狂俳多滿嘉志波

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千秀亭柏光選
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場所: 愛知県
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千秀亭柏光選
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日本語
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菱屋久八郎
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キョウハイタマカシワ
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東北大学
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狂俳多満春志波 千秀亭柏光大人選 一狂俳多満嘉志波 尾張書林万巻堂壱時棹 画▽弁泰唱院ノ奇開室ヲ一 丸電ゆり鴉怖た貝帆を物す □宿さす一路一 伊勢守吉田信濃守 一蚊帰透る口舌お立チ団子も備て青の白紅 ○新規の乞食子に扇中持しとる松月 目利違ひヲラ家を解て何用有玉川 松にかゝる月亀馬着せ込た分季器鳴る湖月 気遅れが 菜もらさン明て妹も十六な露竹 一臍迄無い風呂三度の手負見て来とる烏頂天 振て残る磁石袖に加護の鷺モウ見えぬ松岳 けふ翌日明後日マア壱両宛の晒落も出ぬ委里 花曇浅て伝徳た掌痒ひ桂馬 左孝女の塚柊植ると角きへる古兆 一牡丹鍋の新店野沙のはぶかれ蜜夫からな小実巻 御身拭ひの賑入波のサンて踊て行アゑらい野童 向ふが向ふなら切レ金がチト高ヲお外す老鶯 花木槿土蔵から筆子揚つて行竹甫 竺へおろす尻翻車休メた湧殖へる有隣 外山 坂形りの町家並の覆へ嶋来とる琴兵 枯尾花子に尾見られた此森な狐扇 浮雲い足元先ツね玉もかすれまひ竹洞 豊作の山里寺て絶とる能習ふ理堂 枯野の月踏た鼠が草鞋安む里玉 気の奇ヤ逢ておなりよ勘当な竹田 霞む川音摩耶昆布買て高戻る嶺雅 諸尻の餅屋中一夫婦田面せる余品高 雪晴の月百両届た首寒い小実 巨燵で読ムしむ餅の音では賤隙な里島 釜で漸米鼬のあれる水な低く泥水 一衾で抱く百尤衿からうどん出て来たり小実 一階子にかける壺屋蜂の巣ア随ひ今年ア吹く松畜 咲立紅梅冠せた此地地蔵な花悦 三大ハヤ 朝時雨灰吹く達摩置直す芦帆 三水魚レン 津辺立美ひ衆結合ふ蝋へ浮塵子集る小実 今朝の秋和製油団に反りが来る観月 トベ 安芸様の 安芸様の御家中押さした神門勘ひたり卯楽 御家中 三水魚レン 吹込梅かは火へ片捨た長鮑が巻く竜子 ウシ山 盗人見て孤常揚られる当座帳な梅竹へ クリ井 削る柿品デヤがの口傘さ夜着は無い普召ゝ 三ノ大カキ 霧こめる海原荷の廟都丸が気通す理雲 町へ出る買物深申ておらの方ア苗留な玉斎〻 に夜時雨調へた鶏に水かける玉川 清水で冷す足路鳥草の移る鉦白い売草 地付た毛剃果所中掃て奇麗好ナ松山 秋の夕漸す報謝から弐文出る河水 祭ツて有て其所魚油蔵殖す横柎堀る佳風 実さくら塚の太刀から羽蟻湧く魚文 僕に遣る三絃どふしてせるもお通夜な六三四 三越連 孤村の姥蕎麦渡つとか人透す露石 霧いく虫籠賑合はホ二愛宕火な小実 佛親父妙に盆越す一ト漁ある巴石 樽の篝腰かけて試た蛇籠笑む都旋 江戸 出来上る猪垣風呂へ取り極で江鮭が飛ふ市ヶ谷連し 横着者相場が爰へ来たで能い古非 妻の花貝の飢饉で報謝無い稲生亭 細解脊蓑筵絡線誰に遣ろ知らぬ玉川 春の雪木栗皮で揉た髭飛はぬ扇寿 絵瓢箪アレで墨曲尺出ぬけとか答山 待てトグンセヲラも野良共今朝採ふ普石 麦埃り揃にあらわれた弥陀流行る月次 逮かへる厩の無儺に揚た蚕簿干す野亭 椶櫚の花拝む曼陀羅織かけを百艸国 行春初太郎留守の鮑釣る計月 懐手の辞義まはす沓掛弐勺撰な泥水 時雨ばら〳〵白水買つとる枡新な二石へ 言翁はいふに給ふ是まして季も近ひ理道 秋の初風華美すへた飛皺る東後 マアそんなものお金に惚れか商売な里島 畑で向ふへしまた弘法サン生て声な馬扇 一細川の御家中杵引く違ひ子見とれてな月次 縫て貰ふ錠とそれで済なら花金な水月 三水血連 若葉に移る燈御加持日の垢離丑刻からな小実 三四渡連 朝し曇手炉へ敷つた妻よれる扇巻 東美タキロ 黙つてごされ嫁にどふシヨがけんの声を臥好 ハッタ 柿在処美淋屋弐軒合庄屋な紫雲 江戸 知謀の親方七歳で神田出た形りな市ヶ谷連 チタスエヒロレン 行春作料の安い旅戻る始孝 ナルミ 飛立思ひ噛んた舌先縮めとる売菓 干鰯問屋連理植の麦釣したる月次 ウン山 一餅引く鼠意馬心猿のお燈消る妻竹ヽ ミノトナフ 入らぬおせ話塗つて参ても参りや能ひ瓢月 一時鳥豆煎逢へ酒はちく小実 明の霧五鹿火家帰りの鼻黒ひ国水 友達呼出しへちて誠た会語りたひ月次 残る鉄瓶気の毒でやがの初申な巴石 三水血レン 一風呂場へ貸す浅手のかはく米落る里曠 三カメクヒ 船て呑む節蜃気楼の立こんな日な有銭 来る嫁入半季目計かに弦場掃し采甫 来る嫁入 千タ末ヒロレン 振放す袖孫でも抱て居りなさす馬扇 起して買ふ蝋八合でや小田井仙母も有月次 ナカネ 小穢ない台敷生味噌に飾游ひとる照保 朝房手負猪触れで宿立てぬ竹水 ヨコスト 吹ゆく野分尾交だ蟷師流れて行未広連 隙なが春又喰ひ口が殖へくさい里鳥 根来椀押鮎の附く例古い一路 鉄車の様子戸店畳んだは後家才分飛玉 冬がれの里振り筋片荷物売る白利 机押退け揉む手とらへて無利往生な馬扇 街道の脇道夢の地蔵サや堀当る有銭 弟弟兄弟兄弟子で春正の上ツ手塗る紫川亭 イタホヒロレン 思ひ出し片時見とれまい女房な万悦 覧にかおれなんだ引板今朝遠い売菓 三ウハコレン 軍すますと気で乗つたくせが付く東陵 走り出す訪車美男の能い衆丁来るア妻な花燵 イナクチ 漁士の日待銭で何抱といふ負けな露竹 惜しい事剃られでもヲレといふがは泥水 足跡に湧水野老堀る物掩ひとか白利 思つたり叶たり来てもあろふし往場有理雲 豊作咄し箱て買こり大蝋釣る萩巻 楽書したり増とる鬢の毛糸へ継くかつら ハグロ 場に三俵血嗅して世を具足妙な羽柳 時鳥今鶴誘石茶屋も無い小実 ユヨシダ 青寒抜けた猿の歯皿に鳴る白利 きか 二ウロコレン 巨燵嫌ひ揚られ好で妙な妓な東陵 狂哥好の 狂哥好の おゐらん 上小口 木曽通ひぬ也貧乏黒痣で毛が赤ひ花春 一除夜祝ふ銭魂御嘉例な農人 鉄行燈除夜祝ふ銭蔬御嘉例な農人 風呂場へ貸す道利で宰都お同間な小実 曳出す雪舟髭に蕎麦がきへばつとる花遊 出並ふ鮓店今から揚りや賤か奪ふ古兆 三水魚レン 手を打部商ひ歯の間出て来た鰹吹く藤花 とこか坂妻の妹に霧ひらく東陵 妻の花下駄で明家の根歩行一笑 最ふ絶躰来年ア蛍籠張ろふ理道へ 藜の杖こぼれとる籠助けて行槌子へ 首へ巻紋羽旅籠どふてやの菜入らぬ東陵 鹿の壱ぺから杉のうら見へる桜半連 押へ附か布団お同行丈此橋な巴石 洗ひ髪の横様盃洗へ花揃ち込む井隣ヽ 大ノ 爺々の妾宅神飼ふからが遅れとる画扇 手に塗柚惚て織たが茶がくすむ曙光 桐の花武鑑に乗つて神主な芦帆、 月の雲蠡の滝つた鮓かける紫玉 立かゝる見物此世で添つて置けば能い竜両へ 鉄車の中戸煤掃に買ふ鳥が例な東陵 盗人見て死お供でとる脊ナ彫れぬ露竹 霞空等二坐頭の群れ横塔な杜若 片肌めぎ笑々年な姉片付る青山 フタヘホリ 裏の見へる風は蚕時で泊り中請な松風 富貴な一村神酒口の外妻折らぬ理道 つまぐる珠隊狂ふ銭相場聞かで能い南馬 東美ツマキ 猿廻りの大木火傷に妙な施薬出す児業 三日鳳下連 鳴蛙杏た午房の実痛まかす有銭 三一ッ木 浮〳〵する玉ひ春川サンも御蔵能い孤静高 へて買ふ蝋燭一丁ねじ合ひの掛斗力な松雀 二白鳳下連 抜て取次く盃小町ア私しより置量悪す志孝 千夕吉川 妻の花袴着とつて峠すく松雪 蚊帳越の咄し西瓜が盆の貯ひな五柳 一明捨て有潜り万引逢ひ追はへよな周角へ シン 礼言ふ茶代翌日は平野も能ふお升ス矢堂へ 三水魚 一簡麺の趣向お仏檀から七味出す鳳玉 東貞ツキヨシ 一薄暗ひ坐敷蟇目行ふ秘文読む花月 梅の花日暖の有る木覆はく初風 手明妙請出し売て三分片く寿春 一寸待たり打が亥刻なら晒落とれぬ月生 樽拾ひめ三吉出が川処でよふ游く士光 消かゝる江硯出た塀頬汚す寿扇 三吉八一 泣経れた眼元押上られて階子行有隣 なんにしても豆腐屋へ弐里の仕合な開春 耳摺る草の末むしる海風 きり〳〵す耳摺る草の末むしる海風 銭皺延す紙につく一九、 鉄行灯銭皺延す紙に僅く一九ヽ チタハンダ 初あらし桜へ取れた眼の餅浮く東雲連 〆 三タカハヘ 鐘にかゞみの裏見へる狐数 桐の園鐘にかゞみの裏見へる狐数 石を買相談承りへ手拭落らかす奇画 見た子柄五両出しにくひ梅枝 火鉢に付かけ見た子柄五両出しかくひ梅枝 三白鳳下レン 一反左て拭く姑台雑能かろ腹治す有銭 一碇さした手請嗅ひイロハ 一月涼し碇きした手請嗅ひイロハ 二神楽レン 片出す真綿肩へ脊負ふ扇寿 仏で知らす場合片出す真綿肩へ脊負ふ 三谷四 一鷹鳳 ピンシヤンな内義十四で産んでもふ出来ぬ 三大林 玉川 箪笥にもたれ出ぬ物じや質置デや無い 神谷 一辛抱が大事音違形り茶飯呼人有里覚 スカ 蟹江西での酒造屋を二山 山茶花の大木蟹江西での酒造屋を 風でふくらむ幕蝋のかゝつた鬢とじる右聞 別家衆の 一割合ひ荒して太平丸知れぬ一青 拝殿で開く神酒塗れて来た綱撫させぬ棹成 一茶釜へさす日脚掃風で殖へた解痛ひ売菓 啼絡線輪突にまけた草惜しい古松 在から来た 養子 もふこなんでも伸すぞよ御油に泊りや抱く桃月 三ナガサハ 預り娘言ヤいふ者をよふ取らぬ里山 一男まさり留守でも昼の仕切出す梅花連 二水魚レン 冬九月背負て行駕に葱拾す小実 遠て啼鶯坂て三里の水はしる竹馬 ボント吹吸気糖無利いつた飼染遣る画扇 塩り拭く鬼面有りや蝋子が遣ひたい梅枝 黒羅紗の紙入妓にや附合の外捨ぬ遊子 霞両掛明けた盆へ飛ふ曙光 養父入の姉一箒掃ひて結居る山鳥 手習す子干す横椅子いじつとる梅月 ひつかける冷酒消して蛇腹で蛍照る桂意 片落仕立屋集せて行西尾三八な左江 一里塚雄銀杏デヤで実は結べせぬ福寿 糸桜御刀の小性振り袖を一路 ドントと焚曲突大家ア大家の早苗振りな妻山 曳手の取れた袂風呂も党解て往けぬ琴糸 下手な端し折崩物さし図ありやこかやな雀里 庭抜る蝶爰の名物部浮薯蕷な其峯 巨燵の大魁巻たる夷子賞つて行花光 ヲイ御無用鶴にや顔へ気持て来れぬ鷹鳴 三菱林 かとふ継し莨謹て来にや来ぬ思案ある桂子 妻美ホツメ 床産の千話家並の底て蝋煮へる毒舎 五水魚レン 露涼し竹剪る役の僧垢離な小実 築山掃除初午に蒸す米来とる甫山 火のしする折磯ふと若ひ気出すでやわな説目 羽折 西瓜番の燈御油の狂言聞へとる白利 光る撰垣難船状に別家集な一寿じ 花木槿偶箱に作る画馬削る三蝶 大工の忠治こんな年さへ弐俵飾る松風 本家の花嫁ゆるし物夕ラわかれせぬ水玉 聾の渡し守疾がねんならヱイ角力な太理 こつくさい手合女郎は売物買物な玉川 三水魚レン 鳴蛙綱来る画の漏黒ひ鳳玉 チス是レン 香雨温泉から戻ツた金廉く芦雀 三才魚い 吐されぬ痰唐見張る眼に油断無い遊子 藪村々目立蔵アメ一構へ高田宗な花泉 車まはす鼠出とる水嚢も打人無い啼鹿 二ヨンタ 月の有時雨医者から戻る疔愁ひ白利 三今川 洗つて捲く鍬参分にや成らぬ日中鳴る東湖 馬士訓出て往た招嫌結立な葉木 行春中茶屋遣つた懸集らぬ馬扇 聾の渡し守石に弐升した早魃にす里船 今朝の秋馬の眼の星兀かゝる風蘭 印地打常なら飛べる川で無い梅里 弥治喜太の 車に成り 上原 玉手で鳴す蝉油揚越る穴来て呉る味足高 慾の無い仲居眠た何用が有リンすい里鳥 三高ハ丁 匂ひ桜筋塀塗ツた作料出ぬ湖月 キダ 思つた事の 思つた事のしごきて汗の額拭く白ゑ 叶つた夢 誰サンじやな大事の尻デヤ痛ひわな花衆 三鱗連 へげたれ器附本陣の旦那ヱイ処な南馬 タイラ 鰌入れたニコに 井戸ア堀ルしマア堀ルしマア綿やけぬ月 煮の味 チタ素レン 消かゝる虹 消かゝる虹蜘の咥へた堀羽打つ羽興 猪子石 時五日市町鯰の桶へ帳辷る羽月 赤ミノホソメ 金時に似た坊剃嫌らいやら雉子猫な子伯 三百鳳下れ 三日酔の頭痛御祭礼入用弐両出て行志孝 何でお升な卯刻打ヤ昼の俄に成る青柳 花木槿掃の下木取千て有水扇 すまし顔今朝帰たの歟なすと来る梅山 チタアイヲイレン 土臼埃りお持手遊塁へ小鱸通す二松 南瓜野良め誰で氈のえ手舞ふ雀里 しためる下皿乳母さ頼んた根結拘る知遊 若楓長鮑の湿りで歩黄ばむ長楽 三苓王連 花の雪御門の閉る頭陀はづす香梅 高倉仏水監む畦歩行とる シガ 梁伝ふ鼠餅でせも寝るア二時な 焼餅店御新部釣数で来た者ナ 藤咲る大工に逢に妓来とる 袖引たしの間落す風呂の燈初つとる松菴 必入らつせ頭痛の根抜キ瀧は熊鹿遊 垢で光る褥口ならひとつ娑婆も憂い孤静斎 莨すば〳〵相手に成らにや愚知も止む池水 三鱗連 敷を禁お非時椀百戔直す一路 一羽ヲ出る蚊残つた籠子の蓬酔ひ水本 伝女の恋覗キの横へハイ来とる芦旭 マア能かろ着せて五両ならかゝりたい酒香 感心ヲラも詫してけり甲斐な玉川 二トミヨシ 若柴の匂ひめくれた画馬の紙が巻く一筆巻 三水魚れ 流走に置くる腥み消す石曽揉む遊子 抱火鉢のふ壁師なせ来子イ周角 有がたいは有難い釣り合ぬのは言事な竹寿 有難い サアといふ時清とろが旅気丈夫な鷹鳴 柳の花海に火の出る畑堅い松高 一初雲雀鍬柄て試る午刻はやい栄俵 出来かゝる恋袋振る糖類へ飛ふ枕里 一閑所の毒宅釈庵刎て居りにくい孤竜へ 足へ登る煮逢ひ継立せり立る雷松 月の丁流編馬に出る稽古乗る文槌 三今川 すぬく歓巻打粉拂つて配符書く遊子 三平坂 じゆる篇の下女居眠ツとつておびへたり二香 三イワヅ 振り金の襖みへな蓬莱置場凝る東凌 三十八一、 入歯沙の金斎按摩交ると五職を 三瓢連 葉梅賽銭疵に発凡る清花 三ユハラ 来の間護る乞数高く虫で咲怖ぬ雑雲 弐ツ請る盃弾語りヤ実つろお外す之盛 三水魚れ 大根曳鐘迄伝女シヨ弐文遣る小実 弐百で御の字助炭も張れぬ摺り物な村瀬々 真白ナ化粧寺はどふでも寺嗅ひ一声 安具吹く犬碇の鶯へ日覆洩る松暁 東ミノツマキ 河豚汁馬柄杓へ端銭投り込ム司玉 犬山 よしと言たらラレに気の有る酌が散る月次 三花王レン みて拭く油手壱つふ長野竿一吸ひな香梅 別れ霜土の這入とる疵が膿む牛車 カトダ 藜へ糊の粉かは〳〵竹里 ○藜へ糊の粉かはく 渡る雁藜へ糊の粉かは〳〵竹里 京後の雲助碓衣着とか兄咄す梅山 一結濯く壺灰部屋塗に泥浸米とる一底 三米ヅ 枇杷葉湯アノ鼻御油で買た妓な里仁 彼岸桜屋観張た跡拭ふ対鴎 転て笑ひ鶴松サンにや袈裟似合ふ白川 似口上手妓の侘に出たましめ似ぬ竹水 廊下て狂ふ禿弱つた蛍よう立ぬ梅影 漁から揚大行寺の初夜弐里参る木方 がらつく竹下駄虫待苔へ砂糖ちらす扇花 東美ツマキ 一田植の留守庇の藁に鶏卵有る花山 チタトヾロキン 螺嗅ひ手蓋のちきれた墨斗売る羽興 トミナガ 摺崩す鰯出す幕箱に戸前退く 三水魚レン 麦へ尿れ出来五合違ふ里月 ヤイ是麦へ尿れ出来五合違ふ 郭巨山組む町せまい文衛 眼の舞ふ暑さ郭巨山組む町せまい 継て有曲尺底入れる臼まはし出す芦雀 三旭連 卯の花蛇の這入とる戸樋たるむ五柳 本途留守かなそふでや妓の外の用な穂波へ つゝき合味噌菜親子乗りでやて百蔵寄らぬ鶴嶋連 ホ夕寺中 揚雲雀散た火口て臑毛焼く寿扇 三イツヅ 雲浅月ひもじい為言紙帳洩る東陵 人情の能い 発たら留途無い鶴な古兆 番頭 東美川辺 合戦の宛中ハイお隣は松はやす山石 三今川 エイ馬鹿者いまだに白髪まなどな東湖 三反カハ一、 笠へおろす尾花もつて居る苔匂ふ自成 六ノ 鉄花質屋明ても元朝らしう無い画扇 東夷ツマユヤ 草刈子供瀬路に這入て五文取る歌竹 三トク次 楼咲く軒蘇枋さます湯気黄の片ふる梅雨 棒に据る壷間か有りや一坐参て来ふ竜子 三海谷 並木の茶店壱分なら売瓢出とる小梅 上にはり 月夜の町遊ひに出とる雲龍見る梅枝 そつと覗き遊ひ人の居る質戻る桂山 苫で読ぬ碑椎捨つて行頭陀はづす梅枝 首にかける偈箱習らへや子供午刻ア直きな東陵 飛く有家雪に焚火の摂徳な蓮月 行燈に植る髭翌日の顔割小頭痛な自夕 入相の鐘蒲でなくれた娘が明ぬ雀子 三クニエ 芒曇り献に行鰐鳴らして行鳳玉 三ヲカサキ 晦人の一群植木見た路次明捨な水月 三長州 椶櫚の花かゝらぬ袈裟のちぎれ焼く常足 一増よせる落束苞出た矮鶏の片足拘る花椀 請出し女房帯引ずつて継場退く守一 濯く泥足じつき能い姥に眼が移る竹水 大ノ 階子そる鼠胡麻種の有瓢知れぬ画扇 若柴の匂ひ御手洗に餅沈んとる安気坊 蜻蛉髷買て来た神酒吸て来る松雨 灰震ふ猫投かた苞から田作とふ松甫 青柳籾灰汁呑た鈴散る寿松 雲助の入組馬裏一ト山路ノ敷たる古永 吹散蚊柱立かける櫓に瓠振る里鳥 東美ホワダ 春寒の磯村痘瘡も交る流行崩る栢嵐 シガ ラツト侍たり先煮立にやよけ踊る唐崎連 トヤマ 魚油の匂ひ助に敷けた牡松投る酒雀 東美信官 鍬杖の咄し番の土蔵に息出来る喜永 積に残す茄子底入直す臼屋呼ふ里鳥 手に塗り柚煎る黄粉豆撰て有る清月 タカヤ 焼蛤一馬飛下りた棕櫚脱る雪舟 三大林 増番の小咲畜生め蛇の目撰合ナ行玉川 いやとともまいつめくの酌でも髪長な五雲 ミノ太田 むら時雨息で沓打脊ナぬくい錦河 チタツヽ 畑中の塚破れ笠から薪咲く里島 ワイ原 転がる眉副毛団扇で油の足搦〳〵巴石 転がる眉刷毛 花野の村西荷香こけた子痩痘る河水 東京大月 若後家かたりと小継高仕たり里槌 三小シマ 星きら〳〵柴漬求食音透す扇花 三永亜 濯く泥足先ツ献立テの品も詰む竜子 着かへる浴衣こりや鷲の森お待遠チ二肪 朝しくれ勝へ床踏む糸がきく枝雪 三タカハヘ 日短咄し仮にや這入れぬ幕明ぬ湖月 三蓮菜色 遠なる犬不浄埋る燈が垣根遠く砂川 比 三ヌキ 高ふそれる谷肩へ乗せた子髷はねる柳守 二十六六 男まさり鰺の濡手で粒はちく耕文 大黒の腰に 大黒の腰又未曽綿も五分笑む五両講曳く古緑 味噌 兀かゝる虫赤んた火箸先さます一才坊 梅の月猫のそつた路次開く山水 二重ホり 夷講早出て蔵の覆取れるイロ入 三水血れ 殊へ乗せる 殊へ乗せる上席な小売 手妙 三水魚 咲立卯の花今屋から急く轆轤挽く松華 箪笥にもたれ祭りかへても四敵苦を招色 秋の夕物問ふ家が明捨な松夕 三二葉レシ 秋の夕へげた庖丁に穴が明く友志 三タキハラ 屏風に 屏風にはた帯相床嫌らふ客若い来山 うけた帯 因つた咄しお粥でひとつ婆々に成る梅里 按摩の笛此町の方たがつとる花亭 毒の月稀有な祭りで鬼冠る桂枝 三水血レン 腰かけ酒自然夜からの籍泣く遊子 三カメクビ 紅のやける唇茶処も休めぬお中日な志孝 ヲハタ 思ひ出し菰着て蔀見て通る梅月 チタハンダ 一片化粧姫から直哥お詠せぬ竹田 三水血れ 月の雲虫駆込んた茶津いざる白友 三仁王 竹篠のけふりはづれた板子はべして行松月 ミノヱキラ 一寸待たり茹余つても仕様が無い酒香 チタワタツケ 花遊 時も時始も同じ産月な花梅 三花王連 並へて有嗅引附けて書く浮世画な萩花 三ヲシカモ 遠浪の光り弐文合して膾ソが抜く里曠 三水血ヨ 袖から脱く濡殊旦那かへ駕直でごす海水 ミノ上内 松葉かく口ん馬香六把んで狂つて行五面堂 三水血主 築上る芝曲突まだ舞台先畝形りな竹水 弐朱と八百鼠の通ふ戸棚買ふ等閑亭 草で渡る傍尓鰐の走る露けふる白水 村久野 霧の海場螂の這入た蛇腹鳴る亀泉 三大林 並へては嘘けりけ出りや路出りや踏な海水 其画張た関弁端し裂て雪隠へ行嶺雅 チタ小川 南瓜踊り迎ひに粋なヒツサんな木才 三谷田 百枚張の凧農に居合小者平ク辞義な鸞鳳 山水の唐紙御油部御油犬の本陣な酒香 耄角力の 桑角ゆめし静込とる後家吸がらな里暁 衣川 入のゑらい角力降ばつかりの日も直る保高 灰て歴くさせる曳く年越もちらほらな西花 ワイバラ 菌瓶で死ぬ蛙やける芋の葉裏見せる巴石 トベ 落栗山男見た木樵病む卯乗 三水血連 吉原枕芝居労れも按摩呼ふ寿月 一お世話ながら髷真さはぎ気遅れな水月 三水血連 一譏り咄し根結ひのさはる耳痒い竹水 一笋盗人垣にむしれた髪が赤い梅雪 スカボコな食客まだ馬鹿な起証より捨ぬ喜夕 浅黄の脚伴道連れでや無い梵嫂な竹甫 こらへる病一トコに数るも冬中な晴蘭 松葉掻く兄軍仕とつた鬢険な栢鼠 三ツヽミ 一羽ツ出る故焼米直に猫子承る紫玉 東州ツ丁キ 月の雁初の弐追ひ並木越す可楽 こけは湧物入れた命が弐分に成る伊三丸 唇とぎらし遣らぬ四ツ竹戻つて行花山 鼻に呵られアカの宵から宿るも無い古柳 三川シマ 湧出る清水手杖に押せた骨柳はらむ彦扇 東夷ヲロシ 掌へ渡す弐朱駕から下りた裾寒い柳雅 三サクラ井 水髪のおせん朝湯戻りに初幕見る一石 三つゝ三 わんばく者泥足入れて旅抜く紫光 江ニシ 工合の悪い戸素人も買へる雑はづむ和楽菴 三小山田 きり〳〵す荷鞍抱込む腹冷い一旋 三六八マ 流れる紅葉人見た巌鼡路潜る芦帆 針医の手引替へる預ケ場五厘能い余品両 三水血レン 蜻蛉髷背中に袈裟の箱が張る旋子 遠州下石 薄暗ひ出敷のしめ附とる然合ぬ其楽 三トカリ 朝心雨手でねり雲雀とらまへる半月庵 在夜つゝき 穴一せる子供辻堂叩て高はやす一庭 三水血レン 拭込て有前様の請取書かり朱印押す鳳玉 三中シマ 箕かうす木の実掾に閼伽桶みだれとる松元 見とくないあんたに脱た札斗カナ植高 若楓麾でたるへた駭直す彦扇 三水魚レン 走る芸雲瓢の落た垣刎る扇司 ジヨハカ 拝ますおます氷柱壱本折とくな吾橋 チタナハ 啼水都燈が有ればこそ爰通り神楽連 猪子石 むつと腹立うなじく今の手に負る蓮子 三イツヅ 朝明雨行く金の鞘凡メに立ツ東凌 三谷田 脂根かきせる戻り申からかるらしいのふ鷹風 蜘の国彫た額手妻の荷から剃料出す国水 千タナワ 赤褌見せる櫓の怪我骨見へる玉州 東美駄知 三百姓脇毛むしつて嗅して行一水 三水血れ 今朝の秋満とるゆに木蔭さす鳳玉 女郎尤御旧跡じやて四輩寄る梅甫 一出張り医師聴出す皺に貧相増す東陵 糸芒こいつで瀬戸荷泣く坂な武尾 出出のかばやきアヽ痛つめり返すぞい甫堂 昼の日埃り何時来れる餅都合が有牛車 福助の店番餡餅に籾ひついとる春風 紙着せた鏡台丁丈塗とりや附も能い松雪 三水魚レン 今朝の秋火皿の疵を粉が洩れる鳳玉 小鮎で壱合織屑折る箒槌な雪舟 三花王レン 秋日和幕渡揚た震落美大馬遊 炭横た舟軍部白舂て壱升売る松樹亭 三花王レン ヲヽ恥し雪アマア私しがつ計な香梅 口合上手毛請落した膝らりな竜雲 しまつる景草笥へ入れた袂引く琴糸 小穢ほ行焼膀腫削つた菜剪投る三友 棄合ふ春画背中の痛ひ墨斗抜く水月 実羽の軸縁倒締弐重戸な田蝶 磨く仏具達者がる顔見しれな扇寿 五升器の臼駄瓦す煎餅夜からな耕作 帰り甚墨雷盆へ糞ひらく東陵 ミノ大モリ 秋の暮礬石仕かける思掠すく成 カナ聾の八鬼の臍とて勢つたり竜子 綿子二頭巻大浜組で鶴屋聞く其水 相談が極り御納盃願ふ酔起す花悦 妻の花本玉の火で粟反る竹田 小略ひ行燈嘩も折れすにしらけとる酒香 一玄関の次の間棗斗か塗る陰室ちさい玉花 ヲ、怖ヤ楽屋は母と一股な石丸 定敬の様燈借りる桟敷へ屏風来る白馬 行春長家に有いた塗樽返す五川 木からし酢を煮た海扇へげて来る牛車 男怖折此反吐掃除際当な一路 定てけふはアイツも不足溜とろふ月次 押退る火鉢誕生前かな是はやい琴山 三水血レン 吹散尾花剥れた尼僧素裸な小童 辛抱が大事丁稚ヤヘイ〳〵此間な都越 夥起声あれから兎の咄し聞く梅枝 三西神 素顔好の妓何病ひても朝熊呑む向壽 ミノシバキタガタ べろりと べろりとし不調法の主爰に居る松高 舌出し 行燈へ来る 行終へ来る帯鮮部胡麻の葉が落る助声 馬追 千タ小川 夕妻通る穢多村気で喚ひサカキ 本州下七勺 喩と相談のならは売つて見たい子な酒舟 大久テ 笑ひ込万歳鉄漿拭て出た口黒ひ無尺車 困つとるまけ瓦お袋の搗米助る梅竹ヽ 一夫後早い門暁が左り字ナ寿舟 三水血レン 一箱麺の趣向汗拭く掌へ蚊の血つく竜子 三シン川 猶草春た隠居松丁生たかと寄らしたか国水 不能後な書き日間賀出来でや苔あらい 相談が同断瓜の木に生る茄子嫁ナ魚文 捨都根穀の実売ね宜きぶい理道 花木槿干す直垂に神酒黄ひ海風 三大林 合点の悪ひアノ棒手振りでよふ喰へる玉川 増番の小咳追人の蛇腹宙走る都蝶 竜角力の衣川下手に呼つて茄子来る榊原 咲立鶯艸温泉へ行衆の道違ふ里月 腰で鳴往餅搗さしに仕て逃る自成 雑炊浮破れから直す燈心自由な凌雲 腰にさす秤七部間無い雪ア入らぬ〆麦利 に信 梅花錠但ひ枕に春画敷く扇旋亭 学屋勝の町地震も懲ず道者剥く露白 三水魚連 一揺手浮く亀作顔すべる小突 祐久 拝める立膝五箱射た布施破る月居 東夷ツマキ 畑打の欠仲よんべの伊勢講呑過を一山 色気づいた 色気づいたねり無い霞住 一嵐焼けふり岨に蒲公英婦つとる因角 階子にかけ置屋俵儲けで白舂ぬ諸楽 押くべる茶の下直が能か弐反有は有家里鳥 桐の花鶴寿除ヶの守り釣る芦帆 お天狗揃ひ裏にやひとりも来そにや無い水花 卯の苔病出した高梁へ釣る蓮糸 三水血連 秋かす木虱瘡の退く毛色浮く桂子 直してけふ 車て居れぬ花蝶 防車 西瓜の立売内宮と此堂ア向合な海水 冷茶で喰ふ飯泣カにや来るなよ畑暑い玉水 窟竃酒湯迄出す小家かける相呼 取見へたお札米附けて鶏あつらへる松玉 洗て干す木箸借りの有る眼で日に向かぬ紫陌 鹿の色黄蕈を踏た足ねばる梅見 家躰店子飼呼つて賞遣る一路 揚雲雀戸店に邪磨な小松曳く泉柵 チタ東連 消かゝる虹茄子の葉下へ猫這入り文中 三イワヅ 祓合ふ生へ際愚知アあきらめな何処のもな東陵 三水血レン 和らかな異見お燈が献つて膝ねじ五鳳玉 三ツマリレン 真赤卓氈秋の最中も手伝はぬ凌雲 梅かむ盛に浮た蛮肥る玉水 不思義ナ縁欠張込に拙が書を古兆 安店の行燈立つとる肩へ揃晒落な酒泉 苗の前垂お客呵つて高乗りな水花 お六椎の店戸樋に鎗の毛むしれとる湖月 鳴子鳥蓑に頂の毛が引ける松暁 月の雲雫のさめ湯に馬追つく松菴 うざり〳〵慾の無い子の首磨く八七木 五夕上戸喧嘩も知らす夏つとる石林 探す草履鳴るが寅刻じや数る間無い一月 古木の紅梅残つた蔵で療治せる玉川 すぶた峰松葉の八十で三色買ふ甫坐 裏へ書返事片手丁店にも遊ひ有知旅 顔にへばる知の図京間で建具売居へな若柳 お六様の店先達の杖祭つたる青陽 三巻土レン 冬の月三ツ井へ武家の早来たり香梅 香梅 咲立紅梅蔵夜寐さす茶処借る嬾連 呑助の篆亥師 呑助の蒙訓師来た月からの家災出ぬ志孝 契てなぶれぬ 契てなふれぬ弐升の五枚書しとり松樹亭 火箸 地へなぐる服午刻抜てうせにや鍬のせぬ梅月 煮へ立茶釜土臼塩りで燈が黄はむ都遊 棒に枯る壺水で八丁のまはり泣く嶺雅 柿在肝披露の無い嫁絹ア着せぬ海水 本家の毛魚庭の明樽白銀て行柳雅 出て来る軽口情分丁場の泥鰻洗ふ夕月 秋か月大津へ這入た町むさひ松斎 東矢ツマキ 草刈子供出来た蛇籠へ立入て試り一庭 是下御の字作らぬこち等丁義理まけな野水 祝義帳けふあつら泣く子を呵る竹水 下手な楊弓二ツ八月は舟隙な川柳 夏九月産だら抱の腹振れぬ松宮 鎌でこつく蛙瓢の焼米無ふ仕とる巴石 バラケンの内義亭主ひとりでや足らんとな万歳 カシハモリ 松で鳴る鋏帰いてせる龍の減り直すかしく 三谷与三長与守 霧いく障子暮た一年夢の間な花雪 三ウロコレン 露される窓橋雲坂面かけて礬石堀る東陵 花の雪欄干の反木で素袍破る松敬 突廻る心太ヱイ男計見とらまい琴糸 今朝から 一今夕売八合湯屋で珍らしゆ木遣り聞く烏頂 ぶく〳〵吹茶谷帯から種の残り投る寿松 忘れ霜空手呪ふ旭を招く新花 福徳寺の和尚三十迄鉄花打た者な乙女 道者てせまい町団子一粒喰ひ落す小実 京談の雲助蕎麦きり〆て染垂な文栄堂 冷茶で喰ふ飯八哉も悪ひ事は食ふ重梅 朝霞出来た弁当に肩試す桂子 梅が香礬水に猫毛乾付く喜鶴 弱るいのふお次サマ冬飛出そな照保 布風呂敷負子もたぬよんべ菜霜に出て行木全 叶はぬ坊弁慶茂部駅いたが又と仕よふ壽石 縁先て焼三里羽立日の今時摩耶詣か理堂 三タカス 塗立の板塀今度のお庫裡在家からな宝藤 ツシマ 及ばぬながらも当世暮仕ア咄し有其薫 生酔の吉植ひた吉非箕が足らぬ玉田 釜から盛る飯あつらへ初穂ヤ夕来とる水月 蓋の鳴分福大鋸柄に焼た味噌乗せる桂馬 三ヲカザキ 黄ばんて沈が日蚊のあるといふ実を試す一路 チタ轟レン 何はともあれ内へも取らにや姉戸出せぬ寿扇 モノ五反郷 反古で対る金おきよサン売る端糸有ル松寿 三水魚レン 手を打朝なび膝廻る喇竿算消やす寿月 鍔の欠た茶釜粉轉ふ足で壁が鳴る花旋 ヲツト合点生いン劣ル男アヲレサマな泉月 撥で取次く盃ゑひかの松ンが訴人せる甫山 大吉楼の生敷忘れた百両卒示無い貴長 いやでやがお塵もせにや済まいな翫月 文献返す馬上から飛出たり相手 三タカトリ 手向る水昼の蛍は這ひもせぬ八橋子 気に入の下女其罪の無ひ形りごつい竹翁 布瓜の薬漉女日中も休み無い和旋 荷ひ出す 新買へてけるヲヽリ鮓箱笑へて来ふ白川 青嵐浮巣覗た觜黄い一路 蜂に蟄れた顔さす油石灰桶つゝいとる扇寿 藤咲く寺織田破却後除地せまい栢色 雛の姫めつとめ里の扇深く川柳 ゑつとめ閨の扇深く川柳 を恥し茶袋に成る様へ伏す海水 一帋鳶鄙とて年の尾らしけ無い久喜 初露はたく飴の粉天鷲をおめ松雪 羽折片手木戸ア〆ツても顔が有味殻 そふまし流る染艸持ヤ流る深草持ヤ流 土壌計丸じも冨山休んでな香梅 夕日の枯野打綿持つた婦急く雪朝 草刈子供埋た財布の紐見出す只琴 ほとゝきす蓑着た素瓜も雁 菊作る家弐百年忌て宮来とる十二三 吐飛はす痰出刃で居へ碓の雪刎る花山 漁村の柳二月神供魚に日くせ退く松菴 啼蛙児ふ麓に沙羅釣る里曠 後家アノ公事ア善左さが無利な一水 気にくはぬ咄しヲヽ等は身上遣り下手な知遊 時計岩愛塗ちる日にや人逢はぬ梅里 凍解有富の荷らしい鼠高く松雪 派の利顔部ねか薬で安根ンな水月 綿手簀へ 勝手籠むけて回向長い永柳 鵜の符り他〻へ下りた舌噛る梅枝 他へ下かた舌噛る梅枝 気の見へた紅粉の入れ処替へでよい土光 雪の日の出魔の毛まへ気巻ける国水 三天王 馬持つ若竹湯の奉書へ染とる道甫 悪気の弁嬉しや大井すゝんどか梅月 カス弥宜の きつき磯丸の峰妹卯国真 夜もころかき影初会うてせぬ晒落に反る色葉 霞磯山鼠に吸音相つて行壽月 焼餅の施主細目に呼けて涼んでな琴衣 濡蓑寺の畳で堤堰ぐ梅笑 立聞好小間ねぶらしてドヱイ気な有銭 アタ肥の下女くせでも笑アヱイ方を酔月 魚の声火傷児ふ寺起す東陵 鳩の声菩提揃の実は拾はせぬ鹿旋 侭の皮よ大星でさへ鰭あがる柴月 浜辺の家何を搗くやら早杵な野月 箱入の春画泣さした珠微乗せては其峯 夕日さす野瀧揚つた犬震ふ因角 ふる事から入れたでも無し来ては居る露鳥 ボヤケ天恵嚊と川岸揚相構な烏文 川端の社石投り合ふがお祭りな松華 一損の立勘定他人の上火ヤ五十両部付く 秋のこれ菱茨呑んた蔵落る見柳 三水血 狂ふ蝶旅妓のかるへ奥米売る鳳玉 鶏卵酒毛抜て組の皺はさむ青林 タカハリ 見違る大通名古屋に親父出来つらな月岡 冷茶ばくふ飯爰乗り抜にや日和無い扇寿 小夷風島で藤屋の槌響く柳子 計の有言楽姪でも嫁と成りや別な有隣 海べ落る凧転んた籠の馬力鳴る竜子 杜若杭へはつした殊微廻る桂子 破れは鼓兄のそたつた世と違ふ小実 鵙の声おろす芋こし糠ひとる花泉 三錦五連 若学野鷹の鈴板落したる寿雀 銭遣ひの 三アチハ あらい娘 三幕三慶に見とつたり石丸 五残虫引附た子に麝香解く小顔 鬼面の火鉢貫ひ付けとか辞宜高ひ青他 聞へか浪音問ふて見る宮白髭な徳波 足のいれる机小村で年貢帳ちさい彦扇 朝国雨化粧水深く堀すくふ山花 かつゆり 小禄い行燈揚り端から蚊帳潜家無尺車 風燃のせる蝋広口か蓮もどつとる柳雅 チタヨコスカ 囀か雲雀峰にこぼれた飯乾る水方円 三トナリ 夕霞鋳余りいた芝けふる半月菴 べろりと ツイハラ べかと出し室室成入れぬ亭主拵る巴石 綸子の足袋妙音講へ撞木突く嶺雅 妙音講へ撞木突く嶺雅 賑食す遊人起荒の戸か寐て訪卒ゆかむ梅月 小夜時過焼末か震れて糸させぬ臥好 三州シマ 鉄行燈火吹で溜の簾相吸ふ彦扇 三水魚 男知らずの上臈を抱て数な竹水 夜明す相談生へつき去つて遣る場無い小実 三水魚れ 一団扇て掃候様ヤイヨ素人でや笙吹ぬ壽月 モリ小 夜桜飯の小ぬくひ鮓すづい梅月 狂ふ蝶焼の無ひ処吸附な柳亭 階子にかける舞台そふ見たけりやとお伝母追ふ光眼 燈す鶏声其下拂はにや紙帳釣れぬ芦雀 よし近び内より翌日夕来ふ琴楽 秋の初風縮んた化石見違へる嶺雅 紐の無い羽織利事にかけかや手足出ぬ壽扇 新酒のゲツプ芋葉から酢はみ出とる露柏 三水魚 足のはやい蝋相拵や弐合の尿世詰な桂子 ニエカリ 徒了光手て石龍子の尾踊らかす小定 若葉の匂ひ油揚の染越す和田破る和水 マツハマレン 朝霧土神の潜る蚯蚓とふ狐数 ワイハフ たわけらしい山中ア無限が仕とつたり巴石 キダ 皺くたかれ手広貸す真粉紙当ナ壱壺 三白鳳下連 袖で鳴す浅揚いて質サにや悦く斗な山鳥 三花王レン 精に残つたばんけんア宇治橋の数言いふ露玉 東美ツマキ 撫まはす天恵マア薬権屋へ空言へぬ一山 三イワゾ 机の孔雀尾画の具の形りて鱠盛る東陵 三花王連 召花の来る宿風鈴荷呼る時逢ひ香梅 三小垣口 実り吹く硯医者も麦秋ちつと有凌月 三大林 花の雪鶴た盛砂籠違る玉川 三水卓レン 柿召柴来た新乞食雇つたる鳳玉 本起 新桂屋の部屋中三筋の帯で押介とる旭水 ミノ太ク 唐からし凡た箱繕弐代目なへ六両ヽ 踏消ス吸がら旦那此悪馬部右へ揃つ東雲連 水田へ敷紙寒て紫雲英も指どれぬ月居 書替と遣る配符下手でや見さつせ譬積ひらく竜壺 ミノナラ 連かせて行力からの瓢に野菊さす翫月 上原 徳用考三百姓行方が安上る味足斎 東美ラロン あらためて然らは御順盃願ふ柳雅 ミノヱキラ 冴な鐘苫の中ても咳気せく花燵 稲架て聞敗お宮で塀ヤ御殿書く桂子 扇ばち〳〵張れた展観うぬ惚な子開 月きやか明横屋の紋帳修行者な斗月 帙へ置く目鑑せ〳〵雲院へ渡紙裂く桂馬 帰り花桜に活つた髭白ひ売業 千摺り声の十雅楽出しろく雨有味い里角 夜更す拾ひ人粟からよせて牛作る花雪 サクラ 初氷破る布瓜の皮もろい佳風 しわんぼサマ乳母さ取りやせぬ泣ァスな扇寿 秋の暮延た眉毛に埃り持つへ六高いし へ六高い フタヱホリ 月の有時雨送り膳から柚味噌舞ふ甫堂 三谷田 浅黄の脚伴浮家で妓の刺旅迄な鳶鳳 三白鳳下レン 一輪違屋の仲居読岩とて兄ア角力な山鳥 畑て喰ふ弁当根の無ひ鳴りで埒明ぬ芝青 寒の入洗湯の眩暈釣て行花旋 三水魚レン 燃去る茶の下気短に抜く鯰くだく藤巻 三タカトリ 返礼の悪口蔀上つた肘極る八橋子、 東美ツマキ 美しい素顔馬島聞く足労れとる露栢 キイシ 徳用考釣りの売つて菊石見る柳子 三長興寺 登るに鮎杭に古雛かゝつとる里風 三水魚三丁 野雀麦起して居へる地蔵暑い鳳五 チタハンダ 手直喰の櫃を話やかせぬが取持な東雲連 三ウロコレン うどんの うらんの絶喰い汗濡た髷引揚る東陵 センク 手に塗る柚賄ひ構て行燈入る柳汀 三柑子 月さす花濡箸で剪る真はぜる雷子 東夷大七り 馬士の喧嘩生豆腐にさした箸数とるく高 チタ天タカ さし出る哢綱違ひ戻りさして有五光 一ノクタ 汁へ振る七味垣根労れの指延ぬ三花、 水て拭く汗旦那お湿し能く数たり鴻高 矢月碇へ乗つた丁雑呵るむぐら 一盆の月質屋の様子穢したる水月 俵に腰かけ磯右の棒は達が能い花玉 五巻工一連 あやかすな泣た味噌屋が泣コ迄な萩花 東夷タキロ 六文程の下女数言に二ヨイと腕伸す臥好 三白鳳下 吹散尾花子簀の破から鰹洩か有銭 東貞上七郎 一寸すん常が斯ふでやと鯛見せる安気坊 三水血レン 盛へさす月紙に包んた馬追投る寿月 イナロ 薄霞の染る田見にまはる露竹 町風ナ異サマ袖の質雛明鍋な一存 霖雨晴一皮ほしい棕櫚剥る芦帆 ミノ天玉 藪透る焼戻つた馬に盛出す雀山 引裂た弁咥へ込む鬢熱で酢ひ一柳 泄る鉄瓶牛刻後見たらぬ相戻す只琴 吹消ス八方明た飴場の銭白ひ花泉 彼岸桜画像に種銭ばらけとる花朝 竹根の水端目張に消した配符遣る甫堂 綿取借る無塩の苞作る果月 火酢へ借る火爰ら櫓田穂がおとる松甫 身請の金祠堂包んた紙形りな一寸高 ヱヱハラ 一枯野の露される華から鱗浮く一旭 初嵐町へ社の割来とる松夕 糊嗅ひ草物莨の日やけ見て憂かる今出 俵に腰かけ草飼ふ馬の高慢な紫山 かゞやく神棚恵方へ向けとく摺子木舞ふ通寝 月の有時雨氷魚盗人に蝶鳴らす半月菴 甚かんさし塗柄咥へて麦湯汲む喜月 笑ひ出し乳母が抱ヤホニどふゑひな鳳玉 芝の鳴茶釜棒にかけて来て畑着投る千扇 茶碗伏えた鍋へ草ひける松風 三水皇連 実の名残畑て役者の別毛拾ふ桂子 三イマ川 若葉の匂ひ鳩のとまらぬ瀬古ひ鶴冠 エヘンどふでやお岸で能ふお升とな泥水 双紙持た子供氷渡つて桂折る水月 祭りの翌日浅井戻つた茂左見舞ふ酒香 揚雲雀土手を数返る乞食舞ふ白友 一杉枝屋の雛類育ア石花剥仕た者な乙女 三水魚連 尤かんさし家躰姫に借た火有味吸へる鳳玉 ラタトヾロキン 水仙花乾れた乳々揉む袴けふる寿扇 三夕カヘリ 返礼の悪口引て行膳の銭こぼす八橋子 ミノ土反々 渡る雁悦に捕たれる顔寒い松寿菴 三水白 贋の違ふ軒長ひ垢取持手遊ひな白友 四瓦 べら持め一石附てや豆を飼ふ寿扇 三水豆連 鳥聞く音お鹿程請出す金談な小実 三二葉粟 鳴海の儀母岩ア岩藤の名で通る島丸 三柑子 山吹垣爰の尼僧サマ鳥羽の妓ナ雷子 三水血迄 抜て取次く置封手間サンの口縫へぬ初慶 悋い伯母さ相場なら綿頼めせぬ志孝 けふで四五日禁酒長もちせる方な桂馬 豊曳に集りウン不景気な車押ス瑶池 開達 別れ霜胞変児ふ井戸覗く東陵 三十六 三水魚レン 青麦さは〳〵村名向ふ子が腑抜とる風柳 咲きれぬ痰早日宛行て楽仕たい遊子 日当て継る姉達売る撰桶持て来たる野亭 チタトヾロキレン 頬冠りあれら小家でも数成らぬ寿扇 干て有木箸流す水から紙まはる一旭 三大林 一生の誤り器量部身上の間に合ぬ玉川 源美ツマキ 見物場の笑ひ筒へ木箸がたぼけたる一庭 アタハ二フインキ 当非んで読本とらまへられて塒仕とる石花 行燈に植る髭片臑江戸の賄ひな桂子 三白鳳下連 花の春御目見へ登る三ツ子見る松里 ナルミ 春寒土瓶の湯気で衿延す秋広 三谷山 つゝき合て米また何渡世と手立無い書鳳 食菜 ゲツプ吹破人瓦沈ふ矢が梁へ行柳雅 綴汁居る藺ほとり插出す古兆 ミノヱキフ 秋日和ヱ口来て安い松魚酔ふ花梅 一こす〳〵の小便器承小家こわす塩いこす酒雀 辻魚の豆腐雪花菜の不二に蟻が集る工夕力 湯気立手水肉刺の潰れた縁路メぬ凌雲 帯へはさく前垂最ひとり汁の替人呼ふ扇風 秋風売れぬ絞りの衆畳む春月 ニ巻エレン 遠浪の光り爰部里見家の城跡とな香梅 チタ打まレン 京談の度々出ぬ関東兵へに水嚢泣く一才 鍬杖往部行済す伊勢咄ス百余 手拭て払ふ肩植込む巻斜退て試な貫月 出居間の朝皃菜壺四酒かざつたる烏川 秤にかける乳母みなかけ留で色んとる山月 白保さした帯猪口の請振り突出しな柳土 お惣領十四で百の銭算めぬ一蝶ヽ 湯揚へ抜く毛鏡臺に桃・喰さしな若柳 三二乗レニ 坂の宗苑鍬遣つとる厄僧若ひ常足 チタハング 東雲連 吐明り壺出す鞘が手首巻く 三ノ上内 五面堂 男まさり蒔物なそも日雇で無い 三チリフ 桂馬 種浸し燃木でかけた橋渡る 三安城寺 井隣、 洗い髪の横櫛口んのへボ角力おかしがる 三ツマ川レン 夜寒落す頃から風呂はやる トウシヤウ 綿車加面中の灸教へて行 三つゝみ 落附者小町も空か養子来る蒸朝 摺消す吸売ドレ日短な稲ゑらい有方 楽書の腰張チヨイ暮もさす鍋はやか月餅 ソツヽ 春雨質蔵親ヤ趣向仕とる画柳 朝しくれ餌肉ぬくめた囁キ吐く芦帆、 をぐり書の手紙出来て重詰持て来とる一庭 昼も出る鼠梵嫂ア狩られ宿附キな知雄 辻の評定ヲラ七釣りも置場無い菊一 妻の月御能崩れの誠古風な可楽 あばれ強の三弦客とらまへてヲイ兀な木才 岩陰のさす畑一馬蔬木に弁当釣したる里鳥 度台に大の子爰で一両菌よりな志陶 男まさり娘に取つて店引ぬ輪友 槻桐の花くだく芋寸落の残る一路 クツカウ 残暑片乳熱て子か呑ぬ無尺舎、 言伴ふ無心指で枕の蔦磨く末広連 おかゞみに付ク衆議蔵はよけひどい問太 蓑で光る蛍かる質せつく小間覗く水血連 三チリフ 雪ちら〳〵雑り台の河縁歯ぎりせる妻川連 チク小川 銭遣ひのあらぬ又子分と御殿見に来とる松菴 一お瓶アおよし買ふてお呉れな槌まける奮月 チタハンタ 浅垂の若妓立つよに紙燭よふ張らぬ東雲連 実にこまり一ト釣ツても五釣りな周角 入相の鐘鮑ひつけた肌痒ひ桓斎 ユタナカクサ 青苔瓦景清サマの門是な三日月 朱塗の枕ヱイ撞蒔て来て物な花雄 夜寒の廓風て鶏卵の音聞はる萩花 願出かきの左大蔵箱膳丈にや境り無い泥水 きり〳〵す洩る月に荷の女意光る柳葉 痛た身上まだ蘭十鉢手がかゝる月次 狸汁如意で継足す炭叩く桂馬 脇のくさい下女承知せぬぞと叩て行鷹鳴 跨越す臑宿の梁にもはぶき張る妻竹 山間の里ちで万金丹を売る東雲連 残暑も鱗の住れた鯨巨数る桂子 あきらめが事あたづけて着法織る玉子 濡草鞋 浅草鞋声田であたつた児吐く林山 有がとふ私しや爰でやと今通る清吉、 築山の燈籠滅る燭の湯に雪埋る寿雀 ヲイシヨ風呂場どふ往てどふ曲な清花 斧の音を俤たらかしに巣鴨買月次 御菩首廿一〳〵ヱイ器量丈ケ壺重い開春 三八ツタン 裏長屋のお高 チタハンダ 磯尾一乙城墓鉄漿の女見る東雲連 チタ加衆 取入れる秋筋張りや治る乳之流行る兎月 東東ツやき ヲヽ穢な附か一々に読むのかん花山 ヱヨシタ 穂に穂の咲たし積抔へたる衣裳転ふ雪蝶々 千夕まゆ又力 貰使の婆々糊でもたせた帷子な 一質使の婆々瓜粕でもたせた帷子な末広連 ユゴム 吹散る妻 吹散る妻気書が倦て錫転ふ招夕 イタクフ 立かける三弦 三弦猫と。名が附ア喰徳な 立かける三弦猫と。名が附ア喰徳な月蛮 ヂタハンダ 手盛喰の桂煤祝ふ下女船ざしとる東雲連 鼻へきく林房日本拭く煮の実様な売菓 前髪サン遊はにや川岸に何用有桜堂画 拝殿で凌く雨是で植能い苗咄す二扇 三長光寺 風てふくらむ幕舟諷に合ふ膳が揃ふ水抱へ ウシ山 歇ねば添て売ふとな毒竹、 一空ツボイ丘尼欲ねば添て売ふとな毒竹、 いるいる吸がふ斯ふ出る武州乗れがらぬ卯楽 埃り吹く硯水引なぶる子を呵る山月 初嵐拾つた草履で瘧伝染か青池 東フクタ 待違し事別家せりや糊売らせまい一口 クツカチ 拝奉り採のに壱合往て売ふ無尺車へ 吸口でほぜる歯アイ其草鞋ア弐十里ア利く チタスヘヒロレン 始孝 みどり屋の内義ドモ成らぬ時丁筒も有始孝 チカハング 崩れぬ水音八ツ目雛も生でや利く東雲連 三本血連 苗堀り生マてばり〳〵棟噛む小寒 三白風ニ下レン 花かんざし氷柱哺んで床へ来る志孝 汁へ振る七味荷紙なつた湯掃て無い三花 紙張た畳寄ケの念で御半地な卯楽 苔清水焼丁堀に成る石拾ふ氷月 籠へ入れる生餌続きした芋の縷もどる壽月 三柑子 御油へ行相談堤の腹に仰向数な雷子へ 涼しい神前砂に帆舟画書て有一笑 上伝るの後母ナン桜丈ヶ呉りや田地買ふ里曠 妻の雨鳥呑た蛇蔵出れぬ東雲連 足にかゝり小便朝祭り待蚊がひとい開春、 一懐子した咲負て往つせて朝楽呼ふ久甫へ 槌のような箒数な眼病の煮舞上鴟高、 櫓太鼓一ト墨かるふ大鋸挽る小実 葛茘枝揉革かける竿しのふ泉子 待て居風呂美と袂に有つた落穂噛む花旋へ 急火燵で通一酒出て往た限りで欲がらぬ月次 露明り纔苞の振る拵が利く花山 角力好の家内河鹿丁稚ながら今に居る紫雲 吹ゆれる嶋の巣深みは苗も沈んとる清吉へ 三今川 晴て行に雨辻直に鮫の咲さ残な燵子、 錦画春た鏡台腰張に与習つたる東稜 眼へさす乳汁田の草早ふ仕舞たひヤナキ 両がけに腰懸見つけにや奈良の鹿怖ひ雪蝶へ 浮霧鳥草履に朧の霜ひつく花旋、 縁の懸る油皿三筋欲せにや年跨く紺雪 目燵嫌ひ部屋中ばた〳〵気味疳な一口ヽ どふでも斯でも呑でくらせりや燃出しな喜月 そふ〳〵隠居でやで丈が能い花泉 加で年くす今でも黄胖にや御利生有馬句 鴨の声お筍退た顔寒い児月 三水魚レン 気わかしの丁稚戻てや来たが腑抜とる竹水 蝋汁はイ射かけた火灸うなる目薫 三柑子 江戸腹かけ兄部法華寺のお聖人な雷子 東ミノツマキ 切籠にさはる風島田に梨子の皮かける陶器連 朝夕廉く顔観音堂丁蜘の囲にしたる千柳、 急度ヱイ歟笑ふ靨へ指揃て行德滅 ミノヱキラ 集り太笑ひ衆他から忍はれとる色な花遊 イノコシ 玄関番の欠伸鼠が鑓の鞘七な蓮子 三水魚レン 谷間の社内ヤ夕に有る草幾丁祟る西川 粉の立土気瑪脳探す眼に泪湧く花色 サアこそ此八文で弐里夢中な一口ヽ 遊人の巣燈杖へ貫そる弁太菴、 道者でせまい町行に摺られた墨斗買ふ小寒 八田 柿在処癩医に乗馬飼て有紫雲 ちらといこす横根棚経揃〳〵団扇取る有銭 尻ぎか捻じ上け居らせる藁森へ持ツ長舎 微麺の趣向飼葉袋で行拭ふ二島 思ひ出し干河豚も利かで又かげな始孝 チタハング 夏の月細稽古仕た草数とる東雲シ 露深ひ追ひ越した姿こちへ来ぬ月山 心にかゝり浅草辺に居るは居る小風 性根なし弐朱も売へぬ客斗カな竹水 ホツト溜息客振らぬよにけふで成る陶器連 捻じ折野梅袂七つた名札散る井隣、 百が買ふ酒家賃で世話が来りやみたい鷹鳴 眼端へ浮く酔ひ突て試る羽子撥七日西川 地へなくる脂買ふ気さ花瓶どふ負る十二三 浅垂の差敷いつぱし太ひ様性ア有千玉、 埃運ふ雀たわしかけたら洲浜浅る卯平 霞む平山亜墨利迦度燭袖で摺る東陵 ヲイ是袖の名古屋サン舟魂な古雀 いやな役割仏備場祖父ヤ婆々斗カな月次 絵襖に羽折稽古釣らせる長持乗る水魚園 囁く軒下今迄の気でや詫済ぬ鳳玉 小穢り台事真似る馬舟釣る一庭 螺牛のけふり風かげへ来て尿並ふ可楽 紫蘇香煎目好ヲ油団出して来る白紅 猫背の皮たん湯酔ひせるくせ長入な鳳玉 帰り薬笑む新ヲ柱油脂へげる竹水 チタココスカ 干納の雲下水裳崩して大河豚張る末広連 柏モリ 真ンの出た帯亭主手曳に上々佩な月次 どしんと しんとて鍬兄かわろぞや半鐘鳴る枝月 大通かけ後家御浴油頼む庫裏這入る清里 露吸ふ蝶潰れた肉刺に即飯退く雪蝶 お茶曳ぞろ〳〵馴れてイコ震り逃出サぬ酒雀 ド根性悪小間の瀬に立店番な竹水 藁仕事弐本抜けたら豆手間な桂柳 乳母から 音つたに葛籠さつぱりな 居はつた奥さ一 ミノ大カキ 菊作る大家常部御成間に海老錠な知避 三水魚ン 魚の声管の方向た瘧止む竹水 しり切て帋泊まる爺イヤに物いじる里風 鹿草の財布派手過た鉄漿浮下揉な二千五、 存外嫌ひが腎虚せる物な巴生 高堪寐涎焙つた帙が取る鳳玉 そくふ戰翌日も垣日雇一日有月次 三水魚レン 京桜涎かけ献る地蔵高い寿月 有がたいぞ曲せぬ緋褌こちへ来る義仙 内福ナ針器盆後も功籠釣したる山月 夕しくれ火傷に張る芋おろす井隣 三毛光寺 立渡る雁畑へ松置流れとか水花 仰御尤媒人ア剃場に及んとる酒雀 一粒の取れた内で並取るつぐれ集る理雲 算盤 行神へ抜く髭江戸へ行ア喚人の休な藤花 稲荷の賑今ひ妓と石屋咄しとか花梅 ボツコわ帯脇でお講用意揃へて行琴兵 チタヲカタ あらんでは無い声なでは無い声な桓 かづく羽折 東郷ノツマキ 着穢す柳河冬根丁棹の弟子も残る一庭 チクハンダ 踏消み吸売鋳かけの出来た鍋配る東雲連 セクテ 一拝む三日月乾た洗濯挫ひとる無尺車 赤蜻蛉入水した米蒸て干す木広連 嫁入の取持袖乞の器量またがる一笑 下駄と履かへ土類ら呪ふ火計揃つ柳枝 新残屋の内義垂申くらせて継刺竿な花月 秋風水銀に焼く朱椀破る雀里 火のしかける蒸す山の後の耀したる新夫 羽折 茶箱提け人も隙なと思つてな里風 イトタ 壱文ヲも遣らぬ伝浅縁也無いひせんかく千五 高台寺 朔に春の苦して脾胃仕育つとる春花 三小血連 残暑嗅く芥子の粉たわけとる桂子 三長興寺 雉子の声今朝何処立つた思ひ出す山月 一寸はさぐ火舞家請の歳暮丁事かるな志孝 瓜の無い棒火のみの畑へ溝菌ないろは 際に打駭音驚も売レそに言ひ組な泥水 木からし操つとか誅黴の粒ゆるむ竹水 罪亡し小姑連れて立したり曙光 一笠へおろす尻曳抱へ有杉仰向く榊 はづす袈裟鹿肉に葱き有がたひ免俊 森の間日代り妓出してや盆ならぬ花水 寄附り池へ預ける乳汁改る桜堂連 若柴の匂ひ拭く実段窓の垢よれる答山 とへも無い感なりいくら貸かとな仁瓶 行燈に置く様いやな本家の年頭済む鯉章 化粧立の顔ともす揚弓へ出て来たり柳川 咲立椿一部太郎鍛冶仕舞て行風菅 気にくらぬ咄し外ア極楽な風出れぬ龍月 弱つた始末有る諸音ふ伯父かたい艾旋ゝ 匂ひ桜馬の毛かへる此地蔵な宝雄 フタエボリ 見て下され是に家賃と義理が添ふ甫堂 知多猪川 蕎夕 春夕霞駕布団から朝粟振る松菴 10194 濃州大垣本屋利兵衛 発行 林書行發 同今尾池田屋平兵衛 同セキ一文字屋藤兵衛 同岐阜松坂屋半九郎 三州肥寄本屋文吉 同西尾大黒屋三十郎 同吉田宋文堂五平 勢州桑名糀屋伝四郎 同津本屋佐兵衛 林書 同山田又重屋庄左エ門 尾州津島柴田屋與右エ門 同犬山越後屋平右エ門 越後屋平右エ門 同大野文泉堂利助 尾府書林 名古屋伝馬町五丁目 菱屋久八郎板元 水野 十十日 狂俳玉柏 一狂俳玉物二将 千秀亭柏光大人選 狂俳多満嘉志波 万巻堂壱時梓 尾張書林万巻堂壱町梓 玉柏二編はしかき なら坂やこの手柏のふたおもてふらひ この撰集なりて葉広かしはの世にひろく もひろめんとすいてや春は芋出し かしはの初懐祭より夏は端午の 柏餅秋のたりほのにひしほり冬の夜 酒のかしは鍋四季をり〳〵のたのしみ意 この玉柏のかけふみならして四方のすき 人たちそのすき〳〵に味ひたまはゝうままは 趣向も喰あつへしとにかく道のさかえ をそ柏木たてる神垣に柏手うちて ねかふものは例のはんもと 嘉永四 亥のきさらき 万巻堂の あるし汲巴 左 雲に入月脊鰭で突た指握る六花 合せるキリカラ居はる帷子ヒンまくる都角 一葭屏風鎖の圧尺縮んとる月窓 柿の種当雁瘡片足曲がにくひ一存 ヤゴト 澄渡る月草履に棗の種さゝる アコ井 草鞋踏脱嚊では知れぬ手形出す 千鞋踏脱嚊では知れぬ手形出ス二雷 二俣 石蕗の花弱檜のアクて水染る の花弱檜のアクて水染る柳枝 柳伯サン又夢遺見た喧か出る 又夢遺見た喧か出る蛙立 手持ふ沙汰産ンは嫁子て無かつたり 柿紅葉厭た孔雀に買人付く農夫 右一 一雪の様ゟ音千両詰メた釘しめる椿暮 拭込か手爐店へ聴へとる丁稚知らぬ山火 有味かるす水顔へべろりと夢もとる貴遊 襖洩る口舌ケ手なさし宿しろいだり芳野 木犀花觜跡トで糊ほじれとる白利 一店の趣向韓のうづく丁稚泣く里尉 黄バンダ林奉加の留主で稽古無ひ金丈斎 鳴合鶯茶で灰吹の煙り消す小里村 盆々置茶代べかるよな風か無ひ無眼 三興郡 一鶏の群御廟近くは笠無らぬ真一巻 虫の集る行燈丸鮓の鱧喰きれぬ流美 手にすへる後妻此頃釜日処じや無ひ里笛 としの暮指に魚の眼弐ツ出る登保家 角との無ひ火打石まんだそこりで半隙な呉鶴 啼立鴨さめ出す糊に小皺寄ル二扇 乱筆の手紙半季にも成る軸戻る泉柳 土産の蛍あつらへられた紺葉買ふ水魚園 一暗がりへ這込鳴り込か嚊に縮んどる里風 あぶる手拭糯綱笊へ入れて有月次 捲上る簾まんだ桜の実かにがひ扇寿 汐干の風唾付けといた眼端ヲ釣み成岩 豊治咄し煮込の端に皮か張る胡白 駕で味尊手爐の炭団窪したり二瓶 催す角力一ト村痢病のかれたり水月 石蕗の花猫の背撫りや灰がたつ二雷 競合ふ様ふいてかさねた椀轉ふ可明 取に遣る大平ドヤのサ十無し浮雲かる二暁 背虫の娘留主にタイカイ手本書く鱗 日斎の使ニ貰つたお茶へ汗落す土閤 若葉の雫垣のシヲリて毛請ふく櫻壽 蜆の克一ト株ぎしの水菜咲喬木 はつみたる宝曳親父ヤ親父てまて来ぬ都角 西風の這入店活て有鯛蚯蚓吐く松月 妾宅の盆誘はせといてはイ出れぬ一齊 蝉しぐれ墨斗に汗の錆が浮く大野 垢で光るは手妻の荷から鼬出る隣河 鳥喰ような鯨陸の休み場ぬくとがる玉水 昼も出る鼠錐の鳳尾草はづれとる梅林 三三谷 撥て掻く鬢知つて居る名が口へ出ぬ自夕 芽出ス艸蹄の海々水溜る梅山〻 寒椿葉に鳥の血ぬぐつたる柳汀 井戸替の手伝嚊のも来とる蔵覗く蛙立 揉る駕鬮すぶたへとんた木風震ふ玉子 嫁入て行芸子みんなの笑ふ蛇形買月次 吹われる衝蛇腹に当る砂か鳴梅香 垢染た箸ぬくとて心はまつい諸樂 入組ム長家杏子も伐て貰ひたひ木麿 鍬釣り舟脱た襦袢て箸ぬくふ不二丸 メル襖カテイテルさす医者来る一斉 はつ露とちらへ動く境み流す月次 冴返る空蜆のゐさる濁り浮く柳枝 始る鍵衿々霞がはさめとる水魚連 草鞋踏脱寝た間に盗む砥をおろす暮雪 一塩から声髄へ順礼呵り込ム鱗連 雨雲の音一ヅ釣て見る蝋ひくいすくを 借奄坊主藍まて呑て鯖止めぬ竹馬 筋立日埃り片膝立て蝋色磨く妻林 赤房の仲蔵子を喰てから狐付く花蝶 一喰飽く麩綿実たらけの上へ鷲山火 咲立置笊にへばつた鱗取る 東ミノ 木綿樹戸々ハシカ麦さゝつとる大トミ 銭百歳親文石万ル道具負子とる松月 蚊の声艶く自然粳噛て見る花楽 二スイ石事まんた締ッて遣る気無ひ螢火 畑て喰午時兄か雲ら雀の巣を見たす鳩三 ヤクワンの囲ひ人御国方迄往て見へる清賀 金屏風犬張子見てつゝき合ふ大野 松平ラの子飼火箸赤めた形り出て行芝仙 入組長家抱て居る百花身に成らぬ一齊 鉢植の朝貌簾アム玉に猫ちやれる我竹 下り並ふ雁モウ茶碗伏せ糖か無ひ水魚園 毛の燃て居猫足の取れとる鍋傾く秋月 懸並へた鍬尼サン弐人り草鞋解く錦糸 苔を押冷酒お出る先も知れて居る梅玉 三興郡 嶋寺の鐘鴉か魚を落しかす悼成 戻て出直し有味うヨシペニかゝつとる洛陽連 美しい乞喰嵯峨アノ辺の事咄す ミノ狐穴 三岡サキ 味過る相談羽折刎すし居り込ム鱗連 見へ出した腹お納所が出て先ツ帰す梅里亭 籾埃りよばれる膳に着が無ひ落合村 学のよれる岩裸臭を抜た飯黄ひ鶴城 クソ掻爪せん服撰て矮鶏に投る無詮 寝られぬ輩袂々木の子くたけとる雲紫 お釜野良池底の石咥へ浮く竹翠 屠蘇の香手々持た丈鞘くもる重梅 内職ニ張ル因扇火ノ見階子の影がさす常若 虫の集る行燈今夜火振りか吾歩行玉山 吹草祭りうさられとつた鬢残す大野 部や摺れの仕たね間往キヤ行先も出来て居る春歌 虎の尾花鯖呑に行衆続〳〵紫金 一蚊柱榎のマダで子かねふ三笠 つゞけて取拳シ莞筵に大キな皺よせる雲母連 東ミノ下石 啼蛙燈を見る片眼はキトせぬ其樂 請させる日文ぜんざいひとつ血も垂らぬ二瓶 破れ芭蕉潜りに丸ひ石釣るす十龍 匂ふ炭火羽折の摺つた聯動く露水 串にさす鶴手で鳴らかして豆葉投る橘専 飼て有兎見せる霊芝に麾かける松濤連 拍子ぬけ惚とく目見へ引越ぬ柳連 冬椿こけたぬくろ手干やま敷山火 桐火桶褥へ入れる斑枝花育ふ 高鼾まだ水過て魚梁隙ナ月窓 田作の歳暮擔ツて見へた凧仕切ル二瓶 味かる茎漬喰飽た鳥鼻に付く 敷て有薄縁り祭ヤ無ふても鮓漬ル烏丸 拍手の響キ風て袴の譬積のひる芦旭 流し黐蓑に一ト壺包んたる胡白 一店とふ処田楽除けて酒酒さす月圭 水かけるボウ襦ツンとすくつた鼻痛アル月樵 露しくれ逃たカナリヤ戻つたり岩城 一水の垂ル岩ハイ狗脊が土物類水魚連 木の芽田原コチンと抜ケた墨斗踏ム干楽 聴へた神門喧嘩このかた女郎催ぬ雲母連 俎板の音燃す豆売やかましい茶「一甫 岩陰のさす畑たつた一ト木の櫨赤ひ山川連 絹上布の羽織在郷行司て派がきれる真砂連 新田会所狐の穴で掾下かる里笛 狩かる茶碗袖へ飛乗た舟傾〳〵常盤 一佛具店膠て塊がさゝれとる松風 朝冷涼かふれの皮剥る黒朝 黄鶏の鍋焼端折おろしや愛とふ羽ト 積て有俵御偏路連て来て泊る花松 桐火桶生臙脂煮た酢か匂ふ梧窓 羽折ルドテラ船へせ〳〵床コミレン無ひ市人 吹ゆれる芒日帰りにせにや祭り済鹿門 火に成拾束旦那に道具箱も無ひ都角 ウソラ〳〵と御枕徳利へ這入た蝿か啼喬木 小倉の帋入茶碗の溜りアシみとる霞光 追て歩行怪気銭に成る日に髪結はぬ坦々斎 衿這ふ蝉焔硝に成る土よせる呉蘭 延出る笋お組疱瘡かべタ流行ル水月 豊後の師匠翌日立て行道具雑る弥生 勧化の衆桶の伊勢芋遣りたがる水魚園 横着な子飼内懐で樒柑剛く登久 日当りの椽二ゴて浅蜊か釣て有柳汀 眼一の弥助先借りしたら楢彫ぬ呉鶴 蝉さす兄野良々トビツキかゝつとる妻枝 ふさぐ酸醒人の宝曳物くさひ 金か敵惜しひ家筋疵が付く花光 三吉田 嶋寺の鐘浮巣の親が首仲ス白利 寒椿丹頂放し飼したる花三 南の萬や毛刺と逃て嚊居らぬ星鹿 消すゝる兎持て来た水か半分無ひ毒左 懸て有様顔見せ限りて春仕とる松濤連 三奥郡 ちら付法雪尾にさわつても馬刎ぬ村松 出かけに見る鏡入らしたらしたらしたらそふ空 仰向玉今夜の泊りや蚊居らぬ雲樵 イダ喰胴原嫁入も倦てかゝつとる清歌 日利する霜体ゐぶる灰吹蓋したり山川連 咲立昼貌とらへた芥鶏か青み吐く泉柳 三本地 散紅葉双紙に砂がまぶれとる和風 竹ケハ十 天人のよふ姫別荘の路次現ひとる登龍 刀ヲに思ふ伯父津留メくらつて踏じたり水魚園 境の木槿垣とふそ梵嫂見たりたひ梅枝 引張藤蔓木履くるめに足洗ふ 三吉田 垢て光畳家体に付る行燈張る 東ミノ高山 出来かゝる恋消すカンテラの真ンがとぶ吉村 梅咲ク門箕に迄苗氏印たる紫舟 頼れて居一件息子のいこす酒が越す干閑 木犀花戸樋にせる桜欄ゑぐつみる月生 むかつく船成縄の暖簾か魚叩く一瓶 あぶる手拭顔へ鞴の風か朱る里石 魚油の匂ひ竿に生マ長鮑かけて有旭芝 貌役の喚あんな乳では子は産ぬ箙 浦千鳥しぶきて重ひボツコ脱く大野 暮居た乳母嬉しても泣くくせが有都角 泊て居六部娘は聟にせにやきかぬ里笛は 帰り花笹葉て摺つた眼が赤ひ月次 弁添へた色借りて来た飯よづれとる采山 高山 早稲の香生鯖の塩て状濡れる杉古 ミノタカス 暮かゝる舟風に一ト粒づゝまじる一風淡 三図サキ 身にまる一言一言一言一言一言一言一言一の一の一の一の一 鉢植の朝皃汗で白麺巻にくひ玉子 柳伯サン銭帳と書く筆かるひ露水 雲の峰泥にさせとる鮒おどる御供所 つトへ来る大神不年越三組泊り込ム里笛 十日夷習ふ娘今から慾はよう似とる呉鶴 惣嫁の喰逃シタリ墨斗が腰に無ひ禾暁 笑ひ本ころつと守役忘れとる干羽は 穴覗く燃め吹れて走る鼻ヤメル登保家 畑中の木槿爰へ参ると蔵治る呉蘭 松葉のかんざし半乳母に来て乳細ひ二瓶 二俣 紙て出ず東に呪つて遣る朱墨摺る古石 読直す返事とふにさし金はづれとる友交 足えも見へぬ音反毛鶏の天窓で籠ゐざる東雲 昼寝最中部屋改メて二階追ふ都角 評判の鍋焼アノ喚買た事も有紫金 弁の能ひ座頭悋ふ吸きる喇竿か鳴ル蘆旭 捻れた鏡立御普代婆さ気が若ひ清賀 草紅葉拾つた紙の砂はじ〳〵三小里村 茶立虫着物に乳の毛か引ケル毒林 田から戻りうつそのような産したり竹堂 垣とふさゞ鳴棚に雷盆氷り付く 舞鶴やのお上サン名程美し無かつたり干楽 三岡サキ 朝雲雀汐で濁りか押れとる 安店の女良土産のアカダ引手操る 長久手 上原 通し駕の旅印籠摺れで真綿吹く味足斎 京の伯母サンいつち松露の数が無ひ呉梅 両勤水で絞つて汗ぬくふ一瓶 花の露落した小栖見え来とる御蔵 貝拾ふ浜解けて鬢附匂ひ出す梅里亭 ふ断袴算術で気がもじれとる東桃園 臭歯に物扱ひ袂まだかるひ只琴 手桶落栗ひとつ沈んとる一鳩三 芭蕉の若葉録青の浮た柄杓漏ル加政 紋日の風呂楊枝で取れた小豆吹く松風 遊ひ宿何処へ仕舞つた併知れぬ魚文 流手な袖入おしへて遣らにや賤きらぬ花三 薬喰ひ弐年も広ひ座敷見ぬ残月 小春風手かかわつたら蘇枋ぜる花求 茶立虫粥の湯吸た管ひしぐ秀月 万太らサマ堅結好て眼か尖る花三 やるせ無ひ胸百八種々飛脚来ぬ烏川 一勧化衆煮酒の釜を覗き込ム二瓶 鶏の色根て押割れた瓶を堀ル 餓鬼大将あんな和尚に成らしたり我陶 ヤクワンの囲ひ人塗て居らぬとふ機嫌な是者 しごきの形り掴み出された足弱ひ梅里亭 焼直しの恋大イ好キナ海膽のけて有只琴 三高取 夕日陰一羽つゝ蚊が水を退く泉柳 蒼朮のけふり帯地蔵よう透せとる里笛 反古陸子吹草祭りに檐樹蒔く里孝 松の下家八イ引ヶ相場知れて居木丸 木履でまりあなたのお座は眠られぬ露月 響ク拍手年取た船並んとる水魚園 大臣られた御影造黒痣ぬかして運ひらく雲母連 水て洗ふ足逢つた狼隠しとな都角 つかんで来たす鼠にしごきつまれたり玉里 愛せる貌気咎メがして猪口させぬ柳連 はつ蝉釣瓶の垢がめくれとる芳野 煤払日が出さしたら酒が酸月次 住居附る二階ヲボコイ旦那衆来出す来山 口舌労れずらせぬ座敷弐ツ有蛙立 高利貸隠居塩からひ菜好つせる 三奥郡 牡丹の庭茶へ落したら菓子解る村松 そなり出す醐へ本膳見ずに仕舞つたり清水 ミノ川原 すぬけかゝる煎段階子かし猪口落す月光 迷ひ朝飯よんべは抱主て無つたり呉鶴 餅搗の日雇越して流れる言[リ]す山火 わたる雁今朝から沖が三度鳴る 若葉の風箆てこそげて汀片殿月窓 画事も其ひ嚊焼するような巨燵好ク里笛 磨て居社頭ほう冠から雨が垂るそんし 辻角力庇の雪踏ずり落る呉妻 水の玄岩槐の花を初々見る水魚連 梅酢買アバラが見へて病ひ無ひ二瓶 床台に仰向玉まだ青唐ンの口ほとる花竹 麻前垂寿海老の暖簾覗ひとる一ノ倉 二俣 藍くさゐ股引小便柄杓へ椿村撰る ミノ狐穴 きれて行凧晒し木綿の雫とぶ若柳 船路の霞瓢ンてこなれた酒なるひ喬木 上手ものゝ嚊長ひ服痛すぐしとる市人 一ト勘考釣ると笑量と弐ツ有ル梅岳 寝巻の形りヒヤ一ト銚子提て来る山芝 両間日和鉄炮の穴蚊が出て行鳩山 仁所 摺火打直りましたと雪踏呼ふ珠ノ家 三岡サキ 紋日の風呂久しひゴシのうざり聞く烏川 水あびる兄笠に土用餅伏せて有る寿月 竹ケハナ 汗くさま下女尻はかるひが無駄が有ル登龍 シロヤンキ 毒の花根が来て畑の地がやせる一二三 帰り花通した赤穂の境み捨る月次 一號衣着た筋黄胖はころつと治つとる紫全 芽出す草貝剥〳〵鉄子の箆拾ふ森上村 部や入組来る髪結サン口もろい家柳 一朝雲雀買切る胴間濡れて居る扇寿 釣込石結句骨折角刀邪磨な千羽 一笛好の兄痣で眉毛が片方無ひ白龍 一慨から這出しはぜて流れる癖ふく真砂連 服へ渡る酒引まはし着た形り居はる成岩 三吉田 吹ゆれる芒欠概渦に巻れとる白利 余寒血ふくれ潰す汁さがす鶴寿 草門子供五文遣つたし亀呉れる水魚園 花の露瓦にわすれ霜見へる和節 巨燵に手枕アリヤ有ように苦が出来る月次 閉る月また小作寄り引とらぬ箙 一紋羽の袴巻叩て蒲の脛巾巻く梅林 流手な袖入タルで稽古か叮嚀な長樂 酔て居る百花勝アメ弐本黄やかす春歌 紙当た衿翌日明られぬ蔵へ行里光 小六月ブン鳥産せるイヅミ縫ふ松暁 月の雁刈て来といた木紙あむ山川連 刎させる秤瀬古へてゝわが戻つたり橘専 旦那の長風呂気は踊り場へ往て居る雲母連 出並ふ見せぬ棹が轉んで手塩とぶ里笛 立上る鴫荷つて帰る酒踊る梅山 新ヲしい通イ白魚弐遍取て有る市人 ヒツタ髪駿河道者で身奇麗な里尉 忍ひ駒薄ふさしても紅やける鱗 一管暖簾茹蛸はづす碇舞ふ登保家 西川 跨ケるような垣此御林の革有味ひ 若楓土龍で井戸の水濁る 卯ノ元 舞盛の娘お助に肥る貌なしい 浦無の若妓手伝つてさへ着こなせぬ三笠 宝曳の勝逃巨燵へ這入て赤田噛り烏丸 蝦夷城にお綿香いぶつとる 一壺燭して手伝ひの居る田へ持て行 立派な春着義理のかけとる顔に逢ふ左文 馬鹿らしいのふつつり妹マア酒ぬ 百も言 馬ヶ地 新田会処権に有懈于て有ル里笛 三角の行燈ハンペイ作る芋おろす柳連 我武 自然石の燈籠爰の柊角のが無ひ京飯盛へ 是非に及はず鰹喰れた配符聚く山芝 かはり妓そひお礼にマア揉ぬ一斎 臺所酒藍金渡す瓜黒ひ芝仙 柳そよ〳〵七火ッすへた足からひイナバ 葛煮の笋輪製袋はつさにや寒が渡ルかしく 悋ひ囲ひ人お講殿りの酒匂ふ蛙立 泊て居碁打助る粽の出来が能ひ桐忠 七福神の御日伝ヲ夕福斗り酢に出す都角 柿紅葉江州種の水菜蒔く炉丸 山茶花の大木安目て戻る小揚付く玉之 大風十番頭題でヘイ付や乗りが来る祖仙 かゝやく八方生海鼠俎板辷つとる呉梅 秋分弐軒なからに種が無ひ一柳 石佛 鼠尾艸今朝買て来た豆腐が浮く石原子宗 諸朶 紺雲斎の前玄無筆で角刀の字は読め 虫の集る行燈田へ水かける灯を見とる桐虫 ミノ大垣 畑路町の衆草稗抜て蛙釣る 諸桑 坊主の妾宅眼ばたのボカシ付れとる セト 立上る背敷落した笠に渋が付く歌竹 大ノ 花吹雪お寺から銭弐荷出て行里笑 三奥郡 冷麦の作走袖から脊中梅ひとる南連 土菌はたく門雀が長ひ咲み運ふ玉景 酒くさゐ坊サシ這入違へた果處出る松風 蓮の月鼠か堂の戸をゆする一瓶 猫足膳親舟覗キヤ姫が居ル加政 立かける三弦喰て見たノタコミ上ケる初花 燃す掃留米螺蹴たら水が出る一甫 捨直に乞鯛場へ屎塊ぶつ付ける一味 吹付る雪暗て秤の目が読メぬ星疏 初あらし川の能登鯖直が出来ぬ土鳳 京の伯母サン今に撥グコ消とらぬ夏船、 鰯の雛ひぜんさまして銭よせる水車 取入れる殿爰らの妓閑に無ひ都角 柿紅葉釣天井へ抹乗せる酒香 塩から声またの部やへまはしとる鱗連 朱塗の莨箱三八取て求喰くふ シン川 三竹林連 折て見る指どことしや祭りに早絹はいる呉鶴 撰移の童子ちよつともおかし無かつたり都角 だゝくさに啼風で馬梅木の葉がゆれる閑月 瀧けふり茂りの中て鰐が鳴蓬莱連 竹ヶハナ 在まはる太夫頼みや表具もして呉る蘭水 刀持せる門ト錦が聴へて水打てぬ二瓶 一ノミヤ 日文大事の様ゝ風が入ル夏船、 秋風弓に遣つた魚胆乾く一ノ倉 大根曳田へから車傾ケたる呉梅 畑中の木槿駄菓子や無利な処通か松月 鳥喰ような糸燗ンきく嚊さとらまへる梅玉 銭百に成物又まじく足て取る舵が利く杉古 メキ付く椽莞莚に覆盆子かちらけたる玉山 朝凪生海鼠釣る処初に見る青龍 片よせる件台問落す気の請が能ひ二瓶 待づけの夜沙鉢の鳥に酒しとく花木 水あびる夢衆まんだうとんの腹減らぬ橋月 虫の集る行燈湿ける沖鳴り聞へたり柴花求 材木屋の番頭縫せる褌見て往れる洛陽連 子供好の和尚昼寝なされた事が無ひ二俣村 養なかす子アノドたほけによう似とる市人 暖簾ふわ〳〵研く剃刀で砂が鳴花三ツ 雲の峰石龍子のツルム草初く柳月 三吉田 蔓茘枝紺屋はじめる瓶朱とる猛猪舘 西瓜の皮下駄て折鷺踏て有る塙介 カナレ川 花火見る堤高ひ串芋塩からひ対鴎 凡の透る質おりから庫裡建直る一瓶 霜柱桜の湯気で戸がクモル米花 かき込茶漬コノ神園では追付る酒好 上赤 哥かるた歯の鯨締かまんた鳴ル見習 着飾る小袖約十ふくれしてタベト無ひ小望村 一ヅて喰れぬ難綿仕合せの口が合ふ月照 梅の月塀から階子のり出とる旭三 初蚊遣り酒つた宿のめし黒ひ一星 顔這ふ汗晩から燈す切籠張る露竹 子刻過キ泣憾つく姫々逢ふ都角 八ツ風呂入て会席へ遣る花台拭く里尉 枝蛙照かわつて行山見とる不二丸 附シマ 和尚の居間真ともに鴻の巣か見へる弥生 脂くさま口自分に遣ふ鴉網なふ登保家 擣木好わづらつてから耳が鳴る日の丸恭 八丈嶋の下着瓢買ふ駕出さしたり松濤連 鐘氷 鐘氷釜綱手操る潮ぬくひ里笛 啼水鶏コノ辺はヱ口莞筵を織る鶴尾 三岡サキ てつくり居り格気が凝て言出せぬ一瓶 ミノ松穴 露しくれ榎の株に茸出とる若柳 一ノミヤ 桐火桶紙袋から金海鼠出す夏船々 鰯曳人声腹がヒダルて諷も出ぬ落合村 履替る紺足袋誘ひに見へた鷹が啼星連 蘇損無ふ蚊の毛莞莚の縫自て髪がつる水月 直惚のする眼元自分の好キて売れて行紫蝶々 餅搗の日雇ヲラが鬢野良から見へる月次 芋葉の落筒が浅ひで蚯蚓出る一存 竹ケハナ はつ秋此頃生ケた瓶が漏る小柴玉 首すくめすんでにそしる旦な居梅左 むつまじい兄弟たつた二畝で公事おこす暁里 木綿懶行灯模合て燈心しごく大富 草の露今朝の弐人りに足か付く松堂 ゑらひ腎張お町役ても怖が無ひ一癖 日短床にへ遣つたる調市が入る清賀 ドント号旅利酒の順並へとる露雪 幇間の二八ヲハギ見せたら縮んて行土閤 散る柳干躰地蔵サマ流す亀頭 淋しい街道珠微繋した転行照月こ 石熊構ヱ筋目はかとふ請合へぬ月次 手毬花八ジキの取れた傘すぼむ 京の伯母サン照の目利か行届く花木 草の露船に泊つた腹が張れ松堂〻 西国した娘いつ起しても眼が疑ひ秋月〻 髷にさす揚枝敵討拳レ入り替はる梅左 腰て鳴健磯々引張出されて行都角 芝居師の嚊仕立る内に気か替る飛鳳 シノダ 稲妻カチンと鍋の手が轉ふ梅岳 西瓜の立売汗て財布の紐しまる 東ミノ 鉢叩く騒けふは日荒れて漁に出ぬ二瓶 大前髪後家の質店まはしとる大野 ヲチチ 立かける三弦れ中揉メて妓が出せぬ梅山 一ノミヤ 飛走る霰貝で煑て居黐匂ふ夏船 川やしろ足元トへ朱て細もじる保泉 赤菊石の若振〳〵角力より脊が高ひ花蝶 且な 柏餅弐里も行内猿見とる馬遊 ミノ大垣 手拭襷泥便にかゝつた石刎る松暁 一ノミヤ さく鳴蛇の髭の桃こぼれとる月次 開く藪道根の付て居鳶尾貰ふ其峯 垢染た蓬嚢吾で雁瘡からげとる芳野 水の垂岩亀の走る笹が鳴る三水魚連 瘧の間日あたらにやならぬ矢がすかる右橋 すら〳〵行水石から生へた茎咲ク松月 ふさぐ辻江入らぬ手燭が消して無ひ柳汀 椶櫚の花療治が隙で幟書く大富 手拭襷桶て馬蘭の葉を洗ふ地内 日光膳敷て琉球落付ぬ月窓 野盟麦沖降雨のウラが吹く香木 一活て有馬蘭寺丈てはイ盆らしい花亭 豆蔵此前来しと喚違ふ橋辺 台所に広がり脱せる脛巾知らんとる歌竹 神主の奥サマ詠アス歌の筋が能ひ風夜 雨漏の音燈台の灯て半夏片ク花月 はせる粉炭咽に干姜へばつとる雲樵 口の行燈丸ヶた雪て城戸建ぬ芝仙 一莨きり痛がりのくせ髭ゑらひ根高村 売切た店出し立テた代参戻つたり蛙立 赤蜻蛉梅酢に浮た陪刎る達二 橋涼果るカンカラ聞へたり一斎 新床畳まんたばコ持置て無ひ松庭 呼出す友達今に店番帰て往ぬ一ぞん 轉がる烟壺お供揃ひの木がひゞく二金 木犀花御堂の乾溜が漏る花泉 名の通つた質に大判持て来たり其峯 幣間 終かゝる相談算盤附キの硯貸す瓜盛 小麦刈どゑらひ腹の猪見たり竹翠 鱗ふく網結ふて入らした白髪たろ桜寿 引板の音爰らは水が上みへ行く花蝶 雲の峰福へこぞしにや船着ぬ里風 一敷込は抱て貰つて長押ふく泉柳 赤子抱へ嚊に刺せる髭痛ひ紫舟 暖簾フウ〳〵モウ有松も客が無ひ都角 干て有折藁すかれて場取菊縛る澗壷 垣潜る犬黄揚から落た雁舞ふ柳枝 キタナイかんてら馬舟へ鍋の豆明る旭芝 袋へ入れた蛍在の囲ひ人じやけらこひ一齋 兀のすける鬢潰れた揚屋株おこす坦々 立上る旭苧の実斗ツた箕を叩く松暁 黄ばか柿媒鳥に付た鶏啼く山川連 鍬に腰懸大根噛歯に血が出とる寿水 亡草の晩四ッ目の落し人か知れぬ里石 飼て有春一里も見へる銀杏が有里笛 紫陽花茵の流れた地が青ひ水月 焚付る茶の下投網をかける竿建る敵子 銭百に成形父ことしも葉竹担ひ出す遊蓮 一蠣売田から且なに付て来る一光 煮て居金海鼠水かける程脊等寒ひ二瓶 はつ秋市へ持て来た鷺安ひ無詮 葉鶏頭犬が解イたる糊ねふる二雷 光る式台鷲鳥の声てやかましひ都角 一角刀見に行連袂へ棗斗らせる保泉 くわつ〳〵震ひモウ往て寝る筒探す一節 一朝露槙箱を込ム槌響く花木 取添の膳まじく腰張にさわられぬ無眼 団栗眼長崎流て医者はやる仙歌 三永寛 渡りの大工泣出す酒で面白ひ小実 日やけの虫結てもまんた咄しとる飛鳳 イナバ 敷る柳草鞋のまんま川渡る市介 鶏鶏椽の炭団に露か浮く梅母 塩て嗽く口けふ手敵と顔が合ふ二暁 聴て居幇間ヒイキが負てふ機嫌な呉鶴 巨燵に手枕見へる筈しやでかけて舞胡蝶 梅の花ボヤ〳〵馬の首毛焼く二雷 真桑瓜春から麻の羽折着る雲樵 嚊と相談惜ひ物置思ひきる一情 腥坊主天窓に紅がかすつとる傳甲 咄す片脇涼炉の酒に火がはいる花兄 雲に入月栗鼠の登ツた菊菊ゆれる孔旭 獅々まはす門ト旋覆花がヱ口踏て有 東ミノ大トミ 介て巻小枕虫の出た杷よう持ぬ菊河 虎の尾花谷風の出しく家見て行玉子 立派な普請乗り出さしたら医者敏ル里白〻 下屋敷の桜ことし祭れて穴覗く酒好 坊主の妾宅覇王樹体に植て有る樓月 鯣焼匂ひ子飼のせつく質見へぬ古柳 早松茸胡桃の実生へ踏て有竹翠 フタコ 木茸取引捨た足粉吹とる柳月 ヤゴト 別れ霜蛇のとまつた核散る竹堂 野瞿麦アチキに逢つた犬もとる榮枝 耳よりなはなし蝋の煙きるぶら覗く遊里 文て巻小枕汲だる水で耳ぬらす烏丸 ヲハメの娘ガヅイて往た様子也壱壺 立上る背翠越後に遣ふ麻晒らす春歌 苦の無ひ若妓弐遍目吸た火も持ぬ雲紫 見へかゝる駅暮るに雲雀揚すへる其朝 ゆぶる台所出来た重かけ広けたる玉子 儀蒔く客結毒で片鼻つまつとる珠の家 春雨昼吹て来る按广呼ふ石里菴 夕桜熱ひ吸から路へたり柳園 米櫃アヽ太トツてはめいわくな無眼 生は青な銭筒豆腐教へに伯父来とる友交 結て有暖煮かゞ見え流す油脂煮へる貴遊 はつしぐれ踏しく枳殻の実が出とる可有 煮て居鮎料で頼メぬ結人伝ツ柳連 野良の按广猫喰た事咄し出す 下起 咲きれぬ痰湯婆へ詰る湯がたぎる梅香 寝て居犬鉄+串洗ふ水はちく長楽こ 啼蛙闇でも傘の字がよめる一齊 小夜碪枕にしとる骨柳か鳴る 常山の虫売日覆で打た笠傾く四幸 むつかし以後家今に借家の屋根葺ぬ都木 こらへて居小便ふわつく帆脚冠つとる松月 赤蜻蛉刎る栗穂で眼をなぐる巴翠 床評判あんまり肥て腮が無ひ二山 部屋橋レの年間鏡台一ツはなれとる松庭 投扇押入明た幕傾く塙介 紫の歌お寺の顔で帯地見る其融 朝機嫌の能はき胡椒の匂ふ潮吸ふ一齊 鼠尾草堀村籠から浮城がたろ大石山 聴す新妓市て夜芝居叶たり二俣村 遠吼る犬組合が嚊連れて来る巴蝶 夫婦同士の口且家に逢つて吉悪ひ梅里亭 湯治 馬ヶ地 一梢火の明り長命弐人居つとる里笛 夕化粧ござらつせぬと涼飽く呉鶴 余寒勝でひつ付く箸はなす月次 出口の茶や庄やえ逢て荷が聴へる柳枝 よごれは喘息てまだ嚊寝とる家書賦 シン川 啼石鶏ほしひ巻柏及び無ひ只琴 はつ桜一日官の素袍着る成岩 疾て立ぬ声逢す千ヨンの間如才無ひ巴木 替に立銚子返す口合出そぶれる紫水 利休茶の股引小間て引摺る鳥ケガス二山 雁啼磯八イ月代口かめまぐる松月 迷ふ墨色噛とつた衿冷ニ成ル露水 河豚汁動イとる煤あぶながる一甫 口立派掴は跨ける義理で無ひ春風 真白な下駄注連の張たる船出て行 ヤゴト 咲渡る萩池迄投た石往かぬ竹堂 附込俵柱のヱみに状はさむ大野 道から出来た雪踏の刎て帯汚す玉子 腰かけ酒簑かけといた棒轉ふ松曉 一縫かけて有終に無ひ昼入らしたり一瓶 柳河 水馬刈溜て有草ゐきる柳水 吹消す行燈外トの小咳に胸踊る 堂号書た暖簾糸付直す木偶来とる押切連 苫刎る舟新ブシ触れた調市戻る来山 台所酒涕かみやまんだ妹が出る錦之 冷し爪指で抓んて羽折脱く遊蓮 鵙の声新葉の脂が舌しめる 三枚裏附け亀見て居つて席明けぬ蛙立 羊の紙入当百出して四ッ目買ふ美水 南請の掾網キヲツとる嚊黒ひ一癖 麦埃り塗弁當の茶が濁る遠雪 大勢かゝり一日に寺の田を植る若柳 酒くさゐ坊さン裏から這入道黒ひ柳汀 明る銭筒酒場の瓶で蚊がうなる閑月 一響く拍手顔へさわつた帯匂ふ都角 匂ふ菜の花水て洗つた顔が釣る亀崎 土産の蛍足かし出る血ふ思義がる保泉 小間の異見歯で唇の紅しごく芝仙 一糸鬢の角力門トへ傘台かつき出す里笛 色町の門松しらんた二階ともつとる飛鳳 浮て居徘鯉引張た萩くせが付く都木 地べタに腹送ひ生へて居る形り木の子焼く鶴尾〻 自慢の福耳疱瘡の強飯怖られる一斎 狂ふ子猫外良に当る日覆する美生 夢も見ぬ草臥肌ウチガイか初押す千楽 初乙鳥喰ふと千トの間傾たひ都夕 吹晴る音菜萸の蓑虫のり出とる梅支 自慢タラ〳〵あやすふ擣木かしげて行野亭 立上る鴫裾て草鞋の徳とける帰鶴 横マイラの押入芝居請て行仁ン来とる二俣村 水馬干瓢かける架建る柳汀 狂ふ宿曳火鉢へ落た喇竿焦る神下連 赤菊石の若駈乗つせる馬あらい無眼 足な 煮て居釜名聞斗カて転はせる二山 日限の注文延とる髭が目に見へる来山 吹ゆれる芒笠洩るお日て眼かとろい白利 一落鶏の声小指の爪で三里掻く大野 日雇頭常喰ふ膳の脊か高ひ無眼 帰り花戸箱の下て鉄将の如く夏舩 着飾る小袖おトソサン似て脊が高ひ小里村 余寒江川へ萱の埃が来る一向舎 起立の顔請て行舟のアユミ引く柳連 濡乙鳥ずつと御泊り札かゝる早丸 昼丈の酒店添家の方で織屋せるヲシハギ 移り香運悪ル風呂が無かつたり師室 赤蜻蛉堤へ上る迄渡る喜楽 八重霞鯣しがんた咽かわく錦之 イヅミて遊ふ子めくらのとつさ生綿織ル蛙立 前出しの悪ひ今に勤のくせが出る見習 借りに来た縞本巨燵へ入れる火がしらむ落合村 秋風家根へほかした歯が居る真一 下りて来る階子螫れしく眼ぶた押へとる酒好 風口に寐轉ひ干卜利の乗つた手帳見る月樵 咲立連熱石釣た縄輪にしたる千鶴 アフタ 畑打さし慶事で二日たおれたり道楽 行々子夏菜萸喰つた舌絶れる藤岸 東ミノツマキ 新らし成た橋温泉の出る薬師共はやる柳雅 芸子の果片目てもよう治つたり楽蝶 一日雇頭呉れた蕎菜買ふに長ひ一斎 小倉の紙入買ヤ年増さと耳うたす亀崎 閑古鳥爰らは猪ヱ口植る岩崎村 一飽の来たき事妹の気轉うつり無ひ都角 欠た火鉢馬の振り毛で水嚢織ル露風 蔵の上り塗植替た梨子枯かゝる川龍 石部金吉ゑらひ謀判ふけて来る梅岳 啼立松虫新製焼に弐荷出逢ふ山崎村 初時雨ほり上といた蔓落る月次 青ぶつ娘算盤も干ト知て居レ干子 張込の唐紙自分の冠る目関縫ふ未開 轆轤で皆蔵蛇の髭木切レヲイ子とる雲紫 背丈の紫苑昼中出さる猪おとす三笑 夏菊売汗ふいた丈垢が無ひ遊甫 すゝめる駕巻付くバツチ廻ひとる貴遊 合せ鏡咥へて居つた楊枝とぶ松月 日斎の使ひ私シか困ると呼て行師宝 一霜柱内労した馬湯垂らす二雷 森に移る魚々とまつた虫取れぬ寿勝 一喰飽冷麦モウ弱気ダ二びく付ぬ水魚園 掃出す埃り余つた人馬揚つて行土鳳 笑ひ込万歳アミから落た砂糖いぶる柳連 二候 はつ市同し言伝弐度届く古石 大坂商人火の有形りに手煙売る清賀 休む松の根此頃剥た噂さ聞く竹堂 酒くさい坊さンくだれた鮎がしゝけとる玉水 大嶋田蚕煮る曲突焚て居花勇 田に居鷺風で笹網ふくれて行柳子 小暗ひ切籠路次下駄弐足ながら無ひ蝶々 蝋継く小田原持とり馴れぬ気がやせる竹馬 井戸替の手伝天窓て打た歯が痛ひ我竹 車まはす白鼠嚊にすかせる床に流行る大野 彼岸桜麿の紅皮刎る山火 買に遣る水引まじく肝煎の名も知らぬ塙介 まはらぬ口レくたれた儀が返したひ登龍 米やの嗅みんなが望む日がけ引呉梅 三徳カヤ〳〵氷舟が着て客か込ム呉鶴 澄登る月消た行燈で虫荒れる梅山 霜に伏ス艸お旭で毛冠が透通る梅林 駕舁の嘘胸まで吾の口が有ル松逸 お日の出拝衆ぬくとい潮で口嗽く照月 抓み込煎茶躑躅の株で莞莚ゆがむ一齊 積る雪焼とる蕗の台匂ふ里石 京の伯母サンお勤サンスフシ違ふ月樵ゝ ゐぶる吸売廻る千棒て尻落す一芝 大鰤そこりに成て船傾く水車 よれ〳〵の帯穢多に手包取れて行長浦連 桐の花コロで大発炮いざらかす紫麦 日直る空萌出た蝶が玉子ヒル柏勢 流行壺酒門トに一トコ子寸落ね旨山火 活て有水仙お鷹の御前弱そうな松濤連 竹皮包道で無ひ処歩行とる都角 吹散菜の花水へ御札が落て居る地内 侍たまへ米やかせぐは体が無ひ月窓 紫の腰邊地蔵流しに川岸下ける旭芝 酒乱の次男用水桶で足洗ふ月牢 磨て居社す巣をなぶられた五位の家柳 花芒船に鉄槌忘れたる鶴尾 とふ霜菱の実拾ふ泥のたる車柳 蒔画の組重アヽ騒ひては鍬喰ぬ山芝 寒さに縮み麦喰ふ事も思はれぬ柳連 苫浅灯何かチヤラ〳〵始メとる胡白 日当の門と取る綿氈の芝光る千楽 鑓の稽古場欠た火入て灰が越す露水 そうめん作る門ト小猫か蜻蛉にらつとる照月 吉原枕辛抱が無ひでブチ返る柳連 太皷の音端反のうとん吹上る毒左 飛返る鶯竹の株ツニ雨が有ル鳩三 初茸流鏑馬名古やヱ口来とる一癖 まぐねる介ぼろつと泪衿はしる蘆旭へ ぐれ付相場差シた筒から煙出る里笛 床台の口笛ひぜんて遊ふ先が無ひ里秀 帰り花まで画天井三間足ぬ月次 真青な銭筒八イ高売の評がたつ月樵 人込みの乗合広ゲル傘で耳はつる羽ト 買伴ふ鍔歯に残つとる菓子甘ひ登保家 お目出たひ兄赤房せでも高が有ル二瓶 煤びた神棚浪が荒ひて煙が持ぬ無眼 一出盛る市鰌のおどる豆が舞ふ川水 昼飯過池の水引寄りが有ル林花 猥であぶる顔名ウ代に遣る手代呼ふ露月 養老絞り眼間イて貰ふ然に来る美生 百合の花大事の毛冠に疵出かす大野 立かける三弦釣り酔人うどん吐く柳枝 手の有妓引損コ成つて顔が無ひ呉鶴 あばたの葉旦那ケンのと結べたり玉子 捨物にして川原に西瓜送はしとく柳連 蔦紅葉手裏剣の盤ほつて有松濤連 若葉で暗ひ仏壇明りや蚊がうなる清月 住居 餅は餅や嚊が抱たらはイ然る月樵 一店彫の墨斗目利安祝以て糊貰ふ兎雪 藪で包た村ひとり有ので碁がはづむ橘専 鐘氷ル今ニ一ト処お灯消ぬ里笛 千わ堂賦丁て銀潰わかれて行水魚園 森下 葱汁涕かみ過ぎた耳つまる一甫 花火見る堤地から出て来た蜂さわざ 姫はじめ風呂のぬくみがまた退ぬ名和村 昼も暗ひ坂鵜が犬の糞さばく水月 谷間の家榎にお灯が献て有る成岩 迷ふ辻占言て往かした事も有る都角 一藁囲ひ兎の塒に褥干す可有 城内の稲荷莨の無用張て有る橋月 葡萄棚潜れる垣に従が有る二楽 八夕千越た眉附弐反万引仕て往たり蛙立 古ひ手帳今怖ろして場へ出れぬ柳連 轉かる湯呑喰らひ付れた腕痛ひ松月 駕やの明りヲツポニ当る霰鳴ル芝仙、 雲に入月せられてから駕ゆれる呉蘭 立込め蝉汗ふきに迄温泉の音付一渓舎 紫の衿亭主が読のよせて居る照月へ 井戸暫の手伝出る雪隠の戸が遶る雪隠の戸が遶る 借庵の海傳イモで月代剃曠れぬ露水 掃取雪雲水達はヒツが能ひ松旭へ 鬼灯鳴らし見に来た人々に莨売るよしの 唇咥へ込かけて往かした謎解ぬ柳連 塩からひ中芋内津近くで茶が有味ひ月生 本好の若足な剃刀当ぬウ丁毛濃ひ木丸 一荒雲脊中そがれた城とふ柳枝 吹ゆれる芒落て行鰡か渦に成る柳花 ゆるりと一ぷく有味クソ曳た蔵見とる山川連 見事な菊畑且家もたれの寺デ無ひ橘専 活て有馬蘭帯丈濡れて生平祝く大富 初あらし船へ銘音の嗅が来る月窓 言置用事ちよろと硯の弐分持てち花蝶 呑仲間江戸から狂歌書てこす都角 箱二干た箸ハイお腥遊ひ込ム柳連 空斎の前無運賃の弐朱側へて行玉子 茎雲鯛の眼にした豆落る胡白 刈出す岩原瀬戸へ出る道おしへとる箙 酒嗅ひ百花ゑらひ往製して来たり二金 垣牛泥て柿ボ口よごれとる英山 奪合言画燃るカシ昆布こうばしい月窓 膝這ふ陣芋蔓のアクで手が染る雲業 有味ふ喰せた空モウアノ客もレシが無ひ彌生 ころかつて笑ひソリヤ呪術て往かしたり鶴城 水呑鹿の子炬の燃サイ落て居る向月 意地悪ふけふならとんな鯛も有保泉 椎の実バラ〳〵干上る池へ贈付く柳枝 鳴子カラ〳〵猪のあらした芋出とる直十 眼医者へ通ふ仲居お呉るさらで常探る二瓶 串にさす森薬のやける轆轤鳴ル山川連 三吉田 船宿の若イ衆糸鬢過きて髪みたぬ一睡 ミノ大垣 降て来る氷石花売蹴た足血ぶく登保家 常山の虫売振舞水の茶碗割ル玉子ヽ 刀ヲ持する石押す反毛鶏籠の水明る一斉 夕魚裸にあたる雨痛ひ竹堂 内義の知恵出直して来てヱ口弱ひ水魚園へ 吹くもる空接く柿の枝煮て行松月 破芭蕉碁の進谷に大勢寄る桜樹 くだ巻乞含まだ逃し亀荷つとる玉之 取次に出た弟子手に握つとる駒見へる露水 名画の屏風まだ御剃刀始まらぬ其峰 瓶積た川岸真苧に御用の札が建水魚園 胸に有意地酒染ぬ紅真青な蛙亭 牛蒡のような身さく軽けりや今出て行里白 尾を振り 登る川舟薄着々合羽八ヲツたり梅月 畳む小袖巨燵に寝とる腕曲がる呉鶴 寒核鞭を剥た皮さらす二雷 竹名ナ 早稲の音出郷に持寄糴りか有不二丸 瑠璃色の湯呑きつせぬ相場觸て来る蛙亭 犬山 安伎行燈へ鳴た丑を吹く花松 轉ふ燭壺勝負附け打参知れぬ羽ト 朝寒瓜から灸の皮はちく月樵 弐ツ曲突世の取れる身で物好な都角 吹立羽蟻干た酒注に緑青浮く呉鶴 尻こそばゆふ生い顔て帰宅見舞つとる柳連 アツタ 気作な隠居阿房な薬出かされる保泉へ 啼蛙鍬で出かした内刺つすそんし 吹ゆれる芒土瓶が漏て鮒弱家二面白利 水で洗ふ足団扇太皷に珠徴乗せる都角 はぜる地雷火立チにかくつた豆十ヱル布瀧 寝ぐさり心症通ふ客が無ひ里白 見晴す海手摺りに痰がぶら下がる蘆旭ヽ 評判の鍋焼雑巾借にや居られぬ一齋 狂ひ好の妓耳タブヘハイ酸まはる都角 買に遣る昆布組重もモウあれて居る梅花、 赤漬大根旦那の膳て髪結よぶ柵汀 鐘氷動かいて見て水捨る月次 三奥郡 吹散る梅此頃塗た叩キゑむ折立 産に来て居妓べろつとふいて採押す蛙立へ ナベブタ 垢染た鹿蓬水仙の根が枡に有る蘆堂 稽古三弦砂糖豆喰つた指ひつくツシマ 藤の花袖でこすつた眼がかゆひ遠霞 施好の後家おたとへ咄しや泪ばむ松山 鉢て啼鈴虫召した浴衣の糊もどる柳連 せんだゝの濡手拳加に見へた綿つかむ高取 隠し込槌主済ぬうつそかついて有夏船へ 一結線の声ことし出た丈藪よれる大野 ほとぎす辻堂に懶釣て有る并に竹翠 出血髪ギツチヨ間似せりや嘸かける水月 椎童の通り早ヤ煮へのした身が引ぬ水魚園 京風けの髪おばせて行子に水くさい露水 梅の月一日居つた船揚る 敷て有熊の皮お娘子まで碁が打てる呉鶴 二丁われるおかゞみ小店で弐人り信野折る梅花 アコヰ 石蕗の花木兎のこく煮落る二雷 ツシマ 破れは顔書く押画ヱ口来とる蘆旭ヽ 竹ケハナ 枝城蟠蛻がさばいて黍生へぬ専寿 付ケハナ 日和雲茯苓堀〳〵元祝く五対 バラケン客蒸シの来る間に出て往たり羽トヽ 吹立鴨の毛氷へ乗つた子が辷る二雷 三牧山 続く氈荷アレが月ならモウ明る染月 雪づいり代参の鬮当つとる知遊 輪潜りの振合じ流手なラセン付ケて見る市友 芋葉の落振り出す七味つまつとる葭町連 鉢植の寒梅屠蘇の刺押スポウシ出す大富 バラケン連中狐の面ンで顔見せぬ照月 粉糖雨土手へ出て居雉子瀧祭花蝶 啼立蝉岩の窪みに水が湧く常若 お組の伯母さ道で抜ケた歯見せられる水魚園へ 間イの駅青ひ刻がそつたる虎遊 ねじきる小巾な荒莚帆抱へ出す柳連 ような茶 吹舞ふ切籠水刷にした顔辷る西川連 算盤枕当月限にあぐんとる林花 虫の集る行灯菜剪で莨割んとる流美 縫かけて有由あられを詰た壺ぬくひイ十バ 小袖 キサンジ者かけるタンビに目が植る花勇 青田そよ〳〵望む座敷がふさいとる桜寿 蓼の花浦突へ焚れぬ板拾ふ生月 袖て隠す欠伸ふ器用で押互呑込めぬ華廼も 木綿鮒ねらひ狩せる火が見へる対鶴 一肴問屋の手代よう取るけれど骸無ひ来山 月さやか酢飽にむせた晩吹く華廼〻 楫取宿大キな祖父が留主しとる無眼 後家ねぶる角力売ずへの茶や見え来とる鬼角 三竹林連 折て見る指猫にとられて丈足らぬ便要舎 舟底下駄押絶見とりや辞茂して行蘆旭ヽ 麦埃り臼とりや雛鶏つぶれとる其融 桃の花早緒縮メにや膳がたゝぬ玉山 サアといふ時今は筋目で間に合ぬ梅里亭 鉢植の石竹餡のこぼれへ蟻朱とる都木 むかつく船成射で御祓崩らかす花三 ほとぎす苫にかゝつた髷仰向く登保家 渋蛇の目生紺のはぜ粉買て行玉子 〆に立襖世話し類寄アサンが能ひ柳連 気の探る宵揚やへ写す耳が無ひ呉鶴 大小預ケあつ成てじやでアヽしげい橋専 一壺へつめる汐でお櫃の木地黒ひ里笛 海鼠傷 積る雪斧ではつゝた血が止ぬ竹馬 開て見る折話蔦野が来ては捨らけぬ都角 ゆぶる新藁酒に酸せる鰌かる岐鳳 惚て居男病とる内障むつかしひ浮巣連 若楓油の若ひ傘おろす卯元村 鉾の音椿に博多惣て有る左文 霞見る人にて涼焼て燗しとる干樂 越て来た妾宅往〳〵なといふに子がならむ呉鶴 逢に来たる人突上けて来て訳言へぬ木白 水雷火の有浜寝るなく連て来なんたり里笛 こぼれ出す時雨馬が口縄踏へきる高須 けり惜む娘年子のビラへ手がまはぬ山火 昔居つた乳母丸めて来たらよけちさい花蝶 一郭間連れて囲はれる家見え来とる花光 秋の蝶水垢の有る橋ぬめる雅光 嗅て見る者濡れたカンテラ燈がはぜる桜方 前無した嶋田兄が居らても飼葉買ふ登龍 泣く子飼霜やけで撥持にくひ木白 紫の腰巻春日野半分残して行干羽 鞘の皮を張替る銀新 薄紅葉蒲の皮を張替る銀新 垣潜るさゝ鳴苦に蓋せる松葉撰る梅支 寝て貰ひあられも剪ラにやめふ成ル山サキ 取に遣る切込に公事ゴトで役家やせて居る一柵 勢松坂 化粧部屋毛の無ひ箒が弐本有青龍 落栗担ひ越す荷に狐が付く二丸 ばしまく客うつそのように気がひさい呉鶴 紙替る小枕本途につらい泣違ふ初花 はげしい懸合弓張の燈で顔ほとる 三永カク 解て仕舞ふ恨軍たらぬ事笑ひ合ふ小実に ヤサコ 夕桜ふ恋と莨が甘ふ成ル鳩三 小春風粉吹た赤子抱て出る桜寿 紅葉の鍋焼裏て出てんま宿もせる楽蝶 酒くさい息握つてござる手がみげぬ胡白 一寸の知己旅妓といふは日が高ひ水月 卯の花垣雁緋をしくく槌が鳴ル立皮 結ふ隙の無ひ髪年頭差がヱ口来とる呉鶴 無行レ寐せ向きな替り妓連れて来る梅香 逢に来た雨人姉御ぐらいの知恵で舞師宝 喰違ふ腮入れて貰つてシユラ給へぬ 二候 積る雪鼬が桁の煤落す柳枝 ゐぶる黍売挽さしの粉に笠伏せる 泣けて来る異見身の重ひ事知らんせぬ ナカズ 投込て行状馬も今朝出た形り喰ぬ 堤の弐軒家焼塩詰メル壺出来る 長久手 古戦場男即花じやて珍らしい花風 杉原の反古接せる櫛の歯が足らぬ 三奥郡 大盛めし暖簾で馬の眼をふさゞ折立 踏潰ス毛虫雨の当つた赭きかぬ雷車連 三百シマ 思ひ切た恋いぶし始メてナルに酔ふ梅里亭 小六月突留が出て損ゑらい寿楽 粉糖雨酢へ打込て独活が反ル白利 掃除の出来た蔵の窓から屏風聞く家柳 わんぱく坊サ茘枝の種て手がねばる北馬嶋 目関笠脇へ筮竹突出とる梅香 干て有新菜馬動を踏たけふり立ツ甫雀 草履打の下駄丁稚の傘ても評知れぬ二松 戸の無ひ行燈海鼠揚詰る指やめる月光 暖な雨夜朝れる烏賊が弐艘着ク花木 栗積た舟お仏檀見に出て往とる月次 擔ひ込麦桁から引て仏供落す其融 上原 風燃のする蝋吹た楊枝が葉々たる チタ大ノ 鉄炮袖髷ボセで鮎突て喰ふ寿楽 短夜階子に禿眼つとる鵜多須 祭り宿井へ痰吐て有る山芝 三魚郡 寒月漆提て行縄長ひ真一 ウチテ 喰合ふ犬内餅叩さして有ル里松 水通す笛神垣塗く春こぼす我当 追へて歩行勝気摺り違つたも知らんとる土閤 貸て遣る春盤袖がさわつて題刎る柵月 時雨へ沈む日二ツ三ツの鰹逃す舟子 五月雨縄で薬研の錆こする保道 儀の安ひ芸子アレ着て来るに違ひ無ひ無眼 かさむ借金とんと本家の場踏ぬ画壱壺 大風呂敷姫知己て無かつたり清歌 ふ風雅分月見莚のヘゴで四傾く花泉 苞のト治チビ子僧アダニすゝんとる十九廿 朱鞘の大小手の振ようが一ツ派有佳朴 行過の妓角力取負てくじけたり舟子 大盛めし汗で手首の毛が寐たり折立 梅咲庭本玉へ照る眼が黒ひ壽樂 月明り柴漬深う沈めたり北馬島 切庭住居相間に売れる紅高ひ松濤連 朱塗の枕湯呑に玉子へはつとる搗介へ バラケンのお梅射る箱数にしまり無ひ一存 鴫の声堪除て行笹手折る不二丸 山サキ 木下の昼寝腰の判取毛立つとる梅香 月夜て呑酒いつち行司の義給ひ里笛 若葉水へ落した糞ひらく折立 主々気しやなけんが姉なら孫が有る市人 雨間の時鳥穂麦に風の筋見へる鵜多須 吹晴る空煮て居る郡へ煤落る 孔雀の羽根謝礼が弐軒来合とる介月次 口いこす磯人台へ真ン切はつれたり友志 侍遠がり余処の舞子に飽て居る霞汀 秋海棠蜘を咥へた画眉鳥らぶ雲樵 菌附馬襁褓拾つて傳母呼る跡庵 何の因果剃れる客に切れられぬ北馬嶋村 大賑合八イ新杉が釣したる月圭 茂太夫の有ねらかしこ無し八イ来たり花月 童子 滝けふり拾つたえ結間に合ぬ花風 稲葉の雲しよつて行笠が前へ給ふ閑遊 手にへばる生綿柚の筋吹く障子鳴ル朝水 辻角力すぶたかし出た大豆とぶ初口連 逃出す客人ころゝがちりて戸が明ぬ甫雀 朝時雨虫挽込んた轆轤鳴く壽樂 本玉の目鑑並べたつても腎虚せぬ其融 曲に遣る櫛染る白保にちよつと云く搗介 手伝てとらふ極メサンスヱイ口が無ひ柳連 日黒みの顔荷の帷子地売透ぬ北馬嶋村 一照り込足さ斑猫喰た鶏が舞ふ壽楽 謝せとふ教蚊日傘へ乗せた珠殿廻る玉子 無利に呑酒どちらの客も捨とけぬ梅月 山雀の籠非番で茶酌削つとる清楽 堤の弐軒家投納冠せて真舂干ス鵜多須 小男鹿梅干喰ふと霧に能ひ 嫌はれる遊人小倉の袴垢光る里尉 農上り祝ひ鉄子のがたつく雪路履ゝ寿楽 ちらし書のおんどる舞子眼がもたぬ車柳 抱燈 逃たがら下戸荷に預つたべ力釣す花泉 月の雲お釜へ火か魚入れる卯月次 露時雨列卒役よ行彫割ル月次 くもり掛くゑらい苦仕だて行御ぬける砂川 かゞみ すら〳〵行水袖の毛むしをはちき込鵜多須 鯔雑炊鉄炮脱でもみな黒ひ家柳 道へ出て居水鶏足に巻付く桐油まくる一斎 醒かける殿本途に帯地借りて有る場介々 さゆる月夷五器川流れて行春歌 竹婦人氷おろしの壺出とる橘専 きのふ来たまだ駕磯の眼が赤ひ梅里亭 新妓 引板の音温泉のまじつくる川渡○月次 はつ秋杉で直した酒きつい一向舎 手遣りする助突端タ出て行火斗蹴る梅里亭 駕籠 照渡る燈明今寐せた棹はイ氷ル花光 はやす坊主伯父の揚屋に遊んとか野亭へ 秋寂壱筋ふとい白髪たつ梅里亭 いやに成た恋前ざして根まはしとる梅枝 時ならぬ冷濯く壺から蝿出て行者命村 梅雨晴足突た兄遊んとゝ白烏 綿挽く裏家御能ウの囃シ聞へたり烏丸 真黄なお照笹へ水馬立揚る藤岸 書 林 発 行 濃州今尾池田屋平兵衛 同大垣茶屋源蔵 同岐阜松坂屋半九郎 三州岡崎栄河堂太郎治 同西尾布袋屋仁左エ門 同吉田江戸屋新右エ門 勢州桑名糀屋傳四郎 同津本屋佐兵衛 同山田文臺屋左左エ門 尾州津嶌柴田屋與右エ門 日蟹江本屋茂八 同犬山越後屋平左エ門 同大野文泉堂利助 尾府書林 名古屋伝馬町五丁目 尾府書林菱屋久八郎板元 はつ秋杉で直した酒きつい一向舎 手遣りする助突端タ出て行火牛蹴る梅里亭 駕籠 照渡る燈明今寐せた棹はイ氷ル花光 はやす坊主伯父の揚屋に遊んとか野亭へ 秋寂壱筋ふとい白髪たつ梅里亭 いやに成た恋前ざして根まはしとる梅枝 時ならぬ冷濯く壺から堤出て行者命村 梅雨晴足突ため遊んとゝ白烏 錦挽く裏家御能ウの囃シ聞へたり烏丸 真黄分お照笹へ水馬立揚る藤岸 発 行 書 林 濃州今尾池田屋平兵衛 同大垣茶屋源蔵 同岐阜松坂屋半九郎 三州岡崎栄河堂太郎治 同西尾布袋屋仁左エ門 同吉田江戸屋新右エ門 勢州桑名糀屋伝四郎 同津本屋佐兵衛 同山田文臺屋左左エ門 尾州津嶌柴田屋與右エ門 日蟹江本屋茂八 同犬山越後屋平左エ門 同大野文泉堂利助 名古屋伝馬町五丁目 尾府書林 菱屋久八郎板元 同一、、、、、、、、、〇〇 同十一日 松俳玉柄三将 千秀亭柏光大人選 狂俳多満嘉志波 万巻堂壱時棹 尾張書林 玉柏三編はしかき 千秀亭うしのおふしたてられたる玉粕は とし〳〵にしけり栄てかのあさひには西の国々 にかけさしゆふひにはひむかしのくに〳〵をお ほひける上つ代の大樹にもをさ〳〵おとしな その玉かしはの梢あふきてしけゆへ新 鏡葉手にとりみむと四方の国々よりとひくる ひと朝夕にたえすなむされは今年また 千秀亭柏光大人選 狂俳多満嘉志波 万巻堂壱時棹 尾張書林 玉柏三編はしかき 千秀亭うしのおふしたてられたる玉粕は とし〳〵にしけり栄てかのあさひには西の国々 にかけさしゆふひにはひむかしのくに〳〵をお ほひける上つ代の大樹にもをさ〳〵おとしな その玉かしはの梢あふきてしけゆ久新 鏡葉手にとりみむと四方の国々よりとひくる ひと朝夕にたえすなむされは今年また 若葉の美考〳〵して枝ふりよきを千枝 はかりすりいたしてわか文の林におくられけるは とりあへあ桜木にものしてよもの好人たちの かさしくさになさむとするは嘉水六とせ 夏の巻しめにそありける 万巻堂の 史雄述 三河常盤連 左 霧が香毛に清の塩かゝつとる江夕巻 新川 小穢い鏡台妾ヲ炉んでもぢれとる一足 知多大里 熱燗好鼾で鼻毛動いとる秀月 三岡崎 洗ひ合ふ脊中斯うかけて見て腹しれる烏川 三鶴ケ崎 脊の高い茶山花火の息の階子あたらしい重梅 知多大野 糸髪の子飼ホエブソ黒痣対に有る東桃園 三神楽連 嗽茶碗朝顔はちきやぶつたる 三吉田 木台の鼾勝から石竜子戻つたり白利 十八貫も有童子釣る結立に辛抱無い水魚園へ 魚の菜の老石花の付いとる鐘拝む 千夕甚徳新田 右 鴫の聲内へ黽扇の末が吹く士光 宝垣に圧五年も三釣り揃つとる五水 散る桜手堀で擬宝珠うるんとる花三 店番に驚れ火箸ではさむ壁虎啼く一瓶 羽抜鳥多羅樹の梁に蝶が浮く東雲 釼菱の菰樽夜の明けぬ事溜つとる春賀 朝しくれ呑む茶に脇鑑童つたり竹堂 根附彫の吾布斑のゑい鶉放せらぬ竹馬 火の強い巨燵撥仕舞はんしよ丑刻らし以呉鶴 花のゆきつンの鉄キ乳捻じて有る二瓶 チタ大ノ 岩打つ浪禅衣の子がはくれとる東桃園 珍かへる駕ひとつの瓶へ弐人尿る来山 垣蚓の聲燈して置いて行燈張并青池へ 嫌ひた弓張翌日入る熨斗目請に来る都角 別れ霜重りの切れた松刎る花山へ 千夕乙川 者の寒い風呂そ年も今夜限に来る玉翁ゝ 蓑の雫垢取に銭へばつとる扇寿 呼ばれる北藤忍で減つた蚊あきれとる松花 鍬の雫降らぬから鳴り笑つて行 蚊はし良ゆるんだ咲子の雫鳴る里月 岩に砕る水霧が眉毛に見えて来る文中 鼻はちく上端懐に有る唇売る器瓶 沖ノシマ 真晴な軒出し抜に旅戻つとる 三ハシテ 掃下す台所杓子て見せる堂豆つむ柳葉へ 一ノミヤ ぬくめ鳥爰等は硫黄で雪浅い 三吉良 迎挑燈マア光つても遠で鳴る南海連 チタ横氏カ 賑合ふ宝曳下駄にさまつた下駄取れぬ 水へ驚花白灰のひついた猪口灌く 三 飛走る湯請立鼓挽いとる台捻る青池へ 苫漏る雨けの実の無以ヲツケ煮る士閣 花の宿茶津で飲む茶に胡麻が浮て里石へ 亀に置奈代はづして居つた涙あてる東雲 鍬の雫呑干す猪口に洗へばる梅圃 篭る炭の香調達衆のホツク出ぬ蛙立 紅蚓の類栓にさはつた風呂が漏る三村高ゝ 紫竹売今年で玄孫を弐人見る仁洲珠之家 一立呑にせる茶漬立かけて有る結転しふ花蝶 小六月頬多の腫れる風邪流行る橘専 地獄の海道ハイ足突て気が悪い一存 松毬の根撰分てれりや鼠茸多い猫 一水へ散花串であぶないお庭掃く 土産の海鼠揚画手本取りに飛脚寄る 枯尾花巾へ出て往にや紗ちさい 小穢いカンテラつかむ丸麩の水走る 咲立紅梅乞喰に錫の巻斗買ふ 夏寝もせぬ妻子のテンコ笠冠つとる 待兼に返事顔なと刷て縁義取る 北風居尻二蛇伏さつとる ホンと吹吸元苗が来てみな尻上ける 吹舞ふ木の染兀重で銭鳴らし事行三南海連 霞浦々とげた草鞋に馬糞かふ万祝 つく居る画書生姜弐本で五合飲む一味斎 英言の小間、朝から呵る事たまる二瓶 遊人の絶ぬ内売れぬ腹掛さめて居るイ口は 梅林の亭飛石に臼交つとる旭連 袖へ渡す介買て行針て行燈さす月次 伝女で能食ふ門前壱本枳根高い時之 秋の夕部酒注から蝿弐羽出く行海城連 霞しい哢長家てひとり泥吸はぬ一斎 葉雛頭枝折戸に珠微かけて有る胡白 三 一三栄連 榊の毛油煙流れた筋黒い がら〳〵鳴か渡り悦ひに行ア朝くゑん鴻斎 遠ざかる恋解捨た帯字に読める 占の行灯是から女郎の直が違ふ遊楽 虫の集る方怪ゐきる木耳さばいと〳〵登保家 三折立 一煮酒の日雇癖に塗つた墨光る 辛気な坐敷宵になまじな顔見とな其峯 木耳取出ケたる槐ほどいとく 三岡サキ 明るい板の間華の氷顔へ飛ふ ツシマ はつ城馴れぬ笠当糠がさす 聞へる水音吹く漆見た頬痛い ツシマ 狂ひ好の内儀泥は一通塗て有る 三村高 部屋掃除引とりやあんなかすり聞く 玉屋町 狂俳会町 天数日諸金に駕添つて来る ナル也 菰日覆晒シのかはく艸起る売菓 雲紫改 浜の賑合犬のおばれた子飼泣く雲枝 死ても忘れぬと恩酔ざめかへる水拝む 草履に付るみジ〳〵芦の節折れる三南海連 チヤンも無いせ入内せがれても出とり度以鹿穀 小夜衛教へ嚏の唾をとる香木 渡る雁闇でもほつと盛見へる風来 二ツ来たゑ名ざられた尻ほしとる三村高 鍬の雫よばれて行腹透過る錦水 学文所峯の割合九文出す 簀子椽芋振籠て妻眉鳥啼 搔ならす灰類度以事口に張る古柳 苦に成る坂の声住居のわるい腹撫る二瓶 麦蒔の欠伸鳥の乗つた榊伏さる 片付る燭台箸がはまつて戸が立らぬ遠霞ヽ 枇杷の花昼くも蔵に蝋が入る花暁 榊のはなふちのはぜとる榧跨く三繁栄連 願ひける嫁外トに有る事夕知つて居る桂寿へ 机にもされ本家せぶる手すく居る 彦くみる旅刀神竃頼みに妓集る木丸ヽ 水の音高野豆腐の煮染飽く海賊連 浜の茶屋柱の帳に雪へばる其融 曲突で焼く干物馬把かけとく桁晴以 一朱で本望八卦も合にや気も合はぬ布味足斎 曲げに遣る様ヲマハン方の苔はちばい烏川 遠渡る昼顔木太刀で石碑埋つとし平山棹成 アツタ 綿の花棒のはぜ目へ髪が喰ふ男都樂 バラケンの照松奥殿と寝て帰て往ぬ竹方 入まと寐て帰て往ぬ午斜月 病が発り内ばつかしの亭主飽く二瓶 白保にひねる金止メたがゑいじや下手クツチ蛙立 三天王 萩の声鎖のさはる蝋傾く三天王天水 鎖のさはる蝋傾く二天王天水 西ノモリ 叶はぬ帰参御新ヤ何事も無しである 一叶はぬ場参御新ヤ何事も無しである 汗き干す帷子直ぐに一ト餓支へとるアツク香木 襖減る風まんだ切れると言て出すタ白烏 腹迄来る癖大キな榊で梅酢買ふ一斎 朝露 朝露馬上の弓で袖が張る二山下山人 砧の音出すけな馬上やふれとる三村高ゝ 数人の伯母酒造すつくり貸てある松之小 雁日露輪屠足の毛にたまる売 悪以下女置く事は無以二瓶 松虫の鳴ゝ五半濡れた乾腹の骨が深く高白利 一政機のうらで肩辷る二常盤連 攀登坂梅干の核吐惜しい なかく雉子欠伸した眼へ泪来る横須 枕に挽合ふ棒寐せる三村高ヽ 蒸雲萍の根がたるんとる三吉浜 蚊はしら 蚊はしら人に当つた荷が傾く広雪 イツプの出る朝取に来た柄虚言いへぬ二ケ 取に来た柄虚言いへぬ二瓶 一種瓢反毛鶏が投網の磁つゝく一ツヽ貝 釣りに好む万崎腰にはさけるさらしこれ重子 三水魚 渡る唯 流る碇戸によつといた竹落る 渡る碇戸にかつといた竹落る名畔、 チタハギ 一空我田へ落た裾乾レとらぬ東山 見違える大通ウマアヒナタ衆の手にやのらぬ一暁 蚊の多い町藁で稽古の臭毛振る 無利言ふ破人吐て遣る味草履へ垂る 無利言ふ磯人吐て遣る嗚草履へ乗る一花 朝さくら紙屑拾ふ乞喰来る里秀 蔦紅葉綿屋建中の夜燈建つ一ノ花雀遊 火の強い巨燵何処にどふして蕩子は居る 和合 壁の違ふ町鳥居の影で時知れる 鳥居の影で時知れる末ゟ 珠微かけた耳とまる蚊の足算へとる 妻の曙登るともなく町低い玉山 軍が終り大根なと蒔く畑起す桂壽 鉄火場の小遣ひ片方耳のタブが無い二休柳枝 咽のゑい禿顔へ射これた著すかす 京の伯母サンコスイ餞別お呉れたり 見事な餅花階子とつてゆさす里朝 三吉田 吹散る蚊柱鰐で戻つた銭が葬ふ白利 口〳〵に喰り部屋の失せ物気立つとる二瓶 ツシマ 高声の咄し腰蓑の汐吹散らす梅甫 虫のゆく客悪の言根に骨が無い松山 羽黒 ほとゝなす風で酔板はづれたり 一瀬茶碗おほるしじやなど白灰掘つ 三尾花 幾汁ボツコ剥れた兄もどる 桜の実地べたに借馬曳寐とる アコ井 三カグラレ 大平の蓋ではんな言告ぐ耳かりる 呑む酒 ナルミ 喰出す萬茶碗荷の網あたらし候竹塙 彼岸桜画馬から栄塩に下つとる花春 皺へ喰ふ亀けふのほとけへ虫が無い烏川 七口八 蓑の雫などり疵から梅が熟む至篤 大欠伸日類負のお楽来て居らぬ史人 菰日覆横に寝る鮒やがて行売菓 躾抜く羽折財布守りが五百出る蛙立 桃在所帽衣でまはる嫁はやす山葵旭海亭 トヤする役者福寿草買に出て往とる二瓶 色黒な若君召した目関が仰向いとゝ神西 名高い牡丹とやした鸚鵡ものいはぬ五得 岩打つ浪晴んで来たら杜父魚浮く東荷 極楽の大晦日イコ仏顔して居れぬ可有 カスモリ 芋の葉で灯が用つたる善月 辻角力芋の葉で灯が囲つたる善月 チタ東レン 鍬の雫穂にさして有る麺うねる芝青 コシス 聖伝ふ雨貝のさゝつた足が膿む露風 鮭の鳴る腰母きで曲ざしつまりゑい亭士 廊下の叫雪へほかつた姿雷雷鳴く俊雅 東ミノツマギ はせる新炭今張る刑毛の先凍々哥山 結ばつた結糸姑の面倒見にや往けぬ松樂 落椿浅木に打つた墨染みる紫夕 桜の実ばらで干シたるを青い小実 はつむ宝引髪の衿紙落いとるイ口八郎 ケシかける犬水裳の豆腐捻れとる船山 借に寄る扇丁稚に鼠尾草持せとし アツタ 捻切りやうな茶行燈に毬の類まごく真砂連 手柄はなし縁りがふくれて酒明かる玉山 シノタ 間に食屋自分に立つて茶斗も領ひ梅壱 三岡サキ 足へ登る春筥振灯で西雀敷て一青 ツシマ ゴテ〳〵有之子仕入物巻く柄下手ナ月次 八子 薄氷土に血の出刃差してもら両鯉鮒 小六月犬狩りで除戸しまつとる一月 足へ登る霊穴蔵の金子二本出す 我百に成し翁富山呑した事も無い竹甫 ステンブナ政可笑い湯河脈さへ怖る月光 秋の夕生箆へ来るねがへばる花兄 がたつく襖巫女の鏡臺に穢るない同 よし悪深切言へぬわしの気知らつせぬ よし悪深切言へぬわしの気知らつせぬ 両間の際踏む烏賊の甲折りさくい トベ 借りて有し伝ほ沙鍋の茶へ火かまはる 紫光 タカヤ 小眠トなる日桶の蓴菜原がのびる花蝶 チタ大高 白豚木紅葉お構内で豕うなる梅圃 三雲母レ けふは吉日先ヅ懸り人も片か付く二番花山 大通な旦那弐両時借り仕て往れる呉鶴 調味噌の趣向助炭で伏せた神が啼星松月 はつ霞捨つた雲雀笛直す里雀 虫の飛ぶ行燈田法おしえる粒黒い都角 蓑で光る蛍何処にもんでも蝋売らぬ梅遊候 口軽たな人質啼く尊じや無かつたり 延て居る眉踏付けた事仕られとる三丁逸亭 柳そ〳〵紙屑さらす川濁る雲枝 帰り花錦鶏売つた時邪魔な風来 雑炊鍋子が風疹痒うがる三常盤連 晴て行村雨螻蛄の這出る土動く 出郷の若い衆鳥の一件まだ済ぬ古有 囀る小鳥麾で障子の弓飛ばす三月窓 揃へて居る葱雪のきまつた下駄おどる風月 手に塗る酒お萩返して荷が下かる紫扇 導者の鼾宮重煮とる湯気にほふ巴外 好な軒内能い事にや来ぬ母侍す向月 散る様土橋潜つて瘧落す玉里 花の雪纏で大黒様見えぬ花暁 かさる蕨樽肩貸す袴賄破る畑連 郭公足へ落した蝋熱い松雀 陪喚い座敷のつ平の短あがつとゝ蘭窓 はぜる地畜火咽に棗の皮へはる竹浦 田中の塚覆名子喰ふ亀のたつとる菊守 無心処時雨蛤の御城純染とる梅圃 道から出来たぬ朝熊かけずに仕舞つたり 寺男分散も弐度仕て来とる 水へ散花 水へ散花頬に付いとる飯はちく三常盤連 水引の花ゑつと胡麻石寐せて有る月光へ 軍学の師匠自分の馳て寐冷追ふ花三ヽ 青ぶつ親父松脂売て五十取て行 仝 情が身に染く見詰めとる灯に輪がかくる 相一薬帋へ卦算の錆うつる タカキ 膝こる煙管眼の覚めた暮手が付かぬ花蝶ヽ 三繁榮レ 榊の花拾つた羽根で顔提る 角字の中暖簾ヘンで蒔絵の弟子が無い ミノ今尾 豊作咄し鞴止めとる火が黒む花兄 寒椿磨く花瓶へ顔うつる声平島 三妻川レン 飛歩行螺出て見りやタべタ早刻早い 細けて有る大垂部屋割の質些とにや成る 三シンボリ 稲荷の近道茎咥えて女郎をとる青見堂 三雲母レン 荒れる鼠甘艸で指の熱ツさます花山〻 三三谷 青嵐御鏡に鳩移つ登る三浦紫因 ヤコト ハン〳〵叩く戸雪のへばつた馬上暗い竹堂 歯てしこく紅寝て噺すよな首尾でや無い登龍 新らしい鏡老座敷覚える隙も無い双字 張形の土産ゆり消した燈のつけ人ない二本青池、 梅の月踏た琴爪草履へ利く品野村 秋風朱盆で墓の膏取るト 前垂で掛手口に咥へた氷柱減る 石作 くどい悋気障子しらんで仕舞たり水魚園 犬山シンテン 箱舟の燈何歟喰ふ口動いと類竹山 松露取生マ栗喰つた口白い北楽 底づく米櫃月弐歩の手もきれて居る 銭百に成る翁まんだ角力なら見に往れる よばれる冷麦盆て屎蝿なぐり出す●キ此君 糊の看板お未刻座の内戸が寐とるアメ一旦舎 竹団子善光寺籠で絡線が啼梅亀角 勝軍木紅葉守り出す場に人居らふ錦水 探る火打箱吐く程領んて来ぬがゑい 綿のはな馬の紺草新らしい歌関、 張込の見切茶筅の屑で火を作る長樂 妻林の月明ける亭から鼠出る 差出す手燭バアヱ爰にも吐て有る赤海玉連 極内證嫁の大概咄しく行水魚園、 餓鬼大将鶴島の巣で仮に来ぬ梨学士鳳 洗く売ふ春中比日そんな浮気むいふ土石花生 遠霞蹴つて松毬まはいて行三ケツ常盤連 三吉田 蜀魂蘆漏る雨で蝋が鳴る白利 旅の日黒み手見世に並ふ撥急かぬ可遊 知らぬが佛此季も居れと言はしたり川合 軒ではたく雪姑へすえる菱お老い 梅散らす鳥霊芝植とく小石漸す 二俣 ふさぐ破煙見直す魚台性にすい橘専 喰飽茹豆撥のサイ尻脊骨押す 三甫海ン 白炭に成る燬みな出し道うや口明かぬ色楼、 ツシマ 新しい切庭半治から着た茶櫃解具花三郎 風光り今夜不思議な神馬居ぬ其ほがか 三岡サキ 泥這ふ寄蟲鋤簾かけて舳先引く烏川 軒伝ひ貸す豆腐串握つて行露水 チタ寺中 咲立つ白梅琥珀の珠殿に埃み吸はす芦雀 ミノ南ノ川 かとがた子猿町療治無い弟子ひまな山月 三吉田 垣飛ぶ鶯戸に張る紅絹に風こもる 賑合ふ出口信者揃ひで痢病来ぬ クマノ庄 蓑の雫下がつた縄に状はさむ ヤゴト 結ひ上けた暖簾味噌仕込む日で鰭付て 蹴まくられる鼻言張る口が違つたり一味斎 蚊で腫る足餌を宛行て鵜を寝せる二鶴 百日紅浴油の供物油揚て居る烏川ゝ シン川 障子に移る千話目の出る程も附ケ登す 立膝て喰ふ飯帳に草鞋が乗せて有る チタカサキ こつかれる兄水縄たるまかして有る一存 ゐはし雲艫でうねらせる浮頭動く珂翠 妾宅起し明けぬ間にはい吐したり 丸めて投る紙向ふから顔捨て有る 釣出す年貢股曳巻た藁切れる いらざるお世話はぶいて付けぬ酢蛸乞ふ 柊の花炭園に簇さゝつとる 霞む浦唐の乾いだ額に釣る万祝・ 洗ひ鏡頭取抜く燈が動く 山サキ 梅ちらす鳥舌板へ熱つ取れて来る 西川 ほそつく貫勝へあふない筆まはる其峯 雁の渡る夜池でたゝつた物がうむ 物言の種路次から隣仲がゑい 上原 紫川 花火見る堤小便でぬれた下ケ緒振る アツタ 女郎屋の飛脚小店で傾ぐ埃り吹く 大石縞の草物藜蓋が利いて旅かせぐ一鵬 吹込梅か香飾り罷出るの刺竿ゆるむ湖月 三潮見レン 橋の涼風通り越す荷で酢が匂ふ梅月 引摺る黄鶏仏参の供当つとる 仁所 足へ登る貫飾る御神輿拂つとる 三尺ナ 東ミノハビロ 後ト引上戸荷をつけた馬つないだる子英 三ヲシカモ 梅の実絹で御廟の柱掛く二千里曠 上スヱ 突上る虫唾手がるふ祓けた箪笥見る見習 当がつた嫁おなじく内に宿されせぬ竹馬 ギシつく障子へごまらかいた虎振らぬ壺汲 盗人の這いた穴夜から起とりや寒ンひどい 朝白雨貝から乾這い出とる予下一甫 梅ちらす鳥籬にたまる境みなくる紫貞 隠しからず残脊裂かけたる骨うごり二雷 ○南に眠る猫麦蒔で戸が寐せてある 玉 節季も近寄最う船の衆も船に寝る 三レン 道に蒔籾糠紐解御書て村遊ぶ 天紅の巻更小までお引のガク借かる 蒔画の鏡台結に八景がさして有る一星 薄暗以玄関戻す七釣り揃へたる月次 結んでおかふ帯囉ふお引の慾は有類蛙立 落万噌僧の行者はやつとるかつら 星月夜油のやける颶扇鳴く旭丸 習ふ尺八 習ふ尺八蔵の板屑裾に付く名酔 鞘無の寄合近寄る際の苦がちさい無鬼眼〻 盗で来た酒腫れた歟額に見てもらふ仙哥 とぶ寝畦に清書踏で有る折村 提込む牛蒡工口むつまじて世話が無い千楽 逃るに尽し実でも玄人損ンが有る風月 流義違ひ溜りで蕎麦も壱人ある喜遊 一知らぬが佛残した芋で平ヲ直す松暁 驕の群笑まぬ無花果まんだ酢い花遊 四川 朝白雨穴に鼬の鼻うごく 白雨穴に鼬の鼻うごく西川巴縣 袂で鳴銭和尚に成れる相で無い千代松林、 一和尚に成れる相で無い千イ松林、 三 胎毒失患腹が違ふで姉やしむ二南海連 足へ登る堂煉で張る札よせ付けぬ○湖月 か愛がる小猫今弐度居じやで桑ひまな雲枝 五番のゑいた手代嫁入踏込む腹も無以二瓶 くた〳〵寝る妓はいお眼覚の木がまはる其峰 二 はづむ夜霜無利に跨いで箱みじ 無利に跨いで箱みじゝ三水魚連 水魚連 勝くさい口中さらへて呉れる瞼持つ神 沖ノシマ 苫舟のけふり雨て柳の猫剃ける山女辛一花ヽ 星月夜笊に付いとる海糠魚光る寿圃 相宿の安言鼠の乗つた幟たるむ里石へ 玉 芝居母の内義有ルは有つても考ン付かぬ 芝居母の内義有ルは有つても考ン付かぬ玉会所 蔦の暖簾横柄にせつきや柄壱ぬ呉雀 法花寺 かけ置た鍬竿へ愛宕山受て有る月生 隠れ込む嫁重かけの緋が戸へ移間月光 竹カハナ 古つきの麾下掾明けて梅香汲むり橘専 チレン 納まつた療言した事が苦でならぬ柳葉ゝ 若旦那謡の咽にや叱り無い一斎 尤芒海嘯押へる社塔出来るミの長間邸 土橋の茎草日に当て来た胴が鳴る月光 乗り打せる客見ぬとヱイ後ト向かしたり只琴 三カグラレン 女店の女郎立つて生ヱ際抜かしとる重鞨 ハ四丁キ 羽織脱替へけふ日の手銭馬鹿らしい水月 若楓戸樋のたるみに木桜かふ羽奥 三百八マ 坪役所浅い玄関で雪つたる自成 チタ大ノ 火災で捨貫貸せぬ店番和らかな巴外 長久手 鵜の筋り斯うも尻突く草が有る士鳳 蓮花寺 誘はれる土俵へ最に延操れぬ縫仕とる 桜の実めくれて絵馬の箔が散る東雲 野瞿殿此暁ヶ石が麻に利く不乱子 着穢す柳川何処へ歟売レにや伊勢立てぬ あであす金ちよつと振られの口らしい清雅 下手な場し折はめ込む爐縁チ出して有る 幡飛ぶ尊薬研の鍔が椽を舞ふ白利 忍び駒よし野寐とるか嗅にける湖東 蒲団スツ財り不孝な子程捨惜しい花三 足に疲く井あるたの踊りや手が足らぬ柳月 サア大変礬沙へ乗つた墨ひらく東雲 韮子花箕の境りから蚤が飛ふ一曲 咲立つ山吹一ト庭行にや席がない玉翁 憎まれる妾宅家根へ犬除ケ上けて有る 寺頭医師生郷で鳥喰ふ乗りが来る 関取サン虫歯で一夜泣キなれる山芝 残暑一羽カナリが餌を喰はぬ 二 聞へる呼客取つて居りや屁でも無い 一二水魚連 揉めの輩た部屋降廻む窓が引んだる 芝居師の内カヤク雑煮で上ミ風ウな 黙り物の芸子調させて見まや千家ある一光 秋寂の社内油脂のこぼれた石赤い梅園 浚くる古池茶樽退けたら茎たつ二木家名酔〻 流れの太棹長火鉢押す縁りたるむ一斎 もつ谷にせる菜漬ゑろふ塵に婆々出来る 口いこす酔人焙鏝の轉がる緋絹進げる都楽 苔の花油揚ひとつ献人無以里橋 彦蔵儀父頼まぬが気にさはつとる 三百シマ 生れる帳合投り出してある侘来たる 紀熊野 待退屈咲ぬ承知の宝現具 住居ふ格子附乳母から洩れてやかましい 巾下 礎にゆれる方燈コロヽが抜けて戸が開く 両間の蝶畑ヶ来る風煤くさい 三子サキ 舟へ捨込む手慎好きて顔見せかゝされぬ御の米花ヽ 次足す油妓の借りて往よ気に喰わぬ耕々 懐手続にされて漁に出しぬ只薬 源風の様鉢山にさす鷺出来る海玉連 毎日絶奴喧嘩常実の皿も伏せてある曰 苦に成る噂弐度皆ました事もある月次 潜がら〳〵楽さんしたで産重も以薫 防車鍛冶屋引替所迄名か出とる 鳴蛙著に清飴巻け兼る玉会所 三奥郡 青あらし浮た赤輝疵見らる紫因 山サキ 烟管負る小飼眠り轉んで手が出せぬ月並 乗飽く駕気味でお支度むつかしい俊雅 ミノ今尾 匂ふ帋入枕金弐分正直な古柳 覆む浦砂にセタ跡消んとる横須賀 後家の質家白刃て這入た評高い遠霞 蒲鉾屋の事れ踏次無しに柊差す昇旭 夜更る帳合つまむ挺場すかつて行月光 玉 イヤヽの事よ皺に塗るより織るがゑい玉会所 畑へ出た岩馬にや怖がい馬酔木なる寿春 玉あられ返吐で胴の間歩行れぬ東桃園 紙の序爪がひやけて蓑解けぬ売薬 小枕に巻く毎締つて見るととろくまい古柿 奇麗なり請て往かして神酒献ける芝仙 積る雪買て来た針ウラが無以正橘 玄関の埃り装束召すと品ンが過るヤサヌ玉山 海苔干頃姉達男対りの髪高以月生 拝敷れ髪夢逆さまを祈つとる玉先 かしまな若妓紙の袋迄附けて有る一覚 麦秋本陣に書画の会か有る桃花 縁飛ふ雀子糊に海棠へばつとる白利 深くさい笑用まだお義理せるスべ知らぬ紫蝶 松虫の鳴がつかぬ水泉堂 摺潰す紙魚ゑつと遣はぬ朱椀出す月泉 若葉の匂ひ駄傘に大根おろし引紫水 下駄の歯入欠伸へ這入た飛蟻吹く開遊 大雪の朝三ッ井の金子荷通つてりイロハ 有味がる清水潰れる肉利の水走しる杏村 宵より眼下女発つた皃に締むい古玉 水島の米舟で植えて行苗が浮く木仙 三ヨカサキ 鳳隣を雨落に幽が光つとゝ水月 竹力は十 鍵の手に建借家先ツ国老の米も洗らへとる雲水 残り鳥糊に摺る米冷したる花蝶 くらへ合ふ櫛寝た振り仕とる旅み痛い 掾飛ふ雀子健に成つたら垢痒い器瓶 待伏せ仕とか仲居まんだ蘭蝶ひとつ有ら流古 一削る魚串涼炉の縁へ蝋立てる里松 籠詰の茸寺社へ来る候事血が垂らぬ白木 血の出るよふ金姉のしくじり養なかす花三 三図七キ 唐扉打音巣を覗いとる鴻すくむ烏川 鴎の群雨で芙蓉の紅薄以素文 東ミノサルコト 縫ひて有ふ袖緋削つた手がくさい頭光 三十間八丁 小間の異見身勝手過て物言へぬ湖月 三吉田 煮酒の日雇アヽ年喰く出臍似ぬ白利 チタ東雲レン 蟋蟀枕の木目へ髪が喰ふ花水 蓮華寺 銀合ふ出口翌日で祭りが七分済む五雲楼 三清田 口軽な人質裏て五官の助しとる 三西尾 出戻り娘起される上寐て居らぬ玉川 ミノ大垣 畑からもとり疔に周章て医者へ急く大工 三ヤケタ 吹込む梅か香勝守斗り弐対買ふ紫水 アヽ 昔の花録青で如露の出が悪い 三ヲカサキ 寄合ふ画路突浪此方質素なり嶺雅 シラハヤ 豊作噺しおに家はまんた蚊が多い巴陵 三高ハ一ツ 青髭の士斯も吹く舟に酔つせぬ糸綿 三カクラレン 暈めしたお日地乗りでけふは雲母堀レぬ扇寿 キタ 干てある海苔家数の割にや子が多以白鳥 盗で落る豆嫁入へ石の息揃ふ五對 ヲヤマ 夢も見ぬ草臥水で蕨が生きかへる可思久 弾かける座付デコ子夕去年思ひ出す里橋 芽出す草寄せ焼きに有る毛がきい至篤 俄雨虫の放れた薯縷れる一味菴 振舞好の和尚見て能う居らず動かれる一仔 時雨はら〳〵豆の当つた眼が痛い川水 高ハリ 橋に寝る乞喰栄耀な噺し仕ろいどる日 三コミ 梅林遠眼と宮の向キ違ふ寿翁 山サキ 蟹の這ふ町驢の裂て戸がかつて有る ナルミ 日越しの筝酒事が無て留守がゑい船車 秋海菜積む藍粕で垣押せる月次 バン〳〵つゝ戸女郎殿の手張り只じや無以白烏 涼しい此道差啼ズツチヨ珍らしい 三村タカ 陽炎泡の乗門とる橋通る青池 潰れた声比丘ても衿に結毒が有る只琴 床店の入組将棊盤最う無いがゑい露仕 三岡サキ 大胆娘縷々毎の物曲て居る 一娑所の物曲て居る烏川 森本 薄氷黐に綿実がひついとる たつ重暮れ雲水まんだ草鞋買し一一 くわせ者肩縫上ケの着て来とる木丸 ニヤベコベ云ふ喚さらへまはして刺毛売る 諷ふ雛酒吹て寝た足立たぬ其融 ヒルマ 后の月根笹で狭い道に飽く祐石 芽吹夜紙お控へはさむ樟脳割る垣斎 葉竹売馬駈見とるト口てゑい自光 三ノスワキ 葱畑ぬすんた米の足か付く花遊 喰過た腹水のかゝるま見に出ら行貴遊 モリモト 八朔妻はさぐ土旧の歯肌明く思月 五年山 京徳のノツタ駄に房柏枝持て来とゝ遊楽 刎合馬楫の付けたる蜜が吹く巾下会所 千多平三丁 鴫の声馬杞の足に草鞋かふ羽興 洗て貰ふ首筋肉で縫抜丁覚へとる里泊 才関笋折つた音響く常若 弗胡蝶松に尾斗がしれたる花蜜 切庭住居売れぬ髷瀬先沢が無い松山 取にける長焼利の有る手帳跨がせぬ 月極の施主言たそにして出て往たり玉会所 夕虹南瓜の膓で石斑魚釣ら 南瓜の膓で石理魚釣る 門構の名鍛冶先祖からして煤掃ぬ 鍛冶先祖からして煤掃ぬ 巾下 謡の沙匠浮て来た座に不器用な 一會所 三 三日月簀に巻込んた綿ぬくい 三妻川連 無理に呑む酒きれに来た根がまはつとる 理に尤む酒きれに来た根がまはつとる二瓶ヽ 露しくれ鼠茸のくずれが箸に残る至篤 広椎仰向に釣るす鹿折る白水 夜番の寐合八綿打つ哢を貰ひ出す 色気放れ好な懺壁に紅粉はがす芝仙 掛立る戸棚釘に笹葉がかゝつとる三村高く きく啼爰十足計解せとゝぬ紫若 出催ふ嚏はづいた裏座失なかす貴遊 三 ボツケリ娘喰付く麻で手が出せぬ 二繁榮連 長成る酒皆ひねる腹持つとる 手端明り有處にや湧く小判鳴る桂寿へ 水へ煮花地べ夕に胡座して休む紫夕へ 涼しいぬ道鞍作る襟曲てある長子柯風 胴楽衿手拭で鴨かづいとき野亭 立上る青鷺乳上這入て魚築直す山巴石 村での顔役取持つお座の上みが似ぬ里鶴ゝ 別れ霜空テ手か発て鍬持てぬ胡蝶 朝拝コキ真似仕人の世以鯛子打ツ蛙立 借出す娘やかまし言ふな腹に有る巴升 嶋の浮巣芥の退いた芦知る白月 唇の墨鰡の鯉へ直杞差す士光 名物の湯豆腐明て無い亭ン傾いとる珂翠 啼鶴渋のこぼれた地がへげる風夜 せつく床酒更ヶ舟にゑい出しが吹く 立上る青鷺まんだ菱藻の角の弱以柳枝 膝皿書出し張よく自然蕪摺切れぬ古柳 幟の日覆九谷写しの赤絵書く雲枝 掃下す壺所膳に黄卜治撰く見る 岩に酔る水叩いとる鉦音がつかぬ 布袋屋の後家相庭の手先弐人有る南海連 はつ松魚お手紙の封忘れたる 啼水鶏緩香もぐにやに湿つとる 秋の蚊遣り壁透る燈が坂へさす 常盤連 鮫汁行灯やぶつて紙燭縷る 三アサブ 泊て居る振り附け葱芥懲かた恥はなす 大島田餡包む手が極まつとる 路越す風糸風で莨の吸出無い露水 立付けの悪い襖筮竹抜て酢かけ喰ふ呉雀 押くせて有大平ヲ今往アタが濁つとる蛙立 降続く雨麦の交つた貌握る海玉連 門へ出来台まんだ押への鎗見へる遠霞 初茸お禿に松葉がさつとゝつとる対鴎 縄からげの約執白麻が刈て寐せてある此君 チタヨス 鶏の徳兵衛膳に強飯が明けて有る万祝へ 鮎屋の息子留めに烏の下を誇る東月連 バラケンの金様辞儀せにや知らす往したり一齋 ウキノ 立上る鴨狐の火には赤過キるワカナ 障子からゆり只の咄しが悟れとる竹馬 とろくさい取さへぬでも能かつたり偲々 打てかはり刎付けてから紅粉高い嘉秋 年の寄らぬ自慢息子に贔屓仕と以て行 三村夕力 青池、 竹力ハナ 木枯の跡と今朝の馬糞も掻て無い 昇加 暈めしたお日燃へ移つて行。シテにほふ 三ヲカサキ 嶺雅 ミノ大ヤブ 震いむ居酒屋市てかはつた棒来とる専一 バン〳〵叩く戸丸てまくれる通ヒ鳴る野亭 葉竹売まだ喰きつて縄見せる一存 花の雪碇の蛸に黒み持つ至篤 宝曳好の店番昼の言合ひ忘れとる美鳳 狐くまい町笑ふ二階に釘も見へぬ一鶴 懸て有ら太棹浮麩始めた庭せまい二餅 ミノ大カキ 垢染た稗張り金に延す轆轤鳴る哥楽 アツタ 夕時雨潜りの引手まへた干ぬ小蝶 砧の音下タにして寐た鼻つまる三村高、 真綿吹戸羽着当世仰向くが早道那両川連 野丸もどり頬に黒胡麻へばつとる笑甫 開く見る辻占遅い飛脚に脈がある二瓶 別れ霜材木に押す印ンけふる花山へ 燃へぬ黍売小競の落ぬ芋葉据る東雲 着馴ぬ希衣髪が黒いて位か見へぬ 簾打風葛の塗つとる茶碗引く 祈る辻占雪叩いて行傘違ふ巾下会所 露て湿る話打つ夜芝居の力が近い下未左文 かきつはた紙て外良の汗ぬくふ せかれて居る恋眼脂はちいた障子鳴は其融 干破れるお鏡小間へ帳書く医者来とる 鰯売毛の多い嚊はなして行花棹 雲の峰拝せた堀枝棒長いフヤン山鹿 広言クラ〳〵取て来た白保嗅せたりアツク一甫 唐桟の羽織赤菊石でも見立テ能い風来 引鶴草鞋刎たら艸黄ナい囲開キ一瓶 坂上の茶屋中ヶ馬事見へる亭主居る花三 今朝の春いくつに殖えた真珠見る二巴連 大社の秋寂榧に狐の糞が有る双宇 立聞引抜いて噛む艸甘い玉子壺汲 積る雪摺つとる味噌て石が鳴る三甫は一 灰に書く字茨ひとりで酒引けぬ風来 小春の掾構築せる影うつる湖東 暦売新らしいサナ負ねとる孤松 嫁入たがる気子ハイ小間物の店仕舞ふ紫下 眼端に浮く酔子飼の取つて木桑皮吹く芝僊 鮫喰ふ相談かゝら管抜いて枕せる 上原 城下の鐘群て雁瘡寝付かれぬ山原紫川 多大サト 苫浅雨飯込んど申喰ふ鯖辛い青木二扇 利の葉た米来とる日雇の衆とろ見へる紫春 模合に湧す風呂脱た襦袢を貰這しふ男子万万 はしり炭篆刻すえる筆くるふ如楽 槐のはな硯彫る店覗い登る三村高ゝ 硯彫る店覗い登る三村高〻 叩く灰吹連れにせかれる床恬しいア男美鳳 立テ場の寺主鉄扇に名が彫つくある三水魚連 針膵臓の有る様置て来た子の承噺す東桃園 叩かれる脊ナ待つとつたよな気が仕出す 行燈でうなる虫内で作つた麩がけいトべ里霧 火矢の有川原持つとこはれる趣高い竹馬 所も受令酔つその春者落着けぬ斜月 托鉢もどり古の雷盆乞限つとる一曲 薄化粧お下りが遠てお楽也梅遊〻 樹の間洩る紅暮れぬに蚊吹鳥か啼く平唄小 駒の新た島田宮了床延にや来なんたり羽卜 柳菜の羽織庄屋か来そで刺らしたり二ツ 三高取 泥這ふ奇虫網形りに瀬残つとる玉山 三ヲカサキ カスね笠の左内サ柘榴て四百取て往れる東荷 南タカ井 朝露砥の有る畚か志のたる寿生 池へ参る花舞ふで短冊読にくい六月 捕れる舞子有平乗せた小菊散る花泉 三ノハゴ 霧が香駕へはり〳〵夜かする紫夕ゝ テ今ヲ 紅葉汁の方燈無刀で頭巾絶つせぬ梅梢 タカキ 吹散る蚊柱照射の明り樹へ移る里夕 イマ〳〵しい限より早う金子戻る秋月 合ぬ寄舞アイウの小咲弐返聞く黒松月、 今朝の秋たわしにひとつ糸瓜剛く紫光 繁榮レン 馬歯蕉の釣に窓薬研から胡椒売てこす柳葉 澄渡る月笹の葉を巻く虫うこく月洞 たまる雨水新ラ戸に釘の錆が這ふ玉水 八丈の下着叩き縮めた耳ちさい清雅 張立の障子三日新酒の次ギがゑい古門 三ヲカサキ 唐木の菓子袋肴付木偶の羽折に天鵞絨切る宗雪 一ノミヤ 火串明り足にひつ付く糞レねばい一ケ 年明の風来サナへ松皮貧餅干す二暁 子規蓑着て居つてツプ濡れる 仁所 珠之家 チウツツ 蚊で腫る足間悪う来たら親父寐ぬ 屋敷に居る婦日盛りに来て汗も出ぬ一齋 蓮の浮葉籍に盛装干て置る里木 落栗垢を洗つた手綱干す烏蝶天 飛に将棋短割る盤乾いと類下原古楽 多大ノ 道者の鼾渋団扇抔すべつとる巴升 芝居噺し火鉢で艶の子が燃へる堅亭 菊の根分地べ夕へ筆がまはつとる十九廿 洗つてかつく鍬エイお湿りにヅブ濡れる二鶴 継足す蝋燭手がゝり閉た道急具新賀 きせる杖流すにや罰も恐ろしい其峯 三米津 伝馬の伯母サン巾着縫手かれて居る萩花鳥 チタ大高 星月夜脊負とる笠でズツチヨーブ 飛走る霰灰へ落した金子探す只バラ石火 最愛気盛り赤寄の手へ来にや利かぬ竹馬 仁所 木槿垣銅鑼のべる処見に這入る仁用珠之家 氷る硯あらうた初荷出て往たり喜選 三ヱハラ 薄雪菰の燒印ン利キ過る二十一曲 横町に繁く馬具ずるて御伝奏いやな 縁飛一雀子箆蹴落してアヽ怖る万十千烏川 日当りに眠る猫網すく針で耳ほぜる芝仙 シタ 取にける大平巨燵あらけた矢立投る青色壺 河岸の紅梅瓶買た銭地がへつく 三 若葉の雫胡粉が散つて節読ぬ クマノ座 思ひ差の盃罷残が明つて甘松飛ふ里鶴、 ナルミ 畑打の欠伸覘のそれた雉子が立つ清雅 雲龍の腕仙父は銀座を勤めとる白利 匂ふ木犀干す蒲団から希魚走る味穀 大平がの蓋く飲酒〆込み取らにや砂落る烏川 模着言ふ客せる事せるでドモならぬ寿楽 胸の透く噺膝で藤ウ筒しゝけとる一甫 ポント吹く吸売轉ばかす木の当テ極まる三繁栄連 色町の朧夜見通て行で彳とれぬ嶺雅 麦埃り塩物で喰ヤホウヅ無い佳山 河縞の風呂敷家祈祷に来た兜巾出す遠霞 氣の合ふ噺し剃ても婆婆の苦は絶ぬ花遊 上ギラ着た居候籏元の奥抔んどる寿雀 毒の月雨垂り落の貝脆以白木 富芸寺男雪踏に足を喰はれとる橘専 恥しさうに結構な質出さしたり都角 晴ぬ疑ひ入らぬ壱両借りて試る お梅の明りおとし穴から雪踏出すシン川只琴 むの雪押画の取れた跡しろい馬扇 蓮の浮葉惜しい骨接すたつとる俊雅 三拾も違ふ夫婦逃げて来とつて張屋せる 夏の月道へ材木舞出とる扇寿 鶯の影皿に雌黄が乾いとる 経机初茄子弐ツけつたる紫夕へ 鉢植の松竹梅子ヽグリ綴じた蒲団出す小林暮白 氷柱焼む子倒袖へつるべた銭かける花遊 口の悪い哢降られたもどり出て見とる都角 誘ふ内儀咳がお下手で子が利かぬ花遊 柿在処爰等の下役クツが能以松甫 三折五 這わたる並只茶樽の口へ盆伏せる三折土真一 古う居る吉助丁稚との論もどけとく無眼 引手のとれた唐紙四に剥梅ひたしたる赤只琴 時雨に二度逢勢へ流れた紅惜しといアミヤ東雲 掾飛ふ雀に卓に臂突ふくれとる 願ひが叶ひ本途に剃筆無かつたり史人 若城の匂ひ衣桁に移る顔長以二巴連 杜芦箒り明りて舟仕とふ志下 暦売ダラスケ呑て白湯をかふ如楽 吹荒る沖新酒小便に出て仕廻ふ竹浦 岩に砕る水若葉の末ラで饑舞ふ琴書 蓋研硯縄の古帳煉びとる初楽 朝白両障子のサンで書潰す 六枚折の探幽今切替りやまだ楽な竹馬 葉鶏頭壁土漉した簀が寐とる痴牛 一寸悋の字総能に買つてけらしたり五扇 探て酒盛鶴乱などは寄せ付けぬ可笑 普請小家引振舞の飲飯喰ふ幸舎 小聲して煮る餅の数聞へたり太平楽 切は竜にさはる風葛饅頭喰ふ指ぬらす 鳳仙花張つたる絹に杢目深く五峯舎 丸坊主の丁稚重荷ひより脇が見える両川連 木の葉の雨追て行御札垣潜る高月連 女郎と脊くらへあれて四十匁能う取れる巾下会所 朝桜自分の口が匂つたり石仏三四枝 つくら鏡台探食て飯をはイたべぬ 門トへ出す衆老爰じや無いかと捨そめり梅枝 春言曲突に逢鳥張るしたり横須賀 降られる旅招キの出とる日か近い里鶴 蓮の浮葉榧に施す縷身出と歟花蝶 三 芦の角壁の穴から汐もどる三水魚連 ミノ大カキ 浪の上走る男鳥羽で捨たもちいさい舟山 一銭の数以其銘手本の金海鼠叩いとる柏風 西ノモリ 麓の鍋焼解く荷で雪路鉄か鳴る紫金 三寺領 雪催ひ先に能う似た乞喰来る一笑 春亭の小間助炭へ阿伽陀貰つたる野亭 烏麦もんだ田螺の汁走しゝ月次 田の草取帯に熊の禮はさんとる毒花 地獄の街道江戸辨出してみじかれる一存 見事な橋爰に腥サすまし度い里橋 降歇む時雨煮た粉糠がこぼれとる三友 引張り出す連伊勢で若やぎ成らしたり此君 そゝり込む御駕風の吹折る氷柱飛ぶ花遊 探り込む開処いこうぞめくと埒明かぬ曰 松の花垢離場に下駄の跡がある里石、 柿在家喰て寐たくる祭り済む月並 吹散る蚊柱遊んぞとふ朧板鳴く古柳 水吹く鈴虫お都の伝母酢いやうな青見堂 チタ半田 ほで太る体ヱイ顔役に成らしたり東雲連 三宇頂 晴て行朝雨斯う雉子を見る事もむん田最 山茶花の大木 山草花の大木利詰めの道へもどつて行海玉連 利詰めの道へもどつて行海玉連 明るへ刀茎見に出としる露水 田へこけた旅人 田へこけた旅人捨て来た瀬粉も居らぬサノ連橋 燃へ立つ胸箪笥の見たい蛙が無い山木月次 結に来た床ヨ仕舞へとる山芝 小豆の弁当つかつとる一味 照渡る神棚顔見せも歩に乗つて居る 質に遣る恐物 質に遣る恐物霞の二階も長が居れぬ 寅の二階も長が居れぬ二川只琴 三吉田 無心文 歯の透キへ出す喩が鳴る三吉田白利 三雲母レン わかれ宿枯木くわへた鴻が行く花山 桜の実砂に耳白きつとゝ山王市紅 蜂さす子供杏子入れとる頬丸い花木 鶏子の声火口の火には風かなる呉竹 滝勝顔アヽ言ふ客にやねたりよいアノ布川 鶴の立つ山かたまつて来た鸚が散る梅雨 下手な端し折胞衣桶埋める穴浅以真砂連 泊て居る六部悪い事丈キ仕て来とる 年気くさい坐敷転ふ極めでは来なんたり 立しる地老青イ過キたつた気がすまぬ三村必じ三九 四竿に結ぶ筒此藤にやちよと致したい玉雄 揚てある丸石伐れぬ一ト樹で田かやすい又白水 横花橋戸の押入刺刀に菱備へて有る南斧ヽ はつ雷ねばりの来とる時雨蛤喰ふ雪山へ カウ〳〵と琵琶炭丑刻にお後者揃つとる舟月、 百日紅竜骨車いこす草車いこすなん 投てける猪口羽織とらせる関ひくい一齊 魚病ちよつともお菜手がつうぬ思道 啼蛙肌裳の垢ねばる器有 気味悪ふ有味くさすざる奇地違入る花兄 ほとゝなす筆帽割つた臂痛以都不 一啼田螺聯にさす石菖茸る里石、 水くさい伯父入れ替へた腹見て呉れぬ 釣らすぬれ蓑五年の踊るドツペ及る はづむ宝曳串柿の粉で襟ふい末広連 咲青山吹手桶突込や井戸汲める 風見る日当七節シキヲイかけて有る 日照雨振つて見る芥にみんな鳴る竹浦 根附彫の吾市借たつた樹体が無い一暁 ホイ是は伏さつて二盃余計呑める真砂連 文黄な野芹垂れがけの酔人来る巴泉 まくしかけ雲まんだ御通路市が無いうん建尾 美淋の瓢張る仏閣がわる流手な三繁栄連 番小家の行灯ゲバス後へ火来とる古柳 サアといふ時掴まれる腹無かつたり山山 一施在所船大工さが弐軒有秋寿玉 手間入れる髪お参りかづけまだ止まぬ玉会町 輝く八方まんだ杉の葉入れてむい松暁 其文商ひ御路歌に行鉦出とる一寶 御路歌に行鉦出とる一窓、 竹婦人青磁の鉢で水あがる旭海亭 花野の夕日端風呂撰る下ケ緒解く二瓶 咲立つ紅梅ヱイ蝋石で牛献がる海玉連 買く有新声床コ暖簾縫ふ手がぐつな真月 起きれる酔へ当る舳先に腕伸しす猛光へ 萩原 紫の衿夷講留主の神酒皆以美巴石 花九もり湿つた木箸つけて来る南呂 三タアハマ 道寄の阿房口懐落た羽折踏無竹窓庵、 釣瓶形の莨盤本屋のせつく序が長い雲枝 衿這ふ食面桶へ掬ふ水が漏る笑甫 崩れうつた土蔵山田金又違つたり竹堂 降影む処魚膠皿おろしや猥おこる梅花 小夜千鳥粥から貝の砕ク吹く烏川へ 気作な出方親御のあらも医学無い小マキ一瓢 黄実の万年青平字灰字の論しとる轟連 腹存分禁酒も極めて嚊戻る青柳 花の宿短檠にさへ魚油灯す里石 黒サントメの花へ余処にかゝつて茶具屋せる花三郎 初あらし油煙の浮た水が往く 手製の奈硫蒸少と翁忌にやそむいとる里遊 掻上る行燈シメタリ有味う樹伏さる風来 善葉の匂ひ発燭に付いて猥あかる五得 鳶の巣御土居揚とる人ちさい月光 泥送を拭ひ凝て新つとる嗅さする一応 光る勝手太鼓見か行蔵遠い川柳 ほぜつて固く話焼直す気も四五分ある柳司 前きら〳〵草履に薫芥はさめとる白水 ぶた〳〵乳白粉の付いた形りに抱て湖雪 揃へる履物肩揉ませとる小間しめる皇下連 是はためしみ白子のお札伏さつとる諸閑こ 肩の方以風呂荷に気が付いて落着けぬ乙川連 秋風去季塗らした朱がはぜる竹堂 一海へちる木の葉八イ遙拝処燈が見へる皇下連 一紫檀棹の三銭指ぎ人付けて居つたり東雲連 ミノ太田 降込む両駄荷にかゝつた袴引て一角 沖ノシマ 痛い逆刺出たてたまらぬ馬はしる柳枝ヽ 三ヲカサキ 森の烏紙帳の中で火打鳴る石井 麻前たれ隙そにおばれ合て居る七ト庭雀 誘ふ秋魚釣り新持たつせる日迚無い宮町連 名代の婬乱若力の御役にさはつとる都角 塗膏障子内のは藻冠の並みてや出ぬ水魚園へ 枝移る鴬竿から荷桐油ずり落る暮雪 破風へ出る声雪でち鳩の餅物無い 画の先生客得とるとて拂ひ無い 二升も這入る瓢莞筵のふくらむ芒踏む 一躾取る小袖小間の柏手聞へたり耕々 若葉で鳴いは藤虚空蔵様の御札摺る路雪ゝ 竹格子筮竹払ふ境り舞ふ桑名 赤川 ヱヘヽ笑マサラ禁酒でなかつたり □マサラ禁酒でなかつたり マザラ禁酒でなかつたり 上ソフエ 垣潜る笹鳴鷲で砥水の氷割る壽所 西条 鼻に汗出し手伝ふ舳先横チヨ向て黒紫船 ツシマ 鴨の聲草鞋の刎で蛇腹鳴る岩皇下連し 高椿茶で墨斗の糸煮とるかつらゝ 五斗山 小鍋主高い安いの聞たむい ノダ 坂形りの町西陣へ出す繭かなふ 花遊、 二又 柚子づく酒藍屋ナン又けふ立ヲぬ柳枝ヽ 積る雪古帳弐冊庵にこく閑遊 残んでのむ酒いらした聟さおがらかす花暁 吹亭笠鯉抱て着物脱すてる松雪 北の境つて行戸の釘が浮く 槌で庭掃く内像下手な外良で歯にひつれ小実 一把買の薪おはぐろ壺で虫が啼無一 皿程な池根ぐるみ龍膽引けて来る天水 奢らせる相談三筋いつきに燈心殖ヤす雲枝 はつ雪起して往つた人知れぬ松月 喰飽茗豆枕にかつた箱みじく花遊 妻照旭裾で緒太の紙毛立つ 一ヅゞ毛した顔捨て行じやと牡蠣まける さし催ふ盃裏言つて立つ裾つかむ 二常盤連 焦れる八日雪から麦が針揚る 丸山文王 一服吸ひ一トふき蛭子綿見出す 月さやか欄干に頭陀懸けてある折村 九月壱小鳥の飼へる札譲る けりたからゆ人蓋した薯蕷泡に成る玉會所 鴛鴦髷毛色が退キハイ惚れる鬼眼 籾埃り弐ツも鋳かけたまつとる木々 眉明り今日踏出した脚気揉む月次 折て居る熨斗笑ふとまんだ腹へ利て洛陽連 堀出す広砂ハイ爰らから木蛭居る花風 待辺ほうとん風邪のめる成る鼻ほとる雷風 臍に泣く下女燃る火性で気みじかな美生 冬され 冬され脊疵の付た緋鯉浮く玉川 降込む雪雑る戸棚から鼠出る 降込む雪雑る戸棚から鼠出る大井五六、 法花寺 誘はれる所極出て往した先キ関て無い 延す抱皺お斎場へ行く廊下鳴る はやされゝ姫浅りかけとる瀬が深い温故堂 チタ大高 臍さすハシカ樽でつぐ茶に挟みかつく 町藝子の母弐俵持つとる高下泣く 馬で来る飛脚二度間に合つた腕咄す 北刈 田作の歳暮構みに来とくれ晩でゑい ゐぶる吸宛弐割でまんだ寄りひけぬ 花の宿御仏供が椀にからびとる桃溪へ 行春糴つとる鯛の眼が低い玉二 巨燵に腰館便毒の口に紙縷さす東雲 物葉ザウ〳〵手満から出た小石投る静観亭 親分の異見元トの哢置キヤ能かつたり兵水 元トの嚊置キヤ能につたり兵水 落葉鼠の糞で戸かきしむ青柳 折戸 むかつく船腹矢方の巻が流れとる止右左 上未 駒つた始末封きらぬ先き胸に有る 口舌もつれ方燈引く手に白湯明る多艸 赤裏の衿湯玉子調る松葉拭て八タヤ連 そめの花道で羽折の紐借りる月泉 玉城月泉 初霜棒で橋釘しゝいて行五冊月泉 比良 柿の種当ボロ斗カ片荷買て居る 籾埃り幸ばなを歩行キながら呑ム 五 まつばりの綿嫁が這入たら羅多同 三村タカ 松の花箒で盛砂とぎらかす 鉄行灯今夜兀がじやでイニ貸せぬ 両が両本妻派手な口利けぬ 月涼し腹のヒリツク蓼めくる よこれた化粧雪隠へたてる線香折ら 吹立つ芦の穂干した瀬木の垢へげる思月 穴覗く獺雪車の往た跡通り能い岩卜山 酒嗅以畳馬簾割んた紙が吹て達二ヽ 梅明り鮭鱗の反吐真黄な馬遊 紺博多の帯ヲゾイ一ト重タ類いこす兎雪 若楓昼鹿の泥漫に錆がほく野亭 更のよい客焼印ン下駄で見えも無い 春言の小間火ばしで灰の蟻捨る諸楽 魚串の設漁も休みてお坐がたつ さし出口下結した髪押へとる鱗連 雨催ふ宿形夕にへばつて鯛起ぬ美鳳 露涼し削つた馬歯筧が根付く忍雪 チタカキヤ 質使ひの婆々云抜ケに来た尻合わぬ里石へ 梅森 扇ばチ〳〵まだ笠紐の跡消へぬ ミノ長間 土旧埃りお餌さしに出す茶がぬるい一月 吹舞ふ落葉拝殿へ磯か持て来たる露竹 とり〳〵な咄しそんな仕立で無かつたり嘉秋 髷の刎た酔人春駒二本屓ねとる俊雅 梅林の身箸一ト箱志れたる木水 サアナハ塊帳の横はづれとる大木松花、 林の蚊遣り飼葉袋にしきし置く常盤連 立海な門松前一度来た御師知れぬ諸閑 なぶらせていゝ始今景事に灯が這入る真砂連 福寿草豊に鷹の糞□しろい末広車 畳に唐の糞□しろい末広連 がさ〳〵鳴は連残つた寒ンが今日終る山帯ヤイロは 残つた寒ンが今日終るイロハヽ 桜の実糞で拝殿もころべぬ花三 芝居噺し髭剃らせとる咽が鳴る一孝舎 初東風潮に新苫渡したる孝秀 へたつゝ年増隠さでもへい耳かり日雲枝 三ヘレン 犬の寝とつた蚤貧し 溢れ萩 ミノ南条 摺つとる仏餉袋ちる花鳥堂 はつ鶯哺んた水に甘味持つ 鮎汁 鰹汁酒桶目張仕さしたるアミヤ東雲 一膳めし端したに珠数の総へばる 堤の二軒家土旧の籠に西瓜薄く頭光 セト 方煙でうなる虫遥に照られて雀眼病無白陶之 引裂て有論歯でガチ〳〵と烟管鳴る五閑 冷メイ股そんな寝た顔虫がゑい二暁 芽出す柳畑の下かつた杭おこす万祝光 奢る善哉余姫靡たらこんな事じやない都角 立聞く虫の音小便の仕たい震ひ来る壺汲 水鳥の米火振りの火層流れ着て思月 呼かす友れ懐口の形り鳥押さすトへ笑甫・ 両垂りの音拝がもどつて錦が巻く白扇 台所店座つて居つてかけが来る湖月 芝の露羽根しぼつとる鴫ちさい里石 眉に唾よし歟楊貴妃内にある呉雀 立派な筋塀頼候や雷除ケいたゞける諸閑 花火の音階子で欠た巴舞ふ小梅橋 巨燵の帳合騎に脱した鬚寐とる 雨の雁磯柿に着せた菰めくる桃花 きり〳〵す挑燈杖のかぜふとい東雲連 おたから息子妓買へよと抱あげる久雪 寺へ持出す寄合ちよつともまんだ鎌かけぬ旭連 少さな隠帳座敷出送りや下女隙非其峯 蝉の聲御修覆のわる御奉出る松花 下駄はく使膝に縷さしへばつとる一二三・ 心太薬仕替へる扣操法山枝 三南海レン 丙午の下女息が茶海まで手をさらふ色梅、 算盤附の硯谷白子の形屋宿長い 小山 雪下紅約す鮑に穴あける山山鹿、 稲妻舳縄を繫く杭探す鹿井川谷亭 七ツ夕に漬る酒幕のふくらへ千棒寐る蛙立 柿紅葉寺と祢宜殿倫ンがあし 寺と称豆殿論ンがある里鶴 桁にける鍬地頭の見えた直クしや無い竹溪 菜の花海鱧の目張りへ塩染る大山花玉 一両替屋の番頭禅秘露に名が出せぬ愚仏 日盛の浜蔓鹿込んで鼻緒切る青見堂ゝ たのまればドデ腐らかす御神酒呑む左右左 コビて少い脊アレ嫁入らせにや嫁が来ぬ風月 吹舞ふ落葉けふりの意入た茶が曳い竹堂〻 虎の尾花汗で目利安抜けて来ぬ李蹊 逢へぬ魚二タ筋縞組ちかつとる大山花春 は十の賀嫁入らしといた妾春とし玉会所 帯申た金子私シも斯うなりや虫が有るアタ一旦舎 散かける梅鍬持たにや手の餅掛も無以 紅のやうな鬼御住持様に縞が似る ためやうれ鬼御住持様に縞が似る一斎 大口書た方燈うどんの百と百と置しく 饗走せる白鞘白い肩毛が眼鏡越す野亭 アツタ 強飯備へた穴組中かるい疱瘡せる 三吉田 箱洩る雨啼虫風に声太る 朝の水鶏畳む馬上に草はさむ錦水 火振りに成りチイト能う舞ふ子にとろい秋月 小夜時雨行燈に下げた銭が舞ふ花泉 餘鬼大将居合の抜いた八重歯無以巴外 夜寒いぶる兎の糞にほふ新口 海苔干す姉サン色稗て影ひらくたい巴蝶 喰出す花まだ内陣に畳無い千流 はつ汐けふの旨も雨遠い小蝶 廊下の千語手の鳴る銚子提て居る古柳 揚雲雀冠る類イに扇狭す花生 咲立つ紅梅手習子が殖へて一ト間抜く星鹿 鳴す皮兎焼越後の上に裸負しふ花遊 札の建た川筋雀麦剪りに医師来とる雲枝 株の出来た部屋汗仕としのも連れて来る 将軍木紅葉吹たと帖噺の萌が鳴る東雲 上は這ひける衿能う合ふ易に妓がたかる古蝶 夜職に弐分も酒染みひゝつ綿薄い花月 似る彫残 酔て体なし兄の嫁取る夜がとろい松寿庵 富会所くわつ〳〵と降るに松噺す月景 吹込む梅か香琉さいたる琉球菴 濃州今尾池田屋平兵衞 発 同セキ一文字屋藤兵衛 同岐阜松坂屋半九郎 尾府書林 書 林 發行 三州暹嵜本屋文吉 同西尾布袋屋仁左エ門 同吉田江戸屋五平 勢州桑名糀屋伝四郎 同津本屋佐兵衛 同山田文臺屋左左衛門 尾州津嶌柴田屋與右エ門 同蟹江木屋茂八 日犬山越後屋平左エ門 同大野文泉堂利助 名古屋伝馬町五丁目 菱屋久八郎板元 □□□ 一狂伽玉柏四郎 千秀亭柏光大人選 狂俳多満嘉志波 尾張書林 万巻堂壱時梓 経俳の集冊ともあまたある中に この玉かしはは四方に照かゝやきて くまなくもてはやしぬれはいや 次くに梓行していま四編 上木なりぬかゝる光めてたき 玉にしあれはかの趙氏か連城 にかへたることく若干のしろに かへてみな人といつくしむめる はこよなき板えの幸ひにあら すやといさゝかほき言をくはへて 序文めくものとはなしつ 安政二卯秋寿廼舎 一鱠の子贅まんだ通草が甘来らぬ達二 一灰部程でいふゑ袴まるめて濡手拭かゝ鱗連巻 湯桶で漬入酒野吹へ鋳込ム鏡集る都月 蓮華寺村 一棟拾ふ侍母神酒壺吸つて色んとる五雲楼 知多大里 月夜桜掃出す舟で傍頭路む二扇 一鷲長ひ脊舳に箱抜捷ひとる鴻斎 一火脈紙の有腕泥亀持つ痛敷へて行見習 物言の種小間から新妓立過る里水 報謝つた店妙眼の大丁稚碁が強ひ伯楽連 匂ふ新樹鰐口に蚊蜻蛉尾交どる鼠招 日堀りの立窓杵の利て行蒲穂殖へる衣浦連 握り返す手潰れたなりに蛍照る文淵 汁へ振る七味巻た井戸着に壺屋さす花遊 動きとも無い雲腹様て遣る借ゟはくる田蝶 夕時雨金枡に弐朱忘れたる三蝶 土妓の客夫湯戻りの帯捕ひとる大笑 討手間の五個サン江戸へ味噌漬別家有る白烏 元ト庄屋腥で呼ふ年忌来る其峰 風呂貰ひ腰に鎌の砥忘れとる牛遊ゝ 藻喰ひ風鱗で摺れぬ墨上る鳩居へ 貝の付た岩厚木拾つて歩行とる野亭 角屋のう道鬼門祟で片眼無ひ里曠 指折か野梅杭に鉢の子乗せて有る古蝶 陽気な奥ま質も素人じや無かつたり士閣 一涼し過る亭妙音講も終つとる一考 元帳見せりしほひ算盤の裏喰ひ牛遊へ 思ながらのも言一挙勝つた撥握る和楽 弐つ並べた枕莨で辛ひ揚枝拭く初色へ 蓑の雫瀧津瀬の熨斗散て無い梅芝〻 咲立菜の花麩で印籠の蓋揚る呉水 吹散り蚊柱蚯蚓に通すバラ声裂く三曲鳩居ゝ 燈の移る前機に床漆乗せて有る二瓶 胸に有意地潰漿猪口違ひ騒間しい小売 真晴なら張裏から女人講誘ふ露夕 狂ふ蝶低近ひ日に地が黄ばむ一考ゝ 昔惚た顔操綿持て行なり寒ひ巴水 悪苦ひ番頭字ものんびりとよう書かぬ卜一 一木蔭の鼾柱のゆかみへ蜂来とる一笛 繋て有馬頬摺る門幌豆液が強いイ口は連 坂川の声障子透か燈ものへさす古柳 梅にさす旭おろす茶漉の熨斗を片く柳水 炭櫃の小便器爰の長屋で比丘尼賚る都角 一葬竹割紙がさはつて行石山 人魚彫た驢内の門ト釣る妻止めぬ卜梅 小夜時雨腎か熟柿の尻渋ひ見習 一年貢車手拭に霜祥とらぬ二鶴、 一立揚か雉子餡計喰つた饅頭投る架郷へ 一年も遣はぬ鍬埃取の手に磁石置て旭海亭 年よりたぼけ雁本借りてござつたり市人 吹風野分流れて行薩で虫が鳴 三妻川連 澄とる月湯気で温つた顔寒ひ史山 布瓜のたわし植とく百合の真ン貯ふ野亭 三高浜 霜の曙肌へ歩銀の冷が利く 二階の弐人世帯あやすふ思つとる一斎 ガサクラ 紅葉の匂ひ鳩が麒麟の耳廻る 東美久之利 〳〵斎、 下る川舟枕の木から猿逃ける 戸屋の若荒懲て柔術の稽古来ぬ チタ大野 釣り垣衣硝子壺に雙透ける ツシマ 精進日言とも無ひが嫁ぬるい 朝寒火へ散込た蠅匂ふ 梅甫 三水魚連 狸笑 流れ苗蛭が諸子魚の非の血吸ふ 長桜 若ひ衆宿雨垂に今仰向ひとる 高根 見に寄三日月湯へ行粉糠咥へとる 目比 月次 ミノ今尾 灰へ隠磨捻た五両の紙もどる 三米津 草紅葉田で弓張の底拾ふ いくらおれでも湧ヤせぬぞよの鍵が鳴る 梅森 塩塩て湧草油で浅く事灌く二扇 お皿髪川から靡震ひ込ム大笑連 三根等 泣上戸の八模合とる今傾がせる千花 薄霞灰に成つとか草履くだく伯嶺竜ゝ 若楓硝子はめる一ト間おかる橋水 一香から煮たし酢鮓も漬らぬ鱧出す松甫 蔦紅葉東へ酒道の道具売る旭海亭 五郎三の手嫌急にや振舞ふ物が有無眼 朝寒きれた春糸顔へ打つ一菓子 売賃仕極今年ヤ鰯の捨場無ひジヤ一甫〻 鬢にかゝる夜広げた緋絹に風含む松暁 山師の嚊黄羅紗一トかま曲に来る武陵 垢で光るは細目笠へ大角豆貰つたる史山 同 秋の雨狸の所為で弐軒明く鹿月 一響の蛍欄干折たら癖が付く鳩居へ 一柿の木に居る足で庄屋サマ教へたり楽只琴 一綿手簀女が立皷売に来る柳月 帷子通す故媒人が瓶で幕きれぬ俊雅 飛胡蝶舟で土産の面レ潰す歌山 賑合ふ町阿伽陀へ落た弐束知れぬ 言種上手居らぬ首で刺にくひ 三神有 稲抜く門ト指の書たる杭寐とる松風 三世サキ 小藤屋の子飼そふ聞や四突三ツ有る 蚊はしら解く馬の尾の癖揺る呉々 水へ散る花切仮に白灰かゝつとる三遊蝶 奴豆腐葉巻の板で塊なくる佳瓶 世話やく侍母吸た折の糸咥へとる大楽 籠菓子器寝たら襦袢の管破れる花雪 吹込梅か香欄間の絵図へ曲尺乗せる里水へ 蜆汁胸へ尾交た蚤登る一旦舎 三寺院 堤の青柳御油で見た妓が団子売る 三米ツ 落椿矢のはづれとる大鋸きしむ松影 東美大森 大のろけ遊て行手摺のり出とる 〳〵斎〻 斎、 長サクラ 逢さくら屁に酒の柄杓干すイロは連 秋風雑綱に綯ふ薄打つ旭山 三冊サキ 給仕盆かんざしに弐朱縛つとる一青 角力好の内義紋日で舞ふに小間が明く古柳 楽書の扇丸に旅銭ひついとる五雲楼 露しくれ虫のたゝめた馬上鳴る衣浦連 莚の日覆探し当つた矢幹魚買ふ水魚園 出入のおほさお飾り三組せ話かける大笑連 鉢植の鬼煙昼てかる石渡つとる壺汲 肘つとふ秋汁お節句祝ふ端した抜く流古 罌粟の花毛請こすつた縄解る葉道 鳴群る鰯まだ草麻の棟はぜぬ東雲 三弦枕来たらニイラに仕てこます花瓶 チタ東雲連 振られた朝割ㇾとる噺竿で火が引ぬ玉梅 惣嫁小家石に鮓の子へばつとる木仙 柿やしき葉積に釣がかけて有る花雪 気のかゝる尼せし乗り越れたら追付けぬ真都へ 菰雪隠蔓を綴つた首痒い対鳴 借て来たる吉丸本家のすかぬ今じや無ひ一存 膳椀 投島田定とる約手も付ぬ扇花の 一石蕗の花撞さゝけ寄る棒はづす笠垣 鉢植の石竹水で塚帳の目がうまる逸亭 飾る指樽十五年目の本馬出る塘花 色眼遣ひ濯ぎはづした猪口沈む 織子の恋戸節に祥通しとく 森蔭の畑一ト蔓藤が手操つたる五鹿 駄荷ぜよい町日荒で五文串流行る里曠 奥の売子へ揚つたり山芝 奥の売子へ揚つたり山 北新造 小春風風邪疹摺る左り細ふ花蝶 繋く売酒行燈に甘薯の筋はい二扇 磯山の霞袂へ這入た蛇が出ぬ暮雪 田から来る風前湯で浴た骸拘る山椒 瓜鳴庵いまだに食にさわらせぬ仙歌 二タ皮眼おぼこいが手で如才無ひ鳩居 寒がか子飼畳引摺る素足鳴る月次 蝉しぐれ糠に書とく字が消る辰喬 短気親父不骨な指で蚤逃す鹿月 畑中の家釣瓶に樽の字が見える一叟 玄鍬宿曳手に七味はたけたる花丸 探り込む早処今寝りや朝が持つ 四十雀油烟取とる夜終古ひ桂山 湧かへる空火へ焚込た貝はせる里水 請させるのろけ腮へゐこした盆別る文始 血の垂やうな銭二スイ破摩矢も親役な五雲楼 ゐぶる麦売飯にかけたら銃にがひ花休 梅にさす旭砂の鳴る墨掛て試る烏川 泊て居六部真赤に焼た火箸扱く只琴 へげたれ和尚じつきに長家かりれたりイ口は連 麓に附く堀南瓜の脂で茶碗接く李泉 けふは吉日伐帳に墨付らかす諸楽 若葉の匂ひ御神酒のまた榧貰ひ至篤ゝ 苗代蓑に煮豆がこぼれとる三梅干花、 真青ナ口紅好きで辻能見に来とる巴石 気にかゝる夢飛脚の貌が八ヨ見たい竹堂 国一の反毛鶏尻に手本の石解敷く一斎 冬木立鎖摺れ丈戸が赤ひ一休 金時に伊兄蛇もあれらの手にやひどい三道菴 ふすぼり鼻口で杓子の飯おとす扇花 臑に吹焼酎火防へ桐油の染来とる衣浦連 一頼甲斐無ふ私の連ずにつり来れる月次 両間照り洲浜へ刎た紙魚もがく大森連 一罌粟の花糸枕の鏡ぬぐふ 三寺部 なで押す風邪雪に怖とりや春が来ぬ楠栄へ 謀じた弓張年貢積ム輪に油さす 三日 百が買酒渡す年季状見て売ふ 狂俳会所 緑香のけふり押絵の戻り駕古ひ 両川連 肝玉の給ひ人供の丁稚より脊が低ひ 捻顱壱杖に茶河豚魚をぶかけて行里光 大成りの稽古退ける蚊遣りの瓶熱ひ花山へ 地形祭追かけ急な待来たり泉柳 三吉田 若楓柿茸にさせた銭はひ鳩居 五軒限の村覚えて三度雷落る初色〻 渡りの大工調ふ新潟ぶし有味ひ松里 常磐津の分色啼さと弐人組出とる霞汀 火箸てなぶる瑠璃縮む紫蝉 災請に来たる 縫でぬくとめて頭巾着る野亭 活て有寒梅焼でぬくとめて頭巾着る野亭 ひとりして踏む麩屋ちよゑ花蝶へ 汚て居るけがひとりして踏む麩やちよゑ花蝶へ 釣す濡蓑見て来た綿にさはり無い味足 鳴立櫓太皷銀の子に片麩が足らぬ羽ト 一層の弄鼠燈台はつに見る一考一考へ 三高浜 多しくれ投り込て往た状違ふ一巣 ほとくぎす今のはジキが髪毛喰ふ〳〵斎々 一句当の内能ふも痘斑で揃つたり無眼 明にける灰吹為を思はにや呵りやせぬ牛遊〻 輝渡る燈明桁に下かつた笹取れぬ雪山 渡る小鳥漬埋てかち井戸が澄ム泉柳 ゐぶす五文粉馬の年見る歯を覗く琴糸 懐て読斎蔵で調べる結城寝る源丸 花かんざし内は賃綿棒ひどる花水 一焚埃り出刃て挽木の垢削る一同 奥深ひ燈明脂の流れた杉光る二扇 さく鳴様にけふりの影黄ばむ東山 洗濯の濡手呑して乳で首長ひ其橋 勝手ぞ強入酒箪笥ヲ投かつてけるが能ひ古蝶 一屠蘇の磯扇に煮豆はさめとる花山 はつ雪廻章弐本来合つたり藤枝 振舞水手首にはめた銭数抜ぬ九舎 調はぬ注文四十余りに遊ひ無ひ鷹鳴に 新らしい様摺合ひ裏八ヨ囲ひたい雷二 当分の風邪ハイ些ト書けりや画をずらす白木 一尾交む蜻蛉蔓引く瓜の売抜る至篤 清〆塩木沓へ這入た椎痛ひ恵方菴 留守番の鼾揖の弓張転んどる鬼山 鼻でする返事役日でどふじや処で無ひ梅枝ヽ 牡丹唐草の蒲団まんだ鏡台紙着とる竹水 咲また杜鵑花鮓の笋粉吹ひとる花丸 吹ていこす莨其越さいにや燈りやせぬ秀月 新酒のゲツプ売た馬の直咄して行美鳳 梅モリ 拵で掻く鬢ねが呼や添ふ筈遠ひ竹渓 東ミノ大富 藁で磨く歯ゐすり違はぬ駕遣らぬ鶴城 枯柳入から亀算へ出す一休 若楓草碓塩りに字が書ける登保家へ 撰取にせる柿帛汁の破れへ珠数下る見習 一木魚の音今氈割る茶屋ヂヤ無い 引張合どちらにも縁ン無かつたり きり〳〵すまんだ土蔵附室がらぬ花楽 一シコウかけり下駄に堀刺乗せて有鼠拍 近非の娘道かへて爰通れせぬ翠竹 お子て逢恋寝とつた狐出て往たる三朝 引たり痘棚開くに置申とぬかしたり松風へ 一吹立蒲の穂清た枝網の崎拾ふ月次 干て有る綿掌へ来た塚握れたり 三妻川連 一史山、 雲助の入組煮浅めに暖簾冠せたる旭丸 三東海連 ぎし〳〵いふ様船習ふ衆来とる土龍 一質店の欠伸菱餅へ出さつて海老落郷初楽 月の霜綿棚に盆忘れたる紫貞 一冷素麺釣り手にかけた涙動く花亭 笑ひ込万歳袖のて酒湯の溜メ落す杏村 泥草鞋元トの浮雲ひ銭収早く青池 ま垂れぬ治る歳まじなわぬ一菓 薄紅葉宿曳峠まで来とる一ノ倉 鳴群れる鰯ちぎる零餘子の弟子操る 書かけさゑ後畳へ地犬揚て有る 一空咄し帯に搔槌治附けたる徳司へ すかたらぬ結立テへ鼻の持て見へる良斎〻 花日和壱朱が殖へて錦利かぬ妻川連 三折立 一燃立胸鏡へ吹た息晴れぬ 煮て居幾戸の水天宮めはれとる二木 木蔭の鼾犬の踏て行笠窪む柳枝 是姉サン地取見るなら晩に来な鷺水 茨の花茶漬へ笠の雫垂る里曠 霜の朝屋根亭口吸ふ鳩見とる其橋 泪で取て顔下ふんばりめで苦が絶えぬ史山 一退屋な留に番ヲラで尺八むじ鳴ぬ里泉 結合ふ髪知れると事の道が付く月景 花の辺石段に蝋流れとる梅花 積て有我留市も始メは人が出ぬ石羊 探か燧箱勝杭滝かいた瓜痛ひ呉路 引指込の嚊職に成る程弟子が無い一味斎 抜て遣ふ白髪膝へすかぬ手敷れとる花生 はつ蒸神門に刎泥揚つとる壽春 積る雪荷に蛭子五歳崩れとる大森連 三妻川連 癇持のに雛サン寝ても細眼に呼て居る石羊 一鬢へさす楊枝愁の内は影ひまな呉鶴 莨てこける舌分ラかすには金が入る一情 畑中の塚鶏鶏の燈した火が青い光月 田の草取り苦銃喰つた屁が鳴らぬ花蝶 花長 豆木ばち〳〵絶て削る脊館巻く 三妻川連 細工場の遊人一ト口言はにや気が付ぬ 三束サカイ 夢に見え方数日に見えて腹が立つ梅花 一建場の藤棚地に干た豕の尿匂ふ花春 秋の初風干た投網に蝶かゝる黄飛 むさい台処寝台で馬の鞍直す里山 栗拾ひ稗心のはちけた髷仰向く里松 火消挑燈御座りヤ鳴り込胸燃へる古柳 夕しくれ鍋に下つた葱燃える一巣 謡ひやけた瓜火箸で灰の泪突く玉川 舟で行女良買尺目の墨斗揃へとる花三 すめ込姫鞘で御札の包押す達二 焚立る膽尻はらが二四国はかたい花水 続く遠乗春駒踏て雲母光る石花 代かへる鴨まくれる桐油に煙が消る鷹鳴 勝高穂子コイツじや町へ金まはす俊雅 亭主まだ柿膾打て無ひ柳枝、 地願築店で呼ふ調印呼り次く柳雨、 吹込梅が香圧尺で烏賊の甲くだく里水 真青な口紅土産持せて組まはる旭海亭 変ばら〳〵寄せる輪屑手に立る青玉 一紙紙の短葉弐の丸附きて艶隙な其峰 婆々さのかまだ男髷整らしとる 吹込蛍釣り手の房が髷残る干春 濡燕襟りへ絆たる金ほどく さし合咄しひとつ休める猪口伏る 三アイハ吉田 飼て有兎子供の取つた松露売る 酒汁胸毛に待れた土赤い吉楽 豆曳突立テた棒で貯が啼 踊り習ふ村草に吸れて綿赤ひ 木切レ枕瓦に乗せて隈しらむ一菓 墨計へ入る酒翌日此勝負見にやもたぬ花瓶 蹴合す鶏暖芦にもたす棒鹿て行勇筆 風に靡柳烏の葉つた芭沈む里雪 松普請襦袢に巻た泥亀動く一柳月 釣す濡蓑市も蔦菜馬鹿らしい一味斎 雪のような肌姫のひいきで角力弱ひ巴母 塗骨障子捨にや爰らの穴知れぬ史山へ 布瓜のたわし炭のかゝつて蓼が咲〳〵紫梅 小藤屋の子伺黒痴の出来場やしまれぬ鳥石 堤飛ふ蝶包の皺へ砂たまる梅月、 出揃ふ稲穂馬のまかつた状が着く水月 一関羽程有餅米粒に寄書したり古蝶 葉鶏頭寸前で押寄埋つとか逸亭 朝雲雀越す葦台に水が付く茶山 ちにつ休め減らでもお助迄で能ひ至 東ミノ 馴浦の藝子居つた願りに手も出さぬ 出盛る市荷宮家一ト棹威張て行 小牧 水田の月虫歯の穴へ風渡る チタ東雲連 衿にさす楊枝掃除仕に来た小間出て行俊寿 泊て居六部刀握つた弐本無ひ松林 妓の獣た挑燈植痛はした花ちさい柳葉 行程細ひ町鍬堤とつて泊り曳く柳黛 梅にさす旭雑巾の湯に砂が流る松里 四十雀一ト洞別に鶴が濃ひ野亭 閙しい中水見た啼につられとか紫若 日埃りの立窓飯へ天蓼削り込ム衣浦連 残つた甘酒ちらつへ俳追早ふ捕る都角 錫の盃洗水潜らせた団扇貸す烏川 唇喩へ込為聞入れる耳が無ひ花雪 面登手でたけた髪出とる蔀に見けり無い其峰 黒油塗後家言ふ親類といふも無ひ柴川 尼祝ひの大客木村の類りがいつち能ひ石花 紫蘇の花握つた釣瓶竿襲ひ呉鶴 冷〳〵する朝種振る瓢の嗅いやな一翠 音にかゝる爰よんべしきに往したり会所 社家町拾ひたい雌シ足早分紫水 一誘ふ朝風呂楊枝て取れた煮豆吹く旭海亭 秋の蛍明る成つたら驪ひまな 菊の湯弁当壱羽持つとる鷺まけぬ柳月 トンテキ娘六部に附て行たがる 夫婦喧嘩余処サマははい杵が鳴る 三錦丘連 袖へ渡すみ負て居る子の類タ及ふ寿 大鵬連 渓間の萩爰ら探すと場銘有る如琴 過間廻り水鶏が豆の生へ出洛む二ノ葉道 西出の巻右衛門サ塩甘福で質も取る一二三 画馬た起してけらにや日が暮る司玉 きせるまはし一ト乱入れる気て来とる何木 彼岸桜拾ふ画馬鈴足が無ひ七サ花春 碇鍛冶屋春遣ふ丈乾干す古蝶 捨合膳麦穂の摺つた顔黒ひ春賈 一火吹竹下肩織揚に筬はさけたる松風 柊の花妙慮珠の画馬給て有る野亭 咲立昼貌馬の涎丈ヶ緋が兀る木竹溪 四〇 若様〳〵徳な穴門ン抜けさせぬ梅土 一かゝやく場敷投かる饅頭に金詰る土龍 楽習らふ子内の皮屋見下にとる水魚園 隠しから出す銭餅屋知つとる馬とまる 狂ふ蝶手に吸からの諸黄ばむ 歯糞喰ひ口寝て仕舞ふ丈酒弱ひ 立かける秤干鰯の立つた梢ねぶる 夏の月急の棚筋拳盛る 三湊連 窓に立日筋湯の減る蒸籠勢ひが無い 枇杷の花蔵でかゝつた鼠投る舎柳の 夏木立沓て歩行た筋長い二扇 頼甲斐無ふ江戸助にしていこしたり車出 一木下の昼寝鳥居揺く石砂つたる一鶴 一冷めし連道替てよら勢つて行大笑 一花薄土橋一ト鍬そくつて行里鶴 一京談の姫調て出す手に久田有ん馬九斎 清洲へ売る姉織屋の年季破つたる月次 べろりおかし巨燵へ往けぬ張戻る只琴 鮎の鹿豆痒ひ背中へ手がけれぬ橘専 時雨ばら〳〵ばつと茶焙然らかす蘆泉 蒸り運ふ雀日に干せとつた副毛強ひ一翠 出戻り娘内じやアク廃無かつたり白扇は 石案半添はせる弐人りとり逃す石羊 移る欠伸三宝の不浄陰け減らぬ都遊斎 ミノ今尾 海へ落る凧石花味イとか杵止メる古柳 三アイハ吉田 つとて捨桟水嚢に柚が貰つたる一休 三寺べ 埃り胎滝扇亭何言聞えせぬ楠柴 山サキ 枝垂る餅花三弦へ春約せかりたる旭海亭 三高浜 木切レ枕島糞彫り出す団扇折る一菓子 木の葉の時物御物見の簾もろけとる花楽 花樗過夜に通りや骨光る花香 閉さ有神棚月〆の儀順かける水魚園 一お勤の春蒸の敷皿鳴つて来る牛燵 コリやつまらぬ婆しさとさしで亥刻が鳴る加鹿へ 花の声磯水へ這入たえ治巻く杓子 堀穴のみは沓に馬柄杓乗せて有る古蝶 背中びたな土瓶捨て行畑遠ひ会所 富貴テ村長来て飼した繭引ぬ白木 長サクラ 一渡置か請出し伯父の言種当つたりイロは連 三吉田 月さす尤痔に利く冷が遥通す一考 谷間の萩火縄乗せとく石黄ばむ一情 壺乗せた膳四五畳刺せた臂黒ひ一斎 稗心でからげたま下夕皿の燈で土臼曳く松里〻 捨合膳まんだ白味噌四分摺れぬ烏川 月の略顔へ促織かすつたり徳司へ おゐらんの軸レコなら娘造作無ひ五雲楼 よろ〳〵菊貸せる姫様に麾かける朗月 同行衆痘斑ける先深切な中由 ヤレ〳〵さ話や鴫焼済た隈消す松寿菴 花野の夕日檐桶に浮て行勝負ひ野亭 秋寂紙屑賈に札渡る土扇 上品息子日雇と植酒見に来とる左鳥 ふわつく咲簾店へかけたら鷺はらぬ和旭 一本育の長火鉢猪牙の膾に注連脱つたる流古 浸し籾くじいた下駄で田螺然る鹿聲 はちく鼻糞潤気誉て行辻に居る松里 九年母林門レはひとつで弐軒有ル雅悦 軒菖蒲聞れる文箱名が読ぬ米枝 ヲヽいやらし比翼打せてゐこしたり未開々 事して見る月酒で摺つたる墨ねばる梅橋 摺と匂ふ墨氈へ溢れた水丸ひ牛遊 気に成新おしゆんのさはり来かけとる鴻斎ゝ 春の月駕から落た墨計鳴る二三四ッ 蓮華寺 縁はゝのつたへ焼肥後で出来た句御自慢な三道菴へ 長サクラ 有味がる清水日の当つとる如意暑ひイ口は連 ちらかる鈴屑一ト籏揚る旅妓着く 舟底枕そんな刺刀手が古ひ一考へ 小穢イ板の間蕎麦花に附る鈴出とる 蔀の鼠鳴灰へすぬけた松葉掛く松月は 夕桜砂でざらつく鞘しごく米枝 簾へさす月酢味噌の利たま松がなる井月次 おゐらんの軸はイ金鐘見が飼て有る里橋 垢で見かは鏡の覆て識蟹喰ふ架郷へ 常山の出売瓜皮ぐるめイサイ無ひ花蝶 吹落る木の葉咲上しく子が檜林吐て旭山 苗の円生鼻緒にひねる檀桐もつく松雄 はちいて見るに温石入れた腹が鳴る沓村 川畠で出来る恋荷の黒繻子に星が浮く鶴遊 チタヨコスカ 裸で渡す金股引撫て濡手拭く馬扇 飛車連 合歓の花襷でて瓶釣て行鷹鳴 千夕東雲連 鳴子から〳〵棒押へて行腮冷る旭山へ 本目の長火鉢五分にまはつた懸祝ふ羽下 ホリエ 身持のゑひ浄瑠理に居れせなんたり紫水 気の毒千万利を取たれば能かつたり両川連 吹立鴨の毛石蕗へ篠箒博んとる月次 思葉にくれ曲りやモウ出ぬ櫛惜しい達二 湯始から動く嚊かけたる箒て濡手掛く野亭 長サクラ 山家の嫁入油引ズの馬上張るイロは連 言種上手とふど動かず仕舞つたり花雪 洗ひ鏡陰て行丈簾捲く壽春 秋の春欄干に珠数忘れたる花遊 裸て来た嫁お福俯て仕舞つとる鴻斎、 人集の能ひて毎夜さ下手な篠笛イヤナ如楽 ち燈 鱗の小袴向つた犬に見苦るしい其峰 渓間の萩知らすに噛た苦参吐く数嶋 やかまいふ嚊歯にはざしがこべつとる雲枝 研て居る出刃痰丈雪に穴が明く花春 すぬく預走何処ラて這入た赤目奥聞く貴遊 奢る草硫蒸金のまじつたバラ繋く梅林 長サクラ 露磯山海苔に乾れ付く鱗反ルイロハ連 水に移る紅葉葛のこぼれた石白ひ 真はな口紅馴れた長柄の酌玄い桂舎へ 短夜油で酸ひの顔刷ケぬ 料て居鯛今年ヤ厄まけして或らぬ巴水 冬木立木ツ端の森が障子抜く一休 お呼来とつたり一鳥 引張注連刺毛売たる箱出とる野亭 はぜる粉炭人足帳に置へばる一花 捻梅の涎懸藝子の足は洗つたり紫梅 摺潰ス紙急見出さにやまける手願出ぬ至篤ゝ 小春風直す龍骨車おろしたる野亭 瀧まくらる鯛主けつときや留主でたつ月次 声の所望下がる湖が吸つて無ひ龍斎 若ひ者の買帳八に隣り町通れせぬ千鶴 代かへる鴨担つた藁て風凌て花松 請させ出し衣の間イの緋筒抜く木蝶 金入の書館袋甲州菊冨粉吹とる花舟 灰へ埋る痰ウンジ入らせる謹請ぬ月次 算盤杖江戸がつかへて絵退ぬ一竹 風折のし起たしか此毛は栗鼠しい一考へ 一催す野分行燈へ竃馬這揚る七ト達二 布子の丸洗に相成から芭のそん無ひ右鶴 灰に書○く酒の上でのねジヤ無ひ馬扇・ 春日野の山雀逃て来る鼠招 真黒な茶厚年の垂りが肩つとふ至篤 馬の鈴音降りと賭たがまけらしい一菓 弐分て餅盛甘酒の元ト腐らかす梅甫 陽気な奥さへカン舞さへカン高な一斉 三錦丘レン 一叩かれる者ナソレ仰せては消と成る湖水 星明り菅菜驚鳩の巣にゆれる味穀 花の雪水かけ地蔵乾ひとる三道菴 小高い脊ナ翌日盆に出す算が張る足伝 三袖有 柿去処門徒見真似てみな献る花雪 宮引断縷々今入る質に往て呉れる里水 波めに 結ひ上る柳解て来ぬ縄泥発でける二扇 巾 釣してもるがし鶏箱にまで綿話る会所 烏柿 鳥居松 楽助の三節探すアラ鉋仕て寝とる二扇 一鉄子の取れた騒で手を出す種も無ひ松風 雪降 膝廻る桜耳のけがわる後臣聞かぬ都角 胡其刎とるす落が髪を引水月 くひ出す尤ハイ安海苔に赤み来る両川連 生綿残り在デヤ梵嫂隠せせぬ専人 祝ひ込燈花一部附ヶ斎も届ひとる俊雅 ヲイ御苦労湯婆仕替へた足伸ス布瀧 ぬるむ水散る猫柳ふくれとる花月 灰に書く○々無ひ苦へ行がたのしみな馬扇は 五調サン 直売さへ出来や本毛祝く両川連 ボウ〳〵普請世くや一トコに寐れもせぬ徳司 埒の明ぬ娘あんなお衆なら呵れせぬ右蝶 枕蚊帳風で燈の無ひ影魚舞ふ仙哥、 夕露貝ぶつけて行碇鳴る方松半連春 鉄ナ釘曲ため日待に権治はぶいたる とふ〳〵這寄ソレ喰れちやと金仕舞ふ ちよつと待たり大平の中カ何ンと来る 千夕松幸連 千春 一斎 三水魚連 小実、 一斎 法華寺 掃溜堀ス息サ笛にかゝつた雉子走る 納得その春夫今あら立てちや家買へぬ 灰吹掃除店十の休日はイ揚る スヽ井 月生 レンゲシ エイ男の間物売ヲタラクで織る地がむらな ざつと剛く顔承知な母も中清ない つかゝる虹筥打かけた襖がしわる 五雲楼 ムク井 月次 東ミノハヒロ 一笑 百日紅莚へ呼た米動く三柳月 吹消す弓張屋根のみじつき訳つたり只琴 二皮眼出袋に似た欲すかぬ一考、 誉られる長命生漆運ふ肩耄れぬ千楽、 若州火口で焦た瓜縮む茶山 肩よて勝込候店ヲおろし可ア箱近ひ里松 算盤提世がらで売る鱧に舞ふ柳連 聞く重話釣れても爰ら沙魚ちさひ松暁 しかんて見てやんやうにくひ撥止メぬ真砂連 汐干の賑合噛合す歯で砂が鳴る風夜 春寒水呑ム鼠花へ乗る白利 関羽程有髭泡盛でさへ端なさる士閣 古ごか紅鉢内後の茶がたぼけとる松風、 巨燵で諸本燈のかけて有谷桶船ふ野亭 茨の花近年爰で雲母堀る梅枝ゝ 釣草鞋鑓に括つた笠が舞ふイ口は かゝやく場敷耳打た事忘れとる柳雨々 牛乗立処研に正宗持て来たり二扇 尿捨る小便附て行朝寝さしたる甫友々 秋海棠箔洗ふ灰汁煮立とる初色 若草嗅ひ水餅網に附く梅雨 夜の眼も寐ず娘や菊石にしちや成らぬ金丸 らへし無ひ場二日外無ひ夜がいほる都楽 一風潰ス嚊績苧水に浸したる鹿月 夕干鳥尻追ふ風で道がのす衣浦連 閉端し折分レしくじつた晩着揉む美鳳 角力取宿桶にはつ辺詰て有鼠格 銀の久鎮毛織で被布の名が知れぬ烏雪 指で遣ふ鞘息で願台の抜き字舞ふ松鶴亭 落鮎水に小皺が寄て行花卜 拝む旭寝れたで船の酸ひ知らぬ旭山へ どやされる脊ナ障子はらいた床ヲ出て行都角 釘錆の浮た戸一ア此富も埒い月かぬ里水 困る汐水任して置ケぬ帳覗く有鱗〻 山陰の里婆々さ達まで盆踊る味足斎 場で借る耳弐朱で逃幕まかせて行柳翁 施薬の出る寺能う猿廻り手馴とる古有 一日今で凌く雨言種いふなりヤンが居る蘆泉 漣子から呼り斯の仕合せ伯父に居る花遊へ 菜の花馬の瓜屑ほとびとる花泉 三妻川レン 紫陽花虱捕の矮煉直す石羊 ポツ〳〵落る汗走り自分の米も有一斎 手鞠突軒部屋で急く質苦労無ひ竹甫 金母に似た兄麟で鬢野良よれ〳〵な野亭 露田面錦魚附た荷持にくひ ヤレ嬉し此糸口で菱が舞ふ只琴 道から見遣糧束る浅苔の手が早ひ加鹿、 汁へ携七味濡れた瓶場の足袋重ひ古録々 壱揆うそく月極め見られ損らしい古蝶 月涼し社家町へ来て鵜皷聞く露水 鶴焼浅た巻計日向たる九月次 三アイハ吉田 懸引上手請たまんまに二盃有る一休 かよつとテレ幕出て往したのがそじやつたり梅世 座着の小咲部屋で摺れるも無利は無ひ狸笑 公言今朝接ケて来た茶碗漏る貫 数寄屋の奏談新役の派がきれ過る竹甫に 樒柑餅下岸辺に馬糞の渡み黄な魚月 賑合開帳鳥居打ても尿やまぬ和旭へ 一勝伏る棒捲溜めの豆油明て無ひ古螺 赤蜻蛉藻で留てける瀬がきれる和楽 畑中の森鼬の敵す蛇弱る大楽へ 辻占こんぶ張髷口説く根気能ひ花月 包と有蘇鉄納豆へ入れる生姜片く一二三ヽ 凸凹の場堂絵誰の冠曲つとる飛螢 熊ノ左 箒目這小蜘鉢植の蓮首弱ひ月桂へ 船ゟ登り鏡台に有る札探す旭山へ ミヤ 仕直す帯臍の発燭は取ふ入らぬ真砂連 マエタ 豊作少し侍とつて鍬かけさせる喜楽 三吉浜 初蚊帳普請した春短がる有憐 東ミノヲリ 一ほまとふ蛇緋剥とる脊ナぬくひ梅子 はつ乙鳥泥鰻で縄節探り出す閑月 誘はれる恵方五人然れた針に舞ふ花丸 三神有 船宿帯解ヶの願神酒残る花雪へ 山サキ 新しい櫃台釣り手にしごき下がつとる月次 法華寺 澄渡る月雛場に無塩溢れとる月生 新米の鮓吹分福へ徳利さす生笑 詠の利へ旦那紋まで聞て往かしたり徳司、 立臼の路次接く柿の芽を咥へとる花月 掻込茶漬会へ牽て行鹿毛はづむ柳月 釘鈴の浮ゝ戸蜂の巣へるつたつとる里水 吹込梅が香もどいて見とる軸が巻く五雲楼 長サクラ 客夫に逢夜風呂の眩暈に周章たりイ口は連 三西尾 咲かゝる梅御神酒振る水白ひ立石 売出したまの編入れる 五形 東城 降続く壱両親船へ弐把銭入れる胡白 東ミノ一ノ倉 献る燈明帯に団出しはさけとる月次 三妻川 人の込店破摩矢からげた棒転ふ鹿月 ミノ足近 手にすめる農売レて行田地知らんどる東城へ 三神楽レン 蒸糞の有椀いくつとまつた瓜見とる重梅 ミノイビ 鳴石鶏野老を洗ふ泡続く山隣堂 大森連 両間照り家根にはさめた梅黄ひ 三西尾 一立石、 言抜上手気楽に越した節季無ひ 三妻川 かたらしい膝女才無ひ方へ猪口散らす 鹿月、 山サキ 気にかゝる夢あたまの抜た筆放下る 三世サキ 一蓮の匂ふ庭禅鞠落て眼がそくる鳥石 東美クヽリ 悋気深ひ嚊道島で来た例えらひ 〳〵斎、 三岡サキ 認に作る糸長ひ江戸留主評も無ひ鱗連 呑抜鼻玄鍬宿の棟古ひ道光寺 貰ひに出た入組小間に台箱預けたる未開 柿の間葉鼠で蛇の腹太トひ妻川連 鶯の声坂で草鞋の履出無ひ 一膝廻る撥沙魚活しとく汐すくふ石花 井戸から揚る鯨余処の役義がとろ見える曰 献て貰ふ外家三つ道具から筆こぼす一味斎 時鳥縄蹴付た荷を流す柳雨へ 呉服屋何代借りた手鞠に指が反る紫水は 養老戻り壱本抜て白麻剥く野亭 龍虎の懸物角力丈胡坐ゆるせたり見習 一国一のに毛鶏投した大豆の酒計舞ふ一斎 露きら〳〵冷の登つた後堅い三小扇花 夕時過よそつたけへ燈花狂ふ五月次 一時つとふ糠汁ハイ床飾る弟子見える東月連 蜆取り囃した聲にみんな立ツ有能 西瓜店どの子も臍が舞出とる 山茶花扉の乳々に足袋かける 酒てたる骸世は暮安ふ名つとる 鉢植の鬼燈猫の枳殻湯さましたる 三高浜 高根 風で鳴戸翌日の列率役当つとる 動化の衆早稲穂を噛た口白ひ梅花 肌へ利く風掛や鞘でも霜深ひ不乱子 絹の声照りて漆の吹が能ひ更山 蓮華寺 買にける杉原繻子の織丁の胡粉消ス五雲楼 釣始る蚊帳こちらで産々に姉来とる常盤 居眠り気能しが難で出て来とる里光 吹込梅か香絵像に備へて線香寝る里水 鳴子曳親父帯に葉蓑はさけとる三嶋 炭植の石菖蘭引凝りで昼寝無ひ下梅ゝ 紅葉の匂ひ明る薄荷の蓋きもひ至篤ゝ 紺博多の帯伝母の時から能かくたり花光 秋風隣りへ味噌の借返す旭山へ 度で温日扇まだ清め草処明とらぬ花山へ 外上咄候梅挽割た撰飛ふ白烏 蚊の群る門ト接に出て行箭さ引く松甫 火の無ひ火鉢桟から下りて二は盛る壺汲 吹込梅か香基盤の目盛る漆漉す里水 一庫裏婆〻竹皮売て弐十取る松里 真はな口紅木に縁結ひ仕といて行佳玉 知らぬが仏戻つたぞよと言したり一考へ 弐ツ請か盃嘩の能ひ逃嫁られる旭山へ 妙興寺 小春風ひづむ障子に弓入れる梅司へ 鹿の声三ツ星弐ツ外見えぬ大森連 三妻川連 一風潰す袂の銭で日がけける鹿月 堤の茶屋知つた声でも夜は明ぬ 三西尾 新川 巻冠る手拭妓の見にうせる泥浸み工十藤の家は 藻喚ひ風ゆれる薫落仁松叩く 三岡サキ ほやつく白髪チヤキで早よら出て見える 三南海連 頭痛持の内義内の借金知らつせぬ 三西尾 東美 一飛くに有家臼で葉抹香類ひとる久々利連 三冊サキ 二夕皮眼出し込みより撥にすひ鱗連 三妻川連 夕立の蒸せ襪塚見微鏡で見る鹿月、 小六月後冠り買ふ紙安ひ月居 さし煮紅引合へてから酌に出ぬ月次 飛ふ胡蝶餌壺洗つた水青ひ紫玉 巨燵にかける神がペラ〳〵糠湯呑む松甫 柏森 蝉府雨書たひ石に墨のらぬ未ネイロハヽ 今の降晩料理人迄出て来たり吐光 脂ほぜるせる見えぬにやなんぞ申やが有る美鴬 引て居る半敷恵方弾せる気もさゝぬ東堤 荷にさしてもともみんなの吐くに船強い花楽 鴫の声転ばせがつた苞が無ひ松月 姥桜御身拭ひの御厨子明く露泉 出入の肴屋ヲレが買ふのと思ひげな架郷 ミノ狐穴 一袖画す綿襖膝で答へた楫が利く箙 甚目寺 毛の抜た犬捨る泥亀の甲溜つとる松里 三高浜 蔦紅葉折れた地蔵さて接て有るト一 三御立 片裸端し折携われた子と咄して行梅枝へ 一耀く八方初売治る溜メ運ふ斜月、 日当りあたし鍬の刃先に錆が浮く柳風 一眠りかゝじけお十弐銅へ鈴まはつとる松風連 旁で暗月馬糞を踏た裏痒ひ飛入 厚氷糯巻附る箸折る虎風 よばれるしさせ出とりや長ひと鳶口寝せる佳瓶 日の蒸に成るせ生干な長鮑の嗅ざイヤナ水月、 セト 玉治と小は重猪牙にゆられてよう立ぬ達一 イロハ連 有味がる清水伏つた長地笠はじく 西牧 一巴教、 ○膳章内の織子じやなけにや能ひ 角の振る悋気内の織子じやなけにや能ひ 王 大キに御苦労大根花道戻つて行 一床急き紐もほどかず羽折脱く花扇 茶樽枕冬の日にせりや二日はゝる清雅 ほとゝぎす二日着治の桐油ねばる盧泉、 注速がさしお十弐銅詰た入銅詰た入釣る魚月 健預かつた妾同じ血の道ゐこしたり酔々舎 三水漁連 茶樽枕鼻を覗ひたちどる柳雨 夕化粧草花燈す釘たのむ両川連 薄紅葉渚にはさめて行藁すぬく松暁 伏ては烏骨鶴在郷相人の伊豆洗ふ流古 世話しい晩路次の明とる妓が居らぬ里鶴 涼しい朝耳に眼の涙忘れとる伯嶺菴 大鵬連 一龍虎の掛物呉だれた駿河漬辛ひ龍斎 ミノ南ノ川 一殺の宵月髪とらへる樽寝せる山月 秋風箕に突羽根が陰干たる文章斎 三神有 空咄し蚊の螫す足に羽折置く石山 吹散蚊柱仕舞ふ投網で顔ながくる其西 算へて居る小判腎虚で痩た手が青ひ白木 一時鳥星見て止た今ほしい蛙聲 揉めて居腹今では当る事多ひ三朝 釣鐘火鉢轡磨た糠ゐぶす両川連 長サクラ 有味がるつ水鍔で押へる乳々痛ひイ口は連 金屏風虱の飛ふべき処で無ひ只琴 くつわ虫根笹摺て行手張鳴る文人 朝時雨鞘から抜けた目鑑破る松林 止めて居る酒江戸迄勝と役取れる如琴 生マ欠伸雉子の畑掻く照りうとい梅花は 泊て居家都師起るが昼で二食也白木 大心事灰にさしたる薪がゐぶる月次 一噎少し引出す縄に尻揚る花雪 いぶる糠火やしまれぬお扉開ひたる知足こ 散牡丹る落に紙下けとる花山 行燈部屋塔松の油明つとる八司 委へさす旭干たる傘が畑へ舞ふ佳玉へ 背戸より琴汐鶏頭にかけて漁喰若干す花三郎 打て撫る天窓お嚊のかけた鍬直す梅枝こ 秋の霜竹に寸書く墨先る花闘 火鉢に丸盛り行燈の引けぬお茶つらい月景 其毒鳥の羽根噛猫うなる月次 撰取にせる柿草巾着の口つもひ龍寿 蓮華寺 一膳めし蔵棚に鑓もたせたる月次 泣上戸の八盲人の母に孝行な皇下連 菖蒲さした髷新館の来た流し出す野亭 小夜時雨核摺れから出る火が青い珠ノ家 一嶮き谷川爰ら兎の糞も無い杏村 赤目 きせる枝舞ヒの垢抜く眼がきつひ木蝶 蓮華寺 誘はれる菩薩まだ櫛買つて間無ひ 雪路ちやう〳〵お宮へ獅々が出て来とる信友村 行春橋に入歯のちらし張る花光 奇麗に張た 一辛麗につた腸嗅そ仕たる絞掛く一齋 助炭 三希前垂れ弐朱咥へて皿寄せる大笑連 小雛サンのみて盆不意なよに育なれる月次 甚曳怒曇娘で喰ふの明出しな里水こ 夏木立昼寝の涎で草寐とる風月 女郎花弐駄レ榛の馬に逢ふ南文雅 新米の銀けんに梵天取らしたひ榊山 小間の瓜弾助炭ひゞいて湯がうなる 草刈子供等宮の夏茱萸色よせぬ五雲樓 夕露鉄ヲ網へ鳩突当る里雪 旅立の略漫す茄子種思ひ出す石羊 消かゝる由ぶら仕立待つ浜吹まくる両川連 留主事隠イとかれぬ海扇破る其峰 離される姫土俵入見ずに出て往たり一味斎 お暈めす月ホキツと下駄で塩潰す花三 女郎花編笠に鎌乗せて有衛連 三錦丘連 給仕上手浮雲ひせ事も言て有杓子は 山出しの下女手を洗ふよに無かつたり里橋 一棟メの出来たたせへ先から弐遍襖寝る巴石 夕けふり川藻計りの箆振ふ楠柴の コキク 仕替た仏壇裏へ六畳接たがる紫扇 産に来顕師豆なと打たにや所作が舞古柳 塗隠す痣寺の借金抜に行花遊 弾出す十二月壱枚着せた請違ふ里水 三米津 茨の花雉子の浴びとる砂赤い青水 茶樽枕鍬の柄に糞乾ひとる一味斎 国一の鴨弐夕から生けて車力せぬ鴻斎 東ミノ大トニ 冬でもヲツ肌お六様挽く訳言ひ鶴城 脱く下女 茨上戸小間の心いきの料理能ひ松風連 植木市はづれた暖簾踏て有藤の家々 め筆の介もぎる袖から繋梅船へ高御堂ゝ 昔惚れた顔出て来て掻売てこす皇下連 胸騒き守りの紐が切れて居る庭土 盆で撰小豆本妻の氣じやたまれせぬ月次 鍬の雫魚油臺探りや虫が飛ふイ口ハ連、 浴衣にさはか風最ふ汗の無ひ粉刷毛はく五月次 一蛭カチ〳〵ふつゝり懺蟹徳なさい一斎 消からふれふ形仕舞に出て往とる佳瓶 たし無い酒伯父貴まんざら列きらぬ専人 魚油喰ひ酢汲始メに行雑煮喰ふ二瓶 油土 日待遊ひタラ〳〵日裏迄解る花雪 陽気な奥サマ祭りよばれるそん能ひ市人 借に来た縞本すんだ極つて蓋取らぬ喜楽 陰画まはし床几で喰つた塵柄ひいる月次 三長瀬 田かられる風行燈で燃る虫匂ふ健二、 生桜鬼噛で撞きて行「イワイロハ連 チタヨコスカ 桃堀明り聟夕各段脊が高い極老 東ミノ小里 吹まはす雪古ひ御抜からげとる月洞 お釜野良消す八方の燈か吹けぬ馬扇は 行堀へ集る画蓼拠付る足ほとる松雄 は〆た蚊帳へ旅町まはし込ム里泉 吹揚る茶釜番に鋤簾仰向とる遊甫 一磯村の分限者比目急の化石自慢也烏川 湯始ゟから〳〵鼻問屋からはイ績苧急く野亭 一蟹の違背戸汐で水慈姑艶が無ひ梅花 三道光寺 厚求直が居はつたたラ米出だす 甚目寺 肩から落るか袖釣り台通す銅壺退く松里 三妻川連 流り清癒惚るも飽くもアヽ早い鹿月 三四サキ 急く飛脚封じた本で拵て行鳥石 東ミノ 花の入り京立つ土産揃つたり大森連 東条 一肩から落る拭寸法取らせる股まくる柳月 三南海連 松吹涼風釣たる亀がから游く光月 芝キリ 花の夕月楊枝で取れた木の芽吹く月圭 風潰す峰笛忘れて行声主呼ふ三子妻川連 鮎取川礫に拾ふ石熱ひ大夫 音すたれ乗遷られた馬賊つとるコキツ舎楽 藪から棒直附キ弐年旅へ遣る札之辻 菊の花神酒で洗米まつとる花橘 今に残念太夫にしよげて仕舞たり文遊 一啼水鶏爰禁制で矢篝魚居る鳩居へ 道から出来る恋土産の菊菊潰らかす紫雀、 賽道島道具の揃ふ杖が鳴る会所 一競合ふ櫛最ふ厭ても損は無ひ雨柳 手丈夫な狸柎職人置てポピン焼く鷺水 帰り花捨た埃りで計光る花月 麦秋斯ふ売る酢をきらしとる花水 いぶす五文粉三百なら兎まけさうな我流 持出す質種此雲行デヤ見て居れぬ蔭都ゝ 対の朱枕ひとりは毬を包んとる鷹鳴 豊作咄し馬に橋飴奢つとる亀山 祝ひ込燈花願ふ給金借れたり一斎 香から出す御坊へお礼まだ済ぬ此下居敬〻 いぶり抜く座敷うどん粉の手で改名張る都石 酒盛最中さし込ム垢に周章たり柳連 須渡る月老成タ憲故仁兵衛 御築地の毒背負荷が悪るて犬吼る三等青池、 買に遣る七運店へ算盤直し呼ふ野亭 薯蕷うどん請米勝チの限り出す車山 一莨でこける舌送り四五度も歩ンとるイ口は連 鴫の声搗ても青の籾剥がぬ壽花 一唇崎へ込菊野が水に違ひ無い梅花は 陽童子佳庵サし尼ひつ張てござつたり一二三 急火焼酒象牙を摺つた棟葉払く山目 鱗ふく鯛御泊り迎ふ緒太履く 花風 モノ福一色 蔦の若葉礦夢の末はつに見る歌流 露しくれ辷つた星に鳥怖る布滝 かゝやく八方手から三つて薯蕷折れる月次 親船の若ひ衆丁稚とらまへてさし上る月次 鼻の上の汗最ふ声の無ひ鉢落す真砂連 引板の音吹からかして月痩る一扇斎 一まはしかける盃斯解ケて見りや恥しひ三嶋へ 蓮華寺 一駈て行を乗油揚板で呑茶を浴す三道菴 ムメモリ 引摺る莚風で震つた棗売る山月 唐物商人緒一トくさり見にしたり加秋 坂の這入る綿帳負仏の燈に風が持つ蔭都ゝ 狂ふ蝶目桐の笛目撫て試るミヤ良斎ゝ 行燈部屋釣り台より倒れとる武陵 戸田 年が薬り火祭り籠り無かつたり蘆泉 レンゲジ 繍のきゝ息子床取り替た割寄らぬ月酒 矢合 はつ雁枯れて真芋の茎が寝る 仰山に来たる飛車乗られとる盤仕舞ふ 叩て履雪路帯に羽織がまくれとる杓子々 小間で煮る鳥手附けにお燈が献つとる皇下連 タイラ 浮れる振入大八の泥掛とれぬ月居 三束サカイ 春東風海月のかゝる細振ふ梅花 遠霞買た文庫の塗り匂ふ江夕〻 配る牡丹餅ハイ機自慢着せて有る雨柳 ゐぶる台所解く冬瓜の煤ゑらひ一存 親分目に見へた修羅きかつせぬ古蝶 有味がる清水岩に当つた鞘兀る長桜連 チタ常清 長事御刀佐屋の同船人がらな其水 ミノ今尾 すがり名代の代の代の代の家町役に意地もたれとる古柳 三シゲハテ 捨て戻植木じれとる大工とらまへば伯嶺菴〻 レンゲイ寺 座敷引とにて預けた親々出さす月次 架瓶ふ雀塵犬消へぬ霜白ひ只琴 麻胡蝶池へ水壺沈まかす玉泉 河豚汁麹中飼葉で足の泥ぬがらふ巴石 赤土壁害大材で眉が無ひ古有 振舞水捷子の外トへ木栗皮吹く大朗 女郎花踏破れる石斯ふもろい薫 三冊サキ 粋な伯母サン呵らつせぬで言にわひ一青 親子に及れる雲胎で剃刀重たがる里泉 弐ツ清る昼当時日の出の脂つらひ千楽 気作な和尚蒼る麦さつせのと為じられる橘専 申刻下りける手間な連刺最ふ終る其峰 三吉浜 露深い草日に向く鼻がこそべたひ有鱗 火膳盛む口が無む口が無む口が無ひ玉雄 窓船ふ変海老の髭接く串削る真砂連 青野州の帯まだ番附に乗つとらぬ鷺水 竹煤のそふりゆるんだ統綾へ風がもつ里石ヽ 誘ふ大入エイ歟昼中カ奥に居る佳瓶 三アイハ吉田 ほり込上戸袖に馬の毛へばつとる一休 祈て侍返事此マア積る屋根覗く二瓶 三妻川 一焚附る茶の下陸で今頃来るア早ひ史山〻 チタ大符 破れ行燈御遍路に子が馴まとる紫川 花の旅墨斗の気の毛が割れる斑鹿〻 どやされる背ナ發憤人の有猪口助ぬ二瓶、 木切レ枕足で磯水の桶こかす一菓 取次て遣る盃わしも白歯になりと成る真都ゝ 鉢植の部貌入歯彫る黄楊冷したる秋月 出盛る市町お寺の門で総集る専人 三百戊竹柱裂て再出突く花光 若仲舎羽の裾で三里摺る春鳥 親母のひ衆喰つとる箸で股タ掻く馬扇 磯菜橋袖に飴の粉かゝつとる古門 一氷柱の桶から丹花売てこす水魚園 一緋縮緬の椽の縁で鶏卵破る湖水 日輪草托鉢留主で戸に仕たる野亭 臼の路次火成る歟一葉呑で減る月次 一吹よせる雪蔵の軒丈柊さす野亭 壺乗せた膳鮒抜く嚊の貴が足らぬ如水 へげたる和尚早ヨかけといて能かつたり長櫻連 蝉時雨錆て小柄が抜て来ぬ大朗 甚目寺 歯に巡る者漬兄に新ラ塗マア勝てぬ松里 老鴬瀬に立て見る杖振れる一考 積る雪凍て影置く糊きかぬ桂壽 姫画の助炭撥で一トロ砂糖嘗る舎柳ゝ 植替た桜弐挺からげた階子有る沓村 一緋縮緬の袴養病でゝ息早ひ鷺水 岩サキ 菊の花箒目に瓢の諸丸ひ羽扇 茶漬立呑掛さして有蝋乾く左鳥 乗り今の鼾知れぬ吸がら苦でならぬ重梅 一潜り戸がら〳〵すんだ床計飾つたる柳月 ドヽイツ娘余処の行燈にチリ殖す史山へ 若鮎水柵杭が芽吹とる土遊 小春風熟て醤油に雲母が浮くせト文朗 一巾着羽の染意着した息子泣く初楽ヽ 損で掻髪根の有る様で口きれぬ蘆泉 ミノ今堀 豊を咄し削る柄樫の木ッ端垂む花光 落葉やわた緒片筵噛では チタカメサキ 青柳 高針 常山の御売麺桶から茶がだら抜る文雅 棄る煉薬大判見せた箱出とる静観亭 タカヤ 花の花塚でに弐畝苗立ぬ花泉 催す産ン台で燃サイけふつとる里橋 青柳吹立双帋池へ浮く黒瀬連 芋葉の露お茶湯茶碗の渋磨く喜楽菴 さばけて焼の間が焼て行一存 ミノ今尾 巣山で呑酒黄楊に落した扇干ス古柳、 三アイハ吉田 削る魚串漏り清に鱗へばつとる 猪子石 揚雲雀荷の時句蛤から流み出とる 我々に有家鳩の真似すりや毛虫降る 東美大森 緑香のくふり実桜の糞路付る東月連 悦ひ烏井戸で割立覗ひとる馬扇、 基盤にもたれ遣つても此火事ヤ勝ぬ干流 飛走る変めくれた御札戸にはさむ新玉 稲妻籠の後元豆明つとる〽イロは連 川で遊ふ兄鼻に瓜の実付けて居る紫若 飛立思ひ焔火覆一ト間燃らかす長水 反古張障子お鷹の汚ス畳干す説月 吹散菜の図動かす水に蛭が集る文正 豊作咄し飛火で燃る裾しらぬ月次 日照りの蚊膽喫つたら助〆せぬ秋月 人質の鼾ばしつと箸の柱が飛ふ東月連 弐朱ト弐百泥亀喰つたよに無うつたり長浦連 噂立鈴虫火縄で今羽堀へ握る松月 草紅葉烏の糞に採黒ひ魚月 千人も有つン人堕落もさした事が有る如琴 小夜街濡れて来たえに小広袋ス辰喬ゝ 駒つた始末娘当がふじや無かつたり月次 三水魚 咲かゝる花茶に浮く鉄十気のつとる和旭 押退る綺台内の君江さ関に居る両川連 暗がりへ逃込祝ひに寄つた鉄漿見せぬ蘆泉 峠の茶屋庭にもひとつ坂が有る松月 呑取持鬢に解附け癬が有る南海連 一極の花胞衣桶埋た地が高ひ花丸 時鳥日の漬で荷が殖へる大森連 モロハ 角力取の嚊捨花鰹大びらな至篤 田易はめた柄鞭でながつた巻飛ふ両川連 抜て居髭初日の怪異で入りが無ひ猩〻連 真黒な土瓶門労で猫の声ちさい建尾 チタ束雲レン 弐ツ請る盃されど笑ひに成つて深む旭山 替て盛る蘂匂つた内意有味くさい烏川 アハラ 霧溜る丸雲餅風呂醒ぞくと仕て来たり里水 チタ大符 破れ行燈莚まわつて甘藷堀せる花月へ ミノシツ新田 長問な日暮の羽影に競が散る一石堂〻 日夜に眠る猫蕎麦の当つた障子鳴る二角 片化粧きよに貸す帯出して来る まはし出す土俵毛別の持て行水遣ふ二品 反古張障子裏白かざる鞴拭く干圭 御手洗の緋鯉散る卯の花に靡揚る壽春 新長家仕舞ふ風鈴荷おろしたる月次 画朝にして仕舞たり玉連 お二王廿七日にして仕舞たり玉連 植木好の若サマ濡れるに今へ添つせぬ都角 捻きるような二紅紅花花赤ひ巴喬 若葉の風文鎮掛いた香青ひ三桂ゝ 澄むる月稲架いすかや鼠非ふ加鹿、 一蜻蛉髪買した甜茶負にて行東月連 一垣衣垂る雫棚に胡椒がこぼれとる玉梅 一叫く廊下大国の起上らかす花泉 一軒で東山子老成タ草の実行もろい紫貞 イボラきせる寝せたがるさへ気に当る花雪 一搔捌く帳損通る口で数刈かぬ花月 生髪引殺子駅中探す梨子が無ひ五雲楼 気の付く娘人の目鑑がはづれたり一雷 痩菜七ヨウ〳〵火の見から出て蛇腹干す山水 事間照り蚕種ヒル機概歩行 カニヱ 赤菊名の飯も喰すに風舟なな梅枝ゝ 三道光寺 咲かゝる梅馬の瓜巻く木綿裂く 三妻川 仲買の嘉七呼捨たヲレ及ひ無ひ鹿月 三冊廿六 一呼立蝉汗で漆泥が軽してぬ鳥石、 すかたらんわしや薬かと思つたり二石 浸し扨早ふ我等が生立テたい妻川連 東条 一夕露足代ヲ舞つて錐落る花水二 東ミノクヽリ 〳〵斎、 広けるに間物綾かけた桟に鶏かゝる〳〵斎ゝ 三チリコ 柿の若葉痒がる馬の毛が吹ける妻川連 雨間の蝶墨はちく木の菰めくる 三神楽連 津もめの日帰り晩にやよばれる当が有る松寿菴 まじめな顔見せぬなどさてア体が無い 異見が身に流抓む色面飽ほとり出す 日直る風剪る白飴の鑿はやい 一紙魚払ふ本碁笥に土用餅貰つたる 布袋屋の 一布袋屋のサン御厨子迎つて遅れて行東月連 荷の中カ詰へ瓢折る月次 釣りに及ふ保浅荷の中力話へ瓢折る月次 天保浅 早染め紺屋二タ重の婆々さ妙算な古渡リ連 茅出雲楓椽へ竹鱗はづしたる里松 夕露陸へ揚つて風候や聞く松里 手水鉢で水鏡吹き付けがつた頬痛ひ やるせのせの字足らぬ媚茶に鼠練る長浦連 菰包隠柿の木に三弦もたせたる真砂連 積る辺杵で障子の紙うなる大森連 運の壱名南破つて無かつたり月次 長持釣り椽端テ下りる性は有る妻川連 三道光寺 頭痛持との内義出つけさつせや手間どれる立石 はがたいぞおらくと一人にや誰が来る真砂連 十月涼し帋帳の刎る草登る正子 発 行 林 書 濃州今尾池田屋平兵衛 同七代一文字屋藤兵衛 同岐阜松坂屋半九郎 三州豊崎本屋文吉 同西尾布袋屋仁左エ門 同吉田江戸屋五平 勢州桑名糀屋傳四郎 同津本屋佐兵衛 同山田文臺屋左左エ門 尾州津嶌柴田屋與右エ門 日蟹江木屋茂八 同犬山越後屋平左エ門 同大野文泉堂利助 尾府書林 名古屋伝馬町五丁目 菱屋久八郎板元 下町