木下曾我惠[マサゴ]路

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不明
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キノシタソガメグミノマサゴジ
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高公成町 当風亥の 駒春狂言 同著狂音中村痘 木尚貞代画帳略 一金弐番目席幕 三州当峯明神の場 同岸ヶ崖の場 しかへ □□□□ 役人替名 一盗賊張本石川五右衛門 一中納言氏定石川五右衛門 市川小団次 一浪人真砂路其外并石川五右衛門 一小田上総之介春永 一くわし売もれ〳〵与嘉蔵 一八幡三郎行代 一義照の御台変の台 一けいせひ滝川 一後に五右衛門女房おたれ 一矢とり娘おやま 一曽我五郎時致 市川小国政 市川小団次 市川小団次 岩井粂三郎 岩井縣三郎 岩井粂三郎 岩井粂三郎 岩井粂三郎 一細川修理の亮改勝 下り 沢村源之助 一西国順礼紀の作 沢村源之助 一足利義種公 尾上新七 尾上刻七 一久上の禅司坊 坂東竹三郎 一足利義恕公坂東竹三郎 坂東竹三郎 一逸の弥藤原 坂東竹三郎 一小倉麓の長吉坂東代三郎 一曽我十郎祐成 坂東竹三郎 一田舎大畳平の平平 一五右衛門手下三三の百文 一同つぶての眼六 市川広五郎 市川広五郎 一謹音八 一べかの七蔵 嵐音八 尾上ら以助 一坂上中将諸国一疋迄山川利助 一無口馬主女之介 尾上ら御助 一同尤道除之介 市川栄平 一五右衛門手下片田小雀 市川栄平 一同矢橋帆六 惣領駒右衛門 一猫間中将呉呂直 惣領物右衛門 一玉割利金木 尾上千代松松 一家主杢兵衛一尾上千代松 尾上千代松 一麹川ゟ将天成 中村イ蔵 中村イ蔵 一落谷源吾 一道具屋太次兵衛 中村相蔵 一五右衛門手下ねつこの岩土 蔵 坂東助蔵 一同かつら木の損亡 中村源次 一白須賀右京 中村千代飛介 一奈川但馬飯東善平 坂東善平 一天野勘解由 市川濱介 一六角左京 市川伝蔵 一五右衛門手下瀬田橋蔵 市川小半次 一同まほろし長蔵 坂東よ之蔵 一同谷川の音 坂東音蔵 一同廿人ころ木蔵 中村長三郎 一釜玉うり卯か春森田入市 森田又市 関花助 一五右衛門一子五郎市 一壬生村の次左衛門 森田勘弥 一岩木兵部森田勘弥 森田勘介 一関白基房公 森田勘蔵 一髪結三櫛の三五郎 森田勘介 一一蕎刈当工藤祐経 森田勘介 一嶋原の舞子重扇の小栗 尾上歌柳 一春永の小性千代丸 市川福太郎 一足利公達照若若角川粂次郎 一同義若君 市川豊松 一犀ヶ嵐のわつは猿之介 坂東百松 一同友市 一禿はるの 一同すみれ 市川次郎吉 市川幸吉 中村徳次郎 一五右衛門手下深山勇蔵 中村木林五郎 一ぜにや六兵衛 一中村森五郎 一ほふらなや仲居おつる 中村芝嶋 一奥女中松か枝中村豊鶴 中村芝鶴 一友達娘おしけ岩井高け松 岩井やけ松 一こし衆紅梅同様井松平左衛門 岩井志此松 一仲屋あだな松木にしき 松本にしき 一こし元呉竹松本弥之き 松本にしき 一同壱つ音 同川仙之助 一仲居おせん市川仙之助 市川仙之助 一こし元若菜 尾上梅太 一同小雪 尾上梅之助 一同道菅尾上三花 尾上三花 一仲居おかつ尾上三花 尾上云花 一友達娘およね岩井栄次郎 岩井栄次郎 一新造春風岩井栄次郎 岩井栄次郎 一奥女中者からみ岩井辰之助 岩井辰之助 一ほふらいや女庵お花岩井辰之助 岩井辰之助 一同壱兵米次坂東佐十郎 坂東佐十郎 一五百匁門手下足柄金蔵 坂東佐十郎 一同小鮒の源五郎 関敵助 一大坂三郎 関次助 一朱作娘おそま 坂東国三郎 一此いせつ喜瀬川 坂東玉三郎 一蓮葉千六関は仁木太郎国定 森田又三郎 曽我団三郎 森田又三郎 一盗賊犀ヶかけ来作 中山市蔵 一三好長度中少角蔵 一三二五郎兵衛中山角蔵 一梶原平三景時中山市蔵 中山市蔵 一此いせい艾五合尾上菊次郎 尾上菊次郎 一腰おんのおりつ尾上栗次郎 尾上菊次郎 尾上菊次郎 一太神楽太夫花之丞 一此下当吉後に真桑久吉 一岩木当馬之丞 尾上菊次郎 坂東彦三郎 坂東彦三郎 一松下嘉平次 坂東彦三郎 一近江小藤太成家 坂東彦三郎 一鬼生新左衛門 坂東しに三郎 一植木売木吹の喜之助 坂東秀三郎 一悪七兵衛京清 一蒲冠者能類 一右幕下頼朝公 若太夫 座元 坂東善三郎 中村壽三郎 中村勘三郎 千福万歳 太月 当次亥の 初春狂言 玉三郎 しけ松 米次郎 ふく蔵 百歩 玉三郎太子をか町壱丁目 梅之介 きのしたそかめくみのまさごじ 本田浅恵原線路 第壱番目席幕 三州当峯明神の場 同犀ヶ崖の場 中村庄 市蔵 又三衛 一音 緋薄 小半次 吉平 千代屋介 濱助 わかいしま 大せい 一本舞台三間の間采ぬりの廻廊上手に石の大鳥居よき所に梅 の立樹日霞よりつり枝下手によしす張の出茶屋是に餅庵 の出し農木鉢を取らべ名代本粟餅としるせし寄板 成成事爰に助蔵多き珠まきの形り粟餅をなぎ りいる舞台まへ庵をならべ是に若ひ衆旅の仕出し 大勢腰を如事茶を呑餅を喰取上して居塚見得 大ひよふしにて丹き女かに幕明く 荒井恭姫氏ノ寄贈会ヲ 以テ購入セル竹澤博士 狩野亭吉氏藤源画一 助蔵 一本家本元正銘まじりなし本あせ餅名代 ○ ト餅をこぼり居流 一一なんと皆の衆山家〳〵と下候いゝど毎年正月十五日 此明神さまのおまつうなんと人水くんしゆする事ではくら △ ぬかいのふ 一さればサ是といふの音御領主さまのおかけ世かいのうせさ 口 をきけば余の国には軍彦中しやといふ事 成ほと此三例の一国はゆびの下して長領内以内以にまつ正月じや といふて氏神さまへ参り長するしはらいつはい ヌ くふたといふ長の こふした春に花の咲し長見塚といふ春のなんと目出度 事ではくらぬかい給ふ そふとし〳〵時に其目出殿図をはづせぬうちになんと 氏神さまへ参らふではないかいのふ 皆〳〵 一そふし升ふ〳〵 ム 一モシ御ていしゆ奢におせりに成牛し○代は是に置升よ 助 一ハイ〳〵の日かとふくり升様可分おしづかに〇 ト大屋よふしゝに成りめい〳〵銭を払ふ事有て 上手へはいる助蔵諸の餅のぼん茶わんなどを押付 名代〳〵本あは餅でくい 卜此鳴物にて向ふより源沢嶋八上十郎山立 附の預り小青竹にうせき狸の足をくゝり 去しになひにふつぎ出来り花道にて 嶋八 一棟ぐみかた山じ 源治 一かつてんだ 嶋 一んだ長どり駕だ 両人 アハし 後 一時に向ふに一つふくやつて行ふ 源 一一よ成らふ〳〵 助 下舞台へ来りせらきへこうをおける イヤアこりやお成人り世間侯まふ飢仕事かあつたか 嶋 して大分おとふ〳〵しき子 イヤモ下しぬれこれての間のわるせはくい仕事長殿 つた取あらふせきじや行めいと極気ましめのふかせき折蓮 源 て此寒ゆへ各別飢事長ねへのサ 一長サ是貴そふ気をはおはさねへ長のし春から 先は〆た物だなア御ていしゆへ 金 一江さやふ〳〵〇そふしくおまへ方は其うさきや狸は とふす流のだへ 嶋 其是かいユリやアけふおら直が親分さいががきの来作 油 とんの自律があるゆへさけの肴に持て行の事 一そいふはずつしり呑湯といふ春のだねへ 源 一土を仏ねいとふく世かいは酒は女だ 嶋 卜此とき読入餅をくひ居て 一所を餅を喰ふしまつしは万事是にておせつしだ 一是はしたり下尾能門具ちやけ餅屋は上つたりたはし 一卜是を大ひよふしに成り向ふよりしげ松わら たは年の嶋田話やんしの形り楼から事にて法 と木梅の折枝をせらたるを構あとゟ米治郎 同じ拵らへふろしきつて美に箪笠を持出て来 り花にて 米治郎 一長み〳〵夫へ止んすはかげぎてのおしけせんではん せぬかい殿部 しや春春 一本におゝそふいせしやんすは楓田のおよねせん 一本におしけせんじやよい所てあふし事じやせいなく 米 しけ 一そうしておまへたはこへんしたのじやへ 一サアけふは取出事目和長よし二の瀬のおはせんの所へ 行其法以で今は長つたいたい事ながら一寸斎神 しけ さまへ御参り申て行ふと思ふて 本にそうでくんすふいなアわたし長里へ用事繁ら 明神さまへお参り申めでくんす丁度よい道運 一所に行ふといなり 米 一サア厶んせい殿部 トやはりいせんの便り物に成り両人舞台へ来る 嶋八源治見て 嶋 一やか誰めと思へはおしき坊に出来坊介〳〵恋輩たし 源 一イやいつ道之長うつくしいな〳〵 一常米 一一またぜうだれをいふてふいなり 一肩よふはまつきからお母一方の来るのを未つていたのだ しけ米 一登りやまたなんどへ 嶋 一金八其外の事で長ねへけふは頭の来作どんの日待ゆへ 源 いつものよふににぎやかに来て長らとふと思ふゆへ しま 一そりや夕部わたしら長遣ふいふもゝくんしたわいす 一丁度よふふんす集から前にいふといなり 一そいつはせつそく有がたひ 一此そんならおまへ方は是から了来作せんの所へ行の 女あつ 二アイそふてくれす 助 一そいつはさいていまノ来作せんの所へいつゟやくりそ くのよい聟さんがあつたゆへけふの目傍へ持これて法れし 行ふといふたはてことづけて下せい升 一一そんならアノお仙さんの所へで心にすかいなア 助 一アチ 米 一そりやマアわたしと長く嬉し事てくんすな部 一なんだか今のは気のわるいはならじなんと物は相談 たおまへは弐人り是から直に女房気取りの道行とは どふだい ト米治郎の手を取り立かゝ様 嶋 こいつは妙だ あへ 一芝来なせ〳〵 分しげき手を取流 米しけ 一太そそんなせふだんせんすと一所には行やせんぞへ トふりきる 僧源 一ユリやあやまつし○そんなら御て口しゆ 一同中束 一まつているぞへ 助 一アクサ後にあひ升ふ 女めし 一サウム九セいなり 助 分大心よふしに成り皆〳〵上手へ真流助蔵残り 一イヤなんだおゑひてへといふ哥の冬遣て〳〵といつても正 月のよふな心侍と見へ升塚そへ 一ト見世の中へは入る是を通りかぐらのかしらを時 の太鼓のよふに打向ふゟ千代松くりさけ半天 股引大小の形りあとより若ひ鼠の半天股引 の侍弐人仙治庄屋の預り候て付添ひ出て来り直 一に本舞台へ来り仙治先へかけぬ事 仙治 一安兵衛とのや〳〵お役人せまじやちやとふれ〳〵 下是にて 助 一アほ〳〵何の御用てくり升 江出之来塚千代松衆之も有之 千代来 一其方所の村役かな○申渡すは余の義にあらずそれ がしゝ主人斎藤家の姫君花出しさまは申お労此 ほと小田家の春高どのに見ぬ恋にあこづれて家出な されておゆぐへしれず貴様によつて草をわけ てのせんき最中〇此絵図面に引合せ其み長似寄 の尾のあらは訴へ出す首尾よく御帰国あるときには 月ふひはそちかの費之治第 卜談すかしを出し渡す 助 心得升て心り升流 千代 助 しかと承知か 一そりや長り商売はあけ餅ゆへに置あんころや名は安兵 と申升後うけ合は大丈夫てくり本流 千代 よし〳〵此上へは次の村へあんなへいたせ 助 一八ツふしこまり升てふり升流 江大ひよふし被成り千代重先にみな〳〵付て 上手へは入る此間長にて向ふより梅之助好みの 旅形り管笠を持ち枝をつきあとよりイ蔵 半合羽大小の預り肉其節笠を持ち出る若イ ② 衆の霊助弐人に付出て来り蔵道にて おほ〳〵さいぜんから声のかれるほどよひかねにおめへ 両人 かしはつんぼかおゝしや ものをいへ〳〵 下是にてく蔵心附き イ蔵 両へ そさぜんから呼つしやるはわれ〳〵か事也か事也 一ましれた事しけるかやなら馬てやらふ〳〵 一かやわれ〳〵はまた馬長かこのぞみてくらぬ 両人 一そふいけずとかへりかごたのつて行ねへ〳〵 Q ト此よふな事をいか殿出ら舞台へ来る こふ是礼口をすつはくして長のつては人金ねへの いかさまきのどくにはそんずれ共いまし嵩ゟ下ゟ下りて 同 間長ならゝどふぞ是にてゆ流して下遣れ 一おほ〳〵そりやア何をいふのし爰まて付て来しの長 半道あまりおめへさんおぢぶつさまといふの長酒 〆 手が月らせの此世渡り 一其の馬にあらずば あへ 一酒手をよこせ〳〵 一のらざる駕に酒上魚足よせつれし旅人と見込み 扨はわいらは長のどりだな 一しれた事だどふやらおふれの人相書に年のころから ゆ つらふつこふ 同 代官所までおつひて行きやアすつしかになるアノ しろもの Q まぶな仕事と付出したたしかに 両人 一わいらは斎藤の 十二斎藤飢どゝは覚へなしたつてと申せば手は 見せぬ村々 両へ ト刀の柄へ手をおける 一そふいやこふして ト息杖にて打て出かる此内梅之介いろ〳〵 あせ様こなしし有て 梅の介 一これかならず之器にあつたな事をる と思ひ入れ母目何をと打て出候様早めたる 大雨よふしに成り一寸立廻りイ蔵ぬき刀ニ成り 下ゞ両人を橋あゝりへおひこみあとに梅之介 のこり心遣ひのこなしし これおならずと是に長おひしてけがして多長なや 源吾いのふ〳〵 トのび上〳〵衆〳〵有て橋かたりへは いる是をしらせに付き 此道具ぶん上弓 本舞台三間の間中足の弐重岩組はり長の少〳〵上手へよ せてあつらへの丸木橋いせ鼻ゟ岩橋へ出奔わまわしよき所 に松の立樹日覆より同じく法り枝舞台前上手へ よせて好み通りに治手すり露はり長の遠山の書おみし きんはりにて谷川の居ぬれを見せ上下と異思組の はりものにて見切るすべて犀ぶが事山中の体よろし 雲山おろし床の送りにて道具納録 〽追ふて行名におふ山つゞき東路なれや犀かがなり ふ長とといゝと幾谷か道なき道の岩角長いとふ ましまめ〽猿之助年は十二ケ三州の町へおよひの 橋上ふご一荷にしやんと小里しく足長軽きに ひよふし取つは〽こんこんから出在処は風雅に書くむくむくつけ にねまり申てかゝろならこれ〳〵かんろの枕 やなきにぶらせ成ろ九十九足の鼻かけ猿とお だてられても笑われて長ねらんて遊似た春 はしき事がなひ〳〵諷ひ取出して行 先の丸木の橋にさしかゝれば と此文ゆにて向ふより百松猿之助にて橋と ふごを一荷にかたけ出来り花通にて一寸あ つてよろしく舞台へ来る此時さしかねの からすかつぎた余ふごを見出事飛来る房 とろ〳〵に成り丸木橋の下へはつたり落る 〽はつたり落たる谷底へしは〳〵見やつて居折ふら ト百枩きつとこなし有て谷底を見こみゐる 〽心長そらに走り来る足うら若き花か姫むね なでおろしし取てさすり 一江此文句にて向ふゟ梅之介いぜんの形りにて 走り出て諸先へ衆と有て舞台へ来る 跡ゟイ暮ぬき刀肌抜の形り走り走り走り走り出て 舞台への梅之介を見て 一一それに心流は花かしさま そふいやるは源吾じやないか 一末門御無事重畳 梅 トいゝなから舞台へ来る 一そなた長無事でうれしいわいのふ 一何畳しか何れ又長介追手のかゝらぬうちに道をかへて 下百松を見て 梅 一壱匁わひあれに所のわらは トイ蔵百松のそば〽行き 一これわれ〳〵はよふす有て是ゟ美濃路へおもむりその 一あとより追手のかゝるなんきどふぞすくふく下まれい 〽急なたのみをいやと長いらず る 一そのみこんだ〳〵きづかひせんすな○ ト両人を見之 追手のやへらをだますには其き儀声ぬかつしやれ イ 〽手早く弐人りがくれ袋の上着ぬがして 下捨せりふにて梅之介のうち成をぬがせる 一三干野の衣類をそちはどふする る 一八苧こふするは○ 〽はつれ石上着につゝ美川の中へどんぶとうちこみ 一ト遣生木有合ふ石をうち成事につゝみ前 の取かれへうち込む 昔是にてよいは美濃海道無此道をしつかに行ん 〽いへと心のせきのぼし裾しほら〳〵いそぎ行 一くゝ歌ひ帯くり升せ 江橋を渡り上手へはい様 程長あらせずあまたの人声斎藤の家の子五側 千代 一二連 一利舎は家来引つれうろ〳〵まなこ 下此上るりにかぶせみん〳〵成り向ふより千代圭 いせんの形り若ひ落の黒四馬大ぜいつれ出来り これ〳〵小倅ど長ちつとたつねたい事があるおらか 百 主人のお姫せまましはつちりと忌ふら成給ひ花がゝ御客 とて大美人春高さまへれんぼれゝつのおかけお ち見あたりはせなんじおいふ〳〵 一貴其御姫せんなら其御たつねさんすなし ちと先にアノ橋の上から南無阿弥陀仏と飛こま しやつた ト千代松ひづくりして 千代 一やか〳〵〳〵扨はく身を能け給ひし出南垂ぼふる 〽と成春上り橋の上ゟ見おろせどたせふれ時なり進むなり ト千代春橋の上へ出て上りいろ〳〵と川の中を甚し 見て 家来 千代 なんに長見へぬ家来共わいらに畳見へるか 一十月廿一升後〳〵お姫せ母のなし長が水にちら〳〵見へ相添 一□せひ長なし候此上はそちたち川へ飛充て 一御死がいなりともふつぎあけひはやく〳〵の 〽はやく〳〵は家来どもすくほうはだふ水上がまて れとうぢ川先陣をすめ〳〵と岩角に腰打 かけて利金太が 江是にて家来みな〳〵丸はだかに成り橋 のわきゟ川へ飛こむ千代松冬こしをさる事 いろ〳〵捨ぜりふにて家来にせし図と て思入れ〳〵ニ成り ユリヤ〳〵長のと長水のうづまく所にはすつほんあり と心得よ承られ長の小奥利上ケ越させたがひに 嘉良をあわすべし候 トむちうに成て貴し図する 〽只壱人の下知により残らず飛こむこひまに後ろへ 一廻り利金兵を突おとしたる水しむり 一 ト此餘百松こなし有之千代杢のうしろへ 廻り川中へつれおとし皆〳〵の着たる着類 をたりにくゝつてふゝへいぜんの橋とふごをかたげ 一あほふよ 犀がふけつと 江床の送り山おろししにて百松はいつせん に橋出たりへはいほしらせに付き 此道具不見廻す 一本舞台三間の間中足への勘重丸兵組の平根付正面鼠壁土 三尺ののふれん口此わき小猪熊熊熊亀船との皮をかけ ほしある俥上手一面折廻しのせらし家体都而木杉皮付 の丸木造り上下の見切り軒つらあつらへの岩垣がげつくり いつもの一所かやぶき家根の門口都て犀かが常来作住家 の体爰に嶋八源治千代蔵助広助善平とてらの 預りいつれ長山かせぎのこしらいにて酒肴を取ちらし 酒を呑み居流小半治同じ形りにて立かゝてじんくを おどりいるしぶ松栄治郎いせんの形りそ也酌をして いる道具中ゟじんくの側にてにぎ屋敷に道具 納録 皆〳〵 一やとせ〳〵 トめい〳〵とろぶり茶けんなとにて拍子を 取り居後小半治しきりにおとる事有て下が くたびれたるこなしらにて 小半治 一りくたひれし〳〵長ふかんにしてくれ〳〵 トかつふりしたるこなと皆〳〵思逢有之 皆〳〵 一□やおもしろおつた〳〵〇サいつはいやれ〳〵 しけ米二 一□アお□りおあかんなさい□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 嶋 卜酌をする事 一したがかけはおどりは上手だおどふかはねつはた きの子ひ所はおふ長りに似ているよふだ 皆〳〵 一土席一ねへ 小半二 おきやアかれへらぼふめ 皆し 一アハし○廿ツ酒た〳〵おもしろい〳〵 分酔た様こなしめい〳〵へしき松米治郎 しけ 酌をする事 一イヤ其のさいぜんから皆さんのお上りおもしろい事也 たなけ 米二 本にそふて出んすアノ又他弥八せんみ源六せんの万歳 源二 広助 いふ長のは外はくんすまいわいなり そりやア其はづたおいら弐人かは爰の上ちつ子だ 此三州は万歳の本店だ外に真似て外に真似て成ある 源二 一したおけふは熟分の心祝ひかあるといふて大勢よんで の斎酒巻り 嶋 一されは此中久しう煩ふてごんした熟分の床上ケ 広助 やら宵のいわひやら日待やら一ツに込んての斎ふるまひ 本になるこふやつて天井ならに答しこそ命の せんたくいゝ正月といふ尾のだ 小半 されはなり須盗の世由たりはしなふら春是ゟ業 いふ盗人のひるねとやらこれをお長へは天道さま のおた其第有難ふて〳〵おりや有かし取みた 源治 おこほれ流わいの 一これ〳〵何ぬかきぞいこちの離方は盗人の御預とは いゝ長のゝま成つた事は仕やせぬぞへ何長世渡り酒のんで くらすに月へ法らかわくは常亀がわねへ尽おき〳〵 嶋 アいしとはゝみぶけ八めが後く生様源六免は腹立野助殿此目出殿 小やま 正月に何で腹か立のじや弐人りの泣のと腹めておら はおかしいわへ〳〵〳〵アいみはゝし 参りやサ長が後州にいられゟが今上方すじでは軍客中 命を提流人是あらふにおらアこふして酒のんてくら すと思へは有かた涙かほれる花の 源 そ後つらは勢多いがわるへわへぶんどり功名は単のなら へ人の長のをぬすむといへと泣きをひし以てよるき地多 すへるおらが親分いわから是か義賊といふのじやこふいふ目出 たい正月に泣たり笑ふたりおらは又腹が立てへ〳〵 ト三人よろしく思入れ しけ 一本にぬことのいくしやんす通りこちの家の来作は日 ころ義つ言ひ出入やひなりわひたちかふてなれと 米 わたしら長親成ゆるして此つき合ひ 一夫恕にこちの娘のお杣せんともなだちづくへ たて流尤はくんせぬわいな部 小半 廣 一そりや其にお通方のいわん共通りせまひ山家の侭 家督は一人り長しるべの名がよふこれすといのふ 折りやそふと何おおめ酒かめいつて来しやうねへか 一おそふよ是からすつと切加へて惣出とり上やうかそふ 皆〳〵 一そいつかよからふのやうかせ〳〵 ト三本〳〵立上り 嶋 一サア〳〵三九軒したく是よしか○どれ出れぬ音願切とつ てやらふはや千代のはしめの下おとりは両章おとりが所 皆〳〵 尽じやががつてんか 一一廿そがつちんじや〇ままりヨイ ト是より出去り地成り皆〳〵酒樽どてぶり 茶わんなとにて桜子取りそれ〳〵とごつ 市蔵 ちやに成りおとる事しる松米治郎は此内 酒肴通具なく下手へ片よせる事此時雨なて ヱヘン〳〵 トしばふきする是にて源治心付き 源 一ヤイ〳〵しつかにしろ〳〵今の奥多しかに頭のこへだ 皆〳〵 一十二おかしちのこへかするかまり 米の常 一本にたしかお目がさめたよふじやわいなり 皆〳〵 一そいつは大事だ〳〵 も捨せりふにてみな〳〵飢を入鉢まきを 取流領はいろ〳〵あつてこなたへ寄かへる事 市 一やれさるかしや〳〵干トしつかにさてかぬかいやい 〽と喜のにしつまほこなしのはい長ふせふじ引ある しの来作娘おそまかいほふにしづ〳〵下間を立て ト此文句尽く上手のせらじ家件ゟ市蔵 こぶしほかつらやまひ鉢まき火打の入たる時代 の着付上に好のかいまきどてらを引出し五俵 玉三郎ふり袖娘の形う市蔵をかいほふしながら 出る諸ゟ不具蔵前市にてしみねたばこぼて など持出てよろしくいふ此内玉三郎上手の 内より徳利に貴したる梅の花を持来て市 蔵の側に置事みな〳〵取迄有て市蔵に 向ふ 皆〳〵 一かしらけふは何やら祝ひじやとて大きに御ちそふて くんした しけ 一本にお仙せんわたしらまく長いゆへ御ちそう 女両へ 一有かたふふんすわいな部 玉三郎 本にそふいてうやんすはおしませんおよねせんよふ 来て下せんしたなりけふはとゝさんの床あけがてら 一千ト屋祝ひの事春あり夫ゆへ皆せんにさゝ可ありのて ふん壱匁以上 米 一そり廿一ヶお目出たふくんすとふりこそいつぞやゟ長 〽お顔のいろ長くつきり直流そのこれからただん〳〵 しけ にお目立て厶り升ふ着幣 しらかまた今年は余童迄法よし出る去つみな事公事て心ん 玉 一有がたふふり升流 一是は〳〵両達衆の御しんせつ赤ふくる山家に住領 女両人 せどとふで毛春は春たけじやこれ梅の花かひ らきたれはこれからかたのしみじやてのふ ト梅の花を見せる 一本に早ふ咲てらくんすなり 源 廣 一何とおしらぶ梅の龍〳〵とせふひせつしやるか花 はよけれとあんまり花立かじみではごんせぬおいのふ 一そふよあれはびぜん徳利しやけねへか 嶋 成程よりやアひと以花生た其三頭船せ蔵生成飢具はわ 市 しくらにいわんせぬそときなの長ぬ春んでこよふ声を くや〳〵飛生くらいを盗むにわらをたのむに其およ はぬこちの猿し助や友市にいひ付て長より 小半 あれて長すんてある事じやアはしこ 一本にそふじやナ爰の猿めや友市はちいまへだてら 廣 しらいやつじや 一是から少しらか仕こすでやらんしたらよいしろ長のに 嶋 取流てあろふ 一アリ夫に付て長こちの丹波めはふきよふなやつじや無簡 けいこをそふと思ふて明家の家尻をきらして見なら長家 一やか目をせましおれかしやう仕事まて道なしにしお いたま〳〵しい 小半 した成けふは前祝ひにしつかりと御ちそう酒をたへたれば 一腹は大きしこれから盤内へ春とつて下寝入り 後 一はんの本手の仕こみをせふめい 皆〳〵 一そんなら少しら 市 一さかいしゆ 皆〳〵 一又此ころに 〽門の口世界めつほふ腹つゞらうち御れてこそに 帰りける跡に来作きげんよく ト此文句にて三段〳〵酔たる衆し模せり不 にて向へはいほ玉三郎しけ松米治郎諸見送り こなし市蔵思入れ有之 市 アゝ並ひやくらといふ長のはせりとはゆまひけのなひ長の 酒さへのまして置時は夏冬飢しの年わすれて其 玉 気をんじなやつでは有流わひ 一本にそふて久す遠慮気の領ひ仲間の衆気 出る此事ては有様若殿部 しほや 卜まり唄の合ふたに成り 一されはいなまさらめんでのきけん上戸堂どふやら一今 米 て長お長しろそふに こたふやうおとるやらわたじとらまて春よいたのし 玉 をいたしし升た石能部 千工モウ今朝ふらのどつはくさおまへ方に長をそおつか れとゝまん長ちつと是にてお気休の○これ屋市おまへら を持ておじや 不具蔵 一アイ〳〵 玉 ト立上りまくら持て来る 一どれおめして長さすり升ふ 市 〽といたり塚娘に早ね凡なくて 一イヤ〳〵それには及ばぬ是長やつよりそちがかわひき此山 か希にすれて居れは往来の人を見るといふ事長飢具 気かつゆつてわづらひで長出よふかと仏事じやのま祝ひ のとおり〳〵あいらを呼あつめ酒ふるまふそちか心を飢ず さめよふしめばから又去りにはり中に気に入し男長あらば 養子にしてそちにめあらせんと思へと長潰れた男長なひ やらして是まてそんな伊長君へすかたひのねつこ 鯛の出生しし◯子ではあるわへまいゝみ トやはりまり唄の合かたにて しけ 一アレ聞うしやんしたかお米せんむつましい親子中何と に うら山し以事てはいんせぬかいなく 玉 一本にそふて心凡春今のはなして思ひ出した亡み出杣先 おまゑにはならみへ悦はす事かくんすぞへ 一十三匁しにはなして悦ばす事かあるといへ 一十月おしまさんお仙せんに悦ばす事かふんすなり 一一をそれ〳〵今朝不長との明神さまへの参り出参り出来り出参り出参り出来り出参り出参り出参り出来 米 コノ餅やの安蔵さんの所から 一よい聟さんかあるといふ事だ事かんしたぞへ 玉 一あれ又そんな事いふてわたしを能ふ法てかいなり あへ 市 かくほんまの事でふんすぞへ 一まそふであろふ〳〵アリ海道すじの国よんころや安兵衛と いふ餅屋は素人盜の入込所養子の事をたのんだりや しけ こちの泥文に合ふしろしの幾人共あるがあるな中でよい のをきてみして逃につれて行ふとのやくそく 一昔其聟せんかあつてやら後につれて行程にそら 米 市 いふてくれとこと泣けてふんした君なり 一やかて其の聟せんのくんは時分餘分餘ぞしまくで見せふかへ 一毛そふいふてならやかく来るで五ろふ来たなら長 何れなしに直に直に祝言ばんから抱出して寝直しし付 これ娘うれし籠〳〵の部うれしそふ故顔君もふ 〽娘にあまいはてゝ親の常とはいへと男気にあらへ 世渡りする人のしゆせふなりし恩愛なり 玉 江市蔵こならし玉三郎はづ少しき思ひ入れ 一アとゝさんの法が長なひけから殿御城長門はまだ 市 マアはやふ心んす其う四五年長立て出ら イヤ〳〵そなしと長云年モウ十七こらいふ山家にすめばこそ 一市中にあれは今ごろは友達衆と無事さかりあれあの 後ろの山を見やみねに春のらんの雪あれど春が来たれば 一梅冬さこ寅時分を知らぬはすたり長慈ひ時は二度 はなひ何と皆の落そんな長のではなひ御い給ふつみ 福 〽かたひよふて長とこやうが子にひかさほか親屋貴へ はに聞居録友年が 一成程コリや親分のいわやや様通りこちら長早ふ大き 市 ふなりおやまをおふて寝て見らいとたのしんて居り升添 一はみくコりや友市めがあぢをやつたは して 一おやまをおふて抱て寝たいとは わいのふ 米 一本におかしい友市どの 玉 一ませし子ではあるわいせい 皆し 一等之候 〽ませしやつじやと高笑ひはなしそゝめて出りから長 わか家をせして猿之介足早にぞ帰り来る ト皆〳〵よしく有て市蔵貴権せりふにて有 令ふまくら引よせ寝ころぶ事玉三郎しげ松 米治郎おいほふする事此内向ふゟ百松いせんの 百松 預り樽とふこを一荷に成事出て来り直に門江口へ有之 一今戻り升たそや 下門え御越段像福蔵顔見合せ候 福 一貴猿之助介長どつてか 雨 一貴友市よおれが長どりのおそいといふてうちで 福 の定めてわるふいふたてあろふおな かゝやわまふ長いせなんだが行戻り五里あまり六里に逢 一足らぬ道弐時の上かゝつてはあんまり月台馬長留いるへ給ふ 〽つねから中のわるひ同士一ツちがひ置一ツだ啼背は おれと長春たく未しくから候ときまさほ猿之助 百 懐より大黒取出し 一一なんでありんとおれ長老取長のひろふて来たお杣せん これ見て下えせ 玉 分玉三郎に名世縁玉三郎手等取り見て 一まさりやよい長の越哥大やはた世春長名尊ひ三めんの大黒さま 一成程其三めんの大黒さまは出世を守様神さまとやら 米 一一随分しんじしなさんせへ 〽いふにそばから友帝は 福 一大黒はおれにくれ出世とあれはあれは貰ふ野上 〽取上流をおねがへだて 玉 ト立出候儀玉三郎へだて 一はや〳〵猿之助がひろふしもの飢れ畳り子に付たくわほふ てある此三面の大黒さまを絵屋すれは三千人の出しらに 百 たつとの御長以ぐわんこれ猿之助 〽あやかり物といふ顔を猿之助は辺よろうと官やう 下大黒を百把へ渡す 一かやアお杣さま此大黒さんを住屋すれは其御利益で アノたつた三千人の出しらになるかへ友市われにやほねそ トあたりの大黒を福蔵へなげてやる 福 一ウヱリやありがたひ〇 〽いたい〽いて猿之助如詞のはし 一ト福蔵取上り百松と顔見合せ思ひ建有之 しあんのこならし ふく 一したお三めんて長五面で長高成人の法部右衛門たものおれ長いや じや 玉 な事ほふれば 百 王 一そんならわし成貰ふぞへ 〽そけならおれ成貰ふたとひあげれば 一亡シお秘せんおまへおそれ貰ふてとふなされ升へ 一昔アわしし冬又此大黒屋を助せてしほつて井戸人法り 一真常三千世界に又となへかわいらしいとのごをどふぞ 長多世之下さり升世とお願ひ申候以取部 女弐人 一成程工りやまし候分長あやかり長の 玉 ト有合ふ縄にて大黒をしぼり 一廿り大黒せんよいとのごをわましに長たして下さんす 両人 りや○いゝ合せて 一その瀬をいて上縁ぞへ 〽女子同士三人よ逢畳むつましう打仕れてこそ 百 ふく 入にけりあとに弐人りは手持なく 一女といふ長の無お出し肌息のとふやらあと成思ふし 一ぬけ出れ長奥へ行ふかへ そんならおれ長ちうじきじや友郎よ ふく 一猿之助 る めしにあわふ ト是にてまり傾出すめて山おろし御成り向ふゟ 又三郎石持のややしきやさんふじくらの形り にて角樽をさげはるがあとより音八石持の 木綿やつしの上へ麻上下を引出事結納の有様 の台を持出し来り花道にて春てせりふ にてせわしくまねき 又三郎 一これサ早く来なせい花むこになろふといふ身かそふの 音八 ろくさあるひてはなり升ぬ わしじやといふて初たいめんの内へ飛むこじ春のをすこ しは見へし世に聞成升ねへはサそそまのよふにせつこんじと て早の出飛脚にて長行はせまいしそふはいそぶれ 升ぬは 又三 何のそれに見へかいる長のお行ふなり貰ふなりとつくに 出来してある此そふだんだ帯〳〵早く早笠生〳〵 ト元な事をはゝなから門口へ来る 音 一それて長サ一生にいつへんの事だモミおそふして わしをむこにやろふといふ内は 又三 一サア其内は爰の内だ 壱 一十二度の内だへわら〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵 一下しよけたるこなし小こへになり それ見ちつせへ猶〳〵おらアこつはつがしくなつ て来たまこいつは大へん出直して来べい ト行に成候様 又兵 一これとんて長ねへ事をいたつしやい長馬道々いふ とふりすつはりきまつてある年さまだ○しかし不成 音 わまへと思ふならかふせつしやい 一八亭どふさつしや様な 又兵 一升其仕よふはこれ 分壱ゝやく音八のみこみ 音 一くらそんならわしは向ふの小かげて 又兵衛 一まつている内何にかのしゆだんしやひ次第てよび食ふ 売 一そんならならす媒人どの 又三 一トす様めの台を又三郎へ渡し 一此介まつてくれよ○ 江やはりいせんの姿にて壱八は橋よりへはいる 又三郎門口へ来て そみおたのみ申升を以がけしの来作せまとは内方 くり升様ふな 市 おとなふこへにおき直り 一そ来作は手まへじやがどちからくつた 又三 一八イ秋は此ふ長上のひよんころや安衛どのからおしへ られて参り升た 市 一の其安房まつていた帯〳〵こつちへ走らしゆれ〳〵 又兵衛 一そんならこめんなされ升せ 一分件の角樽すほめ持内へはいる 市 一三郎安兵衛どの使とあれは定めて養子の事で 又三 あろふがこなせんかむこどのか イヱ〳〵さやふては厶り升ぬ私は与六兵中下之 安兵衛とのとたきつひねんころてくり升流がせいてい あなたに御法又通りへ出の丞と申升るよい聟せん かくり升塚ゆへ則ち私女仲人て厶り升流 市 御持れ奥可けいかへ御くろふ亭其聟とのゝ五十はつ 又三郎 真の人てくるな 昔讃岐とやら土佐とやうじやと中升流が只今 ては可申宿なして知り升縁 市 山へそれは可申あれと不長と長しらいでよい是三干 五三 又気しつのあんはいはどんな長のじやアナ 彳やモに其気しつは一向やくたい論なしまづ第一巻 人をおそれずのふとへ事はいふにいわれずんな 山中野中で長藤道いとわず壱人りたびしゝおかかみ は犬ころ同前のまつしてどつぼふづけぶたの つけやき狸汁天狗の様焼鼻生しらをつふふ切に して桜煮とは花こゑんあるくれてがなくにまふ 市 アモウよい〳〵奥きかふよりけき以て長大がいしれ いよい聟どのせり瀬から縁づくの事なれば 又三 見ぬあき給ひ長出来にくひ可部閑見られまへか かや其夫は何より安ひ事則ちあれ未で自遁いた しく置升た 市 一それは幸ひ 〽トよひ出すよひ入られて入聟はかりきの袖の たふやかに行たけなけなかく身盤ひつかは鼠 小しんのふゝろひを粘てたゑ付〳〵上下号 一垢じみこみしよぼけがほ横へすりし花聟也 一ト此文句の内又三郎た門足立出橋かりを まねくこれにて音八至て来り 又三 一早く来やり上首尾〳〵 音 一そんなら其事直によふ心様かな 又三 ますつとよしさ長のかづいわず江土入た〳〵 え音八をつ足入れ 芋これ成あつらへの花聟さまて厶り升 市 ト市蔵一引合せる 是多しよふこそお出かねて安房どのか 音 は決たてあろふが何事長縁汰くて心連だ 一はほ〳〵わし冬句はじめてお目にかかりまたぶヱ干ぢつ 本おちねへふところもの何分こ連成ら出たみ中升 市 にや亡夫はおたかひ○まづ何重置て長娘にあわせ其上 で祝言のさせ升ふ 又三 一何分野へなきよふに 市 一これ娘〳〵 玉三 と思ふ奥にて 一アイ〳〵只長遣へ 市 いゝいゝ一ト間ゟ出後 一ま真やつと木やれ〳〵〇 娘を兵衛まねぎよせ コリやお杣われに添共聟どのが今くつた気に入つたら 直に祝言させ法長りじやわか身は何と思ふてじや うれしいかそふじや〳〵 〽思われてまつとあらむ顔多くつくむねをおしづめ ト玉三郎はつかしき衆し 玉三 一そふしてアとましに祝言生春といはしやんすお方はどこ にくんすへ 市 一八号しれた事アリ上下着て心得が聟どのじや 玉三 卜音川へおひさしおしへる玉三郎石上ぶつくり 一豊貴おふしてゝましや又あちらのおふしかと思ふて嬉し おつたにそしん気な事てはある君なり 〽しん気な事やらしとゆなき恋の思ひの峯高き山の 奥て長梅は梅娘は娘なりけらし 市 ト玉三郎しつとこなしかほそむ某いる市蔵これ有之 一天これはしたり娘たまつていては春母ぬ祝言は と尾ぬり御長仲人どのに一寸あいせつさ法しやれいの○ トいへと玉三郎たまつて河塚ゆへ 玉三 是介娘一寸御袴をいやいのふ 一豊毛とかせんなんじやそい水部 〽ついと立歌んしやんとしく入にける来作跡をうち見やり 分至三郎ツイと立飯の立り思ひ金早足に 奥へはいる市蔵あと見送り 市 一天娘とした事出人さまにあいせつ飢具いかに年端かやめぬ とてとりしめ長ないやつじやこみ○せりなからは水しず 童 聞けけつの知耳との定めてこなたの気には入るまい 参〳〵あのくらいのが丁度よいかげんに成升惣体女の はつめいなは憎てらしうてあまりよい春のじやくり事ぬあ 市 のよふにおぼこながゑろふ何かがぬじやそふてふり升アツ 一イヤなめ〳〵聟どの気に入て手前長安どいたした しかし娘長悦んで居上けれと親の前では いひにておろ是まりやとふした長のくあろふゆ えしあんのこならし 貴さいわひ奥に存達しゆが来てじや○是様よわれ以 奥へいつて友達しゆにいせふには娘に聟どの返事 百 はとふじやと聞て下せれはたのれて来ひ アイ〳〵 申上手へ去候様 市 一帝す〳〵何やら急にいそふしうなつて来たこれ存帝よ とか身は肴の用意せ以祝ふて雑煮長せ其形沢末以お れ出居間についてある寒の餅おろして来以 ふく アイ〳〵 ト奥へは入る 市 一やれ〳〵いそがしや〳〵舅ふりなりまかなひなり何の 一事は能ひほんと正月が一つにきたよふじやアいたは 〽壱人りつぶゆきよろこぶおりから しけ米 ト此時上手の奥ゟ 一アイ〳〵そんならいふぞへ トまり唄の合かたに成りいぜんのしけ松栄治郎 出来り音八の方へすせり しけ 其三お梅さんから聟壱んへお云法鼻がくり升○今日 は右衛門ふるとお出殿遣候なれとちつとよん所事成山 人は程に 両人 一可申けふはおかへりなはれて下暮り升せ 音 米 一筆をやふなら明かで居まし明後かで長参迄升ふ如いなく 一一よ人〳〵おまへのよふ殿聟せんは明かや明後か畳おろ成殿中 一お杣さんは一生よん所取以御用かふんすわいす しま 是から又仲人せんへいはねはねはいらぬ事が名するよふ春 御しんせつにあのよふないやかな聟さんをつれ来て下まり 升し此渡立の恋ねんでお未衛せんをとりころさひで おかふかは今ありさい中てくんすぞへ トいふを又三郎聞てひつくり衆也 又兵衛 聞てびつくり 一是は又如い弓千万旦那美母の御評又童男のよしあし 一品にはおまずせふぎの御勝手をよく覚へし出せん一と そんじ仲人をましまたは私か心得ちがひどふぞ 御りうなん船されて下り升其迄お末へさんおし候 何分に長野公をよろしし今おとりなし おそれ入てぞ しけ 一女の夫程におそろしく思ふならわたしばしあんかくんすなく 一書それ〳〵早ふ言しあんを出しいてお長らひ能せんせんせへ 又三 一そりやそまどふすれはよふくり升塚十 して 一芋其しよふ魚十一寸くんせ 一下又三郎を下手へつれ行寸を御やく 又三 一五ツそんならアノ法れて来た聟どのをいなして仕舞ひ しけ 一三十あ未衛が聟せんにならしやんしてお杣せんをかみかつ 米 てやらんす心なら此うらみは壱分りとはれ後野へ 〽おほにそふく心すそれと長成じやじやといて二やんすとおまへ 水のどへかふり付といふてじやぞへ 又兵 其三何ていなと申給ふ私が不調法おゆ様とおゆ様し肌生れて下 さらは聟になり候長又は此家の下男になり候由まか せ御じんぶんに成給ふよろしくおわひおとりなし 〽ひたひを畳にすり付る仕法母也たりと頭にのつて しき 一そんなら其ことばにおかひたらんせぬな 両人 一きつとせふちて気すな 一 しけ 又三 米 一うやせふちのなんのととつくにせふちてくり升る そんなら祝言したあとてたかれて寝ねばならぬへ イヤモ寐深黒〳〵損れて寐ませいて何といまふ 一それ聞く重らまてがおち付たなんとおぼし へ其通りいわふてはないる しげ 一本に遣ふせふわいなア 〽昼をへかみ丞引とがめ 一卜両人立かゝるを音八米銀布し事松の袖を哥如い 音 一ア申〳〵そんならわしは出気に入り升ぬのかな 南へ 一アイそふじやわいなり 童 夫でたこつちのくめんかちがふ可第惣体人と馬に畳のつて 半右衛門おかふて見るとやらいふ事少ふり相済可申下しあんな 米 壱直て一寸遣ふて着て奥下せり升ぬ出 一千五人しあん毛評義長心んせぬしつこひおまゑか遣ふ やつた目付なら口付なら 音 一太之 米 一ひきかへるのよふじやわいなり しけ 一友達かいにわれ候か成おまへのよふな舞せんは 両へ 一いやてふんすいなり 音 一号 □□ 〽丹屋長しやう長助かりけり 其已来作は今聞て差す通りアリ仲人せんをお越せん 加聟にしたいといふてゝふり升表髪 〽聞て来作月や〳〵笑顔 市 音 下市蔵二船之有之 一貴娘君後殿聟どの長せふちは何れ是可部うれしいか○笑 止なは先にふつた知むがの酒士長のきでいけて下生れいの おそ道ならいよ〳〵私はお奪に入らいであの人が 聟になられ升か 〽そそりやマアわしや何とせふどふせふぜふせふぞよ 分表八二ならし有て塩倉市蔵なじめて 市 一サおしつけわさにならぬが縁付此道計はおやじやといふて 是ばづかりはしよ事かなひ可夕是まての縁じやと そなし是あきらめて下されいのふ 〽われてくんにやりへりの丞か如きほく涙口おし涙 渡兵衛高きなみだた春ちかねてぞむせび 為流来作長気の毒顔 一ト壱入二なし有之大位に承り 市 しけ松顔見合て思ひ逢市蔵崩し有之 りやすへから魚ものとやらこなし長せつかく聟におろふと 一思ふて五つた所が右の仕合領縁月と勝長立ふ者を上 これよふ聞つしやれやせいせんからつれ〳〵と見る所がとて 一貴さ母は大盗人に領られぬ人からせい〳〵はき長の やかなたらい殿へかまをぬり昼とん置おれ成にらんたまな こゝちかわぬくりやこれ娘か好て長それて冬こつちのかつ て小合ぬ又ちよい〳〵し候事ならよしにまつしやれは亭五 下され壱尺ぬすんにて長とらす候首はたつた一ツか案中かへ 長殿ひ大事の首を生した銭て切りうりとは命の 相場が安過様〇 〽今手箱引よせ置き出てより金子の法足取出し ト有合ふあつらへのたばこぼん。引出てゟ令包み とり出候て 一是爰に令出口五向ある此金を進ぜる程に是を元手に 小あき瀬ひ城母せい出し世間たりせつしやれ盗荒で長く 女房子を見ん事やしなふてとふるものが世かいにはだん とあるがてんかいたか是せふねをすへて聞つしやれい給ふ 壱人 〽としんみのいけんへかの丞舎をおしいたゞき 一見先組からだん〳〵の御いせん本にやれ〳〵どふぼね にしみこみ升て青有がたひ忝ひ などみよし御長なひ私之於金城下せれなせら けのおことばなみしおこほれてうれしうくる り亡気かねのかわりにお金は春入聟より長有か たいさやふならモウおいとま申升ふ○イヤ長三千六 さんあとてよろしうおとりなし○ ト件の金をいたき懐中して いふ長誓こ〳〵とつかわと ト川口へ来て そんならみなさんぢりやひらき升ふ 悦ひいさみ立かへる 歌 江音八はそろ〳〵向ふ人走り真様 一やれ〳〵是てまづ一方は片付た○女部長めらか祝長じや 一連友達衆おまへ方長かり合たかふせうじや是からは 聟どのをかつていつれ有て猿めにいゝつけ此あいじ とつて来た上下着類鬢にある出してきせへと いふく下され しけ米 一アイ〳〵かけんてくんす舞けんふけせ ト又三郎の手を取流 又三 一さやふならは御前に 市 一帯〳〵早ふる 〽まふ〳〵とすめやり 下し森松米治郎先木又三郎付そひ奥へ吉い様 さらぐわれら長取り片付て祝義のげしき 〽やれいれい罷成しやは気長うせ〳〵奥め下間へ入にける ト市蔵こなら有て上手の家件へはいつ 〽や時うつうなんとより出るよ六がゑしんつき やふびやつしき男ぶりあたり見廻し ト此夕句にて又三郎衣せふ上下小きかへゆふ〳〵 又言 と出来るあたりへ衆しゝあつて 一干モ世に定めなき長のは水のなかれは人の身のうへよるべ をだめぬうきくさの思ひ長よらぬ花聟とは ふしぎ取ゑん長ある長のじやなる しけ米 〽壱へりつふやき居るうしろ 一サ〳〵ちやつら五合せいなり 一ト奥より売松米拾束俵布玉三郎の手を取りつれ 立出て来る五三郎あづかしきこならゝし常松平 治郎又帝を見て しき 一それ見やしやんせ花聟老の斎国立上下ふりなら衣 せふならどこに一ツぬ事めのなひ 米 一こふ言ものこを長しやんす蔵娘せんにはあやふり長の しき 一大やつとおそばへくんせいなる○ ト又三郎のそばへ玉三郎はづかしき思ひ逢へ 米 しけ なんとよふ似合ふじしやふんせぬかいない 一成程なりあのよふにならんじ所はよひ女夫て止ん 一昔これまて春れはわたしかやくは浦といふも 米 一本にみれ〳〵仲人はよひの内とやら たへ 一廿ノおやらきにしやうわいなり え行かけるを 又玉 一それてはぐふゆら 両へ 一こよひはしつほりお弐人りせん 又玉 一尺 ろ 両へ 一お目出たふくり升塚 〽いひすてゝこそ出て行あとにお札かつきほなく あからむかほは長又古葉に文日未ちゆき風情也 一ト此内し藤松米治郎模せりふにて焚く〳〵 に出橋ぶかりへは岸跡に玉三郎うぢ〳〵長の 又衛衛 のいひかねしこなし又三郎思ひ途有之 一是はしたりこふなからはへだてぬ中こつちへ来 やれ女房どち 〽いふにうれしく寄りそへば こふいひそめたかや祝義は済た是からが女夫事長 ちつてこつちへよりやいのふ○ 〽こつちやよりやと手をとつて心月色ひぜすりよせ 帯マアこふはしたものゝあんなり急な女夫事なんに名はなし おなひ内頼の済てあほ祝言で長其夜は心があら たまりやよふしのちかふた長のじやけなましそやに わかの新まくらどふやらかたいじやないかいの 玉 〽上守れて娘ははつかしながら 本に思へは今朝まて長兄なゑにしがあろふとはしらぬ出来へ 一をいイ一寸見そけふのはつ応路長ふこふなつし上から 一音外の女子にうつり気な事ならずやめて下せんせんせへ 又三 〽としんしつに屋長と成てより堂へば 下玉三郎こなし有て又三郎により遣ふ又三郎思入身也 又こうそ〳〵何のわしぢかよふなものにたかそふ思ふてくれ 玉 流長の打ぞ去れはおまへ成大きなうそ 一帯こそならうそにしてあげよふが其おまへとえた 又三 れ成事じやへ 玉 一号しれし事おまへとはおま衛の事 一それ〳〵夫がおま衛の奔なうそせんならわたし長 女房主長こちの人となせいわせせせんした 又三 一サそれは 玉 一芳本の女夫じや殿いかへ取部 〽長つれしなれお長しろふなり出くり里畠浪下間の内 ト玉三郎しつとこなり候又三郎によりはふ又三郎捨せり ふにて玉斎の脊中を以てこなし此時奥にて 市 一娘〳〵おそま〳〵 に呼ぶ 玉 一アイ〳〵くそこへ参り升をい十ケ 後に〳〵といひ法り春心のこして入にける跡に与六は つぎ月昨日 又三 分此内玉三郎月ひなき只逢奥へは御儀又三郎思入候 一あてたしい何事じややや ト思入れ 〽石やるふすまの内ゟ長一ツの箱をたつさいてあほし の来作ゆるぎ出 ト重蔵あつらへの箱をたづせへ出て来り 市 聟どのそれにいめせつかさつそくなからみれがしが たつねとふべき子細あり○ 〽とおしなをり トよき所に従ふ又三郎思ひ建 一さいぜんゟつく〴〵黒れは取たの人がらのぞみ有て此 一内へ来りし長のと言思わるに成飢饉のぞみあるやらん聞ま 〽とたづぬれは 又三 ト又三郎衆し有之 一一金高出町人あきふどのぶんに過舟の月ふらつ 一親の一川着かきより遠多余天皇浪人運にかなふて こなし其海の引立てにて大きな出世此上の望みた 市 一願ひとはいつて盗賊竪共此来作国所を未聞定め すひそうの娘に添ふかたゝをはあつはれ来作べれか か聟ぶねにはつりあてぬ娘がくわほふとこぜとすぜふ長あら ためづのだみがな事かやかなてぬこなし親子となれ は遠慮はなひサつゝまずいふてきかされより 一トいへ共又三郎長堅してたまつているゆへ 市蔵こなしあつて 止候ふほととへ被下定取いか○飢具はかへ共に今ぬた とへ一言一宿の法き合に長人の屋はしほ是の来作が はらわたをあらひて見せれと見分ぬあへらぜんじ 長出ならぬ出之せい 〽はつたとにらんて入らんとす ト市属きつと有て立上り給ふとするを又三郎 こなし有て 又三 末づ〳〵おまち下せるべしは候は部誠にたな心を奉存成ごとく 見後かばき御一言にき点をひしぶれとほふをうしなひいた そゝくれてかくの仕合〇成程申上度一義あり其子細上 申は足利の義種等同じく義晴天御中不知言ならせ 給ひ義種公は淡路へぢつきよ其三キ了雌龍雄蔵と いへ浪二夕ふりのつほぎわか又刑部左衛門剣哲成にあつかり奉る 勝縁處三好長慶がはからひにてつるきをわたせと数 度のせいせく承引なきをいきどふり数百人にてやかた をかこみ切て入りひどふめきつをきくつせぬ老人なんなく其 一場はきりぬ事しが無念は雌龍の御つかきを奪ひとら 立て武名の土じよく日数を不流御長に名かへし雌龍を 一そろへ立かくらんと一通を書のこし身しりぞきそれが 父の跡をおひたつぬれど春今にしれずさま〳〵心を くるしむうち世の取さたに承りしは犀か出事の来作こそ しのひの術に妙ありと人のこりさ是にたよりて忍術 をもつかりふたかび家を引出されと思ふ折から養子のうわ さまいぜん来りし入事はそれ成しか家来の土蔵卅年 月の光皇の世たりきりどりごふどうをしく我を はごくみ斎公ぜをいか立に聟入らせしかはからず長けふの 仕合せ親子とな儀長宿世のしん身の上あわれとし思ひし如し 恩術はづけ給はらは広大の御こふをんまとへにねがい奉る 奉る 〽思ひ彦くそ見へにける始終のよふ春号の出事より 聞て友市ずつと出 福蔵 候此鬢丸より福蔵のれん口ゟ出出りいて 一はほ〳〵おねふひかくり升其女龍の法深ぎにやらいふ長のは 一長慶か所にあ原との事夫をぬ去んて来る事は私し いゝ付て下せり本 市 一半ちよこ才ならぬらかしつた事て壱段左衛門老でいゝ 申此時上手より百松法か〳〵と出来り 亡そ三旦那喜母其やくは私しにいゝ付て下せり事 ふし 一くや〳〵おれ出せんじや 一うやせんで長まんで長かまやせぬおれかゆく 一はやおれか行のじや とあらそふ 市 やか〳〵〳〵〳〵少しましいにせかれど長所せんわいらおぶんずいて 此仕事仕おふせてかいろふとは思わねとさすか来作か 録をはむはいむしめら心さしがお天天天以斎中望め灸ねか ひにま成せ両人にいゝ付流其母かいそげ早く行け ふく百 一八ツ○廿タそ三三干やつし 〽とかけ出す道の丸木橋わたりかけしが │御川口にて ふみ 一これ〳〵猿之助おや方が呼つしやる る 一うや〳〵そん取たゆしをくふのじやなひ亡ちつとしづかに いふじやないか ふり 一はやそふいふてはしろふと思つておふはさゝぬ○ ト両人たかひ小橋のうへにてセり合ふ事よろしく 〽わつかにせまき橋のうへくんずころんず猿之助足ふみまづ しゝ谷野こへおちてかたちは見へ去れは反帝 〽いさみ立ち 江百拾壹りの内わざ上橋の上ゟ切穴へ落候様福屋 名二之只途有之 やかよいきみじや 〽よいきみとうきびなんばきび足を早めていそき行足 下手を多き鼠に候是越山松ろし成り不金蔵いつ せんに向へはいを 〽来作むこぶ身の上をこま〳〵聞て心長とけ 市 下市蔵こならし有て持て出し箱を又三郎の黨直 一其中でこなたのせと料心に入たを聟引手 〽さと出す箱のふた取りの事はれがこれかと見る内に 目ぬききせめばや柄かしら鍔は元より覚の位 一晴二意はいかにとてんどふしさく心をおししづめ ト箱のふたを取り又三郎中ゟわきしを出し 見る事いろ〳〵あつてふと一トことに目を付事 又は 市 一御意にまかせて此下ことくるしからず畳てふたいたす あつはれの御こしらへ定めてしふとどのおしのずき うや〳〵これまてあまし盗み取り売り売りはらへし其中にて 目に入たを身かつしし料いつれ長三な来作か命と法り かへとり召卒の十一ト腰童三年並ん霜月下旬ふりつむ 雪の道をうし能ひなけぎにおよふ夜の旅一夜の宿に 所売其津浪人なからず長路用の多具わへしつかりとした 人体崩れは心よく長てなして夜陰におよび団そ〳〵と しのひ足して伺ひより心かけよき侍にて何に長の餘れ はとおき上り其餘りとぬいて切付後心得たりとぬき合せ 下太刀合せば手ごたへして飲み〳〵ならぬしゆれんの きつをきしんけてづぐたかなせじとおくれしふりにて に市出せ畳の如つし長のとおつかける程よき所へおひ きよせ二太刀三太刀打合せ立さすがの手きら長不知案内木 の根につまづき岩根にすへりたる所を付入て取合なり 旅人をきりたをし懐中まかせばわつかのろぎて南無 みぼふ無やくのせつしやうなしゝけほぞと思へとなんとせん 方なく死かいを造打こみしみ一かあとにのこりし其力見れば あつはれきたひ給わせ物わふさし料にはひそうしてのとし 置多儀其一分こし 又三 くゝろりや斎を帯せし旅入を 市 一其介身か手にかけてうちはなした 又三 一一こそこそしれし麩の出たきくわんねんなせ 〽すばとぬいて書百五歳様下屋しはつてぬきあわせ右衛門 しとてやとめ ト又三郎件の下二之をぬいて切出来様市蔵 心得ぬき合せてきつとうけとめ 一扨は只今もの成たりし浪人長のゝせ成れよな 又三 一おんで長ねへ事 市 一さ長あれ芥古之名を彫の春へ 又三 一やアおのれらずき賊盗ひつぷいゝ聞すに壱及ねと長我童 足利ふたいの忠臣仁木刑部左衛門国安加せ成れ同苗太郎 国定かく下賎とすかたをゆつて入こみしは飢兆しに懸寄 忍術のせつかり雌蔵のつほき大集ひかへし老ははかか す此家へたよりしは敵を討て手向等乞父尊旻の 道引給ひしも長の殿儀かはゝ部嬉しや〳〵又出帯せし 刀にし候長に天をいたゝかざるの仇をうつ長ふ木のうき 来にまをうし悦ひ共立上つてせうぶ〳〵 と結めふくれは来作ぐつともひ得まば空寒 下市蔵思ひ入れ有之 市 一はみ侍らしきほを帯と長かりに長言ふぞ皇の聟と取つた 一流おのれ崩れは武士道は其たつてあまてへかたきうち とはしやらくすしおよばぬ事は叶わぬ事だは 又三 一やか人おどしの其大言いきの音とめんかくごなせ 〽ときつてかゝるを身をおせしはつし〳〵とうち合ふ匂又 童におどろき娘のおそまあはくふためきおめきお車入て ト両人立廻り此物音にて奥より玉三郎走り出 来り此中へはいり留船から 一わたゆ冬しらぬが可ア〳〵まつて下せんせいなり 市 〽あまへす成りこなしかへわけ命出しまぬ丹の中 一やアめんどふな 〽つきのけて只下うちに来作がふり上塚刀の柄取持て 娘の手を持そへ左りのわきはらわれとわふつき入 鍔元血は滝津瀬娘はまつとすかり付 一ト此文句の内玉三升あちこちはすかつて立め得 市蔵玉舞の手を持そへ立廻りのはつみに 玉 わか殿へくつと突込又三郎思入玉三郎胸りとく春 一虫さきには何ゆへの御切腹 又三 一やくのかれぬ命とおもふならいせきよく手にかゝり 我に本意参上げらせぬ武門の法をしらざるか ト竹留入りの合かし 市 一おろか〳〵おのれたらごときのへろ〳〵侍まつ哥と思ひし 兵右衛門思ひ春よらぬ横合からはさまとて長用しやはなひ 男のかたきのかせぬとこれ此通り只下つき十七年のけふ か日まて法以に一度長おやの気を遣むかぬ娘かよく〳〵に 夫臣の大事と思へはこそ男のかたきの成さぬとは貴よふいふ た出おしたな申夫を勘にすへながうかならず見すてゝ 下せるなとサタいちんとは長野ぢが手成らよしやさら れはせまいぞや 玉 〽これを立ぬきし出たおやぢ娘はあるに長あられぬ思ひ 一世上のおやのならひとて子を思召抔は私宅迄長命を すて子を思ふ親は世かいにありやせま以ゆ流して下され 其三ことらせん かつはとふして正たひ長泣くとぞこそいぢらいき 江玉三郎取付飢幾金市蔵くるとき思入れにて 市 一やるめろ〳〵と黒く流しといおのれ長生れとふぞくの娘と はし思ふなよめと云連成し八甲州武田につかへたを加藤後 澄といひし長の如忍術に妙を得る事行末いかな る業をかなさん生て置てハ大事とて主人位虎我 をまづきてぬき打立ふり上事給ふ母のしたおりから 向ふの蓮池へ飛ぞと見せてかたちを弁し夫を則 一異名に呼れ飛加藤と長弥ちす去に長人に知られし 斎来作まつた忍術の一巻は娘か聟とならんものに是 をつたへてきほせんとさいぜん箱をひらき見れは一巻 ふんじつは丁しなしたり残念やさつすほとはつ二人りのわつぱめ とすいはやふ気しやれと長猶并実否をたかせんためね おひをゆ流して心兵具遣わせしは雌龍の釼大集ひ取り かへらしやつ出盗んだせふく取りかへしく聟どのゝ家の国 おこふにいたれよ 〽聞ひてよ六はいさみ立ち ト又三郎二軒ありノリに成り 又三 一八郎かたじけれ〳〵男どのゝ義心ゟ出しき打の表長 一立忍術の一巻長嘉手に入れ各身の大慶雌龍の剣は 三好出手に雄龍は則此谷誓く夫からだは工夫共長助 一真御剣は谷間にありかたや長長屋とへに男どの御恩をい たかく心にて霊衣を其具に我南字雌雄の剣そろふ迄 しばしの仮名を実名に蓮草真六とあらためて未来 まで長かわらぬ夫婦心のくせず男どの九品のうて故に 安座して末のせかいを御らんぜよ 悦ひいさむを見流嬉しさ 一ト市蔵思ひ途有之 市 一最早此世に思ひのこす事少し長なしはや〳〵首をうたれよ 国 一とはいゝげんを以とゝさんを 又三 一五人はわか手に出来られふそ 下市蔵首をものふれ共又三郎打か手流こな 刀を右へ引廻ら候ぬ是ゟ早具うつ不仕畳かつぱと伏て 息両ゆれは弐人と死成以に名付て一反にわつとなく 船三郎おちて取かれて谷川の水かはりしごと 具承り 江市蔵引廻らしておち入て両人思ひ逢有て従 右衛門 おらす此時向ふにて 一やれ来いやい○ 下どろ〳〵成り中通りの上り手六人黒四丁両番 き鉢まき十手を持出来り やる〳〵来作○ トのり地に成 今日とらへしとふぜり芭蕉来作といふ張本華寺斎 かきくつにありとの五状の成れぬ不じやサしんぜふに みなし 一うでまわせ 〽うでをませせとひしめいだり 下取り来金 又三 一やけさせひなる男のついぜいぜん集てはおぶぬおくごと 二 やせ 一あんどふなそれ ト危〳〵ニ成り上り手皆〳〵又三郎に打て出かる よろし今立廻り此内玉三年気を何せ様こなし又三郎 はみな〳〵を大まゝしに搗出たりへおひこみ 日 一かぞ此上は女めかくご え引立に出候様玉三郎心得て有合ふ下こしを 取りあけ万立廻りて安き見得にてしらせ候付 此とふてぶん上次 一本舞台いせんの橋の道具に取る日覆ひゟめやきの月を引 おろししやはりしん〳〵にて道具納流 一ト上手はた〳〵にて又三郎いぜんのとり手に 切結ひ出て来り気有之あつらへの賜り物に成り よろしく立つて下が衆〳〵を書りかへし候つと 見通此時上手大勢にてアリや〳〵の声ばい〳〵 にて玉舞橘を渡り去り出後跡より着りしゆ の取り手大勢岩角ゟ丸木橋へかゝる此時橋の下ゟ いぜんの百松惟ぬきにしきの袋に入りしん太刀を かゝへはひ上る此物音を聞下より丸木橋をきり おとす是にてとり手の人数みな〳〵谷底へ 落入塚又三郎是を見込み 又三 一了多せいのちからにあれ取流はしを 一そふいふ声はこちの人 下ふところへ出けるよる 又三 一女房おそま 江刀をさやに納る此内百松は岩角へはい上り件の 太刀を月かけにすからし是也 る 一むまいたし 一やたし成にあれは猿之助 ト此聲にて百松は身を出しめ袖にて形を とりて おほふ此はたんいせんのとり手おき上り 一とつし 下又三郎に打てかゝ様手早金法キ返し若事に 玉 取替かへし 一こちの人 又三 一女ぼふお札 玉 一ゆたんする所で童ふんせぬ跡ゟおひ〳〵小勢の追手が 又三 一来塚とあれ煮さいてひくつきやう谷間にわた春かけし を立切る時には気づかひなし ○ 一そふはさせぬは 又三 一何を ト両人を等公〳〵とな事法か〳〵とやくか事はし を遣りおはす 玉 一そふしておま一は に三 一男か情のこされし弐タふりのしゆりの紐女蔵丸は 三好出やかたおりやふはすなわちこれなる谷間 玉 一其手引はわたしがあなひ 又三 一壱匁九分これより り 一かつてんだ ○ 卜行に出候様を 一くちねん 百 トきつて出候るをとめ此うち百松 一〆たぞ〳〵 し 又三 下谷より百松上流 房来以 え取り手を三人上手へ月ふりづか〳〵と花道へかゝる 百枚はお右衛門と立上り向ふを見こみ是をいつせ候 山おろしにてよろしく ひやらし幕 7002 同四十二年 五月村 当風亥の 一初春狂言 一本金番目弐歳目同三幕目 本田村恵良貞助 嶋原曲輪の場 瑞竜山陸楼の場 壬生村の場 一 当凡亥の菊次郎 当札亥の 栄次郎 粂三郎 初春狂言 本田県市田町 第壱番目弐幕目 小国頭 歌女 駒右衛門 嶋原曲輪の場 瑞竜山隆楼の場 一車舞台山幕をふり落す ト大どろ〳〵にて金張の心といふ事を山幕の 内自覆ひへ引て取り大上ろ〳〵日雪復ひゟ松のつり 枝をおろす上の方あつらへの月ふし杭を押出しど ろくうち上る早速しぜんの法と免被成り向ふより 歌助小鯛の源五郎にてきりつきのとでら山刀を せし手に小雷浪の五右衛門のゑ其出たと封〆きりし蜜 書を一度に引つから是を藤右衛門五右衛門の手下の預り とにて山刀を遣し出来り花道に立呉て部助 部介 行出来る様駒右衛門きつと引付而両人よろした留て 一しみひつこひ矢橋の帆六道おつひらいて通しやるぶ出 駒右衛門 はやめつたにきらねいたわれか持て後其三つ書は此頃顔か 御茶こんだまぶな仕事のぬ事かけを摺針壱郎へ内通と とつくにおれかかん付た帰り新末手始めに蜜書をこつ ちへわたしやがれ 一 やかましいわへ手めいこそ麺のすかたを絵にからせ出逢し 持て居塚からは多くかに訴人の下屋○われをそびい て頭のすみ家へ 藤 一それより客書をおれにわたせ 十二ちよ二才なり ト立廻り舞台へ来り一寸右のなり物にて候而書ゑす かたを出せに立廻りよろしくよき時分風の音と又 に成りかね飛来り右の客書をくるへ日覆へ舞へ舞ひ 上流是とと是に絵すかた長山風に飛せる事両人 立廻りなから是を見て 秋 一鳥かくわいて大事の手紙を 藤 了ゑすかしも長ろと長に 歌 一飛行先越 雨 一めつたにわれを ト風の音下これに成り右の雁金宴書をくるべしまゝ 日覆へ引上る両人よろしり立廻りふりきべて 手へはいる駒右衛門跡おつむ同じくはね問物 打上ケ大さつま出かりの頂上なり 〽夫春宵一刻其あまへ黄金を山に月み梅たとへは実に長へ かへれ出のいら出きらめくくわけいろう花さきかげく 八重一重桜にいとらなかめそふすかたの花長ふり袖の 東にしき絵ふくやらん ト文句のきれにしらせにつき山兵衛切ておと申候 本舞台正面朱ぬりけつこふなる鐘楼堂めつき舎足の付の 朱ぬり高らん三方へ折廻し多き升組合長屋敷様雲銀 をいしき杉金らん巻の極ぜいしきいつれ長金物を打てらんの 下たる木につがひて好みの通り朱らんかん斎下切石の組あげ法 ゞき石段を後にせり上塚仕かけ前の亭らん後にまん中をくり おろし石段へ下り口の誂らへにて上下石段の上へ朱ぬり廻席の 差切り上の方紅国の梅のりてやし下の如し桜のつり枝らんまんとは おろし是へ灯入の月出て有り各道具都て見事に認らへの 通り瓦家根の軒つらを見せらんまにくり末いよふといふ金字 の額をかけすへて瑞竜山しやらふの体爰に粂三郎ふり 袖新造にて女盗賊と見立しこしらい銀の長きせるを長ちへ 好の大長やり付し小かいまき越国つかけ高らんにしたれ居る 見る石道具暮し切て落去と吉例の山川の唱長の御成 よき所まて押出し道具納録 粂蔵 下唄上るりの合かたけり越合せ粂三郎衆し有之 一春の日の船かき日あし長くれ行をおしむ童一時千金三 いつせためけん此ながめ国くれなひの梅盛る中に をくら長八重九重花に清音宵月に露をふりみし梢の なかめ○はてたくひなき風情じやな部 ト出すめて山おろしト置に成りいせんのかり少年寄 書をくわへ日覆へより下飛かふ粂三郎見て 霞をわけて松かけきらめくそらへ一かねのの 卜思ひ運斎時雁令目番屋へ引上流せし也かね付の ふきかへの雁年跡の文句の内間ちかく飛来る 誰かことつけの玉章か蘇武かむかし長恋草の 卜名の文句にて雁ヶ年をとらへんとする此時右の 雁かねはたん〳〵粂三郎のそばへより来るゆへ岩と れし候落し有之 一人号おそれず羽をやさめよそ行応路をつ心様の成○干毛 しほらしい○ 種魚つきまじ今日春猶手に葉をちよと三日の月 下右〆文句の内粂壱郎書世録にて一出年越前へと 長飛せらせるゆへととらへんとおひ廻す半雁 かねに常流事なとよろしとく名文句抔いへはいに一金を とらへ此角にかたしし蜜書を取上け一金の手名をはつすへ 之名の雁かねとこまに成飛行始終右の合方芦 ころしし粂三郎山葵書を取上帯一寸見て 領田免其外を水くされ ト取り上げよく見て こりや是夫りのゑ書がたととと巻に添たる此介どれの 下封きり見る事 ヱリやこちの人のせてたりの大事をよそへ参らせんと取出来 のものゝたりみし弁○殊に手跡長遣ふやらそれとの肌ゆる されぬ人やじやなり○ 〽それかあらぬからへおぼり 江月かけに春出し召てよろしくと様落也此時 高らんの下手ゟ歌助いぜんの着付をぬき大ぎやふ能様 二しらへにて出て右の文句の内伺ひよつて一寸多き 法舎粂三郎怕りして 是たれじやよし船せんせん トふり切りなから召て やかこなたは手下の小鮒どのつ 分つき且られ文を出くして 歌 わる老こふはよしないせん 其廓ことばがありがたへ○頭出留守をさいけひと爰ひ つんぬ事花見じなる 下斎を見付け や見らや出埋して斎をよむな○くゝ日さろうつちがくがくがくがくゞくがくがくごくりき きかす扨益誰出といろ事たな一寸名あたて越○ 一ト立かゝ沢若世ごと立廻様新介不みの道をとらへ やアこりやアなくした大事の客書 祭 頭のおんをあたにしてすり針太郎へ心をかよけせ遣て ならこなしぶ 施 一蜜書をこつはへ ト遂儀此時風の音して絵すかた飛粂三郎 粂 難助を引付け 一仲ヶ間の春のへ差せしめに夫トにかわつて落たをは 歌 それよりおれかいふ事を 粂 トくみ付具立思つて 一大事のゑすかた風かとぞしてやわかそのまかおかふ如いなり 下左衛門と思入れ是をまた山つの彫り物御成り両人当ら 左の上にて立廻りよろしくしらせに付此道具至元〳〵 とせり上る是につゝき下ゟ石にて組河添也しゆらふ の石垣を長り上り此正面あつらの高き石たて是と と号に日覆ひの桜たん〳〵と引上る是に准じ 一右の僧長のにてたん〳〵とせり上塚本舞台下手 ゟ菊治郎せ話娘少し在件のこしらいつまからず 煮に入し梅の枝をせをひす事笠をおつし立身 此下手に蓮の葉にしたる鋳物の手水鉢あり石 菊治郎 道具納ると右の又独吟の合方被成様 御成れしとのこのゆくみへを巻たつねしたふて不漏せとを はる〳〵爰へ来毎の瓜かめ帰るをわするゝみや咲の梢を わけし恋あらそひ 粂 一太 一ト三人崩レ有之 葉 一本にいつ金のうらと長〇実に恋種のたねは塩袋のたま 粂 一工 下下を見る粂三郎の顔手水鉾にうつる心 茶 一水にくつるはうつくしい ト思ひ入れ 粂 一下に伺ふましかに女中の 下菊治郎笠に顔をかくす 又たきそゆ様恋風に トゑの文句にて風の音していぜんの小画浪の絵 すかし飛来りて茶沼布の手元へ来る此文句に て条命下を伺ふ兼治郎彰を笠におほひ彫から 菊 すかた絵を見て 一やかこりやわかれたるとのごの絵共かしそんならうわさ にちかひ給ふ爰に出くれてわがつまの 卜思ひ入れ此時駒右衛門伺ひ出て 二匁 一そいへはおれ出 申立出候里引付見て やこりやうつくしい長つけのをいわい 下多き付出来る 兼 一アン ト身をかけせ一寸つき廻す駒右衛門たち〳〵とする事 此時上手にて影助出るおいつて粂三郎へしなだれは よる上下よろしく此出たりを 見れはなまなめ物思ひぐさわすれかねでましあふまで のかたみ長あまひ仇白なみ 下両人立思つて欲助駒右衛門を等ンとふへし双方 粂 こなし文木三郎段をおりかけかほ見合せ 菊 ゆきゝ是まれ瀬山寺へおまへは旅の女中せん かゑわたしゟおまへの取りなり此深山路へとふして爰に 粂 一工人 江此時又両人出候ほ文太郎へ駒右衛門栄治郎へ歌助之 双方立廻りの内かわる 〽心とめは一の文字のいのちかけたる恋の風 一ト両へうへせ具出候様双方立廻つて両方へ形布の事 粂 一とふぞ長として下せんせ 菊 一遣り女何をいなり 粂 一わたしが夫トのすかた絵を 菊 一おまへが夫といてしやんすはおをなひ餘から取れなじ 粂 む命を出けたるわたしか夫え たとへおまへのとのこで長いつたんわ成れてほどへしふら だわたしはくろふくげんしてやう〳〵なつた途中 候此時部助おき上り 歌 一あつそ見かいておれは是どふだ 菜 江兼治郎へかゝるを法き廻してきつと成り 一言ひ出したふらは女子の意地これ成らとのごとつれ立て 久 トしゆらふ堂の上へ行出ける 一イヱ〳〵わたし長二ん黒んならく 菊 一返事おまへが 祭 一こしやくな事を 卜舞へ歌助は入て立流事よろしく 〽見だれ長門浪へ花の夜あらし ト獨吹おさまる柔治井粂三部中一寸立廻り菊 治郎石段へ上らんとするを粂三郎立廻り此内南銀ら 一粂三郎の懐ろゟ白絹一衆の文字少きし巻物を 引出共双方見得よく立退出れて名て 菊 魚汐の文字は多しかにきせふ 粂 イヱ是は夫えにあつかりの 秋二匁 たしかにそれぞ忍術の 茶名東 一三郎 ト両人かゝる立廻りよろひて菊辰郎の方へ引たぐる 所を歌助ひやくりしゆろふ堂の上人ほふり上塚粂 三郎いゝふと春沢を約右衛門引留様菊治郎衆段 の上へづか〳〵と上る敵助法以て上り上下立思へて 右の結を案洛郎取り上塚所を粂太郎太郎 より双方絹を引合ふ是へ約右衛門敵助両人おかりて きつと見へよき程にあつらへのなり物成り右の絹 をかせに立廻りよろしく此内両人中へ土入て絹を 下の方へほふる事是へ粂三郎ゆかふとするを こま右衛門とめて立廻る此うち両人の山刀を双方の 手一屋つたくりぬき合急度見得是にて月爰へ かくれやらの長よふよろしく栄治郎粂三郎 さくりよつて一寸切こむ爰へ歌助駒右衛門栄治におし出し出 おとせし梅の枝の心にて花の枝にてうへて かゝる事よろしく面国金石段の立廻り鳴春のかく つて此内やこのしやう両人しづ〳〵と下手の白絹 をたつねにゆく事菊治郎さぐり取り上へくる爰へ 粂三郎跡へ思流絹なきゆへ又上手へ伺ひ来余事 飢とよき裸に両人弐人りかゝ様菊治郎久米三郎 両人を切縁アツトくるしむ青木おどろき双方たへ 給ふ手をおひなから右の結を両人ひつはる 見得爰へ粂三郎切込絹香りにきれる両人だち 〳〵として此時右の絹半分いら兼治郎 粂三郎へはいる事始終出長しろき立廻り有 て双方石段の上に上り下り石火立上流段之 石段の好切形有て月出る是ゟ一寸去速くは 立思つて爰へ敵助こま衛門右の絹をとらんと 組付具是を双方に立廻り又やみに成り一寸立廻つて 一欲助約右衛門両人を切りかやし栄治市石段の 中程粂三郎下によろしく岩酒木の出しら 窓ぶたあけ双方よろしく書サみ二丁 松菜の 道具幕を引金 当作亥の 初肴狂言 菊次郎 木曽我恵張階 卯正月五番目三帯目 壬生村の場 彦三郎 広五郎 暗やぬ 千代松 内臓 廣 小周次 みか明のことず いかいか衆大せい 勘弥 一本舞台三間の百常足の弐貫上手一刀の附や奥是に取召張せらじ 正面ねつみかべ三尺の納戸口上手へとめて一間の押入上に仏だん下の ふ其助戸明立あり下手に一ツへつく以鍋釜乞き所に膳棚を取付 飯屋づ日光膳など置ならへいつ長の処門江口藪畳にて見切 都而壬生村次左衛門須家の体よろし今爰に幕の内より茶 次郎娘にてぬもの形り雛の道具をならべ遊び居縁此見得 在郷唄にて幕明く ト直に上而被成り 〽井の字つゝし足る心泊の音はあやしの賤が軒に咲桃 のよふ〳〵おひたこしし百姓の小娘にはた事のあと 長顔になきよいきりようとて村中かかわいが嫁ので 親は猶子に目の見へぬ斗りに冬かい長色のそこひ とやらさそな迷ひ長源からん明な春節句宵日から かさるひゐなの道具て長屋多おしやの太次郎兵衛から 財布城かたに出来取り二三人 江てんはゝ御成り向ふゟ相寄道具やの形り広介 由蔵源次いつれ長五郎兵衛のこしこらへにて出て 相蔵 直に舞台へ来て 一内に居をつしや浪か近処江出森に来た法いで 皆〳〵 一ちよつとたつねにより升た 茶二郎 一りとせんかけ取り衆ぶ来てじやぞへ 候奥にて 勘弥 一まほ〳〵そそこへ行升ふ 夫よふこそ候次左衛門出縁あらん長と ト勘弥めくらの衆し遣今一〳〵出て来余 茶 一虫あふなひけがをしやんすなへ 勘 かや気つかいする故表長さ処七八年長くらしい処な れはなんぼ像めへらで長めつたにつまづき長する 事しや給ひおれ出事畳かまわすと皆せんに茶で長 名て近縁かいり 茶 一アイ〳〵 勘 一小栄治郎めい〳〵に茶を出す事 一一部おまへよふ出出飢生連升た 相 一時に治左衛門とのこなた声河内の石川村てと長こふ長くらし にしんたいてあつしげ瀬小笹生村へ書てから打治がひ てのふ仕合さりとては気のごく世にきゑんといふ事長 あるならい又処で長 皆〳〵 一かへて見さつしやれ 勘 うや其ひんふみはめい〳〵の片付処に君よらぬ長のは十両成い 町に居て銭金にふしゆ領ものも多し長者町等すれ 右 て長代〳〵ひんぼらする人長有に皆遅か来ぬのじやてや 一サリ其運といふ春の音天にあほそふじやそれか手近く にあるものなら又寅〆おつて運の直が上流てあろふ 皆〳〵 一万八八 松 一左すれ是こなた長ふせがつてあるせつちんじや逆をまつしぶ よいわいのアい立候ドリやいてこふ成 勘 ト皆〳〵立て行ふとす浪 一一一〵まつて下暮れいつの荒れ廿つきでも〳〵備銭おふて下 されぬ程こわれ縁ゟ百ばい猶しゆつなひなんと物は談合 じやが内中の長の何なりと長已年取りにしてそれて 帳事す事はなく升ぬか 源 一昔亥とら長とふなとして帳を遣し 由蔵 ありあとのあき彫ひ長してしたひ 広介 一そふじや〳〵なんとおまへ長遣ふて重ろふがの │ 一されたサ○しかしてこふみた処が長出なふく長よいといふ 長の長見へす身代いへちやくにたつのは夫々のひなせ用 の道具夫てふんをなくかまいて以の 勘 まつはまつ参門参り殿からしんたからしんたかゝめ長河殿へのやづう 小冬よわりやおしかろな 茶 動 イヱ〳〵とふてわしやその處へゆかねはならぬじやなひ かい十三連なりや何のいらぬ物皆しんせて下まんせ 秋の春となれいよふいふた其かせり金巻ふけしたら是は ゟよいのをとゝが買てやう玉ふ太次衛とのそこへよろしし たのみほる 松 キツトよし〳〵おれ成せりわけて遣り升ふ合廿一間〳〵道具 市の始り〳〵〇 トひなの道具をいろ〳〵有之 廿リ〳〵こんな紙屋なか二タ夫婦しふ墨ぬりの葉宸殿 サアなんぼ〳〵 源治 一しゝいでんなら長じや〳〵 相 まつと見直したりふり直して御殿じや〳〵 広 一御殿なら五百じや〳〵 松 一十弐分五百て御殿か五升より 下是ゟ提せりふにていろ〳〵市をする事あい〳〵有之 〆高丁度三貫三百三拾三文三人へぶんまん 皆〳〵 一たし成に受取升 分相蔵心付き取らし有之 松 こ木にいつちよい馬の越見落した一ツへ強かいにあ成が年ノ谷の りまゝよ是はお娘へ歌上にのこして是てまつはりと 皆〳〵 一帳面冬遣してやり升ふ 勘 一是は皆せんたん〳〵有かまふ厶り升る 相 一昔是から又外を廻り遣ふ 三郎 一そふし升ふ〳〵 松 一そんなら次左衛門どの 勘 一おしつかにくり升せ 〽ひなのふんをんいたかきに北野の方へといそきゆく ト皆〳〵捨せりふわや〳〵いふて向ふへはいる からす丸からまつくろなつらくせとるひ銭屋の手代する とひまなく光らして ト引こ如い橋出かりゟイ蔵手代の彫りにていき イ蔵 一せき出て来り直ニ門え足来て 一これ〳〵次左衛門とのかり〴〵けふ是済ふとあるあまはひ かがすで長持て来るはつとおや方のはら立なんとむり じやあるまいがの 勘 トいひなから内へ支塚勘弥崩し有之 一八イイヤモお道理て厶り升十一年跡ゟ忰めか取て走へ つた五拾両に箸づよひ且払金母なりやこそ私か証文 てこれまての御ゆふめん夫長去年の極月て十年 の年ぎれ又其文で今日まて御用捨にあつかつし御 一忍のお金是しれてある事て厶り升塚す しつているならなが〳〵をずは手三ちかふ金を後と 勘 しがよいわいの 一八イ〳〵せやふ居らは御くろふ相から信原のきゝやうや迄 一出歩行船されて下せり升せ イ 一虫いつくどふ青塚のじや 動 一書廿り始めを法とめ奉公にやり升流まつて目名長させて 置升たれはのはこんて長らいせきふりしてお渡し申候 一野直に大かひのなひ事なら行長仕升ふ 勘 一夫奥御くろふ小冬子少ならすたのんじよふにして金子 蘭 アイ〳〵 勘 一そんならいて来るそよ 菊 一アイ〳〵 イ 一八そ地のあかぬ早ふふらつしやい 一芝山なふせかみ立られ盲人の杖はしらゟ便りなる 子を奉いせゐに嶋原の云八を遣して出て行く トイ蔵さきに勘弥をせら立〳〵橋かりへ真塚 一茶沼市こなし有之諸見送り 〽年端ゆかねと孝行を守り袋は解女のあふみ か思ひひとりごと 米 卜菊治郎ゑりに出けたる守り袋を出し色々思入有て 一是かゝせんけ成にぐらいとく成身助疵付たらやつはり雛の 骸に疵付様長飼し事といてしやんしたけれと能ひよて 能事はおやまに取つたら沢山にやひて黒きらにや取らぬげ 取それ出ぜふならなんとせふ又其上におや方がつめつたり置 いたり春塚はいなけわたいやこわふてならねが長いやといふ たらとゝせんの為になるまいは夫かなしさうられて 行は行けれどかならすあんじて下せんすなへ〇 〽いゝ袖のひたぬ様か涙なかれの里はたくぢごくぢごくの よふに思ひとる子は長屋そどふりなり 一ト此内よろしく茶治布取有之位藤春 〽されは三がいにやとり定めず樹下に木の実をあまんす 一流木食上人との行届を伏家ゟ門にやすらい 申此文句に付て向ふより小円坂鼠衣に厳の頭中 をおむり頭陀袋をゑりに成事あつらへのつかみ せをひ鉦をならしなから舞へ来り門口にて 思ひ逢有之 栄 〽うちならすかねのこへ小冬はふつと心付き 一本に月の哥〳〵は大事の命日ら仏だんの前てとゝ せんか笛を吹て手向助せんす公布て此方は祥月 命日じやげななどれ入升ふい 〽とかひ立ととゞ出ぬ棚のはした銭よふやくとつて 庭に下り 進ぜ升ふ ト棚ゟ銭を出り候門口へ持来り さし出す其手を外ゟしつと取り 下門口の外ゟ菊治郎の手をとらへ あれこわひ君のふ トふ様ひ流こなし 小団治 一已連か冬ふ冬といふか 一妻アイそふはそふじやけれとこちやねつから見知らぬ ぼんさん手をはなして下されいのふ 小雪 廿三ツの年にわれたれは見知らぬ長ことわりおりやけ が兄の友市じやわいの 一やりそんならおまへ共見せんかちいせいせい時てあつしゆ しらずにいたけれとわれには是かある〳〵ととゝさんややせん か毎日〳〵いひ出して太いや大かたのあれ〴ではなかつた によふ可ア戻て下せんしたうれしいさま〳〵 〽立つ居門手ののまひ足のみぐき取りなさがやねやらす するやら女才なき寄後しん身はしん身あたりじろ〳〵 不廻して 江此内茶沼布いゆ〳〵流れ小円治のわらし山越とき いろ〳〵かいほふしている小団治はゆふ〳〵と内に 小屋 入あたりへ衆ひ有之 一こり古今の石川村にいられた時より壱狸せんすいな くらしこと見へるが親父や母じやはたつしや形承か 米 一わかゝさんは去年夜なしやんしくそれからとゝせて か目か見へぬわいなり 小国 一くゝ頓死で長しられだか 弐 一うヱおまへかあけりしたらしやんせぬゆへそれを苦に やんてじやわいなァ 小国 一五郎持れし死敗れたる親父の眼病長野こらあたり て有ふかへ三ケ上つちへぞゆかれため 菜 一アイ而まてむす 一金んなら茂兵衛参てかふしと長いられまいられまれ ゆつくりと寝てまたふかい 菜 一台なら是を 〽さん出共は油しみたる切かふし 哉菊治郎戸棚の下ゟ引切りの枕を少す小団浪 候つて 小園様 一此まくら長なしみじや 〽しなれしわざ成おし金へかく春かたみのやかき笠寄 て下間へ入にける 江佛たんの下の出し入へ蓑と笠を入て思ひ入 有之納戸口へ真様茶沼市川口へ来て向ふ を見やりこなとし有て 菊 一此上りさん畳何してぞはやふ戻てくれたがよいおこひ 事てはあるわい私部 〽おそひ事じやとまつ子ゟまた縁か離れうる事を目に は若年之長屋等は多田塚私兵郎をおし少くししし 気わか家へ立帰様 卜動弥うちしほれしゝしなしにて出て来り門足 来る菊治布見て し落らしやんしたやうれしい事かあるわいなる 動 何の是かうれしかろふ三歩〳〵ならくへしつむ法とめを いそ〳〵して見せる心根がいちらし仏わいや仕〳〵 ト従て承し 菊 一はくゝ十部先せんか戻て昇したによつてうれしいの じや君勢 勘 一やう〳〵取んじやけけめ成戻つて来しお○たりやどのよふ取預りて 一アイ衣を着てかね越たいて 勘 一やり坊原に領つて戻てか○アノぼふずになつしおい殿部 下奥にて 小屋 一其おやしさま戻らしやり升たか 下しづ〳〵と出承 声をしるべににす理寄て 勘 卜勘弥思入れ小団治の傍へすりより 一やし友市かいゆへ兄かいゆへなつ少しかつたあいしかつたわい 小雪 やい〳〵よふ戻てた若つたのふ 一一方〳〵何よりはそ買て取せん長たつしやで 久しぶりてあひ升たのふ 勘 うサち久しふりのたんかい給ふ土年が亥留殿出の年月越夜 一流長屋溝よふあせしましたなく其かわりに是是から片 時長野ば冬はなしはせぬぞやそのどつちへ長いてくく なき本来よふ得殿しやつた給ふにや其声を以時はきつひ 手ならいぎらいであつしが出家に取る程の事なれ共手 もよふかくよふになつしてあろふ四角能字長よめるか寺 もちにで着なるだろふぶれどのよふなりしやなてゝ若 よふ成 からだ中ちぐりぬして ト勘弥すり寄り小団治のからだ中なく廻して尽 こりやどふじや三衣童身にまとひ繁ら頭巾の下に参月 代さへ遣つては飯いぞや 小雪 一八苧ら天野具なれば髪はあほはづゞしくんすていのふ 勘 一山ゝ行者さまのよふな寄じやのこれ可申此よふに親子兄弟 おもろふに付て長思ひ出すは母か事今息引取深きて まゝ長そなたの事をいゝ死に去年の秋死たぞや 小屋 一はそそふじやげにごんす 勘 一そそふじやていのそれからおれ長斎よふに生れ長付ぬあき 目くら 小雪 一それはされはそふしゆふくこんせふな 勘 一廿日何出青きくるの壱両らきはならずあり長せぬ長の粉 売くひにしてゐるが言で捨すきわひ夫はやあんどう事 やぶつたよふに取つたてあろふがの貴みれて気成ついた 米 小冬よ只はひだ様かろふぞよ 一一そりや思ふたによつて無なさまの斎かま〴〵 勘 一其湯だてめしにしたぶよひど辺手伝ひ升ふ 候菊治郎いせんのへつゝいをよき処へ直春勘弥 異是を手伝ふ事 とれ手伝ふていゝ葉のつま木とく〳〵折からにかご の棟ばな門江口へぬつと入れは其末いせいや ト公ん可被成り向ふより佐十郎判人の形り銘 ゟ着り衆の駕かき四ツ手駕をおきいきせき 出来り佐十郎門え口より 佐十郎 一治左衛門との先程無あひ出しやくそく然れはむかひに 来升た春人をつれて行升す 米 一とさん其節ゆかねはならぬかいな部 勘助 一廿日金は受名せふしんには判をするやうと長なふて長 やらざなるまい 菊 一サア行きは行けれどあまり急なくひつくりしてどふ やら腹ゟいたひわいな部 佐 ヲツトお娘あれどしまいはらがいたくは吉野重か新造 にしてまた三年はいたひめは春の程になる次左衛門との はみし 下小団治是を聞居て思入有之 小国 イヤ是親父さま四しが戻つたからは小冬を売にはおよひ升ぬ 佐 わいの て是〳〵そこなぼんせまい殿事をいわつしやる十及ばふが およふまいが金を渡して是斎通りせふゑんがあるかる はおよふ処を及ばしてて若藤ばやたとへ又金立て よふといやつて長元金では其事いかぬならぬ事じやむし 小国 立れ其せふ長んよろせ請出仕候 〽くわらりと仏車出す弐番両 ト小円治懐而より弐百両の包みを出て佐十郎 の前へ能事出す佐十郎ひつくりとて 佐 やりこりや五拾両の処へ弐百両とは直つわ長きびしい御出家 さま出寺の金ならせふじんにおかひ長あるまい斎まか お毛らい申升ふ 一トせふ長ん小団治へ渡之候金を取て イや治左衛門とのこれは大きにおやかましうあなた是に アハし帯鳶の鼠やつてくにな 〽上明暮にのせた小判の耳ぶ長まつて長あつひ とおや子と長あれて詞長なかりけり ト佐十郎よろしくこなし有て鳶にのまふへは嫁 清左衛門居直つて え勘弥思ひれ有之 勘 一是見物奉形たはたんは金長つて筋縁のふ 小屋 一アリササア日本国のり金三紀殿おれか長のて光する事 勘 一是娘今朝われにあつけで置た長のたどこにある 米 一アにそりやこゝにくんす○ 取り出し候無分人相書 一ト菊治郎佛たんの中ゟ人相書を取て来り 年のこつは廿二三せいの高サは五尺六七寸 下よむ事有之 勘 一其次は何と書てあるよんて差以 茶 アイ○中ぜいにして鼻筋通り 勘 一そそふじや〳〵 ト思ひ逢 気 一にかみのあるめていたりの耳きわに鉄きつあり 勘 一此とふぞくの張本石川五右衛門といふは 小屋 一たおれぬ事だ 勘栄 一 くら 下輪り思ひ逢つ たき塚釜に取おとしたるゑ共がしくのたれいかつ く大せふねつねつよふの儀むねに突かけひば つきかけ じ勘弥思入れ兼居市頼りおとつくひよふてに ゑすがたを取りおとす此絵姿いせんたきかけ し釜の中へは入り煮塚仕組勘弥小団浪のそば 勘 へにじかよ入りきつとこなひ有之 一太おの黒畳〳〵可能なひとふ〳〵大盗人に成りお つつし十三日につ御ては十迄とやら六ツ七ツの暫分から只人 の物をほとか流せふぶん其餘分は相応にくらしたゆへ召 つかふ男女長あつたれどとかくぼんせんが手長ふてつと めにへひ事のかや用心のわまひ内かたじやのと後には 一奏人長見へ候法上めずせつかんすれと聞ばこそ人中道 せたら心長直らふかと十二の年から春にやるとその まゝの取りぶけけふ娘をうつた五拾両長おのれ出市代 じやはやい夫に何じや長つたいなひ大まいの金を土砂 のよふに持なやむはち当らめ配府の廻る礼なれは大火 れた事仕出したに大かひない大かや千万たらくやんじ とて返らぬ事では有ふけれと其草くつきやふなか らたを後大手にくりあげられあれまといちん八馬 にのせられて京路中を引廻され親や妹にはぢ かゝすのが本望おこりやヤイわりや命可捨かや夫てよ いと思ふく居よけれど十其捨縁までのくるしみが 形みや太石の事かいやい今だ長根生直去なら気遣 ひする十其罪はおやが引うけて名のつて出てみん 事助けて見せふ子の為に摸様命ごく長んはり 法華いといはせぬ真入間に取つてくれアレ心既草 や木長ためれば直る長のじやそよ親程に子か親の 事思ふものならは何の可申元な事小畳なりやせまい せりとは差ぜう直して黒これじや〳〵〇手を合せ ておかむわいのふ 〽と手を合せ泣あせれが長いか取事どぶとゐきせる 横くわへそらうそけむりふくばかり 一ト動弥いろ〳〵こし小安治是にかまですたば粉 のんている勘弥あけれたる思ひ念い くらぐつと長すつと長いるはぬは聞入ぬのじや十よいは此上 はどふなとかつてにしをれは 〽やぶれかりの古ひたる底ゟ取出春下にし越すら 里とぬ具手に取付小冬 ト是にて動弥押入へさくりより不及ひた流あつら へのつゞみ成ふし来り中ゟあらへの一トにし越出し てぬき月害せふとする 米 一とさんまつて下せんせ ト菊治郎其手にすかり雨塚 勘 一やけとの故〳〵是から百疋長生て居る程あいつがせいばへ 菊 小島 にあふをまつよふな長のじや 一イヱ〳〵夫は長死なしやせぬ兄りん留て下されい給ふ おやじさまこりや何をさつしや縁のじや 勘 一其留儀気冬根生飢をす重成 小国 一八ヶやくに長立ぬよまひ事 西 一そふいや死ぬ様 小国 一そりや壱ら 勘 一五ツはなせいやい 小園 一くや壱畝壱ぬ 御 一かや太なせ ト三人に長のをせり合ふ 〽引合ひねちあひめんとうなと長ぎ取り捨る銀砦に 留る娘がいんぐてのせぬ南無三ほふと五右衛門かいたきのれば 下此内三人刃物を争ふ事有之候ゝ勘弥引取添 ひよふしに思わず栄治郎に突立わつとくるし 尤小団治輪りこなし勘弥さくり寄 勘 一兄よ〳〵娘はどふぞ仕升たか○ 取て長塚手先にままける切先がむぜんや小畳がむな先き にたちまちおやは半狂乱 江勘弥あちこちなぐ廻し栄治郎のからだ木坂 の立たるをはくり見有之て憚りきやふてんし やる〳〵〳〵こりやう何だけがせいなんにあふ事じやぞ い衆〳〵此よふな事のなひよふにとねがびいのほじやない かいの神や仏長ざふよく彫聞へ吉ぬ〳〵君のふ 小雪 一下州春小団治思ひ入れ有之 一おやぢさまこりや其行所せん助ふり升ぬわいの 一見其よふ殿事いわず上どふぞ助けて人れいやい元私 ひごふでころしたら死んしばゞへのいゝる事は何とせゆへ うどふせふけいの〳〵〇 〽正体さらに泣入りてやか伏しつみ居たりしが 一ト茶沼郎に取付いろ〳〵崩しあつて 何思ひけん立上り涙ながらに仏たての中にそなへ らし重竹の笛と一軸取出して 下勘弥立上りさへりより佛だんの内ゟ不具さに つからし筋と一軸を出し候持来り 扨長〳〵おそしをい壱人の恨みまつ此通りむくむくせ ぬはんねんいんぐわれ是見てた春れ○ ト弐品を小団治の前へ出し りきのふけふのよふに思ひど長長長は助廿三年あとの今月の 今宵丁度此よふなじら〳〵雨ふふつての物をみし昨夜 道をあくた川へ出ける所てしや共に人縁しむ旅の女通 りかゝつて見すく長おかれず彼是かいほふす様内にさする 手先に金才布見様ゟふつと悪ねんのおこつし号何ゆへそ大 忍うまたおや方のこんきふ出すへひたちとふそ少して下 一まれとやつ川かへしつ房内にせすか童武家にそだちし 女たつまへ持し候は些ト重し抜て玄母か泣きかくるこは たまらずと長ぎと流はづみ手が廻りかわひや女中は急 所のいまでく嫁しきいまこのいきの下はらなる和子のかた みにと給へりし一ト宜ししにて非業に死ると未都の一言と 斗り息両へる○こりや身を張りし女をは南無肩ふと無 思へど長上つてかくらぬ事ゆへに心法と名長金財市手に 取上塚麿におぎ助ア〳〵と赤子の後ごへ見れば月長延たり してたりましい男の子やしふびんやと其場に直にほつき 心ひよん領事を能下たこらへて下され其かわりに是 此子をは公しが子にして天晴成人をせ給ふと云者に きつとちかひを立長り遣してた春われしやはやいあまやかれば 手に茶塚とやく長のしかれはかへつておれをにらむ其顔 は母御成息を引取る時おれをにらんだ其顔に似たらいへ 〳〵其こわを長かわひさにまきれして夫程まてにそだ てたれば長はやせいせふせふめつし母御の恨み長阿様まい と思ひくらせとおそ衛門や天道さまのにつらみにて月日 長かわらず今爰でついに畳むくふ花くわの事しらぶ 縁笛にその一貫まつた是なる情釼長母御のかしみと残せ とに一冊に始出さいごこふ成り果此おやず長屋長廊の音 には仇かたき切るなりと突なり候ころして下はれ〇二かや 始かな羅ずわれは死流故よ 一身長う里斗り歎具にそ小冬はくるしまままぶらして 兼 え勘弥しつと船商具事有て栄治郎一つき衆 一とん 勘 一貫 菜 卜思逢 一気遣ひさしやんすな死にやせぬ〳〵死にやせぬけれとな ひよつとわたしか死すだなら出候まんと一ツ所へうづんでほ しい是兄せんとらをんともの世り合ずと中よふして下せて 廿両のみ升様わしくやとくせんがいとほらい大事に成来て下 さん廿一間 勘 〽といふ発長次第〳〵に愈かせり手足をちりめ四苦八苦 臣兼治郎くるとき衆し勘弥思ひ逢有之 一是始小冬やるほ〳〵 逢尾声の立かね流おしや法津のちらちらせしは花 盗人と号に壬生寺のかねやある妻をそへぬらん 一分兼治郎く流しみ落入塚勘弥八日之大位になき落 〽一匁ふらん五右衛門は一巻上笠上壱文おわり件の一 二之候折矢やり 卜只入れにて名の一くてんをよみ出せり右の下とし 越与金〳〵差之 園 こりや是大内の薬図書○殊にわれがうたるぞとゆつう法 たへら候此一トこしさすれは百姓の子では飢具又足父名来 つしくよしある武士○其上母のふところに此墨ある上は 九州にてほろびた浪大内の末ましく血すじ名におふせん ぞは琳聖太子公りや是までの望みをかへにやならぬせへ ○元分此下二しはかたみちいさひやつ武将の望は長よし也 にして是から望むは一天萬乗天子ならずなつて長見 やうならずは一生盗人くらし百ぜんどの恩長なひ誠の 勘 親ゟ大切なこなたを敵と討れよふか 一やう〳〵何といふぞやつはりおれをしんとつの親と思ふてくれる 小国 気成 一帯盗人程義理引に苦をやむ長の春充せぬ君給ふ 勘 一貴〳〵よふいふてくれた赤ひ〳〵 一わすれはせぬとすかり付肉身已前縁に達し能き こ回りせめてしゆせふ也 ト両人思ひ金時のかね鳴る 〽おりから表につぶくのかん六 江壱八盗人のこしらいにて出て門足来る 音八 かしろ〳〵 小国 ト呼ふ小屋浪見て 一はん六成遠兼はないは入れ〳〵 童 一アイ〳〵 トこ流し有て花道の方をまねく 〽まね第壱跡から三上の百助堅田のふすめあましの 一同類くるを素人に似せ商人くろめる雑物かたげこみ 一江広五郎千代春其外若ひ衆大せ以荷物をかたげ 出て直に舞台へ来る 五右衛門手下を見廻して 小屋 広五郎 一こりや竪田よ斎にこたまの木蔵めがおらぬがどふしおつた されたいの衆せんの配府がまわつたによつておかしらの代り に取つてしばられに行ときのふ書おつたからは頭の身 小屋 の上気づかひなひなんとおかしたじやごんせぬゟ 千代 くゝあいつならそふてあろふはテういやつじやな部 一うや〳〵あれ計うじや給ひませかの時は仲間の長のど長 は三なこなせんの命にかわる気じや是見せんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんせんの命にかわるにかわる気じや是はこなせんの命にか じめい〳〵上着をぬ具いづれ長とてら五分月代の かへらに成る 童 一頭夕部の去たらきは昼の内からがんばつた十七八のふり袖 は婦小路の立花屋といふ三味長尾屋とてちんなしにおと とりこみ娘お生へて取て来たふり袖のゑりかつ三十八黒 ぬり手箱にこほれる程壱分の数が千五百から月め下んせ トそへ出す 〽うなづきじろう見たばかり 下小団治息入れ 小 一こりやすがめ長百長おどつしな 千代 一かやわすれて長此後公家の所へは入るなよ 広 一成程すめがいふ通りくらいとくらしがおそろひ被成ぬ沓冠 こんなせふそり白張ゑほしかなつたしろ長のおかしらの 気には入まいなり 小 三十三貫三丁其外に何長船あつたか 千代 本木それ上此よふなけつて取箱の中にむつかし以字 の書にきたない紙が入てこんすわいの トめい〳〵荷物の中ゟいろ〳〵雑物凄く干 小円 代直まき絵の論有の箱を出す 一はそりや一束一本偏置て有ふ爰へよこせ〇 ト取てひらき有之こなし はうよい是のか手に入つたなりこりや是天子から足利家へあつ 森おかれた太正官の御正印をかへせとある勅書今呉羽 一中納言氏定承候これ爰成仕事だ此中納言氏定に出れ候 かなつて足利家へ入こみ太正官の印を受取ふといふは夫は なひはなひはづだ其印盤上金よりふんじつして有 るうこそそこでいゝわけがなからめいてするはそこ を付こんで大舎に春様おたぐしは万悲に切腹させる がはちらで長むまひしろ長の又つきぶ思つて行そこ 思ふてからが元ト〳〵じやドン出工家さまになつて 三人 見ゆり〇それ仕丁が八人 一アイよふごんす 小屋 一諸太夫○雑掌 三人 一アイよふごんす 小屋 一はさみい様よし少 三人 一アイよし〳〵 小国 一長物○ドン装束を付よふ出 〽聞にたまらず治右衛門領多きをわす建歯をかみな らし 下小国銀是ゟ装束を着おし入ゟいせん持来り も蓑の中ゟ太刀を出し付る事勘弥思入有之 勘 一一吉岡哲右衛門也以工之事ならぬ○ トあちこちとはひ廻る是ゟ吸物被成皆〳〵捨 せりふにて舞台にて白丁上下いろ〳〵の出立 にきかへる此うち勘弥あちこちとすかりとゞめ てはひ廻る事よろしくらく三畝〳〵装束を 付縁小団治に甘かり付こなしあつて こりややイ其よふな横道の事して折逢がまつすぐに いふおいふきよふにいふき長用ひぬおれにあいそを法か されよふとするのてあろけれどいかな事なんぼで長く あいそかつきてよい長のかこりや此位はいの云者に受合た 事じや長の火に入るならは是に火の中まで長法 れでやめけはみ長聞入ぬ事なら亡うおれはめめ免 まいが是此かたみの笛の音をせめて母御の詞と思ひ どふぞ留つてくれいやへ 心をこめて不具笛は凄涼としてさへわたる にかんせし水龍の飢忽か忽ち帯たぼ太刀はためはめき 渡れは小川の水水勢けきして毛うりやうと うち森老様こ云あやしけれ 兵庫とろ〳〵か成り小団浪の帯せし太刀おの事 とうさき舞台前に取出れより水気立岸小 団治急度見て 小屋 笛は龍の跡す浪こへおひた澤太刀のひらめぐは扨は いよ〳〵雌龍の剣はそあらそれぬ 一ト思逢勘弥笛をやめ風是にてどろ〳〵やみ 水気きへる 皆〳〵 一頭今のふしぎは 小雪 一何そのあれで有ふ帯うつちやつて来以 皆〳〵 一八間 ト只途下り端に成行烈三重にて行かける 勘 やらぬ〳〵 やらぬ 〽とむ儀をやみく長かすみのあてうんとの常にそり かへる 下勘弥とりすがる小団浪一寸突の替様是に て勘弥は尻居にとふ上成様是をみなく 若かくりなぶら行心にて此道具 ふん廻す 一本舞台向ふ浅黄幕一めんの板松の並木に彫やみ はりいせんの咄長のに毛道具納様 下是にかまわす向ふゟ徒士やり持はせみ箱へ 乗物行烈□□具出来り小宝治を見て男 〳〵と舞台の下手へ乗物をおきすへ内より 彦三郎上下いせふ大小さて出る此内小団治始め 広千代 皆〳〵花道え出候 皆し 一下馬くわんたい トミ取〳〵小団治に傘を生しかけゆゑ入れ是 にて彦三郎始め皆〳〵平伏する思入や去り 端長のにて小団浪しづ〳〵と向ふ江は流卜 下り端うち上げ行烈三重斗り残縁彦三郎 諸見送りじつと思れ此時上手ばし〳〵にて いぜんの笛を長ち勘弥壱ぐり〳〵出て来り 勘 一彦三郎に行当りさぐり見て 一先や〳〵無事て戻つてくれいよ え取付を彦三郎思建有て勘弥の持たる ふへを引取流勘弥夫を上よるを彦三郎 彦三郎 実にてへ引廻共を木の少しら彦三郎留を見て 一八テ十貫 トこなし有之是をよろしく ひやらし幕 } 六月村 一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇 当臥亥の 一初春狂言 北西の大広谷 本画教画展路 一貫文百貫廿 一足利義輝の場 同裏堤樋口の場 一 当地雲の はつ春狂言 │││││ しけ松 弥次介 粂三郎 一本田村南側路 第壱番目四幕目 一足利義輝館の場 同裏堤樋口の場 幸徳 彦三郎 諸悦輪 歌女 源蔵 小国吹 若なくゆ大せ以 本舞台正面白木造り結構領縁中じや具門上の方是に法が きくりの扉上下に京つこふなる筋塀よき処に桜の立来日復 より一面に同じく法う枝足利義輝志賀別館の件爰に助 蔵源治嶋八千代飛助広助大紋ゑぼし大名の拵へ長は成ま 一股立にて米屋布梅之介四立目の役新造のこしらい是を五人 の大名取り巻ているし草松こし元の拵へきてさゝへいる 千代圭番新の拵へ是長四立用のや具にて仙之助三花 こし元の形り候へ赤前両れ仲居のまなひの拵へ千代直を さゝへている舞あたらきへすかきを冠せし候間長のにて にきやかに幕明く 助蔵 一女子と長とゆるらゝおけばくらいそばへし遊女ど長 源治 一りやうけんならぬ 五人 一それへ直連 下立かゝ様 しやうちや 一是はしたり此衆はくるはから来られ升て御館の式 女三人 信濃御きまいぬゆへのぶせうほふてくり升ふ 一御里やうけん彫され升以十勺 源 一かやりやうけんならぬ 五人 一ふとゞきなやつら 三人 一是はしたり御りやりけんなされ升以十 下捨せりふにて留るを千代松出て 千代松 一見中皆せん捨て置なんしぬし達がむりばつかりいひ 飢んすとなた長取た長こそひ顔はつかりして本に云ウすか 船以上 源 一これ〳〵と長を出るいといよ〳〵長人之 五人 一里よ外女め え是をしけ直留て しけ 一芋マアおまち船をれませ一両頃こりやとふしたわけて山ん ト栄治郎一こなし 米治郎 一甘聞てくんなんして大夫さんと廃せんと初音の庭の 花そので今朝からの酒巻りゆへ 梅之助 一一奥へお出船せんしやふとわたしらが法れ立てしく 千代 一殿重まやおいらんをむかへに書出奉余さ公を〇 ト五人ヲ承シ有之 ぬし達出来私也して子 米 是から奥へつれて行さりの相手をせいの何のかれは 米梅 一おりばつかりいくなれて 千代 ト立かける さ夕其むり長よふくんすが花の戸まんや梅枝さへいやら し筝ばかり〇そふして可申わまし壱人しよかいにする とはあれまり馬鹿〳〵しうあり升よ 千代蔵 一たとへ酢をとらせふと長義輝公がてふあいの草の芙蓉 戌 を根引の折からに 一われ〳〵か随身なす長慶どのゝ心入あるにより 源 一上長〳〵にくる主を置かせ召法れ参りし其方たち 広助 酒ゑんの相手畳まし余事話所においてのうつまんにちよて の間くらいは心あべし候 嶋 夫ゆへ詰所へ召つれ縁とにしたが長ありでは 五人 一あるまいが瓜 しけ 一半可申何てくり升ふと袖音の園へお宅かひに参らんといふ 此節たち 仙 一私し是も此よふに仲居姿に出立春 三花 一わが君をまへの御奉公其を以先ゆへ 両へ 一ひたすらに 三人 一其弓御里やりけん 三人 一水され升以私部 源 一里やうけん縮しにくいけれど 浅草 一綾の屋の召仕けるか干元若菜多々取り取り瀬といへ 嶋 一しつける三好の御囃子長はや女仕のこくげて敗れた 源 一かんべんいたし 五人 一遣具足 女三人 一夫は有がたふ厶り升 米 一長長ひとへに着栄せんのおとりなし 千代三文 一お有がたふ五んすにへ しる 一サア是からおまへ方はわか君さまのお迎ひに 梅三 一そふし升ふ着替 しけ米三拾文 一さやふならはいつれ長さま 五人 一早ふ立て〳〵 千代 一ゆるりと是にくんせへ 五人 一ト五人きせいして 一何二いつぶ 千代 一七之 ト思金鳥追吹通りかぐら成り女かた皆〳〵 よろしく模せり不有之し赤松栄治郎梅之助 四十 一仙之助三蔵千代松打つれ橋成へりへは承 一女と小人のたとへのごとに 源五人 一ま〳〵しいやつらで簾 下乗にて よひ 一国長出仕 助 一十二目長どのゝ 五人 一出仕候とや ふ是を中の舞に成り米平上下はせふ跡ゟ若前の 上下侍壱人せふぶぶ皮はつひ長ゝ立の若党弐人付 助 そひ五成様 一是壱貫国長どの 源 一御思ひ御出仕 五人 一さくろう千万にぞん 米平 一いつれ長方に長目毎の出仕御くろふ千万 丁 源 まづ〳〵 五人 一二番へ 米 一ゆねし召され以〇 えぶたいへ通り上の方のせふきかかり五人よろしく 座席越ゆつり座定様 おの〳〵小長存の通り又長屋出はからいにて当所山王 権現を此別案にくわんせふなし今日万燈会の御催し 用意とのひ申て心流か 弐匁 一昨日仰付らられしごとり万たて用意相とゝのひ 源 一此義に付て義輝の御臺綾の臺の御文関白基成公 の御使として 千代 一三位中将をはし覚として多賀の公郷殿上人 広介 一此別館へ未明の御入来 米 一其義長かねて承る右の二郷をもて船しの為綾の麦の 付人たる岩木当馬が養応のやため申付し是又長慶が おねてのさしづ国家安ぜんの計りとは裏向ふりき斗 りやく有ての事われ〳〵親子へいたんのおの〳〵斎を能が ら親共がさし図に万事したかわれよ 助 一仰まて長候わず管領職たる三好どの 源 一かねての大義にくみするわれ〳〵いさゝかいへんがくろふや 広介 一殊に三好どのゝ娘として付られたる家いせぬ芙蓉 千代 一夫にうつゝをぬかしたる馬鹿大将きんていし 広 やこ長取来やり三ぼふ 一ほふらつものに仕立けたるを以皇の花かこへ 五人 一はやく是へ 侍 一八日 卜若ひ衆の侍あつらくの森つこふなる春の花かご 一越持出来りよき所へ置てひかへる 米 一扨〳〵見事あほふの武将相応な花のけん上〇それ奥 庭へ 佐 一八郎 米 を重げんに成り蔵かこを持てつの内へはいる 一三宇諸大衆のめん〳〵一目出仕いたされしか 与 一随分のわれ〳〵是未明より罷出しが心にへきは小田春永 島 一大せつな様万燈会是御神事に出仕置なく 源 千代 殊に名代として新参巻のゝ承り上り 此下藤吉を長つゝしけふのやくめすますとは 廣 一身の程しらぬ小田春永あまりと申せはそこつ千万 米 一今や春永か名代是アノ斎下が来りしとや 五人 一御意で三俵 米 一そゝ主か主なら家来まてめくらへび物におぢずと氏迄 すせふ長いやと以藤吉諸侯の烈へ未し已後とは大たんし ごく云れがし面会以後也能は万座の中てつらはぢ をおからした上春永まで長後日のいましめにつくき きやつが立ふるまい 源 一三号国長との事 皆〳〵 一御所そんわな 米 一是 衆し ト皆々にさゝやく皆〳〵たん〳〵にまゝやく 一あつはれ妙計 米 一二リヤ とおさへるを早舞御成り此母か 此どふぐふん廻す 本舞台高足の舟重ほり物形の車こみ黒ぬり竹のふやしのらて ま三間の家体裏つこふ成様とすまきあけ正面極ぜいしき面の 一金ふ左母瓦焼口にしきのどんてうおろし上に下是ど張せふと の附やたいよき処にいせんの花出ごを直しあり日覆ひの桜 のつり枝をのこし左の間長のにて道具納る ト直にすりかね入来いせへ出の唄御成り向ふゟ茶合布 芙蓉打かけいせふこま下駄幸吉幸作光弐人付 そひ是へ若ひ庭の上下侍長柄の傘をせし 出来竹三郎義輝羽織いせふ庭下駄酒に酔たる 被成也米次郎の新造に手を用成共一梅之介竹三郎 の刀を持千代堂いせんの新造にて割篭をかたげ 秀弐人はたは粉盆鼻紙台仲居の仙の介三 竹三郎 花はきやふそくしとねを肩越かけ出来り花道 へ留る事忠の僧長しつめて竹三郎思入にて 已如宿の花見成てらに来る人はちりなん後ぞ恋し か様らん手に葉の心義輝ぶ月に黒雪に長およひ髪姿の 花そ茎菅がいろか曲輪をうつす此別業屋としほ具ある 菊治市 瓜出めじや給ふ 一芋其殿せんに置かれ来て爰に曲輪の花の春子 二蔵 咲出しの道中長手れん手くまのあたなぐさへ 一花をかぜしのいろ里をと尾に根引のうれしをは 梅之介 一花のよそほひ花のゑみ 仙之介 一花平の長やじの花事 三蔵 一姿をうつ其長上のせまの 香二入 一八重九重の咲つれて 香○ 一蔵長まばゆき其なが免 千代 一春めく酒に花道や花の舞台へ太夫せん 菜 一そんならとのせん〇廿ツくんせいな部 ト右の鳴長の唄に成り此人数皆々舞台へ来る 始終右の間長の仙之助三花竹三郎のしとねきや ふそく直しゝ本番舞よきところへ米治郎出たへ 飢流刀加草出し梅之介刀を出来る長柄長大音 下手へは入る此いぜんゟ音つこふなる酒を出水の哥 の物せんばりの銚子平台ならべあるを仙之介三蔵 米治市梅の介立より取出し崎〳〵よろ望座候 様と鳴もの打あげ 千代 一とのせまのおゆるして曲輪に居て各法以一度覚之事 長殿以御殿の物ずき 米 一よいたのしみを 梅 一いたした荒声 竹 トくわげんに成り 一花の毛とにかへるをわする其ことの葉けふぞしほせすが に長き春の目長くるかを出しむけふの催し○是にて猶 長いつこんくまん太夫長一ツすこしやい給ふ 下兼治郎こなし有之 京 一本にうれしいとのさまの其おほ是といふ長長慶せまの はからいにて此間から御殿へ上り昼夜おそばを去なれ ぬられしさわ成身のくわほふを思ふに付事おいたとしいは 竹 御上屋さまどふぞ御きげん直された いへ是ながらそなたの言葉用ひぬには船我れともち つたいまり腹水三度は関白家の始て有加なら欲書 は取り置軍学すき女のせいにいけ長せぬ剣術やから 武家危かすかめんとふさに目通りはかれてぬととふ 其け置し長君への心中何とにくふはあるまへがの ト思途あ様向ふゟしるしけ抔こし老いせんの形にて出て来る しけ 一御台あやの台せま只今是へお出てくり升る ト竹三郎思入れ有て立腹のこなしにて 竹 一やく予かゆ余共といふ詞長出せぬに春筆凡千万おして 来らは詰所のものと長遠慮に及はぬ引立上 ト向ふばふ〳〵中の舞成り向ふゟ条三郎 打出事いせふ奥方の形り上下侍弐人是をさへ 侍口 出来り龍道にてきつととめ 一御前へはかなひ升ぬお下り能生れ升せ〳〵 名木三郎 一何のそち在が存せぬ事扣て居よ〳〵 △ 一たとへ御台殿に長世よ御前の御意成重ふ心様 口 一ひらに此座を 侍両人 お下り殿壱巻い くめ 一三つからにたいし不礼長のめかそこのきや 両人 一イや御戻せまを御前へは トいろ〳〵留縁をふり切舞台へ来る竹三郎 竹 思ひ金有之 一やるゆましも長なきに此所へきつくわいしこ里予か目懸り にかなせぬ女の早く立て くめ 一八ツ 卜思金有之 竹 一立つてゆかずは義輝か手をおろそふふ 下刀を持て立上様を栄治郎留て 菜 一い成に仰といひ取からあまりとはゝぞもつたひ能ひ哥〳〵 おしつまり介され升せ 一ト竹三郎を取ため思途有之 いやしい此身を藤さまの御そふあいうれし以中に長かなし いはあなたをお側へ召連ぬ長皆音いせいめが案ゆへとは 粂 おさげしみがはづかしい 一うやのふそ長じの業ならず皆みつからか心得ちがひ 万君の御気けんに入るやうに聞およんし里の詞しな 米 んしてたへ芙蓉させ 貴あられ是能以て御意遊遊春直助が御返し筋輪輪 物言ひ其長長門多いなひおゆるとし能生れて下せり出せ 粂 一そや〳〵おやたにかなひ殿は詞音おろか米いせいの諸公事 とやら是残りなふ御ごんじゆの月はたのみ升る 竹 ト竹三郎思入れ有之 一升こりやよかろふつねのかた気を取置て市以荒のまねとは こゝや気かくわつてお長しつかろふとて長の事に御台と 一芙蓉が南方いせふ越名かい縁此しゆこふをとりしんなら目 通りをゆ様す 菜 サノおゆるしぶ出しからはおま置なく御蔵さま三夕ガ此 条 いやしいわたいが小袖を 一何の〳〵御意を遣むかぬが女子の道多かひに衣服を守り かへておみやつかひ長又一興也 竹 分多かひに打出席を取りかへる竹三郎只入れ有之 一うや出来た〳〵御床の芙茗書いせいの綾の臺其形り下 とても長の事にあけや入りが見たいがその前にくるこのせり ふはどふだ〳〵 くめ 一八郎 千代 下衆し千代替そこへ出て 一中御広の太夫せんそんな事を〇貴すかんわしやいやいな アツイふるくいひなせんせい故部 め 一郷具其よふ故おそれ多い事を 竹 一こりや又心をそむくの成 下名木三郎思入れ有之 くめ 灸せやふならは○貴すかんわしてやいやいせいかり 其外のだん以金へに長おゆほと被成候し下せり升せ よび 一ト粂三郎平ふくする此時向ふにて 一勅使 竹 ト呼ぶ竹三郎二拾匁 一やり遊具の為きつくりし此則業へ心得ぬ勅使の入来 身か直〳〵にあふ長きつくわい○幸ひ〳〵御台姿のあいへ 花芙蓉そち出向ふて相手に彫れ夫を肴にいつこん くめ くまん廿皆参れ〳〵 くまん廿皆参れし 一さやふならばわか君せま 女三なり 一入らせられ升ふ 下唄二成り此人数皆々奥へはい様は床の上なり二成而 と聞より三好修理太夫長慶つぐひてちやく子国 長出向ふ 被下庄ゟ市一歩米平出来りよつしく給ふ又 よひ 聞にて 一勅使 ト下り端ヲ成り小国いせんの人数付そひ出来 り花道ゟ直に舞台一来て弐重一給ふ供の 市 三軒〳〵は下へ去いる市蔵こ成也有之 一御勅使七母上畳遠路の上右衛門御くふ千万たり殿から そんどよらざる不時の出勅使かく申候官領 米平 三よし長慶 一同しくちやく子四郎国長 市 一まつ〳〵是へお通りあられ升ふ 小 一しからば 市 小舞台へ来り 一せんじの趣われ〳〵へ 両人 一仰聞られ下天道升ふならは有成たふふり升 ト思入れある小国治二匁也有之 小 一青木殿ぜう 両へ 一八日 下平不具するくわげんに成る 小 一武将義弁をいつころより此志賀の別業に引二号り はうやの遊興あまつまへせんたひをおこたりきていを かろんする条けきりん長つての外な後ゆへあつけ おかれして太政官の御正印氏定受取帰るへしとの則勘定 聞より長慶わさとけわれ ト市蔵思食有之 市 一コは存よらぜる勘定義輝能見かゆへにきけていをかろんし 奉るべきかせつする所ねいしやのぜんげん○又御正印 越預り奉るは日本惣法以ふしくのきぼ此義はしばら は御ゆふよねかひ奉承 やまりんげん冬あせのごとしく出てふたかひかへらぬくりこと 市 一廿ア折かれは はやくにしに三好かとふわく 菊 一下市蔵とふて具の思入此時奥にて 一其勘答登綾の台申上るでくり升ふ○ ト合かたニ成り茶沼布出て来る小国沼を見て 是は御勅使せんかいなり三つからは義輝か御台綾の森 お見知り船されて下さり升せ 〽いふ顔見上れてうつとりはいき長くつる勅使の目遣ひ 一分小団治菊治郎小石とれたれことにて 十一 一筆あてゆか○三そ勅善は 菊 一八イその勘定の御正印はふんしつ後し升しこいなけ 小 なんと 菜 一八イうせ升たわい殿 一やり大せつなる御正印うせしと斗りで相成ふがこりや 一長慶其方は出ゝる大事を何と心得ておるぞ 市 一八り 一ト平伏して恐れ候 〽はつと斗りに口こ足様詞衆番毛は四郎国長 一下市蔵且入れ米平二拾匁有之 米 一かりこけんの上はつゝむに及ばずい成に君何ものゝ仕業にやふて しついたしてあり所しれす是と申是武将の御身長ち ほふちつたじやくの御行跡ゆへ 一二リヤ〳〵悴たまりおろふのま事にかくすゟあらわるゝ はならしと号せひに及ぬ よそ目につるゝ様忠良顔動使春何のいらへ飢具座を 立出るせふぞくのそてをひかへてとゝむる芙蓉 下小団治座を立て行ふと其後兼治郎袖をとら へて思入れ 米 一於勤使せまとこへお出殿され升塚 十一 一貴あつかりの御正印ふんじつの上われをおろんする義輝がふほ まへ立かいつてそう長尾のうへ 茶 一一廿五腹立畳ことはり能からありまゝにそうし長炮あつて是 とか君の御身の大事どふぞよし殿におとりなし頼み上布出席出流 〽よき殿き詞にお長てをやけらげ 一小団様思入れ有之 小 余人はかくべつ御台の類みいなむにはあらねどすなれま 網に心あらは千弐つの庭のうろくず長屋なし候はいけれ 菊 こも深詞に露もつ芙蓉 一仰に心あり楚海深き願ひのみづからがおねまへやすめ有て 十一 一さはれは朝にひかせる心か 兼 一花ならでし岸塚一ト木を君とはゞこかほか程の程長しらせん 一 一号お長しろき口衛をみみ氏定誠にかんじたり此上色て 御正印せんきのあいだ百日の目延申得せせん 〽聞より長慶しやしやしやう也 ト市蔵思入れ有之 市 一うかや日延立なり升まい百目や弐百目てたやすく知れやう 小 よふがくらぬ 一くゝお長きおちど其かろく取計ふがおゝやけの仁情武物 外官の其方が毛の姫を上るは何事そ○御底のせつ余 市 心にめれども是を取なし申くれんとねかふ打けす三好長丈 はや其義はお形み申さぬたとへふんじつしまれ是とて 足利のけて為を長つて後に春い間春たつた今世ゟし 出して出渡シ申せん 米 卜小団治一思入れ 一そんならそなし 市 一は苧御台せぬ〇お来まひあられ本様十万事奥せつへ 万 しやが何事長むねに心様 一夫じやといふ事 市 一はうよふくる○和田の原こき出て差違冬久出しの雲井 にまかふおきつ白浪み 小 一なんは 予 一其しら浪の立せやりお勘使さまにたずほしの御用捨〇 誰愛ある成養興の用意いたせ○ふんじつの宝せんぎ 仕出し後二具多いがん 十一 一くりや夫までに御正印を 米 一せんきの其内 菊 一勅使のおなせ事しはらの御ゆふよ 小 一しからは是に相待申遣ふ 市 一退座御朱丸 三人 一下せり升ふ 〽ひきつれ長慶養奥と次とへわかれ行 江市蔵米平栄治郎一同くばせて皆〳〵 下座へはいる小団治あたり越見廻らく思ひ逢有て 一五ツ御床のそこい長慶が詞のはし今聲 ト思あんの心 〽今心得ずとまゆにしてのしめりつはに近習の武士大判 三十せかいの宝法みかさねたる塚広ぶしを勅使の前へ 直し置 ト侍弐人白来の台に大判紙のせたるを持出て 来り右の品を小団浪の前へ直らて下の方へ出遣る 〽下塚産しきへ入出てり舞吉久吉のぞんぞんで勤流 一饗応やくはるかこなたにかしらを下げ 彦太郎 江奥ゟ彦三郎出て下の方へ置かひ只入れは 一わんしのおもむき長ふ事のせきふつゝかなおれて逃 小 一お納急殿也下さらは有がふ誓礼ご奉り升る 一雲井にましわる氏定へ瓦石といやしき此饗応持て 立弓〳〵 彦 一八宇御意の趣きおそれ入り奉り奉るしやしやし殿から簡順 三好成心をこめたる此御ちそうじらと長御請下せるべし 〽にしり寄て顔なかめかたたたたか 一ト彦三郎いろ〳〵こなし有て小団浪の傍へにと 彦 より顔を見て且入れ有之 一こうヤ〳〵其方達は用事あら壱よひ出奉ん次へ立て〳〵 侍 一八ッ あたりを見廻し候人をとけ 一ト侍へ下手えはいる彦三郎こなし有之 彦 一こりや友市よ〳〵〇見ぬ顔すな〳〵 中 一ふゝせいふそちは 彦 一是猿じや〳〵 小 一十二俵とは 彦 一おれを差出すれ多加猿之介じや 卜思金小国治を見て 小 一貴猿之助 彦 一キイヤー 一三側のさいががけでてつちの時分足もたらせやつた猿之助か 一貴奉公さきのほふばいどしあげきやつた竹馬の友市 小 一われ長たつじやで 常 一おぬしの無事也 一二月廿めつらしい 〽こりやめつらしやみ両方が一度に横手打くつろぎ ト両人思金付て弐重へ上りたかひにあくらを 彦 かいて思金 さて可部わりやとふじたぜい に 一かや亭どふといつたらうまい事長ないしのわれとせり 合りて大刀をまき何事やふとした処か長具かわれて や兵な事よふ〳〵とふけつて長親方へは長とられす ならこふよりなれし仕事よいのそきから申着きり夜盛 かつせきやちかきり出ぬけた処がとふぞくのお出しら 手下斗りが五字長あらふかいたりやそふとわりやア谷へ おちて死んたと思つたが道やまつはな形りかたち しらかくら出はなして聞せろ〳〵 彦 イヤ其事おれ尾なんきやふくきやうこまてはおほし〳〵命から 〳〵谷から上り湯手ものゝおふちかくれ中村のおやの内へは たよられすめしたき小長いたり小僧に足なつたりとくれ 等くれて十年あまりすふきを長立置てどふやらこふやら 中間奉公爰に長れいのしりすわらすせふごん六両取りにげ して身の上りを拵へ小田殿へあり付た今の名は此下に 当吉 に 一かりやわれ出此下当吉成 彦 ヲイヤイ 小 一ゑらいくつしんしたな部 一はゝみ何をいふそ以日本を丸取りにしてからが卒余刻 亭のしれし此くらいをりつしんと異なぶ様ナ〳〵遣ふ してわれかみの名は 山 一おれゟとふぞ是の池平石川五右衛門 一大りやアノわれ成石川五衛門か○山へ遣ん瀬郎士村て行あふた 一不知あん内のぶこつの侍 一下馬くわんたいとがめしい是 一於使者の旅冠者 彦 一勅使のお成しら 二 猿に 常 一友上 卜両人思入有之 両人 一二りやは流候へ 彦 一ト依らへの合方ニ成り両人寝はらばひていろ〳〵塁 一くやその船のなかれと人の身の上是程わからねへ事はあるめい 彦 一近れ盛よお返候長おれ長かんなんくろふあほ是の如土家と 大名そふしておぬしやうどふして武家へ有付た 一サア聞てくれ翌長百軒あまりも奉公してやう〳〵の事 て松下殿へすみこみ黄金雨長くちくちてんして小田殿 へ有付身のおさまりはきまつし長のゝ此行さき畳きき畳と成 小 らねへ事 一そりやアたれで巻おなし事わからねへて長つた長のだ しかしゝおぬしの事なら何角に付てぬためはある めい珍らしといはなし小河塚なら聞て以長のだな部 うやそふいふ事なら丁度いゝわれ長せつかくしんできた 仕事じやが黄金三十枚ならまい酒代四の五のいわずと早く 新右衛門ていなぬかい 十一 一馬鹿形車をいふ殿へそれしやアまじ〳〵かへられ給へ 彦 取ぜ〳〵 一 一は苧こふ元手を入て来たから魚長つと大き形仕事に したへ 彦 一せりは童丈夫に手あつひ元ぜふふそ具なら其金で これにうるものがあるかけぬかい 十 一しろ物によつて出いのせふ 彦 一下かやうろふおの 〽とおき直り 一分彦三郎恐入れ有之 侍 やる〳〵当吉が家来ど是のり物に用意の一ト品持参いたせし 一八部はゝ 〽としらすより出て出たる様藤つゞらゑんがくにせし おけば 彦 一其方たちは立干〳〵〇 下侍あつらへのつがらを持て出来り能処へ置て 真様 サ干これじや不相応取左着取れと気に入たならうなかい 〽よふ共ありけな一言に 一ど春あらためて見よふかい 〽ふた引餘れたきるいにあらでしさし出すしらかの雛の顔 と小団治つゝちを明様勘弥の次左衛門の飲がへ顔を 出すゆへ 〽石より手ぢやくふたしつかり 彦 一分手早土やつとふたをする 一なんと三千面には安ひ長のどくあろふな 一貴うりかひにならぬふさぎやぶれぬ内かふく置ふ 〽せふぞ今の袖まくり手にふとき成細引のぎりの れんじやくをすかの石川いせきとせこす舞がから む詞の羽がいじめ ト小団浪つゝちをせおひ平舞台おり様と正面の 彦 みすをおろす彦三郎二姫也有之 小 お勅使御くろふ しゆ〴〵の長て水也 彦 一おせらは 一 一さ分は 〽すかたは雲の上見ぬ鷲又春のひまゑぼ角の音 につれて聞ゆる楽器のしらべ ト留のひしぎ音楽に成る薄どろ〳〵 〽時にあやしや両人が帯せる太刀に声有くとふ〳〵 として唱り置が今 トとろ〳〵にて花かこより水気立のぼる両人 十一 急度見得音楽にてきつ去りと成様 一八郎や得ぬ言聞へた余部ノ留に多いせし剣の音を出 春冬 彦 一笛は龍のぎんする声勅使のおひたる剣までと長 に音を取す同気のかつたいこうやうたがいゑなき女蔵也 そちがばい取り所持せしよな 同 一こゝらき共成の此下より知つたりなんじ候が多いせし其刀 長と是に音を取すくりのきどく扨冬男龍の剣なるか 彦 一こゝらいふにやおよぶ足利石代雌雄の名剣がつたい 去るは今此餘女蔵丸御来といふ かみやなれがしが男龍丸渡せ 彦 一何をこしやくな 〽法めより〳〵双方一時にぬきはなせは咲名多れ両流木 草の花形朝日に霜を去りうせたり え双方抜て打合せ仕出書にて花かこの花 のこらずちつて仕廻ふ笛やみ庵どろ〳〵此時来平 米平 上り手大勢法建出て来り 一釼のとふぞ具石川五右衛門○それめしとれは 大ぜい 一いるゝ 分小国銀一立から様其毎日小雪浪よき所にて印 落し をむすぶとどろ〳〵に成りきぬたにて消す 〽古かたはこそのまゝ消失れはあらしこぞ長は顔見合 一まやどふだ 同粂三郎 一姫語のよふ春を伺ふところ動使となつて入来るとふべて たとへすかたはきゆると長天命いつかのがれ〴〵き ト思逢此時正めんの気を上げて粂太帝彦三郎 彦 が渡したる笛を持立出様彦三郎思書有之 一壬生村におゐて老人出所櫓のかんち金わか手に入らしを くめ 幸ひみ御上戻せ母の目をくらますと毛久吉か眼童明鏡 一貴万里を見ぬ具そ取たの明鏡せし図の通り斗ろふた れは国長は四つをかため序に成せぬ用意しや 米 一八つ長の長のちの長のござ 哀し 一八日 〽くみ子引法違かけり行く え米平とり手向ふへはいる くめ 一ころ長たそ成れと成君の神拝のこりけん飢らん万事は 当吉 彦 まつ入らせられ升ふ 〽ひきわ成れてぞ 一下両人奥と下手へは入流直に上なり 入棚のかねてもふ事の奥御殿案内につれてしづ〳〵と 一同し雲井の書公家ばら宰相中将右中竹兼中べん 〳〵夥くときやふする徒肴の饗応冠り衣紋を号 からしづ〳〵と立出様 ト是をくわげん右〆つからはおき所へ残ると下手 廊下つゞきゟ着ひ衆の半宗袍銀ばりの手燭を長大 三文程千代松雷介千円二や是の相蔵其外御頼み の家いづれ長昇りせふぞく付方にて是へ右の 若し衆付遣へ手燭の外に文台歌書形とを持テ 以上五人手燭にて付遣へ出て 雷介 一舘のあほじ義輝があつき足てなし興にぜらじて松源主也 に蔵 一和歌連誹の口すせみ山海のちんみ置取らべ 相蔵 一肴はたつなつ九こんの名江戸へとやらんよぶこ鳥猿若町に 市右衛門 ありときりあまう米玄事の得出たき銭せてやまにまにむせし かはいとめいていにはへ縁也 われ被成官は右大弁夫ゆへ左りはなら坂也此手かの手 立引上せていた肴長あらし山やま 一い金のか道は大臣山鬼の事ともいひつぐき 一御供長たくせんせしめ迄おぞことなふまてまく 四人 一いたしてこそあれ 下知りして らい 一かま〳〵随従 四人 一太義〳〵 若衆 一八ツ八ツ ト少しよふたるこなとにて此時冠をおとす思入道 らい 一はそがてんのゆかぬ花のに長せせらぬにぬたる冠り 分になく相蔵思入れ候 一おそりや定前表てかなくろふ 三人 上はまた彫状 らい 松 次第之長逃せぬ下戸の懸りしひ浦〳〵めいていとろきこへ となり給ふしらせでがなふ 一かや〳〵左にあらず三ばいのんだ上の事諸奥下せんの ままつなれ是酒左程にはお上やせぬ是のこちやおこりつめ 前〳〵 下せるの端部長身の盛み 一何さま麦声お遣るべし〳〵 下しきする此時件のつゝらを見付 相 一一是〳〵中将道夫や下々の下々心持あつかふ こま やかたに似合ぬあやしのうつわ 〽ためつすかめつ打射出あつ □□□□□□□ 一等手葉式郎加筆のあとその物かたりに書のせしおまれは の法がら夫ならで に 一おかしばならくの苦切すゞめ 相 はり文庫やの下毛のお 二 一いと長ふゑびしし 四人 一此法だち 〽いぶかしせよとゑりにしやくせしよりそれと動すつゞ 卜右の文句にて口入の上家若イ衰へせし図する皆〳〵 手燭さし出て四入つゞらへ手を加事ゆり動す薄 どろ〳〵此つぐら仕かけにてだん〳〵中へおの 法と上る事おの〳〵うつとりといまた心付ぬ恐 よろしくとろ〳〵にて両窓おろしく少しくらくらくらく こま 四人 配儀此つゞら目覆ひ近く舞上流事よろし金 一一こりやどふじや今まて有りしつゝらはいづくらはいづく 一ト此時よふ〳〵手元になきを心付 一やか見へぬは〳〵 トあたり城三石〳〵打着やり始めて中を飛行 法ゝちに目を付後此内つゝちよき所迄中のり にて飛行して繁布にて返ると小団治五右衛門 好みのこしらいつがらせ出ひし姿あらわれほ大どろ 〳〵舞台の床〳〵是を見て らい 一左中将アレ見給へ 松 一つゝらぶ中を 厳し 一阿波令は―― 七 一せおふすかたぶ目に見へぬ出 三な〳〵 トにつたり二船 一ヤ 十一 一馬鹿め○ ト姿〳〵くゝ立心得ぬ遣ぶりに手燭をし 出す仕出事にて明り一度にきいほ へみ候 トいひなから印を結ぶ大どろ〳〵舞台の皆〳〵 たぢ〳〵上してよろしくたりほふしんする はみら 小小団浪わろふ大ごろ〳〵 〽雲井春のか 雷介 ト小島沼のからだちうのりにて象需めて 一雲幕の内へかたちをける是とと黒に大どろ〳〵 三段〳〵同ふしんせし体上筑介心付 一八サ壱書ゆ惣つ領事長あれはあれはある也○ トあたりを見廻し みな右中弁心をたしかに持給へ 一トしゆくにて毎つ具相蔵心付き 右 扨毛〳〵其毛扨迄ほふしん能してたましいをうとなへ 今又正気になれは是出世にいふたまひいくるほふしん さんお守り御札の利やく飢流か太忝以 ト相蔵からだを見廻す此内外蔵藤右衛門心付 一右中弁は夢中弁衛門が身の上法がなかうしとみや後わへ トからだを取で 二ま 一何畳しかれ狐狸よふくわいのわざに長あらず 名 一飛行なせし候は只事限らずまつが見とゞけ帝へ そう長ん 江竹出て浪イ蔵立めて両人あら遣ふ相蔵こま 右衛門両人をとゞめ 一たん里にこふをなせずのたとへ冠りといひ此しやく参 〽おややくの虫をこらへよ何事是無事を斗ふそくたいの身 はつはアかつ○ トくじやみをして 右 アヽ風引たそふな 其引風と今の人廿長のかたれぬ長の冬四百四百四百四病 麻 一ひん程つらい公家の喰すぎ 一風邪遣具ねつ 雷 一無位天神の 三拾匁 一トみな〳〵しや雲をかまへいさをたして類石合せ 一有せぬじやなけ 分壱朱御成りゆう〳〵上手へ立入るしらせに付き 此どふぐふん上す 一本舞屋城らへの本様高足の御殿口間通しの説らへのらんま 一金銀荒しき絵一めんにみをおろしあり此本ゑんつねゟ 奥行ふかきあつらへ上下黒ぬりの高らん金物付正面にきぞ はしく下の方に絶こゞろにしてげてうたれし廊下つゞ き鈴の口あり本ゑんの上左右にあつらくの葉垣様の下出 は入てすべてあつらへの通り道具納承立鳴声打上げ 床の上流り 〽間毎〳〵小敷ならぶ花と見まごふ菊燈寿昼をあげ むり斗りにてあたり長出候聞く金殿をおそれぬ大たん不歎 の五右衛門ならへ覚へし忍術にて姿見へねば誰あつて と出出浪人遣長廊下 ト小宮治いぜんのこしらい件のつゝちをかたげ上の 方ゟ出来り思途印を結ぶどろ〳〵雲形をゑ成して きぬたにてすかたをめくす 〽ゑんの下ゟ仕丁の足から長長伺ふせしきまき夫と説る 一ト佐十郎ゑんの下より出てあたりを伺ふ恐入れ 一小団作きぬたの内より 十一 一足から〳〵令衛〳〵 佐十郎 一ト佐十郎小島浪の君へぬ思途にて 一やア色か今の冬かしらの声だ成 小 あたりきよろ〳〵うせんがほ 一貴見へぬはづこゝにゐ様 ト印を上ぐどろ〳〵にてきぬたを引きあけり 佐 様と佐十郎二承も有之 まかしらせつきからこしかけにまつていて春春春春春春春 せずとしはわれはしやせぬかと中の口から此下家へ 〇廿部ふけろふじや原田が 十一 一うやふけられぬ 佐 一七畳ましなせな コ 一貴なせとは恋し〳〵 佐 一へやられ候様十 一イやサおれが是まてねんかまし事何でものかし事 がない扨この声を以やり付にやり此館は動かぬ性根抔 やまに取る此つゞら大事の雛物これ持て先へ帰れし 依 そのみこんだ 〽肩から受取流れんじやくの組引〆て引かたげ 一下佐十郎右の法くらをうきとり引出候へ ゆかんとせら成 佐 江花道の辺ゆかふとらてこなく有之 くやゆかれぬ〳〵此館の四方八方はこなんを逃せぬ用 意の手配りこれせおつては寸長 よいは黒かねの網をはろふと長何時かくろふとまゝな五右衛門 これまて法笠の外かまへ迄おれ成持わたすゆへまきへ 佐 しのれてまつていろ 一心得升た 十 一しかし大事の此しろ物領を行先の用心には重成則 伊賀流のしのびの伝書これせへ見れは数万の中では 常也程長目にかゝらぬ大事の物しつかりとあつけたぞよ 一ト一巻を佐十郎小渡春佐十郎被召之 誰 一是さへあれは大丈夫しかしあとにのこつてこなせんの長三 小 身の上と取様時は 一気遣ひする殿五右衛門は術壱段ふ手七斎数万の敵 で長たつし上ト似で鉄壁城でもふみやぶるが命にかへて 長大切領其つゞら途中て凶事ばしある時はくやんで かへらぬあとのまつかだはぶ身はなさす忍術聖ど しばらくわれへあつける長つゝらを無事と思ふゆへ気 遣わずと毛はやくゆけ 佐 そんなら少しら 小 一はやくふけん 佐 一がつてんだ 〽ゑぶかごとくに出て行 一分佐十郎其まり向ふえはしかは入る 一サア是からは一本立 〽見やるかしこの縁たゞき伺ひ〳〵三上の百助 広五郎 下広五郎百介にて上手ゟしのび瀬から出て来る 一升かしちこゝにいやしたか 一 一これわりや百助まだふけらねへか 広 一まつきの時ふけふと是思つたお宝の山へ入繁ら尤ならむなしそ かへる長きまりかこまは小遣ひ仕事をしやけたが是名見せんと 十一 〽さして出す黄金じろりと見やり 一そりやアなんだ 広 に 庵 一こりやこふじや青公家参らへけん上の黄金しかれ十枚行成事 のだちんにいへ付ま出して来た何ぞ何ぞのたしに取ろふかへ 一随分われ長ぬ常め畳ねへ見ぬかして畳をかつほふあふり につき添て有ふ其略梓て行通てしやまならどふなと 一また其上に〇二巻 十一 トあたり一こなれ有之小団浪へさゝやく小国流只入有之 一山かくりや庭をへたてし仙境宮其庭前の井戸の内に遣 廣 やかたへのうら手へぬ事道とな 一御成に長三好長慶一味のやつらお手立をは直さま聞とる 小 老やのはたらき 一あつぱれ百助其方壱足からめ。しのんで来しゑんの下から先 ふけろ 広 一かつてんだ ト広五郎ゑんの下へは入様 一是からは御台の所へ〇 〽はい様ぬ森道しのぶ道 〽白木のかほり長右衛門と長に白耳を呑ます凡壱を聞て 五右衛門うつとりして 卜琴の入たる相分ニ成り小団治は香のかほりに 思入れ有之爪音を聞て少しいろめく二匁二匁 は亭しほら以アノ爪童しらべの糸へ長つれよる俊う有と尤 流名香はらんじやにあらぬ綾の臺アヽ恋風か〳〵にしむじ 〽うくて安生よ人屋ツていたづらに梅出穀を手折らん ものとちる花の崩れてにほふ梅の香 下琴の入たる獨咲ニ成り此内小要治あたり見 思う〳〵上手へしのひ土入る 〽ほやふけ渡浪奥御殿すけを見合黒せふそく目 斗り出したるしのびと忍び 一ト此文句の内上手より辰之助黒の忍ひ頭巾一本 まし暑付四天にて伺ひ出後橋かゝりより芝かく 辰之介 一月 芝かく 一蔵 花 内之形りにて出て舞台にて行合 〽たかひに出合ふ合詞 ト両人思入れ有之 辰 一左いふあなたは皐月さま 芝 一本浅香をまおやくめ御苦労にぞんじ升る 辰 一御臺せまのおほしづゆへやかし越守様しのひ出立 芝 一四海網縁といへども誌入有て君を伺ふくせ足のあり忍び 名 よつてから事とれよとお下知をかふむか暮をあいつに斎ゆくめ 一新造長其通りやかたへ入来る諸大名御寝間近く伺てぞ 芝 たれかれの用捨なくからめとらんかねてのけいやく かならず御ゆたん遊す殿 辰 一心得升た猶長人目にかゝらぬよふ 芝 万事は後こく 辰 一ひそかに〳〵 〽立わ出れほと長ひそかにしのび入る え辰之介橋かゝり芝出くは上手へしのび去入沢 け松 しや 雷三廿九内にて 〳〵 一わか君さま可クおまち遊らませ 〽折から御殿さてかしく御座を蹴立て御大将とゞ むるおしづき綾の台 候此内三春上様ト爰に竹三郎刀へ手を成兼是を し森松仙の介三蔵の三人と書て承粂三郎竹三郎 へ出ん言の見へにてよろしく走り出る かけ出給へははつしとねめ法事 一ト三人は竹三郎を留る 竹三郎 一やり又して長し壮二り忌なき誠立だて黒黒いねてゟ 武将の任官心にかなわず長慶がすゝめによつて王位を のそむ此義輝さまによつて国家安全のいのりといゝたく ま事はきん帝調伏の大都あん夜の神拝せぬたぐる ふとゝきしごくかんげんなせば手は見せぬぞ 下粂三郎思金有之 同粂三郎 一おなせ常なひ思し立朝敵の兵を取り給わゞ数代つが 足利の出家のたんぜつ世のせてぎたとへ御手にかゝる と長おはせめ申が四海の為何とぞお心心得がへし 竹 〽玉われがしみさま〳〵に涙暫らに御くどき 一やりかくまて思ひ立た浪大臣今となつて雨るかへせん やおよばぬいさめ用ぬ〳〵 条 一イヱ〳〵たとへ出用ひ取けれ参立て御身の大事 竹 となる事をどふ可け見青く居られ失ふ 一やけき具耳長たぬの事〳〵 条 分立廻り三入をつきの事おかんと春余粂三郎なり万流 一おなさけないわかしま何とぞそこをわらてがおねぶへ 給ふに成〳〵しくそ見へにける 〽又上りすかまをつきの事はねの常帳たいふかく入り 一卜祭三郎雨縁をふり切三入引上着んと春縁を 陰きの節土ねの事竹三郎上手へは入る諸二人 おつて行 「豊聞年取以わか君さま○八日〇 下従具 〽跡に御台はせんかし長殿みたにくれておわせしが そせひ長なき御運のすへ○ 〽足利長者の歳に月二り 一長つたい船具長きん帝へ弓引給ふきやくしんはてんま の見塗成あまれや其御屋が法のりなばつまには天のにへ かみにし○ 〽三ツ花に四ツ葉の殿つくりあれ野の原となりやせん 其有金殿をこそに見て何となからへいらしふぞ○誓違〇 ト思逢候 〽そら是まてと守り刀手はかけなからくやまくしばし 所せていせめて長用ひなき君のよろしま長つたいながら お命を給せるは国土の為とはいひなから刃に出け て害せんと思ふ心は此世から 鬼かじやしんかゑろしき此身のつみのかなしやとたへ 入りきへ入り身を長だへ取みたは志賀の花ふがき さゝなみよさるごとくなり 一トよろし具麁上郎右の文句の内思入有てハツヽ 之位落共此時奥にて 伊 一やア〳〵諸侯のかた〳〵神拝のこくげん 〽御燈越しめ共近習の声〳〵御台盤はちつと取具 目をはらひ ト条三郎思途有之 茶 一長慶一味のね以入と長爰ぞけけぎよい糸口 寺を取直して身拵へ 卜急度思逢是にて正覚んの遠名につきんあ成 りきへるを見てこなし有て 〽数の菊雄ふきけし〳〵 分二重一上流あ成りを一く遣し只入斎内上下ゟ 一中通り立庇の大名素袍の下方股立にてぬき刀 嶋八助蔵千代飛介広介伺ひ出様 侍は長いさや白須賀左京や左原やみ畳あやなし梅のり間に ばつたり行逢ふ龍の香は二は白酒すとせぐりより し此内右のり四人たん〳〵あほひはちくりより又ぬ 一刀よりの仕くみよろしく文句に合世粂三郎 立からす是をあしらいよろしくし具立思様 ほくれ素穂の袖からみほど帯は付入りひはらせめ 一卜此内両人くみ付を見得とく立廻り此内双方へ当而 事又両入出候様 どつこいとまれは雪折の竹としろへて岩石落し 分よろしく立る此内並んの黒のしのびよき くめ 一月 四人 鼠 一蔵 程に伺ひより此中一はいま ト是一助蔵切こむ 〽彦のをしるべに白す賀をひらうみ取第二す御台水 しやれん 江助蔵を取革の糸縁斎内黒のしのびあて られし両人其外と長一〳〵質出来後此仕くみ よろしむく 〽息つきあへず綾の台 え金三郎忠倉此うち忍ひは取わかけし四人 くめ を弐人ツゝ引立 あへ 一此上はわか君せま生産の世御城多がすは今の間 〽さしぬき足御座の間へしのぶねけせ女のみせり 一三宇斎長のども長 くめ 一思ふにたかせぬね以人ども猶長きひしくごふしてなし 一味の連判取り得る為 〽又長こなたの一間に長の音 彦三郎 一ヱイ ト上手のせらじ家体にて ト太刀寄生様是を干ン〳〵と舞を成り彦三郎 未午の切首をたつさへ出来此時奥殿遠見へ あかり候長屋 一伺ひ出来る三よして長慶 下市蔵下手ゟ出て 平 一やく当吉何料有之廿歳を長長を手に成違子細 彦 を聞ん 一やりませ〳〵しかられとかめたりわか君を害せんとしのび 入多源四郎国長武将をしゆごする此当吉討上つたる しらはいて手としれして親子か悪事なれどに 一味の大小名のこらずからめ置たれは或ほんの張平 市 三好長慶盗みとつたつたつ印渡らしておいて切腹なせ 一やりさま〳〵のたて言悴はかぐべつ無二のそれ出し 御正印をぬすみとは何をせふこに 彦 一せふこといふは一味のやからへなんじか渡した此墨付 ト墨付を出して三世流 市 一太口おしやなく義輝を取き長のにし四海地にきらん 彦 常いりやく御長かくわれ様とからは天輪堂むやくず 手に入りしし御正印大海冬寄出たと取呼共渡せぬ〳〵 一やり此期におとかんてみれん能ふぼゆれ是の長の主長の 物取いわせぞうつてとれ 上り手 一八けら〇 トとり手大せい出来り うごくな 下取りまく 市 一何をこしやくな ト早舞ひ被成りみや〳〵立廻りよろく まん中に市蔵急度見得彦三郎法めより とり手の人数之な〳〵是をとりまきやかり 早舞ひどん〳〵にて 此どふくぶん廻す 本舞台三間の間高足白木つくり銀売好金ふらのせいしきあつらへの ひ遣しに付家根ひてたふき此両軒にあつらんの出来燈籠 の白木作りの高らん左右渡殿の長やうよろしく下の方 てらん付の橋かかり無うしろみ春の中窓上の方此通りの 前つら家体正面銀ふすまあつらへの極ぜいしき西尾燈口 にしきのどんてうをおろしし此前へみすおろしありらん間の正面 て仙境宮と言額をか節目覆より一面桜のつり枝上の方に けつこふなる石水井戸あつらんの通り見事にかせり付き 道具納様 ト琴入の独吟成り あせぬはづなら夜毎の夢に本に本まなか足しおはせ かけのはなれかたなきかこち草 ト正めんのみすまき上塚と爰に菊沼布御台のこし らいすくしとねをしきけつこふなる琴 ゐ様うしろの尾燈候より小円浪公家のせふぞ にて出りし菊治郎の姿に君と違に成し有之 小 一花ならてかほ流下木を君とわが 菜 一ト是にて栄治郎ふりかへり見て 一やけ中納言さまいつの間に 一 一まろが吟せし下の句は 茶 一こか様かむねの程長しらせん 一貫の下水句に下紐長一度冬よひて長らいた首首 茶 ゐが見様自長いとてはこそ うヱ〳〵うわけないろは殿御のつね はやうる気とはされふかい君の詠哥と名香の 茶 おほりに置かれツイ二人 一上野にほひの梅の梅の花東風ふりおりに思ひます 十 一花長のいわぬ其なぞ長 菊 一上げて船出れの身ではなし 十一 一ぬてある花にまよふがぼん給ふ 兼 一むねの思ひいはぬお花香 十 一高毛可勘屋殿 茶 一御ぼみの三づから 一ト両人与有之 小 一其いろ心を巻一疋おらせてくりやれ綾の台 〽おらせてたへと余念なき顔を芙蓉毛打守り 〽思ひににおすむ月かげ長しつなきおほつ夜に 茶 一君成折と承つてあらば〇 え兼御第一寸琴にいせんの文句を合せてこなし有之 〽春やむかしの上いこし又の 一分よろしく夜今に合せ思金有之 女たらしのうつり気より産じつならはみづから長採 をすてゝしつほりは 一 たいて寝縁気かなびく気か 円円 一廿日寐まい毛のじや取いけれどわくやお上家差は成い 十 公家はいやかいやならば此せふぞく長上つての事 茶 一あつ成ぬ也以其せしぬき 小 一サアおぬかせ取され〳〵 トこ嬉し有之栄治郎へよりそふ 茶 一寝やのうわめ長いらぬ長〆かいなけ 一 一サアとふなりと〳〵 一ト小円治そゞろに成り栄治郎の傍へける事 〽春母むかものといこし人の いかつゝ法ほぎをたづさへて出て所を五右衛門 はびつくりおとろきはつたとねめつけ 一丁 一やかりふじんな女め其剣を飲んとする 茶 一昼みかゝつた女蔵のつほき 一こしやく殿やつめ 茶 一何を ふりきり行を引とむれたかいくがつてのべ紙を目先 へ去ちりと投付れば花にあらしと花これたび むすき間に持行芙蓉やらどとおひゆく折さそ あれ此下藤吉土長来り剣をとつて女をかこひ しつかとおしとめ と茶治布剣を長つてにけ出るを小島浪哥 つくり釼をおせへるを菊沼布ふりきり指紙を 右書付録紙は図へ奉んらせす様小団居共 らいのけておひかける向ふよりばら〳〵に成り 一彦三郎上下大小にて出来り龍道にて茶御車 をふこひ小島沼を通たてゝの儀 小 一やか猿冠者何ゆへ身長をさまたぐる 彦 一さまたくるとす事おめしやそれがしが遣し図によつて 一大集ひ上らせし女龍の法深き 茶 一しゆびよく釼をわたせしから春やく冬冬春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春秋春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春春曇春春春春春 彦 一貴あつはれ手から爰かませづとちつとちつ実はやく 米 一マイ いちあり出して走り行 ト向ふえ奉入様 十一 一心得がたきは腹の台 と行ふとする 彦 一かね〳〵綾の台といゝしはいつわり誠壱香ゐ芙蓉 小 は知らずいろかにまよふ其身のあつぼふ 一やかくりや計略にてあつたま出此上春やぶれかれ不及 ら一人くわんねんなせ 彦 一いかに五右衛門斗略のわなにかゝり大望むなしく成様から はなんじが悪事のあちわれ時天命の成れぬ賊 徒のせきあくむ此上はかくご ト刀を遣し付小団治をおらし長とす小団治急度 と承つて とふぞく明けり事お出しや義輝はじめ諸大名領 地をむせぼ浪不敵のなんじらいわゞやつはり国野 領らすや此五右衛門は一本立月本国是わか物とじゆふしぜい に徳行なし耳目おおとろかすそれぶしをからめそんと うならぶけ仕りやく及ばぬ事だ十二ちよ才な 竹三郎 卜此時うしろの三歩の内にて竹舞 一やア〳〵五右衛門やかた水あまじ義輝じ申聞せん子細あり 十一 しばしいし 十八 一何出なんとい トくわげんニ成り三寸まき岸と爰に竹三郎長刀 を成ひこみ下手に佐十郎切首を持左右等千番 弐人黒くき形りにて付遣ひぬ様小字銀壱銀十郎 越所へて 佐 やかそちや足から金蔵此陣は 一やう金屋上畳おろか領平誠連れぶしは仙石権平角玄 と思ふ是の君のけんめいこふむつてそちにしたがひ賊 徒にまじはり手といふ是秘書の一巻大豆ひとりまつた 養父治左衛門長首にいたしてまつ此通り 小 江首を見せ様小国浪弐つくり思ひ入れは 一やゝ誠に養父の其首好かへす〳〵長きつくち田しごく とはしらずして腹土意と思ひし成かへつてうぬらぬ 斗略合様出又の御をいご見添上はかたつはしから 死人の山今にぞ思ひすらしてくれん 卜前の首を取て天意以の二似也 等年しゆせふなり其一言飲んしとふべくはいたれども 一養文に孝をたつの誠かんずるにあまりあり我天眼通 は得されど長とりことなした津浪左衛門越少へあたゆる心得仕 情にいふでか敵有様い早速なん長し候又むほんのねぎ あらば治左衛門がかんげんにて善道一葉むる事長あらん かと言考をたつらてなんぞへ手渡くかへる途中に背おけ 世しつゝらのうちより血岸のしたがりこはいぶからし とふたを明れはかけごのじまつせつけて早しへたつせしゆへ よふ春はい成にとたつぬればそちか悪事をの始讐を 雲上り生きて取書きを見んゟは死しての後太平 心に去つる事もあらんかと子を思ふ程親玉くふによせ 流ものかたりふまんとせつし権平へ申付直に其場で 彦 佐 介鑑させし壱郎かはからい 一父成をいごの其上に女童の剣掛りにはしのびの一巻 取得後上は長はや少ならぬ簾中の鳥 竹 のかれぬ所じやじんぜふに 竹八 かく二極めて 衆〳〵 一貫五拾 小 一小壱口をしやさんねんや思ひ立た様大豆長時いたら ねはくやむにせん水しなら魚手からにからめて返 彦 長のどもそれ 下座より 片手 一八部 トばら〳〵と成て小円浪を取りまて 高二里形 分大小入りの相方成り六入小安治へ突成候様立右衛門 て上り手壱人小団沼藤へ突付浪鉄の汐首を たる金是にて鑓をお上其とろふとするをゑり 五人 首取之引立後 一かり ト突かけ浪壱人の袴をとつて人いふてあつて 五人をあしら以下へつきはなして右の切首を くせ一之井戸へ飛込三段〳〵泊り 佐 一やか五右衛門は 落し 一軒の内へ トミ衛〳〵井つかへ行を 彦 一工うやまて毛のと長だとへ此場童子常らせてて是うら 手配様水門口よりぬ京出ん手せいを長つてかこまれよ 三階〳〵 一心得升た 升おこなふ術はむなしく成り何程の事やあらん 諸 一雌雄の弐ふり此上は御家のあれたい 彦 一君には下まづ別館へ 竹 一 一〇 かた〳〵来れ 彦作 一八てゝ 彦 長のどのいの竹 三な〳〵 一心得升 分大に入りつゝつたり上り手崎〳〵向へはいる竹 三郎彦三郎佐十郎向ふ見込み双方よろ門 此どふぼら廻る 本舞台正面に好この通りの水門上手下手弐台に人王し石垣の土堤 一斎上あつらへの老具矢来下手へ小赤き藪多り美上け方石垣に つゞき枯芦のしぎみ下手よき所に松の気内じてつか枝 上手杉村都て足利家別殿うら手の長やう右の酒寄 にてどふぐ納る ト何長の打上げる集けて 我直 一やか〳〵ものと長景れ〳〵 軍兵 一八日 下千代遣好なりしらしきこしらへ軍言有之手 代 六人引運出来り花道にて留り 一こりやしのと長申付しことくかならすぬか様水心得たか ト閑兵の内ゟ両人出て △ 一是畳したりお旦那せま仙境谷の井戸の中へどひ こんじ石川五右衛門 ▽ 一井戸の中音せかせづにこゝらあたりをせかせとは一円かて んが参り升ぬ 千代 成せまをいふ足もつともつと思○こりやアノ井の内は かねてゟ随身なした様長慶上のませ成の時のぬ け道とこしらいてお成れしをどふかき出したお飛込む 一五右衛門三好どのにはん月ふあらわれうちとられし上へ からは是より此下一度をすり五右衛門を召とらへ手 からをした上野屋の身ざれとかく風なみのよきへ法里へ か当世だは夫々飢けれ是ならねへそ○かならず ぬか様なし 六人 一心得升た 千代 参送〳〵 一参送ル 申上手へは御後山右衛門に成り一めんの国幕をふり落 共大さつまの上なり下くさり有て山幕を切て 落立あつらへせり常の便長の成り源之助上下 いせふ奈にて仕丁の春かたのとふぜりをねち書 あつらんの一巻を長つて是明りニ是を返み斎中に 源之介 せり上り尉から立廻つてほんと助げの事 一あん夜をてらする去月夜道ををへき儀あやしのくせもの 一細川修理の竹勝重か今手始めには成らず長遣り新参 古郷なる花のあづまへ記の国とけふつき北帝の花舞 一台来成候様書以御手に入下品何角よふはたしら拵へ 長是とやいてんかん菊の根わけ水したる方くるみれ ん取からせお目見へたいづれ長屋を土成りこぶ七とせ ふりでよふ〳〵とねかひ長かのとに亥の上と初春早〳〵 寿具折から出つくわしたね出このくせ呉行所持領共品 ○ をきか〳〵身と毛一渡してしまへ 源 こしやくな事を 分かゝるを立へつてぬき折に切り下森沢右衛門〳〵 にて目覆上り七星あらわれ様源之介急度見込 一今あやしやいぶめしやなる〇 ト小太皷のかく成り 血しほととと是ににてふよふよふ衆星殊にたんたりな 角星光りをおゝひしはまさに凶事のしらせ取後 か今四海一とふに足利の長とおさままれともぎやく賊 有て諸国の野武士月ふき殿共と覚へたりきゐなる 此場の有を母じやなく トとろ〳〵打岸夜かくら成り是にて源之介 一寸伺ふ此時正めんの極の口より小団治いせんの 切り首をせふげくにくるみ是をかゝへて伺ひ出る たんなり長やり小国浪恐入有之五右衛門好みの こしらい治左衛門の切首を口にくわへぬつと出て 島浪 あたりへこなし時水鐘月出後小雪浪廻入れ有之 一まんまと計縁と思ひの外女かいろかにふふ金を取りふて てくるへく養父が御さいこ不孝としつてもやめられぬ とふぞくかたり長世のすぎこひ此身のまん事親父 せま御ゆゑをれて下せり下世〇成佛とりだつ南 無阿弥佛〳〵 ト月出車をすやと見て首を取出免うを以 のこなし気をかへて くやけでかくらぬじごふじどくよふ〳〵のがれはのがれて 是忍術むなしく作るからは望みをかへて小盗人 大変り其後より小取り上やうしかして此形りて壱人目 ありかゆ浪しゆたんはは亭どふ出しく 一トしあんしておろ〳〵行出妻浪とり手弐人 伺ひ出て 軍兵 一とつた 千代春 トふ候様を小宮様やふ〳〵と行出申様又双方ゟ くみ付具開身をかわせ双方へ等こ〳〵上船寄の事 一くせ毛の 下かゝるを是長一寸立廻廻り差計に月んとかへす 爰へ壱入かゝるを首すじ取りぐつと〆上及是 にてくるへめ血去き立身におつよく流しむ是に のこりし軍兵おそれてアツト下之速に遣て 真様小安治二造を領事の裏塚爰へ中通り 一立衆の軍兵千代直両方ゟくみ付小国様方へ 身をふほふ両人たぢ〳〵として千代春は 下手の藪畳軍兵は上手のしぶ三へはいる 一中より両人を等こと殿書出其上手ゟ二役の彦三 一郎東事にて好みのこしらへ下手ゟ粂三郎 お渡にて千代直に引立れ出て三方一度に 急度見得月は雲に隠れ様是をたんまりの 鳴暑のに成り小団浪下手へかゝる爰へ引立られは なから粂三郎来塚上手ゟ彦三郎小円治 をこぢくかへしのやうにとめる是をふり切行所へ 案上中千代直をふりきり出ほこゝへ彦三郎 くみ付粂三郎ゆへかでてゆかぬ只金有之 かきのけ小団治彦三郎一寸立廻り小団様のふと ころより黄金包落後藤へ千代盛土入り ひろひ取うびつくりして持てにげんとする 立廻りの内粂太郎につき当り取おとす粂三郎 爪付右の包み金を拾ふ重成ゆへ取り出上す 爰へ彦太郎手代成成事取上流事爰へ中通 らの軍兵かゝるを小団治千代杢の刀にて切る 軍兵かへる是におどろき粂三郎とひの具能 き程てなり物かわりおししつき辺り有之 下か芝金は小島浪の手へはいる事彦三郎 一桑三郎の中一千代春は入津能礼に月出る 一是等之可答儀三人や御卜思入ハ小円治徳かく と花道一行月へ雲かゝる小宮治兵蔵道へ 一彦三郎粂三郎立廻りの中へ千代春くみ付具 粂三郎ゆきわけ下の方へ差舞上方に千代 歪引付ケ此時蔵通より小団治ヱイトつぶ てを打産三郎千代春のかしたにて受る 千代春アツトく流しむ彦三郎千代生をホシト □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 木のかしら三方一度に患ぶたあけ ひやうし華 花通の小宮居まて引付縁といせふ一度等引ぬ具 三度合羽旅形りに成り去ろしくら二船也是を 駅路馬士々たに成り向ふ人はいる 跡三やぎに 五月村 当風亥の 一福春狂言 同 木曽社恵孫助 一第壱番目五幕目 当馬浪宅の場 六幕目 五左衛門徳家の場 四ツ辻の場 □□□□□□□ 当作実の 初春狂言 菊次郎 花助 木画屋松恵隠路 第壱番目五幕目 当馬浪宅の場 彦三郎 廣五郎 おもしません 銀十分 若川之由 小団次 本舞台三間庭足の弐里上手壱両のせふじ家件ことばりせら 奉れの違き口下の方あつらへの白はり切破りの仕かけ此まへ に用水桶いつ長の処石の手水鉢門口年舞台乗居計 おるわつ世話女房のこしらい家主千代直印付役提灯を持立かり りいる緋銅師相蔵碁うちイ蔵書画の雷助思ひ〳〵の 形りにて木剣殿とせしている蔵助五郎市にて前髪 若殿かしにてみな〳〵家主千代王を上めしい流てんつゝ 角兵衛獅子ばら〳〵にて幕明く 三人 一出家主可ア〳〵またしやれ 千代 一今やこふなつてたまつ長引長店せて在のいふ事は きかぬのじや 相兵衛 一夫は尤だがあ様也長他行の事といひ 千万 一雨兵をあつか様内義のいわつしや流事長下通りたき出 法しや様かよい 喜助 一飢ん月やくめで去りふじてはくらぬ出 千代 一りふしんとはこなせん達の事じや 三人 一何かりふじんじや 千代 一ハ太刀アき成つしやれ鹿ませ春一巻下通りいふき成 三人 一聞ておかふお 下三助〳〵下位ふ 栄治郎 一となし長おしつかに取されて下生れ升せ 一トまり唄の合出て成り 千代 一かやしつかにせい朋大内分之事の済事こと号此大地て人共 しつし家は平治兵衛じやそゝりか有て貴女令めに甚か 出すしかしなからいふ事はいせね八理か分らぬ故せ はいはつしやれ第一度能御亭主は何成目当がしらなひが ぬらり〳〵とあそぶばかり所を付落て夜而夜半長 こなさん奉成長ぞなし是公具領事壱仕出かたまいうせんへ 相 貴いと思ふからたの足しつぐてよふ春をきけはしら ばくれた内義の朝夕こなたしゆに是覚一かあろふ 一是サお家そ覚へかあるの領いのと 雷 一こなしは気で長土かやりしないへ 一田夫野人とは人出ぢかふほふきの付合なら日夜は 千代 上長に水魚のまじはり何かうろんて法外な義をいそつしやも 一にやはやあれた長のし亭主の地行はしつてぬとある 一女房ひとり御渡処へ何ゟお上しつくつてへん〳〵と取成 居をさつしや様 三人 一サウそれは 一ト三人都合点入れ候 千代 一サくつと長いつて見せつせ頃何といゝて事あるあ様まいが 蔵助 一毛玉〳〵其中公布は私し成申升ふ 千代 一ませたり船でつちどの草どしをとつた人でさへ団子の 花 うすがつまつしよふにきち〳〵して返答が領いそよ 一昔未じやによつて私う成申升ふ 米 一夫じの留守に成立これといてつしや様に御家老とはいてせせぬ それと長多く出噺せふこごで長 代 一其せふこの爰にある 米 一せふことあれはたつし今見升ふといす 一いかさませふ心成あれば何ゟの衛つみくやつがれは碁打で 松 あほが外の初段と初段たれがちかふ遣ふ聞く異是は 一鰹長あとへ音引ぬ色い黒いと分て足らいたへしてう馬鹿に 実に尤手懸取懸れ長諸候方へ召されたる趣諧師下 心縁そ手にはの合ぬ事は聞すてにはなるまい現足 未来とすみやかにわけをつしやれ二段切立ならぬアタ めんどふなやかな事を 名 衆こりやおつしや浪処じや拙僧長書通〳〵心得そんなら書 画とたまつておらぬぞせいせんから矢礼黒絵と思ふか 口にまかせていゝから弐十間に合て参無事了笑ならぬ 千代 春三朱のよいよふにとふはつしやま〳〵 どふするこふ春津是見ならしれよふべ〳〵 トふと右衛門ゟ五右衛門の腰を出しを出して 女郎是じや天道さ母といふものはおそろし以長の斎捨姿 壱枚で取らくのそこましたつぬほのじや〇一ツ人相書い ろ国具して弁道通り浪人体にて武術両人々未聞 めん躰にふとにして脇中するどく手下あまた引 一里人家へおし入洛中漆竹をせせ出春漆盗の少しらめて ていかつこふによりの春の有之候はゝ逸々よつてちらして いたせば月ふひの金は望み治第あておこなふもの也何 三人 菊 は此絵すかたに覚へゟあろふ 一入りや其とふぐ小岩木氏ぶ 一その絵婆ゆへおはしおはしふひくくり升るかたりや又 千代 取せて厶り升流 一なせといふ冬夜後雨降入りこむ友達元書画の基打 の誹諧のとかたちをかいて洛中を表かいし衆書 凡直長相ずりと黒い眼で尽し取塚家主とは いふものゝモシ目ちびならたかひに目出たいしらねば しらぬで夫まで取がいしたら風をくらつて逃る 米 てあろふみなの衆さらば と思金有之門口へ出よふとする 一うやお家くさま一寸おまち飯され升せ夫ト斗りや三な さんへ悪名付流今のお詞いひしら事にはなり升まい 浪人して武士の妻の妻の トきつとな深門え口をひつしやり 五郎市懐剣長つておじや 花 一それじやといふて 米 一はそもつておじやといふに 一下蔵助なんとへは御像栄治郎支度をする 千代直気味のわるき只倉三人はがし〳〵ふるふ 此時花助奥ゟ懐剣を長つて来る栄治郎は 米 懐剣を取て紐をとかふとする 一帯お家そそふおつしやれは身の裏門はく立ねば ならぬ此場のしきこなたを手にかたゆへいひわ兼 一ごんおつしやるなら壱手は召せ升ぬぞ 下居めよる千代松かた〳〵ふまひ出して 千代 一まはやまるまい〳〵たん気はそん気いかわけすませかず と可ア〳〵またつしやれ候 菊 一サア其八分わけ候は 千代 女心につきつけるたなじやがこりや是日こつのねんごつ 一づかて実はさまへあたつて見たのじや是かそ本前に勝立まい 菊 一千二〳〵了簡いたし 三 一可ア〳〵御内義のかつしやれ 一此時緩すかたをよき所へお上共三軒〳〵長を 米 しらす菊治郎左衛門と成て 一女とあなとり早上外の一云聞有て小無なり吉好 ト皆〳〵をおしの節かきの幕千代直へ法冬懸流 千代直にけおそふと其浪財衆助へたて此遣わ きに火鉢の薬くわんを引くりかへし灰ヲくらたつ て皆〳〵ゆけどしく思全家主は薬くわんを 足に引かけて門足に帯出す三人長足をつまだ てしたらなきこなし有之 三畝 一アツヽ〳〵 に代 一一ツ大変だ 一ト門ト口へ出余三段〳〵長座候ひて出がが 三つ〳〵 一大家せんかあやまりじや 千代 一まつつかつてんじや し 一湯ふくれやけとて井イタ之 千代 一まつつがつてんじや ト早渡りの唱長の二成り家主やくてんをは以て先 米 に立跡より三人ちんはしげ〳〵向ふ人はいる 一本に可申上り処長なひアノ家主浪人是の上こしおふて 一覚へ巻取以せんきだて旦那留守承りや二夷是非 かや済とせふ出すまぬはわしかむ手の内土とせいぜん にと成れし夫ト身長ちのわまさに飢せせけ能ひ親子三人 いる事成わしへ立ぬし成暇の状遣なしくはけりまし可申 言んせなけれども長これがあづかり手一ツですくきせん だくぬひ針て其日くらしの其内に可成身をつれて此家へ やとひアノ子を言ふけて下女ぶんとてつちかけりの身の上 なり女世間の子葉内様に身毎かに彫らぬ是義理ある中 花 菊 かならず気づまい母親とくやんてばしたしやるな り工〳〵参つたいなひ何のおまへを恨み弔ふ今に長本の とゝせんがくつたらわしやつれ立て行のかへ 一相達着し成候はしれねど長爰にいる内旦那賀母を奪 花 にや旦なせまのおかへりまておきらしていて下せり香也 一旦那さま長お留そといか夜中に行か春とまつて下遣り 升せ 茶 一成程三ツ子に習ふて浅瀬とやら其間にぬし成が長ど られふ何かのよふ春はゆつくりとどご長かし雲庚が らけつくそふしして多長 花 アイ〳〵 えほふきを取てゆふでする 菜 一どりやけんのそひ乳取とせふ程に応へ枕を足つておじや 花 一アイ〳〵おふとんに屏風なら壱つて参り升ふ 茶 一太義微から爰へ船をしてた長 ト合方被成り栄治郎は上手遣ふじ家体へはい入 て花助は弐枚屏風にふとん枕を出してよき 所へ敷兼治卒子役を抱て来り 花 一旦那せまのおかへりまて表のしまりしいたし升ふ 菜 ト門えを〆て錠をおろし 一貴よふ乗が付た冬一夜通り今夜寝たらたけひ是 あるまま何時おかへりあらふ長しれぬ夫未でしてこしは 爰にうたか寝そなしは奥におねましてたは粉盆に 花 火長いけ旅に物置てひへぬよふにしや 一そんなら奥へ行升ぞへ 一分奥へはい様茶治布思入れ有之 菜 一かならず夜ぜとふおきたまや○本に一部多部といひ今夜 といひひよんな事にて夜のふけし事をいのふぬしのせずに まてこふしとも長いられまいど笠添乳してやか升ふか 〽乳季のねんねのときの上ころ〳〵長ふる夜を越の 一くたびれに思わず じ九ツの鐘蘭沼市は屏風の内へ声入り子役を添乳 不成冬寝入ける時は実長寿子にうつ余牛より 黒き夜盗の一げが具石川五右衛門三上の百助足から金兵衛 一片田の小さめ小鮒の源五郎引手して此家を 目出事あゆみくる とやはり時の鐘にて向ふゟめい〳〵とふぞく 好みのこしらいのこ切金てこかけやがんどう手談思ひ 〳〵の得物をたつさへ出来り跡より小国浪 一五右衛門好みの形り重ねわらし竹ひよふたんを後へ はして出て来り中通のとふぞく門口の様子 こふしをこぢあけよふと春風 〽門の戸をしや黒とかためし蝶まへ五右衛門せへして をなせぞ〳〵泣上きを破るは麦の上上戸尻の出べ をきりやぶり 長右衛門は刃くつとつきこみ引止せば練摩を得 たる手の内のきし付彦長あらばサ三尺四方 に切りやぶり内をうかゞふ竹屋よふたんがらつか すれは寐入りばな 被下手を切り破り広五郎こしゟひよふたん をふり内を伺ひ 一とつくと見すまし小声に取り 十 一時二金う法共船いそ書〳〵 三やう 一ナイ 蕗 童 一心に人きは居出事とちかひ君こみの瀬以内のよな だい殊に女成枕元あり刀を置たるは浪入馬のと名やけ ゆたんしくせんとられ領手に合ふ長のを持出てあな がち重きを徳はすなかろきといへと錠まへのおり たる春の冬こふみあり 船 一それ〳〵畳のへりをふら上しきにつまへき音せす故 さきの足取りがつててか 落し 一まサかつてんだ 広 一それ手あらくすれは事のやぶれは 〽おしくにしたおひとゝうのめん〳〵着ふへの半櫃挟 ばこ金引出しよとひそめなて拵出れは ト奥ゟ如い〳〵ふつしきつゝみはさみ箱半ひつ 紙になひ小団浪の前へならべ三な〳〵さゝやき思へ 入れ小団浪是を差廻し 同 一今宵の仕事長モのこれまで しせ 一いつものとや一 │ 一取せんはのこりのぞう長門 〽てんてにそめもつはこび出しいつく候長殿具て成り トミ故〳〵向ふへ者い儀小団治はゆふ〳〵奥へは入様 〽正直は子供にたとへ目にたとへ寝足はいつと時し らず目を首ふしたるおせな子は添乳の脈を はひ出てきけんあそびの折からに五右衛門つゞら せなかにおひ出るすかたが気に入りしか手まねき 足すりに士〳〵と笑ふゑかほのあいらし壱人 をはざ候様邪見に長 一卜小団治冬奥ゟつがちを長おひ出縁屏風の内 より子役はひ出しし乞ねれ飢具あそびゐ流 小団治是小心付思ひ出方共見上達 一今しほらひやいたいたいけや○ 思わず長立之通り 一七とせいせん都ついほふにあひしせつ笠屋つせし女 一房にあつけ置たるおさ帷子のお春をしに奉春にたり 字役の手をとつてたせむれ様 〽子を持し身はそのその子のあいに至かれてあい しかゝ 何がお気に参つててうち〳〵しやる○ 〽そよふしやるわらい仏にわらひましよと早連を わすれて其数也飢具せおなし候つがらふり廻し つからおふしがお成しいかこけいおぢうれしい成 菊 〽おと様畳の足吉で添乳の母は老ておき 一やわりや何れのじや塗みに此家へ来やつた出 〽わか子を下間へ押やつてけり刀をかひ二免有て不 顔の五右衛門胴をすへ ト兼治郎は子やくをせふじやたいへおらゆり 懐剣をとつてきつと見こみ小宮治こなしあつて 小 一おりやど成らもこぬ外から来た盗人じや声を立流 兼 とひねりころすぞ 一はころさるかとてあまじ水留守白紙壱枚上分れ 了春いかり事立ぬせおふしつゞち置てゆけゆかぬは こふじや 〽ならぬはこふじやとつつ懸ほきゝうてく長取て引 のから 小 一長おかせぬ盗人には入り子をあいしてゐほ上せふぼ ねこなたの手に畳合ひにくひ刃物ばせまいおかせ 小 せいのふ 〽刃物無きとり顔見合せ やわりや女房のおくつじやないか 〽頭巾を立れはいぜんの夫ト 茶 一おほ衛は五右衛門どの出等ん 一〽はつと斗りにむねせまりや春そらにこれずなん五右衛門 めんほく船をみと〳〵そろ〳〵片脇へせおひしつゞら おろすうち主の浪人夜咄しより惣余表の間のかへ 切つたはいかにはせしのぞき ト向ふゟ彦三郎羽織大小小田末提灯を提出て 来り舞台のかへを名てひつくり提灯吹消し やふれゟ真様 〽よふ去あり当水内の体そつと立入て逢かけにしの んてよふす伺ひい様五右衛門詞毛せし足に 久しうありぬ予まめ御誓ふして、こゝににたどふしてぞ あじをあふであふしは十ケ 〽とりれて女房せんかたなく 菜 一あじ領処てあしな出合顔見てわまし長ひくりし升た それおまへ長覚へがくんせふ都御法以ほふの長つ私にはい とまの状五郎市委預儀とくれ〳〵の出詞大事と思ひ四五 年長しんぼふはしたれ共何す後すべ長女の手案せん 方つきて此家へ奉公五郎市是でつちぶれわし是アノ 子を産んだから一部下女ぶんかでらの春はそふと 宵に爰の家そが大盗人のせんぎじやと配肩を長つて せんぎ客中人相成つこふ浪人なりとこちの人をうたぶ て訴人さまどきごふてき毛身のけつ巻にいひ立られ 其まかへつた其あとへ私の内ともしらずそ夜ふ事 に爰へくんした毛やつはりいせんの気長取次らず ひよきなせふばい船せんすかとかれてゟけふまて其他人 となれは表ぶせ詞かわ共長いな長のなれといわねば ならぬおまへの身持世におそろし以夜かせき長やめてか たけ小殿浪事出此年月まて佐長りし悪事やつはり心 が直らぬかいわふよふないおまいてな申 免んぼくない其詞せふね出わ儀共に又しく是とやを かい見れが顔を見がてらはとる事冬のほつても都 の内は足ふみをされすよふ〳〵大津に足をとめしら ぬ呉服せふばいゟしつた粉ぬ哉とあきなひと可申手形れ 多事をしているじや是といふの長子のないゆへ浮世壱升と のくらしそなたにあふたら足めを取り戻し外の商 ひしく見承気長つたいなへ事じやが此せふを以に長 茶 ほつとあいた五郎市を長として多長 一升そちらしとく升ふ去りなから今是此家の旦那との親やら みやらぎりある中其留多の西へ家じりきり盗人どの如 は入られてそれか則て親て五郎市をしたしと としかならぶいはれふ表田から昼中にむかひにごん せ申候以上 一同第二本人は昼中に京へ来余と又蒸へかましにやならぬ 一旦那どのには欠落したといふてた春こんや幸ひじ や五郎市をりて行ふ 菜 一くやそふは成り升まい 小 一取らざいつそぬ春んていのふ 兵衛 一ぬ去未其事是 小 一折長折じやげんを以実父が 茶 一サアどふ長遣ふは 十一日 一そふて長あらふお 茶 一今なり升せぬ 十 一免んどふな女め五右衛門か法れかへるにたれゟ点を 打引送て立帰流 〽奥を自筆てかける事をあねど庭ゟとんて出て 一右衛門首取て引是どし立帰せがればおくつはびつ くりひよき取出合ひと気を長成具五右衛門いらつて 一分五右衛門奥へけふ上春岸彦三郎いせひいて 立廻り 彦三郎 そちやとふぞく 小 一やけおのれは無家の主よなおれ成子をおれかへかへ様にじや 雨廿一日雨大風 法かみかゝるをしつかととめ有無をいわせず引かつぎなけ んとすれとこなしは長くせ長身をかせしてふりて きよりてやはらの早業長たがひにはつしくにあふ絵 でありつはあふ〳〵といつれをおせへいづれをせいへ とゞめんよふ是なりうろ付ばかりせく斗り後豊 たかひにたふちかみつかみあふてとつかと座らいき 長され候ぞ阿縁也春声加事 ほかを以念仏にて両人立廻りの内栄治郎豊 うろ〳〵して屏風ふとてを片付いろ〳〵気を 彦 あせ様下へ両人どつかとすせつてうてをくみこれ有て 一それ女房水壱ツ長つておじや いふにこなし 小 一是おかみせん里よ外なからわしに長壱ツ 〽これてむねは氷水水とげぬ思ひそせつ瓜替れ 申両人息盗れし思ひ金茶治布有合ふ茶せんへ湯 をもつて両人へのませよろく彦三郎二挺有て あるどは成りの声あらゝげ 彦 一おのれとふぞ今宵斗りの事と思ふかをいつころ中納言 氏定郷の冠りせふぞく奪ひ取り三づから殿上人に従女 をやつく足利の御さへ勅使となつて来しくせもの○其 折志賀のやかたには関白家の名代として多くの工郷が 入来により義輝この仰をうけ饗応のやくを勧め 多様岩木当子○其砌けの上の黄金をいつの間にかけ うばひ取りしはおのれがわざそ香がと初め父兵部どの に長やくめのおちと切腹と存候処木下ものゝ殿を希 により其座ゟ御徒以ほふまつたく大築ひとられしおち どにより知行にはなれ此家にひつそくせらし長お のれが首取り再びのきせてのねかひを立るかくごびろ 〽徳島早速は 小 一やれはやまる白吹尤肥浪其一言い成に春足利のやかしいにおゐて 黄金を大集ひ取りしは此五右衛門其ふんじつよりの浪々と ありからは其三や岩木の能んと其芝舎お長じどし申哉 御了簡は阿波雨いか 彦 一やけうつたへ春のめ其金子は足利の御用金則金則金役人 岩木玄部実印をすへかけやの町人四ツ井の極印明白外 の事で平済は其時調へ返納する今せら拵市代 とはひけふ毛のめ いわせ長立ず 一イや今更ならず其時の黄金返却申そふ 懐中ゟ取出してどつかと並ぶ余黄金包封印其畠に たし私み持らしたふしぎなり 一下小団治膳中ゟ菱金十枚封のまゝ彦三郎の前へ 出す彦三郎栄治郎長顔見合せ 彦 一くわがてんの行ぬ無封の奥うぢひし金を所持た春春 扨はおのれゑよふにひろぐ塗入水ひんぐせまりぬ青みせば 一今まて此金持多くよふはづは飢し人を飢やます天 麻鬼神重〳〵の極悪人め 〽きめ付られて目をしはたかき涙をう出候 ゑよふにするには私家第通心あま御方と見こんて恥を明 す也かならず他言は御無用危しそれがしゝは腹からの とふぞくに長あらず則其金子上包小金役岩木兵部と 一一 しませしははそれ出しがゆかりの血すらしの人と存ぜらゆへ 一四ツヽ ト両人恟り只入れ候 一其おま一毛此義はしらぬ道利姓壱人ながら只ならぬ 身の上の一ト通り〇 下合かたに成り 元江野達出しは河内国壬生村の片月より百姓次左衛門の 手薄れにかゝり土才迄よふいたりうけしが生れ付ての身 ぜふがわるととふ〳〵邪人の中間へ入り養父の手元を 欠落してどふやらこふやら盗入せふば以夫としらねば これ殿様おまつ下度夫婦のや具焚くして中に迷ふ事 アノ五郎市其内あらゆる悪行に処を去らハれ所々方々 さまよひある其其内に始て聞し此身の春せふ已れをを みたにのみたすゆへつたへ両様かたること是御らん 下され以 一ト小団治二しにさした後わきせし越取り彦三郎へを上 出し 〽帯せう一トこしたして出せば当たれとつりとうち岩やう ト右の下二之を見て 彦 一目貫壱度ゟふちかしら〇やき刃かないろあつはれわざ是の ト小円治一点入れ くゝ 〽しあんのひ弥五右衛門煩長せしよつて 一其一トこし成女身の音なづあまた手下の其内に世にある 時都にて刀の拵へせふぢいして手出来しものか慮の はなし関白家の並ふしんにて岩木が家にひそふの刀 とはなすに付よしや岩木兵部といふ人は未来せし具血 すらの親にてありけるかと思ふに付て手法を巻上 め州様内過しさつ足利の女かたにてうばひとつたる 黄金の法ゝみを見れは岩木等と父の名苗字封じ めにしつかりと魂の判形すへあれば○ きりせく事も事長手のつくいく度か手は手手かへれ ども 名判におそれ只今まてこま〳〵ていたていやいの 〽仏体うげし人間の本屋実はかわらねど とんよく邪智のうちへはり〇 〽は流れはりんじういまわのとき 夫まてまたず当子どの本知にかへる種ならば首吉 り給へおしからず此度分にうたつしやれは 〽侍ませりのこんせふにとふそくさまはおしかかし 始終を聞て当馬之丞 彦 一正か三達にて思ひ合共流事と長つね〳〵養父の 一おはなしに刻蒔を合古かたみの下こし也○ふりや血を 御子息は 米 一さきの夫との五右衛門どの成 十一 姫路を聞てお右衛門具弐人り 一いよ〳〵あるびは兵部どのゝ 彦 一いかにもこれらは江州ゟ出来の蒸養子の身の上そ人宜候由 元房公の息女義輝公へゑんへんとゝのひこし入有之其 菊 小 時ゟ姫君に出しづなて養父長右衛門とち足利家へ奉公 一おまへの産の母をて次左衛門さまに長今長つてつゝ成なら心理共に 母毛横死一と小養子治左衛門どの長足利の如かたへけり二と なりこれらが身のいんくわせまつて自をつせられし長 日さろのを以ぐわめぐりし天命 彦 一一部始終の物おたりいよ〳〵崩たは兵部との血すし の惣領私儀時は諸ゟ養子の斎尊 米 一身太郎出間達して親御は一ツ 彦 一さする時には行合兄弟 十 一せかれしおまつ長今こゝで 菊 あふ長ふしぎな 三人 一具はしたり 一是重と計手を打てあけれ去てしが当馬之丞 何思ひけん春つ金と立刀すらり立ぬきはなし手水 小 鉢に打付帯〳〵打おつてからりとすて 一これは 分上手石の手水酔へ彦三郎立よつて刀をぬいて 多くき折流茶沼市小国浪此体を名て只金 彦三郎こなし有之 彦 一誠に能に三枚の礼義あれは為に反哺の孝あり盗人は すれと長親の事忘れぬ性様其心覚丸〴〵当馬途 小 武士をすて今日ゟ町人と相成る存念 一そりや又な世に 彦 一徹せとはおろか武士を立れは御自分の首とら以て先知 かくられよふか親兵部とのに長御存生にて折ふし仰出さ 真母呉竹はしゆびよく身二ツに左つたほかたつて昼信 なきは女の大やく達しもの事やあらんかと御病体の病身 一童苦に取されず御目内小銭はは今度雑の思ひ子しら ことたとへのごとく出身の所行○ トいせんの人相書を出し有之 是無ことく人朝書を巻つてきひしいたづね向後うき覚地 見せんゟ何とぞ本屋に立かへり御竪勝の内御たいめんあら れよ性根の飢をらぬ内はそれがしまでも昼信不通夜 一明ぬ内におかへりあれ申事は是出き里 〽と立上れは五右衛門は親のけんこのこれしさと侍以 すさゝめでみとにすせつて三拝おくちく門春うれしく 菜 一其三あなし長居ふゑんりよちつと長早ふ と引立れはこし折〳〵折あらは此此御礼越といふしほ に達しつめたりし門の戸を明長おりつ衛門奥事能御内立 一心せきたつ主は見ふふ 一臣泰治郎兵衛がねして小團治を引立表へゆけ とこなし小団治長手持鹿き恐入にてよふ〳〵門口 一おかふとす浪彦三郎は始終石ぬこなれ此時 何屋なく 彦 一まりヤ〳〵女尾塗にそ入ておめ〳〵と手ふらていんでは ほい水加衛門何によらずのそみの長のやつていなせ 茶 一アヽ丁そりやあんまりおなせ布過儀見れ是諸式によほな 彦 一やれそれ童妻のしれし浪人の多里わへ何おからんまし其 一外に心の直るほた足弐人の中の○能子盗をしていなせ 菊 気を付られて 一八ッ 〽と斗りやかて五郎市をよひ出し手渡しすればいと と私をうれしさ限り承みたぐみ 分茶治郎童られしき思入れ有之納戸人共家 五郎市の手を取て出来り 花 一おまゑふとゝせん 菜 一かやとつとゝまふ 一与蔵助を小円治の傍へ突や様小団治思金有之 小 一いつの世にかは此御おん ト手を合せる 彦 一其恩は此子ぬ春之を危手としてせふぢいかへて尋ら 小 一ヶ所以 〽ふかき情のきやふくんもゑんにひかほか友づたや末は 首かせ首綱としらでともなふ子ゆいのやみ明方 相成金 皆〳〵 一分蔵助の手を引て行所々にてからす留 一さらは わけれける 下双方よろしく ひやらしし幕 当凡亥の はつ春きやうげん 孫三郎 木西感恵源路 一帯目六幕目六幕目 五右衛門隠家の場 彦三郎 市蔵 四月十一日 一音 三階り百七十 惣当 秋助 いかゐしゆ 大せい 小団次 四つ辻の場 本舞下西の平舞台上手壱間の折廻しのせらじ家件向ふ赤 かへ壱間の打入下手向下を打尋れんじまどいつ毛の処門え 口爰に粂三郎七話女房のこし衆にて針箱縫ひ仕事しみゐて 上手に音八広五郎着流しとでら三尺の帯脇の上に酒肴 を取らべて両人の有て居得去やり倶野合かたて幕 明言 〽針に寄かるゝ糸甚しごやくる虫を出で五右衛門が妻と宣承 滝川出素人の業を仕取らふて荒多く物ぬひくら り昔敷中へ五郎市をつれて戻つてつき合製 子の中のそふ〳〵めきぬの表にさらしうら肌付様 くらくくらし居流 粂太郎 一おま凌方におかまへ申下ぬゆへ申下下ぬゆなりとのんで下生んせ其 壱八 内ぬられおきてならお肴の仕よふ春有ふわいす 一かやモウまふて下んすれ何出飢具足長さうて青竹 もら〳〵おつれりに仕よふ 粂三 一そふいわすとたてとのましやんせいない 広五郎 一何廿遠慮と大用高はしし事はしたない 壱匁 くめ 廣 一随分おじぎなしにやうと升ふ 一ユウやうかれといやアタアの仕事はまぶであつしお内の 一娘はいゝきかやう丸てくめ三といふあんばいにお尾せて によく似ているじやアね以出 わたしに似たらおちやつひゐのにくまれものでくんせふ 童 一とんた処ていた煮付分れししからアノお娘を引出た布 て今やのよかつた 廣 一馬鹿をふ殿へくわせる事長しなくつて 童 一十二くはせねへ事があるもの成先からつき付るに乗げへねへ 一おきやけかれ其事たれやうがねぜ あへ 一アいて く 一本に可部気をしん能人か聞ぬと思ふて 広 一文梵ん殿牛をいふせ時にお内義仕事計りせずと一着 くめ やつちやうどふてごんす 一しつての通りふてうほふ余京かちがつてみなせぬとぬせんとぬせんと 音 一夫でも思ひずし春てきなあつかんてとふ毛こふもふち ひ付よふた くめ 一せい出してさましてお上りよ 壱反 一こりやアあやまつし じあたまをおさへる 広 壱貫 一あやまつたといへはかの事をこれ御出して雲 へら坊のおゝらア口ふ調法だわれいつて簀〳〵 廣 壱里 □いゝに来たしやアねへおい 一此節ならおれかいふの出○のほの事の外の事也せせ き給ふ爰のむけ子五郎年せんが使に来てだん〳〵の はなとには今のかゝせんのあたりがねんごろにむこひわ び言してくれとぢよき飯いゝよふ十一や二で思ふよふ 広 にはあままいがそこは目ながに見てやつて下せんせ あま〳〵そこ長あほあんまりかちいゝとどふよくかまじつ ていてはまゝ子憎みに似縁もの形部佐上 童 一そふ上物はあたつてくだまつとやらなさぬ中なら くめ 世間の江長やかまし候以上 一かもつし事の其あいたつたとへ願せぬ中じやとてこつち 一にへたては領家れ立長おまへ方の処一までいて公通 かせんぞういふてあほりむすこどのあんまりかはゆく 一長山九太夫様御屋部 広 それは七月利佐兵衛聞て不建はお内義のが至て長あ りまゝ子にくむは世成何の大法と成りむすか腹からぬが あやまり 吉 一そふ聞て見りやる婦活にむうはあほまなかへ 廣 一可何事長りやりけん〳〵てやつて下せんせいのふ くら 一本に毛斗おまへ方のあまつ何てわましがとやおふといへ ほふぞいせ 広 一成礼を半年のいゝあねごとつて見りやう親子の中だ 当すいりやふのこつちがむり 童 一そこが世にいふむり長す以く口長多年治第じ 広 一へちまやろふが何をいふのだ 両人 一一ツツヽ 売 一時に百よ其行ふ成 く覚 一一部よなてはんせぬかい十 広 一イや其をつきからのたつひの御ちそふ くり 一そんならどふだく長おかへりか 両人 一かしうちにまふいふて下んせや 〽帯差別しらすか禁附たふて立帰浪つらき親 をは帆にして折長取[テ]花香 江吉八廣五郎両人向ふえはいま奥ゟ龍助 花助 五郎市にてほんに茶わんをのせて持出て 一かくせんお気か法きよふと思ふて茶を入升 土蔵壱つとせし出来 ト粂三郎は仕事のまか蔵助を見て く 一何じや茶を入たそりやたれ出たのきて推なたののの 花 たのみあまり口ふさげ小長つて来たか 一アヽ長門多い殿以何の音あまりてくり升ふ袖尾を くんで参り升た く 一くゝ初尾をの母して此はゝをおひ出春のかの覚なら 花 〆呑升〆とれおこしや〳〵 一アイ〳〵 え立寄様粂三郎公さと花助の袖を引是にて 持た様茶て札をおと春花助うつたい手ぬぐひ にてあたりをふく事粂三郎急度こなし有て く吉 一二度段そゝう長のめ成 トしかり付きせるをふり上流 一今度から多し船み升流程に其のかんなんしく至り末世 一二日又そんな事いふて泣ておとじや十〇 トきせるを持て立かゝる花助あちこちにげ てとひ様こなし粂三郎思入れ有之 り爰故往近しめ成こふいてれるがつちあればざら介藤 の内を出て行きやサアまふ出て行きやらぬかいのふ 声のみしたなき折からに人の女房の上水を呑に廻る 一小鮒の源五郎門口ゟ遣しのぞき ト向ふゟ歌助着なかひ好みのこうらな直に舞 臺へ来る 龍助 一こりや又囃子げんくりてゑまかせふどのないむすこどのせやし 船わつじやなる トいゝ段出ら内一太左様 〽お尾彦ま子のせるをやかずと長一部しゆうをやめてわたし がいふよふになんせいのふ くえ 一おまま冬源五郎さん何といふて下ちんすなきゝみゝは能化 君殿 一人に斗気を見ぬ大きづ斗つがな斗りが女房の法手てしあままへ 一一又小鮒どのしま〳〵とそんなきけんじやあつたら呉風じや │[郡部 秋 其風に実に入て遣ばへよるとふるひ付きける直して 土やつと爰を○ 〽手を取てむりに引込太股ふつかり アイタミこりやまゝ子とのに相伴した扨した扨長手当とい御古野 め 顔をしかめてさすりいる 一其よいきみのそほにつま手のあるしかまはずおまへすき でいたいた夢を春ほよふ取長の夫と其外にアイ多比人が くんすめい 〽上手ごかしをこりやなるや殿ほと思ふて何かなつひせふ 等に金むまゝ子をとつて引立 影 一ト被助只入れ有て蔵助をつきの事 一法げてはた此わつかな目かりのない素てつちめ奥へ いつて茶船ともつて来浪春のじや○ むごひをちそふに蹴飛せば五郎市市むつと目に角 をかつちなき親の前せてかたなみたおとかくら泣 〳〵奥に入にけり 一ト花酒浅くせし玉野〳〵奥へ奥へ奥へさへさ かへこなと有て サア外に聞て毛成し主のあぼ落たせにいゝか兼様から 一壱合ず首を先へ能召出そふか胴から下を受取ふか 二ツ一ツの御返事を 覚 〽しなだれかゝるをそつとはづして 一夫江五右衛門幸ひ宿におられ升る其通り申き出せきつ とお返事いたさせ升ふ □ 立上れは 一これ〳〵それいふてたまる春の如此御下〳〵そふ あるからはこつち長いぢばくやぶれかぶれ御大切に思召 すおつれ命のあくそとそぞいふ処へいてまつこふ〳〵 歌 くめ といふまてじやぼりやおれと母申升ふ 〽と立上りゆかふとするお尾と煮て 一是ましやんせ訴人したならおまへて仲間くあろふがな 廿日の其仲間バ言から奥悦取せふ二首罷出して上申 は夏月しかゝるとそつかんせふ〳〵内義なくよふ せふそこふせふぞかませぬ了簡何は壱度か二度 の事まといふ気はごんせぬか ね め ト又しなたれ様粂三郎そらせぬ思入有之 一夫程まてに思ふて下せんす成たつし一度て奪敗へい 壱度畳おろか半分で長前以幸ひ傍に人怪我也 お見てをさしてツイ爰で 〽たき付を くめ 貴せせしんなひそし〳〵高の人の足音が○ ト思入立有之 おほ〳〵今そこへ行わいなり 〽おりやこそこゝへ出てくるはとおどせ冬うろ〳〵うろへる をむかにおらしやりすり出して かならず晩に 晩に〳〵と一寸のかれ哥のひたるはな毛の小鮒内義の 真異によわされて跡を長見ずしてに暮かへる五郎 □□ 市よふす聞不がら聞ぬふりにて奥ゟ出て 一晩にくるぞへ ト欲助はうろ〳〵してあたりを見廻し祭三 は思途有て歌助を表へすれともこなと有之 ぬひ春のを片付此間欲助ぬき足をして向ふへは 花 入流奥ゟ飛脚出来り 一申かゝさまとゝさまがおほがせ夕飯あかろとおろとおつと やるわしがすへきふか め 〽そふもこり〴〵 たりやわう出仕ませふ言ふ其かせりにはぬひ仕事とり 一よせてあれはいて日くれに左衛門たら由をとめし門江 〆め売長さき遣ひ水から風呂の水を付ずとくん也 おき女子供遣ふ長苦を遣ふと○ 一ト此せりふの内うれ以の只金一寸気をかい まゝ世話故事ではあるわれなり 一卜唄に成り麁上弁無様多者類箱を持立上り こな也あつておくへはいる 〽あと打みやり五郎市は帳之儀にくれけるが ト蔵助残り崩し有之あと合方 花 一思ひ思世はわ成身程雑に縁なき長のあらし迄本のかたま 有る時はとゝさまに気かね其流今又とゝせまがほんの かゝさまが程たつてよき事て長気に入らずそそ 町ゟ来塚辺の迄見あれとつて足にかけ蹴たりふ れたり何事ぞ此家にうや〳〵くらすならまし此上 にこのよふ彫おそろし以目に合長しれ其上こへなりとい にげ行れ○ 表をさじて出しが 本のかゝせんの処はしらず とこをしず堂立留り又かけ出しては行先のあく のないのにひかされて行ては毛どり長どりて八 土剣両に未よふおさな子は十方にくれていたりける 五右衛門冬より合の時分ならんと立出て ト奥ゟ小国浪羽織一本せし好の形りそく書て来り 小 一五郎市が何してそこにおるぞい 花 一イヱどつこい着行や仕用せぬおまへはどこへゆかつしや様 〽おゑはどこへはとひかへ申け 一まおれは寄合に行ツイ長どすて来るぞよ いかすて行袂にすがり 蔵 一其の今夜冬がつこな長ゆかずと内にいて下直り升せ左 飢具は己し長つれていて 〽おろ〳〵涙の陣を有て思わず長うちしほれ こりやなぜそふいふぞとゝはな仲間事行かぬと何かと あとのじやまちつみの間じや雨まして南春 〽しかせと猶もしん〳〵候涙に声ちおとふるひ 花 一とゝさまわししは本のかゝさまにあいたひいなしてくだ まれいにたひわいのふ 泣しおぼれば五左衛門長胸祭去りさく思ひにてしば 之涙にくれけるが 〽ホキ〳〵とふりじや遣ふあろふつねから女房侯成仕方 いかにおのれが子之ないとて朝から晩まてせめつかひ ちつとの事長大きやふに又しくみちふちてうちやくむごい 大にくひやつそのひつとらへいまふかと思ひと胸を貴すつて いるふがひないと思わふが音をよふき事とゝはなわねひ商 売して承ゆへ今やめよふと思ふて長仲間の事ゆへやけり させぬ夫をアゝかゝめがよふしつて我まか気まかけはらげし たらやら腹立どてな事をぬかそふやらことにかれめが親 壱両方たちまちそちやおれか身になんきをかけるが ふなしさに何事長かんにてする子まに長きゝわけて 了簡付ていてくれ以本のかゝに長他人か付そひ云 さら長兵衛に長上されず其内にしあんしうなつら いたをせすまいぞ 一 花 いく能たむれは五郎市は源を袖におしぬぐひ とらさまの苦に飢る事ならぶたれく長法められて立て かんにんして留せふそのかてりに答ところふとはや 足どつて下せれ以 いゝ法か狸長しやくり泣 貴聞てけがよい惣別かんにんといふ事が人は人はかんじん男と 生れかんにんの能らぬは女房の間男人中の法郎殿 こぶらんたり当られて長そこは男づく其外は 皆内せふかんにあがすなけちしんぼふちつとの石の留 寺しんぼふしてまつていやつに戻ふ 〽ねんごろないけんなからのいか聞せ夫が子平に通様 にもしらて五右衛門寄合の時分おそしと出て行 ぜひ長涙に門江をしめ内のと異し火庭廻りいり付ら れ流あら端を片付思流折からにお滝が親の領分 ず長の二三五郎兵衛しらに世のゆひ先うごりひ事親仁 一門の戸たら以て ト小便浪屋残して向ふへ其岸花助長見送て 内へは入りあたりを片付後向ふゟ市蔵五市兵衛 着取ゟしそほろの形りにて出来り 市蔵 お尾〳〵 一出浄 〽呼出は五郎市さてはせいぜんの小鮒如来たと 心得てわざは其場をしらふふりき出ぬふりして 奥に入嫁猶長せわしくくたり是にぞ出湯長屋領分 ねどの く虎 たれじや〳〵 トいゝなから奥ゟ出浪 市 一おれじやあけい 〽おれじや阿斎以是親の声又無曲に気のど具と思へし 上 ぜひなく内へ入れ 一日長くれたにうそ〳〵上何しに心んしたい トいかなから門え口をあけ 市 一何しとは娘の処へ親のくるのかふしぎおへ○ あためんどふ命とひざそまくり いふ身以とは思へと長いてぬはそん聞うちしやき義む 此中かりたげ面夕部ころりと仕ま以付跡をつなでたね がきれた五右衛門は宿に成可申様雨か廿雨か様気て来た 此通りいふてくれ近年何をして長つかふのわまさ │ とふ取り長これじやアあらぬ 一アモの聞とむ故以其咄し小判のなる木長あるよふに 又して長無成ぬしの手ゆへわん長気のこく殊にて 一夜留守で長あり可申いたるみ下をんせ 市 りやいぬまいわれこそそふいへ五右衛門参金の形沢木 があるがあまず〳く味以商売取手入らずの法から取 りヨのころが二夜な部老や長はたらきの留守治郎 は長兵様まて待ふ娘けん〳〵いふ船なり何春か もしつているわれが親じや 〽そこきみわねき一言にくわつとむねまてせきのぼ長 上 一是とつせん人の事で長大事小事あしやうにいてぬ長のいふ てよけれは我未衛長京の嶋原て置土の九郎様を ノ ころしなんぎにおよぶ銀五右衛門どのかしあん壱ツで事 給ふ仕ゆひ親子ともにつゝが給ふけふ迄くらすは両 れがかげ其恩をしつてならにがけいわんすはづがない 一金かね度にいたるはなせそふどふよくにはいてぬ長の じやわいなア うらみ取来かば 市 一やかましいそりやあつて通し事云ども金ををめはよし いやといふと此村の庄屋へいて鹿るの商売いふてく流 打運上長五右衛門が白廉治方長兵様まてへん〳〵と こふして長いられまい寝所せい寝にし居よふ くゑ 一貫四拾分どふて長あふ気かい 市 一あわすといつて庄やどのゆかふか 三郎 一廿一貫目は 市 一五左衛門かかへり越またふか 山覚 一廿ノ 市 〳〵〳〵〳〵 上 どふだへ 市 一八節寐てまつ気なら卅一間寝所してあぶふを以な部 くらいをふせくあかりせふじ引明れば トふとんを敷枕を直して多ご粉盆に火を入後 市蔵只入有てふとんへ給ひ 市 一其よい〳〵此位の事は有内公直長五ツからおれ成手 しほいつ孝行取事長せぬか可申爰へ来て足二郎迄長 させるいやたとぬかしやア他人ツツり庄屋どのへ行給ふ おかして立られ是非船くられ長 く 一八苧其よふにいてすと君殿でせすりて済事なら其 よふにいわひで長よいじやないかいのふ 市 そてならきり〳〵毛母ぬかい 一円 一今長んて上洋ぞい 上長介ふて入塚長疵長門足のうらさゝらに ト粂三郎上手の家件へ真様せふし城の縁 〽ならぬやふかたの屋たつ様思ひに五郎市矢小鮒と 心得奥の酉の秋のせしぞいそこ夏とたつね廻れ にはしれされ参勝手の戸棚を心さしせ成しあた かとしゆらの一トこしそつとぬき声小眼にかいこみ おのれをいぜん暫し景趣と父の目をぬきふ義 ものを思ひより伺ひより伺ひより伺ひき事は村尾がこへ 一江花助殿ゟ伺ひ出ていろ〳〵只入有之戸棚 ゟ一トこしそつと至りてせやとの成弟に身を かくし立聞の点余 一中おまへみたし畳因果なゑんきろふといふとも長さら れぬ今に着夫え成長ばられにはいちづくてよふなふ 長しれ共まし出候以と思ふてなら可申けふ奥以で下重 んせ 一□やいなぬ小言いふと五右衛門は逆ぢつ付常にかけて 去様ころそといかそとおれ次第じや 〽慶去はくはにくり長にりしいぬ風処をころそふね てゐる処を突ふ出と脇せし抜て子屋にとつおいつ の下しあんかくと点しらず五右衛門冬をそまちかねん ともつかせと帰る表の足音を人こそ来れは五郎市 は心せたまゝせふじをぐつとついたはお滝か朝ばら こつとたまき風声におどつき 江花助始終思途有之門口をのぞき此時 一足童に白せき思ひきつてせふごしに下手の 方ゟ刀をつきこみ血けつはりはつと立くせふし引 兵衛 ぬき 一八具 下手おひにてくるしむ市蔵斎蔵藤藤藤藤芳芳斎 此前ゟ小国浪立州へり門口に立て 市 一やう人ごろしじや親ころしじや 一奥をさしてに烏金五右衛門の戸崎やふつく 不意は女房あま小姓之五郎市人多かへとうろ 付を取て引与せ ト小団治壱斎聲等拘り門口を破り内へち入拝 市蔵は奥へにけては入る小団治空蔵助を引 一やり忰くらみある童理り暫ら母と名か付けやおや よせ ころし弁へしらぬたて霧春の霧が 花 〽しかり付れは声不流ひ 一かりさまを小鮒める女房にとおぼゆへ小鮒をころする 思ふたら出ゝせまく五つたか二郎へて下馬れ怪我で 小 花 あどなき内長聞とかめ 何といふおゝは小鮒とふきしたとや 其相手はおくへにげ行升し 扨冬之酉が常かけ行銭 一ウこれまつて 給ふこれまつてと手を以登引候意 一部〳〵まつて下せんせ其逃たのはわれか親二五郎兵衛 とのアノ子おそれはしらぬ長老けふの昼アリ小鮒多がむた いのれて月いやといへば身をすてゝ横にんに成るとあほふ のいつて人長しやと思ひなだめてかいし今宵しのんで 来るや金そと思ひしみらずおやど多が有へ升て又今の無 心おかへりまし後といふて下方にわことせしむかひ小鮒 と思ひたがへたはあ様まい事で吾麻離れと毛親と名然 金わたしをころ〳〵アノ子の身黒其科かなんとあろふ夫がおれ いやつ去り不義て見付られ自害と沙汰して下遣り升せ 〽思ひ過する心をう子がひ 小 一やけしら〳〵しい左程いたわる五郎市を是まてむごくせ 免遣ひ今さらかなしい不便なとは ツゝ森りいか出春詞の内くへしきからだ押取おし ト竹留入りの合出した 粂 これ五右衛門とのいまちの身か何の法いせふこなた壱又五郎市 に何しにせの何商人何を来初て法立て戻らしゆんと た女房にさへ暇の状ますかの時は他人向と法手からの いゝき出せ男の子是夫ト小付金といへぬけ天長のかれぬ 此所多とへ別義私以上候へ共兎可長取らぬおそろし以 商売こなたは夫をゆつ様気かかわいそふにうつりし う生れ付たアノ顔をしゆ毛金の上へせらせふか○ 〽それが出取したいとう筆におひ出て両年のむしく して早ふ此家を小げよがし 一母治の方へいねおしとてう大やくする春こなしこそ一生其 身で果塚と長せめしアノ子壱人にしたりて心んすせい 花 一わつは泣入しんじへを聞て五郎市瀬氏也 以又 一かゝさま二郎へて下ちり升せ既に長しらいてうらみ升に ひがん能事して切り升た 〽くやみ麻敷へは五右衛門長しごくの涙にむせび能ぶら 一壱寸の虫にはへ五郎の南ま泉あほといへたましてわれ毛悴 をつれてかへりしよりたとへ仕付ぬ荷歩持人の竃を 廻つし長ふゝりや変ふと善曲小巻とず具かい長情や同類 あまたにからまされやめふといふてはやめをせずしてふにかゝ る此からだ追付刀のさびくづと私様身せめてそ取た とのふかわつて死てたら果散じや小科なきそちた 先へ立法みあほわれ豊引のこりせめさい私まれ死家 であろたかみの上て黒花どうは葉春浦ふし昨 一浦山しなとかきくらき男殿にぞ泣ゐ両月いまくに取つて 五郎市を引寄てうちながめ 祭 江桑篇手おひなから花助のそばへより 一以上しや是まで気のくろふ妻がて能いとてころ書をば むりとは異更に思わぬ遣や四十九日冬家の内にまよひいる みの事なれはしきに手向を受給ふ五右衛門との月んに てゑごりおしや 名こりおしや我かつまく嫁し候ていのといへ声は無常 のあらん下吹に吹ちらされてあへなり長此世の 一元はきれにけり 江本法りかね打込次第に与右衛門さし落入流小安 花 一治長うれ以のこなし飛助すがり付て 一のふ是かゝせま気を慥に長つて下されいのふ 春か様我子の領妻式ゟこらへかねた様五右衛門が身を 不流せてしやくり泣取三だした余折からに一ト万一 の内ゟ二三五郎兵衛始終を見届書上んて出 トいせんの市蔵のれん候ゟ出来り 市 一やまの出れぬ処じや五郎市は親ころしおのれ是とふ ぞく此通り代官所へ住置其岸まつて辛門出達 小 いかすく既にかけ出す 一南無度ぶおもれをやつては事のやぶれかくごせい 何のく長能具ひつつかみ有無をいわせず氷の刃くづくづ とつきこみ一トゑぐり向ふへてうち人工野来れと 一死がいを船けすくわか子を引立 一是からが身の大事奉ち長親をころし飢ぞわれ長舅 の命を取録二人りと長におやころ也此場に長居魚変 の庄五郎殿おじや 一立の具折に向ふゟや雲時分と小鮒の源五郎の ふ〳〵とにてうちて明りにそれと見承ゟ五右衛門 ト向ふゟ歌助ほふおむかして小てうちれ越を京 一出来様小団浪は一寸かくれ敵助門えに立て 影 一お尾さん〳〵 小 一これは小鮒成 諸 一升かしちか 小 何を おとり上つてまつ身たつ直に立の具はこへの鳥こつか高野 をあてにしてとぶかぢくに出て行 下穀助利椀を切落共おき上つて腕を拾ひ 思ひ途有之はつたりおち入浪小要治太刀を納而 三重にてしらせに付浅黄幕をふり落す かすめくぐん〳〵に成り橋かりゟ三筋米平 こ田右衛門千代杢イ蔵森五郎いつれ長黒四天 喜助 鉢まき大小の彫り有之出来りこなし付て 一左衛門ころゟ出たつねのとふぞくの継本石川五右衛門 米 一配府を一つて所く方〳〵とせんきの折から 千代松 一所の長のゝそに焼にゟ在所くわしくわしくね舟へ 二田右衛門 一討手に向ふわれ〳〵六人 一立石からなか〳〵手ごわきやつとのうせせ 森五郎 一成にしゆたん共成りかましイテ此上は四万の出口を出二三郎 みな〳〵 一心得升た 成 一サくらつしやい りやはり右之鳴春のにて三畝〳〵上下へ召出候而 しらせにつき浅黄幕切ておとす 一本舞台向ふ正孝んに黒癖ぬりの木戸口上の方商人家の書割 同総屋にかせり付た様木戸口下の方自身番うらを見せ 家根小半鐘付たる火の瓦下座の方軒つゞきの鼻かう并やけ 木戸人の出は入り向ふ拙幕とに右の木戸へて四ツ辻夜の 何時のかねひやらし木割竹の音にて道具納海 申爰に鹿遣はうり茶辺の仕出し若以衆の町人辻し のこしらいむしろをいだき同くぎうと覚へ露雪治付野へ 町人 そはとちやたし思ひ〳〵に立かに立かたりたちやたつ 一ヱウそばやせん何時は聞冬お定りたが今打たの音アりや 八つかな 臺 一さやふを今しかた建仁寺のたらを打切升た 廿一 一タイ当かやせんあつくしておくれ今の音ぬるたて そはや 一あいにて湯かすりなひからは水を入た処少しおまちおせ 一 一そりや扇の 一こ連於玉腹壱身の内だそのよしにすれはい 一サンサ下口壱大き程おつべしこんしか上口がひだつ くへてあほかれるものかいろ末を春てゝ実はくゐ事 のほふがいゝのサ そば 一成権おまへ方長せふばいにすりやア男ゑつらし金長あほ覚へ 辻 一大きにちがひなしおぼやまて早くおくれ庭か受ると不用 じんだ 町人 暑のみ着のまゝて不用屋といふの春わからねへか何ぞ ぬすまれた事ても有升かい ▼ 一ある處かいこふ共へて長金箱越長門ていま右仏門 町人 一其金箱なら大丈夫手の付て長河岸まい ま〳〵ぬまかしア方の内上人の玉へ疵を付て貰ひ升逢へ 一代物に疵を付られちやアおくほむた了簡しなせい かやふさ事たやろふ長ねへものだ トいひ法の儀辻若町人を巻之 せ 一斗や此男はたしかよひに きう 一ましに虎のやろふだぶつのろ 町人 一おらアしらねい ヤ 一しらね以長させまを以 トいゝなから裸を引さほふりきつて匂ふへ共入る めて 一豆ぐつぼふ定何に妙古春の成お玉来ひ せ 一アウ〳〵 あへ 一ト両人行ふとす様そばや茶魚しや両人を押へて 一一弓〳〵おらの勘定はどふ春流 きう 一五畳処かなくひ小書をおつかけて 下辻若の手を取りくひに兼まちやァがれといゝ向ふ へは入風そばや長茶めしや長くひ幕めまちやけがれ とはゝなから荷をかつき向ふ人は入津やまり時の 鐘すぎ合かたに成り小安治ほふかむりして 蔵助の手を引上手の木戸より伺ひ〳〵出来り 十一 五郎市上やう〳〵表まで豊来しは長のゝ行先〳〵が心遣い とゝにかませずいなり前へさして行向ふへゆけ是一 すだ道うろ〳〵すなよ 花 一アイ〳〵おまへ長わら長鰹ころし人成居たならしばほど あろふ 小 一昔〳〵夫じやによつてわか内はあり懸らとこをあて とにくれをやみ○ 下恐入込有之 一蓮腹はやせぬかもの少ししてしんぼふ世以今に何そ くりしてやるぞよ 一くし〳〵またひもし也以卒はなひ 一かまんすなよサ夜明ぬ内に京の町越去なれよふ廿丁 来以 卜蔵道の方へ行かけ様向ふ揚幕下ゟ引廻し 一合羽着た様下蔵きや具壱人てうちを持て 出来様小団様顔少して行は春春春こがつて 小団治をやり過して笠をぬき合用をぬぐへ ○ 一書四天扇り十手にてうしろゟ 一えし 一小懸様此用ハ本舞台へ来津小品へ入れ有之 蔵助にゆきとおしへる花助はぶま〳〵ふほふ 小畠浪あせり能からとり手越水布の事蔵助 を尋る只金此時向ふゟ頭巾を着たるほつま 留袖ふき船がら出て来る是は多かひに行合 下駄をぬぎ頭巾を名流とやはり黒四里のとり 手小団様に懸儀立廻り有之蔵助を出候 へて行ふと生様を引戻り弐人のとり手 両方ゟ打てく塚花助をうしらろへかこひぬき 刀にて双方を払ふよき見渡にて双方竹留入 との唱長のすへてくらがりの長野人上下の木戸町ゟ 日天のとり手伺ひ出て是ゟ好の早切り置り付 とあやふ金融儀此内通り手壱人蔵助を書て 下手へは入様小安治是をしらすに始終悴に 心引され様こなし 小 一五郎市やイ 口 卜あたり越御触縁 一御 御意 一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇 下懸塚立廻つて十手をはねの東様此十手後 の火の道半鐘へあたる是ゟアかや〳〵のこへどて 〳〵ニ成り参り手大勢四方ゟ出て大立廻りて 下々小団様木戸口くゝりへは入浪三助〳〵尋塚や去り アリや〳〵の声にて此道具ぶれまてす留の 木にて同じく木戸のうらてを三世爰に 小団治木戸口おをへてゐ様見得とりて大勢 藤へにならび十手を長つて取まき又立廻つて木 戸ゟ葛屋の家根へ飛上り取り手斎崎を見て竹 はしごを持屋根へ登津内ゟ取り手向ひよつて 立廻りの内始終どん〳〵みな〳〵を追はらへ刀を くわへて半鐘を取て大勢の中へ飢事付る皆々 八ツ分下地のき 店〳〵 手向ひか 被下よりきつゝ岩上様 小島浪 一へ之方 下木のかゝら 大へら坊震 分刀をかへぎ下を見おつすきささみに付双じて にてよろしく 哥やうして 六月中 當風亥の 福寿狂言 一水西見様南心渡路 第壱番目七幕目 藤の森の森の森の森の森の森の森の森の森の森の森の森の森の 同 八幕目 一七条河原乃場 〆 当風亥の 初春松吉 花助 木田浅田御環路 一本壱番目七幕目 藤の森の場 秀三郎 │新三郎 北半次 小半状 広介 勘弥 音蔵 やかなしゆ 大せい 小団次 本舞台三間の間向ふ正覚ん石の大鳥居左右ねり塀下の方 出茶屋目覆ゟ松のつり桟爰に前幕の五郎市まん中に顔 に袖をあてうれ以のぬ金東西ゟ百姓の仕出し思ひ〳〵のこし也 らい鋤鍬をかつきわや〳〵捨せりふいふて居流てんつゝ大 ひやらんにて幕明く 卜や去り大雨やうして東西ゟ若筑思ひ〳〵旅 の預りにて出来り捨せり不参候しく皆々声に 床の上なり被成様 〽身の科をおそへ行身のはなく長してうにかゝる五 右衛門が子にひかされておちこちの人の人の あみ笠あたふたたつね見廻れど長三里夜の内明 童に伏名の里水夢の森海道すしをうろ〳〵と ト小団治蔵助源あみ笠の浪人の拵へにて竜助 一同具切くつきの形りにし手を引出て来りあたりへ 思入れ 小 虎口の難をのかれても長又長や追手の来らんは人目を つゝむ笠に天のあたへよふ〳〵爰まてにけのびしがそ ちかゆくゑを尋んと心のてんとうめくりあひし各親子 のゑん是春ひとへに神仏のかこなほか左置せり髪ら 其身そのまゝ結用の手当長かつて飯しうりしろ能春長のは おやのかたみ重代の一トことばかり無腰と飢餓是ゆなんの上ととは はいへ此身のせつはと成りすかた我かゆる是当庭の成れゆ 法浪手立益今多春をがな 〽多くいたれけれ冬右衛門おい門十方にくれて居浪折ふし 長袖武士とおほしきのり物は幡下田の朝戻り何 おそれなき物念ふら〳〵遣意と見こんて五右衛門はかごり きへし成金寄り 分大奥〆しと成り向ふゟ男乗物壱挺跡にせふぶふとふふかり 羽折長立の侍弐人宛かけんしんの草り店挟箱挟箱鉄持 供廻り付遣ひ来る五郎市に下にしを渡し無腰 小 成て下手ゟ 一そこつながら御大身と見か事ちはおねぶいの義がくほ 何とそお取様下されふや 侍 一金九けんけんけ一様と似置出候〳〵 両人 一ひかいおろふ 小 一アイや〳〵旅法ぬれの浪人か折入てねかひのれ出聞 とゞき下さらず大慶至極にぞれ〴〵升る 両人 一八分いがいだいたし升ふ 勘弥 一武士はあなみたがひ○のり物立以 落し 一八里 かたへにやかい小ごししをからは 一ト花助に渡したるを取て 小 一お逢成し壱人の悴をり長途の路金を遣ひきらし さしあたつてのなんぎ何と豊前下二し御求め下生迄 能登御こふなんわすれはおかし編に御仁将の御免ぐみね出 わしりそんじ奉承 身をへりくたへてねかふにぞ七十こへる様白髪の老 人のり物ひらきやふ〳〵は狭箱にしてうち出事 トのり物内ゟ勘弥大小鑓上下扇の惣髪にて出流 仕出し候挟箱を取越す勘弥こしを出けて 勘作 一それがらゝを侍と名かけ所持の剣を長とめくれよく 廿一日 八郎 一八郎 ふ 一国目かねに一合いたちん〇 下紙はさみゟさや竹の目かねを出して と遣おこしの物これへ 一・八ッ おれ参とつてうち覚やりめつきがめつ 勘 市小団治吉の刀を出て侍取て勘弥に渡す 一鍋冬かんとり身は買打物好きしたま余此二しろいふる 〽若春冬岸程其其む成し覚へある弁刀八ツトお上つき ふしんはれず思へど長壱わらぬ件 一是〳〵旅人これは他處ゟ長兵免られし出元トの出所い ぶおしへ 詞の内より 小 一うや御意には及はず則其一トにしたせつしやをやしと思ひ薫 られと親としよう事つたへれと長生みの母のゆいごて にてに金しんわけし実夫のかたみね尤これらをうみおとし 母は其母に相果しと程へて養父に初めしきく実胎内に これ有様内ま事の父には成れしゆへ実父めんて以立稽んせねども 是をせふこにめへりあらんと我身はなはず所殺せ候かせて 浪人の身のたつきにせまりことに悴かふびんせゆへ宅は 身のをく合せらん所なり右の仕合世御推重有之御夜 めくたされふならずあり出たい義て厶り升る 聞より扨は菓子かと思へともおねて藤馬加詞には よかからぬうわせ今のそぶり家来の名流目かし〳〵 甚 恥く屋をしづめ 一八宇のふせやふかしてあつみれの本道具なれと持人の 帳様か刃物ふうつりあたら事はおちにくひせびが出下し切先 のこほれさづある性気飲残りに匂ひ一生成三両色やき鍔た ねぬ布太きをお上とせふくわんすれども長友ほふわいの つき合があしく地がねをあらわす木綿つれ目ぬきの 龍毛後藤敗れど長勢ひ能く雲霧の間に住へき所能定 りまよふ有さまじまんのを免長出処はよけれども焼か はなれし他人向子益子と思へど傍あたりに目利出あれ是 うぶの生立といはれぬ〳〵竿あたうかつころすぼらし 以此二しの物 尤の名塚用長情なこと物に上野へて心としらず 〽イや是ま〳〵幾人か手覚へ忰出せる故小腕にてへ突 とめた様わで物拵へにかまわずと長きれを有こみに御求め 勘 いわせ長立ず 一サか〳〵其度こ上に手覚が猶気遣ひことに御子遣具の小腕 突留しとたり心心庄殿ひ御ぞんで能ひ興長のかたり なれば長書成し候長其心也壱人の忰を長ふ年尤心 家に仕かへし候玄立ぎりお長てふせなるはなしぬれば長 一人の女の腹へ身二郎せしをわけあつて母春右衛門と長に 捨申た○モミ只其子かせに有て御自分のごとく濡〳〵 姫し親に来て三れ春冬こふあまいと恨まふおと葉也し 御公暇可申若き時分月号はれず正月のかのへ申の日 〽おやかたは庚申褥若気のあやまり酒興の科要殿 勤めの女中にたりふれ一夜のちやりに子両年をおろし 時自うつ長童不義のおめ以又其上に女の身元じほんじやや の名を取りし大内の家にゆかりの長のせする時にたて 猶もつて親子の後難い成斗り左りばらみたまさ しく男子身一ツにせん長の上女に子春以越申聞せ 一産後の手当に金子を預け後日に逢くりあふ事ぞと せふこにそへしはひそふの下こしそへて女か乳母の里へ 法出としてたま其後に出産飲せばたよりあらんとまつたれ とも其後たへておとづれなし情服有候此世ををりしとし 毛の能様か明暮らねさめわまふ思ふに付雑音能ふ て長子はそたつとやう其忰め長世以春以をどこに としているやらん情なきは俗説におのへ申の日に交合 身長だ其子はたしてぬすみすほと世の壁が 敵ぞと思ひ切て無あり殿がら次第にみる年来余日 数人なつかしき折からに只ひ出して我とわか心に行 衛をもふ斗り其迄その庭のゆかりの内心当りの内 あらばつたゑてたべ御らふに凡 出しへてたべと打付けにいゝき成されて五右衛門参割 府を合其詞のかど其忰二そそれや」といわんと せしがいや〳〵〳〵堂ときお心わきせして此辺としつて 長他人むきことにわれは重罪人諸のと成長いかゞ そと心は付と長よそ〳〵しく 一有之むやとの出物かたりわふ身のよふに思召れて呉ず 藤源明ま夫御子植金沢長気屋長あらたまり十まんが 情なき童是ましの蔵めつせず今に長船守老の面を うけ親あるなどへいる辺なり不孝の上の不孝と思ひ 勘 わざらみぬふりき出ぬふりよそにあらひ居られ升ふ 一実に去わりとは思へどはあんず余其親屋武士多余身で 恥辱事御身長様堕はこそ刀のうりかひ尋承 一はい様毛の助れをそ違出しが望む刀壱足利の重宝 男龍女龍の二貫ふり宝蔵にこの有しが何者のゝ仕わざ にや女龍のつほぎふんじつなしくあり所しれず尤雌雄 とおこつはねばいつれに有て長屋とならず長しや 尋る女龍のつほき心当り上際微分是長差多しあたひ は則黄金をつまなきんみいたしてまし出し乍竟天下 の為一ツの功の立べき工夫あるやいなや こらとひ出くれ春五右衛門は屋に覚へありのまかいけて とせしがおもてぶせ親の尋る女親の母奪ひ 一取し其身のあまり上はいへ元ゟとふぞくの性根を 又如く石瓦泥中の蓮に埋め至是蓮華寺の あり処いわんとせし成 小 一其御拝是しぼへきよふは取寄れ候是御台体のお心 やすめ親への孝はつくさずと長天下の為被成身の 上他官を憚立大事女龍丸の有処といふた〇 〽砂かき取らしてはら〳〵と文字にいたす後海の あり処一〳〵よみと余老の始力わき自長ふらず砂の 面始めてしつしせて蘇上胸に納録ししうのよ ふすつぶさに子さいをかき出せれは面体つら〳〵 打三やり 卜小団浪巻思入有て舞台へ文字をかき勘弥 は自鏡致長つてきつと見込両人恐入れ有之 一小団治書おもつて砂をならして 憚なから尋ね東様女蔵のあり所とくと御成てん下 奉畏以 甚 一一其あつぱれと長おしいしな其屋なら未だし長せ巻く 其元の子そくをわ出孫と思ひせんべついたせん 「金下包取出之候 一黄金壱くちて長くちせぬ冬まつ其ごとく法長塚あくじ 長末代まし其名はくちぬ王心得上親の性根代 見ならふ船たいたん長是かぎり後世ほたいづれは 兵長 小 一とふべき長の冬あり有茂博変の世の世の世のならひ 哉 一旅入せらは 泣〳〵立て下こし春ともにわたして給り物へなみだ かくして入りけれはしばしんととゝむ様かひ長殿冬戸を立へ てはやのり物をかき上て白長殿市にいそぎ行 下勘弥懐中ゟ不具さ法是の金を出して 花助に刀はともに渡春思入れ有之かごへは入り のり物やれといかさま戸越の様侍中酒付そひ 一上手へは入縁跡に小団作こなし有之 跡左衛門しと五右衛門参打し月色涙ぐみ理春親を親と 一せ春子を子とさせぬはわかなす業此蔵にて手共 極重の飛科のかれずあさましやと先非をくひて しやくりなきせん方長なきおりからに自案じめつ の暗来りおつてと有て今う手の役人 ト此時とや〳〵に成様小円治向ふへきつと思入有也 花助を鳥居の内へしのばせ 〽こちかなわしと五郎市を崇道の宮へおしやつて其 身は大手を小たてに取り力士のことりふればたぶり たんやらかまへてまちかけたりとり手の小頭早 水弥藤治あまた引連出来り四方ゟおつ取ります ト名の唱巻のにて向ふゟ竹三郎ふつさき羽折 野春成ま大小十手を持跡ゟ中通り六人春四矢 の取り手付遣ひ花道にて小団様を見て 厳し 一野二うごく殿 竹三郎 多しかに五右衛門たりや春のど長 店人 一心得升之内 四方ゟおつ取りまき トミな〳〵舞台へ来り 〽おる将の五右衛門そこうごく殿 分はら〳〵と取ります 小 一小ぢめしきとり手よばせり候也どらこときの手にたふか こしや具取事を 竹 一ヤア〳〵五右衛門是まて賑ひたる悪事の段〳〵残 らすあらるれ其上舅を手に出し忰は母をころし よふ春は二三度郎兵衛がとゞめをさらざらざるゆへくせしく白 状の成れぬ所しや腕上世 縄をかりれと呼わつたり五右衛門八ツトとゞ免の事 思ひ出して後悔長かならぬ処と胸をすへ 一舅はしちろん女房長それがころしがころしたり忰かげんじ し事に長あらず出れか命をおほ事あらはしんぜふに 取てかゝられ左長殿具は死物ぐまひ無有の返書承て 竹 と身がまへたり 一入らせる忰をかばひだくしや先だつく上聞にたへし 親子と長月亀との仰かなわぬ所じやかりごなせ 小 それ聞上殿長長はや是迄命出ぎりこんかぎりきつて 〳〵切ぬ森様からめとらば上つて見よ 一何をこしや具助 竹 一うつてと□ いふゟ飛付取りての人数得たりとまつこふうと つ森さ上の胴の事切こしぼね背ぼ手きらひなく 爰をさいごと 下此文句にて立廻りよろし具有て皆々を追込 竹三郎きつと取つておつめけはの浪 此どふぐぶん長弓 本舞台台向ふ面石のり玉垣みかけ石の燈籠を彫らべ上手 壱間計りの家根つきの手水秤の手水手掛ける此まへ に小団治大わらはにてぬき刀とりて大ぜぬ竹ぜしごにて 取りかこみきつと見得此毎日道具納録 ト認らへの唱巻のみ成りはして子の立よろしく金有之 七そし毛の取り手長手にあまりかせ入れんと ひし危く処へ 勘弥 一やア〳〵いつれ長遣ふぞく野具そけれがからめ候つて お後らく申けんしばうく〳〵〇 〽声を出来て親の兵部しは尤足の屋長そ郎に 取てかへらし小頭にうち向ひ 科人は石川五右衛門とな子細あつて出れ免是重々の いろんありそれからゝにおわまい下せれい ねがひは弥藤治 竹 一はいふ貴殿は何人なるぞ 物 一おれかし畳関内家の諸事岩木兵部年長の貴 てんの御やくめさまた常は仕らぬいきなくせつ 竹 しやへおま□せあれは 今御発向の諸太夫よん処私常連北巻御室件の手 におよふまじ御怪我あつては気のどくとぞん 我 一ず承此義計りは 一其三取りそれじ候つゝしる抜いたまて武士か たかひのいこんばらしんぜひと着拙しへお渡し下遠い 竹 一しめらは加勢下生れ半 我 さたと図にうれしく向ふにすゝみ こりや〳〵五右衛門いせんのいしゆをちらせて為如木兵部 かくふたり切りぬけるなら抜て見よ老の手形之 に物おちすな お巻く畳成り落成成落し所帯少としらす目付顔 付扨冬助暮て其代り腹免せれんとの出屋かはて 此場二貫我せつたいせつめいと思ひ定めて え此内勘弥兵衛づくろひして小第よと思 小団治長こ取も有之 十 一是〳〵兵部どの取るほどうらみをはらせせんか心 入ありはでんの養子当馬の丞を呼ひにやられよ一言 申候子細あり 勘 用ありげなる詞のまし 一武貴れ長貴慶長屋遣造成をむかひとして落り 前まで来ていつらんやかてこゝへ来るはひつぜふまづ 巾 打送まてにからめて見せふ 一暑事貴でんが 勘 一おんで長ない事 十 サア たへ 一廿一文 昔〳〵〳〵と双方が一ト息ついてまつ処に程なく 来塚当子の丞かくは岸より頼りおとつきかへす 五右衛門声出しや 一ト向ふゟ彦三郎当子にて羽折一平ばんにて 足早に出て来り小国浪ひつくり震ひ有之 一やけ待かね〳〵岩木当子我うんめい長今日小極余親類 かいこん残しらせんとて向われたれ主長取り遣んど せつふくめされん事せふに思ひ手にたへはでてを相手 とせば右衛門からんからぬ我本懐親にかわつて去たら かれふ村送成りはく長用捨奥船いぞ 彦 一いふにやおよぶい 上立思ふ是ぞいせんの恩かへらゝは早くませつて 当馬の丞 日 一其度御〆気と具彫れとは長町人になつ両様遣少し 武士之助筋来れは手から参このまぬ切腹承り候長 かつて次第 やく其町人に麁多成いたした刀を折た其うらみいま はらをいでいつはらず一生気楽に助へとは養父へ たいして大不孝とて号の出れぬ五右衛門が他人へ渡し て度かはいかうろたへて 彦 一いかさま長春介のかれぬなれどか身の上地つへわたしし 本意ならずせめてはかれ成心せしむそくに なせびとふそくすれどを士が矢筋目先知 一かし養父の家そふそくはせんとは程急〳〵 さりなから湯度の能ひ出ちや取る如兼て昼なき 事誠切りぬけ縁所ぞん能うあつはれ手出ら にからめとらん 一小やりいつたん壱男法具此上何の用捨せんとりてあまし の見儀まへていさきよふわれと違上 彦 一サヲ に 一サリ 〽にらみあへど長屋奥部右衛門庇たはしゆひよく れんと目とをはづしく切り付るに葛巻に急よく取 りかぬる親の兵都はあふ〳〵と養子か手からも長 このめど長けんを以実子か震口の命助章たやに成し たやと老の思ひは千変万地取り手壱四方にま なこをくぢりのかれかたなき鰐の口程よく 五右衛門切込ひよふし凡付伏春を取て出てへ せひな具焼を益出来塚内役人社内へ出番入 て五郎市を亭手小手親子を被長小つかひ急溢 昼老の胸の内と春にかなし尤当子の魚しほれし 声長御法の余り とあつらんの飯春のにて両人き立合の益りノ斎内 より手五郎市になるを御家引立出る小島御 立廻りのうち石に爪付所彦三郎とつて引付 竹 領主我出来様 一お手から〳〵先知へかねいせんの手から此通り立照 り御上へ言上仕らん国人石川五衛門親子の名の両 人々長ごく屋へ引け 落し 一たとふ 〽行長涙のしからみや法なかれつなみゑんの綱結び 付た余行合兄弟血甚じのなり長諸に付候長に 喜いごの丑調やせひなく〳〵長ひ出れ行 ト勘弥は小団作蔵助両人へうれひのこなし 彦三郎能多き越せつす様只入れ小島治先に立 次に蔵助とり手此両人を引立竹三郎勘弥 彦三郎へ貞礼して双方よろしく時のたいこと ひやうし幕 商風売の 初春狂言 粟次郎 花色 木画税恵振路 廿壱番目八幕目 七条河原の場 しす三郎 竹三郎 音八 第八 勝蔵 小筒次 三階のみ丸 りかなしゆ かせぬ 勘除 竹木 れる中 本舞臺一面の浅黄幕日覆より松のつり度上の方藪 たかみ爰に若賀の仕出し大世以口〳〵の仕国と能〳〵 思ひ〳〵のこしらいにて立懸りせんの勤めにて幕明く 一なんと予アゝ位の石川五右衛門長天のあみならせひが故へ ム 一けふは七条河原にてけいぜいとの事だ 一サリ目ごろヨリ通りのよふ誓くゆへ龍の重いめしれてあれし ▽ 一親子としにかま入とはめつらし御せいを以てはふらぬ成 。 一それや以七条河原は押瓜長たりぬ大入しといふ事じや ム 一今にこゝへやかれ来るへ玉ふ 一今少し河原支出金へまちかけて見物を仕升ふか 一それゟよふ心様〇サア〳〵三なのしゆ 三拾文 一帯〳〵行まふ〳〵 トゑの唱長の成り皆〳〵橋成り皆〳〵は入湯山 おろしに成り浅黄幕切て出す 本舞台正光ゟ三方折廻し奥深に一台で青竹の矢来下 の方橋かかりの前へ巻ひくゝ好み通り上手土手あほりの如し これへ長ふたしてあり下の方好み通り土俵を重ね出け上 の方よき所に法具持立太又取上げん重に立て釜の 下へ本火たいてある事仕出席誠らの通り爰に 音八ふつまき野てぬま大小にてせふきにかゝり此そば に着いしゆの侍曲人半天参ゝ引大小にてひかいい様大釜 のそはには若いしゆの非入大勢さす又にて火を直し くべ見得浪の責にて道具納流 一先たつて召とつたほとふぞくの尾本石川五右衛門 かれにしたおふ手下の長のど長あましあるとの立た ゆへしゆ〴〵にごふ長んいたせとち人かな宮状いた さぬゆへ今日此所におゐて釜入のけいを以何かの 用意とかのひしめ ○ 一八日出年に仰付られた様兼りかまの内に普油を くみ入れ △ 一御らんのごとくたきゝをつみ立わき立つよふ 両人 一手はづいたして厶り升塚 春 一貴出からら〳〵やかて出役多塚弥藤治多当子どの ○ 小長是へ同道弁せほでくろふ 一是はやこくやを引出せしとの先ぶれは ム 一老人引つれ参承て笑ふ 童 一しからば是にて相待申遣ふ ト三段之承をしらせ候付上手のあ出りを かへす爰に竹平れ郷中いならび直に上なり 〽仕台の場所是七条河原二町口方に坂ゆひ迄し内に立て たる如き身の鑓かまへにすいらし大釜は地ごくの せめを此世から君にあつまりしくんじゆの中先を はらふし辺の好藤治菜当木当子毛相役にいり付られ て是非なく長けんしの席に入来浪 と此文句にて時水太鼓に成り向ふゟ竹太郎 ふつせき野ば成ま大小の形り次に彦三郎周具こと らいにて出来り直に舞台へ来る 〽岩田彦助入りに打向ひ え壱八拾匁有之 売 一是畳〳〵御両所に巻これ日のおやく覚御くろふ千万お達がし 事せんこ里参り何かの用意いた貫世置てふり升流 彦三郎 それは千万御くろふに存する先たつて召上りし石川五右衛門 今日のけいば以昼一味のおかり上を五体いたる春後ゟ諸人 のうれ以越春のぞかん為に公にふかき御けなりやくあつ てのよしけれとのおや笠煮ね藤後殿治殿冬御くらふにそん じきほ 竹 一それなし事無かね之より足利殿下のげて免いにて 一五右衛門を召取俵条〳〵仰越う事やく殿の出長て貴 てての助やく御くろふ千万心痛の程御台やふの仕様 一礼義正しくく両人はせふぎへかゝほ折長あれ我の兵部 一金壱貫 分彦三郎竹三郎両人一寸目礼してせふぎへ出市様 勘 右の文句にて勘弥好みのこしらい橋かかりゟ出来り 一これは五右衛門を此所にてかまいりとや是まてと不然と の仕置は討首が定様市以下以それとはかせ宜し古 来まれ船様御世以ほふ 竹 〽といふを打成し 一アイやそれ冬かれ成科の彫春とこ衛門先立帰りの科毎度ゟ せいつころつ嶋原におゐて平の平平をころし軍用金を うばひ居り折違のみならず高位のせふぞく着用水也 足利の館へ入こらし大蔵木下どのか寛仕大度に其まゝ 下たひ間の如せしに其後あるとあらゆら様へ行且は 此度舅を手に成る科明国一味のやからを白状を覚 と是まて数度のこふしんに言長五状せず 壱人 打違ぬける此処にてむごき書いを以におこなひ自類 手下をせんき七よときひし以御上意役入の私しなら 古より右御番者郷無心承用以段 勘 〽いひ聞出立立て八ツト斗りかへ青詞巻なき中に 一しからた忰五郎帝とやら是実の母童あると申左左違は 竹 親土一つし上冬にしを生ずこそ又何ゆへ同ざいなるぞ こはあらたまりし御尋ね後の親を親とするお天下の掟 勘 一そり女長長つみはのかれずとす 竹 一いつかな〳〵 勘 一八百五万 〽よみとははいへと必産やみ尤の奥歯をかみしめて能く 一壱銭かくす計りなり 卜勘諭よろしし具思入れ彦三郎始終初陣へ廻入有候 これ以越出金壱畝也 かくと聞ゟ母のおわつ息をきつて出暮付一出 下橋かかりばら〳〵御成り栄治郎髪をふりみだし 去り出し候旁是衆也 夫江当馬がけふのやけめ思せ今いかゞと垣の外うろ 付内に引出共ゟ今そのみ余目長あわれ彫り 一ト栄治郎下手矢来の外によろて受書 〽鯉に着子に着首かせの造りおく飛かしゆみ程あり はゑんまの帳に付処なしと悟道をふみ迷ふ賎き 石川五右衛門が身ゟ出雨風さひ刀さしてゆくゆく道のりの 道気をうつせみのから吉丸かくい〳〵と諸名物宗 市〳〵の手向ぐさ妙法蓮華経南無妙法れん事経 南無あみたぶつ〳〵〳〵文珠そかやはんにや信経真云 念仏題目の声堂高瀬や安字浅め七条河原につ きにけり 卜右の文句の内よき程に東の揚幕ゟ三かい惣本 〽おたのみの人数の内千代直あつらへの春之札ををし あたり此様へ申通りの非人弐人六尺棒を持此諸ゟ 助蔵馬の口店にてはたか事に蔵助非人弐人 六尺棒を持ち此跡ゟ勝右衛門口取にて小団治五右は 衛門好みのなりあら殿わにて馬にのり出後此跡ゟ ぬき身の鑓を持ら耳通り弐人法具棒を官又袖 一春去り越持し非人少し通雨天 其ゝ引黒四天口人付遣ひ出て夕句いつちいつはいにひら 売 一舞台へ来塚彦三郎竹三郎やとなし音八旦入有之 一それざいにて越引すいへ 非人大長以 一はく下におらふ 下此内大勢の屯せし中ゟ小宮御花風両人を引出し よき処へ引すへる兼治亭下手に伺ひ見てはやゝ と従ふ其事よろ申 〽弥藤治我が思ひけて 竹 ト竹三郎二疋有之 一こりや春の法長両人の留しめを 取り手二人 一八日 下とり手并非人の内ゟ出て両人督を上り春一而 事よろしく 親子のいましめほどかせて 竹 ト竹三郎せふぎ出事 いめに五右衛門是迄さま〴〵のせめ金に契ぞれ是今 句は釜入りの法み忰五郎市をふふんと思はゞ一味のとふ 遣夕のこらず白状せよ万民のく流しむ様そとかりとら 一古様がお上みへ奉公此理をよ了きまへよ 〽やわらをもらを長つてとひかくつちつちつと長ころびれず 分小団治二畝も有之 〽御花の師ことにあれに御老僻相役当子どの思召に養子童 ふまんにないかくつふをさす浪を思わぬ如と御世帯すみ迄ある へきがたとへてまてはとふぞれは家の鼠とりつぐ共に はつくされふやわか手下わつか五十七十かりとらせしにて せのみ天下の多古常に長彫らす万民の為ならは只 用心にしりはなし上ら浪かゆたん春蓮気御野座様 とふ遊具長出来中○ 五右衛門が老以この一句はかく斗り 石川やはまの真砂はつけ流水長 世に盗人のた年はつきまじ かさまて御尋御無用に厶り升 彦 何のにべなくいひ能くる気の毒あまり当馬の丞 一是廿五右衛門其身はかくべつ忰かくつふ又外らへどふつゞ いて多成かな一みになろふやら思ひ去成つて立状とかま き蔵科弐文様の成正はなきとく心参りし成 一兵部や妻の心をは思ひやりつゝせなすれは 〽おろ出船師長まて妻子一家に春かたらぬ事を言 合大事をは成りし一味の目而以いづれをそれと名ばし かなろふよし白状したりとて忰か命か命助様に長あら すあれじ誠なせばあらされを立ぬ爰○ 〽釜に入らふが火に入らふがみれて取肉るいさすなども 思ひ是よらず 一ゆり五午年上くのふといふり御長半時出一時死家はせつなへ ものは心得とりが子じやうろ魚保十あつつつつなといふ長右衛門 一との間 〽こわひ夢じやと思ふて居上とすかせかでなんに長帰いるず しく〳〵泣くゐる俥に結よき心長よはり果と長 花 に涙にしづみしが人目思ふて泣がほかくり 一卜斎内龍助泣てゐ様ゆへ小団治宅へ廻入れ有之 こりや五郎市そちや死様がかなし以成たろ〳〵と其 ほいつらひきやふなやつ泣ならば父か子じやないそき 〽かくこさせんは恥らむれば五郎市儀の声不及ひ 一ひきやふでは瓦以とゝさま殿に長いふ通り〇 わしはまいちどかゝさまにあいたい あわして下生れおがみ升流○ しんだら其事よふありぬ 此れかかなしうて後升承 上しやくりあけたるさはれは帋親の身は壱身春より あられんわつと泣出す声につれ役下部尾上長なき 一に袂をしぼ計りなり ト是にて矢来外の栄治郎小団治武弥彦三郎 よろしくうれ以のこれ也小国様は思はず後落す 竹三郎三郎三郎三郎三郎 壱古かにたる事吉五右衛門ふかるその領こだにしづみしが我を 渡り船越後藤利助 小 一云達は何といふ五郎市母首遣ち成手に成兼之其科 花 ゆへ此仕置あひたかめいどてあわしてやろふ イヱ〳〵それは後のかゝさまはし虎の平のかゝさまの にあはして下けれあひたいたいせい紙布 淀を曳しかねこたへかね 小 一長つただどふかだ〳〵〳〵あせしたふて長あせて れぬ出世かいのおきて聞る事よ五郎市とゝに去よ 才がある春のか 〽相成を以かだはやかなへに売売替むりたち ト風の音はまひ今銅板のはりしあしらい舞 非人の三な〳〵坐でを多き堂のふたを無縁中 けむりよろしく 壱里 一役に長たかぬ其月以次郎 震之 時こくかうつ浪は 下口〳〵にせり立流ゆい小団治思入れより 〽これんは人やわらせんは五右衛門つつつ立そか子を取て わきばさみ 一時一寸をまま長おしむににたかみて長のかれぬ今日 只今いづれ長さまねんふつたのみ升ふ 申小団治蔵助を引出候へ いゝすゝかまへ飛亭 申よろしく土俵をつた以上り薫下下下込ひ 〽兵部当馬長右衛門と気長おちこたへかね母の出り つ坂おし破り走り入様 被下手の好の気木出て破り兼治年中へ飛込 一断栄次郎 一長五郎兵衛じやていの長はや死るかこれまつて 〽かそひの聲やとかまりと風を当の点おしへぎて 彦 一セイ〳〵女め 衆〳〵 一度成候おろふ し物のしゆの由子菊治郎をおさへほ 菊 一おかれじやといふて此世のわかれ 分彦三郎上めて 彦 一二りやまて女たとへ貴事の母にせよしんきつたれ尋合置 とか人其理を表つておたかり危きを有かたいとはぬ 何れんぼくにてか子呼けり近寄事奥かなてぬぞ 〽さししめられて夢をあげ 菜 から情□はづかしやわか子といへば盗人の妻と定ほち ちよくに出して雑屋共いまつしてたつた一ト言いと まこいせしてたべうらめし以是五右衛門どのこなたの 心直そふ斗り五郎市を有としたにと長にあるしを見取 らはせ親ころしとは何事ぞ仕置迄多いに答いりと はあれまりむごひとふよくな とふなる事としつたらば毛どすまい是のくやしやと 身を飢事ふして泣居たほ釜の中ゟ五郎市兵衛 のび上り〳〵 ト蔵助兼治郎の方を有之 花 一かゝちまよふきて下されたあひとふて〳〵泣てばつ かりおり升たとかせまと一所に其の爰で死升餘都て た諸て長人にて親ころしといわれて長なわず ならせひ能ぶぬ其人の子といわるゝが○ 〽わしやかなしいかゝ老母人かいふならいゝげしてお まいの子じやといふて下され 御名物さまいつれ長さまおやこはし是人多が御相成てあ つたとりやふけんし 〽御ゑこふたのみ上げはわつは信成春屋根を思ひやり つゝ人々もあわれは三巻に袖しぼる 下三なく思れ 〽五右衛門ひたんの涙名がらくんじゆにやらひ声はけぬ也 ト小団治思入れ有之 小 一実勢の其中にたからを黒にでひたられよいき三覚 にくしくと是又あたなき其人は不ぶんと思召れてまりな がらめん〳〵わか身の手平ぞして 思ふて念仏たのむぞや 一盗の立冬いつてりゟおこりら雀のはじめ是身持成ら若似お人 召成ていろぐろくほひには豆の法去めを合を合す筆の生虫は 後無手先きがはたら以て立鰹の音の他人の号の壱人の かたふが弐人りの味方三人五人と枝葉付はやゑふといふて黒 やめられず坂に車をころ成共一上具車各早具心具諸人 やんでかへらぬかまのぜいわか身斗か倅まてくつふ越て すほおなく空をすいりやふ有ていつへんの御ゑこふたの 之上升様三れん殿を以竃子ゆへのやみめんぼく領いてへ 一急んぼく殿とせき孝心を思ひ諸見物兵郡出来つ 一長正体長ないてかへらぬ親と子のわかれを出立 しられたり 一は小団治かまの内にしつと思入勘弥栄治郎八部へ 立瀬具彦三郎与万年金以越か人共息金 人〳〵よろしく風の音銅板ばり〳〵 〽はやせんどふの時きたりかまに油のいきり立たまぎり 上塚其童壱端出之より長村右衛門堂雇人二条 身の毛たつ中にあはれは五右衛門童わか子をかばふ 其有せましたしき弐人多気共狂乱せすがの当 馬長か月遊む葛やくめでせむ様弥藤姫君 一とて長のふれぬせからんはいつれ是長急佛多の三升春 分此三郎二匁有之 竹 一廿五右衛門みか子のく娘とみ身の陰ふ思ひなぞ白状 せよ白状をいたさぞくつふを助けていかに〳〵 いふも斗りに用長やら共性根三両るゝ五右衛門長子 を思ふ気のやませなり片手につめてだし五郎市を用が 高くせしあけてしばしなりと長く様とみを奉せし 候こそは身代被成候 一ト小国治蔵助成せしあげいろ〳〵くつふの忍入 一油壱次第ににへ上り五件長あからむかしやくのせめあ ひせふねつを此世めら見塚親ゟ長見せ様子にまふ 彦 心のふひんせを見かねて当子声をあげあげ 一やり五右衛門とて長のかれぬ忰が命かどひ立居間ぐれ さねでくつふ袖を遣ふゟなぜ下思ひに先立ん興味 したお 〽教に実にやと思へど長ばけず以親の手にかけし何 立せんお上せんとせし上事たりおろしたり藤道 み童恩愛いしせかなはぬ時のいまそのきていなゝき ひゞく声にて 小 一五郎布上り出候以出書せふ 米 一そりや其事是成○八から 卜行を彦三郎は堂様 〽ぐつとつき込莟のそこ ト花助を成まの応へ出し入浪勘弥はット思ひ建 兼治郎八具ト泣伏春彦三郎竹三郎右衛門 金かほそむ京沢小原浪かまの誓へ身をしづめ 流風の音さげしん有銅の上り〳〵去げしく 其身長と長に打重りく塚ひ死せらゝ石川少 卜此時小団様惣身あり金かみふり三通おそろ しき姿にてかまの内ゟ半身あらせしく浮 長やふ〳〵よろしくみな〳〵しつと思ひ逢後ろ の風勢よろひ夕たちかゝりて かまいりの諸側となり七条河原小名をのこす 一トよろくひつはりの見縁これをあつりへの末 つりのしやし成り 此どふく一度に 居名にて 寅二一 一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇 } 当風春の 福巻狂言 本曽根南心張治 第章番司の大切 楽屋口の場 対面の場 浄瑠理の場 六 当作亥の 初春狂言 孫三郎 米次郎 菊次郎 木画観恵暖路 第壱番目の大切 楽屋江の場 対面の場 浄瑠璃の場 むす三郎 竹三郎 音八 相蔵 第八 音蔵 小団次 千代蔵介 森五郎 わかいしゆ 大せ皿 勘弥 一車舞台一台芝居楽屋口の長やう中二かい三か以三如以の窓正面はやし 作者部屋頭取座の窓好の通り下の方楽屋口斎正免也江 やくら下の付幕をかけ此上の方出は入り幕の方ゟも出立入り と是よしく下手道具都蔵の窓まて石切りよき処に せふぎ二きやくにて三ツ時の窓あつらへの音うし付しあたり拵廻 にてうちんをさげぬ是へあかりと有して阿浪楽屋只曽我 つ長やう身也大あんどふとし様これへもあたり振廻のてうちん を多く引かけいづれ長あかり且照して阿様右の唱長の にてよろしくどふぐ納様 ト口〳〵の籠しゝ名物の二うらいしゆの 茶や男思ひ〳〵のこうち繁たりよろしく道へ 納像と唱長のせふでんか成り三夜〳〵捨せり不あり 相蔵茶屋女中の二しらい前か蓆にて鉢長のかん 徳利を持出来余跡ゟ千代蔵助同辺具若いしゆ のことらい三間こせを持両人橋かゝりゟ上手ゟ登 米治郎茶や娘のこしらい声ば龍ほんとひんを 千代相助 持出て来る 一やう〳〵七側めの丸へ入申たけれどとふひはおつしやまかお 相聴 まゑいつていゝせ舞をしてくれ取せいす 千代 一そふ〴〵此間に本とふに見物にお成殿とおつしやつしやつかし から○おきやくくそこれ辰時はかんべしく下せん下せん 夫々是あんまりお気の毒たちいと下幕御名物だし 二連御祝義 下金四かみを出しみせ様 相 一□や〳〵うまするねい 落分 ト此内に米治郎出来り 一おあいさんいそ出しけめい 松 末事に其のいそおしくつてそふしてね幕か早以長て 米 だから出て物かぎなに苦しおろふ 一わたしの所参付こみののびたのが一所にあつて一ぢいけふは いそかしかつし○ ト此内中通り壱人茶屋男にて出来余 これ〳〵佐助どんおずしきの鉢巻の鉢巻の冬とふしたへ ム 二八貫出して参り升た 米 一下方の御客長お帰りが出る内へそふゆへそふゆへそふ ム 一八か〳〵 相 下上手一土の儀 一是〳〵大ろ〳〵是を東の亭のおやしきのお客へ出し て来ておくれ 米 あ 扨 千代 一おやしきのお麦ならおまい長つて御出ならいゝに 一あくおやしきのおかたたわたしの顔を見るとね何 のかのといろんな事いつて〇いやだから いろん筆はいへてどん名事をいふのだ ころしの手をにぎつたりね○そふくていふ事をき事をき事なん 千代 一たれ出そん領事をいふやつか阿様長のか 米 一本におかしいおあけせんだよ 千代 一こりやア大丈夫じ え肴を持千代飛助楽屋候へ立入様右の端長のへ はやし部屋にてけいこり唄をかぶせ向ふより 粂三郎楽屋入りのこしら以留場送りの節付おこひ 北団沼股引尻去しよりにてい長ふ法三銭出た にかけ出来る 輪 一アレ〳〵太夫せんか白へ 小国浪 と捨せり不被存門つくせふぎに成る事 一其外大語ゟ無違本たろふけふ是大誓ふまふ厶り升た ト捨せり不此跡ゟ隼卒道具屋のりこしはいこし にふくろ入りのわきばし越せし小道具の箱を 更紗のふろしきにてせおひ跡ゟ芝かく若女房 のこしらいにててつきにくわしぼんこと大べんを持 佐十郎 出て来り佐十郎兵三郎へこなしあつて 一太夫さんあけ事に升事也壱けつこふ故春てふり升 桑名 一貴丸八さん春に随つて初てくり升子 上 一よくお出被成升 一いつ長殿がら御評判かよ門有之お免てたふくり升 条 一ハイ有がたふふふり升 丁度九八せんが太夫せんにお目にかかりたいといや〳〵お 出被成し所本に可申以所之 一廿日太夫せん一部出成被成升せ 米拾 トミなくすくせりふにて舞台へ来る 一太夫せんかお成と成し已以十部 ことも両人立かる此時楽屋口の内物音しく 三なし 一しづかにしろ〳〵たかき〆ろ〳〵 小 トこや〳〵いふゆいふゆい 一あふなふ五り升 誰 一何かまちかひがあつたと言へる 芝米相 ト此内米様布相厭せふきに出兼ていて 一モミ〳〵太夫まん一ちらへよつてお出殿され升の 分よろ一具佐十郎皆〳〵通両て不両以の中ゟ 少し上みへ寄せ候此内楽屋口より鈴八ころつき の拵へ生料にてあばれる是にて留場の扉 口番の荒若いしゆの茶屋男いせんの千代飛物 中通り二三人留て出る 錦代 九日 嶋 千代 一いやだ〳〵のるなら〆て意のろ〳〵 一可手〳〵いゝ音しつかにしねいそんにいばらねへものだ 一へら坊要齋地ておれをしらねへのかか瀬浅草にいて 一観音さまをしらねへよふ殿とふへんぼくだ 一とふへんほくは手だ 嶋 一何たいろふめ 分よろしくあらそふ皆々とき様捨せり不右衛門し 金阿様其内頭取木成五郎羽折美作成し上野 森五郎 のまにて出て 一しづかにしろ〳〵口番かくやはいねへか 嶋 一しづかにしついやじ〳〵 下のさばる 三拾文 一そしつこひ生酔た〆ろ〳〵 ト皆〳〵嶋ハを取りせへ右から留場の鼠かくや の衆三郡〳〵橋かり一立入緑銀十郎権せりふに てふとこゝつゟふくさにつゝみしおほふの通り根 付なと出て候粂三郎にせている此ごし付よん 小 芝 森やら 粂 処分く粂三郎小安治しやし窓の下にゐて 右の根付など岸井与右衛門堂捨せり不あ様 べし此内小崎〳〵嶋八野中人能たながら つれてゆく事双方よろし具捨せり不残べし 一太夫がお出被成し処へ多しまちかいんだ 一よふ〳〵取まよひ奥あつちい参り升た 卜頭取桑三郎を見て 一麦をておまふくり居た其ごたまで法以御供寺門迄申聞し 三達彦頭取まんこゝのき生ない内と思つし所いう中ばしくの 先生か内一お出飢をれてお被成升た 森 かく〳〵ましましおまふ山り升 佐 一指達しやアそに於都屋へ持て参り升末しい外に長山り市 からあらゝたお内え くめ、 どふぞ云ふして下奉り升せ 米 一長して祐吉巻○是をどふ野太夫せんへ トニなれ扇を出す 小 一もこれからは太夫か出つ去りあらしたく毛よふふり升成い 一十二いつて見よふくり市○とふ雲太夫せんおたのみ申升 方〳〵からたのまれるにこま理計 作 一本にわまし長栗おねおねかひ申升しアふくせは 小 一出来て居升たくにわましが上が上らふ 佐 一一色は有かたふふり升 小 芝 遣ふして九八せんけふは是から焼物て厶り升成 一イヱ〳〵九八せん壱言日ハ蔵まへの旦那が名物に御出被成し とここ門何か長ふ事江の用があ縁といつて噺を聞て久 出出兼てお出に成しめだし厶り市〇其三太夫さて五郎春春成 ないお方じやアふり升せんか 五分足すかないすきかねいと灸芝居にやりゑんぎかいかてへ 佐 一壬三森さん何ぞうり升ふかね 成 佐 一成程ちよ才ないうりつけたがつて 一十二二りやア欲ぢまわしやア厶り升長んわまし長其いぜん は嶋原て御遣んじの通桔梗屋といへし大ぜい子とも是を からへしは茶屋せふば本宅功構へゆずつてらくになつた 処成音羽屋の親方のせりふしやアねへが五十三次またにかけ江戸 被下り好の道から小道具せふばい○季約出たに長あし 出来五年出り升ふ 小 三苧江戸と上方三巻とふで今日 佐 一あとりやアとふ春江戸月と有が多い処ゟ毛紫袋仏にある春のかす 小 成程遣ふてくり升ふ私々領村長江戸て生れて子 供の時から上方すへしばらくあし無色覚升たかこふし て江戸へ参り升てそこゝへ長して長御ひゐきに生れ古 条 郷のありがたさるモ三太夫さんとくお礼を申て下せり升長 そりやアわたし也かいふまて長食ひお江戸のおかげ親の恩 ゆつりうけつり三ツ扇ぶてう始なわたくし越置おこれは 一大和屋のくめ三のといふて下せ浪御屋ゐき月無にありかたへ○ 分二匁にて 尾のはくり升ぬ若 佐藤 〽いましおりやア太夫せんおつしや後通りてくり市 条 十同十九斗九八才九八才 佐 後程お月に出かり升ふ 十 一廿部お出殿奉遣候 佐 一分参布小速治森五郎芝加里米作布相蔵旨 ろしくく損せりふ有てがくや只はい様 とふぞ蔵末への且好ゟ来て寝なら多しかに来産出来 てゐ様にちまいねへ少し其なしかあまどふぞ米米 にあひて仏長んだ○ 一トこ成し有て二巻を案内にてちよん〳〵と しらせのひよふし木 八郎二度めの木たな○此木成道具成けるだと席幕に 出流やつはり道具やだはへ 卜此時下手より昼八いつ春の音八にて子やく 青八 幸吉幸作なは二三入あいらひ彫めら出て来る 一これサ〳〵そん故におれをいぢめてくれる非さかは はわほひ子ど長だぞ 幸 一けれ成長分つた 子やく 一おれにくんな 壱匁 一おとなし以方へや様ぞ〳〵 一トあめを以金を見せひらかしく出り出て来辰銀布 佐 一や音八さんいゝげんきだね 童 佐 一こりや九八さんよくお成被成升た御名物てふり升か 一見物長したしだして欲至りすど成有之〇高嶋屋の親 方にか見せよふと思つて二ふ言長のを長つて来升た 申こしにさした余短刀をぬく 四 佐 音 何かたから物といふやふじはね 来升し今は部屋だろふか 老中無い打成しいからばんにお出取せひ 梅こふとふ船わきぜしサあれまりいゝ時代しから持て トラル事いつてゐる所へ童蔵かく屋番のこし らいにてよろいを持出て来り 壱蔵 一小道笠やせんはとこにゐるだろふ 壱八 一是〳〵新参のかたやだ瀬小道里やの九はせんはこゝに いなまつは 壱番 一おまへせんてくり升か○ 下佐十郎一向ひ 一友功丸を早くよ二して久徳右衛門と申事 佐 一こりやヲいかわい何ぼ春で長道具屋の九八壱反切丸を 長つてはいねへ 壱人 一八そわかつたてへおりや大かた小道具の組場へゆくのをはき 真かいたのだ故 ヲト おまへさん小道具屋を差は此御方だし無しやうくり升ぬ出 松兵方 一ト此時かくやにて 一友切丸か入用だ早金仕給へか小道具〳〵 申此時頭取出兵衛ゟ出之 一是〳〵かくや反切丸魚どふしたそれて幕をまつて いるのだ 佐 一野ふ成いそん能ら爰にかれてあげよふ 売 一そ焦て長せふばい是のを 一其かけり可おかり申其かましろに此よろいをお預り申升 一大わらいじ伊勢太へ入かいにいつしよふだ 下よろしりよろいを置て忠のふくろ入をがくや春 長つてかれや一はの風 佐 こりやとんじ其姫した事のうり物を小道具にかして花 お長だかをあつかるとはこりやゑれぎがいゝてい 壱 一丁度いゝ芝から浄なりを下幕見て用をおたん被成 升せ 硫酸硫酸硫酸硫酸硫酸硫酸 一しかし大事のよろいをあつかつて 一トにやつかいほと相蔵長んの飾と相蔵いせんの町にて 松 走り出て まや〳〵九八たんこうにお出殿され升たかへのアノそれお 給ひみのかの女中が西の下に見物してお出肌せつて 誰 ねおまいまんを半よび申て来てくころと申升たよ 一辺〳〵出のたのおなじみたのとせん故事をいつてくれ 源助 章 チヤ〳〵そんなら九八せんましな顔て○ア○アノむしろ やぶりめげ こかやアたなきで長おごらせよふ 誰 一何介そん故あやし堅兼じや部ねい 松 芝来 かヱ〳〵あやしい処か大あやしだよ ト此時芝出く米治郎出て来り 一九八七んを西の下の女中衆が尋て御出被成升た 佐 一お未衛方まて遣て能事を 森 一何で長鳥の友切丸畳帯ちんに一をつて参らつてお くのだ 作 一そりやめいわく殿 松 一一寸前献出候事 トひつは様 佐 一壱俵一拾五軒 ト行かける 相 一貫文 佐 一イや壱反せ ト是をよろし大小の酒巻の草すりの心いきあつて 森童 一どつそひ 一たし茶ぢんてくやした事 分佐十郎相蔵両人ひつちりの見拝被成候 ゟ出の鳴しの成り成やくの龍助はで和浪こし らい袴に手ぬぐひ越まきていぜんの生酔の嶋八 嶋 をねど上げ出来る 一□いてへ〳〵女子ぞふ殿へ大そふ肌ちからだな とふりきり立かる様を付上しほんとかへす飛助き 音 法と見ゆぶたひのみな〳〵見て 一今舞台てはう事ちんで手をひろ音沢かゆろ音ぬる 佐 一一ツの草十一ツの草十一丁 森 一其を以先の知ら 芝 一とき弓のいろか三かいの 米 一松のみとりの前がみは 森 一たれがしか思聞尾張屋の 童 一廿六歩以ねへ 壱文 一若旦那だ助 花 ト蔵助二紙也有之 〽こゝへ来出かる向ふつら生はいだけに二つちかちか郎兵衛 て通す銭幸ひはやぼ私あらしの花等風○ 下ほりほどひて 嶋 一何を え立思つてき法と成り 一筆をやけらに花助か春の花道花〳〵しく相手に たらねい毛やろふめきく〳〵逸て能具なれ上り 下急度見得 壱人 一う五〳〵おらがのめ 衆 やちや〳〵 芝 二苧〳〵そへ と と 一九七以卒 一ト右の唄成りまつりの唱音のこのまへ来る 嶋八おつかけ来り 一やう〳〵ちいせな形り越して大そふな事をぬかしやうけ 一ト立かゝ沢佐十郎とめて 佐 一今の手ぎわにこりねへで 音 一しつこひ出じやかねへる 森 一またこた付とた成入るぞ 嶋 一たゝき〆沢領分〆て三右衛門うぬ 下立出候様ゆい 童 一てこれ足毛遣かねへ生酔のくせに 嶋 いつ酒をふるまやるぶつし 芝 一弓〳〵里やふけんしなさんせ 米 一こなしらがあいせつじやこい 嶋 一女のあいたつけ出ねへは 松 一き出ず巻わたしが とうてまくりして立かゝね 一一幷〳〵おれか中を取て寸壱升あつかいにも入屋のだ 夫て墨やふけんすがいゝは ト当吉けり紙法ニ之出共 一何しは此こびつちより取寄られてあつかつ如い也帰た一升 ひ しやるいやだ二升ばかにした 九八さんうつちやつておき船それ竹 一又出しやばるならぬどふするか 下立かゝ様寸引付ける 一人がためて長きゝわけね以藪にまんくての棒たらやふ 嶋 何ぼふたらだ 下後八をめめて 龍 一元瓜やつらにかまはずに 作 一とれ弐ばて目をこれから一分幕 ト三度目のしらせの拍子木 松 一アレ農木じよ 米 一おきやくをは 花 一わたし長一所に九八七匁 佐 一夫じやアおまへ長見物かい 音成 一其の明壱升上 花 一重から芝居へつ □□んとかへして 成こむべいふ 衆之 一角尾張殿部 下是を右の僧長のへうたをかぶせ此一件のこらず 楽屋口へ芝か具相蔵米治郎壱橋出りへ去承 此とふく居名にて かわる 赤舞台中に橋工がい窓の前づらを上へあをりかへす此うら一 舞んのかなみ是へ紋国の梅打てあり楽屋下廻りたかみかへ して一半したる所毎也かつら上の方にし見ゆひ上と世也 いてうの大樹舞台上紅白の梅銀等にて弐重の張り桟 上下に本朱ぬりけ衛門こふ成様廻廊下の方に太夫れん中の山 だい正覚て来ぬりの破風形つきし拝殿の長やう是へ一めん のみすをおふし都て鶴ヶ岡奥の滝の体名のり僧長のに て道具納録 下爰に頭取ふれ妻を持出て上なり太夫して白 役人ぶれ有之其為口上せやうと声流是ゟ 下の方太夫座のだんまく切ておとす太夫しん 中居ならび前びきにかゝる 〽それ一花至ら普流あしたゟ万国と共に迎ぬ余建久 四ツの春かすみ空に羽をの春つるぶ念千代万歳の いらずいゆ様かぬし様しかまくら山 ト二足をあつらへのせり出ての僧長のに成り 菊沼布ふり袖の上へかちて鶴の丸の春ふの上駕 ゑぼし上室へ軍配に菊の枝をのせたつ様をさゝ 立身下の方に粂三郎緋の絵しめ蝶の長やら の上下小サ刀時致にて三室にかぎりかぶとよろい のはい立かきつばたの法参り籠のしつかみ紙のせ これをさゝげ立身中に竹三郎真上りの上下 祐成にて三室に小松の枝紙の長子の月の春侍 よくせり上げ道足納屋 〽慈悲万行と称した余年のはしし意や日の始めより 〳〵しゆく共お目見へ長男なりしく舞つるが すほふに心はるの風 一ト三人よろしくふり有之兼居市竹三郎と番人森 君にひめれて子の月とはむつまし月上社成かしらす 御代初神楽 一下竹三郎壱人なり納儀候粂三郎二百疋有之 先い国ゆき越四方許けふ立初浪右つが古三多取引 いろ長むらせきの屑蟇白散の色上戸 江三人に成りふり納様 竹三郎 一舞つるがのゝすいきよにより折よきけふの今よふ姿を やつすわれ〳〵 兼治布 一いつぞは嶋長門まちわやし其かひ有てとし〳〵に 粂三郎 一花さうとん飛のこつの五ツや六ツのころより春日ごろの うらみ 米 一ふならずあら気を 下兼居布とめ承此時奥より よひ 一すけつ年奉一以 けり 一何春衛門年とや 下急度恐入置候 菜 二覚 おこをやくらに恋の異壮男をつるの丸 とふり切条治郎立かる様を竹三郎せい両人 文手の内三壺を持て花道いつもの号伝に取る を茶治郎蔵道法華き空にて真こく多不納而 〽君命およき祐つねに近口は幡長一対の姿を三ツの治め 一分是を対面三重に成り岩丸の三寸をまき上津爰に に勘弥春けつねにて交戻の上に立身上の方に 彦三郎近江吉例柿の上下三室にかぶら矢をの長 一是をさゝげ小団治吉例柿の上下八幡にて三宝 に女雄の儀ひなに法宇龍をのせたるをさゝげ 近江八幡の両人並せふぎに出事右の間尾のにてよめ 所来て押出してよろしく道具納録と対面三重是上 とめに双方差出しじつと見得 〽こよくの段のすめにて今よふ祝春年のをがこゝに寄る 飢餓五節の命 卜者の夕句にて彦三郎小安治一半なりの屋い氏にて 勘弥は二畳屋へ座に付両人右の三歩ををゝげ中前へ 出て文句一は以に双方見合てきつと覚得粂三郎 一此内立かり塚竹三郎せい壱斗茶沼布下手にて へだてほおの〳〵しつと思入有て 勘弥 彦三郎 一それ新動の評席にいせく松に対して齢をあらそふ竹 一にみせほをくらぶる是春を迎ゆ浪門に建天象地震の事初光 能を呑婦ふるに成秋を祭辰銀河の所乞貢吉量いのりけれ 星祭り 小団様 祭様神代有二杉陰陽和合曲水を桃の盃原餅の形を表へ 春地天大 茶 一古きためしを茶の酒重扇の末ひつりい米せのゑにし 小結びや其むつ言を兼相撲 竹 まつ青陽の下飛馬始千代を寿く着水を結ぶはつゆめ 粂 一はつ買に松の位にひかれぬ様君と子の月の小松引 一つれてのしめのき野はじめゆ様しのむちのくらびらき 其初こよみ取りおゐてねがふねぜひの花あやめが さるかぶとのさつきはし 勘 さつきの冨士は祐理が峰越は龍をすみ雲に摺場 図取りの筆初め 兼 いつれとき声の松はやし翁草とは重陽の恋を重 ぬ様かほふれを 一一三ツの朝に下とせの邪気を豆へ様奥者万の不及事 粂 一それは端牛ののほり鯉 物 一鹿屋辺に風持勢ひを 一おそれぬせふきの鬼やらいせふふ刀と飛かゝつて ト立かゝ様竹三郎留て 竹 一二十一人 □□□□□□□ 一でモ 下竹三郎二なし有之 一半妻よく強を青龍刀とかく葵の雲やかに 一一腰の手柄の毛ぢまいの 一むねをすつておも取しう 哉気を如い自分の棟と三室へ能し有て気 をかい 祭 一とかく殿長門を松の山 彦 一たつせふ身の星合長露の玉棚中元に 小 ひ段の御殿をかり場立干かせり調度を多くの板 覚 一あゆみの板を打のは菖蒲と 竹 一分立かる様竹三郎せいし 一竿強敵のあら気をもやからで出やまとかな 一尽ぬしかいを出けゑぼし祝しゝすほふ長君が代の 勘 一恵み久しきつほか岡 彦 一こゝにさ成へ長万代長 小 いしずへ出たき一 勘 一いてうのしげり枝 祭 一木の下曽我のたいめては 森竹 一等之やまつて申す 法ぞさ長長若き蝶千鳥免をまし生こそろへにける 下右衛門也金納様 勘 一はいぜんゟ取更し所あれに至成へし君のは 彦 一あれぞせんこく舞鶴どのが 小 米 一同道免を遣し今横役人 掛けふ舞きの神いさめ祐垣巻を程せんと此舞鶴め 手引して法造立やく善長初ひ冠り一老職の祐理 老人あひたいといふお母人りがねかひあふて上げて下置て せいなり 勘 十二此祐つ手にあひたきよし両人がねかひとて外ならぬ おことがたのみ何しにいはい申そふぞ 菊 一大かやあふて暮て下せん青成○ 詞にそれと舞鶴が素袍の袖をかきなでゝ トこなとにて茶治郎龍道の方へ向ひ それにくんすお曲人りせん日こつからあひたい見たひしと いてしやんす祐つねせんがあふてあきやふとをしやんす也 こへ〇この呼ひ出来れ大それには玄おしかりせへおゆ様しを 受とやく夢の艶水丸羽風残りのうしろ立〇ころしろ 付て岸程におゐ共おたせずはちらわずい遣ひて 参 こゝへ○出やしやんせ昨十部 一参り升べい〳〵 此 かならすそそゝうの取いよふに 祭 がつてんだ 〽ゆるしのいろ番あらわほか里龍のいきほひ時むね をそむ様鶴の長衛つづづづづづつづぎ ト右へ岩戸をかぶ長粂三郎つめ〳〵と舞台へ 来塚竹三郎せいす茶姫布与右衛門具屋両丁急 度納様 彦 一君か御名を有出たひ歌ひは三拝しく 七 一君へ向ふてふけきなしたる弐人り件 一立ちだがつて不礼なやつらお侍に是逃廻り小藤太成家 小 一八幡の三郎行氏がふかひ知れは 彦 一どつこひ 小 一八左衛門こひ 両人 やりやけしねへは く覚 何を 茶 下急度善作兼治郎二夜し有之 一一屋職の社語さんへ舞鶴が一ツのお願ひ呼出したる二人か 西 の庇へ詞を出して下せんせい私ア 一何成扨弐人りすいきよふ是へまねきし二人りの若尾の花 れれ長屋程多きおもさせひ今誰やらに似たた〳〵 竹 一くりや何者のに くめ竹 一似升之十 物 一一〇貴祐経が一家毎伊東かちやくなて河津の希麗に 東へ 一啓上 勘 一思ひ出せば○貴そ連上〇 ト是をひせんふとの合かた成り 未だ其右衛門は祐経春入黒丸の其むかし三ヶの店を証文 一祐頼に押領せられ年月のむねんやむ時なく安元二年 一 かん故月奥野のかりの帰るさに 榧の木三本小たて小取り一のまふやし豊近江小藤吉 小 一二のまぶしにには八幡の三郎 彦 一この間かり高橋一つきやふと 勘 一そやおそしとまつぞと長いせ白雲の様がよふげ 小 一は様ゟ後陣に引遣ぶり 甚 一河津か其月の出立は 竹 一秋のかすつたまかり衣に竹笠をつとこからしに吹まらん 粂 一村面月巻に打またかり 菜 一切所あく所のきらい殿具こまを早めてあや未世たり 彦に 一待しふけた様赤沢山 甚 一よへひきひよふとちなつ矢の河津がのつた浪しやん貴里の くらの山がた射来つつてむかばきのき間ゟ前へすつ はゝ射通したる 覚 万夫不当の秋や共長大事のいた手にたまりかね馬より 竹 どふとおち二ちの 一赤沢山の露し春上成へらゝ河津出 三貫竹 一弐人ヶの倅 勘 一名の万成長して 茶 一祐のぶどのゝ養子と成り 竹 一曽我の十郎祐成 □□□ 一おとゝ箱色ひとゝ能つて くめ 一北条殿のゑほし子にて曽我の五郎時むね 勘 一籾二貫弐人り曽我へ差第 竹 一工藤左衛門 三朱竹 一祐経どの □ 一八丁めづらし候 三人 対面じや瓜部 春そのに多くひあら人の神のきずいた有がたき え鍛切りよろしくひつはりの名湯是を大ござろ〳〵 かみなりの音はけしく一めんに雨にいたつまの幕 をふりおとす大どろ〳〵かみなりの音きびしき 西車おの〳〵したく出来次第蒂切て出て出す 本舞台よき所にいぜんのいてうの大樹後ろ春の野辺を見渡シ たま重に手すり付し大夫見上の方に出碁合のよしずばり出席 あんとりせふぎ直し是へ巻せんかけて斎そばに四り手かごたれを おろした様出直し彦舞市中矢長兵衛引植木商人有い七郎 草福寿草梅の鉢植の長して台輪小団治赤壱ふせんのつら ほふ長宮〳〵よかろふの葉子うり菊姫布若衆かつらちつつ 大禄兵衛より御殿以の付し万とふ越長ち大神楽太夫のこしらい 一粂三郎好のかつら去らしな浪雨袖にて地かみなりの矢つゝへ 一楊弓の矢を入矢遣り始竹三郎はつち尾太夫より羽織惣方 参りのこしらい兎ん〳〵着二郎の引抜したゝ給ふとかみなり の音はげしく本てつぽふとく落雷臺是と是に右の事 切ておとす 分直に彦三郎小金治藤治郎粂三郎竹三郎にき やか名様酒巻の成りふり 〽初かみなりと夕立の去れた余日和に梅奉寄出席をう出 れひよふしの鹿嶋うら宝木船やつて往足立て笑ふ 大和〳〵あいきやふ爰で泣意に高僧春めり風春 一音羽せんをうたいめや汲はいろ酒重ね重ねて長達 〳〵其弓よからふ ト五入よろしくめい〳〵おとりくたぶれし呉れ にてよろしし金納様 彦三郎 一ヤン〳〵今のかみなりで”ひつくりしたは 竹三郎 一大丸の太夫まん女てらし車のりおくりせんがうかし立両長んじ から 彦 一めつたにおとつしは平かねへおれまでを 小島浪 一かや其ちがつかりとくたびれし 一台 くたりしる長な以馬のだ出来衛つてう成へたつてう成し 菊沼布 した長のだから 一それて二つち見せふがぢからツイまやく立た神いさめ 彦 一そりやアいかが無人はこかやなれた 此 一八郎わかつし琉球人の尻のこりか 是はしたりおま成てん毛通り毛のとやらで直なひ公通 をしらないかへ 上 一大神楽さんのおつれかい 兵衛 一何介つれじやヲくり升ぬ成荷かつかせ権介か且な場て のごちそふて大遣ふによいや里に立ぬ所へ太皷たりきの 一し光八冬加有なりきらす今のりあらき長上られ来た 一所医といふふしぎ殿長のか天下つたかなんときたふ たろふ 竹 一夫じやアその夕立にふつたぢぜふの 何サ此二つ町〳〵をある此条はつさつさん長違〳〵其外と成 ろふといふ菓子うりて厶り升の所が今大かぐらせんのお頼み で荷持と無色〳〵は二やくつく答てお目に成る市 一分粂三郎竹三郎是ゟ栄治郎立て神の神 力かこまりやかこまりよしく小円治まりをひろふ おかして 彦 帯窓から長色〳〵のじのじんだ唐人のそら しかしやれといつちやり是程長程長ねいきまし奥州通 の事可アきならしおくれなせい 一白木去せら植木鉢を持出縁 〽春まちかねてうり物の室に仕こみをうけつ成穂あ じな気心香にひかれ来浪 一ト右町文句の内粂三郎越つれ出て彦三郎 粂三郎両人にて あたつてとぶか紅梅と誂つく風の福寿草 ト是にて竹三郎立て 〽笑ふ門江杢三つゆひの上野の行義を鳥追や 下合出しの内案三郎越法遺出て 〽おちかつきに取持を希にあたなれじ免能里武定 卜斎内竹三郎兼御弁を引つれ出て案三郎茶御付 〽梅がぬとなら柳かわたし中のよいのかす縁の成 一下竹三郎去入浪茶治郎粂三郎竹三郎三人宛而 〽阿波夜屋遣かに山の月心して不審さにあらしし鶴 の丸夜の羽かいに〳〵中の宵雨止むつ事の 不兼てしつぽりぬ違増心して一事あけのかね そこくせかいはいろじやいす ト文句の内茶治郎彦三郎残むりに引出られ此 ゆへからんで以上けんにてふりよろし具納家 小団作壱人り尽しいて 小 一匁〳〵〳〵 彦 うまい〳〵長ね以ものじい人にばかりおどうせて 竹 トよろしくせり不有之 一是から壱新場の太夫せておませのまつまいと 茶 め 十一 一とはいへかんじんのしめびやとん助が 八苧其穴うめ畳此上屋蔵かねて大かくらがしらし ておまへのおこつせんへは弟子入してあり升よ 一唐人の太鼓長ちはこりやとかろふ君なり 竹 一わたし長太夫せんに畳屋安し及ず能からす升ふ 彦 一昔〳〵はじめし〳〵 竹 ト小団治田の太鼓を持出浪竹太郎出て 一こりやアいつこふのしろふと〇それそふだ 下横に見たせる事故と有て兼命ふちを持 立出浪 〽千早ふりにしてむかひゟ神をいための曲太鼓 ト小円治太鼓を長門へ茶治郎真田具太鼓 をうつ事あつて 〽八百[サ]手をすへて出立をかりの庭かぐら是長 神力かごまりや ト兼御郎是よりおこまりを持出てふくろに 入れしまりを竹三郎梓出て小団治へ渡す 〽きたく〳〵 下条治郎よろしくかごを持てまり越船勢 縁ふり有之 かたに御け身の取出し春ち 一ト此内小団治二重へからむ事よろしく 〽アイサぬきつくゝりつよいととまつし柳等つごめかこゝ に手まりのしやんとこい 下合かたにて両人よろし是かこまりのふり有て 〽おちたらはしよおとしてたらひろを袋にうち 竹 江小安治香り越ひろふ両人右衛門是ふり納家 一はや〳〵それじやア商売等ノ成り遣ふだ □□ 一病売といへはかればんの菓子やさん 今 一おまゑのせふばい其唐人の何か芸かくてせふけ 一唐人の藝言事堂いろ〳〵あり印○其物免りあん能名国の そうふし○其次がなん大豆の曲輪かよひ 春 一やかちりや見物事早くこゝで 十一 一しかしそれ口上が入様〇幸ひこゝに手づかきが書て くり升流若旦那おまへみ候よりだが口上を 竹 一はし〳〵何君なくさみだ 一ト右水口上を書ひせり不書を竹太郎取上げて よむ点のれ候 彦 一そりしておまへか町中を多くある具それ〳〵 みやらいふ事たいつたいつありやア何のわ事だへ 小 彦 一 一其わけたした事やら私に長 それて長商売の事をしらねへといふがあるものか とふいふ事か去なしてきかせなせてせ 藤 一帯〳〵其已筋は くめ 一どふした事じやへ 小 一廿八日惣右衛門 とわれてこたへ長能いと御唐人 一ト小団様一寸ふり有之 「右衛門せん長屋〳〵其事と成ろふ 江小団治思途竹太郎扇子を持 竹 一東西〳〵いよ〳〵是ゟ唐人の登りふとい 一まづ壱太夫しやかたら米帰官御目通りまくねり出来 ト竹三郎扇子云〳〵口上のふり右衛門 有てこなたへ至かへる面白き合方成り小団治 竹 ゆふ〳〵と唐人のこなか 一いよ〳〵これより米師官のそうふし〇老唐人の義に 厶り升れは文力の御成らぬ処是よろ登遣し上り下 奉畏升ふ 下口上をいふ舞唐ざらせの手拭を出し 小団治出たへ出たりふらんのかゝり真山 しやがたらせんにやましちやらこちやらはかたて 一ト右の奉らす手拭を拝ふかむかしてそう のふりあつて 「ヲシヤカ○アタサンスウ 一 一八日〳〵 分よろし也金納へてすゝきのよふ殿様合出し 竹 一いよ〳〵本芸の毘南太太 曲輪入の土いく厶り升春 江斎内小国浪好の唐扇を懸らきこしへあらへ の団扇太鼓をつひ出て 〽かの唐の世の阿房宮洞菅庵小長いやまさ様地味すか かきのにつきんわしや え竹三郎両人竹三郎方はつねの日本のふり小安治 の方は唐人の哥よろしく色才有て小団銀壱人に成り かんらんの能保全沢万福座通人か花女偏のちてまたて うついめん后こみんと達て ト此文句にてよき所ゟこしに生したる団扇太鼓越 取り玉よふ也に成事ふりよろしく 〽こんしき眼中あためて右ゑんなりや美なりやすい右衛門 柿よふ細々立ん〳〵情うからうつほれこんたり よかりきほふしてとふ○はア〽ひんこふあつかひひて 一土札九匁多頃〳〵 下よつし金雷扇太鼓に合せふり事よろひく 茶利おどり トよろしく小団治ふり納承 彦 一何だかわけ長取具おもしろい〳〵 一時に二連成ら無かんじんのおくめせておまへの事咄之我バ 三円 一何の可申とましがいろの殿んの上遣て承計が 一斧是からおまへ壱人りをたのみて今本 くめ 一野辺じやといふしまし壱人 一於丑の相手ならたれく迄飢後早日い事か阿波わへ トセり不よろし具彦三郎兼合市竹三郎兵郎兵助兵郎ら 彦 二りやどふす様のだ 竹 一今におぜんか出升并 一かやぜふだんしやるねへ 一廿四人の内てお見立髪へ升して 一おまへにはら立られ気か ト三な〳〵わろふ 一一右衛門とそふ長阿様未以十 給ひ事を取で様 金 一公多し壱人女子じやと思ふてそんな事を 小 下はつ出し候加浪恐入れ小団作立候也 一豊摩守そん殿にしらし飢貴様 〽老沢丸太夫じや殿暮れど長とふふらおまへに気を長三郎 ぢ介ていわせて奥山の手取り矢とりと評判 娘的をねらつて皆せんが 江小団治粂治郎へし船多荒津瀧のふり祭上 壱人に成人とき長やり 〽よそろそ目にあたや波気なと思わねへたまなかに 其人せんの気こゝろに 一江此文句にて彦三郎竹太郎栄治郎小団治と四人 ならひ岸内の彦三郎越粂兵衛手を引て つれ出来ゆへ小国作けがん能顔共流事々で をくみかんかへねおかしみよろしく春彦三郎粂三郎 〽いやみがなふくあかぬまて内ばし程長口歩の 一彦三郎粂三郎一才ふりとり此内小団治 かむうし唐入づきんをそへなげ候付俄にかみ をかき上事未帋の土帝先を直す事なしく よろしてはあ余す粂郎又小団治を引出直 小安治うろたへて今戸の箱を引かへしく 一粂三郎長門へ立上流事実を又 〽すいしふすれ長それ〳〵に合せてきやくを一流原の 一卜此内霊浪童はぶかれしふり彦三りやアうゆそそ といふことにて垂らへのひて蓑布をつ き出て粂三郎のそはへや様小栗沼竹三郎をつれ 出粂三郎の相手に生せ様仕くみ迄運ふりの 二昨年有べらん粂三郎栄治郎竹三郎是ゟ 三人扇り いつかとしゆく女童や楽にあかすしんじつの曲等錠を 神かけてやかて身まゝをまつち山 一分廿目小国浪大かくらの道具の内ゟお出免の面 を出ておほりて此内へ声り兼治郎へかゝる是は にて小宮浪童女かたのり白いき菊沼布立かたへ 廻り下御仕入にて 一大それぬ恋路じや瀬いかい十 一ト四人にてよろしふり納録 彦 一いつの間に成大夫壱包の商売道具 十一 一二両へられ彫足つけうかれて 米 一とて長の事におかめをは 上 一二匁やつて見せなせんせ 一同どふしく素入の船を 茶 一けふ一日は多多の記じこせせ 一大夫さんがせふちだから○せびこりやアやうせにやヲなら ねへ○おいら長平のつけやきば神そせんをやう本ふ 兵衛 一そりやおもしろふ心んせふ 小 一それじやどふてちお成松をは若よふみまねのてんほの かく 彦 一太夫亥丸於多畳申升春 一ト太夫侯へ出暮ていふ小団浪へ菊治郎御殿へ越持せ やん長しろや妾長高宿の原なれや 下小畠治ふりあつて 竹 一おかめさせおくし以十〇 〽チヤ〳〵たれたと思つたら下の町のかきそさてきくひ お名:ぎりだね かみかより出来たそりやアなんといふ書事だへ 〽これかいこりや荒神さまのお備風は此間長ねおつか せんがねおかめやおかめ大かめや〳〵といふて衆へ せんがね 分与百文有之 おかめ〳〵上たくさんそふにいふておくれなそ寄 かみ直してあきやふとかんどんのおまへのしんの松 両葛はしやくのごとくじやと初めてしつし外の 木の子のあちしらず ト小団治右衛門しく茶治郎竹三郎へ万ふり 有之此時ころたへ急んをおとす事泊りして 竹 一寸取り上布さかさまに参郷をくわへ流 一ま下〳〵いつおめへお免かと名をかへな春つしか あれ壱人きゝのは娘いよおめかだのなんのといつて おくれで承いよ それて長おめへの顔を見なり 下小団様顔を去くり見て 〽キヤモいやだね トふりよつれ参 〽あらひがみの船房嶋田を招からふつつりきつて 一男のひがへたゝきつけこんとからうてき越するして 去年のおきくじや瓜葛れど長ひうどろ〳〵と ばけて出海 ト小安治ふり有之条三郎を引出す条三郎立て 〽せふなし男め外の女堂ふりむいて長名まいと程 の上以口車についのせられてのほりつめた 流わたしの身のつまり トふりよつて今 ちよいと来なせへ ト粂三郎小団治掛つれ出て両人手ぬくひ共 一ちまきよろしくふりに成様 うかれて小唄の下やし長松戸出辰ときや瀬三たで 出しぎ今は松戸の風長はやよ国しやこてとの白ごま みや常におせん女つれておしくひつくりき長玉が ひしやけだ本に山のい長はらなきに長命様かこ ちのによんぼは江戸此へおやり申て小野の小町 に取られし夫〳〵たま事し○よれは在処 のみなんぐさ トゑの文句よろしく粂三郎小円治両人へ公事 と弐人からんて不り納様 一こりやおもしろいおくめせんのかくしげいきめふ〳〵 一ツイうかまれてあん殿牛かんにて下せせせんせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせ 茶 是からはつかひて獅子を 一とて長の事によか長せて 七 竹 十一 十二それしやくわたしに獅子をかへ おかめをすりやアぜひ獅子が吉例し はおれじやまやり升ふしかしこりやアわまひか本のがりふ てくり升○どふぞ旦那手法だつて下せり升 竹 一青おれにかへ○いゝ春とふくやり出来し長んたやつけん 万 一サ〳〵獅子のはじまか〳〵 時して春冬はつ春のありまをはろふ獅子の曲 ト名の夕句にて茶次第を持て可成かり あつて此内小団治廿三郎両人獅子をかむか 出浪事よろしくこれゟ獅子のくまひ竹舞 小団治両人に成様 時をかんじくぼたんの花のせたや三たれて風 にちか〳〵大塚魚〳〵去り〳〵〳〵〳〵去りかゝる トよろし今合方有之両人ししうまふ事 花のつゆそふれはくの蝶の長にくほふてくもふ のみなんぐさ ト名の文句よろしく粂三郎小円治両人へ公事 と弐人からんて不申納様 彦 祭 一こりやお長しろいおくはせのかくしげいきめふ〳〵 ツイうかされてあん殿牛かんにれとて下せんせんせんせんせませんせせせんせむけ 茶 是からはつかひて獅子を 一とて長の事によか長せん 十一 一十二それしやくわたしに獅子をかへ 竹 十一 一おかめをすりやアぜひ獅子が吉例 一北それじやかやり升ふしやしこりやアにましか平のがわふ てくり升○どふぞ旦那手法だつて下せり升 竹 一はおれにかへ〇いか春とふてやり出けししんしやつけん 万 一サ〳〵獅子のはじまり〳〵 時とゝ青冬はつ春のありまをはろふ獅子の曲 ト名の夕句にて茶次第扇を持て可成かり あつて此内小団治廿三郎両人榊子をかむか 出流事よろしくこれゟ獅子のくまひ竹舞 小団治両人に成様 時をかんじくぼたんの花のせたや三たれて風 にちう〳〵大流魚〳〵去り〳〵〳〵〳〵ちりかゝる 下よろし今合方有之両人しうまふ事 花のつゆそふ春里の蝶の蝶の長にくぼふてくまふ 女獅子のかしちをうけたしみゝをふせ谷をへだてゝ あなたへひらり衆たへひらり舞ひあそぶ 卜右の内よろしく豊相方のあしろひいろ〳〵有て 小団治竹三郎両人獅子をまふ事よろしくあつく 両人舞台を廻る是を曲はちのよふに打て彦 三郎栄治郎粂治郎立上り斎とき彦三郎つと に入れらんにしきのふくろ入のつつきをおとす 小団治獅子の内より半身出て取り上事 小 一何かあやし候以此つるぎ 茶 一たしかにそれぞ 粂右衛門 一天国九人 竹 一そ辺ゆへ壱つきの 小両人 一マノ出ミなり 彦 一けつしにそれを 茶くめ トひつたくり懐中にける 一其法深きをば 彦 江かゝ様与右衛門具ちらんにて 一何を 〽実長うへなき獅子五のいきほひ万歳千歌つき せん今目出たふ栄ふ猿若のやくらを施し納めける と右ちらしんにて可意り彦命また中に 小平治上に獅子かしら下手に茶沼市斎田へ 一三貫三郎竹三郎殿上上久黒白天六入出て 四天 うごくな 彦 まつ今日は是ぎり 一分よろしく金ひやうし 幕 目出度 うちげん 六月 十一