落語 からし醫者(三)

AI要約 (β)
この文章は、ある人物が他の人物に対して指示を出しながら会話をしている様子を描写しています。会話の内容は、部屋に入るように指示し、その後の行動についてのやり取りが続きます。具体的には、手を出すように指示したり、寝るように促したりしています。全体的に、指示を受ける側が戸惑いながらも従おうとする様子が描かれています。会話は断片的で、具体的な状況や背景は明確ではありませんが、コミカルなやり取りが特徴的です。
pid
2914825
note
商品番号 : 2923_673, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 落語
genre
落語
creators
桂 春團治
duration
197
persName
桂 春團治
publisher
テイチク
こっちへ入りなさい。こっちへ入ったら上へあがりゃんし。 ああ、そうやか。なま、ゆるしゃんし。 おかしげなものをしなさん。 しかし、人のうちあがって、これこれ、 ジェラ君でどうじゃ、ちんとすわらんか。 もうどうぞおかまい。 おもしろい人やな、おまえさん。 しかし、おまはんのようだいはどれやなん? おまはんのようだいはな。 いい。わたしの、なんて言うんだ。 それ、それ、あの、なんですね。わたしそれね。 た、たねられわ!って言うとかさが涙の種ですね。 なんなんなん、なんよおまいたいんや? いや、死んだ兄弟のことや。 だれがんなこと言うたんや? おまはんのようだいは種や。 あ、ようだいに言うか。 わたがっと死んでは兄弟やってかと思って、 なみだこうした。 加藤ですね、なんと言うたんや。 おまはんのようだいはどれやなん? いい。ようだいならば、 わたしの考えでこれどうしてもじゃあし山やっ、 と思いますが。 何ゆこうてんや。 山行くことこちらはわかっとんだが。 だいたいは? さ、だいたいはこれ病気でしょ? ん?だいぼうおもしろいしねえな。 いや、そうやないがな。 おまはんのもとはどうじゃった? あ、もとはたくさんやった。 これこれ、そうゆうたもの言われんが、 あ、おもしろいしねえ。 ま、とにかく診察する。 手を出し直し。 いい?手を出し直し。 いい。どうしちゃる? 手を出したらいい。 あ、手を。 あ、オーケー。わらっきのときに。 オーケー、ごちそうさまで。 これこれ、 両方の手出しぞうぜ。 片っぽでいいのじゃ。 ま、遠慮するな。 誰が遠慮するもんかい。 片っぽの手出そうぞ。 お、なにちょこだいな? おもしろいしねえなおま。 ちょこだいな、とはぜぇ。 ぐっと、ぐっと手出しな。 じゅっとしてながら、 身はぐっとおるで。 いや、手、 これこれこれ、 おまんがんなことゆうにやれへん。 愛てんな、な。 おもしろいしねえ。 そっちの手を出しな。 いや、そっちの手を出しねえ。 あ、こっちの手を。 おかわり。 おかわり。 ずっと出そうぞ。 お、なにちょこだいな。 おもしろいしねえなおま。 ずっと出しな。 ずっと、じゅっとしてな。 おまんがんなこと、 ちょこだいな。 じゅっとしてよ。 なーるほど。 わーかるか。 わ、わからへん。 なってん。 てん、おもろいしねえなおま。 おなかをみじょって。 ずっとそこに、 あおぬけんねな。 え? おなかをみじょって、 あおぬけんねな。 え? し、し、どう、どうしようと、 おっしゃる? あそこにねるねえかい。 あ、ねますん。 そこへ。 いゅうぞ、わたひも よんび、ねてきたんですね。 いゅう、なにもしょう、 その、おなかをみじょって そこにねんならん。 いゅう、そりも しるねもしていね。 てで、ほたくじきたんで。 いやさ、それらけども、 とにかく、おな、おなかをみじょって そこ、ちょ、ちょっとねたれいね。 あーい、ちょっとねわんねけどな。 それがれ、ちょこその、 ねむてここないので どゆうなそわよんびねえ。 とぎて休みにいってさ。 お前、よどおし。 こえ、こえ、こえ、 てこぼるってやろ! おなあかむれて ちょ、 ちょ、 ちょっとねんねえ そこへ。 いゅうぞ、わかったいかい。 どうしようもねんだらん。 ちょっとねわんの、 あー、ちょっとねんねえ。 あ、ちょっとねえ。 ちょいね、ちょいねお、くそまれへん。 ちょっとにおお。 あー、さや、へへ。 おやすみ。 いや、なんなことひやいでめえ。 おやすみってやんなこと。 ちょっとねたれいに。 ごめん、やっとちょっと。 先生、おまくひとつ。 おまくひとつ、おまくおしろにでたあるがね。 ぼうずまくらひとつしかおがえんねん。 ぼうずまくらひとつでいいねんがな。 おなこのまくら、そんなもんいるか。