽こゝろえ ましたらいひさまにうちとそととわか れいる二丁おとまへのゑまきこのときあなたの 二かいには小まんがむねもやずからずすぐ もぬきうちにこづも たまらずようすいの うへにかうべはとんでけり 源五兵衛源五兵衛を みまはし りにむかひすみ 〽ずりをとれば かどの戸としつかに じやうさして見 ○此だん あげる二かいの ひとかげをきつと いまだ にらんでかちうなづき をこさすましとはしご だんふみしめ〳〵 のぼりける めてたしく を 長けれ とも丁貞とも丁貞とも丁貞と あとかちふり こぼすなみだ ににじむはん きれのもやうの ばなにつゆのたま ばなにつゆいたま そかにしられぬわたくし あめすまぬふでのいの ちげにまいかせそろもほそぐと〳〵 尽たれば夫切の 趣より源五 兵衛が腹切 にて 全部の 詞に至る 一いつまでぐさのいつまてもきまなかまて にものなひたとへせかれてほどふるとてもゑんと じせつのすへをまつあらなんとせうたかひのころうち とけてうはべはとかぬ五大力さはさりながらかはるいろなきおん〳〵 なぜいやがてあをそへかたろそへおしきふでとめそろかし一 ときしもおもてにげん五兵ゑりかみとられやましい元と ますけはめる〳〵ひかれながらも手はあへとはのこなたはいらへなくかどの〳 ねはあはすがた〳〵と〽源五兵兵へさんナ二だんな さめんなさいおたすけなされてくださはやいざりはいそとものかたへにけいた までを 第八種 引続出板なすべしいよし こんなさひおさすけ立されてくださえないぎりばいそとものかへさいだすをそれためをよりも御と奉り奉り候様て 柳幕料双紙 九日貢書図 為永瓢長作 歌川国貞画 通女廼鏡山 一筆菴英寿作 一勇斎国芳画 松園梅彦作 松操艶立額 一梅斎芳春画一梅斎芳春画 都鳥汀松若 江戸錦絵板元 さかい町がくや じん道 柳水亭種清作 歌川国貞画 辻岡屋文助 しやう 後元金松堂 ほんじたて 為永 春水絞絞 柳の幕 咲懸草紙 八編上 金松堂 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ やなぎ 同去歳新春慶之衛諸宅卿 十五蔵橋の香に愛度卯 廻 さきがけざうしはちへんのじよ 域も縁を粧ふて町中恵方 此の市行座に當る天先 まゝ には大入の新狂言を其侭 山に三升処の魁草紙末まと 碁 しまらぬ筆先に縫足に 〽時代その世話は師道の 大 たい 同断同所 ◯差図を的にしてやつと 惟綴し大尾の八編こゝに 綴合て三熊野の部と柳の 月故事を荒増写出せる者は 国 為永瓢長述 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 信夫の八郎 武寅 いよしやせ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 横曽根みどりま 横曽根緑丸 貞達忠助 おゐを 津島千太郎 義春 一条吉実は進ノ蔵人の 蔵之助 金 条本の 女房お六 貴は蔵人の妻 しがらみ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ まきれて りやうの手にうけ とりの の ばやく くわいちう なすこまたの ふたりは 会 の や き その時 かつまけん 五年かいの しやうじ さとあけて 源 ○つみてある をりしもおくのかたより ひとおとして〽なんたかさつ ぱりねちれぬばんたしかの よろしう ござるかふえを こなたへなんで ござるたゞいま おねへおわたし かふて二しやう もふしたとしやう をこれへト たちいるうち たちいるうちもあとにまたひとり にはけのしやの にはけのしやの〽それにおいでなさるゝは琵太 小まんそれた 小まんそれといへゑどのさらふおん寺は 見てよりおど ころきて〽かくこの はしこさるか〽それはさいはは 公身はいとわはと 〽身はいとわねとこのきでもこさらぬさい くるしいやうすは このかきおきこれ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つけるこなくはきも 見もやらす〽そなたの ひのちはもらつたし ふりかさしたるやい はのいなつまこまんは りそれとかいくらはじり をうにしはしこだん ひけうぬおんなのかさし とあびせかけたるきつ さきにひたりのかたさき 二三すんあつしさけびし このよのわかれぢのけぞり かけおりを行とめてゑいとかけ たるこえもろともにまんが しかたよこそねのそふりといひ こゝろもとないしはしおん身にほあ つけもふすたいせつにいたされと 生なはちそれ入お手わたし いたやう〽しからいと伏スやうは おちるをなをもまたごなたい あとにまたひとにまたひとり 〽それにおいでなきるゝは焼木 かわんべゑどのさいふおん身は とん千とのなにかこやうで くるしいやうすはせんほくにもとよしすみこう よりみつじのおつかひその かしもらしつれんにそんせし □それがしくわいちういたしてもさき そこもとへまこにくらいことで こさるといふをひそみてけん五 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ゐのおくまかたち いでつゝ かだたぶんをはゞかりゑんにん いたしだすなはちこようしよ おさきへはいけん〽そはよきなり おさきへはいけん〽そはよきおり からかねてきでもこそんし とふりいつそやそかどうのまぎ れちよろまりしたるわかその法 くひはおぢにけりそれと 手はやくとりあけて〽ふひんや にまんかたしけなしといひつゝも くひをしいたゝきといきして かたえののれんひさちぎりくびをゆ 壱人しゞうをきいてさくりより ふたりかいだすふえとじやうくらきに 卯十一日 かたしかにかけこつ たじきくよりおくまは大 □〽なんじや やらそうへ しいト さしだす ぽんぽり にたりは かをゝみあは せておどろ きながら もかん太 べゑ〽ヤヽ わりやげん 五兵衛 そんなら いまの ふたしな も「せつ しやが ◇ つゝきよりしろげさこえたそさせずきりさげて ころたのふたりものがさじとおろすやいばを とん平かん太ひだりへはづし みきりなるついたてとつて てうとかけとりおさへん とせしかどもなにかは 〽ものなきふちうものそれのみならすさいせんも はにちちよくをあたへしなこのよのいとま おもいしれしいひもおはらすひだりのわき はらたゝひとゑくりふたゑごも金を らいしつゝきうなせてとうのかたなし かはしつゝきりふせてとうめのかたな あらざしためし 二人たちふさがるうしろのかた にはせんどうやすけかたなの ことのふたりものぎじとおろすかいをわは小ちちよくをあたへしなこのよのいとまにはせんどうやすいかたなの こじりひきもどすを こなたははらつてみを かまへ〽このげん五 べゑをなんとする もつてしゆれんの のだなんとするとは きつさきこと しれたさ さらすねに たちあいかね かん太さま にたのまれ はやくもにけ だすとん平を やらぬとこなたは てあみを はつてまつて いたもう 身をのばしかた 手にはらふ このうへ、 かこのどが やいばのさへはや とん平がどうと くびすとんと とんで見へに けるそのまに 允太はぬきあし あ 手ばやく のりをぬくひにうさやに おさめてかきさゞりさい せんいゝみゝ 会 なたのにか いへにけのぼりかたへにありあふ なかもちに身をかくさん とするあとをさくつて 小まんが くひこらに とてたち くゝしてたち てるとくち のそれ ともしらす すれちがふ たちかへり こなたは くる三五 あとも へゑ ま くら まぎれ見 とがめ られじ とも あみの御 ◑さか なだかん ねんしろ 〽あこさ そのいち ごん まさ あがるけん又兵えそのま なければくらすはにひそ といるともゑしらねは ながもちのうちかき さぐりなに やらはりなつき おりかゝるを かん太は ゑ ただ はやあらを なかもちの ちの三五べゑはいゝ 三五づゑはいふ うちにかく ろしと るまもあら せすとなたは おくよりあん 〽くせ どかをひさげて までトよふこえにこな ふたゞひにかいのずみ たはゑいとさそくのしゆり ずみがけも見へねば けんとたんにばつたりたてぎるかど いぶがしけにをりかゝつたが はしごだんかん太はそつとな もちのふたつきあげて見 おろすときこなたとかほを 見あはせて〽なむさんばつたり 見あはせそ〽なむさんばつたりやすけをばじめおりすけきす ふたのうへてんのおしへとげん又 みふたのうへてんのおしへとげん五けさゝやきてまてはまもなく 兵かへさじとふしたるやいばをかはし かん太はふたをはねのけてにけ るをおいとめけん五兵〽たとへん の戸ちよんとたちしを木のかし らにこの見へよろしくどうぐ まはる二丁おいてつきのゑとき いしばかじのばいしばのろしには やすけをばじめおりすけきす けさゝやきてまてはまもなく つきのかげわかやをさしてけん立 べゑあしをはやめてきかゝる むかふ〽とつこいやらぬト▼ 申候 しく わからの □□□□□□□□ かたわれ とめたて なしてこゝ かひすな なにを こしやくな こまこと いはせず ばら して しまへ いち とにそれと うちかる こゝろへ ぬさあはてあたるを ゑたりときりはらふを きすけはもちあふ傘折に うけくみつゝこふしをふり ほどさのどりうたせてつてんとう かうべはしなたへとんでけりとこゝつを すかさすせんどうやすけあたりにちきへ つゞきたちしかいてうのたかふだとつて うちかるこなたのかたにはおりすけが もつたるやいはふりかさしふたつになれと わかだんなあなたはどうぞなされ おかほのいろト ましたかつねにもあらぬ ひいしのはたらきけん五兵へはこともせす おろすやいばにおりすけがかたさきふかく きりさけれはみづもたつからす あとさけびかつばとふすを のりかゝりとゞめのかたな さすはしにかなふ まじとやおもひけん やすけはまへのかはなみ にざんぶとこんでみづ けむりあれしら なみとなりにけり 二丁おいてつきのゑ ときいうたくのば よかんをたてきる よかんをたてきる びようぶのうち あんとうひきよせけん五 兵なにかのよらすこま〳〵とふで はしらせてかきおはりおやこのゑん のうすかみにふかしをさめし こなたにはしゆしんのやうすいねなら ぬをあんじすごしてねもやらす びようふのはらにはつゑもん〽もし 源 「□□□□□□ さんらしいその だつねこりやよいをゝ それ〳〵ひるからの よいさめじやそりや らいにゝてはつゑ もんねたかとおもへば まだねぬのか〽イヤやす め〳〵とおつしやるゆへね かけては兄ましたが 二のまきへ 一の巻ゟしなりやらこよひはむなさはぎ ねてもゐられず〽おきたとかそりや よいところへおきてきたいまおこそうと おもつたところ〽してまたなんぞごやう でも〽ほかでもないがこのしよじやう よこそねどのことをやひとへいそきの ようむきいますぐにちよつととゞ けてくれまいかトいだす手がみをはつく もんとりあけつゝもきつと見て〽こりや おくゆへのごふうじやうなんほういそ ぎのごようじやとてそこらあたりか なにそのやうにいまちよつととふけろと とんてもねへことまアあなたはどゝりぞ なされましたか〽イヤどうもせぬいそ きのようこれからすぐにしゆつたつし わしもぶらしやとつげてくれ〽こようと あれはそりやずいぶんまいりましやうが すこしはしたくそれのみならずふけやす きはるのこよいもかれこれ九りいまから たつてまいつたところがよあけまでに どれほどもまへりませぬそのうへ こゝろにすゝまねはこりやそれよりは あすはやくのそいでたつじいわせも さらすけん九兵兵へはめにかどたて とりや〳〵はつゑもんなにぞころふと じぶんのかつてかきうのようじや こよひはぜびトいふにこなたは手を くんでかゝアトはつゑもん ひざを うち〽よめた〽なん といやる〽アイヤその ○ないがしに おのがかつてのわが ごようとうやら まゝきすいふちう きかゝりこゝろそま ねばこじやうのおつかひ こよいはよしにいた しませう〽たまれ はつゑむこのげんこ といふもあまり あり〽なかく もつて〽そうじや〳〵 よしこのうへはたい ぎなつかひたのむに べゑはしゆ じんじやそ つねより こんてもねへことまアあなたはどゝりぞ われを 馬 馬 同之 およばぬ しゆじんの いひつけ そむくけら いはたのもし からずいま よりいとまとら するトきゝに こなたはおどろ きて〽それまで つきへ つゞきおくらるゝならいまからふつかひいたしませうごせんぎあつてめでたくごきさんかく 〽そんならすぐにはつゑもん〽とはいふもの〽ヤ〽イヤあればこそまことのちうしんいなはおいへも わかたんなにもこそんじどふり兄よにやさべいは おいえのほまれこせんそへまことのこうともふす おさなきよりよこそねさまへこほうこうちうをおいえのほまれこせんぞへまこのこうともふ ものさなくしてそうとうのおりから つくせとうんめいつたなくおんいうんそうどうのありものさなくしてそうとうのおりから からにはかなくいのちをおとせしがそれをおもへははやまりごしやうがいある 平太郎さまねいじんばらをうち玉ひおかくごあり をひと〴〵のすゝめにおもひとりなほしながらへおち みつのあは ごせんぎあつてめでたゝごきさんかく あればこそまことのちうしんいまはおいへも させ玉へはこそなくてかなはぬみたからも すでに ちうぎのあ ●しゝてはちうも たそがたくしはいつ たんにしてとげ やすししやうは ゑかたしよの たとへにもいふ とふりしん でははなとゞ さきませぬ にやさ平の ての しづく わぬひまいりとかたへに いふを うちきくげん五 兵へまことゝろ よろこびしがかくてははてじと とりなをしさあらぬていにこえ あらく〽とはきしともなきとはず □□□□□□□□ がたり いそぎのつかひにじこくがうつらう 〽これはしたりわたくしとしたことが ねもないはなしにみがいつて そこもにしゆう〴〵がうちあけてとくしん たがひにあかさぬむねの たがひにあかさぬむねの うちはつゑもんはいとゞ なをおもひかさねてしほく とこなたをのぞきまた いふやう〽もしわかだんなこの おつかひあしたになされて おつかひあしたになされて だされませなかへすも身があやまり くだされませぬか〽ヱヽくどい かだされませぬか〽ヱヽくどいおしゆうのためじやと そんなら これから ありあふはさみ ばこまぢかくひ ひき わひゆかぬかと せきたてられて ゆくあと見おくりて かどの戸たてきり はつゑもんせんかた なくもしぶ〳〵と 〽もうゆくのか よせそのうへに 〽どう女郎すゝまぬ このおつかいゆかねばおきて手をおし この身をこかんどうじあわせくりかへす しぶ〳〵たつをよび しぶ〳〵たつをよびろくしと小まんかかき これがい とめて〽これがわかれにおきもおなじこゝろ 〽ヤヽ〽ぶじでかへりを 〽ヤヽ〽ぶじでかへりをにみたたのむかくご はつゑもんまつて はつゑもんまつて いるぞトげん五兵衛 いるぞとげん五兵へ小まんそういふかく びようぶのはしを ひようぶのはしをことしつたなら ひきまはしうちと ひぎまはしうちとわしがこゝろも そこもにしゆう〴〵が うちあけてとくしん させてうつべきをしらぬ うちはつゑもんはいとゞ うちはつゑもんはいとゞ なをおもひかさねてしほく とこなたをのぞきまた いふやう〽もしわかだんなこの ばにうちとりしはかへす がへすも身があやまり おしゆうのためじやと わひゆかぬろとあきらめてどうぞこらいは うかんでくれひとりはやう ぬいまわしもとひとり ごちいくをしはだ こゝろのこしていでゝ ぬぎしぬときに ゆくあと見おくりて しせざれはしにまさる はじありとつきへ おきもおなじこゝろ 梅のは つゞきおしえにもれずげん五兵衛 〽しにおくれては ごにちの ごにちの はや まつたこといたされたト きゝに手おひはこまたを も〇ことあるならば よのたとへにも ひざともだんこう なぜおつしやつてはくだ されぬらくどきたてれば げん五兵へくるしきいきを ほつとつき〽ヤレさはぐ まいはつゑもんいまさち いふてかやらぬくりことおゝく のひとをあやまてばこの しやうがいはかねてのかくご さいぜんなんぢはやくも おのれがこゝろをはかり さま〴〵とのたとへ がたりきゝわけぬには よくもさとつて あらねどもいそぎのつかい いひつけしはこれこのじや まをさせまいため たちかえりしよう しよといひしその 二つうもまことはかき をき身のいひわけ それにそへたるひとつゝとも しなしふしぎと手にいるわか ばのめいてきわがなき あとは吉光よしもろ ともよこそねどのへト ごかんきかうむるとも うこきはやらじゆきはせじ かみならぬ身のかなしさは よもや〳〵とこよひのおつ かひたゞことならぬむな さはきとおもかばきに なるでがけのおと ばこゝろ かゞりの おかも おり はじさきだつふこう はゆるさせよおや ○してわが 見やり〽をそかりし 三五兵へどの びとさらばといひ いゝもやういのやいばひき ぬいておもひつめたるわきばらへ ぐさとたてたるそのおりしもおく やえはなにゆゑに 〽さればさこよいわか 扨 とのごほつ そくなにりの よりかけだすはつこんもん事おひの そばへちりよつて〽こういふことと ことにても そねどのゝ しつたならたとへ りよしゆく 六一 まで たづねて かえるくめも迄 の戸ぐちにすれ あふひとりの おとこかたち はそれと わかたねど まかふかた なきくせものと よべばあなだに ム つきに うかるゝ さそくのしゆ りけんあと くら からすなきはな をもきれてふみ ごのまへかえりし まよふみちをかえして うらぐちからほしかりうけるも こともあとのまつり それほどなか○ ましてゆく ゑもし れず つぎへ いふ戸ぐらさうりとあけ て三五べゑ〽いさいの よふすはこれにて しやうち 柳の八 つゝきかどのはしらにのこりし しゆりけんもしやごにちの しやうこにとぬきとり はいるうちのかたおゝくの なきからこはいかにあかりを てらし見るおりしもあのやの にようぼうおろくもおき いでおもひあたりしことあり とてよいにありつるおん 身のこと小ひざをうつて しか〴〵とかたりしゆゑに しゆりけんにのこりし今 からかいとりいだし見れは ばまさしくこなたの じやうもんそれにて おもひあはすれば 小まんがらはさに かねてきくおん 身がれんぼ こよいのしま つふかきやう すのあることとおもえどそれは さておきて千太郎ぎみごき こゝをすゝめまつりてよこそね どのつきそひこのちをごほつそく それがしのこつてなにかのかたづけ もふしおかるゝことあらばトきいて 手をひはうれしげに〽すりや しば 源 けい やくし まだふた つにはぎり あるいもとが めぐる回国□の ゆく元をも たずねいださんこゝろの ねがひ札折ふだを ねがひ札所ふだを しゆげうのていに 身をやつしその なもかりに てんざんと よんでくまのゝ たにあいにひと 手をあかすしば ひのあかりに 見あげるみね はるかうへより 一ツのまきもの さとおちくる と見る よりも むしやしゆ げうと おぼしき おとこかの いちくはん わかとのにはごと それうかゞつて わかとのにはごきこくとな なによりあんど このうへはいまそれ がしがいふひとゝをり 三五兵兵へどのはつゑ もんきいてくりやれ といきせはしく 〽すぎにしとし それがしむしや しゆぎやうの ねがひをあげ ながのおいとま 玉はりし 玉はりし もかねて よしちかこう むほんのおん くわだてねい じんはびとる おいえのうち もしやそのきよ をねらふもの そともに あらんもはか られずひそかに しめしてその まもりうちの かたはよこそねどの びに よつて さゝやきしが おのれと なのるたさき をとり あげて こゝろ げに ばんりうその なまへこそかねて も きくいちみのひとり とおもふにさい わひかれから のぞむむほう のしあい おりこそ よしと □およ はずなからも それがしがそともをまもるの くび うち おとし ゆくわいちうよりさぐり くだんの まき いだしてよく見ればよしずみこう をはじめとしいちみとゝうのれんの ばんせうこはよきものととりおさむる ときしもくたんのものおとにおどろきいで てやさゝゆるはこれもおなじくくわいこゝの またからわかきおんなのろくぶそのおりつぎへ もの ③ 柳のは 小万のくび なシ弟 さら おも ひ あは すれば こよい おなしくわがやいばにいくめいな せしわしづかとん平〽さこそあらん かれこそはせんねんあら木だんぜうが ろくぶはトとひかゝりたる三五兵へこなたはくるしきいきつき すいきよにかへしらうにんものしてくわいこくの つゞきうりしろにうかくひよりしは そのばんりうのもんじんとや これもまさ しくいち みのひと り □□□ ◑なかにもする どきひとりの おとこそれこそ かねてかはざ あるしのぶ の八郎 たけとらが しのぶ せんどう やす けと やら に をも ざし めざ すを かれは さとり てや はやくも 川へとび こんで にた れば □ ゆくへしれぬば せんかたつく それらのことは よこそねどのへ おくるしよぜうに ○此平 ゆじにて なのり あふかねて たつねら いもうと たし〽その いつらふ こそ 節 図 十一 おたへかれがはゝは妾女かなりしか いもうとをやとせしよりなを さらにはるはゝとなかあらく 小まんにいひ よりさま〴〵に よきなくのとまをとらせしが まことをつゝし ほともあらせすめやさみにかみ おとぜしはかのおたへはゝはさんごを ひたちかねよになきかすにいりし よりひとりのはゞかよういくに きりつめに いえども こゝろくみわけず きけはおいえの ものこゝろはつきたれとはゝもほど たいせつもこよいにせまる なく身まかりてたよりなけれは ことのしゞゆうすておきがたく くわいこゝときいてこなたはうなつき おもふにさいはひさきしかたくめのと つゝ〽してまた小まんをうたれしは にてありしようすのいしゆぎりと見せて かわをうちしはよこそねとのより びせんのよしみつにこゝろをこめそたゞ ひそるいようしよちかきにわかとの ひとうちほかにめさきはかん太とん三丁 ごきこくなけれはこいえにかゝる此ばの そのおりふくもおきのててかん たいぜつそればしたうしよにあるを 太かかはひかくしもつたるわかばの さひわいにまんがようすをきゝ見よ ふえとよらすみこうかかく とてかまたのしうだいむせんよしみつ られしそれなるみつしよと あつけられしをおもへば小まんとくしん ひきかえるようすきくより なくこきとくゑんにんするときはかそ ながらにうちすてよとのなぞとははやく もすいすれどあらがずことをはからんと さやうよりくらきにまきれ よこどりしてそのばに ふたりもきりすてゝき □□ かみぜがらかの かえる川への かん大めがたのみとて ことくはしまたさいこにも これ見よたにまんが だらたる その ふみを とつて かこへりて くりかへし みれば ふびんや おんじや われに なごりを のこす いこと かきをきじ いだすを とつて 三五 兵衛 〽上よやこの かきおきの あるからは われが たの たの に われをまちぶせなしたるもの 手むかふ四五にんやいばのけむり◑ せんかた なく つぎへ 一つゞき じか いの あり しなト いふを ひき とりげん五 久久〽サそれ としつたち うちあけて かくこもさせん うちもぜん中 國貞画 瓢長作 春水校合 申それさへいは ずはやまりしは 此身のあや まりさりながら それまで かくごあり なから此 よしみつで うたるゝも ふかきせん ぜのやく そくト そくト きい こな たのはつゑもん なみたにくれて いたりしがはなよこ なでゝおしんがほ〽そんならさい せんどうへもんにおわたしなさ れししらさやはトウヽもと いかくとひかけつれ手おいはな 〽ちかくとひかけられ手おいはな うなづきいきつきあえずさも くゞけに見へにける一下の巻へ 花笠文京作 三編うみ切 金ヶ淵水増石川 一勇齋國芳画 永賦長作 初編より八編よく切 柳幕魁双紙 歌川国貞画 恋衣八丈振袖 一筆文字英奇作一 初編二編 都鳥汀松若 一鵬斎芳藤画 柳水亭種清作 三編よしきり 同画 縁の網詞花咲。 二冊よみきり 一はつもみぢをくらのしきし 柳條亭種長作 初紅葉小倉色紙五編としさり 一松荷芳宗画 同画 大柏浮名一曲初編 同作 作 佐崎 宮本 一字十字文哥如いきやうぼまれ桑亭西馬作 名郷音武術譽初二三編 一猛斎芳虎画 同 角 同 松操艶立額 あつはれせんなのかゞみやま 遖女迺鏡山 刀締 ぬれごろもをんななるから 一花園梅彦作 濡衣女鳴神 為永瓢長作 初縮二編三編出板 一梅斎芳春皿 同四 初へん二へん 一筆文字英寿作 一勇斎国芳画 金 地本 草紙 江戸両國横山町三丁目 問屋辻岡屋文助板 丁巳町新 しやうほんじた 瓢長録八編 国貞画下 八編下 大尾 柳の幕 咲前衛 草紙 金松松 金松崎 三 十一 現さ 上の巻がつゞく〽そのふじんはもつともなれどこの よしみづわがさしりようにそりかつこうなかこ すんしやくにたかをさいわひこういふことも あらんかとひぞかになかみをいれ かえおけばさいせんかれへわたせしは おのれがひころのさしりようにて これなるしらはがよしみつと手おいが いえば初右エ門はもん 〽さうとはしらずいま までは小まんにおこゝろ ぬかされてよもやとふもふ しらさやまでしちいれなして のおかよいともつたいなくも かげながらおうらみ申ており ました〽そんならうたがひはれし とうじいひつゝこなたを見かへりて 〽またそのうへに三五兵衛どのけふの 夕ぐれなか町よりかえりかゝりし 平愈寺おはじのどうのかたへに ふたりのしもべひとつのじやうを あらさうようすなにごと やらんとたちきくになにかぎひつの しよしやうやらとはすとしれしあやしの いつゝうおりからひきあふそのはつみに ふうじめきれしをさいわひにそれがし とりあけおしひらき見ればおんみ をとうざけよまたいちせうは小まん を見かけしわかとのごきこく○ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□ 与小兵衛 「これにてやう法 しられたりさいせんくめ もこのにはくち よりからまの しもへおり すけといへる ものしよ じやうの はしをもち きたり □□ □□□ ○あれかしとこからうア しよくのこやうせう 見るはしもなくひとりの しもべじやうのなかばへ とりすかりなりよりさつと ひきさきしがわが手にのこる なかばゝこれとじやうのやぶれを とりいたせば三五兵へはおしひらき□ かくと つけらを おりよくの 一七枚 よこそね どのゝはからひ にてせんこ なけれはこととげ すこのみも なんなくのかれし かどそのとき ひとりの さむらひと いひしはおん みでありつるか これもまさ しくかん太 兵衛とん平 なんどかのぎへ つぎあさばかにもわれを とうさけおのれちがことを はたさんかんけいとはとはすと おもひしられたか〽さは あれしよしやうもおり よくしてわがてにいりしも おんみのちうせつかみの かつかります かごあるものならんとは いえかれらりやうにんも ばつせしうへはわがきみの おそはにさはりはもう あるましこのうへねがふ はちゝがことみとりまる かいほうまでよこそね どのへあつけおくさき にもいひしおたへがこと そのふたかたはきつ かいあるなおんみにかは つてそれかしが〽おたのみ 申まだそのうへ ふしぎと手に いるみつしよと めいてき〽此ふた しなもそれかしが よこそねとのへこの まじくわいちう なすをねおいは 見やり〽それにておもひ おくことなしものいふ こともこれまでともつ たるかたなにもろ てをかけさと ひきまはし きつさきに ふえかききつ てがばとふす それとわる よりはつゑ もんおなじく ふしてしやう たいなくなみ だにくれて いたりしがなに おもひけんつと おきてけん五 おきてけん五 兵へかもつたる かたなとるより もかくごとは へしを三五べゑ 〽やれはやまるな はつゑもんなけ きのあまりちま ようたか〽イヤなに めんほうになからてておく にへかへりおやだんなへ いひわけなしとおひ ばらしてけん五兵へとのいひ おかれしそのふうしやうと 卯のへ 〽まだそのうへになきあとのとり ある小まんかしるしへいゆじの かたつけはたれかするしゆじんの ぼちうにうつめねんごろに からをのさらしにとりやけものゝ とむらひたのむとふと ゑにしたちふちうのおめいは ころよりきんすつゝみを のがれまい〽さアそれは〽それじやに さしいだせはこなたはとつておし よつてかくとゝめるこのみがひと いたゞき〽なにからなにまで ついたのみありけん五兵衛との なきからは● のこりなく〽ことむらひせよ じたちあがり「これより すぐにこのふたしな すぐにこのふだしな すこしもはやく おくにへちさん 〽けちうもおつゝけ おあとからおめに かつてなにかの やうすとはいふ ものゝあにやさ平 といひおのれ まてやくそく ごとゝはいひなが すぎ たるおしう はとりなから うんめいつたなく ほうこうとけず いゝせしちうも みつのあは 〽そのあはゆきの といつる じせつを まてよ はつゑもん かならす ともにはやまる なしいひすて こなたははかまの ちりオント はらふをきの かしらに千ヨリ 千太郎家 チヨン かたのだんつぎのえのわけ ぎうち 2の大き 24 すておい てもいひ わけたつか 〽さァそれは 〇〽ヤレせんたらうしばらくまていま ひたちのすけよしすみが申きか するしさいありしばし〳〵トよびとめて たちでるおもてを千太郎ことばをいがず いぶかしげにたゞみかえりていたりしが〽おぢ さまなんそくださるのか〽ヲゝよいもの とらすそのしなこれへトことばのした はつ下こたえてきんじゆのさむらひ しらきのさんほう九寸五分かな たのまへにさしおけば千太郎は きつと見て〽こりやなんじや わきざしのみじやないか うまいものでもあるかと おもえば〽だまれつきへ ト云 材のは つゞき 千太郎 あほうなが らぬよつく きけ◑ 一一 ふよし 〽ちかねておも りしびやうきのよし はしりながちみやこ なりてうにあそび すじやういやしきげいしやに たはむれすこくとかへりきて そのりんじゆうにのおどろ かずいさゝかなけくいろもなくあほう といふもあまりありやうふはじつぶに なをおもしそれすらわからぬおゝたはけ いえくにかとらはおもひもよらずあつてかひ なきばるものとよにわらはれんよりへ きり〳〵ト それをくらつ てくたばつて しまへ なん しや これがとかし てたべられる もの かなこわい かをしておぢさま がばかばつかり もいふてござるばァかや〳〵 〽たまりおらぬか〽アイ〳〵 わしやおちさまがしんだので たいそうにひとか あつまり にきやかで よろこんで いるところしや てそれ〳〵とな たはさいせん おちゝさまが しんたとき なりしやつたな よはいひどしやな よはいくせに そのやうなこは いかほしてなん じややう むづかしら しいこと ばかり そのうへとなた はなんとやらへ おゝそうじやく あのおあ つけの こめ あの一トま よりそこらへ でゝはわか いぞへ ことも おかしき そのいひぶんそれに なんぢがいふをまと うかたらわぬうへに いらさるいひどそれ いわふよりこのおぢ がすんしはかりの くすんこぶとく それでくたはりおれ 〽そんならすいふん このわしが手しなで くつて見せやうがしな よくいたちなにをくたさる よくいたちなにをくださる それがしれねばわしやいやしや 〽ヲヽよいものとらすはやくた ばれくたばりおれとせめ よすれば〽おちだみしはらく 〳〵とこなたをたちてる 平太郎千太郎はそれと 見て〽おしよいところへ年大 市おちきみさまがこれ たべよとこわいかひてしる つてじや〽そりやめつたには あからわませぬそのつぎへし 柿の八 つゞきおはびことはそれがしがしこまたにむかひまたいふ 〽いさいのやうすはあれにてのこらずそのしん いきどふがはことはりなからこきこゝゑんにんいた せらはわかきみさまのこそんじならずあつ きのものゝあやまりといはせもはてす よしずみか一またしてもいらざるなんちが さしでくちもうこのうへはまんそくには しにもゑましとたちよるを〽これはじ さゝゆる平太郎おしのけつきのけ よしずみが〽よいゆめ見するトゑもん をとりひきよせ給への九寸五分とる よりはや くのと のとくつと さしつけ れと 千太郎 す な そん どうでも 〽ねんにやおよぶし〳〵 つきいだすずいはをかは しもさたれははつとおど ほろびたるきよひらたひらに▼●かたらひて ゆかりあるしのふのそちちか たけとちなんとおゝく あによしちかに むほんをすらは のみかたをかる まこはそのきよ つたをくるゝつ 〽てよちか さへなき ものにし こつかぼう れかはいふに しよつて いつけため よとをばし めおうち けをも せくわ ほろ むほ さん われが たてはやくも そはは □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 七ケ七ケヤ まき也 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 一一 なんぢかかぎしつ丁よしちかへくはんけん なしだんじやうはしめ一平次らめし くのいちみをばつせしよりあに よしちかにはこゝろをあらためかた 手とたのむたん心はうをさりて せんかたなけれはそのまゝにじやつ をうかゞはなをもまたとうを あつむるそのうちにはやくも そのことみやこへきみへどがめの 身にはなつたれといちこの □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ろくよしすみがゆべだんとする さず左りのわきばららむを あはせずつつゝたてれはこなたはくると 〽おいのみとして此国ぢをよくも やいばにかけしよな〳〵や手にはかけ ぬきしやうがいをおすゝめもふす〽すり やいまゝてのはそらはかつかにていたりしか〽いら にもそうトうちさておどろくよしずみ しやうふつと 平太郎となたはそれとおしとゝめ〽その きつてこなたはいゝりの ふらんはもつとも千太郎かいふ一しとふり おもてちはるままこを いまあらためて平太郎おちきみさまにも 見ひうきて〽むほんなそとは おきゝあれそれかしおさなかりしよりひとに おもてをあわさぬをさいこひあにため よしとこゝろをあはせおちざみはめねい しきんらやを見たざんためたらはぬすほ とわせかけこゝろをゆるさせせんこくをた さんけい〽なくしるあるにおちきとには おほうちけよりおんとかめこうむりなから もそのくわたてあらへめらるゝみけしきなく ますしつのるあくけいにわれさくかいせり そのつるきやむことゑつもおんとのさいて じんしやうにこせうがいそれかしかい しやくつがまつらん〽かゝアあつばれさす がはこうけのおんあとめためよしざみ おんしめしかくとはしらねと平太郎はつきみをはしめあら もしさいあらんとそんせしかおもふに まさるこけいやふやくそれにひきかへよし すみこうおん身かせむるめんみのあく またそのほかにこむほんのかとりと あらばいゝますとあかしてはやく とはいはれぬせうこ はトこひさをすゝめ 平太郎うちえと ころよりとりたす いちくわんたこひら き〽これこそはすきし ころわれとひそかに うちしめしくにでなし たりけん五定ふしき ととりゑはくりしれん ばつきみをはしめあら 木たんしやりいつみ の妻の妻子もこの さくこれてもいつ わりめさるゝか 〽あらざんねんや さまでの玉ぶうへから けがらはしいあくけいなんど しらぬことたは一イヤおほへない ものへないつうしてあにかこたび のびやうしをさいわひくわん太 兵へに申つけ千太郎に酒 ●色しめしをすめきこ くをとゝ めた そ かへにて ゑん にん せしを とがに してつめ ばら きらす わつ たゝみの かれで この この一 あり さま 一さはそ あらんよく もしが おしやそう かしやそう ゆうをかた しられたちいかてきかさんよがねてよりあらず られしそ んじやうはしめ大かちをあたとねがふみちのくにて つきへ 柳の八 つゝぎその人たべゑ とん平もかんあみものと おもひしにさきのよはつ らずげん五兵へがやいばに からはてたるよしよから ぬものとはいひながら おん身ひとりのたくみ よりおゝくのかしんを なくせしことかえす〳〵も ふびんたとことばとぎれし そのところへはせかえつ たる三五兵衛〽ごぜんご あんたゞいまさんじやくいた めんたゞいまさんちやくいた せしところいさいやうすは あれにてのこらずかけ 玉はりしがおゝとのには はやこときれしか くちおしきは ひとあ ◎ば おんめどふり なさんものをト かきくどけば わるきみはじ め平太郎もおなじ おもひにかきくもるまぶ たをはらひしと女に 〽そのなげかせはもつ ともながひ いま さらいふてせん なければおもひ もたづね玉へば三五兵衛 なをしてかのちのやう す〽いかにぞきかんじ千太郎 杉のは 〽つゝき〽さればかのちにてよこそねどのすい りやうありしにつめたかわずかれちそかい りやうありしにつゆたかわずかわずかわずかれら しはげん五兵へかその身をすてゝいた せしよしまたこれなる ひとつゝみのいつふう はおいとんのてう □□ ほうわかばの めいてきまつた そへたるいつぶうはよし すみこうよりかんた兵へとん平 ふたりへみつじのごじやうこのふた しなはそのふたりをうてるかりから はからずもふしぎととりえし ことのふしいさいのやうすはこの かきをきごひけんあれとさしだすを よこそねとつておしひらきしゞうの やうすよみおはり〽そんなら八名したけ とらをうちもらせしとあるからはかれ またいづくへはしるもしれずかねてちゝぎみ みやこよりうつてのやくめかふむりあればすこ しゆはやくそのごやういおほせつけられしかるべし 〽それがしにもさはおもえりうつねのやくはすきしとし くまのごんげんさいれいのおりからこれとろかれをうちもらし 本もても見しりあるなればうつ手は大江元の太郎を おくらん〽それについてひとつのおねがいきみにもかねておん きゝあるそれがしせんねんまごさくといつてよをしの びしときうの木とぞんじつれそひし 尤そかといひしはまことは連理柳江戸今 やまさのせいこんにて柳をひきしそのおり にみどりをのこしてそのかたちも「四の巻へし 三の巻介きへてうせしがはからずもすぎ ぬるよいのゆめまくらにあるがごとくに あり〳〵といひつるやうは八郎たい とらみやこへいゆじのゆかしたに かくれすむよしけん五兵人より いひこすとふりせんどう と身をやつし あたりを つぎ 四 柳の八 よとまぼろしにつけしは ふしぎこのうへはおぼ いかなくもせがれめに かつねのやくめ おほせつけ おほせつい つゞきしはいくわいなしおればはやくもきみに きこへあげせがれみどり丸にうちとらせ おさなゝがらもゆうめいそかにあけさせ お柳の霊 町村には なにさま さあるうへからはもふし つけんがみどり丸 いきりやうは ひとに 図 図 すだれしは かねてきゝ しるとこ ろといへ ども なに といふ ともおさ なさゆへ かつねの ほんしも也 つけかいぞへやくは 大江なくんの太郎 かれもせんねんうちもらし おればきはめてざんしんならんそれをみどりに うたれなばほいなしおもはんそれゆへにこのりやう にんにいひつくべしトわかぎみがさしづにはつと 三五兵へ平太郎にもかしこみてまことに たなりさはあれどせがれみどり丸が かいけくにはけん五兵へかいもとなる おたといふはおんなゝからいしゆ れんのねなみかねてせかれかかい かほりにそれはしかたへたのとおけ ばこれにもこうをつませたく この辺おほせつけらからや 〽そのよのさはなにども よきにはからくきはあれよまた 三五覚にはいひなつけときく なきここせらいふよりこのちよび むかへむろ女しうそひとけよこは ありがたきごじやうのおもむきもつ たほなししさいふくすこなたはあらため またいふやう〽さりなからかのこめもとの一つきへ 柳のは 柳の八 つゞき「わらはゝすぎぬるよこのいしばにてくちおしくも たせいのためにうちもらしたるかつまけん五兵へか いもうとおたへさアじんじやうになのりやいのト やすけはきいてゑせわらいなにこしやくとは おもへどもさあらぬていにもてなして こはこと〴〵しきおんふるまいわれらは そのやすけとやらさやうな 名にあるせんどうならず そはさつするにひと たがえとそしら かほにいわせも はてすおゝらの これみつ 〽見わす れたるや 信夫凶の 八郎かくうち むかふそれがしはいつ ぞやくまのこんげんの ゆむねさゆうをかためさしづしたはつと こたえてくみこどもうちこむじつね こなたにはしらはのいなつまふり てらしくむ 五〇 くむ手 を ほごし 〽風 づでん どう もどり うたせて はるかの のきした あるひは なけのけ きりおとし するどき 八人 さら れい みたかち あはせの そのおりにみからかづ さのすけどのといつわりいひしを 見あらはしうつてとらんとせし ときになんちがゑたるすいれん にてわずかのながれへみをかくし あとくらましてうちもらせしおゝ むほんをうけ つきとゝうそあつ とらなりいでこのうは うぬらいち〳〵しひ むるしのぶの八郎たけ さと かけ のぼり とう のま 江の太郎これみつなりよも見わす れはいたすまじしら〴〵しくもせん なきこいわずとかなはぬてんのあみ もるゝめもなきふたこいとはやじん じやうにうでまはせ〽なにけがらはし きそのいちごんそふしられたらせひ におよはぬもうこのうへはトたちあが るをこなたはすかさず とのやまといわせも あえずみどり まるおたへは いとも かい〴〵 しく 宍 〽うちとれといきあふ つるのひとこえにて むらがりかる むらがりかゝる むらすゞめ やすけは たかのめ わしのつめ とびかろたる りやうにんを つかんでさつと右ひだ りなけのけつゝも身を おどらせおかえひらりととびのいて 平めじさしてはしりゆく〽それにがすな とおゝ江の木戸しみどりおたえんもうちつゞ きあとおいかけて平ゆじのどうの あたりにおいとめしがあともかん むかずかのやすけは三げんどうのゆか したへくゞりて見へねばなをまたこなたは あたりをたてまはしけんごに見へし まもあらせず三げんどうのむな ぐちにくんだるかうしをきりはらひ円 あらはれ いでたるいぜんいやすけ かたちもまへにこと かはりくさりかたびら おびとりだちかさねわらじに たちあがり〽めづらしやか● も●おゝ江の これみついか にもなんぢら すいりやうに大 卵のへ 十九 をち□ ことも せずおたへ みどりは のがさじト うつて かれば たけとらが 〽なにちよこ さいな こわつぱ めと うち たが わずきよ ひいたけ ひらの かぶ せ たる つぎへ つゞき だんひちを みどりはしつ 手にてうと うけこなたを きればあな たへとひさり ふしぎに みかるき はたらきを さすがの さすがの たけ とら こと と 柳のふ 一高三反二反二反二反 せ ず なぎ たてきり たてむな がはらに おいとめ すてに あやうきと 見るより め江のこれ みつがしたより うちだすさそゝ のしゆりけん ぬらひたがわつ たけこらがみぎの かひなをうち ぬかれさらねの いたでおもはずも ひるむきつさき つけいることり おたへもずかさず たけとらがやい はをなんなく うちおとせは これみつとゝろへ はせのほり ちとりかくみ ふすたけとら にやういの はやなはうち まはすおりよぐ はせくる平太郎 それと見るより こへたかく〽見とゞ けのやくこふ むりてたゞいま一つ 印也 一〇〇〇 つかまつる おもふに はやきおん うちとりいづ れも手がら でかされしと たがひの はたらき せうびして せうびして さしづにしたがび そのまゝに みやこの しゆごしよく たゝもりへさし いださせて おきそのごとく ばつしけり そのこと みかご ゑい ぶんに □□□□□□□□ 太郎 は いふも さら なり うつ 手の みたり おゝ しやう 玉はれば 千太郎も またそれ〳〵に げん五さえもん これみつらは おもくもちひて おみのかぞう またととり九 おたへにはしん ちをあたへ めしつかえは おのくきみを たつとびて しん〳〵たれば きみたるとや ながくちうきん はげましていこくし つぎのちのさかえぞめでたけれ 〇みどり丸もせいてうして 西みやはさらなりちゆう までちゝにおとらぬこうの みちちうぎにあつきものゝ ふのもとはくまのになもたか き棚なと柳とちぎりたる れんりがえりやさのくにの女夫 坂けらざかとて心ひつとふむなさの ゆらいの〽太縁かんをかたりいたへて ほちしかきためしをふでのいのち けになる〴〵つぎし八へんを千しゆう らくととなえいりめでたしく〳〵〳〵 らくことなくら はんえ〽とうざいまづ此ほんは これざりめでたし〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵 □□□□ 此ところにてちよつとごひらう ○浪面利生の一網一 瓢長作 よみ切 国盛画 ○濡衣女鳴神 右初へんより追々出板 同作 国貞画 瓢長作 国貞画 春水閲 ○世話紫 藤間の 正本 同作同画 右初へんゟ追々出板 右いづれも時を またず是迄のとふり 引つゞき出板画作 彫摺仕立とうまで かく別びじくねん 一入奉御覧に入候間 不相替御高許 御高覧の程伏る 奉希候 板元辻文 二冊為永瓢長作 當り利生の一網一 川国貞画 初編柳水亭種清作 蝶鵆龜山染 賣出哥川國貞画 伸気つけ毒けし小児五かん諸病によし 一角丸 仙調合所上総国東金町大野伝兵衛 地本問屋 横山町三丁目 辻岡屋文助板 TELETEL 柳の幕 十四日廿四日 四八 備 長作 恒貞画