浮世床(下)
- AI要約 (β)
- この文章は、ある人物が他の人々に本を読んで聞かせようとする場面を描いています。話し手は読書が好きで、みんなに本を読んであげると言いますが、内容がうまく伝わらず、誤解や混乱が生じます。特に「姉さまの合戦」という言葉が「姉側の合戦」と誤解されるなど、コミカルなやり取りが続きます。最終的に、話し手は本の内容を正確に伝えようとしますが、リスナーたちとの間でさらに混乱が広がります。
- pid
- 8273368
- note
- 商品番号 : 4241, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- genre
- 落語
- creators
- 春風亭 柳枝(芝楽改め 七代目)
- duration
- 200
- persName
- 春風亭 柳枝(芝楽改め 七代目)
- publisher
- ポリドール
いや、みなさん、そんなね、へぼしょうぎをおよし、わしがこの本を読んで聞かせよう。
あ、みんなこっちおいで。
どうも、これ、牧野の旦那がね、本を読んで聞かせてやろうってんだから、お前みんなこっち行きなよ。
さあ、どうぞ、ひとつお願いします。
よろしい。わしはね、この、読書が好きだ。
じゃ、によって読み出すとね、なんのことはない、たていたいこの、豆をころがす男に、
ふーっと引くから、子が聞き取らなかった、わからんだったなど、あとで言うんだよ。
えっ、いっせぇがやって聞いてやす。どうぞお願いします。何でやす?
あ、姉さまの合戦をよむ。
えっ?
姉さまの合戦、
姉さまの、変だね、なんで姉さまの合戦てな、どれでやす?
いや、だいえんぎょだ。それは姉側の合戦だよ。
はっはっはっはっ、いや、あ、そーっともよむよ。
口が減らねえな。どうぞお願いします。
よーし。
うーん、まーから、まーから、まーから、まーから、まーから、まーからとな。
ん?
やおや一番言ったやがね。何でやす?
まから、まからとくら。
うーん、なげーた、え、まからにゃ、あ、そ、だめです。歌はごめんかお願いします。
まから何です?
まからじふろうさへもんが、まからじふ、
ちょっとまってくだやんぎょだ。
いやだねえ。
へへへ、たていたい豆じゃないや。横いたい鶏もちだね。
何です?
いや、まあね、腹はそのいかんよ。
うーん、まからじふろうさへもんが、うーん、いっしゃくさんずんのおだちをまつこう。
え?
まつこう。
何です?
いや、まつこう。
なんだよ。おまえをよんでやしない。まつこう、まつこうってね。さっきからおよびになったじゃん。
読んだんじゃないんだよ。本に書いてあるんだよ。
そうっすか?
うん。いっしゃくさんずんのおだちをまつこう。
なんだよ。しょうつけるなよ。
それはいいけど、まっこうでしょ。まっこうにふりかぶり。
冗談いっちゃいやだよ。いっしゃくさんずんたら短いじゃないか。
おかしいね。
そうか。
あ、なるほど。
いや、もっと思うことはありがき。
あれ?
へんだ、へんだな。
どうことわりがきがします?
いっしゃくさんずんは、よこはばなり。
よこはば?
こいつは、おどろいたな。どうも。
そんなになんすね、はばのしろいかたなだったら、こう、なんだろ、てきがめいないでしょうね。
いや、もっと思うことはありがき。
うるさい本だな。
てきがめいないといけないから、ところどころに窓をあけ。
窓をあけると、やはり鉄砲が飛び込んでくるでしょう。
ああ、もっと思うことはありがき。
金網をはって戦が休みのときには餅を焼く。
ふざけちゃいけねえ。おなじみの浮世男でございます。