浪花節;紺屋高尾(五)傾城誠の恋
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 群馬県民謡, 篠田 実
- 製作者(レーベル)
- コロムビア(戦前)
- 歴史的音源ジャンル
- 浪曲
- 出版年月日
- 1929
- カテゴリ(AI 付与)
- 恋愛
- キーワード(AI 付与)
- 恋に悩む, お金を貯める, 高級遊女, 約束, 真剣
- 注記
- 商品番号 : 25149, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 浪花節
三年前に見染めてより
煩悩の犬を江戸もおさらず
およばの恋と知りながら
どうしてもあきらめることができず
一生死のうと思ったところ
おやかたさんに励まされ
てめえのようなものでも金さえあれば
あのをいらん買うことができると言われたので
三年のあいだ
一生けんめい働いて
ねるめもねずにためたお金が十八両二五
そのうちからゆうべ十五両もってきたようなわけだ
おいらん
そりゃあおめえのそばだ
このままでもいて
あすも来てあさっても来てんだが
たかがし今夜の職人で
十五両なんて金がなかなかできるわけのものじゃねえ
これからまたうち行けって
一生けんめい働いて
三年たって十五両たまったら来る
三年目にいっぺん三年目にいっぺん
しかしおいらん
おめえのような器量よし
とてもこの車で長く勤めていなさるわけはねえ
お大臣に身受けされ
ご親徒になるかそれともお囲い者になるか
そのほどはわからねえが
もし途中で出会ったら
まんざらきで鼻くくったように
しょいっと横を振り向かねえで
九半無事かと一言言ってくれたら
ほらこんなうれしいことはない
おいらん
これが九三の一生のお願いだと
歓喜はもって九三が
おいらんの打ち掛けの袖にすがって
わっとばかりに泣き出した
白尾の長着せる逆について
すいくきを下体にあて
くしめがち九三の言うことを
じっと聞いてました
鷹尾大夫何思ったか
ほろりっと落とした一滴
もったる着せる投げ出して
九三の手をしっかりとらえ
教いただきぬし
そりゃ本当でありんすか
今の言葉が本当なら
来年三月年明けには
眉毛落として歯を染めて
あなたのお蕎麦へ参ります
必ず見捨ててくんなますなえと
夏大根に白尾を五色並べたような
きれいなやさしい手で
九三の染みだらけになった
コツコツした手を
ぐわーっと握ったとさ