食禮大概
- creator
- 不明
- created_at
- 2026-08-17T19:23:22.649Z
- updated_at
- 2026-08-17T19:23:22.649Z
- field_rights
- CC0
- field_creator
- 不明
- field_language
- 日本語
- field_has_image
- true
- field_identifier
- 10010000026459
- field_ocr_status
- completed
- field_title_yomi
- ショクレイタイガイ
- field_attribution
- 東北大学
- field_oai_datestamp
- 2025-11-13T07:12:23Z
- field_oai_identifier
- 10010000026459
- field_ocr_updated_at
- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
書名
食禮大概
写
所蔵者
(備考)
雨
折月
虎2
撮影
食礼大概
食礼大概
奥村文庫
一貴人ゟ御料理下され候時給仕人膳を持参候はゝ少し手
を添据させてよし常々も亭主押結を持参今中に
受取挨拶すへし給に向様は下野新足を先に直し
にて踏くること上野の方の足を跡へなし真向にむか
する様ニ少シ角掛而心持ゝし候よし扨箸をとらんと
思ふ時ハ相伴人江一礼して箸を取へし箸取べき
限り箸三分壱旦を右手にたて持薬腹小指に挟みもち
残る三ツの指ニて飯椀の蓋の糸底を取様ニ少し廻す
様ニして取左手ニ移し自然蓋に飯付候時ハ箸ニて
取飯わんの中へ入てよし飯付ざるは尤其侭右手に
取移し右にて箸物なから大指人差指中指三つの
指にて取膳の右の角の通りの畳に置へし汁枕の
蓋を右にて右之心得し取へし尤是は廻す様へすも事も
無之物左え取移し又右え取移し飯椀の蓋の上に
重て置へし惣而かさせ取扱事右之通也菜枕の
蓋わ右の箸持たる手は右濠の上に三匁左手にて開右江
取移し下に置へし扨見合飯揃を左手にて無名指
中指を糸底にかけ大指を縁に掛て取揚て箸を
取直し大指人差指を体にして残る三ツ指を爪按し共
持飯を二箸三著程すくい喰て左手にて繕に置候也
扨はらを取直し薬絹小指ゝて持練る三ツ指にて汁枕を
取上左手江握し汁を吸味を喰右手江取移し膳に
置へし二度目ゟは計は左手にて取揚る也扨夫ゟ
又飯を喰菜を喰又飯を喰外の薬を喰也一説に食
を喰汁を喰菜を喰え又飯を喰汁を喰菜を喰幾度
も右之通と母いへり菜早本膳に精進物あらは夫をくい
始るゝへ精進物なき時已鱠より喰初而よし本結喰わす
外の繕供物喰初る事悪し惣而菜を喰ては兎角
飯を喰て薬を食を喰物也菜も右に有物は箸を取
直し右手に而とり左へ移し喰て又はしを取直し右手に而
下に義也左に有物は左手に而取揚傘而左手にて置也鱠は
膳に置なから揮且て喰へし是已酢を吸間敷との故実や
〽同又引落にして膳の左右に有物の蓋は食は開てよし
見合せ先に出したる物より開心得也扠誉へき様は三ツ罷越せ
一一巻亦三ツなから時節珍敷切る皆誉其外は迷〳〵ほむるに
不及也一ツ二ツ計り誉てよし
一二三汁菜喰様之事先二の繕すわると相伴人抔江
むき挨拶有へし但時宜ニもよるへし喰へき様本膳賞翫の
物故本膳を先も右の通に喰物二の汁を喰時にて先殿を喰
夫ゟ箸を取直し右にて二ノ汁をとりあけ故江取移し喰い
置時も右手にて置也尤箸取直し無名指小指にてとり
汁椀は残る三ツ指にて置也此時は左手は左膝に置也扨
一二ノ菜を喰時也又本膳の右之方の菜喰ても苦からす
此皮二ノ薬を喰ずしも三菜を喰ふ事を膳越とて嫌ふ也
一三ノ汁喰べき様は前の二の汁菜喰たらは出居の飯を喰う汁
薬を喰事也三ノ汁は左手にて取あけ喰て其侭左手にて置也
三膳茶部而左に有物を取時は著物たる手有て右膳に置也又
一本汁をた手にて取時も同心得也二三の汁若々塗みあらす本汁
ノ替を出たる間抔に別して喰事也本汁の替を出し
たる迚喰やめて居るは不躾也
一向詰是は取扱むつかしき物なれ御若人喰わすにてよし
一食時は袖も手にておもらすて取心得也向詰に不限引落して
遠く有物に勘時も置時も袖をおそらら心得有へし
一手引物是は新潟の躰とする物故二年主か亭主の名代人か指
一本す箸を置中に而請取置き礼辞を述へし又通び人
来る時は礼辞に及せるは勿論之事也手引は左あらは
一左手にて取上右手も箸揃寄から手引に添て其時左手を
取直し皿を左の輩にすへて聢とかゝへ右手をはなし
箸を取直し喰へし又右に有得は箸を取直し右手にて
取上左の掌にすへ喰へし置伝は箸を取直し者に取移し
下に置へし幾度も必斯也
〇一飯再進出始之事相伴人え挨拶し共箸取直し右膝に
置左手にて食椀を差出し又通人へ対し時宜をする時
は箸を結候様左手にて枕を差出し右手越左手のても添之
出すへし目再進受る時は黒ク姿すら共更も可也惣覆計の
再進の時柔焦喰すして通人来るを待して喰物する事
甚無躾也心得へし
一汁替り出様之事勝手ゟ外の椀に成へ出し候得は我前にて通
人盆に据なら蓋をとり差出候時有之此方の椀を取出ろし
置差出たる枕を取据てよし取物語し異へたる枕を通人取
帰也此方の機を取易殿嫁の心得に差出し盆にすへてよし
〇一台引物之事貴人直に引れ不仕候者を繕に置候てかきを
貴人え不渡自分両手に揃かけて頂事也又少し下りの時は箸を
取直し膝に置左手にてかすを差出し渡すへし亭主渡さは
箸を膳に直受取一礼して通分と盛候は此方ゟかさを
棒候ニ不及候也何れも時宜によるへし
一小串小板類之事小串の物は串を持喰へし北板のかまをこ
はすかして切出る故小板を右にて取左江取移し右手にて
一喩へき也小串ハ右手ニ喰也貴人ハ箸ニて御心侭ニ挿ミ
可被召上也
一一番喰様之事書出銚子中坐迄出は見合喰へし猪口は
一左手ニて耳よりつまむ如々持喰へし小串焼抔の類は
右之条の心得に喰へし
一引盃之事是は本は左の方へ引物故左手にて取あけ
右手越そへ受べし右江引たる時右には取あけ左手へ取移し
右手を添受へし但給仕人盆に据なから差出候時は請取
左の方ニ已思へし捕様ハ人差指中指を糸底に掛大指を
縁江添受へし惣して飯汁抔は達而強る事はなき物なれ共
酒に限りて亭主相伴人ゟも甚絶る物なれは其花を授し
固辞する事無贈也いくにも打笑い酔なすへし絶る物も
受て残したる迚も無額にはあらざる也更々時は程強くすとらは
盃をちよと下に心得をすへし然は母も心得と心得を引や
盃を間鍋の口にあて按す事は有へからす
一吸物之事先吸物出出扨粥子出は見合取上喰へし折螺の
上に而は味留にて味を喰汁を吸味に而喰留る也吸物計の
時ハ汐留と心得へし酒は前客ゟ受たらは此度ハ相伴
人より受さする心得に挨拶有へしいつれも時宜敷
よるへし
一一銘酒吉様之事名酒は辛口賞翫なれは辛口を先
一好事本なりといへ共当時は出す事も甘口を候義も
一好事も甘口を先好事普運の儀也通人盃を持参
とい請取名酒を受へし組附ニても放し銘酒ニ而不得愈
一同肴請始之事是は格別もなし通人かさを
取引也人により掌に受けも有也
一一手物是は何も味もなき物にて献立の外なれは飯の馬喰には
一なし飯の菜は外にあり是は湯に味を付る心得共湯の時
一喰へき也はい湯漬の音物より喰初るは湯に味を付興味也
塩は附出と母不喰してよし又湯の中へ香物入抔いたす
へからす先手い物を喰物湯を呑へし
一湯之事是は亭主か相伴人格ゟ飲事也給仕人相休合
持来候は相伴人も是ゟ賦候而抔と挨拶して請べし尤飲
計は賞客を見合飲心得也可被贈様は箸を立て持続に
置左手にて枕をとりあけて飲へし湯を亭主ゟ受始る
事は諸流説解者毎也とはいへ共深意味有事也扨湯を
飲終らは枕を膳にすへ箸は飯汁捕の肴に膳に脇の縁を内へ
落して置へし扨通人脇の物と取満はそろく重て膳
の上に置へし手伝して取渡すへし此段時宜御よとへし
膳を下る時も鳥渡手を添渡すへし
一一茶菓子喰様之事縁高に盛足井歟八寸抔に据出は
足井をはつら縁馬計りして塗へし右手に而縁高を
取揚左手ニ移し右手ニて揚紋を取揚枝を以一喰物ハ
楊枝にて喰手にて可喰物は橘枝を物なから手にて喰へし
者染香物抔は菓子を喰一ノ終りに喰へし磨に寄茶菓
子は替り出す事も有常々無之事也楊使は手前え普
通さぬ物也といへ共定へれる事ニはあらす常々は縁馬に
入通すへし楊枝遣ふ時は手一束に折側え向手をかず
して遣ふへし尤遣ひ置たる方懐中する也
一濃茶之事并菓子塗終終候いゝ書客より先達之手の
遣ふへし手水済は本坐江着し扨湛茶出る也通人持
出差出候いゝ左手を差出し茶椀をすへ候心得して
取り大縞を縁に懸右手をは茶曜の耳へ添てちと明り
を請茶屋を見るよらして呑べし二口も言も飲茶
さきは茶碗を右手に取移し左手を左手に取蓋に打
左脇に置へし扨茶碗の底に残らは呑口の処江右手の
指ニて捨寄其指ハ畳敷之紙に掛物飲へし領終ら宗枕
に心を附見る品をして下に置へし服紗も茶袋と煎
て置へし茶翰各服紗は左と心得へし惣而湯条飲
様ハ鼻息をつき気を緩々として呑へし左なけれハ
唯鳴て悪し心得へし
一面々菓子之事是又格別もなし何とも心得候事
宜からす又盛形抔して出す物を猥に取散し不や食
菓子は時節の物賞翫なれは賞美して喰へし男土の名
とは栗柿植桃梨をいふ也菓子は撲有物は畳紙に
受置立たる時掻へし是は薄条持左る時通人取帰也
一一薄茶の事是又格別もなし都合濃条の心得は
草に呑へし外口伝なし
一食礼禁戒
一一袖越の事二ノ汁其外何ニても右ニ有物を左手にて取事
一南季右之物は箸を立て拙なから右之と取古殿移し
箸取直し喰て又右え取下に置へし
一膳越の事仮令は二ノ汁を喰其儘二ノ先の菜か本
一膳の者の方の菜抔塗て能地を左脇には不喰して
一二ノ汁を喰て甘い儘三の膳の菜か又三ノ先五詰の菜抔
喰事膳渡とて嫌ふ事也
〇一移箸之事是は菜から菜江梅喰を侮り箸こふ也
菜を喰ては飯を喰ひ外の菜を喰物也
▢一なくり箸之事一色の藁江箸を附其菜むらり難か
揮かたきかにて別の薬江箸を付る事也人前ニてすましき事也
〇一母ら之喰之事は桃の中ゟ向を見る事也
一にしみ飲之事右同断
一豆箸之事物を横に梓々喰事也
一一込箸之事箸先にて口の中え飯をおし込事也
〇一も地著之事箸に附たる物を口にて喰取る事也是は
一椀の縁ニて落してよし
一一箸なまり之事箸を動して物を梓弓也
一一賦り箸の事はしをねふる事也
一一餅類丸き物之事喰切候跡半月にならぬ様に三木を
遣ふべし