額面狂句合
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- 緑亭川柳評
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- 緑亭川柳評
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- 日本語
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- ガクメンキョウクアワセ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
狩
第
一金龍山浅草土
帳額面狂句合
金諸山諸国に
▽井泰旧院ノ図会ヲ
以テ購入セル間博士
狩野亭吉既藤蔵画
金龍山浅草寺
額面狂勺合
観世音開帳
すておかず
御じん下さい
額面之部
川柳評
〽またがしは
御免ん
催主
夜宴
升丸
心弁説・観自在文武に度々の妙智力よしほ
切舟丸千数千中鬼こまる鈴鹿山ごまめ
耳に珠数かけ老楽の鳩の杖霍芝
一福利潤槃より誕生になく時鳥奴山人
仁智・鳩に蒔豆も心の鬼を除ケ柏我
心狂丹花の牛は浮世の荷はしらず扇歌
木食の腹秋よりは春淋しうしほ
つまづかぬ要害爪を長くせず谷川
一谷の糸峯の錦を自在健木邨
・海士も取るには風いとふ桜鯛あら五
関守の並んで眠る春の殿廣挙
さすらへの茶にも恋しき京の水叶
静見て葛堀り眉へ塗をつけ株木
愛敬は升をこぼるゝ新酒屋よしほ
仰向て隠父天井の画に見とれ秦々
・仏師屋も手数のこんだ千手様文子
室の普賢を売物にする花屋あら玉
額に乗がつかず神馬はうたぐられ道守
立聞キの人に罪なきほとゝぎす助録
虎の尾を踏む崖道の花吹雪霍芝
机で居眠り目の明クに骨が折レカシワ
破魔弓の箙にそへて年の梅流清
曲水の見へ盃を琴へかせ扇歌
まけぬにも天窓はふらぬ黒木売一豊
市二日地面失ふ碁石鶏松丸
〇群城のごとくくんじゆの中に塔堅丸
両の矢に紺屋しんしの弓はれず麓
桜島からいもがりへ向ふ越し海月
下手仏師奇妙不思義な像ができ二ホン坊
撫子もつかまり立の磨キ葭大垣
作つて罪なし瓦師のむねの鬼花霊
草の能咄す野かけの医者の妻花甚
寡は衆に勝たる幸から引ずられ栄枝
鴨と雉子嶋は麁服て雁は対麴丸
札所へまはり直のきまる秩父絹米賀
茨垣へ蛍逃ケ込ム松が岡糸一
身をかへり見ぬ猪牙舟の手負客霍芝
宿引もかゝむ縄手の夕まくれ生合
花の落武者夜桜に行くれる寿山
ぱつちりの雪北口のうしろ冨士扇歌
寺にはれての大黒は軒の傘山雪
店の鼠が身を落す地獄箱新冨
かざらぬもかざるのも憂し母の雛清よし
驪子を下戸もろこしのかき餅歟麻丸
手拭をひく名弘めの他た猫柳枝
鳥影に鏡台を出すさぼし髪生合
あつひので寝ぞうのわるい焼鶏雪杉
落雁は関屋隅田では桜餅水遊亭
一蕣でまた夢の出る古土瓶鼻仙
羅漢寺で尋ね当らぬ女親化笑
石打た顔も来てゐる島屋敷三筋
廓近い霊地門にもたいこ持錦赤
二トつゝみ廿日ほど持ツ白牡丹小二楼
仁王さま赤いからだに白あばた六角
出すぎたを隣りて誉る梅の枝寿
指を折られて負になる養角力祖山
むく犬に化して初平の仕そこない松丸
唐人の生酔髭が反咄だらけ三箱
竹の筒ぬけば玉散る鏡とぎ揚よし
呑こめず奥歯に物が引かゝり笑渓
揃ツて身振ひ吹ぶりの犬桜縫惣
弁慶も紺の衣のかんざしや素月
御肥まと誉て古着屋売はづし麟趾
九割の文を女房にぼちくられ松丸
が花見さと下女軽石で手を洗ひ歌六
足を切られて名玉は請出され笑門
臆病の聲に化物飛あがりカメ丸
風の神風袋ひけば只水鬼久二雄
一花七日あやにくに始留守居番桂
浅クサ四丁
大尾
○撫てはいやと実頭恵はおさへつけ竹雅
落葉して鳩の礼義がよく分り山桃
落合た刎に馬道押返し吉明庵
枝斗り手に生酔の花戻り夜宴
宿借るな浅草寺の裏も魔所升丸
網を出現もらさずに御救ひごまめ
山桃評
閻浮檀の光り無明のやみを照り縫惣
返意をさばく雷りの紋どころ新冨
・揃ツて身振ひ吹ぶりの犬桜縫惣
弁慶も紺の衣のかんざしや素月
御肥まと誉て古着屋売はづし麟趾
蚓蚓の文を女房にぼちくられ松丸
ケ花見さと下女軽石で手を洗ひ歌六
足を切られて名玉は請出され笑門
臆病の聲に化物飛あがりカメ丸
風の神風袋ひけば只の鬼久二雄
花七日あやにくに始留守居番桂田
浅ク廿四丁
大尾
撫てはいやと実頭恵はおさへつけ竹雅
一落葉して鳩の礼義がよく分り山桃
落合た刎に馬道押返し吉明庵
枝斗り手に生酔の花戻り夜宴
宿借るな浅草寺の裏も魔所升丸
網を出現もらさずに御救ひごまめ
山桃評
閻浮檀の光り無明のやみを照り縫惣
道意をさばく雷りの紋どころ新冨
一目釘穴ほど虫喰の釼の巻糸一
敵へ茶器送る直打の知れぬ腹ごまめ
茶の柱薄は梅の尾が三番叟縫惣
忘レた跡で終へたは雨の指祖山
印篭の折御茶を底へ詰メ寿
手に葉もよほどあた抜た下蕨あら玉
帰らじとより戻らぬ縄手みち亀笑
調市の物かは妾宅デはやり唄こまめ
又八の指跡形のある虚説ツあら玉
浅カク五
酒で落ぶれ猩々の辻謡イこゆめ
思ふさま引が鳴子の掛けはじめ扇歌
極野暮ナ自慢おゐらア何貫日木卯
藪からも棒組の出る土手の駕扇歌
重る残財重箱で鰻登り松巴
・お針の部屋で洗ツてる客のぼろ梅枝
色あげでもめた仕かけの計仕事花雪
清め無雅おら鼻をかみ瓦をふき糸一
惚薬り黒焼よりは生がきゝ祖山
天窓からすりこはされる奴風喜萌庵
昼は引夜は押せる照手姫祖山
おいちりて無イと蓋する紅の猪口こまめ
馬に乗りかへると卯坂尻へ鞭麓
二度と拝めず見世物の御開帳亀丸
文子楽評
鷺捕ラず聖主の御眼を縫フ讒者禁
一火を摺る世上南朝の檜皮葺山桃
深夜の御妙子石部をば飛せられ
浅カク六
詠み歌の骨肉父子の問に答へ寿
打解た一チ座に雪の尚歯金扇歌
あまの鶴村あしへ立つ子に祝によしほ
寝返りも出来ず枕を碁に取れ夜宴
狐狸と見て囲碁に寛蓮逃ヶを打仝
打囲ム気も碁盤から無二の忠柳枝
敵へ茶然おくる直打の知れぬ腹こまめ
衣の退き口坊主とは思ひ附キ清よし
秀ひらへみやげす志の木芽漬よしほ
犬も傍輩鷹の巣の手助りあらず
水間ひや〳〵噂関ク雪の仇素月
かし坊毛気はなれた文を書キ縫惣
筆までも坊主無欲のかし坊介
月にうつた竹の西はまた朧佳友
今宵ぞと秩父は影で幕を切り寿
看勤の跡で円位へ鶴の歌雀芝
善を蒔く父にたね女か尽ぬ孝六角
孝の徳身に九重にかへり咲キ升丸
浅カク七
我宿の妻に根引の菖蒲草桃
恋のもつれて白糸は名を流し花甚
・俗物が来てお梶ぼうゑらいナア雀芝
又けふも寝たりと伏見人だかり縫惣
正徹の名もハツト立ツ雪の鷺寿
太鼓に彫りし薬法は世にひらきあら玉
灰にはならぬ称念か黒衣寿
井戸の輪〆たと思ふ久右衛門百姓
・簑市の立頭隅田に花吹雪縫惣
人丸堂も足幾の山の奥あ知
〇因果な地蔵塩ばかり嘗て居るよしほ
又八か柱のうへに鎌田村栄枝
聾の千日鉦も調子高力寿
粟嶋へおはりは市に納め針栄枝
新毬にいく夜春待ツ女の童六角
江戸者がちらほら桃の宝珠花升丸
花の翌日禿残らず鼻緒摺レ仝
届けもの心遣ひの美椿助録
浅カク入
流れ筏は大沼の芝まつり竹雅
疵の無イのが痛み入る負軍サ二まめ
・足斎売出奔当時日かげ物祖山
一汐干の赤螺洲崎からやツて来るよしほ
出替りに義理の込み合村渡し
小便を市に山中ウ伊勢屋垂レ亦楽
・菰垂の辺隠藁て扇をふき麹丸
芋茎餅ケ御囲帳からゑんの綱祖山
御百度にねれて利益が早く知れ柏我
・張りきつてひん〳〵刎る朝の馬洗耳
大梶
一枕の塵を烏羽玉の床に病みよしほ
麓評
水晶の珠数繰ル月の水車家満巻
白当の琴に軍慮の手が狂イ夜宴
勅撰へ売家は恥しい名イ誉糸一
神歟仏歟わらはべも覚束なよしほ
四隅を仕切られ忠信はあばれ打チ亦楽
とふる声だと汐汲の唄を誉メ祖山
浅カク九
竹馬で轉ビ泣ク子はいとよはし糸一
山吹の蔭を茶に煮る升出の里寿
紅葉の絵羽ばうきで消ス地槐矮鶏糸一
実盛の良等ハテナふれたわへあら玉
・眼病の唖は手真似も片便りよしほ
一釣り船の札には風の方で迯ケ仝
中田ン甫立ツ田山ほど始案事祖山
味噌づけの大根楽屋ではやされる柳枝
子の荒事に紅隈の蚯蚓腫レ寿
貧学の炭団の果ヲも雪蛍花甚
己が身も咲つ莟みつ菜の小蝶烏水
堀ぬきの足場井戸屋のはじき猿揚吉
木曽の奥清水の側に忘れ斧大垣
・極藪医者竹の匕で盛り花雪
・花より団子がいゝと下戸喜八大羽
床店せの絵屋替り西の様に明ケ雪杉
どうして負ケたかとしやも首をひねり柳枝
道中でビクリ国者声を懸ケ柏我
浅カク十
一尻押シをする割土間の境イ論花雪
汐干の欲張り命計カ拾ツて来カメ丸
横鼻緒だと梅川も手におへず祖山
盃も川留めになる旅ばなし扇歌
其くせに腰ぬけ人のさきへ逃が玉泉
から〳〵せんべいヒソシヤリト割て見る祖山
町内の惣領に居て番太郎新冨
暮の息鼻の詰つた始を取り花雪
村芝居足斗り似た歓右衛門扇歌
村生娘ス野分でくどけば雉子の声大垣
ひもじい盛り昼過キの奥勤メ花雪
一鬼ヶ嶋りん置の角に枝が咲キよしほ
黒船へ大筒向ける乳母が色祖山
妾の当惑殿様の寝に便縫惣
あらばちは外よら産をする心地花雲
大尾
一大大呑み口のたりねぢりで盗む酒揚よし
井蛙評
合肩のないは忠義の戻り駕花雪
}
観音に待女もひつくり貸温衣米賀
たゝむ蚊屋銀簪の宮戸川三箱
姥が悲をしめす大慈の妙智力亦楽
爪〆の観音旅人もほつて聞キ夜宴
太子講ほぞを入れたり削ツたり
○新イ毬にいた夜春待り女の童六角
蜘蜘の糸観音草に善の綱寿山
浅草に石の枕のより鼻緒霍芝
又八の柱のやうな脚気医者仝
馬頭の河岸で如意輪で朝の猪牙こまめ
桶伏の身で大仏は窓へ顔祖山
ちいさなものを三人で水揚けし大羽
ふてへやつ淡嶋さまの池へ針祖山
〇座中ウ案心ン百筋目焉加部振威
納メ鶏泊類銀杏は羽虫除ケ]木千枝
我ヵ国へこそ〳〵紙を妬が君六角
右幕下へ草国引を召す藜の後縫物
米を搗く隣りの椿寿をちゞめ冬寿
浅カク十二
雨もよい朽木の額へ油か違ひ山桃
・人と魚地獄は板のうらおもて和暁
雁首の後家も世に出る独楽の曲桂
梅干も口の酢クなる孫の世話木字
奥山に太棹の碑は津賀太夫亀遊
・太イ奴先へしばれと大根網松巴
●小机え初陣数が墨を摺り柳枝
奥山の後家さま茶釜計り好き海里
植木どうらく朝皃につるべ銭花雪
猿ならばさるさと女房御囲帳よほ
しやくりの呪きゝすぎてソレ医者よ花雪
観音の地内長屋も札所附栄枝
●順礼の肩入レ寄セの日延へ札寿
●嶌谷にとゝめを差た鵜の額角佳
鯉の直に膽を潰してにがい顔助六
西行の方で楫とる船の艱ン清よし
●宿下り田舎にまれな京草履しらふ
浅カク十三
夕立に先ツ雷を内江入れ嘉羽
弓でさへ酒にと井戸屋ぢれてゐる株木
其頃の堂に馬屎の評義もの三箱
垣根も疣結海辺の芋ばたけ寿
朝かへり田甫で狩野の馬に逢に亦楽
兵粮のさまたげさせん案山子の矢揚吉
竹の水入レ光琳のみやこ鳥田毎
○野の地蔵苔の衣に葛の袈裟清よし
化そうな親父亀山売ツて居る木卵
・なむさん曲水屋根で洗ふ猪口松丸
●しん橋の下参詣に人の浪清よし
○犬桜折ツて生酔棒を喰ひよしほ
〇御満悦奥様風呂の湯がこぼれ扇歌
大尾
〇六社の夜祭り燈灯て渡りかね亦楽
清よし評
一国病が愈て不用ナ国ゆづり文子
・ぬきんでた寄進高祖へ身を献し日本坊
政子がほどくおだ巻の御いりり夜宴
度々替た後せんざいの鶴を喰に笑門
○目が覚て善に寝かへる石まくらよしほ
石で歯は磨ヶど減らぬ口答へ祖山
○歌枕身は花の雲水の月亦楽
御気長がたらし出陣に鮓を釣り揚よし
下戸も子に習はせたが類瀧の酒松丸
○寛仁シ大度潜レハイなめろハイ寿山
〇かんぜなさ乳母と一ツ所に出代●乳三箱
○穂柏子にうかれて魚も踊り込み廣言
和の誉れ集に三千一百字三箱
小町が歌で面影の替類稲葉
○立膝は通夜のひさひの置キ所新冨
短冊や色紙着ものに路通当テ中住
一
出過キない様は手筋を口へ当テ谷川
○己か身も咲ツ莟ミツ菜の小蝶烏水
被下
一
廓を欠落秋亀か孝のやう松丸
張る時は弓と弦なり諏訪の道祖山
一釣鐘を夕日の覗く峯の寺花雪
〇気の利た板陸奥の子の洗ひ方霍芝
浅カク十五
矢に追はれ翼のほしき鳥の海谷川
四隅仕切られ忠信はあばれ打チ亦楽
うるさひ付け戻ことはりと読だ頃ため
○水晶の珠数くる月の水車家満走
〇広き野を小鍋にたらぬ初蕨三箱
〇喧嘩に負ぬ堪忍の其強サ花甚
ぎち〳〵こまぬ御水屋か船の頃亀遊
〇つゞれ着て綿商ふ植木売り亀笑
〇唇をなめる間もなし大般若我南辺
○立チ兼る焚附け売の細煙り
○樽次も口持無沙汰願酒の日谷川
○染賃にいせ屋は肝を芥子あられ松丸
○若鮎の寸も日脚と共に延び花甚
〇いせやは真木を算盤て割てたき我南辺
○天窓から弁慶関を丸メ懸ケ春明庵
〇ほしがつて下女反物にかぢり付キ扇歌
●坊さんに虎の濡衣を乳母は着せ露舟
水戸だけに扇歌自慢を鼻に懸ケ柳枝
浅カク十六
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇の宮戸川三箱
○われものをならべて雛の小酒盛春明庵
○蛤の出るまではしよる汐干狩り揚よし
○江戸ツ子も咄しの種と箆でふき糸一
〇。なぐられるまでは動かぬ古殿戸祖山
○様の屁は手水場の外世間見ず寿山
○歩行てヒヨグらず催馬楽を唄ふす糸一
あらばちは外から産をする心地花空
〇おいぢりでないと蓋する紅の猪口こまめ
殿の身をつみて貞子もある夜ちわ六角
喜明庵評
石で歯は磨かど成らぬ口莟へ祖山
・広き野を小鍋にたらぬ初わらび三箱
鶴が岡富る千代田の穂を拾ヒ山際
〇鞍馬の足駄平庭を踏あらし清よし
●淀橋にゆかりありけな水車木山子
〇中田甫竜田山ほど様あんじ祖山
細見の遊女へ紙魚の出が付キ縫惣
木賊山翁も月の鎌をさし新冨
〇金轡馬士にはませる裏関所土器丸
生竹に手柄を提る剛の虎工藤
小動木の磯路から来る春鰤株木
〇夜露を含む嶋原の女郎花中住
○八十嶋の記は顔さらす後に出来大垣
小町が哥で面かげの替る輪蒲め
〇待わびた日ほど置キたき花盛り山楽
〇夏近シ風を仕込みの扇折り亀笑
○伊勢が筆だけに覆かい事も書キ日本坊
○草の庵友に角なき月催ひ酒女
○歌仙の茶屋に雅友を待合はせ竹雅
一九が碑そゝる花見の弥須と喜太亦楽
一蟹にもなれず宗盛は網の魚よほ
○犬桜折ツて生酔棒を喰ひ仝
斗るほど人の群集の升の市家満弁
○数具足軍せぬ日は虱狩り薄め
〇●ありやなしやとふつて見る瓢酒竹雅
浅カクナ八
〇二ツない心にかるい筑摩鍋角住
○造ッて飛なし瓦師の棟の鬼花雪
○魚らんと栄螺仏地とは思はれず竹雅
〇宿下リ田舎にまれな京草一腹しらぬ
〇随身を免業平かとおもひ友成
〇一ノ谷院の門をもまたとられ笑山
大か足に屋根屋が急じ安普請木山子
頼政の額画師の名もあぐる哉霍芝
車仕掛けをば真田でつなぎ留メ柏葉
女川の杓子肉帳へぬけて出る寿
人間は鼎狐は種ふくべ花ト
〇釣下手な竿に蜻蛉の一ト休み笑門
女房の穴へも鎌田指を入ン縫惣
土間〳〵の角迄洗ふさゝら筆花雪
〇宿なしの身にも風の喰つぶし文子
切ルよりもきらぬ小指が気をいため三箱
○一出替りに義理のこみ合村渡し
いが栗で鼻を突つく鼠穴指月
浅カク十九
〇筆にあたり藪医を所〻さがし日本坊
○傘の干シ所無き雪の翌ス松鳩
○這入口むつくり高し開帳場花雪
〇新世帯吹竹までまだ青し広挙
○盗人の昼寝に亭主気が付ず庵花
〇紙ぎぬた仁王のやうに顔へはね米賀
観音の這ふ景清が出の牢霍芝
チト中納言朝忠の喰ひぬけ家満君
〇胸がわるゝて奥薬突かへし亀遊
〇丁度昼頃桶川で庭を入れ花雪
〇手にさげるよりはつれなき鍋祭り山彦
よし野初瀬へ両がけの春の春の旅竹井
御寝館さなどゝ火のしの当こすり雅楽
〇おいらんもお買なんしな禿菊揚よし
○雀ほど禿のたかる色紙竹里鳥
○野渡しの舟も込合ふしつけ時酒女
〇お針の部屋で洗ツてる客のぼろ梅枝
〇一字づゝ禿おぼへる八文字扇歌
浅カク干
○八畳の狸を化す古狐秀通
○息子開帳に入ッて蛤に引かゝり幾山
○木がらしに錦をあびる筏乗り亀契
○見附番御辞儀に鳥の下りるやう藤丸
○浅草冨士人穴を売る近所古家
〇二階から御祭りを見る居候三重
○鯉を喰ふ母瀧ほどに乳のひゞき扇散
〇たれて居る客へ茶を汲は柳橋竹雅
大尾
〇浅妻を身のあだ波と知らで画キ霍芝
醒斎こまめ評
●観自在文武に度々の妙智力よしほ
○造営の黒木削らぬ民の骨巽
勅撰へ売居へ恥しい名誉糸一
招かれた席からすゝき間に行キ仝
白馬寺の蔵書礬沙に紙へ舁縫惣
一蛇捨る重盛親にまで苦手糸一
一談歌に兼盛引出した駒迎仝
琵琶をひく度くさめするめらの庄祖山
浅カク廿一
鉄漿つけた公家にふせげぬ栗子山糸一
大吃り武者指物に系図書キ麓
朝忠饗応会席は気に入らず揚よし
家風を散らす切張の花紅葉山際
糠の菊わた口塩の霜に枯れ米賀
○見舞に手遊ひ遣りそうなわらは病振威
月影の竹名筆へ紙一ト重あら玉
安軍師まだら覚への虎の巻藤
歌趣向百合子もしばし首をたれ山桃
八月廿九日
○雛の帝都も高槻の干菓子山祖山
鏡石チトみがきたき加賀同者新冨
〇をしいかな美女の無筆と夜るの花縫惣
○名に惚ㇾて妾のかりる続世継霍芝
景政をおもひやらるゝ逆まつ毛山雪
羅漢寺で尋ねあたらぬ女親他笑
〇弓でさへ酒にと井戸やじれてゐる株木
○虎の尾を踏がけ道の花吹雪霍芝
額に気は付ず神馬はうたぐられよしほ
浅カク廿二
○媒人が医師で見合もせず極り糸一
○母尓現日は暮るとも宿かるな叶
〇ふてへ奴つ淡嶋の池針をさげ祖山
〇当なしに随神いのる楊弓場竹雅
一舞たら病をくれそうなびんざら株木
○風の神風袋とれば只の鬼五久二雄
〇うろたへた与一建まへだのに又歟桃花
一又八が柱のやうに脚気医者霍芝
○極野暮な自慢ヲイラハ何メ目木卯
〇白魚を下女お肴のもやしかへ祖山
橋姫の沙汰惣嫁だにソリヤと赴テ糸一
〇つき当り貴さまも雲雀見る人歟山雪
○今どきの家老かる石ぐらの助山楽
○花慈塚倉ずる馬鹿ナはれ病祖山
〇能役者成ス借金ものうろ〳〵清よし
〇。せつこんで六郷さまへ女房行キ扇歌
〇歩行てヒヨクらす催馬楽を唄ふ頃糸一
○媒人の大言ン様の落の曲よしほ
浅カク廿三
〇厩をかぐもいやと河童の食もたれ扇歌
〇御前塩梅よし宿が御汁粉や仝
○湯の中で医者ぶくりうと一ツひり花雪
○馬鹿信者浅草紙でふかぬ尻祖山
下歯に成る気ほじらせる椽持見せ揚よし
〇御伯母さんと呼で時平はいやがらせ糸一
川柳評
〇無量の智力文に慈悲武に応護寿山
一勅撰へ売家はづかしの名イ誉糸一
艶書とつれ〳〵腸はぐれんどう一豊
御沓部民の衣が露にぬれ亦楽
鏡ぞと沼田の玉を御叡感揚よし
鮫人の涙は袖をころけ落松丸
兄命玉の威徳で丸くなり清よし
信あれば羅刹へ寄せぬ舟後光叶
真間を詠ム頓阿は顔に紅葉せす山桃
千歳持ツ檜皮は鶴のめん鳥羽揚よし
芦苅は猶枯〳〵のさまに恥よしほ
浅カク廿四
奈良法師しぶ〳〵引た栗子山一豊
文才も沖を越たる質魚の句よしほ
○煮へかへる胸武の内湯てすゝぎ雪杉
○雲はれて真葛が原の風もなぎ升丸
〇宗植になる気初段の冬籠り鬼仏
〇犬よりも熊を手軽く宿祢討テよほ
千の数祈誓の胸でわく矢権巽
ゆかりを尋ね紫を遺佚書き糸一
一舞姫のかとめ花山の真盛り
思ひきや円位二度喰ふ飴の餅糸一
かねが敵桜の仇はさくらなり秀通
夫までは芦を着たうへつゝ突れ烏水
〇犬筑波枝折の房も赤い舌あら和
武田がらくりに車の大仕掛け喜羽庵
世をもぬけせみの小川の歌を詠み山際
○仏恩の深き量れぬ福寿海笑溪
ならの葉の落葉をうゝむ菊作り仝
○田村勢四万六千ほどに見へ霍芝
浅カク廿五
橘の類と蜜柑に御うたがひかよほ
真如の浪に性空の袖もぬれ寿
一倫言せきとめ百川か御諫ク文子
餘の杣を酒宴に招く美濃守夜宴
敗軍は芽の出るを待ツ伏木沙汰浜人
思ひ弥益鷹狩の雨舎り米賀
やつと切れたと栗本の民も笑み文子
一月洩らぬ夜は樋を出す不破の肉扇歌
一言とも出ぬ岩橋の掛損じ揚よし
〇雨漏りに余吾太夫ほど御不勝手よしほ
笋を好みし親の髪もゆき清よし
○見ぬ老へ一枝孝の花戻り亦楽
曽我柿の下に碑なしき禅師坊縫惣
持資の名も文明の比にあげ揚よし
貨秋にはまけぬ工みの香渡しよし
驚と見せ若狭道問ふ雪の鬢麓
蛇と結ぶ赤縄蟹が挟み切り糸一
厚き孝義に逸勢の罪は解ヶよしほ
浅カク廿六
〇矢口の奸計江戸ツ子の面ラよごし糸
又五郎衛士の中での部屋がしら升丸
恩もなき鶴をと鳩はくやしがり新冨
〇鞍馬の衆僧製裟掛に拝み打栄枝
●切る刎るのびる忠信おさへられ古家
一首を洗ふと天窓から源氏方雪杉
〇我たのめ救ふも網の御仏体花雪
孝の徳身は九重にかへり咲竹丸
○並木の出はづれ今もある六地蔵田鼠
〇に以毬に幾夜春侍ツ女のとらは六角
枯て後名も埋れぬ下わらび文子
もえさしは灰屋にのこる吉野織米賀
〇和歌につける薬はないが病ひでき糸一
習合は施無畏に幣の神馬引叶
○蛇柳も朝ごと相る露の玉亀遊
〇山鳴の蔭を案に煮る舟出の里寿
○母尓現目はくるゝ宿かるな叶
家根のもりやに手入する李堂竹雅
指三ツで葉二つかんにたへた笛寿
召給ふ黒駒の眼も椋のつや縫惣
匡房は三ツ四つ二つ笏で追ひ仝
〇持すけと見たり山吹ふつかける如翠
一日和山見定めてゐる鳥羽湊竹艸
一捨た子を拾ツて軍かへすなりこの実
観音の智力トンカ千数千の矢山際
京の地震は仏経がしわになり新冨
伊豆殿ばらはかけ鳥に矢立杉株木
いが栗落て禅鞠の石地蔵よしほ
招かれた席から薄き問ひにゆき糸一
絵そらごとなどゝ空しく海へすて文子
風月の洩る深養父の破レ庵夜宴
琵琶嶋ははまり過たる人のあと烏水
歌枕身は花の雲月の水亦楽
一夜泊りの武士も夢見草縫惣
〇はたおり虫に物淋し当摩寺角住
○白玉が何ぞととへば松鍋米賀
たれに見しよとてべに付て藪の梅寿山
要〳〵薄の中に破レ扇亦楽
千日の手桶無量の慈悲を汲みよし
呑口へ出て滝と伊丹川我南辺
〇塩竈の煙りもたへて珠数屋町如翠
藪に散る桔梗も時の不仕合大羽
一竹筒にさした桔梗も三日咲キ霍芝
○賽の神欲の引はる縄手道文子
小野の細道菅虫の音を慕ひよほ
鷺に礫二ツ三ツ四ツ田螺とり亦楽
〇重い恩おくるに亀は浮てのせ山楽
三角柏を託宣の筮にし里鳥
一検校で斗り難波の杖をもぎ亦楽
○石山寺に朧夜の咄しなし貫蝶
城乗りに可児石垣を横に這大垣
武士も紅葉にこりす藪にこり笑門
○柳にも鞠にもしたし人心花雪
田もゑみわれる栗の木を切た跡山桃
浅カク廿九
亡キ父の芝へ涙も沖の石一豊
雷りに恐れ梅にもびつくりし見山
常政が罪を木の葉の虫が喰ひ夜宴
身に冠りなき名を獅子で舞納めよほ
みきむゝいみかさを召せと土手の案や山楽
〇嵐の藻が浅瀬と記す狐川あら玉
佐国の亡霊猫がすでの事よほ
〇花に酒内にまご〳〵居られうか助六
○うむを放れず麻原の友白髪千枝
世を秋とかこつ雁金屋の采女糸一
五十五日風持ずと味噌をかひた筆巽
額の面どれも囲爐裏へ落た顔縫惣
〇ふてへやつ淡嶋さまの池へ針祖山
〇花の翌禿のこらず鼻結ずれ升丸
箒の髭で盗人をはらひのけ堅丸
花さかぬ老木武門の悟を開き清よし
串さしの妻で立野は味噌を付山桃
くちなはゝ大悲の加護の命綱桂
浅カク卅
大井子は石から村の押が利キ米賀
〇出る杭打れる長柄の人柱雪杉
今峰と外山木の葉の枝に耻夜宴
染紙の裏へも色の物がたり巽
恩を知る蜂文と出て武の加勢堅丸
風呂に入るとこをと親子しめし合米賀
インや雁たれになる刎釣瓶振威
うない髪孝によごれた蜆売亦楽
古唐紙芭蕉の筆も横に裂け霍芝
落字せぬやうに天野や荷拵へあら玉
坂本でさそはれ入江武士をすて米賀
其苧に取つきだん〴〵に運が増ン雨朝
あかざ堂鎌を鑿にも手斧にも錦糸
〇鐘つきの反ツた侭きく時鳥如翠
●お百度に七十二間一トまはり木卵
伊勢屋の畑の四季草を世に咲せ鼻仙
露の病風に取らるゝ鬼薪我南辺
〇変生男鶏御利益の先ツ手見せ指月
浅ガク三十一
。埋た首堀ツて閉れるにはこまり海亀
一作門へ千代も飛込候沓手鳥扇歌
○馬鹿には出来ず馬や鹿愛ス仙新冨
一心の錦紫の衣を辞し山楽
堂所口は芝にまで扇の名祖山
つゝれへ黄金玉潤が古布子田毎
玉瀾夫婦一対の筆の能文子
一米麦の恩を小山田馬にのせ柳枝
○胸がわるくて鼻薬突ツかへし亀遊
難波津の道はどこだと相馬公家山笑
〇さのみ意味なし明方の三升の鐘佳友
○放生会鵜を見て鰹はなしかね亀遊
蓮池の図に水桶のよごれ椀三箱
○菩薩薄く田にも花咲ク蓮花草竹草
〇後詰もなくて龍を織ル島へ落祖山
一御影の光明網の目を今も浅り土器丸
バツト立ツ後光は今も網の中揚よし
〇橋詰などへは水道の水は出ず
浅ガク卅二
根を握て百合子哥道を師に尋糸一
白勝チになつて景清目をなくし霍芝
〇京清阿古屋に人の目も抜て逢糸一
寝返れば氷の破れる網代専扇歌
○今だと紀文猿若の門も打テ赤楽
流れ寄る花につまづくのぼり瓢清よし
かぶれぬでめでたし花のうるし笠和葉楼
〇吸絹はあきは何れも猿のやうよしほ
村へたゞよはさせぬ船あぶれ土善丸
最は大臣と煮老は諸兄郷祖山
雨舎り軒端にぞ見る富士額夜宴
〇注進とに猿は松へ如け上り如翠
廊下に瓶子引過の下の関米賀
〇かみしもの紋ぢらし着る太郎冠者しらふ
○紀文の全盛歯のたゝぬ豆を蒔米賀
月の入るさに夏虫は古社夜宴
まだけふも寝てかと伏見人だかり縫惣
腰越を逆聴に乗て押戻し米賀
恋ぞつもりて白糸は名を流し花甚
矢に追れ翼のほしき鳥の海谷川
塵の世を居しびれたがる凡夫心久二雄
二ツ三ツ鷺へ礫の田螺取り亦楽し
○見かへりの柳も知らぬ井の蛙仝
あらはれて名に疵の付拾ひ首大垣
こく稲はひらく扇の手も遣ひ一豊
江戸者もちらほら桃のほうしばな井丸
柳の糸に針ほどの朝氷柱亀遊
返りにはほかへ気の散る桜狩株木
馬に鞭うつて競が壱類才夜宴
初日蔭烏ゑぼしも鑓の主この実
○葭切の寝ぐらを風の国に賛山楽
水間ひや〳〵噂聞ク雪の仇素目
〇名に惚れて妾の借りる続世継霍芝
○古池の軸に飛込道具市仝
有りたきは雷門にごろ〳〵屋仝
それまではあほう浪人だと言れよしほ
浅カハ卅四
政清の名もきえのこる石燈籠文子
〇理にくらくやたらと人につつかゝり花甚
月にうつした竹の画はまだおぼろ佳友
○長門が郎馬等歯磨を内兜よしほ
○柱が曲り内中ががたつひし柏幾
〇ある時は御眼が女二御手が千文よし
大むかし送り火消して祝ふ屠蘓振威
かしましき瓢も捨ず世捨人杜惚
御ひねりの波の返しも福寿海素月
腰張の反古は家に見ぬ伊勢が家壮惚
○夏の初段に咲かゝるかほよ花扇歌
撞木下駄そはに龍頭の手水鉢あら玉
美人釣出す斗略に池の魚要め
一鉄で焼顔にとろける念は失せ山椒
髪の蛇嫉妬の穴を目付出し巽
綿畑円乱れの軍詩升丸
いさぎよくきへる覚悟の露深み成之
○北風がつのり吉野の花は散りよほ
浅カク卅五
一魏も居ず数もゐず淋し峯の寺玉泉
○若僧も美僧もみへぬ五百人山笑
○むら時雨ふる苫が嶋日和山亦楽
○眼がさめて見ても遊だだけが徳新冨
散る程は下へ溜らぬ花吹雪株木
○仏の方便変生の男舞広挙
通り討頭痛が治して高枕笑溪
○其疵に腰ぬけ人の先に立て玉泉
忍び駒裏茶屋の嵯峨の奥栄枝
〇宿からぬ原も繁花の町となり竹雅
○肌の廓より油揚の寒見舞
○古風な素見馬道を小室ぶし
〇枝斗り手に生酔の花戻り夜宴
〇意地わるな鳩の継母は下の枝竹雅
○豆腐屋は年中重い下駄をはき花雪
〇おゐらんをねでくるんだ箱の猪口
摺違ふ舟のりかへる春の蝶亦楽
春の真中へお釈迦様ぶつたをれ三箱
浅ガク卅六
〇別な世界はなまくらの方がきれ●カメ丸
生ぐさに娘をそへて遣る暖簾祖山
〇御酩酊蒲魚になる風の神
さゝきけんあだな狂女の向ふ越シよほ
見て威勢なき九ッてう大わらは我南辺
額の真似仁王の誤を子はくゞり竹雅
○仁王の朕くゞる子供はかんしんだ画也
〇なぐられるまでは動がぬ古雨戸祖山
子は三重も上にゐる塔大工亦楽
格子先増し塩鯖の売残り里鳥
○一掴みやるのに雀逃ケてゆき清よし
夜明から宇治の旅人とな〳〵鹿扇歌
神田川炭岡屋今に掴み取り新冨
○口舌の大詰だんまりで涙ぐみ里鳥
〇すれ〳〵な宗旨も珠数屋一ツ箱花雪
〇相馬公家手鼻をかんで筍でチヨイ麴丸
〇けちな客能因真似る紋日前祖山
〇次郎左衛門棚を仕舞にそばを買助六
遠近の立木にびくり落武者麹丸
住吉の野びるも煙るのがけ道亦楽
瞽女が猫ひく柏木の村日待縫惣
〇だん〳〵と土手へ茅を出す葭簀茶屋助六
馬と駒どれも轡へ通ふみち竹雅
〇青いやつ程なまきゝな竹の釘花甚
○鯉の直に膽をいぶして苦いかほ助六
筆までも坊主無欲なかし坊縫惣
七よく米浜で付そうな相馬箸我南辺
○其ほとり結びのぼさつ網へ懸ケ祖山
〇宿下り田今に稀な景草履しらふ
〇釘を曲ては削てる下手大工亀遊
ほかの童は犬に家と初手思ひ仝
○穴蔵屋息子覚へるチヤンの秘事花雪
一輪湯光の残るぼさつのしらげ跡清よし
然れども許六腐つた句ははかず松丸
絶景でいたむ粟津の古びさし祖山
小夜砧からり付ればころり寝る笑渓
〇ぶら〳〵と瓢も邪魔な夕桜清よし
新規のがいゝとはこけの石燈籠花雪
○雨龍の尻は蕨の天窓彫りあら玉
○細長く身上のばすそうめんや寿山
一紋日前狐の足を灸でやきよしほ
瓢箪町をぶら〳〵と夕ぞめき文子
○其業が宝経師の箕袋あら玉
〇せんじ売入る茶呑みは水くさし扇歌
○田にうど客の楫とる酒の席九逸
●二三申者も置てゐる新大家亦楽
地酒に酔馬士唄なとで山桜清よし
○せんたくの袂から出るぬれたみ亀遊
〇隅田づゝみ背負て行ふとばかなやつ化笑
〇まはり過ると廻らなくなる呂律山桃
〇朧夜の物には惜しい散る桜山雪
〇横鼻緒だと梅門も手におへず祖山
〇駒下駄のどろを洗つて内へ入れ角住
一ト目千本よしのほど花見傘山楽
浅カク卅九
〇肩で切る風間違ふとつんのめり
〇やぼしらぬ意味かぞへ日の昼遊び清よし
一つ家に美女水仙の破れ笠縫惣
〇しやれた清人冬瓜の蔓髻木のみ
〇腹のたつ火箸はふかく灰の中揚よし
〇初音屋の客梅の木へ来てたてる株木
〇ます本の民にかゝツた白鼠よほ
尺八を五本預けて湯に這入り縫惣
藤月ハ鬼灯のなる安神事祖山
津部之傾城明て顔がはり寿
○帳消した息子は見世で帳をつけ角住
〇くるみあしおはちの蓋を踏はづし竹草
〇川近き囲燃裏に鮎のまゝ子算亀遊
〇つかまり立チすると朝貌ぢきそだち冬寿
○口に白泡せり合の馬の市文子
〇其力ほどつゝに持つ草の露山楽
紫陽花ほどにほろ酔の白あばたよしほ
白拍子なじみの首に胴ぶるい扇歌
〇がら〳〵や太鼓売てる雷の側米車
〇間にあはせ布子も綿に別れ霜三箱
〇さび過て鏡が池も見人はなし振威
まだ苅ラぬ燈心草に車胤が灯三サゴ
〇顔の桜を塩漬の実でちらし土器丸
一質見世の乙鳥は春の夜も寐倦よ月
○網手の猪口に金通の宮戸川霍芝
八軒屋僧の天窓へ骨折の跡我南辺
〇未成はゝ隣の椿寿をちゞめ冬寿
今すくしからく出来たは鏡汁成之
蝶々の下葉へまは類俄雨升九
○山吹を貰ふと種のとれぬ和田栄校
水茶屋に二軒たゝぬで大伽藍水生
○摺子木の横にはたらく六日の夜友成
川竹と刀はなりが合ぬなり文子
轆轤首化物の子がふるをかけ松丸
〇こいつ鍋取り鉄炮の矢大臣扇歌
龍女だけ尻たゝくなとおくる米米賀
浅カク四十一
●おち合ツた刎に馬道おしかへし嘉庵也
○目の玉へかんさしをさす姫いわし我南辺
世過キの謀斗に嚢砂の歯磨屋糸一
川越しは水へ這入てあつたまりよほ
○丸勘の文字も痩てる酢の印シ縫惣
〇文使我恋ならぬ気を配り寿
馬場めいた火鉢団扇へかくを入レあら和
かげ膳へ胡麻あへすこし気にかゝり祖山
〇月及◯臍はゆるさぬ風の神雪杉
子にも入鮓のわさびのかくれんぼ山楽
○老込だ武者額堂を追出され季丈
○戸張りの角にに附紐のわび住居清よし
みずゝ苧に母石橋で髪あらひ竹雅
きれるはづ折紙付の姉子なり麹丸
淋しいとしだんどをふむ草履札季丈
○どうして負たると倹鶏首をひねり柳枝
一紙をくわへて空解の儒子をしめ祖山
〇をしいかな美女の無気と夜。の花縫惣
浅ガク望
薬堀り狼よけに持ツ大縄祖山
こけな事だと蛇にならぬ前異見恭々
〇すいてから月代をする海苔の蜜錦糸
蜘の巣にほたり椿の手斧がけよほ
〇肥桜はまだ目のさめぬ内が老揚よし
〇小言も腰をれ人形のやうな孫亀遊
○粉黛の粧ひはげる空をつき揚よし
○穀喰はぬ心はいかにみそか妻如翠
四文
○丸丸のもと冬寿
サケスキハナノモト
団戸に下知する御妾の蛍狩中住
座中案心百筋目烏が雁振威
○田舎道当座の恥をやたらかき竹艸
○用のない時はひつこのぶん廻し扇歌
○盥にむき身漬て置クせんたく屋揚よし
〇てんつるの禿通事は裾を引キあら和
〇極下手な大工はしたみ牛削り夜宴
〇若草へたがくたびれの尻の跡仝
〇くさひので鼻も曲ツた南部離祖山
浅カク四十三
〇うしほで呑過キ持まへのあらを出し大垣
一ツ家は斯ウだと鼠ほうり出し田鼠
〇手を下へのばして猫の大あくび我南辺
〇疝気も頭痛たのもしい咄しあひ竹雅
〇よだれかけのりかけにしる小人嶋祖山
○小人嶋鳴子を引て蝿を追ひ大垣
一犬桜盛かへ水の春の雨鼻寐
○聞人も立て握りてる志道新米賀
〇安人手猿股引でまつぱたか雪杉
りとて平ッたくなるつけ木紙清よし
〇大は小かねす杓子で耳かけず不知
○黒ぬりの草笥へ入れ内は売寿
○絵馬の夜遊ひした跡へまめ畑うしほ
ひきながら後御つまんで八瀬女たれ
○芭蕉塚念ずる馬鹿の腫病祖山
〇瓢ぎり腹をくびりた伊勢屋建
〇とつこへも行才ねへ馬鹿のゆきどまり千枝
〇かき廻し過てとろゝをすりこぼし
ヒカル
浅カク四十四
○狐は逃ケて名代の石仏よほ
○大勢に鼻つまゝせる夜舟の屁寿
〇方丈が尻目にかける児桜洗耳
〇闇に梅花を枝折して這かゝり揚よし
一紙の鼻おやし魔界へ向ふ献しよほ
一夜桜を見に提灯は邪魔に成り米賀
○棕櫚の木のやうに血気の馬おやし寿山
○鼻の毛は岩屋へはへた苔の花麹丸
つるゝゝゝ鹿見て紅葉する奈良の様祖山
和草を入る貪な鬼海里
今戸の姉エ筆先へ逃がてき助録
〇下女腹を立だて味噌が早くすれ扇歌
〇其頃の堂に馬屎の評儀物三角
〇過たると及ばさるとが居候友成
〇素鑓白旗引ずつて夜迄逃ヶ浜人
〇宮守とる水際の土ほれかゝり揚よし
○雛も幟りも初午が済ンでから仝
〇投足で娘土器なとも売り竹雅
〇山伏の味も弁慶一度知り寿
〇下女の恋胸も銅壺もかき曇り扇歌
馬にのりかへると卯坂尻に鞭麓
湯場へ来る野沢の弟子も竿に疵縫様
〇抜ケ出すはねへと絵馬屋の女房じれ祖山
〇此頃は水ツけのない乳母が池谷川
〇馬鹿信者浅草紙でふかぬ尻祖山
〇下女しやくりおのれがひつた疵で当りよしほ
●這入口むつくり高し開帳場花雪
●振つたは稀な僧振威
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○貸して遣る袋法師も口をとめ米賀
額面軸
引上ケて
緑亭
悪趣能救の川柳
安後光
大田谷蔵出
浅カク四六
10192
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