国定忠治(三)
- AI要約 (β)
- この文章は、トラジという人物が父親から諭される場面を描いています。父親はトラジに対して、若い頃の自分も同じように生意気だったが、今は立派に生きてほしいと願っています。トラジは父親の言葉を受け入れ、これまでの行動を反省し、出家する決意を固めます。父親はその決意を喜び、トラジに立派な出家を遂げるよう励まします。最後に、トラジは涙を流しながら父親に別れを告げます。
- pid
- 3574182
- date
- 1933-04
- note
- 商品番号 : 52624, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 浪花節
- year
- 1933
- genre
- 浪曲
- creators
- 栗島 狭衣[作詞], 寿々木 米若
- duration
- 194
- persName
- 栗島 狭衣, 寿々木 米若
- publisher
- ビクター
トラジ、勘弁しろよ。
お前に動く思わせた親でも、一生一度の分別には黙って引っ込んじゃはいられねえ。
風の頼りにお前の噂を聞いて、ここに忍んできた俺だ。
どうか、俺の言うことを聞いてくれ。
俺なんてもな、若い時にはお前のような生意気なことを考えていたもんだ。
やれおやぶんじゃだてしゅうじゃと
人のだてにのせられて
白い世間を縮めて暮らし
水は濃いの
さらしにもの
なあトラジ、どうかお前だけは立派に生涯を送ってくれ。
分かってくれたろうな。
お父さん、分かった。
今まで豪情が過ぎたんです。
お師匠様にお詫びをして、今日から出家をいたします。
そうか、よく料金してくれたな。
これで俺も安心して、俺の行く道が貫けるんだ。
それじゃトラジ、よくお十字様の教えを聞いて、立派な出家を遂げるんだぞ。
あい。
つゆにしおれたなでしこの
花のようなるてをとって
敷き寄せ我が子の顔を
見上げたトラジの両眼に
たまる涙は水晶の
玉をまろばす
あんず
ごとくなり
おやすみなさい。