権助提灯(下)
- AI要約 (β)
- この文章は、ある旦那様が奥様の家に泊まろうとしたが、奥様が世間体を気にして旦那様を自宅に帰すように頼む場面を描いています。旦那様は一度自宅に戻るが、再び奥様の家に戻り、最終的には奥様の家で休むことになります。奥様は旦那様を自宅に帰すことで世間に笑われるのを避けようとし、旦那様もその意図を理解しつつも、最終的には奥様の家で休むことを選びます。
- pid
- 1329576
- date
- 1928-08
- note
- 商品番号 : J-10336, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1928
- genre
- 落語
- creators
- 三遊亭 円馬
- duration
- 195
- persName
- 三遊亭 円馬
- publisher
- ビクター
なぜ笑われるんだな
だって考えてくださいます
奥様がそうしてお出しくださいましたの
私がお引き止めしたとなりましてと
目かけ手掛けをするものは気の利かないものだ
旦那様をお引き止めしたとなりましてと
世間の方に笑われますのは私嫌でございますから
あいすみませんけど
今晩はご本宅でお休みくださいませんでしょうか
なるほどな
これはお前の言うのはもっとも
じゃあ帰りましょう
大好きや
調子いい明かりをつけな
よろしくございます
どうもあいすみませんでございます
ゴンスケさんご苦労さまで
さよなら
そしたら取りたくねえもんなの
あっちで邪魔にされ
こっちで邪魔にされ
何を言いやがる
叩け
よろしくございます
ただいま
ご苦労だったね
寒かったの
さあさあさあさあ
どんな様ご一緒
どう遊ばしましたの
何
あっちで泊まろうと思ったとこかな
私の家から出てきたと言ったもんだから
大変に心配してな
喧嘩でもしたかと思ったんだろう
お前がな
行けと言った言葉言ってやったとか
涙こぼして喜んでた
神様みたいな奥様だって
涙こぼして喜んでたよ
でね
あっちで泊まろうと思ったの
奥さんがそうしてお出し下したの
おば
お留めするてえと
帰っては後で自分が笑われるのが嫌だから
うち帰ってくれろと
こう言うんじゃない
うち帰ってきます
今夜こっちで出ますよ
まあなんという可愛い子でございますよね
私みたいなものに義理を立てて返してよこすなんて
何だってあなた帰っていらしたの
え
何だって帰ってきたって
帰れてから帰ってきたんじゃないか
いけませんやあなた
あの子が私に義理を立てて返してよこしたもの
それをまたあなたは引き止めてご覧遊ばせ
歳をとっててバカな盆栽ぶり上がってなんて
私が笑われますよ
あっち行って泊まってらっしゃいまし
そうかな
ごうすけや
うえい
ちょうちんひもつけだ
はっはっは
消さずしまってた
あんなやつだ
表へ出ろ
えい
バカ
や
やじゃない
物の無駄ということを知らないか
うちに電気があるのに
ろうそくをつけて
どれだけの効力があるんだ
ああなるほどな
電気の傍にろうそくが無駄かな
無駄じゃないか
うちに奥様という
あんな立派な電気あるのに
ちみちのろうそく無駄なんべ
よけなこと言うな
表をたたけ
えい
はい
いらっしゃいませ
あら
また旦那様帰ってらっしゃいましとの
うちへ帰ったとこかな
家内がお前が義理を立てて返したものを
またうちへ止めるわけにいかないから
どうしてもお前とこで寝ろってから
今夜くたびれた
こっち寝かしてくれ
困りましたわね
俺も困るんだよ
わたくしやけ知りましてもかまいませんから
あちらでおやすみくださいますように
ごうすけや
うえい
明かりをつけな
明かりじゃうまねえ
どうした夜が明けた