落語:からし医者(二)

AI要約 (β)
この文章は、二人の書生がそれぞれ異なる本を読んでいる様子を描写しています。一人の書生は台湾に関する地図記を読み、もう一人の書生は地球上の人種についての本を読んでいます。後者の本には、アジア人種、ヨーロッパ人種、アフリカ人種などの他に、アサネボ人種やスケベイ人種などの奇妙な分類が含まれています。さらに、医者の書生が難解な本を読んでいる場面が描かれ、病人が医者に診てもらうために訪れるが、医者はなかなか出てこないというコミカルなやり取りが続きます。全体的に、書生たちの読書の様子と、医者と病人のやり取りがユーモラスに描かれています。
pid
3577353
date
1936-01
note
商品番号 : 67486, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
year
1936
genre
落語
creators
桂 春団治
duration
204
persName
桂 春団治
publisher
リーガル
また片っぽの書生も面白い本を読みます。 やはり同じく前に本を置きよって、手には地図記を持ちよってね。 それ、それ、台湾、台湾省をかなうといえども、 地区沖は扇風機にならん。 何のそれが扇風機になりますもんか。面白い本を読み上がる。 またもう一つの書生も同じようにね。 それ、それ、小学特訓町の市、およそ地球上の人種は五つに分かれたり、 アジア人種、ヨーロッパ人種、アフリカ人種、 アサネボ人種、スケベイ人種、デレスケ人種これなり、 ドロボ人種はチョウエギ人種のうちなり、 なんじ芸技界を好むや、 芸技界を好むといえども及ばず除老界をすべし、 除老界をするといえども、さげ魚は捕らず、 何やってさげ魚を捕らざるや、 朝の環状が昇るのが恐るのが言えなり、 ああ、そりゃ無理もないと、 こんな本どこの書生が読まれはしまへん。 医者の書生だけで難しいわからん本読みやがる。 アホ目は医者の表へ立ちやがる。 ごめんを、ごめんを、はい、 どーり、おは、こーり、 これ面白い人やな。 おまえは? まちまち? 何を言うねんこれ。 なんじゃな? 病人。 おり? 大きい太い声出す人やな。 たっしゃそうな病人じゃ。 ええ、あんたここの先生やか。 いや、わやここの書生じゃが。 ああ、そうやか。書生きっとんか。 これ書生きっとんかってなものやしな。 わやここの書生じゃ。 ああ、なるほどな。 なあ、書さん。 書さんとは? なんじゃな? 先生、おたくにケツかるか? だいぶほげたの立つじゃなくて、ケツかるかとは。 先生は在宿じゃ。 ああ、表示のあり。 どこの在宿? 在宿やれへん。在宿とは宿にいられる。 ああ、畑小屋に。 何を言うねん。奥にいられるが。 ああ、山の。 なんじゃな、これ。 奥で書面をしたためでござる。 ああ、吟病の加減やな。 何げ、書面をしたんでなある。 ああ、何を言うねん。 奥で手紙を書いてござる。 手紙書いてござる。 なまえきな。 なんのなまえきなことあるか。 おまえが来たということを先生におこい伝えたげましょうかい? ええ、いい? おまえが来たということを先生におこい伝えたげましょうかい? ああ、そうでおりますかい? おかしげなものやしな。 先生におこい伝える間しばらく待たんし。 で、早くしやんし。 いや、やかんし。 おこい伝えば奥から先生出と言うな。 手に煙草もん下げてお尻をそりかえ。 ここらへんの先生になったらなかなか席でも一丁に出まへん。 この席はみな下から上へ込みあがって行くより 5両で向こうの方で飛行機が通っているような声だしと言うな。 ううううぅうううううううううううううううううううううううううう おら、長関車だったわ。 先生はやら長関車だったら 病人というのはお前か? よう、医者と言うたらひるいかこいうれ。 おかしげなものやすんでやらへん。 ただ、見たてをすんのか。どうぞ見たてをな。 ああ、見たてをすんでやったら、とにかくこっちあがりゃんし。 いい? 見たてをすんでやったら、とにかくこっちあがりゃんし。 ああ、許しやんし。 おかしげなものやしたらどんな。