落語 からし醫者(四)

AI要約 (β)
この文章は、医者の家での診察の様子を描写しています。患者が医者に診察される際に、枕の数や寝巻きについてのやり取りがあり、医者が患者に対してお腹を見せるように指示します。患者は医者の指示に従いながらも、医者の言動に対して戸惑いや不満を感じています。最終的に、医者は薬を調合し、患者に服用方法を説明しますが、患者はその説明に対して疑問を持ちます。全体的に、コミカルなやり取りが続く内容です。
pid
2914826
note
商品番号 : 2923_674, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 落語
genre
落語
creators
桂 春團治
duration
196
persName
桂 春團治
publisher
テイチク
医者の家でお腹を見るのに、お前、どこの世界に寝るのに、二つも枕いるか一つでいいのじゃ。 あ、そうやかん。 坊主枕一つで、また一人で寝たら寂しいだけ。何なんのことやろんか。 ずっと寝な、ずっと寝な、ずっと寝よ。 へえ。 な、先生、あの、寝巻きに帰ようか。 いや、なしやりめん。 お腹見るのに、医者の家で寝巻き帰りめず、ずっと寝たらいい。 あ、で、いいやつとしよっと。先生、お医者とタバコもん。 これこれ。 お前、なんじゃこ若子にしてるの、思ってんのよ。 黙って寝な、じっとしてながれ。お腹を見るのに、ずっと歯を抜けるのよ。 あ、で、いいやつとしよっと。 さあ、黒子。 だ、誰が黒子か。 じっとしてながれ。 こうしてお腹を押さえるちょうど、いい心持ち化してお腹がゴロゴロとなるんがな。 あ、先生、今、いい子にした。 お、こら。 どこの世界に医者に寝かましちゃったんじゃろか。タバコむしりしてやろお前。 ちんと座って舌を出しながれ。 え? あ、舌を。 え、さよなら。 え、やるぞ。 これこれ。 ずっと思うでんか。 あ、もうこの人はこれで決着や。 決着とおもろい。 その人はぐっと回らんかい。 え、この人はどうか。 これは回らん。 回らんやろ。 いいのは回る。 いいの回る。 いいのとしてんじゃん。 ひとつ言ったんどんだろ。 あ、面白いって。 じっとしてながれ。 今、薬を調合してあげる。 膝へ手を置いてじっとして。 どうぞ。 手ごしゃいよう。 これ、きゅうすけや。 薬を調合。 ちょっと待ってなされ。 ちょっと待ってなされ。 いい、OK。 またしていただけん。 あ、これこれ。 待ってんのに言うけど、 手ごしゃいような、 布団の閉じ糸を取らやげにしてもらうんだ。 あ、さよならか。 あ、ああやねんやがな。 金の布団しかえたとこや。 そんな閉じ糸取ったらどうなん? どうりでなんじゃこ。 取りにくい閉じ糸やと。 なーうなことすんねん。 あれや。 慣れてんねん。 じっと膝へ手を置いてじっと。 これこれ。 猫のひんげみ知らんやん。 膝へ手を置いてじっとしてやれんかお前。 鉄瓶の口から水飲みながらここにあるやん。 こっちにコップ貸してあげる。 しばらく薬調合するにじっと。 これこれ。 もうそんなもん膨らしたらええか。 それ布団やねん。 ルーテン柵や。 こう。 OK。膨らしたらあかんやつと。 終わったらそう。 もうろくなことしてんなお前お前。 弱い布団。 弱い布団って布団やねんがなってんねん。 することはろくなことしてやれん。 膝へ手を置いてじっとしてやれん。 手をしんように膝へ手を置いて。 ええか。 じっとじっと。 かしこえたかいな。 今薬調合したんや。 きゅうすけや。 薬ができたか。 こっちに持っていんなぜ。 おいしょ。 さあこれはお前の薬じゃ。 持っていんなぜ。 ありがたいありがたい。 ああ辛い。 これで治るか。 治るかって言うな。 治るように薬あげたんや。 ええなるほど。 先生私になるべくならもし 先人薬が欲しいわね。 私からの小薬はみんなこう 飲みますとパッとするしんげんすると 鼻からシュッと出るような いやそんなにあらわせん。 先人薬にしたわね。 いや私さきゅうへいから知らんけど 先人薬が欲しいわね。 ああそこにちゃんとこれ袋に入れたんや。 これはみんな先人薬じゃ。 ええかい。 3日分にちゃんと入れたわね。 でなんじゃ朝1瓶昼1瓶晩1瓶 3度飲むようにな。 ああありがたい。 私先人薬だったから どういうとこに先人はんや。 ああつまり水の加減をしてもらうんだ。 1号の水を2号にせんじる。 え。 え。 1号の水を2号に。 ふた、ふたはなんですか。 水がふえるなんで入れまやか。 わさびかからしをどっさり入れる。 薬ん中へわさびかからしを。 うん。 ああああ。 ああこらこら。 わろたら聞かへんがな。