かさしくさ
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- 曉鐘成畫
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- 2026-08-17T19:23:18.403Z
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- 場所: 大阪府
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- CC0
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- 曉鐘成畫
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- 日本語
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- 鹽屋平助
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- 10010000015620
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- カザシグサ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
俳諧挿頭草
一
同断
誹諧頭学序
狩野氏図書記
萩風洲頃日諸家の
俳苑に蒐めかさし
くさなん歌学の一本を
得たり予其草を得て
これを図し浅か遥の
一敏きを噴すこれ実に
此體の一大本国たり
言ならべ鬼の
神祇によるかさ
稗数によるかさ
うる麻しま
寺の年
かうそ
にして
女房がほす
高ひ
とぶぶたい
舞台
よるかさ
●すゞ風たち
編笠の
うれる
うれる京の町
十四丁
作な子弟こゝによく
反復せはかさし草てふ
名のたゝ此書の名のみ
ならすして浅か才の世に
冠したらむことも亦
おのつから知るらめと云余
蘭芳誌
題目録
▼井泰信氏ノ寄贈会ヲ一
以テ購入セル竹蘭博士
いろは分くり出し丁付
八丁メ
いたわつて
いさぎよい
一今あると九、いれて見て同
ろくに居て同路次からも同
一露顕して十六角に同
はや〳〵と同放されぬ日
はんなりと一はづしけり
はやう来て同はなやかに
はさみけり同にぎやかに
にこ〳〵と同にきはしい
荷に成ツて十三ヽ女房も同
にくてらしい十四、ほつしりと同
ほいなげに十五ヽ細なつて同
ほつ〳〵と同ほつとして同
一方〳〵から十六ツへだてけり
べつ〳〵に同返事して十七日
別段に同とつくりと同
とりにくい同どうぞマア十八
とびあがり同とち〳〵と同
どちらからも同遠ひから十九
ちよつこりと同近ふても同
ちつとづく共、ちいさうに同
ちと明て同ちがはさぬ廿一
しづぱ也同両方に同
りん気して廿二日
ぬれたテゝ同ぬしが出来廿三日
ぬけそうな
廿四日るすかして
濡ながら
流浪して廿五
るいだらけ
一同をとなしい同
留香の間に
思ひやり廿六
をがまれて
遅なつて
おじいもの
思ひの侭
思ひの侭同押て見て廿七日
を仕て同分にくい
若ふても廿七日笑ひ〳〵廿八
わるいとき同かたまつて
かげんして同かざがする卅六
一軽なつた同かゑて来て
かさなつて同かるふして三十一
かたむかぬ同よい日和日
よかつた〳〵同よくぼつて三十一
よいぞ〳〵同夜が明て同
よい時分
ようおぼへ三十二丁
よい時分同ようおぼへ三丁
たいそうな同
たつふりと
大たんな
三十三ヽ
たのしんで同
に
同
たいせつに
たしなんで三
一礼うけて同れき〳〵じや同
例になり三十五日礼いふて同
同
そよ〳〵と同そこらうち同
庭に楽が三十六、そこ〳〵に
そは〳〵と二十七
一それでマア同そは〳〵と二十七
つくねんと同つれ立つて同
つい出来る辛八つぶしけり同
一月〳〵に同つくりけり三十九丁
突張て
案すごして
同念ン入れて四十ヽ
ねつそりと同なまなかに同
なんべんも同なぶられて四十一
四十一ヽ
なんぼでも同
長なつて
同
中にある
ないそうな
四十二
何度でも同楽じやぞ〳〵同
四十三
らちもない
むごい事同むりいふて同
目
むりむたい四丈へうれしかろ同
うるはふて同打ておけ四十六
そそ〳〵と同うつすりと同
四十七ヽ
うか〳〵と同うたてさに四十七
噌にでも同のつしりと同
のみこんで同後〳〵は四十八
のこり多ひ日のぼしけり
のぞくまい同のら〳〵と四十九郎
のぞかれて同くる〳〵と同
闇なつて五十、喰しばる日
口ほどに同くたぶれて百
でず〳〵と五十一つくいついて同
やさしいな同やはらかに同
やかましや五十二・宿取て日
やりはなし同やすまずに同
やれ嬉しや五十三へ矢立出し日
まぜかへし同まつくろに同
五十四、
まちがふて
まだかたい五寸、まちがふて
同
まだかいな五十四歳まする
五十五日
又しても五十五、まつしろに同
けつくよい今朝見れば同
けんもほろく五十六、誤構な事じや同
けふも又同けしからぬ五十七
ふへさうな同ぶらさがり同
一蓋取つて五十八、ぶらついても同
ぶら〳〵と同ふり切ッて日
降りかゝり五十九・ふりかへて同
一爰でこそ同コリヤかたい六十ヽ
こしらへる同こらへかね同
手はしかふ六十一へ手に付て六十二
おかねます同出て見れば同
手をまくらす
一できました同味がある同
あけておく日跡を見て六十四日
穴がある同あぶない〳〵同
あたゝめる六十五、さは言くと同
二十六日
さゝやいて同さびしさに
さりながら日さしこんで同
六十七、
さてもマア同さりとては六十七
ざつとして同きはまつて同
六十八ヽ
きみわるふ
きみわるふ六十八人
きゝすまし同きつしくな同
六十九ツ
気味がよい
気が散て同
ゆく〳〵は同雪解て七十一
ゆめになれ同ゆだんなふ同
一行当り同指入て七十一
ゆきかねて同めつきりと同
眼が合かぬ七十二は眼がさめて同
同
めでたけれめんような日
めい〳〵に七十三へめがでます日
一みがきけり同見合し○同
見せておく七十四、みな為じや日
見てもらふ同見事じや〳〵同
見付けても七十五日しどがない同
仕てこいな同丈夫な〳〵七十六
しめりけり同品により同
仕直して同しつかりと七十七二
じんじやうに同ゑんりよ仕て同
撰て置く七十八ヶ掾へ出て日
ひや〳〵と同引ぬいて同
引よせる七十九へひつついて同
ひろなつた同一すじに同
引ずつて八十一持なをし
一持歩行く日もつともじや八十一
ものいふと同持にくい
一囉ふて来て八十二ヽもちかける日
十七
八十二ヽ
八十三、
せわがない。
せわしない
同
同
せんぐりに
せまふ成り
八十四ヽ
同
すべ〳〵と
是非がない。
すゝめられ
八十五日
墨ぬつて
一すかたんじや日墨ぬつて
八十六
一すれ〳〵な同推量しては十六
すつはりと同
題目録終
新撰
かさしくさ
冠附
浪花園田萩風選
いさぎよい
一霞分行かしま立に
一手煉の程の見ゆる鞭
一生鯛はねる市はねる
小性に見せる鯉料理
一風呂の入り損うも江戸妓婦
出立も端手な狩の供
◯
一一八
山
いたわつて
手の草臥る燕子花
蝶の露吸ふ迄も追ひ
一手酌過さす雪の供
一鉄うちこんだ寺の庭
手の出しにくい借り黒羽
妾の抱たつはり猫
銚子に恋のある仲居
一手桶這ふ蔓もどく妾
一二里歩行通し駕
手に香の残る御座船頭
今有ル事
一念仏の出る家振舞
宇治から状の来た蛍
緒しめ一ッで一望性
一重性
高ふても買う大法事
入れて見て
一曲輪の庭に夫気かね
かもじに端手を持病後
河骨に夫招く妻
八九
ろくに居て
一薪をはやす角力取
一茶碗て廻かす太子講
無心に来たと見へぬ伯父
一今じる姿柿の本
路次からも
衣裳の眼立ツ御忌参り
しのぶ売呼ぶ妾の母
懸乞の来る遠州流
ない風の来る大工浜
露顕して
進物山をなす孝子
故郷放るゝふかい縁
女ばかりがにくい妻
義理の母から受出さす
六角に
一丁児が居寐の蚊飼笑ふ
手際きれいな瓜の皮
仕出して売る飯稍
運こけあるく誰の先
はや〳〵と
一問屋から来る揚の客
少しは伊達に釣た蚊帽
湯殿の濡てある五日
芝居見に行療しらず
堂嶋を売る大経師
孝のおくれた高燈籠
放されぬ
供の荷に成る薬晴
御紋の付た恋ころも
顔でおしへる枕毛
囲人をまつ大鮑
はつかけへ吹く橋の上
ふとい煙管で呑歯なし
はんなりと
江戸のきわ立つ野郎帽子
我も上戸の料理人
春雨に糸かへて弾く
妻が給仕の酔さまし
桟へさし出す孝娘
六十一
はづしけり
風に吹るゝうちに首尾
一母おもひ出す鮫の汁
一夜で隙の出た丁見
帯には成た新仁客
はやふ来て
一待合にまだ竹箒
葉の赤成だかざり松
まだ封の干ぬ使誉メ
蛍淋しき宇治の里
はなやかに
泊り直切らぬ伊勢まいり
近所の不思義たつ藪入
娘そだてる珠数屋町
わざと障子へかげぼうし
はさみけり
一提灯かくすわたし舟
気ぶんすぐれた病上り
一格別むまい手製鮓
手本大事にする銀杏
ヘ十二
にぎやかに
一寝所替る老夫婦
一臼舞過る初節句
買人も張て去ぬ狂哥
餅ひろてゐる大工浜
仲居も送る精霊船
にこ〳〵と
一呵られてゐる辛子煉
ふられて戻るよひ男
一毒忌書て居る妄
間夫から客を引合す
女房が見せる帯の附
一里を見返る綿ぼうし
にぎはしい
迷ふ気せける御寵筒
やすむ日のない茶屋お針
隠居も酔たはつ節句
濱側へ登る二人連
役者が出した香具店
花見る人の邪魔な人
大寺
二何に成て
立身を仕た中風が子
道聯へ出す蕃椒味噌
一茶店の裏へうゑる松
はやふ弁当喰ふどぶつ
頭陀から捨る鞍馬石
女房も
曲輪見る日は着て見せる
今一軒とす楊弓店
妾すゝめる子のほしさ
足洗てゐる馬屋町
ばん南草のむ搗米屋
もう欺されぬうたひ謡
一十露盤を置く佐野や橋
端手な羽織を着る呼屋
憎てらしい
池の真中飛ぶ蛍
性根て当るかたき役
来ると去ぬ迄酒の事
乞食の去なぬ飯なかば
八十四
ほつしりと
一桧より出て気が廻る
便ない気に動気うつ
わしや女房歟と思ふ妻
生て退く形り花の形
一揚の揃ふた線香番
まだ愚痴のある計仕業
誉られて居る妻の憂
仏のない堂に畳ざん
一傍輩馴れぬそぼ降夜
ほいなげに
夫も見返る女人堂
馬糞のうづむ女郎花
道から雨で去ぬ家根屋
武士の拝する湊川
ほそなつし
一鏡のすごい病に上り
一余所のも紛ぐお針の子
ひでりに落る音羽の滝
千話に突の入湯殿の灯
広ひこと
われも
小そう
なる
十四
ほつ〳〵と
記念そだてる針仕業
供し檀だけは母の用
一動のうちに縫習ふ
帆で月牌を上る後家
ほつとして
一筈の違ふた橋わたる
居人がおこす灸上戸
酢大根のぞむ手伝人
弐匁銀に添た銭
金城喰ふたかし座敷
豆茶のはやる講釈場
一蒼朮を焚く傘屋
西の所見る三国志
方〳〵から
一産みたがり人の集る有馬
玄関の詰る加増の日
婆のせはしい里年
納豆もらふ女形
お茶湯そなへる辻地蔵
ノ十六
へだてけり
一樽板囉ふ金魚売
一新の粹な妾の母
紋日にこづむ湯たうふや
家具に引さく祝義状
馴〳〵に
鴛鴦見の夫のまけおしみ
同じ所へ行女夫
妻が寐間敷翌の関
募た中に女あり
返事して
いんぎんに成るうしろ帯
買人を待す二呉服店
手をたゝき止む奥坐敷
すぐにはくさぬ二軒茶屋
別段に
煮あんばいある夫の好
座敷で喫す帽子とる
一腰へちかいで売詰る
一憎う抱付く御所藪入
とつくりと
一
一餅ばな付ける食客
哺る母も口を明く
小首かたむく親仁分
我男気を翌笑ふ
取にくい
雪によどんだ相場うち
脊高が釣た棚の奥
枝へうらみのある始
似ぬ物真似をする率頭
どうぞマア
居た跡へなと居はり
つまされ人から耄る者
一悋気すまいと迄揉
さびしい道へ出たいゑ
飛上り
一百六十一百蒲取入る医家の僕
一牽頭も持に行したし
鉄屋の門で止むしやし
一古縄笑ふ五形花橘
今ハ
とち〳〵と
一内着で貸しに来た寒
きげんのわるい羽織出す
一年礼に登るいろは茶家
どちらからも
解ぬ床几に涼み畳
問ふ事だらけ旅もどり
手が物をいふ沖の船
一遂た恋なり眼に盈れ
一鶏て一ト云押す名残
膳に居つたはず
一噺の遠ひ雪の傘
口のおもたい云号
まだ疑ひの膝行義
恋の思ひの川支
遠ひから、
一上手に根問する女房
一太皷の音で来る踊
留主の夫へ居る膳
盞差すも端手の数
の
十七
ちよつこりと
振袖ふたにする悋気
せりふく足して見る禿
一鍋焼で飲むとまり客
隠居につかふ白歯下女
一卓下の花踊りの身
近ふても
父の気知いた尻からげ
ひとりは行ぬ妻の情
湖乗らぬ忠義もの
禿たに突ッの見へる下駄
乗らねば行ぬは聞医者
ちつとづゝ
こん。
一寝酒の間の上る妻
凡夫へ戻る病あがり
口〳〵語る風呂の内
一訛りのうつる御堂の前
一医者がゆるした一夜塩
大船登る木やりぶし
一薬も合かす在の寺
〆二十
ちいさうに
驚出す妻の旅功者
一冬の跡も義理の母
一言下昇るいとま乞
一梓も田舎も同じ紋
内の注連縄なう駕屋
少と明ケて
首尾がな立[キ]の軒に間夫
一敷居の高ひ野等息子
かヽシと思ふ無心状
一緋湯具なまめく涼み床
ちがはさぬ
芽の輪へくゞる桐一葉
一濡てとゞける恋味方
一主の顔迄立てた妻
一千秤のまだるい蒸芋屋
契りは星も川越す夜
一寒がこゝへる橋の上
脱捨畳むやるせなさ
一散て春たつ芦の灰
立派也
母より父の気に叶ひ
売るゝ孝が笑て乗る
せん場から去ぬ小豆嶋
継父の実を知る荷数
両方に
気はおもしろう物いわぬ
一喉着をかざる梅の茶家
燃るをかくす妻と妾
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一草履草鞋釣つた門
欠してゐる大涛し
月日の長ひ云号
井戸の辻ある新町筋
胸のだくつく千秋楽
悋気して
ぢよこ〳〵天窓刺る座頭
茶棚の光る老女房
一夫へ愛相を足す上手
くゝる猫くゝる恋知らず
小戻りするも夫の病
ぬつへりと
差出す茶さへ震ふ妻
一七色持てもどる夫
一大キい腹へ喰ふ夜食
妻に洗はす足おかしい
濡たテヽ
一我をたしなむ嵯峨の湯具
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
上布着てゐる少と自慢
湯立はやしてゐる子供
嚊の呵らぬ鳶仲士
芸子はふつて居る汐干
一兵庫たばこを呑む釣り人
自収して切る鋏とぎ
あわびの貝な訛る客
猶興の増す紅葉狩
ぬしか出来
湯具長ふする浦の賤
あたら踊も今年限
形りから先きへ耄初る
母は安堵の高鼾
一
ぬけそうな
し
座敷のしまる草履かくす
脚絆を買ふてゐる丁見
帯より上ヱの長ひ人
元結にまけるとんぼ髪
ぬらくらと
瘡には妙のある類
ばん傘さして登る息子
灸の跡を見せぬ下女
敵さるしのも女房馴
両方つくらふ仲人数
恋人のこまる上細工
足らぬ節季も名人さ
潮煮吸ふて来た定
額出く人の長命さ
濡ながら
出替りと見る最一切
乳守の君が植る苗
借り子がせいて遣る紋日
水菜に添て配る牛
留主歟して
いつより明い八方の灯
巨燵の傍に西川画
一鉢に残つた漬生姜
中の襖も明ヶはなし
類だらけ
俄に替てゐる二つ力
肴板にこまるくたもの屋
はやると早ふ出す大坂
道者かまよふ煙管店
流沼して
世に高ふなる忠義の名
一妻は手本を書馴る
一今更詫る魂まつり
きこへぬ人へ立てる宴
留主の間に
一伊勢で案じる飼鼠
一針なりと縫ふ子持
高座で小僧無語教
附けさしも成る加田の浦
おとなしい
親のない子に衣]ブレ潜す
於母家の風俗に結ふた髪
酔た夫とのみやげ喰ふ
一義理立テとをす二ッ髷
拝まれて
憎ひ綻び縫ふ女房
火蓋のくるふ孕猿
面下笑う練供養
はしたない気に成る欠女
思ひげり
語るに落る女同七
能から去す角力取
寐しなを貸してやる巨燵
笑ひへおとす国家老
別家の丁児早ヨ寝さす
おしいもの
剃ても人を煩はせ
一帰参の沙汰のある寺屋
朝日にのびる雪の竹
おそなつ
遅成て
ノフナ
夫おもひの襟へ顔
覚ないでもない咎
追かへ送りの手に袴
恋が案じる内の首尾
思ひの侭
髪結ふてゐる置屋の子
強ひ事いふ野崎下向
中を縫ふてふ芝居裏
隣に笑うやもめの屈
押て見て
ばんが
半額が呼ふ道具方
今更夫へこちら向く
蓬を直切る紙屑屋
一直を問ふてゐる竹床几
帯を仕て
大切の増すむつまじさ
呉服屋へ飛ぶ母の銀子
一涼しい斗りてない出やう
真は寝入らぬ夫の留主
分ケにくい
〆廿七
陰徳で喰ふ鯉の汁
又髪に病む病みあがり
一仕替者迄付かた虫
一喧嘩見てゐる瘰疽病
両輪にはせぬ快気の後
若ふても
一肴に当る水菜莖
一匕取つてゐる親の蔭
ちから業には出来ぬ銀子
上座ですはる上大工
笑ひ〳〵
医者の一言身にこたへ
手ふいごで火をおこす下女
一知つてゐる晩聞く女房
入歯吹キ出す火吹竹
わるい時
隣で待す小間物屋
一葛取ぼやく台所
恋知りの去ぬ艾の香
かたまつて
ノアハ
やつと向ふの蓮うごく
一命かはりの咽の疵
さらへ講待り眼があはぬ
水打に出る秋相場
蕎麦の数いふ案内者
加減して
袖のおもたい猿まはし
入聟誘ふ父の友
逮夜へまいる隣り同士
乳母も喰てゐる白雪糕
臭がする
夫の袖引生鰯
豆腐箱舞う寺の猫
留主事の口皆洗ふ
夫の機嫌を笑ふ妻
軽なつた
一薪皿を下りる病上り
一陰をうれしい合羽持
一礼いふて突く按广代
替て来て
イサカ
一首掛芝居見る格子
一白雨をしのぐ歯うり
一思はぬ悋気受た傘
後の首尾へも足す雪踏
誘役する染仲居
かさなつて
早瀬をはげむ登り鮎
戸を明に出る妻に恥
一評ゆるめる同心者
一首ばかり丙く逆落し
軽ふして
紙子にとゞく嫁の孝
いくつも乗せる妾の茎
首かためさす矢背の嫁
一端手をはゞかる聟舅
かたむかぬ
むかしの風俗に結はす母
山師も我折大智識
百目百目で通る銀子
しん〳〵と
同みる
}
端の寮
鐘成画
二六
十九日
よい日和
一花荷の除る軒の下
子の這ふて行鞠がゝり
桜かたげた顔さくら
よかつた〳〵
一綿帽子笑て脱ぐ妓婦
兄も注進さらへ講
降るを見やつて袖畳
舞子振てゐる留主居
に袖櫃から去す間夫
燃ぼつて
更るも知らぬ巣狩
風呂敷やぶるこけら買
一妙つり舟がすてる海老
咒のみやげも持て寝る
道のおくれる五形花摘
よいぞ〳〵
花笠で来た盆の礼
一念仏のうかむ功徳風呂
東雲おがむ勧進元
夜が明けて
渋紙に成る茶家の子
敷居の高なる太郎冠者
指折て見るこもり堂
すがゝきの手の枯た同士
夏干誉る巨燵の火
腰さげさがす登り舟
能ひ時分
用いふてやる下戸の妻
隣へ戻る妾の下女
骨のほちつく空寐入り
すまししかける料理人
よう覚く
宵に糊り焚く船問屋
縁説に愛の付く小僧
余の乳に付ぬ子に衣
笑白いでかゝる弁当引
横乗りにすりにすりにすりにすりや去る馬
嫁は気に入る中風病
一余所見も伊達に仕る毛利
一
夜が明けて
一渋紙に成る茶家の子
敷居の高なる太郎冠者
指折て見るこもり堂
すがゝきの手の枯た同士
一夏干誉る巨燵の火
腰さげさがす登り舟
能ひ時分
用いふてやる下戸の妻
隣へ戻る妾の下女
骨のぼちつく空寝入り
すまししかける料理人
よう覚く
宵に糊り焚く船問屋
縁説に愛の付く小僧
余の乳に付ぬ子に衣
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一笑白いでかゝる弁当引
横乗りにすりにすりや去る馬
嫁は気に入る中風病
一余所見も伊達に仕る毛判
十二十二
たつふりと
油継足す夫の留主
一供部家へ出す硯ふた
しぶい茶をくむ在の婆
験銀の外もらふ乳母
俵の実入も国の暖
たいそうな
一代参たてる孫嫡子
かり子がこまる琴芸子
出ふねに婆の長逗留
妾があらびに立つ根芹
一日南こがるゝ中風病
船で小便なし即男
疱瘡仕たがるかたき持
妾がすゝめるぬけ参り
大たんな
一摘勝てゐる泡向
一弩の幽になる汐干
ふり袖で消す燈篭の灯
雨具も持をぬ紅葉狩
一
たのしんで
一鮎を釣らさぬ紗の舟
眼のまつかいな芝居行
月にしすます明鳥
妻を太夫につもり上ケ
按摩が去ぬりや惣笑ひ
たいせつに
玉椿
奴が提た玉椿
樽ことづかる讃岐船
驕りがましう見へる妻
退く気の異見太夫也
谷町担てとをる水
醤油をつかふ壱歩山
送りとゞける恋しらず
一介副の吹噌と成り
たしなんで
目見への乳母の乳が張ぬ
下女もなまめくのべ鏡
言かずに戻る酔た時
踏した程の事がある
礼受て
其気に成た雨舎り
一机と添寝する丁児
やぶ医の妻も衣更
月夜に釜な送り損
やじじ
間の盞押へられ
峠も越した女連
日南の恋しなる病後
唐本よんでゐる按广
おつと
例に成り
夫を内におかぬ産
地蔵祭も世話自慢
一鮫でおさまる婆の瘢
舅へ送る対馬鰤
礼いふて
送り仲居のてれる妻
一妾宅を去ぬ猿廻し
一踏み付けてゐる蚯蚓堀
一夫のみやげに有ル格気
そよ〳〵と
ノ三丁目
短ふ渡る浪花橋
一独楽をまはしてゐる炊
白粉のびる桟造
着せに立チたい最一針
居眠てゐる西瓜店
そこらうち
男の憎ひ能ひ男
芸子化らす鯨方
一囉ひにあるく鉄漿初
焦るゝ人を見る遺情
むく狗しかる雨舎り
附鬢さがす宿酒
笑ひに歩行病み上り
小慶に妾の子供気さ
庭に味
難面ふ返事仕て尻眼
寐酒を強ぬ久しぶり
一先キの理を聞く南草盆
鬼門の客へ出す日毎
そこ〳〵に
愛裂室の日和り虹
けつく直売の出来た留主
間夫を待して有り坐敷
あいさつも仕る棚経坊
妻のくろめる小遺帳
梵妻の子の宮まいり
それでマァ
京見せがてらと養生
亦便こらへて起ぬ母
一預つて去ぬ蔵仲仕
乳の気休む酒受る
かい折レ渡す格子先キ
地取に洩た弟子の恋
妻の落なく揚家の状
そは〳〵と
母の眼に付く端手な髪
留主事へ煤去おらぬ
一晩の首尾待つ色盛り
伊勢を呼く丁児同士
八十二
つくねんと
一青渕汁の腹の減ぬ瞽女
雨を見てゐる。こそゝ霜
るす番をする角力取
目見への暮の里ごゝろ
逮夜に眼立ッよい女房
連立って
母もやぶ入する芝居
淋しい道へ行せりふ
はなしの高ひ油しめ
{
一朝風呂へ行妄裏
もぐさの臭のせぬ灸屋
肴板見てゐるじんき巻
落付く腹の減る深江
神事納る礼まいり
ツイ出来る
一馳走にふいご吹く鍛冶屋
恋の情はなし悪性沙汰
手利のおしい竿の下
泣やんで待ツ飴の鳥
人三十八
一
つぶしけり
一操を守る夫の留主
風に吹かれてゐる仲居
穣月前に出す古着
髷いろく見る千話の跡
隣の子呼ぶ客の意地
月〳〵に
こわ
一剛さ嬉しさ端手な後家
大師巡りの寄る呼家
一野宿かゝさぬ律義者
花屋も感し入れ孝子
作りけり
格気の後手になつた笑
婆を丁児が買かぶり
呼出し諷の声に耄
我気をめいらさぬ悋気
突張之
夕日の這入龍菴
為いふてゐる憎まれ人
一足だけ消る船の雪
ねち〳〵と
一飴屋が払ふ油代
評判のよい白酒屋
出入に匂ふ床暖簾
這出が明かすゑ噺し
寝過して
はづかしう成る陰の痘
明ケ六ツ提て去ぬ夜番
一銭釣に行く犬拾ひ
茶屋町廻る豆腐売
念入て
辻、追かへる最一言
手と手でかくす風呂上り
高ひを合点さす手際
姫の廻りる夜着の裾
ねつそりと
聞た顔せす問ふ女房
泣言ばかり憎てらし
寐代もちよこ〳〵仕る手代
惚れぬふりする根に惚
八四十
十一
なまなかに
雷盆の舞り手伝ひ人
一便りがあつて気が淋しい
仲居の恋のあどなる事
一旅さした智恵手に合かぬ
兄が恋知り縁遠ひ
それ者の果の惚過し
何遍も
一文句巻継ぐ恨文
宗旨のかはる願人坊
名の立た下駄門通る
なぶられて
褌をかきにもどつた子
はやふ大きう成た杓
売切つていぬあげ昆布屋
岡を仕かけておく樋守
長なつて
一迎がこまる碁の勝美
増しはな呉といふ惣嫁
母は病と気が付か
一
なんぼでも
火のもへかねる清雲され
夫のしんきな寝ぬ添乳
惚人のこまる力強
客つかまへた店ざらし
妾が湯治も妻の作
無ひそうな
勝手の音でかへぬ蕎麦
甥を養子にする談合
あたつて投す杓子掛
中にある
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
鍛冶屋と笑う箱の鍵
勤の憂をはらす寒
口説かれてゐる口果報
一妹の方へこわ異見
不自由こらへる面白さ
何度でも
一双紙に結はす母の髪
産み馴もなしこりぬもの
当坐の恥は後の暖
◯
○
らくしやそ〳〵
釣手へとゞく禿が手
菊石にならぬ神おくり
けふも出て行講釈場
盛の花をやつた
夫婦いたゞくお剃刀
峠を越した二人リ連
らちもない
一妾の見残す牛祭り
口舌の膝へ入歯落
曲仕てわつた茶わん代
浮舟の図をけなりそふに
一夢のくやしい富の札
一実立過ゴす一さかり
一曲輪の夢のさめた今
楽〳〵と
一嵯峨から立つて嵯峨氏
高瀬をくだる皐月晴
若戎まで寐る女夫
八幡に引てゐる蕪
四十三
むごい事
戻す附み親に見せ
一質屋にらんで去ぬよめ菜
人を双紙にするお医者
子供にぼやくうへ木好
むりいふて
我もむくふたきらずつ
一まい弱ふ見へる盤
客の瀬ぶみをする仲居
怪気わらはす酔ふたき
行司行かくひいき角力
払ひぎわだけ見へる客
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
可愛さの増す惚た中
仰向に寐る新姓買
ちぎりの深ふなる二階
味ひぞ〳〵
一白雨見てゐる酒太り
一抓りかへしたつめつた手
有明消して寝る娘
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一丹はづす音は母
へ四十四
むつかしい
命の親の妻になる
五ツ文字生た庄官の床
屏風へ這入までは武士
琴箱も来る在の嫁
仮名にして置おつとせい
筆ならふてゐるきりべ絵
一深編笠の足へ水
弟子にも見せて置相者
一庵の智恵かる小百姓
むりむたい
わたし普請へ月の影
一伏猪おさへた裸武者
心中をさす猿まわし
かんざしをやる恋しらず
衣はさんだ局の戸
花折てゐるかな聾
鬼灯ともに吸ふて取
ふんどしがとけ勝負なし
折レた牡丹の傍に揺
〆四十五匁
図図
よいこと〳〵
きつね
狩見る
村長の山
かざしくさ
うれしかろ
賀になぶらるゝむしろ敷
鎮の猿縫ふ妾の母
にらすれてゐる敵役
帽子で門へいとま乞
潤ふて
曲輪の風俗も習ふ妻
いつぱいかいた源之丞座
歯入が嚊はたんぱ提
片肌入れる西瓜店
打ておけ
しやんと花の字付ケた嫁
供の丁児を皆起す
連てもどつた追人ども
身に成る人の声はない
うそ〳〵と
一桟敷のうしろ廻る間夫
藪の下行く宿ばいり
画師が見入れる行馬筋
一犬も馴染だほど通ひ
こつすりと
一産の親ではない噺し
うたはれて居て訳はない
内町ぎわのたつ化粧
うか〳〵と
樽も明たり鐘も鳴る
五形花て暮らす子持連
たがいに咄し庭たゝく
高ふ付たる辻枝下
うたのとざれるたまり水
うたてさに
節季候ふせて囉ふ妄
身を捨てゐる若ひ後家
陳皮ふすべる台所
かんざし痰して兄去す
芸子は余所見する茶屋場
うそにでも
けしかけられて裁ちがへ
相見て唯た客の間
だらすけ減らす老女房
人二十七
のつしりと
一樵夫が家も春の笑
一鋲乗物の恋やまひ
黒羽二重の着こなし様
一本妻だけの櫛の怒り
呑こんで
一寺子へ詫のよい時分
一衿から出した昆玉炒
一得意の牛た新質屋
夏書へ勢を付る乳母
のち〳〵は
間ほめられる曲輪の子
丁児でつかふ在の甥
斯ふもの身が酒すける
縫ふ手に力の入る初着
見物なかす小太郎役
残多ひ
きのどくそふに去ぬ芸子
手にない駒を打て見る
声のとゞかぬわたし舟
四十八
のぼしけり
一附文やつてやる丁見
ちよこ〳〵居て見る三里
いそかしうなる船大工
田も畦もやる田舎客
覗くまい
透しのちやりな後家置屋
趣向をたいてゐる土鍋
一這出わらはす風呂唯ひ
幕から呵る舞台際
のら〳〵と
一裾から綿の出た美男
風邪も引かぬが常嘘
異名の付たまよひ猫
はんじやうをする有馬宿
のぞかれて
一煙り輪に吹く勝角力
鬼にくてらしがる雪隠
あて名かくしただけ安堵
はなしの耳へ入らぬ間夫
入八十一
くる〳〵と
四ッ橋で猿取逃し
一工合のわるい門て咳
まい年つかふ恵方棚
一盞さしづする仲人
まつげよまれた池の縁
一撥さして見る京の客
団を引た行司人
御城に砂場竹田見せ
〇盃はやい下戸座敷
闇なつて
一鏡で鼻をうつ根取
ごころ〳〵に急く長堤
店の眼に立ツほたる売り
一蚊烟釣てゐる手が震ふ
辻堂へはいる臺売り
喰しばる
戸棚の内に忍と義理
ひつたり汗に新枕
一灸乏も長ひ名の高さ
ヘ五十
口程に
妾が手づから仕たむすび
網のひろがる大西瓜
功能のない法会立
張木を切てゐる鯨
くたぶれ
草臥之
翌分に来るつく〳〵し
一蓋もちあげる哥かるた
嫁のつとめる父の粹
芝居から出る物まね師
らず〳〵と
首尾を無にしたゆおぼこ
嫁が貴かねる朝手水
綻びをぬふ請出され
一練過して去ぬ惚人
くいついて
けつく空腹ひ病あがり
一蚤がふるはす写し物
一後家が出さした烟管店
一結人をほめる髪の風俗
四
やさしいな
一愛染おがむ角力取
一新嫂もつんだ日がら帳
みやげもらふた食客
小鮎をねらふ百目猫
一
やはらかに
惚人から来た恨み文
理をもつていふ噺役
千話の仕かけも太夫也
組重も仕て舅まつ
やかましや
綿繰の傍逃る父
一裏店住も二日灸
花の間は菴を閉
一余所の継子をよい手本
宿取て
一鉄琴をさゝやく女同士
中野へ通ふ京の虫
一焚付買に行くお神子
一井戸にほれたる女夫連
一
やりはなし
一筆勢のよい張箱絵
恋もさめなん江戸の町
大船の尻海郷が集る
諷のそろふてある田植
休まずに
水で仕かけて搗す米
二人前取る大工日雇
一好と我慢て行寺子
神慮に叶ふ夫の願
ヤレ妙しや
やづれた夫の草鞋解く
矢橋あがつて肌ぬぐふ
やかた舟出る角力取
安ひと聞た嫁の里
一様子聞く間の茶にむせる
矢立出し
ゑだ道しるす先の連
三里をすへる垣外番
絵馬の盗でゐる醤油屋
五十三
交かへし
前髪さがす風呂の中
可ア北と有りや乳母が里
一孫はじめ味噌摺はじめ
一糊の焚やうも世帯馴
まつ黒に
じり〳〵うざく梨の真
一薪わとらが脊中雨はじく
一妾が大事の薬猫
日やけの眼たつ晒売
まだかたい
月に汗かく指揮
常のはなしで去ぬ同行
一撫付ておく床の髷
仲居のもてぬ訛る客
間違ふて
一涼見て来た箱提灯
徳利へうつす腹湯婆
一身揚だけを無心状
一端もの居はる料理人
五十四
まだかいな
互に笑ふ有馬連
暖簾を捨ていぬ妓婦
先へ出てゐる弁当持
香具屋たゝく銀花
筋立てやる誘かれ人
舞まする
一悪魔はらはす獅子頭
一御花畑へ取る水じや
ゑくぼに惚た十二銅
又しても
一拝まれ度ふはない女房
一号へ手の行御座船頭
一膳のこくる櫃の上
どれ合女房泣て来る
二字を忘るゝ夫に耄
きぬた手伝ふ恋しらず
まつしろに
名を出てゐる道具市
一容すてゝ居るじんきす
ヘ五十五
けつくよい
妾宅に買う雛御殿
吹雪に意地の付く口舌
書出しの来た無二の中
一砂道いそく白雨跡
今朝見れば
一踊た草履尻がない
叶へてわれた伏見焼
すかんたらしい鼈の骨
女房に負たあさぎ糸
太夫にまけた香の寸
茶舟にぼやく風の神
けんもほろく
一追人を去すかくまい人
おさまつて居る同じ穴
毛刺の咽を越した鶏
両がへや去ぬ間引売
一悟気笑ふて夜食喰ふ
茶店に待てゐる法花
附文もどす雌むすめ
詰構な事じや
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
姥
夏も夜ならひする丁児
居成りに置も妻の暁
一姑の棒でどさぬ夫
居つゞけまにすねる間夫
けふも又
着かへる夫の顔ながめ
草の種とはよいたとへ
同じ道行くらつきよ売
蟠る龍孝に涙
しかられて去ぬ売上手
碁にうち死の皐月に
くだまいてゐる上西工
おもしろなつたおやま呼ぶ
時風が取もつ室の出
一豆腐にこまる京めぐり
けしからぬ
一麦はよかろとおもふ寒
大の字形りに寐た新姓
一老亦皮むく雪の朝
ふへさうな
人王一七
九六
一親症むしる風呂上り
銭屋へ見せる米手本
泉水のぞいてゐる妾
寺屋にほれてゐる大和田
ぶらさがり
かよわひ妻の夫おもひ
一千話を吹こむたゝち踏
天井ながめて鰒〳〵蓋
綿が塵はく儒者の裾
蓋取て
春の顔見るかゞみぐさ
小僧をしかる本の豆腐
露に無事見る陰の膳
和尚八百屋にいかい世話
一後家へひゞかす香具売
ぶらついても
愚痴を消す気のごろ〳〵や
恋ゆへに持つ出かはり荷
病は切らさぬ夫おもひ
ぶら〳〵と
妻の気のせく内普請
一春の短ひかし本屋
一嫁が気はらし物よめ菜
訳のあかせぬ岩養生
ふり切って
嵐のうばふ鎮の猿
ほろりと乳母のいとま乞
一鈴買に行く神道者
お手の鳴る方へ恋裂れ
降りかゝり
むすめ
一娘しほるゝ髪の虫木
安ふになつた蛸の足
丁児を寄せる飛照庵
思かぬ愚痴へひかさるゝ
去る気はない高雄連
ふりかへて
二人リへ粋な母の寐間
したし物喰ふさかな箸
ろをろへはめる幟台
入五十九
爰でこそ
一心も咳着る見合行
はらに
比与に逃て戻る伊達
一鞭のほそなる御祭
一誉そこないにせぬ力きみ
つわりの妾の菜このみ
一仲居が羽根をつく鞠場
破生垣へまねく雪の朝
野等の間に合ふ賀振舞
未来へ喉の背負売
二リヤかたい
伊勢で捨たふなつた黄
一居住居かへるならし餅
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
老の閉れぬ入梅雨戸
臓もある世と急く長門
こしらへる
夫の手水に問ふ日和
二つ守にある浅名
一陸にちつと間耄る間夫
袂のくそに逃る乳母
指さきで
お針が
知つた
途所の
ゆき
雪
かぎしくさ
入六十二ト
こらへかね
一越路の夫へ寐入らぬ夜
一菰垂囲ふ供女中
侍女しかる夫へ助
一腰かけりや漕ぐ晒の荷
一算に手の付く操
琴の妙ほめるしのび夫
髪切て笑ふて借る小夜着
こぼす恨の裾あらは
恋の手伝ふ酒助る
子に呵られて俵へ腰
小玉も足して妻らしさ
子で舞台飛ぶしあん橋
侍女つれて問ふ揚屋
駒の手にある長小便
巨燵へ逃る雪こかし
子に寺入をさす仲士
こゝろよふ入るこわい櫛
一髪切出かける述懐句
一念仏を止て嫁味方
一六一
手はしかふ
身仕舞をする夫の留主
追家へ出す料理人
畳んだ上へかしこまり
一箒がおりる檀はしこ
とりもちのばす竹のさき
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一弩を直して湯殿出る
手に付て
ぼうし
帽子に笑ふ薪屋の嚊
子猿が吼る菓子の紅粉
一下女が眼さます蕃椒
一挫突て見る仲士
出かねます
一世帯大事に耄る妻
工合のわるい振御鬮
乗人の足らぬのり合舟
一姑といふ勤あり
へ六十二
出て見れば
太夫が寒の知れた桶
鳥はやはり明画
やつぱり妻に着せたふ成り
手を枕
一本妻の実か妾の実
了簡に足す我むかし
御立のおそい供まはり
今ふれて来た新嫂呼ぶ
一枝婦へひぞる酒はづれ
手伝之
松金ほめる翌の連
わが物に成る寺屋附
ひらたふ煤に成る気也
渡に船にする茎菜
一横に帯した女客
出来ました
関取部家で打てくる
一昼啼虫のほしい篭
一銭借りに来る細工人
六十三
四〇
あぢがある
泥坊見捨ず置く旦那
妻の気でゐる古狸
一鮫よりこわい腹を喰ふ
世帯のくろむ老女房
一口舌の床の意地つよさ
年ほど耄ぬ嶋田髷
明て置く
雪にみとるゝ雪の亭
主が跡から来る桟敷
咲たに自慢ある慎事
一夫の猫舌笑ふ物
一蚊にせ話のない八軒家
隠居を待てゐる上座
か
跡を見て
ヽコ
一妻夫まねく三日の海
二人りがはいる折障子
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
辻よこたをる竿竹屋
尻持上る浜雪隠
風吹を行くうとんの荷
穴がある
居ずまい直す行水場
妻に吝ひ気わらいるゝ
禿をおどすさなだ山
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一述ひ戻りの吟味仕る
一誰屋か払ふ酒の銭
一雷盆を買う植木好
あぶない〳〵
塩茶取次く檀はしざ
一吉取の俤かんでげる
我も子のある警固の衆
一床からしかる午刻上り
一軽業を生る色さかり
一蛻も有と瀬田へ母
跡で気のつく夫の連
乳母か手そへる給仕盆
あたゝめる
一伯母引とめた秋祭り
うたゝ寝をした夫の寝間
その夜は喰はぬ送膳
一同
さはいへど
十六丁目
一撥なと借りに遣て見る
孫抱に来た八の丸
日和たづねて傘おろす
きらず汁焚く妻の情
さゝやいて
ひもじかり拝ふさらへ講
酒黄にやる率頭持
ふへた草履問ふ料理人
骨継を問ふ大前髪
さびしさに
身仕廻部家でしゆんだ酒
気がねして居るうしろ帯
うたひでさがす袋棚
弟が持て行ぬ笹
さりながら
荷骨柳ふくるゝ冨士諸
頼んではせぬ雪こかし
中直らねど裾〳〵着せ
最一度のぞく大松子
六十六
さしこんで
水揚仕よふなるあゆび
鬼よせつけぬ門の口
花見もどりの竹輿の家根
眼にゆだんなき唐団
さてもマア
嵯峨の茶の子にもらひ泣
一咲たを見せる紙燭の灯
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
酒がふみ脱ぐ夫に交
老家で様子を聞追人
曲輪の手入見ちがへる
さりとては
巫乞
経吃らした鹿の声
一豆の粉つゝむ妾の母
あちらへ寐返らし羽織
曲輪へ母の小ちやうちん
子猿にこまる精失棚
□□□□□□□□□
ざつとして
母へ気かねの水かゝみ
一行司がきまる西照庵
イ六十七
きはまつて
長ふおぼへる神無月
一望人出来る古表具
樽を干間のない仲人
のうれんのそろふ髪結床
一涙にくれて居る黍
盞を出ず材木屋
一榎木のちびる下女が角
お寝間を取に立つ仲居
跡も案じて見る物屋
気味わるふ
着て見りや似合ふ後の妻
義理に一膳喰ふ名古屋
一銀の一本差す宴
一冬でおやまの手が遊ぶ
来たぞ〳〵
鰻のおよぐ木挽納家
外のはなしを仕る二人リ
一槌で庭はく喜左衛門
薪をわりさして去ぬ水屋
一
八十八
聞すまし
一灸じやないといぢばる子
相図の諷に格子へ出る
反古障子をやぶる妻
たばこわするゝさらへ講
きつしくな
親の落付く奉公先
昼蛍見に行くむすめ
入梅を案じて居る新戸
散入りの供乳がする
気味がよい
一鮎汁も喰ふ鬢奴
抓る手閉た戸でつめる
井戸場でこけた家賃取
猫取り括る婆群集
仲居酔した拳角力
気が散て
一合算に乳母しからるゝ
一昼はうかゞひせぬ寄千
障子を閉るうつし物
十九一
行〳〵は
松に仕立る何之介
母とも知らずアノおやま
子にする丁児ぜふよくに
第の喉になる下着
どの付ならぬお乳の人
銀子つかいそふな愛らしさ
流して遣り人引わける
つもりして有お客ぶん
一藜古さす長が妻
雪解て
酒造から去ぬ荒男
一軒で首筋巾く座頭
川の音にぞ春立チぬ
他人の貌も見る越後
夢になれ
妻の実を並らべられ
南京継で見る丁見
一夜這が逃た床が鳴る
嚊が鳴りこむ出合宿
十一日
ノ七十
ゆだんなふ
雪に障子を明がた画沙
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
湯であたゝめる盈もの
行迄母は近ふ寝る
夕時の雨主も糸車
一厘にうれしい泊た甲斐
湯殿へも眼の通ふ母
行あたり
枕へひゞく登りふね
親の名言思ひ出す
一諸で気のなく座雁の前
指入て
封じた文が身受する
脉をうかどう燗湯婆
餡で坊髭作りたの
塩味を見る目黒黄
行ゑて
はなれ座敷へ汲塩薬
隠女屋から出るどふなませ
一幼たで居る大娘
十一丁
めつきりと
一村中惚さす京の水
一煮たも妻の真実さ
手まり無言で突くむすめ
一江戸楼で鳶見舞ふ鷹
禿を連にせぬ禿
八幡の道で逢ふ竹馬
羽織ばかりの衣も
一帰参の夫に妻も伊達
老の覚へる寒ン替り
眼が合ぬ
気に入ってある翌の髪
夫待つ嫁に増す不便
めつたに中のよい女ま
さらへ講まつ弾ならひ
眼がさめて
一新さして去ぬ髪おしみ
起証もきたなふなる世取
山葵に座頭まけおしみ
寝ぬ妻起す酔ふた夫。
一
日出たけれ
□□□□
住城の名も此座限り
戸をうちわつた玉かしわ
端手なと呵る妻の髪
一襲脱で酔さます
めんような
侭に薬じて見る
一夫を立タす神かくし
一愛相に足した置ぬ棚
煙り輪に吹く更た妾
認〳〵に
銀世界
地焼取まく銀世界
一箸の明く間のない珍肴
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
手うちの趣向更わたり
供も着かざる御忌の庭
牡丹ほど着て八文字
めが出ます
一這出がそつと置鼈甲
一跡で直を聞く源五郎対
三井の通見せる夫
ヘ上十三
みがきけり
男男に仕るおとこ
報恩講の近ふなる仏具
赤ふに光る茶屋の婆
一麺突もどす毛胴乱
見合して
風呂へほりこむぬか袋
われに飽たる鏡とぎ
二度に出て行月夜影
たばこに酔ふた白雨雲
見せく置く
帯
帯にも足らぬ囉ひ溜
仲人がしほに呑む南草
評判を取る惣稽古
手ぎわ我おらす品玉師
皆為じや
口とは違ふうしろ影
堰も邪方甲斐でなし
一印を立るにわたつみ
呵つて去すい初奉公
一十四日
見て咥ふ
伯父へ自慢の店おろし
菖蒲刀で来た物申
一君様た青梅縞
寄子へ恨言をと妻
丁
見事じや〳〵
キヽ
玄関ぬらした車下
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
花見せに行花見せに行花見せに行花見せに行花見せに行花見せに
ほうびいたゞく牽頭子
匂ひ残して立ツ茶店
傘の並んだ揚屋
句者の及かぬよしの山
取におさへる七合入
請取ながめ年を問ふ
見付けても
舟から呼べぬ揚の落
人に知らさぬ鯨に釣り
その気にならぬ茶屋の下女
たがいに包む加田の浦
まだ取らされぬ百目猫
}
十一
わか〳〵と
楽屋いり
する
あたり
八十五丁
しどがない
あつらへた紋ぬきに遣る
客更のよい若仲居
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
隣姑ある女夫
関取に成る施ひやう
仕てに来いな
重荷と美女と摺違ふ
お手のかゝつた下女が乳
橋の両方に粥やろふ
根問ひは恋の叶へ口
丈夫なく
神使の跡をわたる訪諏
四五はいかへる賀の雑煮
主の胤とも貰た店
実つがしかけた飯の汁
職をならふてゐる演仕
日稀たよりにのぼる山
しめりけり
歯のおもい蛍狩り
一呵られてゐるしやべり伝母
八十一日
七十六
品により
洗ふてばかり置た鯛
別家から出る身受銀子
むすび仕て行寺まいり
泊てもどる後家お針
仕直して
一傍に手利の気草臥
首ふつて見る笠の紐
端手な物着た妾の母
のべ鏡見る伏見宿
しつかりと
川越が脊にはづかしき
酒の燗する鉢たゝき
お乳母が上[カ]わたし舟
烏帽子をしめる三番叟
取りの銚子の燗なをす
尋常に
大津絵の弟子呵らるゝ
茶席へ妾のそだちがら
昼寝してゐる大女房
○
一一一一
図
□□□□
遠慮して
傍へ居らぬ云號
一美男のめいる蛍狩
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一妾宅からの使知れ
一誉足らぬだけ恋が増し
撰て置く
風呂借りに来た大女房
同行はまだ済ぬ汁
竹馬ほめる両替屋
元の字銭も旅功者
掾へ出て
むかし自慢をする雨中
花火て無理を透す姉
人目をしのぶ虱狩
風をこがるゝ酔さまし
ノ七一ハ
ひや〳〵と
襖越し聞く借した香恵
瀬を摺る舟に女同士
一抱もどしヲヽ素人ヤの
住吉おどり見る花荷
引ぬいて
一茶の銭を置く江戸訴
香の物出す妻の留守
一婦を泣した有馬筆
我をわするゝ相の山
引よせる
一働強て行義な間夫の膝
わざと憎ふに書く手紙
握り拳の出たおそめ
悋気に呑すはらぬ乳ゝ
硯も憂の片相手
ひつ付て
一箸紙やぶる福わかし
さしも赤なる囲ひ銭
一鐘をうらみる深ひ中
人一一
広成ッた
〆セ十六
眉取て出る台所
今はうたがふ慾はない
一産台もとし座敷はく
男の怪気旅もどり
一すじに
待わびる膝寒わすれ
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
白声の行く身延道
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
蚊煙広ふ寝る二ッ髷
一逢ひ度さ鍋はにへこぼれ
寒取をまつ妻うす君
入ほくろ有尼の指
欠の通る安立町
御堂へはいる宮まいり
母乳母こまる泣喩
引摺て
帳を取次し愛ざかり
豆と尻との出た下向
砥石の面を直す弟子
禿を呵る野田戻り
持直し
〆八十
日陰を悪るかきつばた
文へ一言いふからみ
又店かざる二丁売屋
珍金ほめてゐる上戸
握り男根する暦売り
医者へ早速遣る肴
丸子いたゞく角力取
故郷へ隠居する番頭
持歩行
文の毛たつた恋はじめ
待たにひぞるたばこ盆
樹の邪魔に成る月見床
風の神にも恋の意趣
菜篭迄も孝に足り
南風に昼寐せぬ魚屋
もつともじや
曲輪へ喉の髪の弩おかね
下女も寐られぬ見合の夜
いり売買はぬ木戸が哢
ハハ十一
物いふと
一紋の口へ入る隣り
なみだが付て出る名残
ふところの減る北の風俗
持にくい
一伽も相伴する見舞
一甥に譲たもへぎ羅紗
はい出を仕込南禅寺
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一曲輪の張も出る世帯
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
友への義理のある女房
琴の出過たちゞみ髪
唯て来て
一猿もてあます奇麗好
絹の足袋はくお針の子
朝寝してゐるおとこ達
上荷に乗せぬ上荷さし
もちかける
一急でせまい出桟じき
一種蒔てある初節句
一笹て天井ふく寺屋
へ八十二
一
せわしない
たはこ
一煙草ぎらひにこりた連
一言のこす朝むかい
一鉦の縁うつ棚経坊
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
大坂の世帯せぬ適出
床へ往歟といふて来い
一謹には搗く此方は掃く
かり子呵てゐる紋日
まつ黒に煎るはやし豆
春の夜うらむ遊び好
世話がない
小鳥をやめて飼ふうさぎ
中野の道もしらぬ親
来やうのはやい尼お針
春日野で逢ふやもめ同士
夫の下戸を自慢する
高野で笑ふ高野まいり
いつもなからの冷やつこ
やもめが自慢する
正月をする高田村
扶ふ成り
十一丁
一睡かしら出るいわた帯
牛に気もせな下り舟
堰るゝゑに疲おぼへ
一あられてゐる絹の足
せんぐりに
朝鹿の蒲団上になる
水で水くむ水車
一貸し盞のはなやかさ
答へおとしてためす親
飯喰ひに立ツ呉服店
はたけやすめぬ木津難波
一掃て箒と異名付く
禿を遣ふ禿から
縫上ケはせぬ子供数
是非がない
妾宅へやる幟縫ふ
一よい形りをさすやもめの子
介錯するも忠の内
庚申の夜に叶ふ恋
すべ〳〵と
一瞽女の氣に入繻子揃
工数の足た舞台板
一奇瑞の宮のちから石
利刀ほめてゐる和尚
一檣の馴もはんじやうさ
すゝめられ
又家立るかゞみ立
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
藪入と見る最一切
百日替た法で治し
一儒者もまいつた茶屋の餅
過ました
鳴戸に首が皆上の
さかなやねだる妾の料一
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一関取負かす本かくし
月の真下の子伝母うた
すかたんじや
一紅葉の茶家で神たゝき
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
〆川丁平
墨塗塗
一縫製すます儒の布子
身仕廻ひ度にうらむ蚰
長町を出る川童
初売を待女悦丸
干店へ出す兀割子
すれ〳〵な
さはつた足を引巨燵
いつきに払ふ嶋尻
驚ばかり見せ寒ひ寝間
推重して
怪気もこもる袖たゝみ
手たゝきの傍いぬる粋
妻とお針の眼が通ふ
きげんの夫へ調て出す
すつぱりと
流石智識の恋放れ
うふけ屋誉る髭男
問丸の座敷追風吹く
かさしくされ
〆八十六
文政七申年
六月新板
大坂心斎橋通
書林しほや平助
同
しほや季助
口上
冠附月並御秀吟
御詠艸句ごとに
御作名を
しる也
給入となして
毎年新板
差出し申候間御用
被仰付可被下候偏に奉頼上候
冠附いろは分大坂心衆橋通南久太郎町
しほ屋季助
絵いり板元