帝都復興の業績(二)
- 作詞・作曲・編曲・実演家
- 中川 望
- 製作者(レーベル)
- ビクター
- 歴史的音源ジャンル
- 講義、講演、演説
- 出版年月日
- 1930-03
- カテゴリ(AI 付与)
- 復興事業
- キーワード(AI 付与)
- 政府, 財政, 市民, 支援, 科学技術
- 注記
- 商品番号 : 51165, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 注記 : アーチスト1中川 望は、前復興局長官, 講演
復興事業は政府の方でその主要なる部分を直接に施工いたし、その他の部分を東京府、神奈川県及び東京・横浜両市で分担して施工いたし、財政の上では政府から多大の援助を受けておるのであります。
全事業に投でられた金額は実に8億円に近いのであります。
誠に低都復興の事業は肝が雄大で広範に渡っておる上に複雑でまた困難であったのであります。
これらの点から考えますると、世界の都市建設市場における空前の大事業であると思います。
主に大震災から満6年で面目一瞬の復興提携を厳接せしめたのは人得に成果のご委嘱によることと信じます。
けれども市民の自覚と協力と忍耐との力もまた預かるところが多いのであります。
クォールに全国民の講演が新陣熱烈であったことも完敗に耐えないところであるのみならず、政府の努力も端緒に与えするところであります。
すなわち財政と行政とがよく調和せられて運用の妙を発揮いたし、あらゆる最新の科学がいかんなく応用せられ、
同時に我が国の土木建築に関する学問と技術との水準が高められた次第であります。
政治経済の数軸であり、国民文化の源泉であるところの帝国首都における復興事業が確して完成を告げ、
我が国民の能力がいかによくこの一大試練に耐え得たかを証明し得たのであります。
この上、真に災いを転じて福となし、もって御少女の生死に沿い立てまつるがためには、
今後における市民の精進努力に待つところ、さらに大なるものがありと考えるのであります。
今や我が国は経済困難に当面しております。
単に帝都復興事業の完成をもって安心すべきのときではありません。
金券立行、大いに将来の発展に備えなければならぬのであります。
ことに、近似思想の動揺は、社会の全階級を通じて浸入に耐えぬものがあります。
我々は単に形の復興のみに満足せず、さらに内面からの国民精進を作興いたし、
引き続き貢献の寄付を起こして徹底せる指揮権と公明なる特装等を養い、
相引いてこの困難にあたり、形と精進との復興を再生いたすべきであると信ずるのであります。