演説:非常時は続く(上)

作詞・作曲・編曲・実演家
荒木 貞夫[陸軍大臣]
製作者(レーベル)
コロムビア(戦前)
歴史的音源ジャンル
講義、講演、演説
出版年月日
1933-03
カテゴリ(AI 付与)
政治
キーワード(AI 付与)
皇国, 国際情勢, 満州国, 思想の統一, 全国民の団結
注記
商品番号 : 27347, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 演説
今日は我が皇国にとって実に建国依頼の非常重大なる時であります。 皇国の後輩稲アジアの暗記は実に今日にかかっており、時局は今後ますます重大化するとみられます。 すなわち昭和11年にはロンドン条約改定の問題を控え、その頃には六国の第二次五年計画も終了に近づき、また満州国の安定にはなお幾年かを要しましょう。 さらに中華民国はなお混沌たる状態を続けておりますから、これらをめぐって世界国際政局は果たしていかなる動向をたどるべきや逆としがたきものがあります。 昼返って国内をかえりみれば各藩の施設改善、思想の統一、新の巨国一致が果たして速やかに期待し得られましょうか。 還元すれば内外すべての問題は今後年ごとに重大化するものと考えねばなりますまい。 すなわち、この難局を打開して一日も早く非常事を解決せんがため、全国民はそれこそ非常の決意をもって一層奮闘を続けねばなりません。 満州国が成立した我が公国によって承認せられたといって、そろそろ不満州が据えるなどと思ったら大変な了見違いで、それこそ恐ろしい油断であります。 日満領国が相携されてアジアの真の姿、東洋民族の真の精神を世界に示すためには、まだまだ大きな忍耐と努力と応用します。 ちょうど今は全国民がわらじ浮気、びしょむねの姿で働いておると同じようなもので、まず一休みとわらじを脱いで寝転んだら、一変に気が緩んで再び濡れわらじを吐くことは容易な業ではないのですから、 今後もこのわらじ浮気の張り切った気持ちで一気に峠を登り切らねばなりません。それがためにはどう順調に運んでも三年の辛抱は肝心であります。 昔から赤城三年と申します。だるまは面壁苦念を続けました。本日のように国の内外に重大なる懸案が充満しておる際には、ちょっと気が緩みつまずき始めますと、それが動機となっていつ思わぬ大事変が起こるかもわかりません。 好ましいことではありませんが、考えねばならぬことであります。