落語:妻を語る(下)
- AI要約 (β)
- この文章は、安田くんが自分の妻について話している内容です。彼の妻、清子は非常に美しく、3年間一緒にいるが一度も口を聞かせないという特徴があります。彼女は朝起こしてくれたり、新聞を見せてくれたり、食事の際には箸を使って食べさせてくれるなど、非常に献身的です。また、彼の友人が自分の妻について話し、彼女が詩を作るのが上手で、特に彼のおへそに関する詩や、おならに関する詩が傑作だと述べています。最後に、友人の妻が女子大を出たと話すが、それが実は自動車の助手席のことだというオチで終わります。
- pid
- 2913464
- date
- 1950-05
- note
- 商品番号 : A807, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 落語
- year
- 1950
- genre
- 落語
- creators
- 三遊亭 歌笑
- duration
- 188
- persName
- 三遊亭 歌笑
- publisher
- コロムビア
安田くん、なんかないか?
いや、俺の女房はね
名前は清子、美目秀麗な乙女
気の付くことにおいては世界一だろうと思うな
三年三月そってるが、俺に一度も口を聞かせねえんだから
あれをやってくれと言おうと思うともやってあるんだからね
うーん
全然口を聞かせないというところが、俺の女房の値打ちかもしれないよ
うーん
寂しいな、いや寂しくないよ
朝なんか起きたいなと思うと、ちゃんと女房が俺の手を持って引っ張って起こしてくれるんだ
時計が六時を打ちました
しっかりしよと抱き起こし
地図は深いぞねえあなた、脅かすんじゃないよ
新聞が見たいなと思うとちゃんと見せてくれる
ページが見飽きたな、ページをぺってめくってくれる
新聞が見飽きた、あくびがしたいな、顎を持ってグーッと引っ張ってくれるんだから
顔まで動かしてもらうの?
そうなんだよ
だから飯においてはやだよ
パクパク俺が箸を持って食えない
女房がつまり、箸を箸で挟んでくれるものを俺が食うだけなんだからな
俺は飯の間絶対に他のものを見ない
おこおこ、パッと入ってくる
ご飯、パッと入ってくる
お刺身、パッと入ってくる
こないだうっかり火鉢を見たんだよ
真っ赤に起こったタドが三つ入ってきた
いやその時の熱かったこと、熱かったこと
うん、いかに女房の情けとは言いながら熱すぎた
すごいのを持ってるねおい
その次どうだ?
君たちはどうしてそういう愚劣な女ばかり持ってんだろうな
俺の女房はね、学問があるね
そうか
詩を作ることが非常にうまい
君たちの前だから告白するけどね
俺のへそは生来長やかにできてんだ
それを見た途端に女房が作った詩、傑作だぞ
あたしの好きな大好きな愛しいお方をよく見れば
おへその長い人でした
あたしとあなたのその中にかわいい坊やが生まれたら
おへそでおむつがほせりやらってやるのよ
なるほど、傑作だね
愉快だな
うん、でね、一番愉快なのはね
朝おならをする時、いや汚いって言うかもしれないけど
女房のような詩人がおならをすると
流暢なところの詩によって生まれてくるよ
腹をぐっと押さえてね
ああ、わが腹は角のごとくまろやかとはなり
長満にはあらねども腹中にガスのこもりたる上なり
我腰をあげたれば
簡易的音律をもって体内よりいでぬ
そのにおい、はなはだかんばしからねど
己がみよりいでしものをいかにせん
世の人々これを宝首といいてきらえども
花よりもみめうるわしき静の乙女も
全世界を閉戒する英傑たりとも
何人もこれを発散せざる者あらんや
何人もこれを発散せざる者あらんや
なるほど変わってるね
だけど学問があることは事実だな
どっかの学校出たんだろ
女子大を出た
女子大大したんだ
どこの女子大だ
運転手のそばに座ってんの
馬鹿野郎
それは自動車の女子大じゃねえか