青大賊
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- 荻風子園田荻風編
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- 東北大学
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笠附
青木賊全
}
春好動東西映
蟲鳴北露成所
歌の姿ならさる
なけれは此筋また
貫定城中の一物
何と言葉冠
意男凡なるを以て
厭ひ棄へけんや
亦各其情を暢る事
庶兮その鹿き
包鋪転して芙蓉
万細の画と高かれ
是荻風子青木賊と
号する意也
天明三癸卯
初冬
南芳
書
題次列
いきほいにいひうねて
いつでもじや一心に
いそしといふて見る
いそかしい入りくんで
いろ〳〵といのちなり
いひあてゝいひわけに
ろくに居て鼻のさき
はなやかな針がある
ばべしけり腹がたつ
はつかしいはやります
にほふなりにげて来て
にぎやかなにやんがばゞ
にしてらしにぎりけり
ほめられてほんにこりや
べつたりとべつたりとべつたり
とふて見るとゞきませぬ
どふでもじやとぼ〳〵と
どふよしな取かへて
とをいからちとからい
ちかづいたちよこ〳〵と
ちかやせぬちく〳〵と
両方にぬかにくぎ
ぬらくらとぬれてある
るらうしてるいができ
をしつけておきなられ
折〳〵におしがきく
ヲゝしんきおかしけれ
おめでたいおもしろい
こゝうれしおしわけて
われいちにわけがたつ
わかれけりわらふまい
わすれかねかるいこと
かたよつてかうつかう
かけておくかうして見イ
よいり和よふ見れば
よいかげんよい月夜
夜ルを昼ルよわそふな
よりたかりたてゝや殿
たゝきたて高くと
たつぷりとれき〳〵や
そつとやるそこしに
そこをかうそく〳〵と
それ見イナぞつとする
そふはのらぬそろ〳〵と
それ〳〵につぶしと
つきつけてつゝこんで
つまみけり同イと立つ
ねんいれてながい事
名をつけてないしやうで
らく〳〵とらちあかぬ
むまいしゆび狛算用
むさくろしいむつかしい
むしやくしやとうそてあろ
うらをゆくうつくしい
浮しづみうけつけぬ
上ヱと下夕上ヱを下夕
のびあがりのみこんで
のけておくろぞくなり
のほりけり組合て
くつつりとぐるりから
くづがてる口おしい
くつといへくる〳〵と
くち〳〵にヤレとめい
やわらかにやかましい
やすい事可申そふよ
まつしろにまだはやい
まちかねてげら〳〵と
けふもまたけば〳〵しい
ふりはなす二ッ安類
ふしぎ也船で船
ふうちなり心得ぬ
御はんじやう爰が味
心ほどおうがする
コリやしもたこゝちよい
コリヤひやうし是ばねに
ゑだがさく手をくんで
手はしかい青〳〵と
アヽまゝよあてがある
あなだらけあたらしい
あるやなしあんとした
ふ食りアヽあぶな
さいわいじや酒くさい
さわ〳〵とさはつても
サアしめたさかさまじや
さてむまひさすがじやナア
さびしけれきれはなれ
きをつけてきわがたつ
きゝづらひきがよわい
に
きつしくなぎやうさんな
きうな事ゆだんせぬ
ゆきとゞくゆつたかと
めつそうなめぐりけり
一みれんなり見へてある
見事なりみなそれじや
みてほしいじろ〳〵と
じやうこんなじうぶんじや
白と黒上手也
上々吉しつて居る
しほらしいしつとりと
じやまをして久しぶり
ひきあげてひいやりと
引はなすひやうしもの
ひつそりとひろいもの
一引もどすもつともじや
もちそへてもふできる
もふよいぞもちつこじや
もじ〳〵と背がたらぬ
せわしないせんぐりに
ぜいなやつすてゝおく
すぐにくる砂ほこり
すへておくすつぱりと
冠
附
青とくさ
浪花園田萩風撰
いきほいに
鯉の脊を見る船おろし
文盲光る蔵普請
三十日が五百両
汗かいて売勝負附
一夜着引かづく生姜酒
思はずはかのゆく仕業
飛脚仕立る沖鱠
いひかねて
いつまで見ても団の画
通る煙筒を又さらへ
後へまわる小こしもと
伸の手で風鈴チイン
いつでもじや
そこらのはなしすりやきげん
アノ跡がいたちのごとし
口舌のこして去ぬる間ま
こびつちよ迄が下戸誉る
ふりはなす
どふでも伊達は大刀じや
一廣かりながら漁利力ぬ
アレお手が鳴る〳〵
てんご書じやと隠す文
心の済まぬ月が身
二つある
お客そふなと神祭る
一本望遂し曽我の宮
囁て居るかけほうし
ふしぎなり
憎まれて出るよい日和
おしいれ
押入れの戸は左りまへ
能ふ物に仕る口上手
船で船
内證で買やかわす櫛
率頭との沙汰から売れぬ
嚊に土産の礼をいふ
深切なもの貧乏人
モウ五百借そモウ仕いて
口出しい
しゆび
首尾見合して寝る疳瘡
夢に始末をして見せる
一日口に蛸がある
よい首尾用に承りまかれ
六で小畑へ又戻り
くつといへ
義定のちがふ男同士
当座帳まで壱人りの手
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
手紙を突た表方
同
くる〳〵と
一今見たやうな祢宜の顔
はな問ひに来るかり子共
ちつとどこそへ間頼に
あそこも家を買ふたげき
前と背中に報謝日
口〳〵に
新店だけで念比な
一乳母は橋詰通りかた
一合紋しるす普請小家
突込で
やがて出ぬける敵役
妙をあらはす牛臓
一粋同士恋端手に成る
五郎八連レた投頭巾
裸で寒も越辛抱
つまみけり
吸付て出すたばこの音
一絹銀の外出す旦那
ヱヽイ雌じや又ふよぞ
十一
ツイと立ツ
深い契りのまけおしみ
所は都の東堀
十二銅の声聞た神子
奇麗な勝千に頭取衆
念入て
たる
樽ふつて居る白鼠
乳母から先へ喰て見せる
一夜番蛍を踏にじる
翌藪入の髪を給ふ
から
少と辛い
石代に来る綿ほうし
遣ひ人の有る返事也
一義野ゝ道と口ごたへ
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
他人あしらい僧乃父
首傾る床の前王
夫卿の代りも仕る女房
客也名也天窓なり
船頭衆へ出す料理
後見の手にあまる野等
十一
ちかづいた
あし
足かつし〳〵掻て居る
宿老へ渡る親仁分に
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
七軒囉て来て染る
嫁呵ります根がない
ちよこしと
北風恨む疳病やみ
一家へこける懐手
噺しの中に有る異見
腹がたつ
歯形たらけになつた袖
戻らぬ夫に蚊にくわれ
退状の手をあらためる
かゝしてくゝる宮の犬
はづかしい
かづき
袖の深ひ里かへり
惣嫁の新嫂三五の夜
褄をおさへるはしの上ヱ
紙に音あり新枕
はやります
桟敷毛氈高雄山
一ツイ物にする小間物屋
一底のうすなる薬鍋
風呂屋と床とぼやき合ふ
夜の明かぬさき青場ない
鼻ヒツコ〳〵姉女郎
麁相をかくす染物や
近松並木二日砕ひ
相場仲人四枚肩
匂ふ也
笑量の外を売みお山に
煩悩の出る通り筋
座頭のほめる夜の梅
すれ違ふたる御所文庫
恋の手引をする煙草
にげて来る
孝をかんじる鮫の汁
一銚子のかわる七合入り
昼よふ見れは干菜也
にぎやかな
女らしうは拝まれぬ
一野も町々化宝売る
酣となりとろ〳〵眼
聾とはなし入る聾
けふは旦那の宮めぐり
出船入りふね大みなと
月見る人の郭十な舟
笹瀬大手が積んだ炭
赤い鳥草の建ツ堤
にやんがばゝ
一会所と談合する宿老
厚ふかゝつてする仲人
女のあんま流もある
宗旨にや下人こち共人
内證で又囲てある
伊勢でのばして戻る尼
嚊と相談して返事
腹の合点で入れる嫁
後家の家賃はせがまれぬ
にくてらしい
尾といふ子の下でこく
自慢めに又仕てとられ
一来た長持に仕てかやしや
となりの庭の花さかり
若く女夫の店せ月見
栗むし絶て通る妄
家守の鼻が高く鼻
それもお山にやかなされ
まいごといわぬ法華の子
ちがやせぬ
衝立の有る上り口
一吉人呵らにや治らぬ
心底の腕さしのばす
秘事と秘事とで二世迄も
ちく〳〵と
半紙にてこではいる足袋
病後の帯が短なる
声のひく成る軒の下
下焚ているあつい好き
十九
両方に
一其心有る茶の取り損
否と言を歟と否といふ
見ぬやふに見る国の寺
たゝつく胸へ千秋楽
あぢいな眼付さとる母
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
水のせき度い吉野川
菊さかさまに文箱出す
はしごを登る栄五郎
笑ふて起る男乃子
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
表に成たるたばこ入レ
とゝねく又持て行
きびしい親へ手を合す
ほんにこりや
縫ふ手に知れる翌の雪
母のむかしの出る反古
腰の竹馬鈴がない
丁火のわざにせぬ角相
べつたりと
鳥のかゝつて有る真菰
異見に成た後継
鑓持の尻ならわかせ
男根で持たる浜の蔵
残だけ誉て居る局
日からを頼む種をまく
べんにする
二親ながらまだ若い
廿一五ッ目と松の露
鹿あがる内チマわたしや役家
問ふて見る
御歩徒が袖を引く旅人
かり子がせかすあがり口
北浜戻り行ちかひ
とゞきませぬ
道中見て居る大根売
やさしい声てわたしに
胸高帯になる桜
六味をちつとあがつて見
十七
どふでもしや
おもしろい同士跡に成る
身せまる衣のそむ屁
旦那さんの用爰で言や
すれ違ふても物いわぬ
内義をよける綿ほうし
とぼ〳〵と
かな付あてに読む書物
人の提灯あてにする
三宝荒神めくら馬
どうよくな
一昼とうからし刻んだ手
義理を立ぬく親と親
戻りに遣ろと道をかへ
あなたはさすと段ばしこ
取かへて
一今一度咳をさすお針
女中のまよふ呉服店
一哀れに作る三段目
かたふかためる小指の血
幸ひから
いけん
噺のやうにする異見
梅か咲たと知らす風
馬士諷はづむさかはやし
袖ふり上し望夫石
一銀子持て来て泣く門徒
嶋台見越す妾の眉
有習ひじやと問ひ上手
マア縫ものをほめて居る
一徳をしたふて付連中
ぞくしと
好て居る也すゝめられ
一誰アレも知らぬ下駄の音
立つにかむりをする娘
ほろ〳〵三度読で寝る
一空が誠に成るたばこ
おし鳥の事おもひ出す
むすこばかりの夜が永イ
惚て居るのに口説かなし
一唐みながめて指を折り
それ見イナ
塩茶を汲みに立つ女房
宿替すると産んだ後家
水入する間にない雪駄
一祗つてやつて首つける
嚊も相伴する鯉
近道はやつはり損じや
一肝を菜たねの鶴の声
舌出して居る染もの屋
子の無ひ先にいふた事
いそがしい
一袂の底に昨日の用
一呼屋の櫛で撫付る
いふた事いひ羽織出す
八百や肴屋さしくべる
大根で唖を通らしやれ
入りくんで
乳母か女房か子か妾か
仲人の酒汗に成る
番頭に成て居る番頭
いろ〳〵と
切継を着たお針の子
むつまじ過て風も引
気の済まぬ墨すつて居る
秘術をつくす数日乗
命也
野道へ出ると出す火うち
箸箱さがすとうがらし
壱文のこりくわんと成る
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
寝しなに狩り湯を
ぬかに釘
杖の下から茶やつかい
どんな異見も尻にしく
一寺屋あがると無事也
江戸も見て来たあそび好き
ぬらくらと
節季に馴れた上手もの
うなぎでけがをする魚や
しめたとおもふ安おふ
嚊ではんじやうすか呼屋
ぬれてある
朝日にむかふ萩の花
春太夫聞く十八九
音じ代と思て居た丁児
水菜の下に成る牛
ふり売りの綿安付ける
盆に居つた井手の虫
塩籠おもひ入梅のうち
吉良へ届ケのたらぬ壁
北側の家根先へ解
るろうして
一光りをのこす泉岳寺
とふど件と添ひ兼る
一操の知れる深夜業
一宇とふ〳〵建た沙汰
一似城の実今知つた
るいが出来
さし紙くばる合薬屋
はりまや源蔵知きにくい
一虎屋伊織は鼻高イ
おしつけて
涎たら〳〵通り筋
母にたんのうさす蒲団
前銀子持て来る惚人
同心さして居る入間
しん身のこもる行李飯
先きも古当は嫁入り荷
アヽモ〳〵がちいと成る
麦めし盛たくせつる
いのめはちつとゑたつた
湯殿へ何一の奥へ来ふ
娘のきらふ結納取る
お主うでもコリヤ背きます
土産に持て去ぬもみぢ
床ふちをゆく髭の部
置なされ
扇かざした斗りかへ
透間から見るともしらず
まだ翌の夜も有る後世
縫物もよし機もよし
折り〳〵は
言ひ出して見る鮫の味
寝たふりで居る妾の母
一気にかけて居る臍出餅
慾を放て居る漁師
老ぼれめがとおもふ宴
合点のゆかぬ乳母が兄
押が利く
後家しめて居る顔もせす
折レこんだ下女ひまとうぬか
東詞で木戸を噛
礼実もどす町宿老
こゝしんき
一紙へ届かぬ四本の手
揚先からと折りわるふ
宵に顔見た息づかい
かんざし添へて五貫文
明ていわれぬ桐の筆
出合間違ふかし坐敷
隣の壁に穴にある
おかしけれ
やツチヤしばらく跡わすれ
附鬢が落たも知らす
吹たらほうびくれるげな
お目出たい
誰がやうなと台所
一灯で絹よかしはイ左損じや
こしもと壱人[リ]すまぬ顔
あちらむき灰吹たゝく
ふ有〳〵に加つぐ
よふ見れは
芝居は我に有る芝居
俄つらめと逃る母
合点の行かぬ唯ふた子
入レかねて居る一握り
よいかげん
婦のを着せて家折母
二番目に出す桐の箱
一つ家わかやく従第同士
鬧しさ汲む風呂の辞宜
能イ月夜
一梓に尽ての切られたい
性根を引に死に出る
一古郷恋しう成つた笛
ぴんしよ乗せたれ蕎麦を呼
足音が似て禿呼ぶ
夜ルを昼ル
一息子呵て汁ぬくめ
茅ほろぼさぬ印可箭
手を組んで居る江戸の事
我レ一に
誰次第也大群集
一俵やをいつしよに煎じ
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
打鍵と籠ふかづら
小野川を見に腹たん。ゆ
わけがたつ
女房乃兄表方
美が断りをいふ家賃
白い顔してくろい人
一言添へる濱親松
十一
別れけり
一頭取同士の理に任す
西へかたふく月恨み
黒んぼに耳うちシイヽ
笑ふまい
尾つけ仕に行手がふけふ
御留主居乃箱聞く仲居
下女も丁めも同じ穴
捨たい藪のむひ世界
手を引てやるわたし舟
わすれかね
おゝかけ
傍の似た郡山
悪七兵衛眼玉操る
去年のけふの灘へ神酒
恵方にあさる曲輪の灯
かるい事
一すられぬ訳の有る箪笥
あないちをする紅粉頭巾
鮫かと横にとんで行
湯をりかす間を待兼る
片よつて
夫へすねて居る添乳
一壇尻浅るとみろてん
一産に戻つた針仕業
先キの陸尺あらへなる
一殿様拝む南無あみた
斯つ斯ふ
織こめてある木綿じま
日限して遣るあらひ張
額に浪の大三十日
鼻ヒツユ〳〵呑たはこ
道分石のほしい顔
かけて置く
一喉のお客と古箪笥
わたしもちつと心当
一内義の咄し耳よりな
斯ふ仕て見イ
一栄耀に餅が西川絵
仕かたをしへて肩のゆき
アノこちらのがあみだ池
六
よい日和
一髷にくる〳〵風車
一小家元の鼻鼻高イ
残り多そふに戯ばなし
銭はく箒肩が入る
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一机は手紙だらけ也
草籠と成る母の袖
一なら茶碗のたらぬ底
箸でおしへる淡路しま
鼻の先
居てらすつるみ犬
直なる針を笑ふ妻
豚をうかゞうあんま取り
いたらぬ芸て気が高か
かんばん
看板ではなしする芝居
はなやかな
はやしの次か槌屋のじ
音じめの高イ駒太夫場
噂のあつた駕通る
二十九
針がある
松
本のかゝなおもひ出す
よふ根のしまる手巾紙
蔵の用には母がす
来るより早ふ去ぬ妄
常にはいわぬ様づゝめ
はづしけり
つとめのうちのいわた帯
そふせよがしの母の粋
門口に間夫興は癪
よわそふな
おび
一季頭が帯の京はかた
か茂で見る武士よい男
芸子をくとく角力取
寄りたかり
櫛の摺合ふ小紋帳
一針で鬼突く相性の画
一瓦落した摧〳〵跳
明てあてがいこゝ語り
撰物仕切る裏借家
二十一日
立ててやる
初日を待つて飛いきゟ
一気どくに世活をする講中
一隠居の宴しんせつき
若ふ見へると老女房
たゝきたて
一咄しの消る鍛冶屋町
一軸に出合ふた百人一首
福もろて去ぬ初我
かんこへらんひやうし
寒声つかふ乱拍子
高〳〵と
難儀を抜て読む情
何所に居るやら知れぬ蝉
一謡をつぶす八重太夫場
番家で沙汰のある文弥
たつぷりと
夜ばいの邪魔に駕油
母御任せの嫁入り苟
樋の口樋の口受のよい青田
玉子の能をためす婆
十一
れき〳〵しや
湯女があいさつ際が立る
長髪で出る店の端ナ
玉子で丁度一ツ文
伯父さん清書見ておくれ
一必盗人の哥感じ
そつと遣る
でつち
丁咒にまでも嫁の夜
露銀子ばかり柳の代
皺に成たるぬ旨
しつかり重い扇子箱
痛さが返事辛抱する
そこしに
一天社をめぐるうわき速
寺屋で聖ただけ詫ふ
悋気絆込紬しま
付合て居て付合ぬ
日暮こかれて居る息子
一呑込わるい早合点
晩と知りつゝ聞女房
其所を斯
胸によけいの有る女房
難波新地で又素人
及はぬ橋をかけて見る
不出来くろめる染物や
一惚レた顔せぬ惚レ上手
心で知らす母の才
弟子の勝負に眼が居る
焚付て居る済にた事
乳母かおしへる初悟気
いひけて
やつぱり此方へ来る鯰
むしやうにはやるいなりさん
せんだくこちらむかす高士
一狩りおかしい宵の智恵
一はやり哥にも後の説
いひわけに
蛍を放す若衆の日
下の句ばかり取ちらし
百ヅヽ入る毎節季
ろくに居て
はや口肴日雇とも
天智天皇箸を取る
一鼈の盛喰ひやもめ同士
一疝気にや爰へ居さしやれ
無心に来たと見へぬ伯父
おもての済んだ誹の友
人の雛也ふしみ舟
我心さぐる禅坊主
鍛冶屋と箱や咄し入
ぞつとする
やわらかにいふ一ト理屈
名人のする道成寺
一曲輪をぬけて呼出しに
我ふきりやうを恨み初
得心のゆく茶屋の附
退て見りやつはり影法師
当所初めて見る九軒
怪我さしそふなざくろ鼻
ぬるい風呂切に風の神
そふは乗らぬ
突のけて置指で角
道かへて行能女房
其下タは臍其下タは
噛んだおかたに囉ひイナ
母顔見世の根問する
一銀のかんざし夢がさめ
子に六産出す舌を出す
そろ〳〵と
きぬ〳〵を弾小対の芽
体植なぶる病み上り
くゞり戸明る乳もらい
丁児手ならひ仕る気出来
娘はあぢな身つくろい
目に叶ふたか目にあまる
それ〳〵に
安房算へる祝義文
かるふに仕舞ふ橋の上ヱ
役割をする町の粋
一似城の苔の置き所
つぶ〳〵と
ふけ田へ苗を植へ付ける
船をくゞつて釘を拾ひ
一春多あげく梅田道
突つけて
かたから詰る日がら帳
よいおとこ
能男には産れたい
状と出刃としの返事しや
一媒の乳母壬生の芸
一悋気のまぜる茶のはな香
にぎりけり
布施と脊くらべさす伴僧
かわかに笑顔槌で庭
六字のお影やすい彦
地蔵祭りの供養仕る
にこ〳〵と
あるうへひいれよめ
有上王へ火を入る嫁
たいがいづいて居る妹
お仕合じやと銚子かへ
ひいきの角力勝つた沙太
骨がある
三十六
戸に指もさゝさず済んだ
こしもとが爪出して来る
うつくしうする貧乏人
人をつぶさぬ太堀筒
物数いわぬじやが羽織
まだ早イ灯をともす乳母
てしま
豊嶋と噺す禅坊主
じゆんけいまち
順慶町で買ふた板
じ
誉られて
ながい事
ぼんの代を待乳母が夫
一宝と化した鍋の破
内義の顔へあらはれる
ゑじら
一衛士等ぐんにやりする歟玉
名をつけて
哥ほどにない菓子の味
親にかくして居る種物
焼物おくる竹の皮
正の物売るまや薬り
ないしやう
内證で
ほしべりの行母の銀
寺へ八百屋が寒見舞
一火鉢の灰へ書く銀子目
一杖の下々からぬくい銀子
母せぶらかす姉娘
お山さんよりしぎよい芸子
揚屋の反古に母の筆
らく〳〵と
十分ㇾに帆を上た船
二度目の夫口と新枕
娘のかげで珠数や町
寺町で逢ふ老夫婦
かあひ息子を伊勢の旅
埒明めぬ
にした
野といふて見る紺や
又そしゝるゝ大黒屋
四国をまはる骨うづき
飲む方が勝ツ上細フ
六十過て呼んだ鼻
三十八
味ひ首尾
一仕廻ふた跡へ這入ル煤
弐人りながらと経て居候
一云ナした跡へ揚の客
ちやつとかわして退早さ
花生の水呑で居る
胸十算用
一器量自慢で不自由仕る
夢の覚たり朝戻り
煙筒を捨て唄の尻
壱人り通れは長ひ橋
来なんだ重の事誉る
一巨燵にも酔ふ退た晩
溝石つとふ江戸雪香
むさくろしい
宵の湯婆のある机
木の葉ばら〳〵明家敷
気のよい伯父の狩り住み
一巨燵に挟と子と寝させ
戻ると庭に用が有る
三十九
むつかしい
投て戻つたあとへ尻
医者殿の髪結ふ日手間
山脇殿もはなされた
行司汗せかく関すまふ
むしやくしやと
ほんさい
一本妻の方の夜が長イ
立聞の帯ゆすりあげ
いんま封じて解て見る
蚊帳うち出してぼやく後家
空であろ
団へほの字書て見せ
京へ奉公に往た娘
人の噂を親こゝろ
一嬉しい剛い色ざうり
うらをゆく
尻のこそばい野尊の連
一跡で気のつく無分別
手盛を喰ふて居る上戸
丁児おびゑるひよどり越
うつくしい
爪の灯も消す格子の灯
刻屋も駒とめて見る
むかしを包む綿帽子
去り状に添ふふ義の文
悋気と見へぬ悟気也
浮き沈み
三つに成つた竹本座
辻堂で寝る惚々同士
飯よふ焚くと泣かさしやる
あいつがとまりやかれる松
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
口あいて見る大普請
百貫の笠観世流
仕替先にて受出され
ひきだ
引出しぬいてひとり言
うけ
受つけぬ
子が可愛さの二つ髷
勘当の院胸にや礼
りん気へ落る妻の癩
跡を見ぬいた置頭仲
同
上ヱと下夕
七日の朝サのソレ引うた
鎧替りの此銀子と
ゑんこうが手を又やいた
半月違ふよしの山
栗鼠が麁相で蟻が物
上を下タ
女房に隠す焼ほこり
月飩おがむ水かゞみ
わたしや否イ十おりやなじや
のびあがり
一箱呼びに来た講釈師
かたづをのんだほめ詞
否なはなしの入む座敷
寄合場迄来る使
ほらがいを待つこぼれ口
のみこんで
聞よりはやい身こしらへ
おまへの胸で過るまて
おせわになつた恩がへし
のけておゝ
蜜柑喰て居る道修町
牛の売られぬとんぼ髪
初日に北の来ぬ桟敷
けふは見舞はぬ隣の子
貞女をたてる陰の膳
異見のたねの芦うら
コリヤ大寛と船大工
また呵り人の来ぬ祭り
愚痴に生れて居る気質
睦でやられぬ居わ鏡
やつはり母が毒かふの
のぞく也
心変らぬむかし連
大事を吐す上手同士
壱文で買ふ淡路島
たがいに舌を出す丁晩
ぼんに運ばす茶の花香
坂町通る千どり足
一桟敷の後わく紋日
のぼりけり
同
瓜とらすのも日柄買ふ
暮ると尻に帆をかける
一官金ためて居る坐頭
一昼を反古にした世利ふ
組合ふて
石持て来た花もらひ
こしもと蚊時を得はづさぬ
ちんづき裏へ呼びよする
隣のあみだおどり出る
往ぬ芸子の日柄帳
われ棹おれは納うつけ
手桶の揃ふ出入かた
くつゝりと
母は留主也降りしきる
口入ばかりが人に成り
浜にも土蔵建ならへ
暮れた格子に灯がおそい
万金丹が皆に成る
屏風の上へ立つ煙り
くるりから
一土俵目あてに扇の矢
きみよふ眠る灸好
夏ほめたほど冬ぼやく
たがいにぎしむ花角力
一師匠ののぼす高砂や
くづがでる
あいさつ人の尻は桃
先の夫の気をほめる
手に汗握るおなじ穴
おもしろい
隠家へ訪ふ雪の朝
一船へわる口いふ堤
近所には寝る月は身
一牧引て又思案
米洗ふ湯はにへかへり
一松が松画く雪の庭
九百目のびたさしむかい
かゞみ打ぬし伊丹樽
工夫がついて万兵衛待つ
て嬉し
手の行合ふた小里り
頬で髪をおしつぶす
親への返事乳母がいふ
かまれた跡の紅粉舐る
母の耳へは水鶏也
咄し
押わけて
げだいつけ
よむ教で聞く外題附
あたまでうける笹の水
子の名で呼にや知れぬ乳母
ヤレ留イ
矢に仕る竹と見た丁穴
さし札を見たまし守
今一度いわす聞所
酔はさにや置ぬ手行司
釣りやらぬ先見せりや。よい
□□□□□□□□□□□□□
やわらかに
一跡つなぐ気で負る櫛
見かけに寄らぬしのふ売
爪を隠した京の親
やかましい
岑の茂りに安たる物
筆の香誉る庄頭ども
常より夫にの大切な
藤柄佩た江戸作り
味噌はかまわぬ子が起る
長家の井戸場茎菜時
霰の博る雨障子
一室の多い貧乏町
大晦日の竹暖簾
家守の嚊が溝さうじ
気に飛の無い在所客
異見に悋気少有然る
花屋で逢た婆と婆
やすい事
一両川口に数千艘
一茂左衛門橋南野吹く
一最ふ来る空の順慶町
堺の町の五間口
一跡の間へ来る穏婆
四十七
はアそふよ
入レ子の水で手を洗ふ
足音聞た噺し逃け
頼母子入つて異見仕る
庭で提灯舞ふて去ぬ
瓜形タの上りなでる弟子
跡トは何ンなと見合せに
火鉢に炭は継イだりつ
寄合に来た詰構人
一智恵者の智恵をかるも智恵
まつ白に
格子に粋を売て居る
あしい桜を夕あらし
誘ふ水待つおりんとん
材木納屋へ立つ日くれ
まだはやい
借り子茶びんを撫て居る
一母の苦に成る宿這入り
夜市見て居る半泊り
ぼやいて眠る線香筒
四十八
待かねて
上店の煤鬢で巾く
茶碗でやろとやけた石
一冷で水牛遣て見る
ちよつと一筆書のこす
我もの盗む言号
いつそほんまに寝て雨そ
中戸で西柚引つたくる
皮喰て仕廻ふ虫のわざ
留守を隣へ又あづけ
げら〳〵と
相横槌の音わたい
座敷も酒がしゆんで来た
さし荷ふ水浪がうち
そこらからする商ひ気
けむし
毛虫の留守へ集た野等
万歳買ふて居る長家
西川の本見る丁晩
家業身に入る牽頭持
こすみへ寄つて始同士
四十一
けふも又
むま
馬は馬はれは丁かたげ
小野川に点かけて有る
一余所でかね帯出して上キヨ
二本目で問やお帰りじや
けばくしい
洗ひのたらぬ厚化粧
初ツと思へのすぼめ給ふ
玄関ばかり小児医者
追剰匁に道を問ふ
一心に
真中光るたゝきがね
隣迄来て子のはなし
留守預かた膝拍子
茎の重石となつた姫
一本家転さぬ白脚伴
足切られても捨ぬ玉
他力で阿波に建羅す
一念仏の外は胎をふたぐ
鎧かわりと叩く石
五十ノ八十
いそ〳〵と
大股に行かしま立
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一相惚女夫新世帯
笠や草鞋の用意する
取粉ぬつたりぬられたり
女房の才智形りに見へ
いふて見る
あそこなお子も十五六
日和のあらい天鶴絨袴
ごら〳〵丁児ちかなかご
不埒なり
子をけむたがる二ッ髷
一敷居越しかねる飛鳥川
下タゆく水の隣同士
きつと表は義理の母
石山へ降る夜の雨
本の病でなひ病ひ
舅が聟のかわりする
後光の陰に鶏の桶
小腰かゞめる若ざかり
心得ぬ
朝まで寝ずに居る娘
丁火のきげん取ル女房
遅い使に柚のにほひ
尼に成りたいとは有ルの
御はんじやう
いつでも墨の薄い店せ
入船の帆も帆にかくれ
下夕から見てもけふり立ツ
一甚車が詞も際が立つ
最ふ出来る
一狐ツた手先キ〆て行
手シはいかぬが骸か有る
六方でせいも口の口
年寄客は是がせ活
人の見ぬ間に当かへす
指で眉かくして見たり
琴屋への供長太いや
七年過た柿の本
是で小西も三箱めじや
八十二
もふよいそ
気の毒そふに去ぬ髪詰
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
きまつた客に持はこぶ
路次口へ出て雪駄はく
一介抱次の間で上気
ぐるりの赤に成る灸は
弐番太皷もうち切つた
コリヤ仕廻た
一日快てつめる母の足
一主にべつたり西の三
酒で用ひた下女孕み
市を眺る煮売茶屋
油手なりに仕る添乳
心地よい
女房の留守へ来た手紙
めくらの付かた半分直
腹突出したはしり舟
八十三
コリヤひやうし
道へも寄て来る枕色ひ
るゝめ〳〵と銭よせる
帰参の晩に叶ふ恋
一胸に茶の間も建て見る
こればね
是刎に
呼屋に置てもどか文
笑はして舞ふ小提灯
連中塗板持て出る
くゞりでつめた指ねぶる
枝が咲く
らくさくの場でうちはわれ
預けた所に義理が出来
しづかにさはく臺所
嬉しいあまりツイ咄し
人の損じる有のまゝ
手を組んで
どこらじや知れぬ大三十日
余所の苦に寝ぬ男伊達
皷聞入る源九郎
八十四
手ばしかい
母親のきびしさ知れる
大工来ぬ間に誰つかふ
妹の乳豆黒ふなる
百〆ル銭丁度百
親を誉さす器量もの
飯のふく間に出来た髪・
一本だけで打ツせりふ
近所の茎も助てやる
一浜焼あらす台所
青〳〵と
蚊帳から臍を持て出る
一和当らしうは無ひ天窓
髪結へさし出す一封
アヽ侭よ
白眼れながら羽織着る
日がら受合ふ腹の上王
眼をふさいだる人づかい
精進したら暑がこせぬ
旅馬の助はかき次第
当がある
八十五
女房に芝居見せに遣る
口銭も足す新問屋
めつたに髪にひまが入る
三味せん稽古さす娘
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
ちよこ〳〵居る灸ぎらい
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
こつそり者買ふ内義
一狸に成て居る長太
身に成て居る律義者
穴だらけ
まつけぬらしていそく道
身仕舞部家の店おろし
敷銀子の入る娘の子
せ利ふしい〳〵撫る膝
坊が米まく鳥の棚
あつたらせりふ女同士
羽蟻吹出す古柱
一
八十六
新しい
取られた形タで取る日手間
爰でお二人かぎよしなるの
先吉橋で買ふ館
杓子も入て有る三社
あな
有るや無し
当に仕て居る誰の先き
むしやうに作る十八九
十四ツ時から行く角力
一苦て上ヶほとゝぎせ
一験者に出合ふ狐の火
産月をもふ操る娘
きせるで削るたどんの火
安堵した
針かはなれても魚は舟
歯子の札か内に無ひ
船頭の鼻配を買に
野等が長力履まする
一同行驕伴汗しづく。
娘がりん気する養子
あまやど
雨舎り
八十七
鯉の汁吸ふ橋の下夕
アノ息づかいヲゝしんき
知らぬ人へも笑ひかけ
ひよしも有つた姿夕なり
アヽあぶな
塩茶の余り呑む女房
樹造御意をかしこまり
一囲も建る息子の世
美女と美男と長咄し
〽さい
幸ひじや
ツイかゝまと成スお針の
其桁立の画にも鴛鴦
立チ酒汲家へさして見る
片足〳〵を借スちんば
酒くさい
一羽織着て居る隅田川
物数いわぬだけが粋
一白状しんとまだ抓る
精進料理素人也
八十八
ざわくと
嫁の名が知れいふて見に
ぬり桶にある役者附
最ふ極楽はいやな尼
障子の穴が大キなる
たがいにきまる段はしご
神のお立チ歟木の葉舟
からかさともにほつて来い
一毎日著の替る内
札買ふて待ツ鼠木戸
雪を土産に木津難波
一筆もらふ娘の子
蓼酢のほしい土神川
挨拶人の片足無ひ
夏の夕ぐれ裏家鼻
さわつても
素面で通さぬ町藝古
子だねの多い貧乏じゆく
そこらなんともなひ黒人
あぢなけに成る土筆
によし
八十七ナ
サアしめた
母の預る謎じろり
めつたむしやうに捻る網
狩人の鼻人を産
一渡見付た黒格子
おつしやつたのが見へますは
さかさまじや
むひつ
一無筆にはらすかしや札
母か涙でゆく香炉
まだ雨の味しらぬ傘
さて味い
物干で出る気草臥
かならず待入にし
一お針のたしに成る圧
きせるをさがす王手飛車
一違ふて往て見りや乳母狸
流石じやナ
一紙子の袖に舞扇
まだ筒に花生ケてある
父を見習ふ小脇さし
一
六十
淋しけれ
日柄のお客粹過る
一つほ仲人をする巨燵
嚊かふ浄で疵養生
人だへのせぬ若女夫
一捨た思案に道が付
一人らしい人来る古跡
謡てさがす袋たな
布袋茶釜へつけに立
昼の社頭に灯とり虫
来る筈て来ぬ切籠の丁
切レはなれ
内では爪は見せぬ茶家
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
妾も往たり来たりする
手本のあつた思ひ付き
物のいひよい江戸の客
気をつけて
吃賓頭盧の口を吸入
一姉がさし出す鷹の爪
ヨウ〳〵〳〵梅幸さま
際が立つ
鍵にひまの無ひ奴
後家立てぬいた三廻忌
上塗凡た角やしき
町の真似して行ぼうし
給銀の外もらふ下女
宿屋へ着た大坂もの
お客へ脈をとる仲居
上手と下手のいひまわし
夕時参りの後家じやない
ひいやかと
伸仕る袖にはした銭
敷居の高い一ト思案
味ひ所へ父の咳
一跡かりに来る下駄の音
引はなす
神事仕廻た通り筋
中直もをした二リン飛ビ
棚に氷りの釣瓶形
身に事の無ひうちと親
同同
ひやうし
様子もの
ナリ式
手ぶりでかゝる新呼也
又割合に神酒上る
二階座敷に銀子入る
一舞を習はす京の親
夜店口明ケなんぼでも
ひつそりと
行地に残る針の跡
去状買に来た仲人
高に煙草の売れる裏
ぎやうさん
仁山な
杉ばへに北ひいきより
母子はらんで居るどぶつ
馬誉るのに候付ケ
身ふりのはなしする咄し
きうなし
手燭吹けす廻り縁
一台箱提て去ぬ丁晩
紺屋へ知らす嫁入の日
汁かいて居る牛遣ひ
九十三
ゆだんせぬ
巳焼は母で三ツ巴
かけ直いふ口糸を切る
千字一息大盤若
咄しの入ンた涼み床
伯母も前晩去んて寝る
長太油上ケしつかりと
遠江乗る二八千月
まつたれしめて寝る這出
お菓子安がつた紅粉じや無ひ
やき
行とゞく
兄嫁の気をはかる医者
瞽女をたのんて遣つたみ
筑波根落て来た女夫
理を持て居る手をつかへ
ゆつたりと
名所おしへる片手漕
一定が名代の木綿店
ぬるい風呂好色事仕
声を調へる大三十日
九十四
めつそうな
一食ふ皆起ておりまする
お客ながばに取はづし
塩いたゝくともふ歟イナ
団判じて賃る魚
金山寺味噌にほへる犬
庚甲さんで御座ります
めぐりけり
西照庵出る山寺の
鼻高〳〵と和哥祭り
有馬もどると中山へ
行司も駕をいひ付る
涙をかけぬ親の慈悲
みれんなり
退状に千話書ちらし
揚先の門とうろ〳〵と
一ツイ逢もどる若い同士
去つた女房夢に見る
呵つた芸をのぞく親
雇ひ仲居の去ぬ道へ
廿一
せきとり
見へて有る
関即ほどの切れはなれ
汗をぬぐはぬ高イ鼻
いつそ嫁にと思ふ親
下女に相談かける妻
見事なり
ひかね
昼寝の乞食はなし飼
受取ながめ年を問ふ
取の七合キュツトほし
ついでに欠する風呂也
皆それじや
不孝の方へちかい義理
一湿布はなすと食ふをう
化物もなし今の無し
見てほしい
剛い咄しを聞た下女
近所をゆぶる鳶が鷹
過去帳持て帆屋招く
仕立て出した親心
被の袴を髷に着せ
ノ九十六
しろ〳〵と
勝て戻つた筒の菊
娘の病ひかいだ乳母
入相を聞かゝり人
ましらはしやれにつらい嫁
へいだ饅頭乳母が喰ふ
病気に凄い屏風の絵
一芸子を呼んだ聾客
巨根な
今秋も通る八郎兵衛
中のよい同士月を待つ
戻りに拝むく朝の重
釣垂て居る主ゑらみ
産ぬ夫の減つた腹
昼寝も壱人りせぬ女夫
十分じや
百姓の家根新しい
見せた日母へよいうつり
仙台すつぱ〳〵徳蔵
陰でも存といわす客
九十七
白と黒
衣をたゝむ後帯
只今遠路鍛冶屋町
下の関でも武蔵坊
雪の中行く炭団売
上手也
にへに来た嚊笑て去ぬ
ことわりをいふ豆落し
牛の涎が帳さする
前帯の隠女隙がなれ
上々吉
蓑捨たいとおもふ旅
ゑくぼに笑顔等も有り
長吉今は長吉上
すみはん
住半を出る下駄の音
知つて居る
母はお医者の傍を立つ
曲輪の方へ行く迎ひ
一茶屋の亭主か書く起請
そつと隙やる上手者
一
九十八
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しほらしい
一乳母の手の添ふ報謝米
ほてつばらめにまわる馬
音信て置く藪入前ヱ
継し以中と見せぬ義理
舌出して居る親貝
我身いとはぬ義理の兄
一冊鳥は餌を嚙えだき
神の薬手向て居る非人
しつとりと
香龍あでたすわり損ふ
ほれた男の脊ながす
母は上手に問ひ落す
邪魔をして
ね
寝んねこしやがつかふどな
ゑくぼの知れぬ笠の細
銀子を減らさぬ兀あたま
鼠でにけた升落し
嬉しい糸のもつれやう
神祭りする天王寺
久しぶり
船頭に母脇く寝る
たがいに咄す子供の名
心てうらむ人出入り
ちやつと羽織を取る仲居
団の風のつよい哥
ひきあげて
とふ〳〵物にする局
よしと呼ばれぬおよしもの
信濃の国に建た堂
〆
爰が未
山寺の出た碁の半
おふの方から呉る銀子、
香車一枚有るならば
鯉口おさへ胸に手を
あちら向たる客おこす
心ほど
よちげこなりむこげこ
嫁も下戸也聟も下戸
江戸の子へ出す白髪弩
先の夫の精進日
声がする
一
稲村へかくれる弐人か
片足〳〵が芭と状
脊のびして居る女人堂
勤る座敷うわのそら
門にうろ〳〵燃る胸
一灯とかき立て膝つゝむ
今ンマ遣ふた芦がなひ
祭りの済んた奥座敷
一針のあゆみの荒い姉
ひろ
広ひもの
一部此銀子をつかわんせ
一状一通状一通て江戸に住み
色着てとをる鼻の穴
今度の聟は気に入た
南むあみだ仏て仕廻て置
引もとす
一門トちかいした材木屋
一まいふせてあるのも五
一ツイ大根を喰てのけた
百一
かしか
かし
むじや
一虫干に見た責道具
太夫が出情泣く禿
乞に来て銭やつて去ぬ
ぬくい刺刀出ス手詰
居よいと聞た文に泣
持添て
一親よろこばす師の御恩
器量よし也愛もあり
父もほたし嫁入荷
聞づらい
隣のやもめ飲て寝る
婆皮の漬た茎の味
近所の嫁の事誉る
中風そろ〳〵這ふてける
気がよわい
袂で月日おくる文
うつむいて行東口
冊が傍から八ア云ふ
江戸のお山の咄しする
百二
きつしくな
おくとこ
一置所に置く奇麗好
隣のお客蔵やしき
たつた半季をのつゝそつ
妹にゆづる琴の爪
ひやめし殿が入候た敷居
率頭がこまる初ッ登
先度の若衆呼にやりや
刀の下夕をくだる恋
一櫛では落ぬ武家育
最ちつとしや
子丁辛抱をする女房
尻の出てある筒脚伴
座頭にこまる材木や
心で安房ぬかしおれ
楽しみ深ふ書す後家
魚類を除ける病にあかり
一年上に肩かして居る
帯すりや苫で髪そこね
ちやつと柳を買ふておしや
一十一丁
もじ〳〵と
まだ初恋の二階の灯
一ソリヤわたしのと言へぬ櫛
一何ちさいでも気の馳走
うれしい事に遠慮する
わがみもわがみ且などのも
心の震ふ白小袖
まだ寝勝手の有勤
毛虫と咄す小間物や
一目を明りて寝る田舎客
脊が足らぬ
夫可呼ひに遣る注速の内
江戸部家へ来る按摩取
御といふ字はよふ捨ぬ
影燈籠の役かわる
今婆を知る我か衣裳
せわしない
百度参りの鈴の音
出立の飯を水につけ
船頭置てうける船
せんぐりに
穴のはたまで立ツ鳥井
○秋はせわしい掃除役
月〳〵を出す巻暦
父の詞を子でおもふ
ぜいなやつ
冬の内から手まりつく
こみづはいふて買おらぬ
腹帯をして素浄瑠理
下拙は肉は好ませぬ
捨ておく
替らぬ敷居高ふ成る
着の侭ころり何やら知
家来の器量目があかめ
すぐに来る
店上る間のなひ白雨
こぼつてやつたみの尻
ちと気をもつた相場状
詞のこして去ぬもがり
千松であてゝ苧売売
砂ほこり
一
ゑくぼの蓋にする扇
高下の荒以大江橋
大入の有ル下タ桟敷
行列いさむ帰参の日
すへておく
こけぬさきから身養生
山学敷た塩小鯛
我ものゝ様に鷹匠の手
留守の夫を上座也
すつぱりと
手であげて出る床暖簾
一妾と見せる妾もの
腹の立つ事はらたてる
詞につやのない誠
一股ぎわのたつ京の水
證文やぶる男同士
一何ンにも言はぬ智恵が鳴
油遣かぬ非時の膳
初鶏諷ふ神の図
百六
滝川町
山野喜兵衛様
天明四甲辰歳
初冬開板
心斉橋通南久宝寺町
塩屋平助
摂陽書林
阿波座堀岡嵜橋北へ入ル
伏見屋利兵衛
板元
大坂心斉橋筋南久宝寺町
塩屋平助
大成折句袋
五永年中秀吟
大寄全一冊
新板
続折句袋
全一冊
折句宝
新板
全一冊
折句筏
新板
全一冊
同おしへ草
全一冊
未刻
未多
天明四年新撰秀吟
折句駒むかえ
大寄全一冊
折句秀詠評林
廿五評高判当時
点者の取方をしらむ
場付
場附集一冊
同むくの葉一冊同後篇一冊
七宗匠高判
新選場附鼻あぶら
天明三年新坂
冊
一笠附青とくさ
天明四年新撰
秀吟大寄全一冊
鬼貫発句集
附録文之賦
絵曲卒輪当初篇二篇一冊宛
珍曲粋雑当
全部二冊
初篇二篇一冊宛
当世のうかれうた集
琴三味孫哥本大寄
増補糸のにしき
新歌入天明大新板
寛政二年新板
大成折句庫
秀介大寄全一冊
笠附尊木賊
青とくさ後篇
寛政二年新板大寿
同新ととさ
金
折句たわら
金
同津ゑ全同はしら全
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